>第28回介護福祉士国家試験問題・解説


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皆様いかがお過ごしでしょうか。

 

過去問題をしても無駄??という方もいますが、点検して
みますと、ただ過去問題を解くだけでなく掘り下げながら

学習することでけっこうカバーできるかと思います。

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第28回介護福祉士国家試験模範解答集約版

過去問題から見た出題傾向

第28回筆記試験(平成28年1月)

 

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 【人間の尊厳と自立】2問   1〜2問題 注意:【介護の基本】【人間の尊厳と自立】は同一試験科目群です。

問題1 糸賀一雄の「この子らを世の光に」という思想に該当するものとして、最も適切なものを一つ選びなさい。(糸賀一雄に関する過去問は過去に2度出題)

1 経済的に生活できる社会的自立を保障する。

2 人間の発達を保障する。

3 困窮状態に応じて最低限度の生活を保障する。

4 障害者の職業の安定を図ることを保障する。

5 自由を制限する身体拘束の禁止を保障する。

解答

1:×

2:○知的障害のある子どもたちの福祉と教育に一生を捧げたのが糸賀一雄です。また、子どもの発達する権利とその保障を目指す発達保障の思想を確立した。戦後間もなく滋賀県大津市に近江学園を設立し、戦災孤児と傷害のある子供達の共同生活の中に「共生社会」と「人」が「ありのままに存在することの価値」を見出し、この子らを世の光にという言葉を残しました。


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3:×

4:×

5:×
参考:社会福祉に貢献した人物で過去に問題にでたものを掲載します。(一部社会福祉士の出題問題も含みます)
問題

1 留岡幸助は日本の社会福祉の先駆者で、感化院(現在の児童自立支援施設)教育を実践。北海道家庭学校の創始者として知られる。

2 山室軍平は救世軍の創設にかかわり,廃娼運動や禁酒運動などの活動に貢献した。

3 石井十次は日本で最初の「岡山孤児院」を創設して、生涯を孤児救済に捧げた。また石井亮一は日本で最初の障害児施設である「滝乃川学園」を創設した。

4 生江孝之は「社会事業の父」とよばれている。 『社会事業綱領』の著書がある。

5 岡山県知事の笹井信一は現在の民生委員制度の基礎となった「済世顧問制度」を創設した

6 横山源之助は明治期に活躍したジャーナリストで 代表作「日本の下層社会」という著書がある。

7 糸賀一雄は近江学園の設立者であり、「この子 らを世の光に」と唱えた言葉は有名である。

8 井上友一は内務官僚として感化救済事業を推進した。

解答

1:○正解です。日本の社会福祉の先駆者で、非行少年を対象とした感化院(現在の児童自立支援施設のこと)を設立しました。 北海道家庭学校の創始者としても知られています。

2:○山室軍平はキリスト教者であり救世軍の創始者でもあります。身売りされた女性を助けるための「廃娼運動」は有名ですから覚えておきましょう。

3:○石井十次は日本で最初に孤児院を創設した人物です。孤児院の名前は「岡山孤児院」。児童福祉の父と言われています。東京に日本はじめての障害児施設がつくられましたが「滝の川学園」とキリスト信者の石井亮一の名は記憶しておきましょう。

4:○生江孝之の名は「日本社会事業の父」として広く知られていますが『社会事業綱要』をつくったことで有名です。

5:○民生委員制度のもとになった済世顧問制度は岡山県知事の笹井信一が創設しました。

6:○明治期に活躍したジャーナリストです。みずから歩いて社会調査をおこない、都市の底辺ではたらく人々の暮らしの実態を浮き彫りにして問題をなげかけましたが、これを題材にして『日本之下層社会』を書き上げました。 ...

7:○糸賀一雄は日本ではじめての知的障害児施設の近江学園をつくりました。映画化もされましたが、「この子らを世の光に」という言葉は有名です。

8:○内務官僚であった井上友一は、子供を対象とした感化救済事業を推進しました。

 

問題2 Aさん(82歳、女性)は、アルバイト店員の息子(56歳)と二人暮らしである。Aさんは、3年前にアルツハイマー型認知症と診断された。現在、要介護2と認定されて訪問介護(ホームヘルプサービス)と通所介護(デイサービス)を支給限度額まで利用している。Aさんは、身の回りのことに常に見守りや介助が必要であり、一人で外出して道が分らなくなり、何度も警察に保護されている。

訪問介護事業所が、アドボガシーの視点からAさんと息子を支援する場合の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 自分の食事も作って欲しいという息子の要望に、対応できないと断る。

2 息子の外出時は、Aさんが部屋から出られないように施錠することを提案する。

3 Aさんの息子に相談の上、社会福祉協議会に見守りボランティアの派遣を働きかける。

4 息子に、市内の認知症家族の会があることを知らせる。

5 町内会に、回覧板でAさんと息子の状況を詳しく知らせるように働きかける。

 

解答

1:× 権利擁護の推進、実現の観点から考えると、断るのは不適切。

2:× 権利擁護どころか、権利をはく奪するに等しいこうです。施錠するなどというのは虐待にあたります。

3:○

4:× 

5:× 不特定多数の人に、Aさんと息子の情報を公にしてしまうことはアドボガシーの視点から不適切です。


人間関係とコミュニケーション】(2問) 3〜4問題 【人間関係とコミュニケーション】、【コミュニケーション技術】は同一科目試験群です。

問題3 共感的態度に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。(共感・共感的理解・共感的態度等については過去に出題)
1 利用者に対して審判的態度で関わる。
2 利用者の感情をその人の立場になって理解して関わる。
3 利用者と自分の感情を区別せず、同調して関わる。
4 利用者の感情に共鳴して、同情的に関わる。
5 利用者が示す否定的な感情は避けて関わる。

解答
1:×利用者に対して、その現在や過去の行為を非難したり裁いたりする態度のことです。
2:○その人の立場にたって物事を考えることです。
3:×
4:×共感は相手の立場・目線から物事を見ることですが、同情的に関わることは、自分よりも不遇な立場にあるという前提で、憐れみや悲しみの感情を向けることになるので、相手と同じ立場に立ちにくい側面があります。
5:×相手の否定的な感情にも逃げることなく関わることが大切です。
参考:(web介護福祉士会ノンストップ問題)
 次の記述のうち,適切なものを一つ選びなさい。

1 傾聴には,相互の円滑な対話関係が必要である。したがって,痴呆性老人や言語

 障害者に対しては,傾聴による心理的効果は期待できない。

2 傾聴ということには,話し手が他者を批判することまでも聴くことを含んではい

 ない。

3 「洞察」や「心理的支持」を期待するコミュニケーションは,特別の場所と時間

 を取って行うべきである。

4 共感は,傾聴から生ずるものであるが,その人の心身の状態や生活の状況を知る

 ことによって,より深い共感が得られる。

5 共感は,利用者の立場に立って共に感ずるのであるから,その人の生きていく努

 力に対して尊敬の念を感ずるのは共感ではない。
正解2

問題4 Bさんは、パーキンソン病で、要介護3である。車いすを利用しているが、自分では移動できない。声が小さく、聞き取りにくい。難聴はない。食堂にいたBさんが、10mほど離れた窓の方向を指して何か言ったが、少し離れた場所にいた介護福祉職には聞こえなかった。
その時の介護職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。(コミュニケーションに関する介護福祉職の対応については過去に出題済)
1 Bさんのそばに行き、何も言わずにBさんの口元に耳を近づける。
2 Bさんのそばに行き、もう一度話すように依頼する。
3 その場所からBさんに、大きな声で話すように促す。
4 その場所からBさんに、聞こえないと伝える。
5 Bさんを窓のところに案内する。

解答
1:×難聴がないのにBさんの口元に耳を近づける行為は不自然です。
2:○
3:×Bさんの近くまで普通に話していただきます。
4:×
5:×何故、窓の方向を指していたのか、まずその確認をすることが必要です。

【社会の理解】(12問) 5〜16問題

問題5 地方自治法に基づく法的な権利のうち、市町村の区域内に住所があれば日本国民でなくても有する権利として、適切なものを1つ選びなさい。(新出問題)
1 市町村からサービスを受ける権利
2 市町村の選挙に参加する権利
3 市町村の条例の制定を請求する権利
4 市町村の事務の監査を請求する権利
5 市町村議会の解散を請求する権利

解答

1:○市町村は、外国人に対して日本人と同様に、基礎的行政サービスを提供しなければなりません。
2:×公職選挙法では、選挙について選挙への三かは日本国民に限定されています。
3:×

4:×
5:×

問題6 日本の人口に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。(高齢社会白書・人口推計・合計特殊出生率等については過去問題で出題済み)
1 「人口推計」によれば、2011年(平成23年)以降、毎年10月1日現在の総人口は減少してきている。
2 現在の人口置換水準は、合計特殊出生率1.80である。
3 合計特殊出生率の低下の主な原因として、若い女性の海外転出がある。
4 2000年(平成12年)に高齢社会になった。
5 2015年(平成27年)に団塊の世代が後期高齢者になった。

(
)「人口推計」とは「人口推計-2015年(平成27年)7月報-(総務省統計局)」のことである。

解答

1:○
2:×
3:×
4:×
5:×

参考:(web介護福祉士会ノンストップ問題)
問題8  少子高齢化に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1  1950年(昭和25年)以降、出生数は一貫して低下し続けている。

2  1950年(昭和25年)以降、合計特殊出生率は2.0を超えたことはない。

3  1980年代前半、老年人口は年少人口割合を上回った。

4  2000年(平成12年)以降、65歳以上の者のいる世帯は過半数を超えている。

5 2012年(平成24年)現在、高齢化率は20%を超えている。   

 解答

1:×昭和46年〜昭和49年の第二次ベビーブームに時期に出生数が増加しました。

2:×超えたことはあります。昭和40年代は、第2次ベビーブーム期を含めほぼ2.1台で推移し、昭和50年に2.00を下回ってからは低下傾向が続きました。平成18年に6年ぶりに上昇してからは3年連続上昇、平成21年は前年と同率でしたが、平成22年は上昇し、平成23年は前年と同率の1.39でした。

3:×1995年以降

4:×65歳以上の者のいる世帯は20705千世帯(全世帯の42.6)となっています。(平成22年国民生活調査)

5:○平成25年の高齢社会白書では、65歳以上の高齢者人口は、過去最高の3,079万人(前年2,975万人)となり、総人口に占める割合(高齢化率)も24.1%(前年23.3%)となりました。


問題7 市町村国民健康保険の被保険者に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。(過去問題で出題済み)
1 日本国籍があれば、住所がなくても被保険者になれる。
2 被保険者証の返還を求められた世帯主は、民生委員に被保険者証を返還しなければならない。
3 世帯主は、世帯主以外の世帯員の被保険者証の交付を求めることはできない。
4 健康保険法の被保険者であったものが被保険者になることはない。
5 生活保護の受給者(停止中の者は除く)は、被保険者になることはない。

解答

1:×国民健康保険は住民票が有る役所から発行される物ですから、住民票自体がないのであれば発行出来ません。
2:×民生委員にはそのような権限はありません。
3:×
4:×

5:○国民健康保険の加入者が生活保護受給の決定を受けた場合は、まず国保から脱退させられ、新たに生活保護の医療扶助を受けることになります。

参考 国民健康保険に関する過去問題例(web介護福祉士会ノンストップ問題)
医療保険制度に関する次の記述のうち,正しいものを一つ選びなさい。

1 国民健康保険には,被扶養者給付はない。

2 組合管掌健康保険とは,中小企業が組合を作ってできた健康保険制度である。

3 医療保険制度は,短期保険給付のほかに長期保険給付がある。

4 国民健康保険組合とは,市町村が作ることができる国民健康保険の組合である。

5 国民健康保険には,健康保険と同様に傷病手当金制度がある。

 

我が国の社会保険制度に関する次の記述のうち,正しいものの組み合わせを一つ選びなさい。

A 国民年金の保険者は,都道府県である。

B 厚生年金基金と同様,国民年金制度にも国民年金基金制度がある。

C 政府管掌健康保険の事務費を含む財源は,すべて保険料によっている。

D 組合管掌健康保険に比べて,国民健康保険には,その財源として,多くの国庫負担・国庫補助が行われている。


問題8 2015年(平成27年)4月に施行された介護保険制度の改正内容として、正しいものを1つ選びなさい。(介護保険法改正に係る事項は想定された問題)
1 低所得者の保険料負担を引き上げた。
2 介護老人福祉施設の新規入所者を原則として要介護3以上の者にした。
3 予防給付の訪問介護(ホームヘルプサービス)・通所介護(デイサービス)を都道府県が実施する事業に移行した。
4 施設利用者の食費・居住費を補う補足給付の対象者を拡大した。
5 一定以上の所得のある利用者の自己負担割合を3割に引き上げた。

解答

1:
2:○
3:
4:
5:

参考:web介護福祉士会ノンストップ問題
71 平成274月以降、特別養護老人ホームは、新規に入所する方の要件として、原則として「要介護3」以上に限定されることになった。
71:○
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問題9 介護保険法における保険者として、正しいものを1つ選びなさい。(過去問題で出題済み)
1 全国健康保険協会
2 年金保険者
3 国
4 都道府県
5 市町村及び特別区

解答

1:×
2:×
3:×
4:×
5:○以下参考
参考:介護保険に関する過去問題等((web介護福祉士会ノンストップ問題)

4 介護保険では、40歳以上の人が被保険者となり,65歳以上の人を第1号被保険者、40歳以上65歳未満の医療保険加入者を第2号被保険者」と区分している。また外国人でも国内に住所があると認められた人は、介護保険の被保険者になることができる。

5 介護保険における保険者は、市町村および特別区(東京23区)である。

6 介護保険における被保険者は、各市町村の40歳以上の住民で年齢により第1号被保険者と第2号被保険者に分けられている。第1号被保険者は、65歳以上の住民であり、第2号被保険者は、40歳以上65歳未満の医療保険加入者である。

7 65歳以上の第1号被保険者の保険料は所得に応じて6段階となっている。その納付方法については、老齢・退職年金等から引き落とし、年金等の額が一定以下である場合は市町村に個別に納付することになっている。また、保険料は、市町村が条例で設定している。

8 40歳から64歳までの第2号被保険者の保険料は,それぞれが加入する医療保険ごとに設定される。また医療保険者は医療保険料と介護保険料を一括して徴収することになっている。

9 生活保護を受けている人の場合 、65歳以上であれば、第1号被保険者となり、介護保険の給付が優先される。また、利用者負担相当分は、生活保護の介助扶助が支給される。

10 生活保護を受けている人の場合、40歳以上65歳未満の医療保険非加入者は、被保険者にはならず、生活保護の介護扶助を受けることになる。

解答:4〜10まで○

問題10 介護保険サービスの利用契約に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。(類似で既出問題)
1 利用者が認知症のため、別居している娘に契約内容を電話で説明して、サービス利用契約について同意を得た。
2 利用者と家族に重要事項説明書を渡して、サービス内容を説明し、同意を得て、利用者と契約書を取り交わした。

3 利用者と契約書を取り交わした後で、サービスや職員配置等を記載した重要事項説明書を渡して、提供するサービス内容を説明した。
4 利用者が高齢なので、別居している娘に重要事項説明書と契約書を送付し、返信用封筒もいれて、返送を依頼した。
5 利用者が認知症で理解が困難と思われたので、利用者と仲の良い隣人に説明して、契約書を書いてもらった。

解答

1:×対面での説明が必要
2:○契約する前に行うのが重要事項の説明で、介護サービス契約を締結するか否かを判断する為のものです。
3:×契約後では、トラブルのもとになります。まずは重要事項を説明する書類をうけとり説明をうけることが大切。
4:×
5:×家族への説明と、契約が原則
参考:18回問題
社会福祉法において社会福祉経営者が求められているものに関する次の記述

のうち誤っているものを一つ選びなさい。

 1収益事業の積極的な実施:×

2利用契約の申し込みにおける説明:○

3利用契約の成立時における書面の交付:○

4福祉サービスの質の評価:○

5誇大広告の禁止:○

問題11 障害者基本法に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。(過去問で出題済み)

