>第27回介護福祉士国家試験問題・解説




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第27回筆記試験(平成27年1月25日)


すべての問題を解いていませんが、過去問題を十分吟味して学習することで、かなりの問題はクリアできそうな

感じがしています。今回の試験問題に解説を加えて次回の試験に役立つコンテンツとしたいと思っています、

 

【人間の尊厳と自立】2問   1〜2問題 注意:【介護の基本】【人間の尊厳と自立】は同一試験科目群です。

 

問題1 1956年(昭和31年)当時、肺結核(pulmonary tuberculosis)で国立療養所に入所していた朝日茂氏は、単身で無収入だったために生活扶助(月額600円支給)と医療扶助を受けていた。長年、音信不通だった兄を福祉事務所が見つけ、兄から月1,500円の仕送りが行われることになった。これにより福祉事務所は支給していた月額600円の生活扶助を停止し、医療費の一部自己負担額として月900円の負担を求めた。このことが日本国憲法第A 条に反するものとして朝日茂氏は、1957(昭和32)、厚生大臣の決定を取り消すことを求める訴訟をおこした。

この訴訟で焦点となった日本国憲法第A 条が規定する権利として、正しいものを一つ選びなさい。(類似過去問で出題済み)

1 参政権

2 自由権

3 請求権

4 生存権

5 平等権

 

解答

1:×

2:×

3:×

4:○過去問題に次のようなものがありますので紹介します。朝日訴訟といったら、憲法第25条!「生存権」

過去問題:「日本国憲法」では第25条で生存権を規定している。

解説:日本国憲法第25条には以下のことが書かれています。「すべての国民は、健康で文化的な最低限の生活を営む権利を有する。国はすべての生活部面については、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない」・・ここで書かれている「健康で文化的」とはいわゆる生存権を示しています。

5:×

(参考):朝日訴訟も大事ですが、もう一つ大事なのが「堀木訴訟」。原告の「堀木」の姓からこう呼ばれます。全盲で障害福祉年金を受給していた原告は児童扶養手当の受給資格の認定を申請しますが,年金と手当の併給禁止規定によりその申請を却下されます。この併給禁止規定が憲法第25条と憲法第14条(法の下の平等・差別の禁止)に違反するとして訴えを起こした事件です。

 

問題2 「障害者差別解消法」に関する次の記述のうち、適切なものを一つ選びなさい。(障害者差別解消法については、新出問題)

1 「障害者総合支援法」の基本的な理念のもと、障害者の差別の解消を具体的に実施するためのものである。

2 障害者を身体障害、知的障害および精神障害のある者に限定している。

3 行政機関に対して、障害者に対する合理的配慮を法的義務としている。

4 差別について具体的に定義し、その解消に向けた措置等を定めている。

5 この法律以前に、障害を理由とする差別や不利益な取り扱いの禁止について定めた条例を制定した地方公共団体は存在しない。

()1 「障害者差別解消法」とは、「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」のことである。

  2 「障害者総合支援法」とは、「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」のことである。

解答

1:×障害者差別解消法の第一条に「 この法律は、障害者基本法の基本的な理念にのっとり、全ての障害者が、障害者でない者と等しく、基本的人権を享有する個人としてその尊厳が重んぜられ…」とあるので、「障害者総合支援法」の基本的理念とあるのが間違いです。どの法律も第1条、2条あたりが大切です。頭に入れておきましょう。

2:×障害者差別解消法の第二条の一に「 障害者 身体障害、知的障害、精神障害(発達障害を含む。)その他の心身の機能の障害(以下「障害」と総称する。)がある者であって、障害及び社会的障壁により継続的に日常生活又は社会生活に相当な制限を受ける状態にあるものをいう。」というのがあります。従って間違いです。

3:○第7条の2→2  行政機関等は、その事務又は事業を行うに当たり、障害者から現に社会的障壁の除去を必要としている旨の意思の表明があった場合において、その実施に伴う負担が過重でないときは、障害者の権利利益を侵害することとならないよう、当該障害者の性別、年齢及び障害の状態に応じて、社会的障壁の除去の実施について必要かつ合理的な配慮をしなければならない。

4:×障害差別とは何かという定義がなく、禁止される「不当な差別」の意味があいまいです。

5:×北海道、岩手県、茨城県その他にも条例を制定してる地方公共団体が多くあります。

(参考) :この法律は、平成二十八年四月一日から施行されます。


人間関係とコミュニケーション】(2問) 3〜4問題 【人間関係とコミュニケーション】、【コミュニケーション技術】は同一科目試験群です。

問題3 ラポール形成の初期段階のかかわりとして、最も適切なものを1つ選びなさい。  (類似過去問で出題済み)

1 利用者の感情に関心を持つ。

2 利用者の家族環境を詳しく聞く。

3 介護福祉職が詳しく自己紹介する。

4 黙って聴くことに徹する。

5 「なぜ」で始まる質問を繰り返す。

 

解答

1:○話し手に対して、受容・共感的態度で、どのように感じているか、考えているかを受け止めるなかで、最も大切な信頼関係が生まれてきます。

2:×家庭内のことよりも、まずは本人に焦点をあてます。

3:×まずは、利用者本人に焦点をあてて接することが大切です。過去問で「利用者と介護者との相互の信頼関係の形成を図るために、介護従事者は簡潔な自己紹介をした上で,利用者がどのような生活を送りたいかを聞く」というのがありましたが、これは○。 詳しく自分の紹介をすることは不適切です。

4:×時にはあいづちをうちながら、傾聴します。

5:×コミュニケーションでは、「なぜ」「どうして」ですと尋問的になってしまい相手が混乱してしまいかねません。

 

問題4 Aさん(83歳、男性)は介護予防通所介護(デイサービス)を利用し始めた。重度の加齢性難聴(presbycusis)がある。これまで補聴器を使った経験はない。コミュニケーション意欲は高く、介護福祉職とやり取りすることを好む。認知症(dementia)はない。

介護福祉職がAさんと日常のやり取りを始めるときの、コミュニケーション方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。(類似過去問でい一部出題済み) 

1 Aさんはイラストを多用したコミュニケーションノートを使う。

2 Aさんは挿耳型補聴器を一日じゅう使う。

3 Aさんも介護福祉職も五十音表の文字盤を使う。

4 Aさんは話し、介護福祉職は筆談と併せて発語も行う。

5 Aさんは携帯用会話補助装置を使い、介護福祉職は話す。

 

解答

1:×

2:×これまで補聴器を使った経験はないとのことなので間違い。また、補聴器を使う方でも、就寝される時は補聴器を外すのがいいでしょう。寝返り等により耳を圧迫したり、外耳道(耳穴)を傷つける恐れがあります。

3:×

4:○

5:×

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【社会の理解】(12問) 5〜16問題

問題5 民生委員の委嘱に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。 (類似過去問で出題済み) 

1 都道府県知事の推薦によって厚生労働大臣が委嘱する。

2 更正援護に熱意と見識をもっている者の中から都道府県知事が委嘱する。

3 地域の自治会または町内会の役員から市町村長が委嘱する。

4 市町村社会福祉協議会の推薦によって都道府県社会福祉協議会会長が委嘱する。

5 児童福祉法による児童委員に委嘱することは禁じられている。 

解答

1:○「民生委員」は、民生委員法に基づいて厚生労働大臣から委嘱された非常勤の地方公務員です。

2:×

3:×

4:×

5:×「民生委員」は、民生委員法に基づいて厚生労働大臣から委嘱された非常勤の地方公務員である「児童委員」を兼ねています。従って「…禁じられている」というのは間違い。
(参考)民生委員に関する過去問題

問題
1 民生委員の根拠法は民生委員法であるが,民生委員は生活保護法において協力機関として位置づけられている。

2 民生委員は、都道府県知事の推薦によって、厚生労働大臣がこれを委嘱する。

3 民生委員は民生委員と共に児童福祉司も兼務するが、民生委員の根拠法は「民生委員法、児童福祉司の職務は児童福祉法に規定されている。

4 民生委員は,生活保護の事務の執行を補助しなければならない。

5 民生委員は,児童福祉法による児童委員を兼務しており,都道府県知事は児童虐待が行われているおそれがあると認められるときは,児童委員に児童の居宅への立入調査を行わせることができる。

6 担当民生委員は,地域の住民が生活福祉資金における療養・介護資金の借入れを申し込む場合,民生委員調査書を添えて当該市町村社会福祉協議会に提出する。

7 民生委員は, 名誉職であり非常勤特別職の地方公務員である。

解答

1:○

2:○その通りです。知事が推薦、大臣が委嘱するのです。この委嘱といういみは、「就任することをお願いする」という意味になります。

3:×民生委員は児童福祉法に定められた「児童委員」という職も兼任しています。児童福祉司と兼務しているのではありません。民生委員は福祉事務所などの関係行政機関の業務に協力することとされています。生活保護や児童福祉に関する仕事もしていますが、だからといって民生委員の根拠法が生活保護法とか児童福祉法と答えてはいけません。民生委員の根拠法は民生委員法です。

4:×生活保護の事務の執行の補助をするのは社会福祉主事であり民生委員ではありません。「民生委員は市町村長、福祉事務所長又は社会福祉主事の事務の執行に協力するものとされる。」ですからしっかり区別して覚えておいてください。

5:○知事は児童委員に「立ち入り調査」を依頼できますが、この法律は児童福祉法第29条及び児童虐待防止法の中に明記されていますから正解となります。 ...

6:○民生委員の役割として、資金の貸付対象となる世帯について常に調査を行い、その実態を把握し、指導計画を立て、資金の貸付けの斡旋等所要の援助指導を行うことができます。資金を借りるときはこの問題にもあるように民生委員調査書を添えて当該市町村社会福祉協議会に提出します。

7:×2000年の改正で名誉職の規定は削除されたので間違い!