1 障害者は、自助努力によって社会的障壁を解消しなければならない。
2 政府は「障害者基本計画」を策定しなければならない。
3 都道府県は、障害者政策委員会を設置しなければならない。
4 「障害者差別解消法」の制定に伴って、差別の禁止に関する条文は削除された。
5 基本的施策に防災及び防犯に関する記述はない。

(注)「障害者基本計画」とは、「障害者のための施策に関する基本的な計画」のことである。

解答

1:×
2:○障害者基本法  ←クリック
3:×
4:×http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/law_h25-65.html  ←障害者差別解消法
5:×

問題12 Cさん(50歳、女性)は、身体障害者手帳2級を所持している。最近、日常の家事が十分にできなくなったので、「障害者総合支援法」に基づく居宅介護を利用したいと考えて、知り合いの介護福祉士に尋ねた。

介護福祉士の対応に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 身体障害者更生相談書で医学的判定を受けなければならないことを説明する。
2 障害支援区分の認定を受ける必要があることを説明する。
3 すぐに居宅介護事業所とサービスの利用契約書を取り交わすように説明する。
4 医師の意見書を持って相談支援事業所に行くように説明する。
5 Cさんのサービス利用の希望を介護支援専門員(ケアマネージャ)に伝えておくと説明する。

(注)「障害者総合支援法」とは、「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」のことである。

解答

1:×
2:○居宅サービスを受けるために、最初に必要なのが認定調査を受けることです。申請を行うと、認定調査員が自宅等を訪問し、心身の状況や、支援の必要度等を把握するための聞取調査があります。
3:×
4:×
5:×
参考:
障害者総合支援法に基づくサービスを申請する場合は、事前にお住まいの市町村への連絡・申込みが必要です。その後の支給決定までの流れは次のようになります。
1)認定調査を受けます。申請を行うと、認定調査員が自宅等を訪問し、心身の状況や、支援の必要度等を把握するための聞取調査があります。
2)障害程度区分の認定を受けます。認定調査によるコンピュータの一次判定結果を踏まえ市町村審査会で審査が行われ、障害程度区分の認定結果が出ます。
3)市町村の支給決定を受けます。
4)市町村から交付された受給者証により、希望する事業者と契約を行います。

問題13 指定障害福祉サービス事業者に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。(新出問題)
1 指定障害福祉サービス事業者の指定は、厚生労働大臣が行う。
2 指定障害福祉サービス事業所に配置する人員の基準は、事業者の事情に応じて各事業者が決めることができる。
3 指定障害福祉サービス事業者は、サービスの質の評価を行い、サービスの質の向上に努めなければならない。
4 指定障害福祉サービス事業者の指定に有効期限は設定されていない。
5 指定障害福祉サービス事業者は、事業所を運営している市町村内での広告が義務づけられている。

解答
1:×都道府県
2:×配置する人員の基準は国が定めています。
3:○42条の2項→「指定事業者等は、その提供する障害福祉サービスの質の評価を行うことその他の措置を講ずることにより、障害福祉サービスの質の向上に努めなければならない。」
4:×六年ごとにそれらの更新を受けなければ、その期間の経過によって、それらの効力を失います。
5:×

問題14 知的障害のあるDさん(40歳、男性)は、就労移行支援事業所を利用して、現在、U株式会社に勤務している。ある時、就労移行支援事業所に勤務するE介護福祉職は、Dさんから、職場で上司から虐待を受けているという相談を受けた。

E介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 我慢して職場を辞めないように助言した。

2 警察に通報した。
3 地域包括支援センターに報告した。
4 Dさんの勤務先のある市町村に通報した。
5 U株式会社に出向いて、虐待をやめるよう申し入れた。

 

解答
1:×
2:×
3:×
4:○基本的に市町村ですが、ハローワークと連携している場合はハローワークでもいいです。
5:×
参考:障害者虐待防止法
(養護者による障害者虐待に係る通報等)

第七条   養護者による障害者虐待(十八歳未満の障害者について行われるものを除く。以下この章において同じ。)を受けたと思われる障害者を発見した者は、速やかに、これを市町村に通報しなければならない。

(使用者による障害者虐待に係る通報等)

第二十二条   使用者による障害者虐待を受けたと思われる障害者を発見した者は、速やかに、これを市町村又は都道府県に通報しなければならない。

   使用者による障害者虐待を受けた障害者は、その旨を市町村又は都道府県に届け出ることができる。 

問題15医療法上の医療提供施設に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。(病院、診療所定義については過去問題で出題)
1 病院は、20人以上の入院施設がなくてはならない。

2 歯科を診療科目とする病院を開設することはできない。
3 診療所は、29人以下の入院施設がなくてはならない。

4 調剤を実施する薬局は、医療法上の医療提供施設ではない。
5 介護老人保健施設とは、療養病床を有する病院のことである。

解答

1:○医療法では、病院は「医師又は歯科医師が、公衆又は特定多数人のため医業又は歯科医業を行う場所であって、20人以上の患者を入院させるための施設を有するものをいいます。
2:×歯科医師も病院を開設することができます。
3:×一般的には医院と呼ばれることもあり,入院ベッドのないものを無床,あるものを有床診療所と言います。有床診療所は入院治療のできる診療所で、ベット数が119床までと決められています。
4:×平成18年の医療法改正により、『調剤を実施する薬局』は医療提供施設と位置づけられました。
5:×療養型介護老人保健施設は療養病床を有するが、介護老人保健施設には療養病床を有しません。

問題16 生活保護制度に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1 生活保護で保障される最低限度の生活は、健康で文化的な生活水準を維持することができるものでなくてはならない。
2 生活保護は、利用しているサービス事業所の担当者が本人に代わって申請することができる。

3 生活保護は、世帯を分離して実施することはできない。

4 自分の家や車を所有している人は、全て生活保護の対象とならない。

5 年金や稼働収入がある高齢者は、全て生活保護の対象とならない。

 

解答
1:○生活保護法の第三条で最低限度の生活について規定されています。
2:×
3:×世帯分離可能です。
4:×
車を持てる条件は、

@ 山あいの集落等のへき地に住んでいて、車が無いと生活が不可能な場合
A 自営業をしていて、車が無いと廃業しなければならない場合
B 身体障害者が通院、通勤する場合で、車以外の移動手段が無い場合。
以上の3つの条件のうちのどれかを満たした場合に、保有が認められることがあります。
5:×老齢・障害・遺族年金を受給してもその差額分で生活保護は支給されます。

【介護の基本】(16問) 17〜32問題

問題17 2013年(平成25年)の「国民生活基礎調査」(厚生労働省)に関する次の記述のうち、2004年(平成16年)と2013年(平成25年)の65歳以上のいる世帯について、正しいものを1つ選びなさい。(「国民生活基礎調査」(厚生労働省)例年出題)
1 65歳以上の者のいる世帯は、どちらも全世帯の6割を超えている。

2 「親と未婚の子のみの世帯」は、2013年(平成25年は2004年(平成16年)に比べて減少している。
3 「夫婦のみの世帯」は、2013年(平成25年)は2004年(平成16年)に比べて減少している。
4 「単独世帯」は、2013年(平成25年)は2004年(平成16年)に比べ増加している。
5 「三世代世帯」は、どちらも65歳以上の者のいる世帯の3割を超えている。

解答

1:×
2:×
3:×
4:○
5:×
参考

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問題18 社会福祉士及び介護福祉士法に基づいて、介護福祉士に課せられている誠実義務に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。(過去に出題済み)
1 常に担当する利用者の立場に立って業務を行う。
2 国民の保健医療の向上及び福祉の増進を図る。
3 利用者を心身共に健やかに育成する責任を負う。
4 利用者の心身の健康の保持のために必要な措置を講じる。

5 利用者が安心して暮らすことのできる地域社会の実現に寄与する。

解答

1:○
2:×
3:×
4:×
5:×
参考
過去問題(web介護福祉士会ノンストップ問題)

19  平成19年の社会福祉士及び介護福祉士制度の見直で介護福祉士の定義規定の条文では、従来の「入浴、排せつ、食事その他の介護」から「心身の状況に応じた介護」に改められた。

20 平成19年の社会福祉士及び介護福祉士制度の見直で介護福祉士の養成施設等の教育内容が見直されることとなった。

21 平成19年の社会福祉士及び介護福祉士制度の見直で個人の尊厳の保持や利用者の立場に立った日常生活における自立支援など、「誠実義務」が新たに規定された。

22 平成19年の社会福祉士及び介護福祉士制度の見直で福祉サービス及び保健医療サービス等の様々な関係者との連携など、「連携」について見直された。

23 平成19年の社会福祉士及び介護福祉士制度の見直で「資質の向上の責務」が義務付けられ、一定期間後に資格の更新が必要となった。

解答

19:○平成19年の改正では「定義の見直し」と「義務の見直し」が行われました。

定義の見直しについては専門的知・技術をもって入浴、排泄、食事その他の介護→専門的知識・技術をもって、心身の状況に応じた介護等に改められ、義務の見直しでは「誠実義務」と「資質向上の責」が加わり、他職種との「連携」の規定が見直されました。「資質向上の責務」として、資格取得後の自己研さんが求められました。

20:○介護福祉士の養成施設等の教育内容が見直されるのは平成24年からです。養成施設2 年以上(1,800 時間程度)を経た上で、国家試験を受験。受験で不合格であっても卒業すると、当分の間は准介護福祉士の名称を使用できることになりました。

21:○平成19年の改正では義務の見直しでは「誠実義務」と「資質向上の責」が加わり、他職種との「連携」の規定が見直されました。

22:○その通りです。医師その他の医療関係者との連携を保たなければならない…から他職種との「連携」の規定が見直されました。

24:×「資質向上の責務」として、資格取得後の自己研さんが求められましたが、一定期間後の資格の更新は明記されていませんので間違い。

問題19 Fさん(82歳、男性)は、脳梗塞の後遺症による右片麻痺と運動性失語の状態で、介護老人福祉施設へ入所した。自分の意思は、顔の表情やうなずきなどの動作や左手を使って伝えることができる。2時間ほどは車いすで座位を保つことができる。食事の際は、自分でご飯やおかずをスプーンに乗せたり汁物を口に運んで食べることはできる。

食事場面における介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。(自立支援に関する問題は出題済み)

1 食事を居室のベッド上でとるように促す。
2 メニューの説明は不要である。
3 左手で食べたいものを示すように促す。

4 ご飯とおかずを混ぜてスプーンに乗せて口に運ぶ。

5 好みの食べ物は最後に食べるように促す。

 

解答
1:×
2:×
3:○自立を促すものであり適切です。
4:×
5:×
参考:過去問題(web介護福祉士会ノンストップ問題)

15 利用者の自立支援にあたっては、必要な情報収集であっても,利用者や家族が話したくないことは無理に聞くことなく,相手との信頼関係を築きながら情報を得る。

16 利用者の自立支援では、利用者が日常生活活動がどの程度できるのか,できないことは何かを判断し,また,できない原因を探るために収集した情報を活用する。

17 自立支援にあたっては、離床を勧めても動きたくないという人には,何も言わずに本人の意思を尊重する。

18 利用者の自立支援では、介護に必要な情報でも最初にすべてを聞き出そうとせず,介護活動を通じて折々に聞くことにする。

19 日常生活動作に全面的な介護が必要な重度障害者のケア計画には,自立支援のプログラムは含めない。

20 自立支援の目標は,ADL(日常生活動作)とQOL(生活の質)の確立である。自立支援の援助では利用者の日常生活の自立可能な動作を把握して、セルフケアを尊重した支援を行う。

解答

15:○

16:○利用者が何が出来て出来ないかの情報は支援計画を立てる上で大事な要素となります。

17:×本人の意思を尊重といっても、自立支援になるのなら積極的なアプローチが必要となります。何も言わないで本人の意志を尊重するでは前進はありません。

18:○最初は信頼関係を築いていくことが大事です。全てを聞き出そうとすることは相手も警戒感も生んでしまいますし不愉快になってしまうのではないでしょうか。

19:×重度障害者であっても自立支援のプログラムは必要です。

20:○セルフケアという言葉が出てきますが、自分のことは自分でしたいという自己決定の気持を尊重しながらの支援ということです。


問題20 利用者の自己決定に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。(自己決定・自立支援に関する問題は出題済み)

1 支援者は、利用者の自己決定に対する働きかけを行ってはならない。

2 援助を受けている利用者は、自己決定をおこなうことができない。

3 判断能力が低い利用者の場合、家族の意向を優先して決定する。

4 利用者はエンパワメントアプローチをされることで、自己決定能力が高まる。

5 自己決定には、責任能力の有無が条件となる。

 

解答
1:×
2:×
3:×
4:○エンパワメントアプローチとは、利用者の持っている力に着目し、その力を引き出して積極的に利用・援助することをいいます。 援助技術のなかで、ソロモンが提唱しているものですが、このことで利用者の自己決定能力は高まっていきます。
5:×

問題21 リハビリテーションの理念を表す用語として、最も適切なものを1つ選びなさい。(過去問題で出題済み)

1 機能回復訓練

2 就労移行支援

3 全人間的復権

4 地域定着支援

5 特別支援教育

 

解答
1:×
2:×
3:○
   過去問:リハビリテーションとは全人間的なアプローチであり、その語源には
,名誉の回復・罪の更生の意味が含まれる。
   過去問解答:○リハビリテーションは障害者福祉の分野では身体的・精神的、社会的能力を最大限に回復させ積極的な自立を促すなど全人間的なアプローチを意味するが、語源には罪を犯した者にたいする矯正・更正の意味合いも含まれます。
4:×
5:×

問題22 利用者がその人らしい生活を実現されるように、介護福祉職が把握すべき情報として、最も優先度が高いものを1つ選びなさい。

1 利用者の所有する不動産の種類や価値

2 改訂長谷川式簡易知能評価スケールの得点

3 既往症

4 最近一年間の体重変化

5 これまでの生活環境と生活習慣

 

解答
1:×
2:×
3:×
4:×
5:○

問題23 障害者の年金、手当、扶助に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。(過去問・解説で出題済み)

1 障害基礎年金の障害等級は、1級と2級である。

2 障害基礎年金と老齢厚生年金は、併給できない。

3 障害基礎年金は、全額が生活保護の収入認定の対象外となる。

4 特別障害者手当は、市町村の条例によって実施される。

5 2013年(平成25年)の生活保護基準の見直しに伴って、障害者加算が廃止された。

 

解答
1:○
2:×以前は11年金の原則によって、障害基礎年金と老齢厚生年金を受給できる場合にはいずれか一つの年金しか選択できませんでした。それが法律改正により、 平成184月以降65歳以上の方で、障害基礎年金と老齢厚生年金の受給権がある場合、 同時に両方の年金を受給することも可能になりました。
3:×対象となります。生活保護費は障害年金が支給される場合その分減額されます。
4:×国の制度です。身体又は精神に著しい重度の障害を有する方に対して支給される手当です。
5:×障害者の方の中でも身体障害者手帳の1級もしくは2級か、精神障害者保障福祉手帳1級を所持している重度障害者の方のみが生活保護の障害者加算の対象となります。
参考:過去問・解説(web介護福祉士会ノンストップ問題)
過去問

16 障害基礎年金は20歳未満の障害者であれば、本人の所得に関係なく受給できる。
17 障害基礎年金は20歳以上の障害者であれば、申請することで受給できる。
18 障害基礎年金で生活できない場合、申請すれば特別障害給付金を受給できる。
19 障害基礎年金は障害の程度・等級にかかわらず、支給額は一律である。
20 18歳未満の子がいる障害基礎年金受給者には、子の人数に応じた加算がある。
解答
16:×初診日時点で厚生年金に加入していて、障害認定日時点で障害厚生年金1・2級に該当すれば、20歳前でも障害厚生年金は支給されますが、障害基礎年金は20歳からしか支給されません。
17:×20歳未満であっても障害等級に該当する程度の障害の状態にあるときに申請・受給できます。支給は 障害認定日以後20歳に達したときは、20歳に達した日において、また障害認定日が20歳に達した日後であるときは、障害認定日において障害等級に該当する程度の障害の状態にあるときに支給されます。
18:×1級のほうが高い支給となります。下記参照してください。
1
年間 772,800円(月額 64,400円)× 1.25 子の加算 
2
年間 772,800円(月額 64,400円)+ 子の加算
19:×障害の程度が障害等級2級以上に該当すれば障害基礎年金がもらえます。
20:○子供や配偶者にたいしての加算があるので正解。(注意)平成234月から「障害年金加算改善法」の施行により、障害年金の配偶者やこの加算制度が改正されました。それ以前は、障害年金をうける権利が発生した時点で加算用件を満たす配偶者や子がいる場合に加算されていましたが、法改正により、障害年金を受ける権利が発生した後に、結婚や子の出生などで加算用件を満たす場合にも届け出により加算されることになりました。頭の隅に入れておいてください。

問題24 通所介護(デイサービス)に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1 事業者による非常災害対策訓練の実施は、任意である。

2 事業者は、正当な理由なくサービスの提供を拒んではならない。

3 サービスの内容等を記載した通所介護計画の作成は、任意である。

4 短期入所生活介護と訪問介護(ホームヘルプサービス)を組み合させなければならない。

5 日常生活の自立を助けるために、専門職による理学療法や作業療法を行わなければならない。

 

解答
1:×非常災害対策訓練の実施は法律により明示
2:○指定居宅介護事業者には運営基準で「提供拒否の禁止」が定められています。
3:×介護計画は必要
4:×規定なし
5:×通所介護(デイサービス)に機能訓練のサービスはあるが専門職が必要であるとはされていません。

問題25 サービス担当者会議に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。(類似問題既出)

1 サービス提供者の実践力の向上を主な目的とする。

2 利用者とその家族の参加を基本とする。

3 市町村社会福祉協議会が主催する。

4 市町村の会議室で開催することが望ましい。

5 利用者を匿名にして議論する。

 

解答
1:×
2:○
3:×
4:×
5:×
参考:サービス担当者会議に関する過去問題
問題 サービス担当者会議で、訪問介護員が発言した内容に関する次の記述のうち,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A出席していた長女に希望する支援内容について、発言を求めた。:○

B毎食の摂食の介助が必要なので、訪問介護を一日3回に増やしたい。:×

C訪問時、排尿状況について、情報を収集していきたい。:○

D日中の過ごし方の工夫について、意見をもらいたい。:○


問題26 介護老人福祉施設に入所後、すぐに退所したいと訴える利用者への介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。(類似で既出問題)

1 精神安定を図るために、利用者に精神安定剤を服薬してもらう。

2 利用者の思いを最優先に考えて、退所の手続きをする。

3 利用者に退所を思い直してもらうために、家族は介護する意思がないと伝える。

4 利用者の今の思いを受け止めて、その発言の背景を確認する。

5 気分を変えてもらうために、利用者をテレビの前に案内する。


解答
1:×
2:×
3:×
4:○
5:×
参考 介護福祉士会倫理l綱領
 (利用者本位、自立支援)
 1、介護福祉士は、全ての人々の基本的人権を擁護し、一人ひとりの住人が心豊かな暮らしと老後がおくれるよう利用者本位の立場から自己決定を最大限尊重し、自立に向けた介護福祉サービスを提供します。
  (専門的サービスの提供)
 2、介護福祉士は、常に専門的知識・技術の研鑽に励むとともに、豊かな感性と的確な判断力を培い、深い洞察力をもって専門的サーに酢の提供に努めます。また、介護福祉士は、介護福祉サービスの質的向上に努め、自己に実施した介護福
  祉サービスについては、常に専門職としての責任を負います。
  (プライバシーの保護)
 3、介護福祉士は、プライバシーを保護するため、職務上知り得た個人の情報を守ります。
  (総合的サービスの提供と積極的な連携、協力)
 4、介護福祉士は、利用者に最適なサービスを総合的に提供していくため、福祉、医療、保険その他関連する業務に従事する物と積極的な連携を図り、協力して行動します。
  (利用者ニーズの代弁)
 5、介護福祉士は、暮らしを支える視点から利用者の真のニーズを受け止め、それを代弁していくことも重要な役割であると確認した上で、考え、行動します。
  (地域福祉の推進)
 6、介護福祉士は、地域において生じる介護問題を解決していくために、専門職として常に積極的な態度で住人と接し、介護問題に対する深い理解が得られるよう勤めると共に、その介護力の強化に協力していきます。
  (後継者の育成)
 7、介護福祉士は、全ての人々が将来にわたり安心して質の高い介護を受ける権利を享受できるよう、介護福祉士に関する教育水準の向上と後継者の育成に力を注ぎます。

問題27 施設での介護の在り方に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。(類似で既出問題)

1 利用者の羞恥心に配慮した介護を行う。

2 親しみを込めて、利用者を愛称で呼ぶ。

3 多床室では、介護職の目が行き届くように、カーテンは開けておく。

4 入室するときは、日常的なことなので、ノックや声かけをしなくてもよい。

5 医師から利用者に関する情報の提供を求められても、それがどんな理由であっても応じないようにする。


解答
1:○利用者主体の介護が求められます。
2:×
3:×
4:×
5:×:
参考 介護福祉士会倫理l綱領

 (利用者本位、自立支援)
 1、介護福祉士は、全ての人々の基本的人権を擁護し、一人ひとりの住人が心豊かな暮らしと老後がおくれるよう利用者本位の立場から自己決定を最大限尊重し、自立に向けた介護福祉サービスを提供します。
  (専門的サービスの提供)
 2、介護福祉士は、常に専門的知識・技術の研鑽に励むとともに、豊かな感性と的確な判断力を培い、深い洞察力をもって専門的サーに酢の提供に努めます。また、介護福祉士は、介護福祉サービスの質的向上に努め、自己に実施した介護福
  祉サービスについては、常に専門職としての責任を負います。
  (プライバシーの保護)
 3、介護福祉士は、プライバシーを保護するため、職務上知り得た個人の情報を守ります。
  (総合的サービスの提供と積極的な連携、協力)
 4、介護福祉士は、利用者に最適なサービスを総合的に提供していくため、福祉、医療、保険その他関連する業務に従事する物と積極的な連携を図り、協力して行動します。
  (利用者ニーズの代弁)
 5、介護福祉士は、暮らしを支える視点から利用者の真のニーズを受け止め、それを代弁していくことも重要な役割であると確認した上で、考え、行動します。
  (地域福祉の推進)
 6、介護福祉士は、地域において生じる介護問題を解決していくために、専門職として常に積極的な態度で住人と接し、介護問題に対する深い理解が得られるよう勤めると共に、その介護力の強化に協力していきます。
  (後継者の育成)
 7、介護福祉士は、全ての人々が将来にわたり安心して質の高い介護を受ける権利を享受できるよう、介護福祉士に関する教育水準の向上と後継者の育成に力を注ぎます。
 
問題28 次のマークが示す内容として、正しいものを1つ選びなさい。(新出問題)

http://www.geocities.jp/xxgxsd/img/2016ga1.jpg

 

1 国に登録された第三者承認機関によって、品質が保証された製品である。

2 身体拘束ゼロに役立つ製品である。

3 介護福祉士が医療的ケアを行うための製品である。

4 介護保険制度において、利用者の経済的負担がない製品である。 

5 福祉用具・介護ロボット実用化支援事業で、普及啓発の対象となる製品である。

 

解答
1:○現在までに制定等されている福祉用具関係のJISは、56規格があります。
2:×
3:×
4:×
5:×

問題29 リスクマネジメントに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。(類似問題既出)
1 細心の準備をすれば、事故は起こらない。
2 小さな介護事故は、個人で対応する。
3 介護事故の報告を済ませたら、その後の対応は組織の代表者に一任すればよい。
4 介護業務に慣れると事故は起こらない。
5 ヒヤリ・ハット事例の収集・分析が、事故を防ぐことにつながる。

解答
1:
2:
3:
4:
5:○
参考(26回過去問題)
問題28 利用者の安全を確保するために留意すべきこととして、最も適切なものを1つ選びなさい。

 1 リスクマネジメントは、事故が起きてからその体制を検討する。

2 利用者のけがや事故の原因の1つに、生活を制限されることから生じるストレスがある。

3 施設内では、介護職が取扱いに慣れた歩行器を優先して使用する。

4 利用者本人に対して、積極的に身体拘束への同意を求める。

5 事故報告書は、管理者以外、閲覧することができないように管理・保管する。

 解答

1:×事故が起きる前からの検討が必要です。

2:○

3:×介護職ではなく、利用者が使い慣れたものを優先することが大切です。

4:×身体拘束は原則禁止となっています。

5:×事故報告書は、安全対策に役立つよう関係者すべてが共有できるようにします。

問題29 社会福祉法人が設置・運営、指定介護老人福祉施設のリスクマネジメントに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 サービス提供時に事故が発生した場合、損害賠償は市町村が行う。

2 事故のリスクを減らすために、利用者の飲酒・喫煙を禁止する。

3 事故後に家族に連絡・報告した書類を、インシデント報告という。

4 職員のプライバシーに配慮して、職員名は事故の記録に残さない。

5 事故が発生した場合、速やかに家族に連絡する。

解答

1:×介護保険の施設運営基準を提示します。損害賠償義務 第35条第2項 指定介護老人福祉施設は、入所者に対する指定介護福祉施設サービスの提供により賠償すべき事故が発生した場合は、損害賠償を速やかに行わなければならない。」とありますので損害賠償は施設側となります。

2:×

3:×介護の現場でひやりとしたりはっとした経験(インシデント)に関する報告書のことです。

4:×記録に残します。

5:○事故が発生した場合には、すみやかに、市町村、入所者の家族に連絡を行なうとともに、必要な措置を講じなければならないとされています。


問題30 感染対策に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。(新出問題)
1 下痢・嘔吐が続く介護福祉職は、マスクして業務を行う。
2 汚れが目に見える場所を消毒することが、感染症予防に有効である。
3 モップを使う床掃除の場合は、乾いたモップで汚れを拭き取る。
4 手袋を着用していれば、排泄物や嘔吐物を触った後の手洗いを省略してもよい。
5 固形石鹸(こけいせっけん)よりも液体石鹸(えきたいせっけん)のほうが望ましい。

解答
1:×下痢・嘔吐が続く介護福祉職は業務を避ける方が望ましい。
2:×
3:×濡れたモップの方が乾いたモップより拭き取りが容易です。
4:×
5:○使用中に汚染の頻度が高いのは固形石鹸なので液体石鹸のほうが望ましいです。

問題31 労働安全衛生法に定められている内容に関する記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。(数問については過去問題で既出)
1 労働災害の防止に関する措置への労働者の協力
2 労働者の介護休業
3 女性労働者の婚姻、妊娠、出産等を理由とする不利益取扱いの禁止
4 常時20名以上の労働者を使用する事業場の衛生委員会の設置
5 労働者の1日の法定労働時間

解答
1:○労働安全衛生法第四条  →「労働者は、労働災害を防止するため必要な事項を守るほか、事業者その他の関係者が実施する労働災害の防止に関する措置に協力するように努めなければならない。」
2:×育児・介護休業法に規定されています。
3:×労働安全衛生法ではなく男女雇用機会均等法及や育児・介護休業法などに違反します。

4:×常時使用労働者数が50人以上の事業場では、衛生委員会を設置しなければなりません。
参考:労働安全衛生法

題32 ストレスマネジメントに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。(新出問題)

1 仕事に没頭することでストレスを忘れるようにする。
2 自分はストレスを感じることがないと考える。
3 悩みは他人に相談せずに、自分で解決しようとする。
4 困難な現実からは目をそらして、自己を正当化する。
5 自分に合った適切な対処法を持つ。

解答
1:×
2:×
3:×
4:×
5:○

【コミュニケーション技術】8問 33〜40問  


問題33 傾聴の技法として、最も適切なものを1つ選びなさい。(既出問題)

1 最初に客観的事実を確認してから聴く。

2 相手の言葉を妨げないで、じっくり聴く。
3 相手の目をじっと見つめながら聴く。

4 早い動きでうなづきながら聴く。
5 解決策を提案しながら聴く。

 

解答
1:×最初に客観的事実を確認してしまうと、先入観を持ってしまいます。
2:○じっくりお話を聞くことが最も
3:×見つめすぎると相手が緊張してしまいます。
4:×ゆっくりとうなずぎ、傾聴の態度を示すことが大切です。
5:×

問題34 Gさん(70歳、男性)は、双極性感情障害があり、入退院を何度も繰り返してきた。最近、様々な考えがつながりもなく浮かんで多弁になる躁状態(そうじょうたい)になり、訪問介護(ホームヘルプサービス)に来たH介護福祉職にも次々に話しかけてきた。(新出問題)
このときのH介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 「一度にいろいろ話すことはやめてください」
2 「また入院することになりますね」
3 「いつもより気分が高ぶっていますよ」
4 「私にはよくわかりませんが…」
5 「もっとお話を聞かせてください」

解答

1:×
2:×
3:○
4:×
5:×際限なく話を聞くことについても問題があるかと

問題35 さん(82歳、女性)は、認知症対応型共同生活介護(グループホーム)で暮らしている。Jさんは朝食を済ませていたが、また朝食の準備を始めた。他の利用者が「さっき食べたでしょう」と言うと、Jさんは「まだです。今起きたばかりです」と答えた。(類似の既出問題あり)

このときのJさんに対する介護福祉職の言葉かけとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 「おなかがすきましたか」

2 「さっき、食べたばかりですよ」

3 「後片づけまで終わりましたよ」

4 「もう一回たべるのですか」

5 「食事より掃除をしませんか」

 

解答
1:○認知症の方には、叱責したり、否定しないことが大切です。
2:×
3:×
4:×
5:×

問題36 Kさん(72歳、女性)は、アルツハイマー型認知症である。認知症対応型共同生活介護(グループホーム)で暮らしているが、いつも「夫に迷惑をかけて申し訳ない」と言っている。ある日、面会に来た夫に対して、「いつもお世話様です」と挨拶しながら、誰なのか分からないで不安そうな様子であった。(類似の既出問題あり)

Kさんへの介護福祉職の最初の言葉かけとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 「誰でしょうか、覚えていますか」

2 「顔は覚えているけど、名前を忘れたのですね」

3 「頑張って思い出してみましょう」

4 「ご主人ですよ。来てもらってよかったですね」

5 「迷惑をかけて申し訳ないと伝えましょう」

 

解答
1:×
2:×
3:×
4:○誰なのか分からないで不安そうな様子だとあるので、その心情をうけとめ優しく接します。
5:×

問題37 Lさん(70歳、男性)は、脳梗塞の後遺症で聴覚的理解と視覚的理解の障害があるが、発語はできる。日常会話で使用する単語は理解できるが、うまくコミュニケーションをとれないことが多い。介護福祉職が「明日は晴れですね。明日の午後散歩に行きましょう」と伝えると、Lさんは話の内容が分からない様子である。

Lさんが理解できるような関わり方として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 もう一度、低い声で同じ言葉を伝える。
2 もう一度、大きな声で同じ言葉を伝える。
3 「あした、散歩」と短い言葉で伝える。
4 「あした、さんぽ」とひらがなで書いて伝える。
5 言葉を1音ずつに区切って、「あ・し・た・さ・ん・ぽ」と伝える。

解答
1:×
2:×
3:○短い言葉で簡潔にが原則です。
4:×視覚的理解の障害があるので不適切。
5:×常会話で使用する単語は理解できるとあるので、言葉を区切って話すのは不適切。

問題38 Mさん(72歳、女性)は、介護老人保健施設に入所している。糖尿病性網膜症で、3か月前に右目を失明した。左目はかすかに見える状態である。聴覚機能、言語機能、認知機能に問題はない。

Mさんへの介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 Mさんの右側から話しかける。

2 Mさんの体に触れてから挨拶する。
3 物音を立てないように関わる。
4 「あそこ」「これ」と代名詞で説明する。

5 視覚情報は整理して口頭で伝える。

解答
1:×びっくりするので、見えない右目側から話してはいけません。
2:×左目はかすかに見えているので不適切。
3:×
4:×認知機能に問題はないので具体的に説明します。
5:○視覚機能に問題があるので、視覚情報は整理して口頭で伝えます。


問題39 箱型補聴器を使用する利用者と介護職のコミュニケーションに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
http://www.geocities.jp/xxgxsd/img/hakogata.jpg
1 介護福祉職は、イヤホンを装着した耳に向かって話しかける。
2 介護福祉職は、できるだけ大声で話す。
3 利用者は、比較的聞こえる側の耳にイヤホンを装着する。
4 利用者は、箱型補聴器を会話の時に限って使用する。
5 利用者は、雑音のおおい場所では箱型補聴器の音量を上げる。