 

問題6 社会福祉法人に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。(類似過去問で出題済み)

1 社会福祉法人の設立許可は、市長、都府県知事または厚生労働大臣が行う。

2 社会福祉法人は、社会福祉事業以外の事業の実施が禁じられている。

3 社会福祉法人の監事は、その法人の理事や職員を兼ねることができる。

4 社会福祉法人は、解散することや合併することが禁じられている。

5 社会福祉事業を行う特定非営利活動法人(NPO法人)は、社会福祉法人の名称を使用できる。

 

解答

1:○
各市長:主たる事務所が県内各市の区域内にあってその行う事業が当該市の区域を超えない法人

知事:1主たる事務所が千葉県内の町村の区域内にあってその行う事業が当該町村の区域を超えない法人 2その行う事業が千葉県内の2以上の市町村の区域にわたる法人

厚生労働大臣:その行う事業が2以上の都道府県の区域にわたる法人

2:×禁じられてはいません。公益事業及び収益事業を行うことができます。

公益事業とは、公益を目的とする事業で社会福祉事業以外の事業(社会福祉と全く関係のないものを行うことは認められない。)をいい、具体的には居宅介護支援事業、介護老人保健施設、有料老人ホームを経営する事業等であること。

収益事業とは、その収益を法人が行う社会福祉事業又は公益事業の財源に充てるために行われる事業で、法人所有の不動産を活用して行う貸ビル、駐車場売店の経営等であること。

3:×できません。下記参考してください。

監事が理事,評議員,職員等を兼ねることは禁止されている。

他の役員と親族関係にある者,当該法人に係る社会福祉施設の設備運営と密接に関連する業務を行う者の就任も禁止されている。

4:×

5:×社会福祉法の第23条(名称) で社会福祉法人以外の者は、その名称中に、「社会福祉法人」又はこれに紛らわしい文字を用いてはならないとあり、特定非営利活動法人(NPO法人)は社会福祉法人ではないので名称を使うことはできません。

(参考)社会福祉法人に関する過去問

問題

1 社会福祉法の社会福祉事業経営の準則で,民間社会福祉事業の経営者は,不当に国や地方公共団体に対し,財政的,管理的援助を仰いではならないとされている。

2 社会福祉法人とは,法に定められた社会福祉事業を行う施設に限って取得できる法人格である。

3 社会福祉法人は,他の社会福祉法人と合併することができる。

4 社会福祉法人での監事の職務は理事の業務執行の状況を監査することである。

5 社会福祉法人は,収益事業から生じた収益を,当該社会福祉法人の行う社会福祉事業以外の目的に使用することが認められる

6 社会福祉法人は社会福祉事業を安定的に行うために,必要な資産を備えていなければならない。

7 社会福祉法人が経営している施設では,特別養護老人ホームが最も多い。

8 社会福祉法人は公共性が高い事業であるため,税制上各種の優遇措置がなされている。また、社会福祉法人は,公的資金による助成を受けることができる。

解答

1:○61条の3項に「社会福祉事業を経営する者は、不当に国及び地方公共団体の財政的、管理的援助を仰がないこと。」と明記されています。

2:×社会福祉事業とあるので、社会福祉事業を行う施設のみに限りません。従って間違いとなります。

3:○第四十八条 社会福祉法人は、他の社会福祉法人と合併することができます。

4:○社会福祉法人の監事の仕事で1理事の業務執行の状況を監査すること。2社会福祉法人の財産の状況を監査すること・・となっています。

5:○社会福祉法の第22条「@社会福祉法人は、その者が行う事業に支障がない範囲内において定款が定めるところによりその事業を充当するために収益事業を行うことができる。」

6:○社会福祉法第二十五条で「社会福祉法人は、社会福祉事業を行うに必要な資産を備えなければならない。」としているので正解!

7:×社会福祉法人は幼稚園が最も多ので間違いです。

8:○法人税や事業税等が非課税ですから税制上の優遇措置がとられています。また社会福祉法人は貸し付けや措置費など公的資金の助成を受けていますから正解。

 

 

問題7 国家が国民に保障する最低限度の生活水準を表すよう用語として、正しいものを1つ選びなさい。(類似過去問で出題済み)

1 リハビリテーション

2 エンパワメントアプローチ(empowerment approach)

3 ナショナルミニマム(national minimum)

4 ソーシャルインクルージョン(social inclusion)

5 ウェルビーイング(well-being)

 

解答

1:× リハビリテーション

障害のある人々を身体的,心理的,社会的,職業的,あるいは経済的に,各人それぞれの最大限度にまで回復させることをいいます。

2:×エンパワメントアプローチ(empowerment approach)

利用者の持っている力に着目し、その力を引き出して積極的に利用・援助することをいいます。(提唱者ソロモン)

3:○ナショナルミニマム(national minimum)

国家(政府)が国民に対して保障する生活の最低限度のことです。

4:×ソーシャルインクルージョン(social inclusion)

障害者を社会から隔離排除するのではなく、社会の中で共に助け合って生きていこうという考え方です。

5:×ウェルビーイング(well-being)

ウェルビーイング「well being」とは、健康的に良い状態、幸福な状態、安楽な状態などを意味します

ウエルファー「welfare」という似たような概念もありますが、これも健康・幸福な状態を意味するのですが、特に、欠乏・病気・無知などの負の要因から免れている状態であることを強調します。併せて覚えておいてください。


問題8 社会福祉の推移に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。 (類似過去問で出題済み)

1 1980年代の初めに社会福祉の基礎となる福祉六法体制が確立された。

2 1981年(昭和56年)の国際障害者年は、ノーマライゼーション(normalization)の理念を社会に広める契機となった。

3 1990(平成2)に社会福祉事業法が社会福祉法に改正された。

4 2003年(平成15年度)に「障害者総合支援法」が施行された。

5 2008年(平成20年度)に「高齢者(こうれいしゃ)虐待(ぎゃくたい)防止法(ぼうしほう)」が施行された。

 

(注)1 「障害者総合支援法」とは「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」のことである。

   2 「高齢者(こうれいしゃ)虐待(ぎゃくたい)防止法(ぼうしほう)」とは「高齢者(こうれいしゃ)虐待(ぎゃくたい)の防止、「高齢者の養護者に対する支援等に関する法律」のことである。

解答

1:×

○児童福祉法(1947年)

○身体障害者福祉法(1949年)

○生活保護法(1950年)

↑ここまでが「福祉三法」と呼ばれるものです。

○知的障害者福祉法(1998年)

 (旧称:精神薄弱者福祉法、1960年)

○老人福祉法(1963年)

○母子及び寡婦福祉法(1981年)

 (旧称:母子福祉法、1964

↑福祉三法にこれらを加えた6つの法律をひっくるめて「福祉六法」と呼ばれますが福祉六法が確立したのは最後の(旧称:母子福祉法、1964年)。ですから福祉六法が確立したのは1960年代はじめということになります。

2:○

3:×2000年(平成12年)に社会福祉事業法が社会福祉法に改正されました。

4:×平成2541日に施行されました。

5:×平成184月1に施行されました。

虐待防止法については、まとめて施行日を覚えておきましょう

○障害者虐待の防止法  平成24年10月1日施行

○高齢者虐待の防止法  平成18年4月1日施行

○児童虐待法        平成21年4月1日施行

 

問題9 介護保険制度の動向に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。  (類似過去問で出題済み)

1 介護保険法の制定に併せて、老人福祉計画策定等を盛り込んだ福祉八法改正が(1990年(平成2年))がなされた。

2 介護保険法の制定後、その実施促進のために高齢者保健福祉推進十か年戦略(ゴールドプラン)が策定された。

3 2005年(平成17年)の介護保険法改正によって、介護予防を重視した制度見直しが行われた。

4 2009年(平成21年)の要介護の認定者数は、2001年(平成13年)に比べ大きく減少した。

5 2011年(平成23年)の介護保険法改正によって、地域包括支援センターが創設された。

 

解答

1:×介護保険法は平成9年(1997年)12月に制定された法律です。福祉八法改正が(1990年(平成2年))成立なので福祉八法改正が先で、介護保険法が後にできた法律です。

2:×介護保険法は平成9年(1997年)12月に制定された法律です。 ゴールドプランは高齢化社会に備えて、厚生労働省が1989年に制定しました。

3:○

4:×要介護者はどんどん増加しているのが現状です。

5:×

 

問題10 介護保険の被保険者に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。 (類似過去問で出題済み)  

1 40歳以上65歳未満の医療保険加入者は、住所のある市町村の被保険者になる。

2 自宅の住所と違う自治体にある介護保険施設に入所して住所変更をした場合は、変更後の市町村の被保険者になる。

3 他の市町村に住所を変更した場合、年度中は転出前の市町村の被保険者の資格を継続する。

4 第1号被保険者の資格の取得および喪失に関する事項は、被保険者本人が市町村に届け出なければならない。

5 他の都道府県に住所を変更した場合、転出前の都道府県に変更届を提出しなければならない。

 

解答

1:○介護保険の被保険者について

40歳以上の方は、介護保険の被保険者です。被保険者は年齢により第1号被保険者と第2号被保険者に分かれます。

1号被保険者:65歳以上の方は、第1号被保険者になります。介護サービスを利用するときは、介護が必要であると認定を受ける必要があります。

2号被保険者:40歳以上64歳の医療保険加入者は、第2号被保険者になります。介護サービスを利用するときは、特定疾病により介護が必要であると認定を受ける必要があります。


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2:×

3:×

4:×

5:×

 

問題11 各専門職とその業務に関する次の組み合わせのうち、最も適切なものを1つ選びなさい。  (類似過去問で出題済み)

1 社会福祉士 ――――――――――――  医療行為の実施

2 介護福祉士 ―――――――――――― 訪問介護(ホームヘルプサービス)の提供

3 介護支援専門員(ケアマネジャー)――― 地域包括支援センターでの権利擁護

4 主任介護支援専門員 ―――――――― 市町村での介護保険被保険者証の交付

5 医師  ―――――――――――――― 介護給付でのケアプラン作成

 

解答

1:×社会福祉士は医療従事者ではないので医療行為はできません。医療行為が特別に許されるための要件として、医師免許、歯科医師免許、看護師免許、助産師免許等の有資格者などがあります。