解答
1:×箱型補聴器については集音機能は箱部分にあります。
2:×音量は補聴器機器で調整します。
3:○基本的には比較的聞こえる側の耳にイヤホンを装着します。
4:×活動時は常時使用状態とします。
5:×環境雑音を抑制する機能があるので音量をあげなくともよい。

問題40 介護記録に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。(類似既出問題あり)
1 介護福祉職の意見を中心に記録する。
2 調査・研究目的で記録を利用することは避ける。
3 記録は非言語的コミュニケーションのツールとして活用する。
4 利用者と家族は記録を閲覧することができる。
5 介護保険法では記録の様式を統一している。

解答
1:×利用者の状況を中心に介護記録します。
2:×介護記録には調査・研究目的も含まれます。
3:×記録は言語的コミュニケーション及び非言語的コミュニケーションのツールとして活用します。
4:○家族が記録を閲覧できることにより、介護職との信頼関係も強くなります。
5:×統一していません。

【生活支援技術】20問 41〜60問題


問題41 生活支援に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。(一部既出問題)
1 支援者の価値観を優先して支援する。
2 生活全体よりも、生活動作を中心にした視点で支援する。
3 その人らしい生活よりも、安静を重視した生活を送れるように支援する。
4 利用者の生活習慣よりも、支援者側の規則を大切にして支援する。
5 信頼関係に基づいて支援する。

解答

1:×利用者の価値観を最優先とします。
2:×
3:×その人らしい生活を優先。
4:×利用者の生活習慣を壊さない支援の在り方を
5:○

問題42 施設への入所に伴う高齢者の心身の負担を軽減するための方策として、最も適切なものを1つ選びなさい。(一部既出問題)
1 家族の訪問を控えてもらう。
2 居室に新しい家具をいれる。
3 広い食堂で過ごしてもらう。
4 施設の生活時間に合わせてもらう。
5 少しでも早くなじみの職員ができるようにする。

解答

1:×
2:×なじみの家具などがあったほうが、心に安心感がもてます。
3:×広い空間は、心理的に人を孤独にしてしまいます。
4:×なるべく利用者の生活リズムを尊重します。
5:○なじみの職員ができるようにすることで、利用者の不安感などが軽減します。

問題43 布団についた、ダニの死骸や糞(ふん)などのダニアレルゲンを除去する方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。(ダニの除去方法については新出問題)
1 陰干しする。
2 掃除機で吸い取る。
3 強く叩(たた)く。
4 表面を絞ったタオルで拭く。
5 布団カバーを取り替える。

解答

1:×これでは除去できません。
2:○ダニの死骸や糞はアレルギーの原因とるが、掃除機で吸い取ることが有効です。
3:×除去不可
4:×除去不可
5:×除去不可

問題44 高齢者の整容支援の注意点として、最も適切なものを1つ選びなさい。(既出問題)
1 整髪料の使用は避ける。
2 目やにを拭き取るときは、目尻から目頭に向かって拭く。
3 爪を切るときは、少しずつ切る。
4 耳垢(耳あか)が固いときは、ピンセットを使って除去する。
5 義歯は乾燥させてからケースに保管する。

解答

1:×
2:×目頭から目尻に向かってふきます。
3:○高齢者は爪がもろくなっているので、少しずつ切ることが大切です。
4:×中耳等を傷つける恐れがあります。
5:×乾燥させと、義歯が痛みやすくなります。

問題45 介護を必要とする高齢者の衣服と、その支援に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。 (既出問題)
1 片麻痺(かたまひ)の高齢者には、支援者が着脱させやすい前あきの上着の購入を勧める。
2 左片麻痺がある場合は、左半身から脱ぐように勧める。
3 生活のリズムを保つために、昼と夜で衣服を変えるように勧める。
4 衣服は気候に合わせて支援者が選ぶ。
5 季節に関係なく、保温性よりも通気性を重視した衣類を勧める。

解答

1:×支援者が着脱させやすい→利用者が脱着しやすい
2:×「脱健着患」
3:○衣服を着替えることは、清潔の保持にも繋がりますし、生活にメリハリがつきます。
4:×利用者の意思を尊重することが最も大切です。
5:×季節に合わせた衣類が必要です。
参考(web介護福祉士会ノンストップ過去問)
問題 衣服の脱着介助は健康側から脱がせ患側から着せるのが原則である。
解答:○「脱健着患」という言葉を覚えておきましょう。

問題46 視覚障害者の外出支援に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。(既出問題)
1 タクシーに乗るときは、支援者が先に乗って誘導する。
2 電車を待つときは、点字ブロックの上で待つように誘導する。
3 狭い通路は、後ろから誘導する。
4 雨の日は、フードつきのレインコートの着用を勧める。
5 利用者から一時離れるときは、柱や壁に触れる位置まで誘導する。

解答

1:×まず、視覚障害者を先に車内に誘導します。
2:×ほかの視覚障害者の移動の妨げになってしまいます。
3:×前からの誘導が必要です。
4:×
5:○一時離れる時は視覚障害者が不安を感じないように柱や壁に触れる位置まで誘導します。

問題47 パーキンソン病の姿勢反射障害のある人の歩行介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 曲がり角では、勢いをつけて曲がってもらう。
2 曲がり角では、直角に曲がってもらう。
3 一度足を引いてから歩き出してもらう。
4 支援者のペースに合わせて歩き出してもらう。
5 階段よりスロープを歩いてもらう。

解答

1:×
2:×
3:○
4:×
5:×

問題48 嚥下機能(えんげきのう)の低下している人のおやつとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 ラスク
2 もなか
3 焼き芋
4 カステラ
5 ゼリー

解答

1:×
2:×
3:×
4:×
5:○この問題の中でスムーズに呑み込めるものはゼリー
参考:嚥下機能低下の人に向かない食品等の形態
•サラサラした液体

•口腔内でバラバラになりまとまりにくい物

•水分が少なく,パサパサした物

•口腔内や咽頭に貼り付きやすい物

•粘りの強い物

•すべりのよすぎる物

•硬い物


問題49 骨粗鬆症(こつそしょうしょう)予防に必要なビタミンKを多く含む食品として、最も適切なものを1つ選びなさい。(類似問題既出)
1 牛乳
2 卵
3 豚肉
4 にしん
5 納豆

解答

1:×牛乳にはカルシウム、ビタミンB2、ビタミンB12、パントテン酸、リン、脂質が多く含まれます。「
2:×卵は良質なたんぱく質であると同時に、ビタミンAB類、鉄も多量に含んでいます。
3:×ビタミンB1が豊富
4:×ビタミンB12やビタミンDが豊富です。
5:○納豆のなかでも「ひきわり納豆」の含有量が一番多いようです。その他、パセリ、シソ、モロヘイヤなど…出血時に血を固める。骨にカルシウムが沈着するのを助けます。
参考:過去問にはビタミンkに関する問題が1題ありました。
問題 きのこ類のうち,しいたけには,ビタミンE効果を持つエルゴステリンが多量に含まれている。
解答:×きのこ類は体内におけるカルシウム代謝に重要な役割を果たすビタミンDを多く含み、骨粗鬆症の予防効果が期待できます

問題50 Aさん(78歳、女性)は、一人暮らしをしている。毎夕食の配食サービスと週2回の訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用している。夏のある日、訪問介護員(ホームヘルパー)が訪ねると、唇が乾燥しており、昨日からの水分摂取はお茶を3杯(450ml程度)ということであった。排尿回数も少なく、尿の色を尋ねるといつもより濃いと言っていた。 
A
さんに勧める飲物として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 温めた牛乳
2 冷たいお茶
3 バナナジュース
4 経口補水液
5 野菜ジュース

解答

1:×解説保留
2:×お茶には利尿作用があるので、脱水対策としては不適です。
3:×
4:○唇が乾燥しており、昨日からの水分摂取はお茶を3杯(450ml程度)ということ。排尿回数も少なく、尿の色を尋ねるといつもより濃いということなので脱水が疑われます。ナトリウム摂取制限を受けていないのであれば経口補水液が脱水対策として最も適切です。
5:×
参考:経口補水液は食塩とブドウ糖を混合し、水に溶かしたものである。 これを飲用する事で小腸において水分の吸収が行われるため、主に下痢、嘔吐、発熱等による脱水症状の治療に用いられます。

問題51 下肢筋力が低下して介護を必要とする人に適した浴室改修に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 浴室の入口は引き戸にする。
2 縦に長く浅めの様式の浴槽にする。
3 浴槽の縁(エプロン部分)は厚みを20cmにする。
4 床から浴槽の縁までの高さは20cmにする。
5 浴室と脱衣室の段差は10cmにする。

解答

1:○浴室内での事故時、引き戸であると対処しやすい。
2:×縦に長いと、浴槽内で溺れる可能性が高まります。
3:×10cm以下
4:×35〜40cm
5:×5mm以下が望ましいです。

問題52 消化管ストーマを造設している人の入浴に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 排便のあった日だけ入浴する。
2 回腸ストーマの場合は、食後1時間以内に入浴する。
3 装具を外して入浴できる。
4 ストーマ部分は、石鹸をつけずに、こすりながら洗う。
5 公衆浴場の利用は避ける。


解答

1:×
2:×
3:○装着したままでも、また、外したままでも入浴できます。
4:×
5:×

問題53 入浴時のヒートショックに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。(既出問題)
1 高血圧の人は、ヒートショックを起こしにくい。
2 ヒートショックは、夏に起こりやすい。
3 ヒートショック予防として、浴室・脱衣所と居室との温度差を小さくする。
4 ヒートショック予防として、湯の温度設定は高めにする。
5 ヒートショックは、入浴前に起こりやすい。

解答

1:×高血圧の人は冬場に、脳卒中や心筋梗塞などの. 脳血管障害や心疾患が起きやすいと言われています。 その原因は、急激な温度変化により血圧が上下に大きく変動する、 「ヒートショック」が原因と言われています。
2:×季節的には冬に多いです。
3:○ ヒートショックは温度差が原因となっておきます。ですから浴室・脱衣所と居室との温度差を小さくする必要があります。
4:×お風呂の湯温が高いと血圧の急変動の大きな要因となります。湯温が38℃と42℃の場合の血圧変動を測定すると、38℃の場合はほとんど血圧の変動はありませんが、42℃の場合は入浴直後に血圧が急上昇し、ヒートショックを引き起こす可能性を高めてしまいます。
5:×入浴中に起こりやすいです。

問題54 排泄介護(はいせつかいご)に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。(問題一部に既出問題あり)
1 ベッドで尿器を使用する場合、ベッドの足元を上げる。
2 差し込み便器の開口部の中央に、仙骨が来るようにする。
3 テープ止めタイプの紙おむつの中に、尿取りパッドを複数あてる。
4 自己導尿を行う場合、座位姿勢で行えるように支援する。
5 トイレにL字手すりを設置する場合、横手すりは座面の高さに合わせる。

解答

1:
2:
3:
4:○座位姿勢だと腹圧がかかり自己導尿しやすいです。
http://www.geocities.jp/xxgxsd/img/jikodo.jpg
5:

問題55 Bさん(86歳、女性)は、介護老人福祉施設で生活している。脳梗塞の後遺症で左片麻痺があり、最近は筋力の低下が目立っている。
B
さんは日中はポータブルトイレ、夜間は紙おむつを使用している。Bさんの使用しているポータブルトイレは木製の背もたれと肘かけがついているタイプである。
B
さんが、ポータブルトイレを使用するときの排泄介護(はいせつかいご)に関する記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 ポータブルトイレは、ベッドの左側の足元に置く。
2 ポータブルトイレの足元に新聞紙を敷く。
3 座位が安定しないときは、背もたれに寄りかかるように座ってもらう。
4 排泄(はいせつ)が終了したら、立ち上がる前に下着やズボンを大腿部(だいたいぶ)まで上げておく。
5 使用したポータブルトイレの中の排泄物(はいせつぶつ)は、一日分まとめて片づける。

解答

1:×
2:×
3:×この姿勢では、排せつ時に力むことができません。
4:○このほうが立ち上がる時に安定な体位となります。
5:×排泄物は、まとめて片付けるのではなく、その都度片付けます。

問題56 悪質商法や詐欺の種類と介護福祉職が行う助言の組合せとして、適切なものを1つ選びなさい。(類似問題既出)
1 催眠商法  −→友人と一緒なら販売会場まで出かけても構わないと助言する。
2 送り付け商法 −→注文した覚えのない商品は断り、受け取らないように助言する。
3 利殖商法 −→「元本保証」と「金融庁への届出」の記載があれば信頼できると助言する。
4 振り込め詐欺 −→公的機関や家族を名乗る電話には、一人で対処するように助言する。
5 点検商法 −→業者を家の中に入れて、ていねいに断るよう助言する。

解答

1:×
2:○「まず、身に覚えのない『代金引換』の荷物は受け取らないことです。お金をいったん支払ってしまうと、取り戻すのは簡単ではありません。次に、荷物を受け取ってしまった場合ですが、絶対に代金を支払わないでください。送りつけられた側である消費者が承諾しない限り、契約は成立しません。つまり、『返品しない場合は承諾したものとみなす』といった文言が書かれていても、それは無効です。
3:×
4:×
5:×

問題57 繊維製品に以下の表示があるときの取扱いの留意点として、適切なものを1つ選びなさい。(新出問題)
http://www.geocities.jp/xxgxsd/img/2016ga2.jpg
1(注)いずれも家庭用品品質表示法に基づく洗濯に関する表示であり、同じ取扱い方法を意味している。左の表示は現行のものであり、2016年(平成28年)12月から右の表示に改正されることになっている。
1 しわになりやすいので、脱水はさける。
2 色が落ちやすいので、単独で洗う。
3 手洗いをする。
4 日陰のつり干しにする。
5 平干しにする。

解答

1:×
2:×
3:×
4:○
5:×

(参考)
http://www.geocities.jp/xxgxsd/img/hosikata.jpg

問題58 Cさんは、関節リウマチが徐々に進行している。何とか自力で寝返りをすることができるが、思うように関節が動かなくなってきている。体調に変動があるため一日の過ごし方も不規則で昼夜逆転の生活が続いている。
C
さんが夜間、安眠が得られるような介護福祉職の対応として、適切なものを1つ選びなさい。
1 早朝の散歩を勧める。
2 朝食は、とらないように勧める。
3 午後から、温水プールで運動するように勧める。
4 マットレスは、柔らかいものを勧める。
5 枕は、硬く高いものを勧める。

解答

1:×関節リウマチの症状は、朝起きてから30分以内くらいに最も出やすく、日中や夜は落ち着くのが特徴なので早朝の散歩は控えなければいけません。
2:×
3:○温水プールだと体が温まるし体が温まるし、関節に負担をかけず運動できるメリットがあります。
4:×マットレスは、関節に負担をかけない固めの方がいいです。
5:×柔らかく低い枕を使用します。
参考:関節リウマチの人が日常生活でしてはいけない10項目
@頸に合わない高い枕を使う

A膝を曲げて寝る

B正座をする

C和式トイレを使用する

D床からの立ち座り

E長距離歩行をする

F踵の高い先細りの靴をはく

G買物袋をたくさん持つ

H手拭いやぞうきんをしぼる

I蛇口の使用

問題59 終末期で食欲が低下してきた利用者の食事介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 食事の回数を増やす。
2 1回の食事量を増やす。
3 高カロリーの食事を用意する。
4 嗜好(しこう)を重視する。
5 経管栄養を勧める。

解答

1:×利用者の食べたいものを尊重します。
2:×利用者の食べたいものを尊重します。
3:×利用者の食べたいものを尊重します。
4:○終末期では、利用者の食べたいものを尊重します。
5:×

問題60 施設入所者の終末期から死後における家族への支援として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 付き添いやすい環境を整える。
2 在宅と比べて、家族への支援の必要性は乏しい。
3 状態が変化したときだけ家族に報告する。
4 家族が希望しても、死後の処置は職員で行う。
5 故人の思い出話は控える。

解答

1:○家族等がターミナルケアに参加しやすい環境を整えます。
2:×家族の支援も介護福祉職として重要です。
3:×変化したときだけでなく適時家族には報告するようにします。
4:×死後の処置は家族と共に…
5:×むしろ積極的に

【介護過程】8問 61〜68問題

問題61 介護過程の目的に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。(既出問題)
1 多職種がそれぞれ異なる最終目標を持つこと
2 1回限りの介護をすること
3 利用者のニーズに応じた根拠のある個別ケアをすること
4 家族が望む利用者の生活を実現すること
5 介護福祉職の業務の効率を優先すること

解答

1:×
2:×
3:○介護過程では利用者の尊厳の保持や自立支援の視点から介護を展開するため、利用者を主体とした個別のニーズに対応する「個別ケア」の実践を可能にすることです。
4:×
5:×

問題62 介護福祉職の情報収集に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。(類似の問題は既出)
1 情報は、多角的・継続的に収集する。
2 収集した情報は、取捨選択せずに記録する。
3 主観的情報は、計測器を用いて収集する。
4 利用者が発した言葉は、介護福祉職の主観を加えて記録する。
5 プライバシーに関する情報は、集団面接で収集する。

解答

1:○
2:×記録は,介護従事者が事実を要約整理して記録するのが原則です・
3:×
4:×主観抜きで、客観的に記録します。
5:×プライバシーに関する情報は、個別面接で収集します。

問題63 「関連する情報の分析・統合を通じて、利用者の課題、ニーズ、強みを明らかにすること」を表す用語として、適切なものを1つ選びなさい。(既出問題)
1 チームアプローチ(team approach)
2 アセスメント(assessment)
3 モニタリング
(monitoring)
4 アウトリーチ(outreach)
5 インテーク(intake)

解答
1:×チームアプローチでは他職種と情報交換し利用者の生活課題を明確化します。
2:○アセスメントは利用者の問題状況や,解決すべき課題について把握することです。
3:×モニタリングとは@計画どおりに支援が実施されているかA目標に対する達成度はどうかBサービスや種類内容は適切かC利用者に新しい課題は生じているかD利用者等の満足度などについて確認を行うことを意味しています。
4:×アウトリーチとは、ソーシャルワークや福祉サービスの一般的実施機関がその職権によって潜在的な利用希望者に手を差し伸べ利用を実現させるような取り組みのことです。

5:×インテークとは相談にきた人から事情を聞く最初のケースワークの段階のことです。

問題64 Dさん(70歳、女性)は、10年前に人工肛門(ストーマ)を造設し、2年前に脳出血を患って軽い右片麻痺が残った。最近、物忘れが目立ってきた。また、同居する娘の仕事が忙しくなってきた。
D
さんに関する情報のうち、ICF(国際生活機能分類)の環境因子に該当するものとして、適当なものを1つ選びなさい。(既出問題)
1 70歳の女性である。
2 人工肛門(ストーマ)を造設した。
3 軽い右片麻痺が残った。
4 物忘れが目立ってきた。
5 娘の仕事が忙しくなってきた。

解答

1:×
2:×
3:×
4:×
5:○
参考・例題をといて、ICFを理解しよう!
T
さん(男性、90歳)は介護が必要な状況になります。できれば家で暮らしたい。でも家族に迷惑をかけるし、介護サービスを受ける金銭的余裕もない。この問題をICFに照らして考えてみます。

•健康状態:寝たきりになってしまいました

•環境因子:子ども達は独立して家から離れて生活しています。

•個人因子:高齢です。

•身体機能・構造:認知障害があります。

•活動:自分で家事をすることがほとんどできません。

•参加:家庭での生活が難しい状況。

 

これでは、どうみても「介護施設で‥」というお話になりそうですが、ここでICF理論を駆使しどうしたら希望を達成できるかを考えます。

•健康状態:認知症を少しでも改善するように治療や訓練を試みます。

•環境因子:家族介護は厳しいので、介護保険を利用

•個人因子:本人の家で暮らしたという気力

•身体機能・構造:記憶障害がどれだけ改善するかは未知数である。

•活動:ヘルパーによる介助、リハビリで体力をつけていく。

•参加:家庭の中での生活ができるようになる。

 

問題65 Eさんは、アルツハイマー型認知症で認知症対応型共同生活介護(グループホーム)に入居している。今までできていた食後の歯磨きができなくなってきている。口臭が強くなってきたので、他の利用者が会話を避けている。孫からも「おばあちゃんのお口くさい」と言われ、寂しそうな表情をしているのを介護福祉職が見ている。
優先的に解決すべきEさんの生活課題として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 他者と積極的に会話ができるようになること
2 寂しさを取り除くために介護職が励ますこと
3 気を遣わずに孫と話ができるようになること

4 口の中を清潔に保てるようにすること
5 一人で歯磨きができるようになること

解答

1:×

2:×

3:×

4:○問題文の中で「今までできていた食後の歯磨きができなくなってきている。口臭が強くなってきたので、他の利用者が会話を避けている。孫からも「おばあちゃんのお口くさい」と言われ〜」などと課題がしめされているので、口の中を清潔にすることが最も適切と思われます。

5:×

問題66 客観的情報の記録として、適切なものを1つ選びなさい。(既出問題)
1 タンスの中に食べこぼしのついた上着が入っていた。
2 妻とけんかしたことを後悔しているのではないか。
3 ご飯が喉を通らないのは、愛犬がいなくなったからだと思う。
4 いつも冷静なのに突然怒ったのでびっくりした。
5 一人でいる時間が長いので、こまめに声かけをすることにした。

解答
1:○誰がみてもそう思うと観察された情報なのでこれが正解。
2:×
3:×
4:×
5:×
参考:過去に出た同類問題
問題  Nさん(
80歳、男性)は、3か月前に肺炎(pneumonia)で2週間入院をし、杖歩行となった。Nさんは、自宅で一人暮らしをしているが、週2回の訪問介護(ホームヘルプサービス)を受けることになった。訪問介護員(ホームヘルパー)が訪問すると、部屋の中は衣服やごみなどが散乱しているが、「面倒だ」と言って片付けようとしない。
 Nさんの自宅のようすを観察したときの、客観的情報の記録として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 部屋は衣服やごみが散乱していて汚い。
2 部屋は衣服やごみが散乱しているが、片づけようとしない。
3 部屋は衣服やごみが散乱していて、転倒の可能性がある。
4 片づけることが嫌いなので、部屋は衣服やごみが散乱している。
5 部屋は衣服やごみが散乱していて、生活しづらそうである。

解答
1:×
2:○「面倒だ」と言って片付けようとしない。そこに最大の問題点があり、誰が見てもそう思う客観的な観察の記録として適切です。
3:×
4:×
5:×

次の事例を読んで、問題67、問題68について答えなさい。
{事例}
F
さん(70歳、男性、要介護1)は、認知症を患う母と二人暮らしである。左片麻痺があり。杖があれば一人で歩行できる。現在は、小規模多機能型居宅介護を利用して在宅生活を送っている。昔から買い物が好きで、今でも天気の良い日には、一人で杖をついて買物に出かけていく。
F
さんの小規模多機能型居宅介護における介護計画の長期目標は「安全に買い物に出かける」、短期目標は「転倒しない」で、支援内容には「事業所内で手すりを使って起立訓練と歩行訓練を行と設定されて、順調に実施されている。
最近、近所の人から、Fさんがスーパーに向かう途中にある階段が上がりきれず、よろけたり、困っている姿を見かけたという情報がたびたび聞かれるようになった。この件をG介護福祉職がFさんに確認すると、Fさんは「足元が少し不安なところがありますが、大丈夫です。いつもありがとうございます」と言い、目に涙を浮かべた。

問題67 Fさんの介護計画の評価に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 近所の人からの情報は、評価には不要である。
2 「安全に買物に出かける」という目標は達成した。
3 手すりを使った起立訓練と歩行訓練を見直す必要がある。
4 事業所内での訓練は順調なので、このまま継続する。
5 Fさんの発言から満足していると評価した。

解答

1:×近所の人からの情報は非常に重要であるので評価の対象にします。
2:×近所の人の「よろけたり、困っている姿を見かけたという情報」があるので安全に買い物ができるという目標は達成されていません。
3:○
4:×期待したとおりの結果がでているかどうかをまず検証、確認することが大切です。
5:×近所の人から見た状況と、本人の発言には食い違いがあり、Fさんの発言だけから、「満足している」と評価はできません。

問題68 Fさんの状況を受けて、関係職員が集まり、カンファレンスを開催することになった。
このカンファレンスに参加したG介護福祉職の発言に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 Fさんの日頃の移動の様子について、具体的に説明した。
2 Fさんが感情的になるので、気持ちは聞かないようにしていると説明した。
3 介護保険を使って通所リハビリテーションを併用することを提案した。
4 スーパーに向かうときの様子は多くの情報があるので、Fさんにはそれ以上尋ねる必要がないと説明した。
5 母親の支援について、話し合うことを提案した。

解答

1:○
2:×
3:×
4:×
5:×

【発達と老化の理解】8問 69〜76問題

 

問題69 エリクソン(Erikson.E)の発達段階説に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。(過去問題を掘り下げての新出問題) 
1 誕生から1歳ころまでは、自分の行動コントロールを身につける段階である。

2 3歳頃から6歳頃までは、自発的行動を通して主体性の感覚を学ぶ段階である。
3 12歳頃から20歳頃までは、勤勉性を身につける段階である。
4 20歳頃から30歳頃までは、心身共に自分らしさを身につける段階である。
5 30歳頃から60歳頃までは、社会全体や他者への信頼感を持つ段階である。

 

解答
1:×
2:○自分で考えて行動しようとする「自主性の獲得」の時期とも言えます。
3:×
4:×
5:×
http://www.geocities.jp/xxgxsd/img/erikuha.jpg

問題70 加齢に伴う筋肉の変化に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 70歳頃までは、筋肉量は維持される。
2 タンパク質をとることは、筋肉量の維持に有効である。
3 高齢者になってからの運動は、筋肉量の増加には無効である。
4 筋肉量の減少の主な原因は、悪性腫瘍の合併である。
5 筋肉量の減少は、下肢よりも上肢のほうが顕著である。

解答

1:×20歳の筋肉量と加齢による筋肉量を比べると、50歳で約10%低下、80歳で約30%も減少します。設問のように、70歳頃までは、筋肉量は維持されるということはありません。
2:○
3:×運動することにより、筋肉量の維持・増加が見込めます。

4:×運動不足
5:×上肢よりも下肢のほうが筋肉量減少が顕著です。

問題71 Aさん(70歳、男性)は、65歳で定年退職した後、学生時代の旧友のほか、地域のボランティアサークルで知り合った新しい仲間と親交を深めてきた。しかし、サークルでトラブルが起きるようになって、1、2年前からはサークルへの参加が徐々に減り、安心できる旧友ばかりと頻繁につきあうようになった。Aさん自身はこの生活に満足している。
A
さんの生活への適応状況を説明する理論として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 活動理論
2 離脱理論
3 社会情動的選択理論
4 愛着理論
5 心の理論

解答

1:×
2:×
3:○社会情動的選択理論は、スタンフォードの心理学者Laura L. Carstensenによって提唱されたものです。

年を取った人は、情動的な満足を重視する。それで、見返りがあるような親しい人との関係に、より多くの時間を費やす。年を取るにつれて、交際する範囲を選択的に狭めて、ポジティブな情動的経験を最大にして、情動的なリスクを最小にする。この理論によれば、年を取った人は、自分の社会的パートナー達が自分の情動的な必要を満たしてくれるように、自分の社会的ネットワークを大事にする…(ウィキペディアを参照しました)
4:×
5:×

問題72 加齢の影響を強く受ける記憶として、最も適切なものを1つ選びなさい。(既出問題…エピソード記憶として出題)
1 個人の生活の中で生じる出来事や体験に関する記憶
2 学習や経験によって獲得された知識の記憶
3 スポーツなど、自分の体で覚える記憶
4 過去の社会的事件など、自分の体験とは直接関わらない記憶
5 人の顔や風景など、自覚せずに残されている記憶

解答

1:○エピソード記憶は日々の記憶ですので、加齢や注意による影響を強く受けます。(エピソード記憶は、その人の個人的な経験の記憶のこと)
2:×意味記憶のことを説明した設問です。「覚えようと意識して覚える知識」であり、体験ではなく学習によって得られる記憶のことです。
3:×
4:×
5:×

問題73 めまいや立ちくらみが時々ある高齢者への介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 勢いをつけて立ち上がることを勧める。
2 首を左右に振る体操をすることを勧める。
3 降圧薬の服用を勧める。
4 抗不安薬の服用を勧める。
5 転んでもけがをしないように部屋を片付けることを勧める。

解答

1:×起立性の低血圧をおこす可能性があります。
2:×めまい・立ちくらみがある高齢者には不適切な体操・
3:×医師が判断すること。
4:×医師が判断すること。
5:○介護福祉職として、まずは転んでもけがをしないように、部屋の中の障害物を取り除くことが先決です。

問題74 Bさん(82歳、男性)は、脳梗塞の既往があり、右片麻痺がある。以前から食事中にむせることがあった。半年前には、肺炎で入院したこともある。昨日から元気がなく、食欲もなくて普段の半分も食べられない。呼吸数は1分間に24回、体温は37.4℃だった。
B
さんに起こっていることとして、最も可能性の高いものを1つ選びなさい。(新出問題)
1 脳梗塞の再発
2 急性腸炎
3 感冒
4 誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)
5 胃潰瘍

解答

1:×
2:×
3:×
4:○高齢になると誤嚥が起こりやすいため、誤嚥性肺炎は別名「老人性肺炎」とも呼ばれています。

具体的には、以下のような症状が続く場合は誤嚥性肺炎が疑われます。

・乾いた咳、息切れ、発熱がある ※高齢者は無い場合もあります

・食事中に咳込むことが多くなった

・食事に時間がかかるようになった

・唾液が上手く飲み込めない

・常に喉がゴロゴロと鳴っている

・元気がなく、息切れが多くなった
5:×

問題75 変形性(へんけいせい)(ひつ)関節症(かんせつしょう)と診断された高齢者への介護福祉職の助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。(既出問題)
1 膝を冷やす。
2 正座をする。
3 杖(つえ)を使う。
4 体重を増やす。
5 階段の昇り降りの運動をする。

解答

1:×温めたほうがよいです。
2:×これでは膝に負担をかけます。
3:○歩行が困難となることがあるので杖が必要になってきます。
4:×膝に対する負担を軽減するために体重は減らしたほうがいいです。
5:×
参考:過去問題
問題

1 変形性膝関節症(へんけいせいしつかんせつしょう)は、筋力低下、加齢、肥満などのきっかけに膝関節が摩耗などおこすことによっておこる病気である。

2 変形性膝関節症(へんけいせいしつかんせつしょう)は膝軟骨や半月板のかみ合わせが緩んだり変形や断裂を起こし、多くが炎症による関節液の過剰滞留があり、痛みを伴う病気である。

3 変形性膝関節症(へんけいせいしつかんせつしょう)の初期段階で、階段の昇降時や歩き始めに痛んだり、正座やしゃがむ姿勢がつらくなる。

4 変形性膝関節症(へんけいせいしつかんせつしょう)の病気が進行すると、起床時の膝のこわばりや、関節が炎症を起こし「水がたまる」と表現される膝関節液の過剰滞留などの症状が出やすくなる。

5 変形性膝関節症(へんけいせいしつかんせつしょう)がさらに進行すると、大腿骨と脛骨が直接こすれることで激しい痛みが生じ、歩行が困難となることがある。
6 変形性膝関節症は肥満によって膝に体重の負担が加わったため発症するものである。

解答:すべて正解

問題76 在宅医療に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1 主治医は、地域医療支援病院の医師でなければならない。
2 保健所は、在宅医療を受ける患者の支援を行わない。
3 在宅での静脈注射は、医師でなければ実施できない。
4 在宅での悪性腫瘍患者に対する緩和ケアは、保険診療の対象外である。
5 在宅療養支援診療所は、24時間往診が可能な体制を確保しなければならない。

 