2:○:
3:×
地域包括支援センターでの権利擁護は社会福祉士が担当します。具体的には高齢者虐待、成年後見制度の活用、消費者被害の防止、困難事例の検討などを担当します。
4:×主任介護支援専門員は新人ケアマネジャーの指導・ 育成・相談に始まり、介護が必要な方のケアプランを作成する際のケアマネへの支援や相談などを行ったり、事例検討会や会議を開いて地域のケアマネジャーのスキルアップや交流を図ることを業務とします。

5:×介護給付でのケアプラン作成は介護支援専門員です。

 

問題12 Bさん(40歳、男性)は精神科病院に10年間入院している。ある日、病院職員に地域で暮らしたいと申し出た。そこで病院職員はBさんと一緒に、地域相談支援を行っている事業所のC職員と面談をすることになった。

C職員の対応に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 Bさんに地域で生活することの苦労を説明する。

2 Bさんに地域の情報提供をしながら希望を確認する。

3 最初に地域移行支援計画の作成を行う。

4 地域移行を進めるためのケア会議は、C職員と病院職員で構成する。

5 地域移行した後のモニタリング(monitoring)は不要である。

 

解答

1:×

2:○下記の過去問題を参考にしながら問題を解いてみてください。

3:×

4:×

5:×モニタリングとは、現状を観察して把握することを言います。Bさんが地域移行後、あたらなニーズや問題が発生していないか把握は必要です。

(参考)個人援助に関する過去問題

問題

1 ケースワークでの面接はクライエントの問題解決という目的を達成するために,明確な意図をもって行われる話し合いである。

2 ケースワークでの面接はワーカーが一方的に聞き役にまわり,クライエントが話す側に回るという方法をとる。

3 ケースワークでの面接の構成要素として,問題,場(機関),過程,人の4つを挙げることがある。

4 ケースワークの原則=個別化−−−−−−−−援助者は偏見や先入観を排し,人間についての知識を広く深く身に付けることを通して,利用者を個人として理解する。

5 ケースワークの原則=秘密保持−−−−−−−来談者(クライエント)に関する秘密を守ること。

6 ケースワークの原則=非審判的態度−−−−−来談者を審判したり,批判したりしないこと。

7 ケースワークの原則=意図的な感情の表出−−来談者が,その感情を自由に表すこと。

8 ケースワークの原則=受 容−−−−−−−−来談者の道徳的批判や価値観を超えて、あるがままを受け入れるということである。

9 ケースワークの原則=自己決定−−−−−−−来談者自身で選択と決定を自由に行うこと。

10 ケースワークの原則=統制された情緒関与−−援助者が利用者に表わす反応は, その場その場で出来るだけ利用者の感情に敏感になり,直接的に同調することが必要である。

解答

1:○場当たり的な面接とならないようにクライエントがどのような問題を抱え、どのようにしたら問題を解決できるのか意図を持って行われるのがケースワークでの面接です。

2:×面接者が一方的に聞いていたのでは面接にならない。面接の中でコミュニケーションしながら問題に繋がるいろいろな情報を引き出さなければなりません。

3:○これはパールマンの理論です。具体的には面接や指導の要素には、人(Person - 問題(Problem - 場所(Place - 過程(Process)の4つが必要となるということです。

4:○利用者それぞれに個性があり持っている問題もことなりますから個々に理解し対応するということです。

5:○ケースワークでの秘密保持は相談者との信頼関係を保つ上でも大事です。

6:○

7:○相談者=来談者が自由に自分の感情を表現できるように援助するということです

8:○受容とは、相手を評価したりせずに、相手をありのまま受け入れるということです。自分と相手の価値観にどんなに大きな違いがあったとしても、相手を無条件で肯定的に受け止めるのが受容です。

9:○相談者の自己判断や選択を尊重することです。

10:×援助者は利用者の感情に流されないように自己の感情をコントロールしなければいけません。そのことを「統制された情緒関与」といいます。そうしないと適切なケースワークができません。

問題13  「障害者総合支援法」に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。(類似過去問で出題済み)

1 法律の目的には、障害児の保護者の所得保障が規定されている。

2 障害者の年齢を20歳以上と規定している。

3 知的障害者や精神障害者の場合は、その家族が支給決定の申請をすることとしている。

4 障害児の障害支援区分認定のための調査は、保護者の申告があれば行わなくてもよい。

5 障害支援区分の審査および判定を行う場合、市町村審査会は、その対象となる障害者の家族に意見を聴くことができる。

(注)「障害者総合支援法」とは、「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」のことである。

 

解答

1:×障害者総合支援法の第一条(目的)を抜粋しますと「…障害者及び障害児が基本的人権を享有する個人としての尊厳にふさわしい日常生活又は社会生活を営むことができるよう、必要な障害福祉サービスに係る給付、地域生活支援事業その他の支援を総合的に行い、もって障害者及び障害児の福祉の増進を図るとともに、障害の有無にかかわらず国民が相互に人格と個性を尊重し安心して暮らすことのできる地域社会の実現に寄与することを目的とする。」とあり、社会保障についての規定はありません。

2:×障害者の年齢を18歳以上と規定しています。

3:×「第二十条   支給決定を受けようとする障害者又は障害児の保護者は、厚生労働省令で定めるところにより、市町村に申請をしなければならない。」と規定しており、知的障害者や精神障害者の場合は、その家族が支給決定の申請をすることとしているとの記載はありません。

4:×申告だけでは認定されません。必ず調査は必要となります。

5:○第二十一条の2「市町村審査会は、前項の審査及び判定を行うに当たって必要があると認めるときは、当該審査及び判定に係る障害者等、その家族、医師その他の関係者の意見を聴くことができる。」としているとあるので正解。

 

問題14   次の図は、国際リハビリテーション協会が定めた、「障害者のための国際シンボルマーク」である。このマークに関する記述として、適切なものを1つ選びなさい。


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1 障害者が利用できる建物、施設であることを明確に表すためのものである。

2 このマークは車いす利用者だけが使用できる。

3 障害者が運転する自動車には、このマークを表示することが義務づけられている。

4 マークについての使用指針はなく、障害者への配慮があれば使用できる。

5 マークのない建物、施設は障害者への利用を制限できる。

 

解答

1:○

2:×

3:×

4:×

5:×

参考 :来年も同様の問題が出ないとも限りません。福祉関係のマークを集めてみました。

 【身体障害者標識】
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肢体不自由であることを理由に免許に条件を付されている方が運転する車に表示するマークで、マークの表示については、努力義務となっています。

 

【聴覚障害者標識】
http://impression1950.web.fc2.com/img/syou2.png

聴覚障害であることを理由に免許に条件を付されている方が運転する車に表示するマークで、マークの表示については、義務となっています。

 

【盲人のための国際シンボルマーク】
http://impression1950.web.fc2.com/img/syou3.png

世界盲人会連合で1984年に制定された盲人のための世界共通のマークです。視覚障害者の安全やバリアフリーに考慮された建物、設備、機器などに付けられています。信号機や国際点字郵便物・書籍などで身近に見かけるマークです。

 

【耳マーク】
http://impression1950.web.fc2.com/img/syou4.png

聞こえが不自由なことを表す、国内で使用されているマークです。聴覚障害者は見た目には分からないために、誤解されたり、不利益をこうむったり、社会生活上で不安が少なくありません。

 

【ほじょ犬マーク】
http://impression1950.web.fc2.com/img/syou5.png

身体障害者補助犬同伴の啓発のためのマークです。

 身体障害者補助犬とは、盲導犬、介助犬、聴導犬のことを言います。「身体障害者補助犬法」が施行され、現在では公共の施設や交通機関はもちろん、デパートやスーパー、ホテル、レストランなどの民間施設でも身体障害者補助犬が同伴できるようになりました

 

 

【オストメイトマーク】
http://impression1950.web.fc2.com/img/syou6.png

人工肛門・人工膀胱を造設している人(オストメイト)のための設備があることを表しています。

オストメイト対応のトイレの入口・案内誘導プレートに表示されています。

 

【ハート・プラス マーク】
http://impression1950.web.fc2.com/img/syou7.png

「身体内部に障害がある人」を表しています。身体内部(心臓、呼吸機能、じん臓、膀胱・直腸、小腸、肝臓、免疫機能)に障害がある方は外見からは分かりにくいため、様々な誤解を受けることがあります。

 

【障害者雇用支援マーク】
http://impression1950.web.fc2.com/img/syou8.png

公益財団法人ソーシャルサービス協会が障害者の在宅障害者就労支援並びに障害者就労支援を認めた企業、団体に対して付与する認証マークです。 

 

 問題15 権利擁護に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。(類似過去問で出題済み)

1 法定後見開始の申立てができるのは、利用者本人とその配偶者に限られている。

2 任意後見制度では、利用者本人による任意後見人の選定を認めている。

3 日常生活自立支援事業の対象者は、認知症高齢者で判断能力が不十分な者に限られている。

4 日常生活自立支援事業では、公共料金の支払いの支援は対象から除かれている。

5 映像や音声の情報は、医療・介護関係事業者の個人情報保護の対象ではない。

 

解答

1:×申立てができる人は、本人、配偶者、四親等以内の親族などに限られています。また、申立てる人がいない時(注)は、市町村長が申立てます。

(注:親族に虐待されている場合など、親族の協力が得られない場合にも市町村長が申立てることができます。)申立てができる人は、本人、配偶者、四親等以内の親族などに限られています。

申立てる人がいない時(注)は、市町村長が申立てます。

(注:親族に虐待されている場合など、親族の協力が得られない場合にも市町村長が申立てることができます。)

2:○

3:×対象者↓

○判断能力が不十分な方(認知症高齢者、知的障害者、精神障害者等であって、日常生活を営むのに必要なサービスを利用するための情報の入手、理解、判断、意思表示を本人のみでは適切に行うことが困難な方)