解答
1:×
2:×保健所は、健康課題等の把握、評価、分析及び公表を行い、市町村との圏域全体の情報共有化を進め、市町村との重層的な連携の下、取組を推進するとともに、介護及び福祉等の施策との調整についても積極的な役割を果たす必要があること。」とされ、在宅医療の推進における保健所の役割が明記されており、保健所が地域での医療介護連携のコーディネート役になることが期待されています。
3:×医師の指示をうけた看護師が静脈注射を実施できます。
4:×保険診療の対象となります。
5:○下記参照
参考:在宅療養支援診療所の要件
@診療所である。

Aその診療所において24時間連絡を受ける医師または看護職員をあらかじめ指定し、連絡先を文書で患家に提供    している。

B患者の求めに応じて、自院または他の医療機関、訪問看護ステーションとの連携により、求めがあった患者について  24時間往診・訪問看護ができる体制を確保する。

C Bの患者について24時間往診・訪問看護を行う担当医師・担当看護師等の氏名、担当日等を患家に文書提供する。

D緊急入院受入体制の確保  (他医療機関との連携による確保でも良い)

E地方社会保険事務局長に年1回、在宅看取り数等の報告をしている。

(ただし、平成22年度改正で診療所だけでなく、24時間365日体制で地域の在宅医療を支える200床未満の病院にもこの制度を広げ、在宅療養支援病院が認められることになりました。)

【認知症の理解】10問 77〜86問題

問題77 回想法に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。 
1 記憶力の改善が最も期待できるのは、中程度の認知症の人である。
2 認知症の人に豊かな情動をもたらすことが期待できる。
3 過去の苦痛や困難な体験を思い出す手がかりを準備すると効果的である。
4 毎回異なる場所で行うと効果的である。
5 回想法に参加した家族介護者は、発症前を思い出してつらくなることが多い。

解答

1:×重度の認知症でも記憶の改善は可能です。
2:○
3:×過去の楽しい体験などを準備したほうが、回想法には効果的です。

4:×いつもの場所で行うとリラックスできて効果がでます。
5:×
参考:回想法
回想法は1960年代にアメリカの精神科医、ロバート・バトラー氏が提唱した心理療法です。過去の懐かしい思い出を語り合ったり、誰かに話したりすることで脳が刺激され、精神状態を安定させる効果が期待できます。

問題78 厚生労働省が、2012年(平成24年)8月に公表した「認知症高齢者数について」における、「認知症高齢者の日常生活自立度」U以上の認知症高齢者の居場所別内訳(2010年(平成22年)9月末現在)で、人数が最も多い居場所を1つ選びなさい。(新出問題)
1 居宅
2 介護老人福祉施設
3 介護老人保健施設・介護療養型医療施設
4 グループホーム
5 医療機関

解答

1:○140万人:下の図を参照してください。
2:×41万人
3:×36万人
4:×14万人
5:×38万人
参考:認知症高齢者の日常生活自立度」U以上の認知症高齢者の居場所別内訳(2010年(平成22年)9月末現在

http://www.geocities.jp/xxgxsd/img/ibasyo.jpg

問題79 Cさん(89歳、女性)はアルツハイマー型認知症で、1年前から料理の手順を間違えたり、家計の管理や買い物が難しい状態であった。1か月前から大声をあげるようになった。季節に合った衣服を選べなくなったが、家族が準備すれば適切に着ることはできる。排泄は自立している・
C
さんのアルツハイマー型認知症のFunctional Assessment Staging(FAST)の分類として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 年齢相応

2 境界状態
3 軽度
4 中程度
5 やや高度

解答
1:×
2:×
3:×
4:○
5:×
参考アルツハイマー型認知症のFunctional Assessment Staging(FAST)の分類
http://www.geocities.jp/xxgxsd/img/nintikubun.jpg

問題80 Dさん(80歳、男性)は一人暮らしで、生活は自立していた。毎朝近所の公園でラジオ体操に参加していたが、2か月ほど前から、物忘れとぼうっとする様子が見られるようになった。また、歩行が不安定となり、最近では尿意を我慢できず失禁がある。(既出問題)
D
さんの状態として、最も可能性の高いものを1つ選びなさい。
1 軽度認知障害
2 アルツハイマー型認知症
3 正常圧水頭症
4 前頭側頭型認知症
5 血管性認知症

解答
1:×
2:×
3:○正常圧水頭症では、認知症、歩行障害、尿失禁の症状がでてきます。
4:×
5:×
参考:過去問題
問題 早期発見で改善が可能な認知症(dementia)として、最も適切なものを1選びなさい。

1 正常圧水頭症(normal pressure hydrocephalus)

2 クロイツフェルト・ヤコブ病(Creutzfeldt-Jakob disease)

3 前頭側頭型認知症(frontotemporal dementia)

4 血管性認知症(vascular dementia)

5 レビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)

解答

1:○認知症の1割弱程度ですが、治療可能なのが「正常圧水頭症」です。早期に発見しさえすれば、治癒も見込まれるものです。しかし、きちんと受診して診察を受けないと、病状が「年のせい」として片づけられてしまうことがあり注意が必要です。

「正常圧水頭病」は歩行障害(開脚歩行など)、認知障害、排尿障害を3主徴とする疾患で、歩行障害が最も早期から出現します。

2:×

3:×

4:×

5:×

問題 
次の認知障害を呈する疾患のうち、改善が最も困難と考えられるものを一つ選びなさい。(第21回)

1 慢性硬膜下血腫

2 ピック病

3 正常圧水頭症

4 うつ病

5 甲状腺機能低下症

解答 

1:×血腫については外科的に取り除く方法が確立されています。

2:○ピック病はアルツハイマー病等多の疾患についてもがかなりその病因が解明されつつあるのに対し、ピック病は病因解明の糸口となるような特徴的病理像がありません。治療法はいまのところ発見されていませんし、そのため、介護が中心となっているのが現状です。

3:×「治療可能な認知症」と言われ、手術による治療で改善されます。

4:×薬物による療法や認知療法などいろいろな治療法が確立されています。

5:×分泌できなくなった甲状腺ホルモンの充填により予後がいいと言われています。


問題81 認知症の原因となる疾患の特徴として、最も適切なものを1つ選びなさい。(既出問題)
1 アルツハイマー型認知症では、早期から尿失禁が認められる。
2 アルツハイマー型認知症では、巣病状は見られない。
3 レビー小体型認知症では、人格が大きく変化する。
4 レビー小体型認知症では、運動機能障害は見られない。
5 クロイツフェルト・ヤコブ病では、進行が速く、1年以内の死亡例も多い。

解答
1:×
2:×
3:×人格が大きく変化することはありません。
4:×歩行や動作に支障がでます。
5:○問題文のとおりです。現在治療法がありません。
参考 認知症の種類(web介護福祉士会認知症の種類ノンストップ問題)

問題82 外科的手術で治療が可能な認知症として、正しいものを1つ選びなさい。(既出問題)
1 血管性認知症
2 クロイツフェルト・ヤコブ病
3 前頭側頭型認知症
4 レビー小体型認知症
5 慢性硬膜下血腫

解答
1:×
2:×
3:×
4:×
5:○
参考:(web介護福祉士会認知症の種類ノンストップ問題)
問題 次の認知障害を呈する疾患のうち、改善が最も困難と考えられるものを一つ選びなさい。(第21回)

1 慢性硬膜下血腫

2 ピック病

3 正常圧水頭症

4 うつ病

5 甲状腺機能低下症

解答 

1:×血腫については外科的に取り除く方法が確立されています。

2:○ピック病はアルツハイマー病等多の疾患についてもがかなりその病因が解明されつつあるのに対し、ピック病は病因解明の糸口となるような特徴的病理像がありません。治療法はいまのところ発見されていませんし、そのため、介護が中心となっているのが現状です。

3:×「治療可能な認知症」と言われ、手術による治療で改善されます。

4:×薬物による療法や認知療法などいろいろな治療法が確立されています。

5:×分泌できなくなった甲状腺ホルモンの充填により予後がいいと言われています。


問題83 行動・心理症状(BPSD)に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。(既出問題)
1 徘徊(はいかい)は、認知症であれば誰にでも起こる。
2 もの盗られ妄想は、記憶障害とは関係がない。
3 幻視に関して、本人の訴えの内容ははっきりしない。
4 興奮は、ケアの方法によって生じることがある。
5 混乱は、重度の認知症の人には見られない。

解答

1:×
2:×記憶障害や思考力の低下が伴うと起きやすいです。
3:×幻視を見た本人にははっきり見えています。
4:○興奮は自分の身を守ろうとする一つの行為と言われています。

5:×重度の認知症のかたにはよくみられる症状です。

問題84 Eさん88歳、女性)は、血管性認知症で左片麻痺がある。穏やかな性格である。認知症対応型共同生活介護(グループホーム)に入居し、グループホームでの役目として、食事前の挨拶を担当している。しかし、夏の暑さが続いたとき、食事前の挨拶の後「こんなことはやらせないで」と理由もなく急に泣きだすことがあった。介護福祉職が受容的な態度で接していると、Eさんは笑顔で「ご苦労様」と介護福祉職に声をかけるようになった。
このようなEさんについて考えられることとして、最も適切なものを1つ選びなさい。(既出問題)
1 睡眠不足による感情の変化
2 認知症の急激な進行
3 感情失禁の症状
4 暑さによる中核症状の悪化
5 職員の対応に対する怒り

解答
1:×
2:×緩やかに進行します。
3:○感情失禁は、感情のコントロールがつかず、すぐに泣き出したり、怒ったりする症状です。アルツハイマー病に比べ、性格が保たれている事も脳血管性の特徴です。
4:×
5:×

問題85 初期の認知症で、家賃の支払いを忘れて、家主から督促されることが多くなった人に対する支援者として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 民生委員

2 訪問介護員(ホームヘルパー)

3 訪問看護師
4 日常生活自立支援事業の専門員
5 通所介護(デイサービス)の介護福祉職

解答

1:×
2:×
3:×
4:○日常生活自立支援事業では,判断能力の不十分な痴呆性高齢者らと契約し,日常的な金銭管理や福祉サービス利用の手続代行などを行います。
5:×
参考:「介護の基本」を参照してください。→(web介護福祉士会認知症の種類ノンストップ問題)

問題86 在職中に若年性認知症になった人とその家族の支援に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 支援の主な対象は、介護負担が集中する子ども世代である。
2 高齢者の認知症と対応に違いはないことを家族に説明する。
3 雇用保険制度や障害福祉サービス等を組み合わせて利用できるように支援する。
4 本人の年齢に関係なく、初回の面談で介護保険の利用を勧める。
5 本人が退職して治療に専念できるように支援する。

解答

1:×若年性認知症者本人
2:×高齢者に比べると脳の委縮のスピードが速いなどの違いがあります。
3:○若年性認知症の対象者は、一家の大黒柱として働き盛りの年代であるので、雇用、経済的な支援の相談、障害福祉サービスの利用が支援できるようにします。
4:×
5:×働きながら治療を受けている若年性認知症者も大勢います。

【障害の理解】10問 87〜96問題

 
問題87 障害者の権利に関する条約で、国際条約上初めて取り上げられた概念として、正しいものを1つ選びなさい。

1 完全参加と平等
2 ノーマライゼーション
3 障害の予防
4 共生社会
5 合理的配慮

解答
1:×
2:×
3:×
4:×
5:○第2条:「合理的配慮」とは、障害者が他の者と平等にすべての人権及び基本的自由を享有し、又は行使することを確保するための必要かつ適当な変更及び調整であって、特別の場合において必要とされるものであり、かつ均衡を失した又は過度の負担を課さないものをいう。

参考:合理的配慮
合理的配慮とは、障がい者が障がいのない人と同じように、権利や自由を持ち、行使するときに、必要とされる適切な変更及び調整を行うことで、かつ、相手側に過度の負担を課さないものと定義されています

問題88 以下の疾患や状態のうち、図で示した装具を使用するものとして、正しいものを1つ選びなさい。
http://www.geocities.jp/xxgxsd/img/2016ga3.jpg
1 閉塞性動脈硬化症
2 腓骨神経麻痺(ひこつしんけいまひ)
3 変形性膝関節症(へんけいせいしつかんせつしょう)
4 パーキンソン病
5 下腿切断(かたいせつだん)

解答
1:×
2:○腓骨神経麻痺では、下腿の外側から足背ならびに第5趾を除いた足趾背側にかけて感覚が障害され、しびれたり触った感じが鈍くなります。足首(足関節)と足指(趾)が背屈で出来なくなり、下垂足(drop foot)になります
http://www.geocities.jp/xxgxsd/img/kasui.jpg
3:×
4:×
5:×

問題89 高次機能障害の注意障害に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。(高次機能障害の注意障害については既出問題)
1 同時に2つ以上のことに気配りできない。
2 突然興奮したり、怒りだしたりする。
3 日常生活を計画して実行できない。
4 物の置き場所を忘れる。
5 1つのことにこだわって他のことができない。

解答
1:○
2:×
3:×
4:×
5:×

問題90 ダウン症候群の症状として、最も頻度の高いものを1つ選びなさい。(新出問題)
1 難聴
2 筋緊張の亢進(こうしん)
3 高次脳機能障害
4 片麻痺(かたまひ)
5 腎障害

解答
1:○ダウン症の特徴には、内眼角のひだ、大きめの舌、手掌単一屈曲線などがあります。また、先天性心疾患、器質性障害、難聴のリスクも高くなっています。
2:×
3:×
4:×
5:×

問題91 自閉症スペクトラム障害のある人への対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。(類似問題既出)
1 こだわり行動に対しては、介入しない。
2 不適切な行動をとっているときは、強く制止する。
3 予定の変更があるときは、メモや絵を使って、予告する。
4 情報を伝えるときには、一度に多くの情報を提供する。
5 パニックを引き起こす事柄を克服できるような訓練をする。

解答

1:×
2:×間違い等を指摘された時などはそれを嫌う傾向があります。
3:○予定の変更があるときは、特にも前もって丁寧に教えます。メモや絵を使って、予告することも適切。
4:×情報伝達は、簡単な言葉で短くが原則です。
5:×

問題92 嚥下障害(えんげしょうがい)を引き起こす難病として、適切なものを1つ選びなさい。(類似問題として既出)
1 潰瘍性大腸炎(かいようせいだいちょうえん)
2 悪性関節リウマチ
3 筋萎縮性側索硬化症
(ALS)(きんいしゅくせいそくさくこうかしょう)
4 クーロン病
5 広範脊椎管狭窄症(こうはんせきついかんきょうさくしょう)

解答
1:×
2:×
3:○筋萎縮性側索硬化症(ALS)は手足・のど・舌の筋肉や呼吸に必要な筋肉がだんだんやせて力がなくなっていく病気です。 のどの筋肉の力が入らなくなると声が出しにくくなり(構音障害)、水や食べ物ののみこみもできなくなります(嚥下障害)。
4:×
5:×

問題93 すくみ足の症状が見られる疾患として、正しいものを1つ選びなさい。(既出問題)
1 パーキンソン病
2 脊髄小脳変性症
3 デュシェンヌ型筋ジストロフィー症
4 脳性麻痺(のうせいまひ)
5 脊髄損傷

解答
1:○パーキンソン病の主な症状は「手足がふるえる(振戦)」「筋肉がこわばる(筋固縮)」「動きが遅い(無動)」「バランスがとりづらい(姿勢反射障害)」の4つです。また、歩くときに足がすくみ、上手く足が前に出ないという症状が見られます
2:×
3:×
4:×
5:×

問題94 呼吸機能障害のある人が日常生活で工夫すべきこととして、適切なものを1つ選びなさい。
1 かぶり式の上着を着る。
2 湯船には肩までつかる。
3 食事の回数を減らす。
4 洋式便器を使用する。
5 すばやく歩く。

解答
1:×
2:×
3:×
4:○呼吸機能障害では安楽な姿勢の保持が大切となります。
5:×

問題95 「障害者総合支援法」に基づく地域生活支援事業の内容として、適切なものを1つ選びなさい。(新出問題)
1 自己判断能力が制限されている人の行動を支援する。
2 常に介護が必要な人に、創作的活動の機会を提供する。
3 就労を希望する人に、必要な訓練を行う。
4 円滑に外出できるように、移動を支援する。
5 自立した日常生活ができるように、必要な訓練を行う。
(注)「障害者総合支援法」とは、「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」のことである。