○本事業の契約の内容について判断し得る能力を有していると認められる方

4:×↓公共料金の支払いは「日常生活上の消費契約の援助」となるのでこの事業に含まれます。

援助の内容は、次に掲げるものを基準とします。

福祉サービスの利用援助

苦情解決制度の利用援助

住宅改造、居住家屋の貸借、日常生活上の消費契約及び住民票の届出等の行政手続に関する援助等

上記に伴う援助の内容は、次に掲げるものを基準とします。

預金の払い戻し、預金の解約、預金の預け入れの手続等利用者の日常生活費の管理(日常的金銭管理)

定期的な訪問による生活変化の察知

5:×個人情報保護の対象になります。

 

問題16 市町村保健センターに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。(新出問題)

1 各市町村に設置することが義務づけられている。

2 児童と家庭について医学的、心理学的、教育学的、社会学的および精神保健上の判定を行う。

3 知的障害者の医学的、心理学的および職能的判定を行う。

4 住民に対して、健康相談、保健指導および健康診査その他地域補記県に関する必要な事業を行う。

5 保護を要する児童の一時保護を行う。

 

解答

1:×地域保健法では次のように記されています。「市町村は、市町村保健センターを設置することができる。」つまり「設置しなければならない」とはなっていないので義務づけられてはいません。

2:×地域保健法では、「市町村保健センターは、住民に対し、健康相談、保健指導および健康診査その他、地域保健に関する必要な事業を行うことを目的とする施設である」としています。したがってこの設問は間違いということになります。

3:×地域保健法では、「市町村保健センターは、住民に対し、健康相談、保健指導および健康診査その他、地域保健に関する必要な事業を行うことを目的とする施設である」としています。

4:○市町村保健センターは地域における母子保健・老人保健の拠点です。保健所とは異なり、市町村レベルでの健康づくりの場として活用されています。

5:×児童の一時保護の業務は、保健センターではなく、児童相談所の業務です。

 

 

【介護の基本】(16問) 17〜32問題

 

問題17 介護福祉士制度が創設された背景にあるものとして、最も適切なものを1選びなさい。

1 高齢化率が14%を超えて、高齢社会になった。

2 介護保険法が制定されて、新しい介護サービス提供の仕組みが創設された。

3 日本学術会議が、介護職員の専門性と資格制度についての意見を出した。

4 特別養護老人ホームの制度ができて、介護職員が必要になった。

5 高齢者保健福祉推進十か年戦略(ゴールドプラン)の策定によって、介護サービスの拡充が図られるようになった。

 

解答

1:×

2:×

3:○過去問にない問題です。社会福祉士の国家試験の問題かと思うくらい難解ですね。消去法で解いた方が早いかもしれません。

4:×

5:×

 

問題18  2010年(平成22年)の「国民生活基礎調査」(厚生労働省)に関する次の記述のうち、正しいものを1選びなさい。

1 65歳以上の者のいる世帯の場合、世帯構造別の構成割合は「単独世帯」と「夫婦のみの世帯」を合わせても半数以下である。

2 65歳以上の者のいる世帯の場合、世帯構造別の構成割合は「三世代世帯」が半数を超えている。

3 主な介護者が同居の家族の場合、「子の配偶者」が主な介護を担う割合は、「配偶者」、「子」を上回っている。

4 主な介護者が同居の家族の場合、その介護者の年齢は、男女共に60歳以上の割合が半数以上を超えている。

5 要介護者等と同居する主な介護者のうち、男性の割合は1割程度である。

 

解答

1:× 65歳以上のものがいる世帯を100%としたとき「単独世帯」と「夫婦のみの世帯」の割合は54.1%です.

 → http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa10/1-2.html

2:×「三世代世帯」の割合は16.2%なので半数は超えていません。

3:×「同居」の主な介護者の続柄をみると、「配偶者」が25.7%で最も多く、次いで「子」が20.9%、「子の配偶者」が15.2%となっているので間違い。
→ http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa10/4-3.html

4:○主な介護者が同居の家族の場合、その介護者の年齢は、男女共に60歳以上の割合が半数以上。
http://impression1950.web.fc2.com/img/20150129Q.jpg

5:×男性の割合は3割弱です。
http://impression1950.web.fc2.com/img/20150130w.jpg

 

 

問題19 介護福祉士に関する次の記述のうち、最も適切なものを1選びなさい。(類似過去問で出題済み)

1 介護福祉士の資格は、業務独占の資格である。

2 介護福祉士の資格は、更新制である。

3 介護福祉士になるには、都道府県知事に申請し登録しなければならない。

4 介護福祉士は、介護等に関する知識や技術の向上に努めなければならない。

5 刑事罰に処せられた者は、どのような場合も介護福祉士になれない。

 

解答

1:×

2:×

3:×

4:○介護福祉士はその専門的な知識、技術に加えて専門職としての倫理が求められます。

5:×

 
(参考)介護福祉士に関する過去問題 一部抜粋)

問題

1 介護福祉士は名称独占の資格ではなく,業務独占の資格である。

2 介護福祉士国家試験に合格するだけで,介護福祉士の資格が取得できる。

3 介護福祉士は,登録を受けた事項に変更のあったときは,指定登録機関に登録証を添えて,遅滞なく,その旨を届け出て,その訂正を受けなければならない。

4 介護福祉士国家試験に合格した者でなければ,介護福祉士という名称を使用してはならない。

5 介護福祉士となる資格を有する者は,登録証の交付を受けていなくても,介護福祉士の名称を使用することができる。

6 介護福祉士には,信用失墜行為の禁止義務がある。

7 介護福祉士には,資格保有時だけでなく,資格喪失後においても秘密保持義務(守秘義務)がある。

8 介護福祉士は現職の期間に限り、利用者の秘密を漏らしてはならない。

9 社会福祉士及び介護福祉士法には,欠格事由は規定されておらず、だれでも介護福祉士になることができる。

10 介護福祉士の登録の申請をしようとする者は,登録免許税を支払う義務がある。

11 社会福祉士及び介護福祉士法では、介護福祉士となる資格を有する者が介護福祉士となるには、介護福祉士登録簿に、氏名、生年月日その厚生労働省令で定める事項の登録を受けなければならないとしている。

12 禁錮以上の刑に処せられた者は,刑の執行終了後においても介護福祉士となることはできない。

13 介護福祉士にはその専門的な知識、技術に加えて専門職としての倫理が求められる。
解答

1:×名称独占資格とは、有資格者でなければその肩書きを名乗ってはいけないと法律で規定されている公的資格のことです。。例えば、介護福祉士の資格がない者が介護業務に携わっても違法ではありませんが、介護福祉士と名乗ると違法となります。

2:×合格した後に「登録」しないと資格はもらえません。合格しただけで「介護福祉士になりました」と勘違いする人がいますが登録という税金をまず払わなければいけません。

3:○

4:×合格後登録したものでなければ名称は使えない

5:×ひっかけ問題です。「合格したものでなければ」ではなく登録証を交付されなければ介護福祉士の名称を仕えません。

6:○信用失墜の禁止、守秘義務・・・医師やその他の医療関係者との連携・・などの義務についてはまとめて覚えておきましょう。

7:○介護福祉士として働かなくなっても知り得た個人の秘密については誰にも漏らしてはいけません。

8:×介護福祉士は現職時であっても退職後であっても守秘義務があります。

9:×下記のように欠格事項は法律で定められています。記憶しておいてください。

 成年被後見人又は被保佐人

 禁錮以上の刑に処せられ、その執行を終わり、又は執行を受けることがなくなった日から起算して二年を経過しない者

 この法律の規定その他社会福祉に関する法律の規定であって政令で定めるものにより、罰金の刑に処せられ、その執行を終わり、又は執行を受けることがなくなつた日から起算して二年を経過しない者

その他、介護福祉士の登録を取り消された者も含まれます。

10:○登録というのはいわゆる登録するための税金を納めるということですね。

11:○社会福祉士及び介護福祉士法の条文がそのままでています。覚えるしかないですね。介護福祉士となる資格を有する者が介護福祉士となるには、介護福祉士登録簿に、氏名、生年月日その他更正労働省令で定める事項の登録を受けなければならないとしている

12:×刑の執行が終了していれば無罪放免・・介護福祉士になることができます。
13:○


問題20 施設利用者の生活の質(QOL)を重視した介護福祉の実践として、最も適切なものを1選びなさい。(類似過去問で出題済み)

1 利用者の身体的側面だけでなく、心理的・社会的な面も含む支援を行う。

2 利用者の生活時間を職員の業務時間に合わせる。

3 利用者が疲れないように食事時間は1時間と定める。

4 利用者の居室環境の整備を最優先する。

5 利用者のニーズは画一的なものとして支援する。  

 

解答

1:○いわゆるセルフケア(自分のことは自分でしたい)という自己決定の気持や感情を尊重しながらの支援が大切です。

2:×

3:×

4:×

5:×

(参考)過去問題にはこれらのような問題が多数ありますが、ここでの掲載は省略します。第28回用ノンストップ問題をご覧ください。(現在準備中)

問題21  Dさん(42歳、男性)は、営業の仕事をしていた。休日に趣味のサイクリングの最中、交通事故に遭った。脊髄(せきずい)を損傷し、対麻痺(ついまひ)の状態になり、車いすで移動する生活になった。

Dさんに関する次の記述のうち、ICF(International Classification of Functioning ,Disability and Health : 国際生活機能分類)における「心身機能・身体構造」と「活動」の関係を示すものとして、適切なものを1選びなさい。

1 移動に車いすを使う生活になり、退職することになった。

2 上肢は自由に動かせる状態であり、車いすで移動できるようになった。

3 玄関の周りをバリアフリーにすることで、一人で外出できるようになった。

4 サイクリングの楽しさを忘れられず、車いすマラソンに取り組む準備を始めた。

5 脊髄(せきずい)損傷(そんしょう)のために、排尿コントロールが困難になった。

 

解答

1:×

2:○交通事故によって脊髄を損傷し、対麻痺(ついまひ)の状態になったのは「心身機能・身体構造」の低下です。これが治療で治らなくても「車いす」の活用によって移動が可能になり「活動」することが出来るようになりました。

3:×

4:×

5:×

(参考)
参考

ICF(国際生活機能分類)を文書でまとめると下記のようになります。 

ICFは、人の生活とその機能を3つでとらえます。
 @心身機能・身体構造(生理学的・解剖学的な機能・構造)

A活動(生活における課題や行為の個人による遂行)

B参加(生活・人生場面へのかかわり)

3つの生活機能が低下した状態を

機能・構造障害(例:脳梗塞による片麻痺)

活動制限(例:片麻痺により入浴、排泄、移動などに支障をきたす)

参加制約(例:車いすでの入店を断られたなど)

上記の生活機能に下記の3つを加え、これら6つが相互に作用し合うとしています。

C健康状態(例:病気、ストレス)

D環境因子(例:家族や住宅、社会制度、社会サービスなど人々が生活している環境)

E個人因子(例:個人の生活背景)

 なお、環境因子と個人因子のことを背景因子といいます。

 

問題22  介護を必要とする人の個別性・多様性を意識した対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。(類似過去問で出題済み)

1 性別をもとに、衣類の色やデザインを選ぶ。

2 年齢をもとに、生きてきた時代を考え体験談を聞く。

3 障害特性をもとに、施設で暮らすことを勧める。

4 家族構成をもとに、人格的な特徴を判断する。

5 所得をもとに、レクリエーションの内容を考える。

 

解答

1:×

2:○介護を必要としている人は、それぞれに、多様な人生経験と価値観をもっています。体験談を聞くということは個別性・多様性の高い関わりの1つであると考えます。

3:×

4:×

5:×

 

問題23  障害基礎年金に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。(新出問題)

1 20歳未満の障害者であれば、本人の所得に関係なく受給できる。

2 20歳以上の障害者であれば、申請することで受給できる。

3 障害基礎年金で生活できない場合、申請すれば特別障害給付金を受給できる。

4 障害の程度・等級にかかわらず、支給額は一律である。

5 18歳未満の子がいる障害基礎年金受給者には、子の人数に応じた加算がある。

 

解答

1:×初診日時点で厚生年金に加入していて、障害認定日時点で障害厚生年金1・2級に該当すれば、20歳前でも障害厚生年金は支給されますが、障害基礎年金は20歳からしか支給されません。

2:×20歳未満であっても障害等級に該当する程度の障害の状態にあるときに申請・受給できます。支給は 障害認定日以後20歳に達したときは、20歳に達した日において、また障害認定日が20歳に達した日後であるときは、障害認定日において障害等級に該当する程度の障害の状態にあるときに支給されます。

3:×1級のほうが高い支給となります。下記参照してください。

1 年間 772,800円(月額 64,400円)× 1.25 子の加算 

2 年間 772,800円(月額 64,400円)+ 子の加算

4:×障害の程度が障害等級2級以上に該当すれば障害基礎年金がもらえます。

5:○子供や配偶者にたいしての加算があるので正解。(注意)平成234月から「障害年金加算改善法」の施行により、障害年金の配偶者やこの加算制度が改正されました。それ以前は、障害年金をうける権利が発生した時点で加算用件を満たす配偶者や子がいる場合に加算されていましたが、法改正により、障害年金を受ける権利が発生した後に、結婚や子の出生などで加算用件を満たす場合にも届け出により加算されることになりました。頭の隅に入れておいてください。

 

 

問題24  ユニットケアの理念に基づく望ましい生活環境として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 4名以上の利用者が1つの居室で生活する。

2 1ユニットの利用者は、20名程度で構成する。

3 利用者相互の交流は、同じユニット内に限定する。

4 廊下に向かって横並びに居室を配置する。

5 ユニットを担当する職員は、一定期間固定して配置する。

 

解答

1:×「ユニットケア」の最大の特徴は、入居者個人のプライバシーが守られる「個室」と、他の入居者や介護スタッフと交流するための「居間」(共同生活室)があることです。したがって、この設問は間違いです。

2:×1ユニットの利用者は、10名程度で構成します。

3:×ユニット間の交流も、もちろん大切です。

4:×共有スペースを囲むような居室の配置です。図参照


http://impression1950.web.fc2.com/img/20150201g.gif

5:○利用者の暮らしには、毎日いろいろ変化があります。重度化した方や認知症の方が多くなる中、いかにして些細な変化に気付くことができる方法を追求したときに、詳細な情報をより多く知り得ていることがポイントになります。それができる体制を築くには、いわゆるユニット毎の職員の固定化した配置が重要となります。また、家庭で生活しているような「なじみの関係」も可能となります。

 

問題25 居宅サービスのケアマネジメント過程で、介護支援専門員(ケアマネージャー)と連携するサービス提供責任者の役割として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 1か月に1回は利用者の居宅を訪問して、面接を行う。

2 利用者の希望があれば、居宅サービス計画の変更を行う。

3 居宅サービス計画に基づいて、訪問介護計画を作成する。

4 サービス担当者会議を招集する。

5 利用者がほかに利用している介護サービスの実施状況についてモニタリング(monitoring)を行う。

 

解答

1:×

2:×

3:○下記参考を参照してください。

4:×

5:×

(参考)

サービス提供責任者の役割

@訪問介護サービスの申し込み等の調整

A訪問介護計画の作成

B訪問介護計画の説明

C訪問介護サービス提供後の状況把握

D訪問介護員等に対する技術指導

E訪問介護員等のサービス内容の管理

F介護技術の研鑽(けんさん)

G居宅支援事業者等との連携、サービス担当者会議への参加

問題26  地域で高齢者(こうれいしゃ)虐待(ぎゃくたい)防止(ぼうし)ネットワーク構築の中心になる機関として、最も適切なものを1つ選びなさい。(類似過去問で出題済み)

1 福祉事務所

2 老人福祉施設

3 民生委員協議会

4 警察署

5 地域包括支援センター

 

解答

1:×

2:×

3:×

4:×

5:○地域包括支援センターには、高齢者の権利擁護などに関する業務が、位置づけられています。

(参考)地域包括支援センターの過去問題より抜粋)

1 地域包括支援センターは、公正・中立な立場から、・総合相談支援、・虐待の早期発見・防止などの権利擁護、・包括的・継続的ケアマネジメント、・介護予防ケアマネジメントという4つの機能を担うことになっている。また地域包括支援センターの運営主体は市町村である。

1:○地域包括支援センターは地域における総合的なマネジメントを担う機関と位置づけられ設置が義務づけられることになりました。(在宅介護支援センターの運営法人(社会福祉法人、医療法人等)等の市町村から委託を受けた法人が運営します。

問題27  セルフヘルプグループ(self-help group)の目的として、最も適切なものを1つ選びなさい。(類似過去問で出題済み)

1 療養上の管理指導を行う。

2 専門的知識を提供する。

3 自助具を作成する。

4 就労移行支援の窓口になる。

5 課題を共有する。

 

解答

1:×

2:×

3:×

4:×

5:○セルフヘルプグループ(自助グループ)とは、病気、障害、依存や嗜癖、マイノリティグループなど、同じ状況にある人々が相互に援助しあうために組織し、運営する自立性と継続性を有するグループのことをいいます。

 

問題28 Eさん(80歳、男性)は、介護老人保健施設に入所して3か月になる。最近、夜間に大声で介護職員を呼び、介護職員が駆けつけると、「何でもない」と返事をすることが繰り返されている。そこでF介護福祉職は、Eさんの行動の意味やその背景にある気持ちを把握するため 、Eさんの話を聞いた。Eさんは、「夜になって、一人でこれからのことを考えているとつらい気持ちになって、つい職員さんを呼んでしまうのです。でも職員さんが来てくれると、結局何も言えなくなってしまうのですよ。いつも申し訳ないと思ってはいるのですが」と話した。F介護福祉職は、Eさんの了解のもと、その内容とその意味するところを他の介護職員に会議の場で伝えた。

 会議の場でのF介護福祉職の支援行動の意味として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 利用者本位

2 プライバシーの保護

3 総合的なサービスの提供

4 利用者ニーズの代弁

5 後継者の養成

 
解答

1:×

2:×

3:×

4:○問題は介護福祉士会の倫理要領にそったものですが、この問題文中で Eさんは「…職員さんが来てくれると、結局何も言えなくなってしまうのですよ…」と言っているので「利用者ニーズの代弁」が最も適切であると思います。

5:×

(参考)利用者ニーズの代弁は過去問題にもあります。介護福祉士会の倫理要領の問題を参考にしてください。(ノンストップ問題追加)
問題80 次の記述のうち、日本介護福士会倫理綱領に記されていないものを一つ選びなさい。

1 利用本位に、自立支援

2 専門的サービスの提供

3 記録の開示

4 利用者ニーズの代弁

5 後継者の育成

解答 3

1:○

2:○

3:×

4:○

5:○

このような問題を解くには、やはり暗記まではしなくても、何度か読んでおくことをお奨めします。

日本介護福祉士会倫理綱領

19951117日宣言

前文    

私たち介護福祉士は、介護福祉ニーズを有するすべての人々が、住み慣れた地域において安心して 老いることができ、そして暮らし続けていくことのできる社会の実現を願っています。 そのため、私たち日本介護福祉士会は、一人ひとりの心豊かな暮らしを支える介護福祉の専門職として、ここに倫理綱領を定め、自らの専門的知識・技術及び倫理的自覚をもって 最善の介護福祉サービスの提供に努めます。

 (利用者本位、自立支援)

1:介護福祉士はすべての人々の基本的人権を擁護し、一人ひとりの住民が心豊かな暮ら しと老後が送れるよう利用者本位の立場から自己決定を最大限尊重し、自立に向けた介護福祉サービスを提供していきます。

(専門的サービスの提供)

2:介護福祉士は、常に専門的知識・技術の研鑚に励むとともに、豊かな感性と的確な判断力 を培い、深い洞察力をもって専門的サービスの提供に努めます。 また、介護福祉士は、介護福祉サービスの質的向上に努め、自己の実施した介護福祉サービスについては、常に専門職として の責任を負います。