解答
1:×
2:×
3:×
4:○社会生活上必要不可欠な外出や、余暇活動など社会参加のための外出時の支援を行います。ただし、車による移送サービス、営業活動や通勤など経済活動に係る外出、通所、通学、通院等通年かつ長期にわたる外出及び社会通念上適当でない外出は対象外です。
5:×
参考:市町村の地域生活支援事業の必須事業

理解促進研修・啓発事業

自発的活動支援事業

相談支援事業

成年後見制度利用支援事業

成年後見制度法人後見支援事業

意思疎通支援事業

日常生活用具給付等事業

手話奉仕員養成研修事業

移動支援事業

地域活動支援センター機能強化事業

問題96 Fさん(47歳、男性)は、重度の知的障害(障害支援区分3)があり、母親の世話を受けながら自宅で暮らしている。母親が高齢になったこともあって、Fさんは、障害福祉サービスを利用して、介護福祉職と一緒に病院へ通院することになった。
F
さんが利用する障害福祉サービスとして、正しいものを一つ選びなさい。
1 行動支援
2 同行援護
3 生活介護
4 療養介護
5 自立訓練

解答
1:○行動援護が利用出来るのは、障害程度区分3以上で行動関連項目の合計点数が8以上の方で、危険認知度が低く、社会性に問題があり、通常の行動に援護が必要な方対象は知的、精神障害の方です。
2:×移動に著しい困難を有する視覚障害のある方が外出する際、ご本人に同行し、移動に必要な情報の提供や、移動の援護、排せつ、食事等の介護のほか、ご本人が外出する際に必要な援助を適切かつ効果的に行うものです。
3:×生活介護は障害者支援施設などで、常に介護を必要とする方に対して、主に昼間において、入浴・排せつ・食事等の介護、調理・洗濯・掃除等の家事、生活等に関する相談・助言その他の必要な日常生活上の支援、創作的活動・生産活動の機会の提供のほか、身体機能や生活能力の向上のために必要な援助を行います。
4:×療養介護は病院において医療的ケアを必要とする障害のある方のうち常に介護を必要とする方に対して、主に昼間において病院で行われる機能訓練、療養上の管理、看護、医学的管理の下における介護及び日常生活上の世話を行います。
5:×自立訓練は知的障害または精神障害のある方に対して、障害者支援施設、障害福祉サービス事業所または障害のある方の居宅において、入浴、排せつ、食事等に関する自立した日常生活を営むために必要な訓練、生活等に関する相談および助言などの支援を行います。

【こころとからだのしくみ】12問 97〜108問題

問題97 Gさん(84歳、女性)は、訪問介護(ホームヘルプサービス)を受けながら自宅で一人で生活していた。2か月前、在宅中に大雨による土砂崩れで自宅の半分が埋まってしまったので、介護老人保健施設に入所した。入所後のGさんはイライラすることが多くなり、入眠障害が見られるようになった。また、夜間に突然覚醒し、大声で介護福祉職を呼ぶことがたびたびあった。
現在Gさんの状態を表す用語として、最も適切なものを1つ選びなさい。(既出問題)
1 退行
2 見当識障害
3 フラストレーション
4 アルツハイマー型認知症
5 心的外傷後ストレス障害(PTSD

解答
1:×
2:×
3:×
4:×
5:○心的外傷後ストレス障害(PTSD)では不安や恐怖、睡眠障害、幻覚様症状、フラッシュバック、悪夢、フラッシュバック、頭痛、腹痛、吐き気等様々な身体症状等があります。
参考:過去問題に類似問題・解説あり(web介護福祉士会)
問題 精神障害とその症状に関する次の組み合わせのうち適切なものの組み合わせを一つ選びなさい。 

A 神経症         ―   幻聴

B 認知症         ―   フラッシュバック

C アルコール依存症  ―   人格変化

D 躁病           ―   観念奔逸

解答

A:×神経症は、以前ノイローゼと言われ、しばしば精神病と混同される誤解があるようですが、神経症は主に心理的原因によって生じる心身の機能障害の総称であり、精神病とは異なります。つまり、神経症は器質的な病気によるものではなく、健康な人が普段から体験するような心や身体に対する感覚や感情が、行き過ぎた状態とも言えます。強い不安や恐怖と共に、動悸、頻脈、胸痛、吐き気、発汗、めまい、呼吸難感など種々の自律神経症状、震え、筋肉の緊張、頭のふらつきなど多彩な身体症状を伴いますが幻聴を引き起こすことはありません。

B:×フラッシュバックは強いトラウマ体験(心的外傷)をうけた場合に、後になってその出来事が鮮明に思い出されたり、夢にみたりする現象です。一般的に認知症や知的障害等で理解力に障害がある場合にはフラッシュバックはおこりにくいとされています。

C:○アルコール依存症での人格障害は重要項目ですね。人格レベルが低下すると、もはや自発的な治療意欲さえ失われることが少なくありません。

D:○躁病の特徴としては、感情や気分は壮快で高揚し、行動が活発で思考過程が早いというのがあります。このほかに、誤った観念がつぎからつぎへとわきあがってまとまりがつかなくなるという観念奔逸(かんねんほんいつ)という思考形式面の障害がおこります。正解

問題98 マズロー(Maslow.A.H.)の欲求階層説における最上層の欲求を表現する発言として、適切なものを1つ選びなさい。(既出問題)
1 「おなかがすいたので食事をしたい」
2 「会社で上司から認められたい」
3 「心の中を打ち明けられる親友がほしい」
4 「平和な社会をつくりた」
5 「家族の待つ家に帰りたい」

解答
1:×生理的欲求
2:×社会的欲求
3:×自我欲求
4:○生理的欲求−>安全への欲求−>社会的欲求−>自我欲求−>自己実現欲求 からすと 平和な社会をつくりたいというのは高次元の欲求となります。
5:×自我欲求
参考:過去問
問題:マズローの欲求階層説では、人間の持つ欲求は、生理的欲求−安全への欲求−社会的欲求−自我欲求−自己実現欲求といった形で低次元の欲求から高次元の欲求へと5つの階層をなしているとしている。解答:○人間の持つ欲求は、生理的欲求−安全への欲求−社会的欲求−自我欲求−自己実現欲求といった形で低次元の欲求から高次元の欲求へと5つの階層をなしており、低次元の欲求が満たされてはじめて高次元の欲求へと移行するというものです。

問題99 口腔の清潔が保てなくなる原因として、最も適切なものを1つ選びなさい。(新出問題)
1 過食
2 口内炎
3 唾液の増加
4 歯垢(しこう)の除去
5 (がい)反射(はんしゃ)亢進(こうしん)(こうしん)

解答
1:×
2:○口内炎や歯肉炎により細菌等が増殖すると口腔の清潔が保てなくなります。
3:×
4:×
5:×

問題100 「日常生活動作(ADL)に分類されるものとして、正しいものを1つ選びなさい。(既出問題:第10回問題に日常生活動作(食事,排泄,入浴,洗面,着脱衣など…の記述があります)
1 買物
2 料理
3 洗濯
4 乗り物利用
5 入浴

(注)「日常生活動作(ADL)は、基本的ADL(BADL)と言われることがある。

解答
1:×日常生活動作(食事,排泄,入浴,洗面,着脱衣)
2:×日常生活動作(食事,排泄,入浴,洗面,着脱衣)
3:×日常生活動作(食事,排泄,入浴,洗面,着脱衣)
4:×日常生活動作(食事,排泄,入浴,洗面,着脱衣)
5:○日常生活動作(食事,排泄,入浴,洗面,着脱衣)

問題101 廃用症候群でおこる可能性のある病態とその対策の組合せとして、最も適切なものを1つ選びなさい。(既出問題)
1 (きん)萎縮(いしゅく)   ----------------------日光浴
2 関節拘縮   --------------------運動制限
3 深部静脈血栓症  ---------------離床
4 (じょく)(そう)    ----------------------安静
5 せん妄   ----------------------入院

解答
1:×
2:×運動制限は拘縮を促進するだけなので不適切
3:○深部静脈血栓症は、静脈、特に大腿静脈などに血栓が生ずる疾患です。足の深部にある静脈は、血液を心臓に届ける太ももやふくらはぎの大静脈です。血栓が出来たとき、静脈内の血液の流れが部分的または完全にブロックされ、痛みや腫れを引き起こします。運動不足により血流が遅くなり血栓を作り易くするので離床するなどの対策が適切です。
4:×安静より体位変換などの措置を
5:×
参考:過去問・web介護福祉士会ノンストップ問題
15 廃用症候群(生活不活発病)とは、安静状態が長期に続く事によって起こる心身のさまざまな低下等を指すものをいうが、
静脈血栓症、筋萎縮、関節拘縮 、褥瘡(床ずれ) 、骨粗鬆症 、起立性低血圧 、精神的合併症 、括約筋障害(便秘・尿便失禁) などが挙げられる。
16 廃用症候群を防ぐためには,早期からのりハビリテーションに加えて,臥床時間の短縮,適当な運動,環境の改善による感覚器官も含めた生活全体の活性化が必要である。
17 廃用性症候群は、治療を必要とする疾患によって安静臥床を余儀なくされている状況で、運動をしないこと、寝ていることで長時間を過ごすことにより生じる。
解答:15〜17 ○

問題102 1a当たりのエネルギー発生量が最も多い栄養素として、正しいものを1つ選びなさい。(既出問題)
1 たんぱく質
2 糖質
3 脂質
4 ビタミン
5 無機質(ミネラル)

解答
1:×
2:×
3:○
4:×
5:×

問題103 脱水に伴う症状として、最も適切なものを1つ選びなさい。web介護福祉士会ノンストップ問題解説参照)
1 浮腫(ふしゅ)
2 活動性の低下
3 低体温
4 多尿
5 皮膚の湿潤

解答
1:×
2:○
3:×
4:×
5:×
参考;
脱水症は、血液(細胞外液)の電解質組成によって以下のように分類されます。

1低張性脱水

ナトリウムが多く失われる電解質欠乏性の脱水をいう。下痢・嘔吐などにより水分の喪失以上に電解質(ナトリウム)の喪失が著しい状態で、血漿中のナトリウム濃度と血漿浸透圧の低下を伴う。
発汗や下痢嘔吐などの体液喪失に対し水のみを補充し続けることで容易に陥る。 発熱や口渇感を伴ことはすくなく、皮膚・粘膜の乾燥も少ないため、初期には自覚症状が少ないが、進行すると全身倦怠感や眠気がみられ、手足は冷たく脈拍が弱くなる。

2等張性脱水
水分とNa欠乏とがほぼ同じ割合で起こっている混合性の脱水をいう。口渇感がある。そのため水分を摂取し、低張性脱水に変化しやすい。

3高張性脱水

水分が多く失われる水欠乏性の脱水をいう。発汗の亢進、水分摂取の極端な低下などにより、専ら水分が不足した状態である。自分で水分摂取のできない乳幼児や高齢者に多い。 血漿中のナトリウム濃度と血漿浸透圧が高値になる。

発熱と著しい口渇感を伴い、口腔などの粘膜が乾燥する。意識は保たれるが不隠・興奮の状態となる。手足は冷たくならず、脈拍もしっかりと触れる。


問題104 38〜41℃の湯温での入浴が身体に与える影響として、適切なものを1つ選びなさい。(新出問題)
1 血圧の上昇
2 心拍数の増加
3 膀胱(ぼうこう)弛緩(しかん)
4 消化機能の亢進(こうしん)
5 筋緊張の亢進(こうしん)

解答

1:×お湯が40℃以下の適温、室温が20℃以上であれば血圧はほとんど上がらないと言われていますが、高温の湯に入ると血圧も心拍数も上がり、心筋梗塞や脳卒中を起こしやすくなるので注意が必要になります。
2:×お湯が40℃以下の適温、室温が20℃以上であれば血圧はほとんど上がらないと言われていますが、高温の湯に入ると血圧も心拍数も上がり、心筋梗塞や脳卒中を起こしやすくなるので注意が必要になります。
3:×
4:○42度以上の高温湯では胃酸の分泌を抑制すると言われています。
5:×この温度では、律神経の副交感神経が優位に働き体はリラックスし、筋肉も弛緩しだします。

問題105 小腸の一部として、正しいものを1つ選びなさい。(既出問題:web介護福祉士会ノンストップ問題参照)
1 盲腸
2 空腸
3 S状結腸
4 上行結腸
5 直腸

解答

1:×
2:○空腸は小腸の3分の2を占めます。画像参照
3:×
4:×
5:×
http://www.geocities.jp/xxgxsd/img/2016kuu.jpg

問題106 尿意を感じて我慢できずに失禁してしまう排尿障害として、正しいものを1つ選びなさい。(既出問題)
1 切迫性尿失禁
2 腹圧性尿失禁
3 溢流性(いつりゅうせい)尿(にょう)失禁(しっきん)
4 反射性尿失禁
5 完全尿失禁

解答

1:○
2:×
3:×
4:×
5:×
参考1:失禁に関する過去問(web介護福祉士会ノンストップ問題)
問題

2 尿が漏れることを「尿失禁」、尿が出しにくいことを「排尿困難」という。

3 夜の排尿回数が2回以上の状態を「夜間頻尿」という。

4 腹圧性尿失禁とは、急に腹圧が高くなった時に尿が漏れてしまう状態をいう。

5 腹圧性尿失禁は、「骨盤底筋」のゆるみにより生じるので骨盤底筋のトレーニングにより改善が有効である。

6 切迫性尿失禁とは、抑えられない強い尿意が急に起こり、コントロールできずに尿が漏れてしまう状態である。

7 切迫性尿失禁の治療は膀胱の収縮を抑える薬物療法が有効である。

8 溢流性尿失禁(いつりゅうせいにょうしっきん)は、尿道が開きにくいか、膀胱の筋肉の収縮力低下が原因で少量の尿が漏れ出てしまう状態である。

解答

2:○

3:○

4:○女性に多く、とくに中高年の女性に頻度の高い病気です。

5:○

6:○突然強い尿意を覚えることはあっても普通はこれを抑えることができますが、切迫性尿失禁の人はトイレまで我慢できず尿が漏れてしまいます。

7:○抗コリン剤や平滑筋弛緩剤などの薬物が使用されます。

参考2 尿失禁まとめ
(
)腹圧性尿失禁

くしゃみ、せき、笑い、階段の昇降、重い物を持つ、急いで走るなどの、腹部に圧力が加わった場合に尿がもれるものです。その大多数は出産を経験した経産婦に起こります。これは出産により骨盤底筋群が弛緩し(ゆるみ)、膀胱頚部(膀胱の下部)が下垂したために生じます。 

他の原因として、内因性尿道括約筋不全という尿道括約筋自体の機能障害による腹圧性尿失禁も少数にあり、男女を問わず起こるものですが、複雑になるため省略します。腹圧性尿失禁は治療できる病気であるという認識が不十分であり、恥ずかしさも加わって泌尿器科医を受診しない潜在患者は数多いと言われています。放置すると尿もれの頻度や量が増加し、手術的治療法以外に治療法がなくなります。またこの病気は頻尿や後述する切迫性尿失禁を伴なうことが多いのも特徴です。

()切迫性尿失禁

尿意を感じて、トイレで排尿するまでの間に尿がもれてしまうものです。この病気の場合、「オシッコがトイレまでもたない」という表現が聞かれます。高度の膀胱炎、前立腺肥大症、前立腺炎、排尿筋反射亢進型の神経因性膀胱で生じる他に、明らかな膀胱の神経異常がなく膀胱の無抑制収縮が認められる不安定膀胱にも生じます。

()反射性尿失禁

脊髄損傷後などにみられるもので、随意に排尿するという意識下では排尿は全くなく、意志とは無関係に(不随意に)反射性の膀胱収縮により尿がもれるものです。これは損傷された脊髄部より上位(大脳側)の中枢からの排尿反射が遮断されて生じるものです。

()溢流性尿失禁(奇異性尿失禁)

高度の前立腺肥大症、排尿筋反射消失型の神経因性膀胱の末期状態にみられる(これらの病気の不完全な治療や放置した際に生じる)もので、尿をしようとする意志では排尿は全くなく、尿は俗っぽい表現で「たれ流し」の状態を言います。正常人の膀胱容量は約350cc〜500ccで、かなり我慢をしても1000cc以上になることは滅多にないですが、長い年月を経て徐々に排尿困難が進行した場合は、その多くは膀胱容量が2000cc〜3000cc、あるいはそれ以上となります。この際、膀胱に尿が2000cc〜3000cc貯留した場合でも苦痛のないのが一般的です。腎機能は極度に低下し(腎不全)、尿毒症となります。 

()全尿失禁

女性の場合は難産、男性の場合は前立腺の内視鏡的手術で尿道括約筋が損傷された場合に起こります。尿は膀胱内に全く残らず、すべての尿が意志のないままに排尿されている状態です。

()尿道外尿失禁

膀胱外反症、尿道上裂、尿管異所開口などの先天性疾患、婦人科手術後の膀胱腟ろうなどに生じるもので、持続的に尿がもれているものです。膀胱腟ろうとは、膀胱と腟の間に交通ができてしまい、腟から尿がもれるものです。


問題107 睡眠を促進するホルモンとして、正しいものを1つ選びなさい。(新出問題)
1 バソプレッシン
2 エストロゲン
3 メラトニン
4 インスリン
5 コルチゾール

解答

1:×バソプレッシンは下垂体後葉が分泌する神経ホルモンのひとつで 抗利尿ホルモン、血圧上昇ホルモンともいいます。
2:×エストロゲンは 妊娠に備えて子宮内膜を厚くしたり、女性らしい身体をつくったりする、女性にとって大切なホルモンです
3:○メラトニンは体内時計に働きかけ、覚醒と睡眠を切り替えて、自然な眠りを誘う作用がある「睡眠ホルモン」です。
4:×インスリンは、すい臓から出る体内ホルモンの一つで、血糖値を下げる働きをするほぼ唯一のホルモンです。
5:×副腎皮質から分泌されるホルモンで、ストレスに敏感に反応して分泌量が増加しますので、ストレスホルモンとも呼ばれています。

問題108 Hさん(92歳、女性)は、老衰が進行して寝たきり状態にある。ここ1か月間経口摂取はごく少量で著しくやせて、肺炎も併発している。かかりつけの医師から家族に対して予後は1週間以内だろうという説明があり、こんまま自宅で看取(みと)る方針が家族との間で合意された。
介護福祉職がサービスを提供しているとき、Hさんが急変した場合に第一に相談すべき連絡先として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 かかりつけ医
2 警察
3 消防署
4 介護支援専門員(ケアマネジャー)
5 サービス提供責任者

解答

1:○下記参考を参照
2:×医療的相談はできません。
3:×医療的相談はできません。
4:×医療的相談はできません。
5:×医療的相談はできません。

参考:かかりつけ医
かかりつけ医とは、病気になったとき、真っ先に相談できる地域の医師のことです。 日頃の診察で病状や治療法についての詳しい説明を受ける他に、健康相談をしたり、各種保健・医療・福祉のサービスの提供や、必要に応じて適切な専門医や病院・医院の紹介をしてくれます。

【総合問題】12問 109〜120問題
総合問題1
次の事例を読んで、問題109から問題111までについて答えなさい。
{事例}
Jさん(56歳、男性)は、脳梗塞の後遺症で、左片(ひだりかた)麻痺(まひ)と高次脳機能障害があるために、障害者支援施設に入所して、車いすで生活をしている。Jさんは、現在の施設に作業活動がないことを不満に思っていて、たびたび、妻に「職業訓練や収入を得ることが目的ではなく、のんびりと楽しみながら作業がしたい」と話している。妻はどうしたらよいのか分からず介護福祉職に相談した。介護福祉職は、Jさんが利用できるプログラムについて検討した。その結果、Jさんに合った創作的活動を取り入れたプログラムを実施することになった。

問題109 Jさんが利用している日中のサービスとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 重度訪問介護
2 就労移行支援
3 居宅介護
4 就労継続支援A
5 生活介護

解答

1:×
2:×就労移行支援は就労を希望する65歳未満の障害のある方に対して、生産活動や職場体験などの機会の提供を通じた就労に必要な知識や能力の向上のために必要な訓練、就労に関する相談や支援を行います。しかしJさんは妻に「職業訓練や収入を得ることが目的ではなく、のんびりと楽しみながら作業がしたい」と話しているので就労移行支援は不適です。
3:×障害者支援施設に入所とあるので、居宅介護は間違い
4:×「現在の施設に作業活動がない」とあるので、就労継続支援型は不適当です。
5:○障害者支援施設は、障害者の方に対し、夜間に「施設入所支援」を行うとともに、昼間に「生活介護」、「自立訓練」又は「就労移行支援」を行う施設です。従って5の「生活介護」が正解

問題110 Jさんは、創作的活動に参加したが、その作業手順が複雑になると、何からやればよいのか分からなくなって、計画的に作業を進めることができない。
作業をしているJさんの状態として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 遂行機能障害
2 半側空間無視
3 構音障害
4 知的障害
5 記憶障害

解答

1:○遂行機能障害は,約束の時間に間に合わない,仕事が約束どおりに仕上がらない,どの仕事も途中で投げ出してしまうといった,一連の目的ある行為の上での様々な問題を指します。
2:×

3:×
4:×
5:×
参考:遂行機能とは
遂行機能とは,@未来の目標を定め,Aその目標を実現させるための段取りをたて,B目標に向かって実際に行動を開始・継続し,C目標に近づくように実行状況に対して適切な調整を行なう一連の過程をいいます。言い換えれば,目標を目指しながら,それにそって目の前の問題を解決していく高次の機能であるといえます。

問題111 Jさんは昼食の時に上着を汚したので、居室で着替えようとしていた。Jさんは、上着を手にしたまま、どうすればよいのか分からなくなった。
このときのJさんへの介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 着替えていないことを注意する。
2 着替えるまで待つ。
3 着替えができない理由を聞く。
4 着替えの動作のきっかけをつくる。
5 着替えの手順を細かく指示する。

解答

1:×
2:×遂行機能障害では自発的に活動を開始させることが難しいので待っているのは不適切
3:×
4:○遂行機能障害では自発的に活動を開始させることが難しいので、動作のきっかけをつくってあげます。
5:×

総合問題2
次の事例を読んで、問題112から問題114までについて答えなさい。
{事例}
K
君(7歳、男性)は、3歳の時に不随意運動性(アテトーゼ型)脳性(のうせい)麻痺(まひ)と診断された。頸部(けいぶ)や体幹をねじらせたり、反らせたり、上肢が伸展する運動が自分の意思とは関係なくおこってしまう不随意運動型特有の症状が現れていた。時々、筋肉の緊張が強くなり、体幹や上肢の不随意運動が大きくなることもあった。知的障害は見られず、車いすを使って、近所の小学校へ通学していた。登校・下校のときだけ母親が付き添って、教室内では車いすを何とか自分で操作して過ごしていた。言葉は努力性の発語で、聞き取りにくく、同級生と意思疎通が困難なことがしばしばあったが、慣れ親しんだ友達との会話は可能であった。

問題112 K君の状態に適した車いすとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 普通型車いす
2 電動普通型車いす
3 片手駆動式普通型車いす
4 手動リフト式普通車いす
5 リクライニング・ティルト式普通型車いす

解答

1:×
2:×「時々、筋肉の緊張が強くなり、体幹や上肢の不随意運動が大きくなることもあった」とあるので電動型では危険をともないます。
3:×
4:×
5:○

問題113 K君の小学校の夏休みが近づいた。母親は夏休み中にK君が人との交流を持てる場所がないか、K君が幼少の時から介護方法について相談していた介護福祉士であるL相談支援専門員に相談した。
L
相談支援専門員が提案するサービスとして、適切なものを1つ選びなさい。
1 移動支援事業
2 福祉型障害児入所施設
3 保育所等訪問支援事業
4 放課後等デイサービス
5 医療型障害児入所施設

解答

1:×
2:×
3:×
4:○主に6歳から18歳の障害のある児童を対象として、放課後や夏休み等長期休業日に生活能力向上のための訓練および社会との交流促進等を継続的に提供します。利用に際して療育手帳や身体障害者手帳は必須ではないため、学習障害等の児童も利用しやすい利点があります。
5:×
参考:放課後等デイサービス
学校通学中の障害児が、放課後や夏休み等の長期休暇中において、生活能力向上のための訓練等を継続的に提供することにより、学校教育と相まって障害児の自立を促進するとともに、放課後等の居場所づくりを行います。

問題114 K君は2年生になった。4月にクラス替えで、新しい同級生が多くなり、K君の言葉が分からないという理由で関係がうまくいかなくなった。そのため、K君の筋肉の緊張は今までよりも強くなり、不随意運動も大きくなった。給食の時に食べ物をうまく口に運べなくて、担任の先生が介助する場面が増えてきた。担任の先生から、この状況を聞いた母親は心配になって、K君の学校での食事について、L相談支援専門員に相談した。
L相談支援専門員の助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 クラスの同級生と会話をしながら食事をする。
2 自助具を使用して自力で食べる。
3 リラックスできる環境を作って、自力で食事ができるように支援する。
4 途中まで自力で食べてもらって、その後は介助する。
5 仲の良い友達を選んで、食事介助WPしてもらう。

解答

1:×
2:×
3:○「新しい同級生が多くなり、K君の言葉が分からないという理由で関係がうまくいかなくなった。そのため、K君の筋肉の緊張は今までよりも強くなり、不随意運動も大きくなった。」とあるので、リラックスできる環境を作ることを第一に考えた支援をします。
4:×
5:×

総合問題3
次の事例を読んで、問題116から問題117までについて答えなさい。
{事例}
M
さん(71歳、女性)は、仕事を持つ息子と二人で生活している。最近、鍋を焦がすことがあったり、買物をして家に帰れなくなったりすることがあった。心配した息子が受診させたところ、アルツハイマー型認知症と診断された。要介護認定で要介護1となり、訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用することになった。
Mさんは訪問介護員(ホームヘルパー)と息子以外の人との接触はなく、テレビの前で過ごしていることが多い。心配した息子は、通所介護(デイサービス)を勧めたが、一人で通うことが不安で、利用を拒んでいた。このままだと認知症が悪化するのではないかと息子の不安が大きくなっていた。

問題115 息子は、Mさんが少しでも多く外出して、人と話すような機会を設けたいと考えて、訪問介護員(ホームヘルパー)に相談した。
次のうち、Mさんが息子と一緒に利用できるものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 認知症カフェ
2 生活支援ハウス
3 地域活動支援センター
4 通所リハビリテーション
5 就労継続支援B

解答

1:○以下の参考を参照してください。
2:×
3:×
4:×
5:×
参考:認知症カフェ
厚生労働省はオレンジプランの中で「認知症の人やその家族が、地域の人や専門家と相互に情報を共有し、お互いを理解し合う認知症カフェ等の設置を推進する」という方針を示しました

認知カフェの特徴

1. 認知症の人とその家族が安心して過ごせる場

2. 認知症の人とその家族がいつでも気軽に相談できる場

3. 認知症の人とその家族が自分たちの思いを吐き出せる場

4. 本人と家族の暮らしのリズム、関係性を崩さずに利用できる場

5. 認知症の人と家族の思いや希望が社会に発信される場

6. 一般住民が認知症の人やその家族と出会う場

7. 一般の地域住民が認知症のことや認知症ケアについて知る場

8. 専門職が本人や家族と平面で出会い、本人家族の別の側面を発見する場

9. 運営スタッフにとって、必要とされていること、やりがいを感じる場

10. 地域住民にとって「自分が認知症になった時」に安心して利用できる場を知り、相互扶助の輪を形成できる場

問題116 Mさんは、訪問介護員(ホームヘルパー)と一緒に調理していたが、最近途中で動作が止まってしまうことがあった。
調理の途中で、動作が止まってしまうMさんへの支援として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 本人が調理動作を行うまで待つ。
2 本人に代わって調理を行う。
3 ジェスチャーを使って調理動作のヒントを出す。
4 調理動作が楽にできる自助具を用意する。
5 調理動作の手順書を渡して覚えてもらう。

解答

1:×
2:×本人の自主性を奪うことにつながります。
3:○動作がとまり躊躇しているMさんには、ジェスチャーを使って調理動作のヒントを出すことも必要。
4:×
5:×

問題117 息子は、Mさんへの適切な支援方法について訪問介護員(ホームヘルパー)に相談した。
息子に対する訪問介護員(ホームヘルパー)の助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 Mさんを認知症対応型共同生活介護(グループホーム)へ入居させように勧める。
2 Mさんに買物をさせないようにする。
3 Mさんと一緒にテレビを見るように勧める。
4 Mさんが失敗したらそのたびに指摘する。
5 Mさんのできることを見つけて、一緒に行うように勧める。

解答

1:×
2:×外出の機会を増やすことで、他の人との接触も多くなり、認知症の改善にもつながります。
3:×テレビの前で過ごしてばかりでは、認知症は悪化するだけです。
4:×失敗の指摘をしては、本人が委縮してしまいます。
5:○本人ができることはたくさんあるので、それを見つけて、一緒に行動することが大切です。

総合問題4
次の事例を読んで、問題118から問題120までについて答えなさい。
{事例}
A
さん(70歳、女性)は、20年前に2型糖尿病を発症して、8年前から血糖値の自己測定とインスリンの自己注射を朝食前に行っている。4年前から変形性(へんけいせい)(ひざ)関節症(かんせつしょう)が悪化して車いすの生活となり、自宅での生活が少しずつ困難になった。要介護3と認定されて、2年前に介護老人福祉施設に入所した。入所後も、血糖値の自己測定とインスリンの自己注射は介護福祉職の見守りのもとに行っていて、空腹時血糖値は120150mg/dlでコントロールされていた。
ある日の夜中に数回にわたって下痢便が見られ、起床時には嘔吐(おうと)し、腹痛と発熱が見られた。

問題118 Aさんに確認すると、2日前に知人と外出して貝を生で食べたことが分かった。その後も嘔吐(おうと)、腹痛が止まらないので、ノロウイルスの感染が疑われた。
原因が分かるまでの間、施設内感染の対策で、Aさんの吐物を拭き取る時に用いるもとして、正しいものを1つ選びなさい。
1 ぬるま湯
2 消毒用エタノール溶液
3 ベンザルコニウム塩化物溶液
4 次亜塩素酸ナトリウム溶液
5 クロルヘキシジングルコン酸塩溶液

解答

1:×
2:×
3:×
4:○ノロウイルスの感染の疑いがあるので、次亜塩素酸ナトリウム溶液が消毒液として有効です。
5:×

問題119 朝食前に介護福祉職がAさんの様子を観察すると、冷や汗、動悸(どうき)、めまいなどの症状はなく、血糖値は130mg/dlであった。Aさんは、(おう)()、腹痛があり食欲がないと訴えた。
看護職に報告するまでの間に、介護福祉職がAさんに説明する内容として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 インスリンの量を増やして、自己注射をする。
2 インスリンの量を減らして、自己注射をする。
3 インスリンの自己注射をして、朝食を食べる。
4 インスリンの自己注射をしないで、朝食を食べる。
5 インスリンの自己注射をしないで、朝食を食べない。

解答

1:×
2:×
3:×
4:×
5:○「冷や汗、動悸(どうき)、めまいなどの症状はなく、血糖値は130mg/dlであった。Aさんは(おう)()、腹痛があり食欲がないと訴えた」とあるので、朝食を食べないが正しい。

問題120 Aさんの症状は、治療を受けて1週間ほどで回復した。しかし、その後、ぼんやりとした表情で過ごすことが多くなり、何事にもやる気がない様子で。「つらいから死にたい」と口にすることが多くなった。
A
さんの訴えに対する介護福祉職の応答として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 「つらいことは考えない方がいいですね」
2 「死にたいぐらい、つらいのですね」
3 「死にたいと言うと、つらい気持ちが強くなりますね」
4 「死にたいというと、周りの人もつらくなりますね」
5 「つらいことよりも楽しいことを考えるといいですね」

解答

1:×
2:○感情の反映の傾聴の技法を用いて、Aさんクライエントが辛いという感情に気づき、それを反射して返すことで自己理解を援助するものです。このことで、介護福祉職とAさんの間に信頼関係が生まれ、防衛が解けて自己開示が促進されます。
また、ケースワークの原則である「意図的な感情の表出」にもあるように、
Aさんがその感情を自由に表現できるように援助します。
3:×
4:×
5:×

 

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