 (プライバシーの保護)

3:介護福祉士は、プライバシーを保護するため、職務上知り得た個人の情報を守ります。

 (総合的サービスの提供と積極的な連携、協力)

4:介護福祉士は、利用者に最適なサービスを総合的に提供していくため、福祉、医療、 保健その他関連する業務に従事する者と積極的な連携を図り、協力して行動します。

(利用者ニーズの代弁)

5:介護福祉士は、暮らしを支える視点から利用者の真のニーズを受けとめ、それを代弁してい くことも重要な役割であると確認したうえで、考え、行動します。

(地域福祉の推進)

6:介護福祉士は、地域において生じる介護問題を解決していくために、専門職として常に積極的な 態度で住民と接し、介護問題に対する深い理解が得られるよう努めるとともに、その介護力の強化に協力していきます。

 (後継者の育成)

7:介護福祉士は、すべての人々が将来にわたり安心して質の高い介護を受ける権利を享受で きるよう、介護福祉士に関する教育水準の向上と後継者の育成に力を注ぎます。

問題29  車いす操作の安全性に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 車いすの点検は介護福祉職が気づいたときに行う。

2 ブレーキが利きやすいように空気圧を下げる。

3 利用者が乗っている車いすを2台同時に押す。

4 ドアを片手でおさえながら、利用者の車いすを押す。

5 急勾配(きゅうこうばい)のスロープを降りるとき、車いすは後ろ向きにする。

 

解答

1:×車いすを使用する前に、安全のため各部の点検を行うのが原則です。

2:×空気圧が低すぎると駆動が重くなり、またブレーキの効きが悪くなります。従って間違い。高すぎるとクッション性が悪くなります。

3:×利用者一人につき介助者は一人でなければ、安全性の確保は困難です。

4:×前進するときは必ず両手で押します。その時はハンドグリップを深くしっかり握ります。 ドアがあるときは、まずドアを開けておいてから前進します。

5:○坂が急なときはブレーキを軽く使いながら、後ろ向きに一歩ずつ下ります。http://home.c00.itscom.net/t2oho4no/fukusitaiken/kurumaisu/kurumaisu.htm


http://impression1950.web.fc2.com/img/20150205f.jpg

 

問題30  内閣府が2010年(平成22年)に実施した「高齢者の住宅と生活環境に関する意識調査」の「自宅における転倒事故」に関する回答の中で、転倒が最も多かった場所として、正しいものを1つ選びなさい。

1 玄関・ホール・ポーチ

2 居間・茶の間・リビング

3 庭

4 便所

5 浴室

 

解答

1:×

2:×

3:○


http://impression1950.web.fc2.com/img/20150131f.jpg

4:×

5:×

 

問題31  疥癬(かいせん)(scabies)とその対策に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。(類似過去問で出題済み)

1 マダニが皮膚に寄生することで発生する皮膚病である。

2 感染した皮膚に変化が見られない。

3 感染した利用者は他の利用者と同室でよい。

4 感染した利用者の衣類や寝具の洗濯は他の利用者のものと一緒でよい。

5 感染した利用者の入浴は順番を最後にする。

 

解答

1:×疥癬(かいせん)は、ヒゼンダニの寄生による皮膚感染症です。マダニは山や林などに生息している大型の吸血生物です。よくアレルギーの原因となる人家の畳やカーペットに潜むダニとは全く別の種類です。

2:×湿疹、虫さされ、じんましんなどと似た病状がみられます。

3:×基本的には同室でもいいが、本人の同意、あるいは他の利用者の同意が必要になるケースもあります。従って「同室でよい」という断言は不適切かと思います。

4:×感染の可能性を考慮し分けて洗濯します。

5:○感染のリスクがこのことにより少なくなります。

(参考1)疥癬に関する過去問題

 問題

1 疥癬(かいせん)は、ヒゼンダニの寄生による皮膚感染症である。

2 角化型(ノルウェー)疥癬患者は、個室管理が必要である。

解答

1:○高齢者福祉施設などにおいてしばしば集団発生を起こし、大きな問.題となっています。

2:○角化型(ノルウェー)疥癬は非常に感染力が強いですから個室管理が必要になってきます。

(参考2)

■一般の疥癬

@基本的に個室隔離の必要はないが、人との直接接触を避けるように指導する。患者の協力が得られないような場合には、個室隔離を考慮する。

A患者に直接触れる医療器具(血圧計・体温計など)は患者専用とする。

B患者や患者の衣服、リネン類に接触する時は、ディスポガウンと手袋を着用する。

C患者の肌着は毎日洗濯する。(個人のものは50℃以上の湯に10分間浸漬した後に洗濯する。

D入浴は最後で、入浴後は熱湯でよく洗い流す。湯を介した感染はないが脱衣室での感染に注意する。

E交換したタオルやシーツ類はビニール袋に入れて室外に持ち出す。

F掃除は吸引清掃を行い、ベッドや床の消毒は必要ない。

G患者の手が触れるところはアルコール清拭を行う

H患者が使用した食器は通常通りの取り扱いでよい

I検査を依頼する部門には必ず疥癬患者であることを明示する。

■角化型疥癬(ノルウェー疥癬)

高齢者、重症感染症、悪性腫瘍、免疫不全、ステロイド使用者などに好発する

@感染力が非常に強く、個室隔離が必要である。

A患者に直接触れる医療器具(血圧計・体温計など)は患者専用とする。

B部屋専用のディスポガウンと手袋を使用する。

C患者の肌着は毎日洗濯する。(個人のものは50℃以上の湯に10分間浸漬した後に洗濯する。入浴は最後で、入浴後は熱湯でよく洗い流す。

Dベッドを含めた寝具、床、カーテンなどの入念な吸引清掃を行う。(HEPAフィルター付の掃除機を使用する)

Eベッドや床の消毒は必要ない

F移動時はベッドごと行う

G患者の手が触れるところはアルコール清拭を行う。

H病室から出るゴミは、密封して一般ゴミとして廃棄する。医療廃棄物は病室内に容器を設置し、処理する。

Iベッドのマットレスは患者使用後10日間は使用しない。

J個室解除時・退院時カーテンの交換も行う。

K使用したマットは、疥癬と明記して、マット消毒に出す。

 

問題32 Gさん(30歳、女性)は介護福祉職として介護老人福祉施設で働いてから1年が経過した。最近、夜勤で初めて利用者の看取りを行い、無力感を経験した。その後、気持ちの落ち込みがあり、仕事にも支障が出そうになった。(介護従事者の心の管理については新出問題)

 Gさんへの職場の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 看取りのケアについてチームで話し合いをする。

2 Gさんの好きなものをプレゼントする。

3 気持ちが楽になるように、親睦会(しんぼくかい)を開く。

4 看取りの経験を忘れるように、しばらく夜勤を免除する。

5 仕事に支障が出そうになったので、長期休暇を取ってもらう。

 

解答 

1:○看取り期になると、介護職員がかかわる時間も長くなり、精神的にも身体的にも緊張状態となります。最後の見送りでは自分自身の中で消化できない部分などが残り後悔することもあります。そのようなことがないように、職員同士が言葉をかけあったり、振り返りカンファレンスを開き、良かった点や頑張った点を明らかにし、今後の看取り介護につなげていくなどのプロセスをとることが大切です。

2:×

3:×

4:×

5:×

 

【コミュニケーション技術】8問 33〜40問  

 

問題33 バイステック(Biestek ,F.)の7原則を介護場面に適用したときの記述として、適切なものを1つ選びなさい。(類似過去問で出題済み)

1 「個別化」とは、利用者に具体的な指示を出すことである。

2 「意図的な感情表出」とは、介護福祉職の感情表出を大切にすることである。

3 「統制された情緒的関与」とは、利用者の感情をコントロールしてかかわることである。

4 「受容」とは、利用者の同意を得ることである。

5 「非審判的態度」とは、介護福祉職の価値観で評価せずに利用者にかかわることである。

 

解答

1:×

2:×

3:×

4:×

5:○下記参照
(参考)バイスティックの7原則に関する過去問題

 問題

1 バイステック(Biestek,F.)は個別援助技術(ケースワーク)での援助原則としてよく知られて7原則を提唱したがそれは,個別化,意図的な感情表出,統制された情緒関与,受容,非審判的態度,自己決定,秘密保持である

2 ケースワークの原則である「個別化」とは、援助者は偏見や先入観を排し,人間についての知識を広く深く身に付けることを通して,利用者を個人として理解するということである。

3 ケースワークの原則である「秘密保持」とは援助者は利用者に関する秘密を守らなければならないということである。

4 ケースワークの原則である「非審判的態度」とは援助者は利用者を審判したり,批判してはいけないということである。

5 ケースワークの原則である「意図的な感情の表出」とは援助者は利用者がその感情を自由に表現できるように援助しなければいけないということである。

6 ケースワークの原則である「受容」とは、援助者は利用者の道徳的批判や価値観を超えて、あるがままに受け入れるということである。

7 ケースワークの原則である「自己決定」とは援助者は利用者の自分で決める権利を認識しなければならないということである。

8 ケースワークの原則である「統制された情緒関与」とは、利用者が援助者から適切な反応を受けたいというニーズを前もって認識し理解しなければならないということである。

解答

1:○バイスティックの7原則とはクライエントとの関係構築、面接場面での援助者の在り方について、いかの7つに区別しています。1・受容的態度2・個別化3・統制された情緒関与4・非審判的態度5・自己決定6・秘密保持7・意図的な感情表出です。個々の意味は問題文を参考にしてください。

2〜8:○問題文をそのまま覚えてください。


問題34  介護福祉職が利用者とコミュニケーションを図るときの基本として、最も適切なものを1つ選びなさい。(類似過去問で出題済み)

1 緊張感が伝わるように、背すじを伸ばして接する。

2 愛称で呼んで心理的距離を近づける。

3 自分の意見と違っても賛同する。

4 利用者の言葉に感情的に反応する。

5 利用者の主観的な訴えに耳を傾ける。

 

解答

1:×

2:×

3:×

4:×

5:○利用者にたいして傾聴の態度で…ですね。

(参考)介護職と利用者とのコミュニケーションに関する過去問題
問題

1 コミュニケーションの基本として大切なことは、自分自身の感情に気付く(自己覚知)、相手をありのまま受け止める(受容)、利用者のお話をしっかり聞く(傾聴)などである。

2 利用者と介護従事者との相互の信頼関係の形成に関しては、利用者の緊張を和らげ親近感をもってもらうために「です,ます調」の会話を避け,友人と話すような口調にする

3 利用者と介護者との相互の信頼関係の形成を図るために、介護従事者は簡潔な自己紹介をした上で,利用者がどのような生活を送りたいかを聞く。

4 高齢者のコミュニケーションで、利用者が事実と異なった話をしたときは,その都度誤りを訂正する

5 高齢者のコミュニケーションの中で、「なぜ」「どうして」という問いかけは,利用者を混乱に追い込むことがある。

6 介護援助におけるコミュニケーションでは、介護者は,家族や利用者から,事実を聞き出すことを優先する。

7 介護援助におけるコミュニケーションで、「傾聴」とは,話の内容を漏らさずよく聞くことであり,利用者がどのような感情を抱いているかは関係ない。

8 介護援助におけるコミュニケーションでは、「はい」「いいえ」でしか答えられない質問は,利用者の言いたいことを制限し,介護従事者主導の展開になりがちである。

9 介護従事者と利用者のコミュニケーションでは、介護従事者は,共感の態度を示すために,「ああそうですか」とか「なるほど」などの短い応答を用いてはならない。

解答

1:○

2:×実際の介護現場ではフレンドリーな話し方が多いかと思います。でも試験対策としては節度ある丁寧な言い方をすることが原則です。

3:○まずは相手の希望や要望を聞くことからはじまります。

4:×その都度誤りを指摘せずに最後まで相手の話をきくこと。最後まで聞いたうえで、事実とことなる部分を一緒に確認していくことが大事です。

5:○高齢者とのコミュニケーションでは、「なぜ」「どうして」ですと尋問的になってしまいお年寄りが混乱してしまいかねません。

6:×事実のみを追求するのではなく、家族や利用者の思いをありのままに伺うことからはじまります。

7:×漏らさず聞くことではなく、一生懸命聞く態度が大事です。

8:○「はい」「いいえ」だけだと、そこから話題が広がっていきません。

9:×共感の意志を示すために適当な相づちをうつことは大事です。「そうなんですか〜」「なるほどね〜」は問題のない相づち言葉です。

問題35 利用者と家族が対立しているとき、介護福祉職の初期の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。(類似過去問で出題済み)

1 両者がそれぞれの思いを語り合う場をつくる。

2 どちらが正しいか、専門職としての判断を伝える。

3 他の家族の解決例を紹介する。

4 利用者の判断が間違っている場合、家族の判断を支持する。

5 専門職としての役割を果たすために、責任を持って一人で対応する。

 

解答

1:○下記過去問題を参照してください。

2:×

3:×

4:×

5:×
(参考)利用と家族への介護職のかかわりに関する過去問題。


 問題36  Hさん(80歳、女性)は、介護老人福祉施設に入所している。アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimers type)と診断されており、複数の話題や複雑な内容を理解することは困難である。いつも同じ話を繰り返している。

 Hさんが同じ話を繰り返すときの介護福祉職のかかわり方として、最も適切なものを1つ選びなさい。(類似過去問で出題済み)

1 時間の流れに沿って、話すように伝える。

2 新しい話題を提供する。

3 話の内容に沿った会話をする。

4 ゆっくり、はっきり話すように伝える。

5 途中で話を中断する。

 解答

1:×

2:×

3:○本人が今住んでいる世界を理解し大切にすること、その世界と現実とのギャップを感じさせないようにすることで、本人は安心し落ち着きます。ときには本人の世界に入り演じることも必要です。

4:×

5:×

 

問題37 行動・心理症状(BPSD)のある認知症(dementia)の人への介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。(類似過去問で出題済み)

1 「何もやる気がしない」に対して、励ます。

2 「失敗しそうで怖い」に対して、かかわりを少なくする。

3 「財布を盗まれた」に対して、利用者と話し合う。

4 「亡くなった人が立っている」に対して、受容する。

5 「夫が呼んでいるので家に帰りたい」に対して、帰らないように指示する。

 

解答

1:×

2:×

3:×

4:○現実とは異なっていても、本人の主張を受け入れる態度で接するとこだわりも消えます。正論を説いても理解できず混乱するだけです。

5:×

 

問題38  介護福祉職が行う報告に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。(類似過去問で出題済み)

1 状況を詳細に述べてから結論を報告する。

2 自分の主観的意見を中心に報告する。

3 報告の内容にかかわらず、報告のタイミングは上司の都合に合わせる。

4 指示を受けた仕事の報告は、指示者へ行う。

5 抽象的な表現に整理して報告する。

 

解答

1:×まず、結論から話し、詳しい内容へと移行します。

2:×主観ではなく、客観的にみた事実を報告するようにします。

3:×急ぐ報告がある場合は上司の都合に関係なく速やかに報告をします。

4:○行き違いが生じないように指示をうけた人に対し、報告するのが原則です。

5:×抽象的な表現より具体的内容で報告します。
(参考)報告に関する過去問題 (ノンストップ問題追加)
問題

1 援助者間で報告・連絡しあう場合,事実と意思は区別しながら内容を一つひとつ確認し,必要に応じてメモを取る。

2 施設の介護職員が行う記録等は、利用者数、利用者の状態と介護内容、特別に変わった状況等を記録し、勤務交替時に報告する。

3 利用者のバイタルサインに異常を認めた場合、直ちに看護師等医療従事者に報告すれば、記録する必要がない。

解答

1:○

2:○通常なされている業務です。素直に覚え解きましょう

3:×直ちに看護師等医療従事者に報告は正解ですが、記録もしなくてはいけません

 

次の事例を読んで、問題39、問題40について答えなさい。

[事例]

 J介護福祉職は介護老人福祉施設で勤務して1年目である。担当利用者Kさんの家族が面会に来た時に、「衣服が散らかっているから整理して欲しい」と言われた。J介護福祉職は自分の判断で衣服の整理を行った。その1週間後、Kさんの家族から、「まだ十分に整理できていない」と苦情を受けた。J介護福祉職にとっては初めての苦情であった。J介護福祉職は上司に報告した。

 

問題39  J介護福祉職が上司に報告する内容として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 Kさんの最近の日常生活のこと

2 衣服の整理の仕方に問題がないこと

3 自分が責任を持って苦情処理すること

4 苦情を受け、まだ解決していないこと

5 衣服の散乱は、Kさんの認知症(dementia)の悪化が原因だということ

 

解答

1:×

2:×

3:×

4:○Kさんの家族から、「まだ十分に整理できていない」と苦情を受けたのだから、まず苦情をうけ解決してない事実をありのままに真っ先に報告をします。

5:×

 

問題40  その後、J介護福祉職は上司に、家族への対応方法について相談した。上司のJ介護福祉職への助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 「家族の指摘は気にしなくていいですよ」

2 「家族とKさんが一緒に衣服の整理をするように伝えたらどうですか」

3 「家族に衣服の数を減らすように助言したらどうですか」

4 「私に相談する前に自分で考えてください」

5 「私と一緒に考えましょう」

 

解答

1:×

2:×

3:×

4:×

5:○介護職がら相談を受けているのに、突き放したり、的確なアドバイスをしなかったり、あるいは共に不満を言い合うだけであれば、スーパーバイザーとしての役割を果たしていないことになります。共に考えていく姿勢で部下に接することが望ましいです。

【生活支援技術】20問 41〜60問題

 

41  生活に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 生活は、食事と排泄(はいせつ)と睡眠の3つの要素で構成される。

2 生活空間とは、居間と寝室のことである。

3 生活圏とは、どのライフステージ(life stage)でも同じである。

4 高齢者の生活様式は、画一化されている。

5 生活時間は、その人独自のものがある。

 

解答

1:×生活の三要素は衣食住。健康の三要素は食事と排泄(はいせつ)と睡眠。

2:×生活空間とは、日常生活の営まれている環境の範囲のことですから、居間と寝室だけではありません。

3:×生活圏とは、人間の生活のための行動に主眼をおき,買物,医療,レクリエーション,教養,通勤・通学などの行動が主として行われる範囲ですが、これらは一生における幼年期・児童期・青年期・壮年期・老年期などのそれぞれの段階で変わってきます。

4:×多様化してきています。

5:○
(参考)生活支援に関する過去問題
問題

1 生活とは命の維持し育むための活動のことである。

2 介護者は利用者の生活習慣や意志の尊重をしなければならない。

3 生活支援の基本視点として大切なのは介護者の意向より利用者の意志を尊重することである。

4 介護における生活支援とは障害があっても、健常者と同じように自分らしい生活をおくれるよう支援することである。

5 介護における生活支援では、利用者ができることに焦点をあてる。

解答

1:○

2:○介護職は利用者の個別性を尊重し自分の価値観などを押しつけてはいけません。

3:○

4:○

5:○

 

問題42  介護保険の給付対象となる住宅改修として、正しいものを1つ選びなさい。

1 寝室の近くにトイレを増設する。

2 階段に昇降機を設置する。

3 手すりを取り付けるために壁の下地を補強する。

4 浴室内にすのこを置く。

5 浴室に暖房機を設置する。

 

解答

1:×

2:×

3:○参照↓

@    .手すりの取り付け

転倒予防、移動、移乗動作のための手すりの設置

A    .段差の解消

床の段差解消のための工事

B    .滑りの防止、移動の円滑化などのための床や通路面の材料の変更

 浴室、居室、通路面

C    .引き戸などへの扉の取り替え

 アコーディオンカーテンへの取り替え、開き戸を引き戸や折れ戸、ドアノブの変更

D    .洋式便器などへの便器の取り替え

和式便器から洋式便器(暖房・洗浄機能付きなど)

4:×

5:×

 

問題43  トイレの環境整備として、最も適切なものを1つ選びなさい。(類似過去問で出題済み)

1 就寝時の寝室よりも照明を明るくする。

2 介助が必要な場合は、洋式便所の後方に介助スペースを確保する。

3 出入り口の扉は、外開きより内開きの方が良い。

4 L字型手すりの直径は、50o程度を目安にする。

5 縦手すりは、様式便座の先端よりも後方の側面に設置する。

 

解答

1:○

2:×前方にスペースがあったほうが利用しやすい。

3:×便所の戸は、外開きが望ましいです。 内開きの場合、便所内で倒れたときに身体が障害物になり救助に障害になります。

4:×女性のように手の小さな人の場合直径2.83.2cm、男性の場合3.44.0cm程度が程よい太さとされています。


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5:×便座の先端の方でなければ不便です。(↑参照)

 

問題44  電気かみそりを使ったひげそりの方法として、適切なものを1つ選びなさい。

1 蒸しタオルを当ててひげを柔らかくする。

2 電気かみそりを皮膚に強く押し当てる。

3 電気かみそりを皮膚に対して直角に当てる。
4 ひげの流れに沿って()る。

5 (あご)の下などの湾曲した部分は、皮膚を寄せるようにして()る。

 

解答

1:×

2:×

3:○


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4:×

5:×

 

問題45  介護が必要な利用者の口腔(こうくう)ケアの方法として、適切なものを1つ選びなさい。(一部過去問題で出題済み。新出についてはノンストップ問題に追加)

1 ベッド上で実施する場合、仰臥(ぎょうが)()背臥位(はいがい))にする。

2 全部床義歯(総入れ歯)の場合、上からはずす。

3 ブラシの部分が大きく硬い歯ブラシを選ぶ。

4 うがいができる場合、ブラッシング前にうがいをする。

5 (ぜっ)(たい)は残さず取り除く。

 

解答

1:×この状態だと誤嚥性肺炎をおこす可能性があります。ベッドをギャッジアップし、できるだけ上半身を起こすか、上半身をおこせない場合は側臥位(横向き)にしてします。

2:×総義歯を外す順序は下顎から外して上あごです。また、義歯を装着するときは上あごから下顎となります。

3:×ブラシは柔らかめのものを。

4:○ブラッシング前にうがいをする効用は、乾燥した口腔に湿り気を与え、粘膜の損傷を予防すること。乾燥して固まった汚れが水分で柔らかくなり除去しやすくなるからです。

5:×舌苔を取りすぎると、舌乳頭を傷つけてしまい、剥がれ落としてしまいます。すると、その舌乳頭が唾液と混ざって細菌のエサとなるので、余計に口臭が酷くなってしまいます。

 

問題46  右片(みぎかた)麻痺(まひ)の利用者がベッドから立位になるときの介護方法として、適切なものを1つ選びなさい。(類似過去問で出題済み)

1 利用者の(みぎ)(ひざ)に手を当て、立ち上がるのを補助する。

2 麻痺側(まひそく)の下肢を外転させる。

3 背すじを伸ばしたまま立ち上がるように、声をかける。

4 ベッドに深く腰掛けるように、声をかける。

5 利用者の左側に立つ。

 

解答

1:○麻痺の右側の膝おれを、このことにより防止することができます。

2:×転倒しやすくなるので、麻痺側の下肢をねじってはいけません。

3:×前にかがむ状態のほうが立ちやすいです。

4:×ベッドに浅くかけたほうが立ちやすいです。

5:×患側に立つのが原則です。右肩麻痺なので右側に立ちます。

 

問題47  ボディメカニクスの基本原則に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。(類似過去問で出題済み)

1 介護者の支持基底面積は、狭くとる方が身体は安定する。

2 介護者は体幹をねじらず、足先を移動の方向に向ける。

3 介護者は大きな筋群よりも、指先や腕の力を使う。

4 介護者は重心を、できるだけ高くする。

5 利用者の身体をベッド上で水平移動する場合は、背部が接する面積を広くする。

 

解答

1:×広くとったほうが安定します。

2:○

3:×下記の参考を見てください。

4:×重心を低くとったほうが安定します。

5:×背部が接する面積を狭く摩擦を減らすことで利用者にも介護者にとっても無理のない水平移動ができます。

(参考)ボディメカニクスを利用した介助にかんする過去問題
問題

1 移乗・移動介助では介護者は、自分の身体をねじらないように介助する。

2 移乗・移動では介助では介護者の支持基底面積は狭くする。

3 移動介助をする場合、介助者は指示基底面積を広くする。

4 移乗・移動介助では介護者の重心を高くする。

5 移動介助では介護者は利用者にできるだけ近づく。

解答

1:○

2:×

3:○安定性が図られます。

4:×

5:○互いの重心を近づけることで安定します。

 

重複しますが以下に挙げるのは「介護のボディメカニクスの基本」とされている事項です。

@支持基底面を広くとる

足幅を前後左右に広げて立位を安定させる

A重心を低くする

膝を曲げて腰を落とすことで姿勢を安定させる

B介護者と要介護者の重心を近づける

近づくことで容易に介助しやすくなる。

C重心の移動をスムーズに

持ち上げずに水平に滑らせる。移動方向に足先を向ける。

D小さくまとめる

手は胸元で組んでもらったり膝を曲げて四肢をなるべく体幹部に近づける。

Eてこの原理を利用する

持ち上げずに支点を作って。

F大きな筋群を利用する

大腿部、臀部などの大きな筋肉を使う。

問題48  視覚障害のある利用者の歩行介助をするときに、利用者に介護者のからだを握ってもらう基本的部位として、最も適切なものを1つ選びなさい。


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1 A

2 B

3 C

4 D

5 E

 

解答

1:×

2:×

3:○@介護者は視覚障害者の半歩前に立ち、後方から介護者の肘の上を握ってもらい、視覚障害者の肘が直角になる位置で歩行誘導する。下記の歩行介助も参考にしてください。

 

4:×

5:×
参考 視覚障害者の歩行介助

@介護者は視覚障害者の半歩前に立ち、後方から介護者の肘の上を握ってもらい、視覚障害者の肘が直角になる位置で歩行誘導する。

A道路上での誘導は、足を高く上げて障害物や道のでこぼこに履物を引っかけないように説明しながら誘導する。

B横断歩道や信号はその旨伝え、周囲の状況と合わせて説明しながら渡る。

C階段昇降時の誘導:階段の手前で直角につけて立ち止まり、説明後介護者が1段目を上り止まる。次に、視覚障害者が足先で段を確認し上る。以後、介護者が1段先行し昇段、最終段まで来たところで説明し両足をそろえて止まる。降りるときも同様の方法で行う。


http://impression1950.web.fc2.com/img/20150131n.jpg

D狭い場所の誘導:介護者の誘導している腕を背中に回し、視覚障害者と前後して通過する。その際、障害物や周囲の状況をあらかじめ伝えて通過する。

 

問題49  Lさん(83歳、女性)は、誤嚥(ごえん)(せい)肺炎(はいえん)(aspiration pneumonia)の既往があり、要介護2の判定を受けている。週2回、通所リハビリテーションを利用している。今日、通所リハビリテーションに来たLさんは、提供された食事をほとんど食べていない。食事以外に摂取している水分は、1200300mlだという。Lさんの手の甲の皮膚をつまむと、つまんだ形がそのまま残った。尿量も少なく、尿の色は濃い黄色であった。

 Lさんへの対応として、適切なものを1つ選びなさい。

1 散歩を勧める。

2 入浴を勧める。

3 コーヒーを勧める。

4 おやつにゼリーを勧める。

5 食事の一時休止を勧める。

 

解答

1:×

2:×

3:×

4:○水分の摂取量が少なく、脱水のおそれがあるので、水分の補給をします。高齢になると、嚥下機能の低下も見られ飲み込みがうまくいかないような場合はゼリーが適当です。そうすると飲み込みがしやすくなります。

5:×

 

問題50  介護が必要な利用者の状況に応じた食事の提供に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。(類似過去問で出題済み)

1 (かた)麻痺(まひ)の人には、頭部を後屈させて介護する。

2 視覚障害の人には、クロックポジションで説明する。

3 嚥下(えんげ)障害(しょうがい)の人には、食事の温度は体温と同程度にする。

4 構音障害の人には、会話をしながら食事することを勧める。

5 認知症(dementia)の人には、その人が好む献立を繰り返し提供する。

 

解答

1:×

2:○


http://impression1950.web.fc2.com/img/20150131t.gif

3:×一般的には食事の温度は体温と20℃違う温度帯が最も適していると言われています。

4:×構音障害は、言葉を話す筋肉、例えば口の中の舌や唇、或いは、喉の奥の筋肉などが麻痺して、言葉を正しく発音することができなくなることを言います。発音をするための機能が低下しているので、会話をしながらの食事することを勧めるのは適当ではありません。

5:×好むものばかりの献立では、栄養のバランスを崩してしまいます。

 

問題51  食品の凝固に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。(類似過去問で出題済み)

1 ゼラチン(gelatin)は沸騰した湯で溶かす。

2 寒天は常温で固まる。

3 片栗(かたくり)()は熱湯で溶いてから加える。

4 ペクチン(pectin)は精製塩で固まる。

5 増粘剤(とろみ剤)は添加後、かき混ぜずに提供する。

 

解答

1:×ゼラチンは20℃以下で凝固します。(冷蔵庫などで)

2:○寒天は4050℃で凝固します(常温で固まります)

3:×片栗粉は水で溶いてから加えます。

4:×糖分と酸で固まります。

5:×加えてからかき混ぜます。

 

問題52 入浴介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 埋込式ペースメーカーを装着している人は、シャワー浴にする。

2 人工(じんこう)肛門(こうもん)(ストーマ(stoma))のある人は、湯が入らないように装具をつける。

3 酸素療養中の人は、鼻カニューレを外して入浴する。

4 血液透析を受けている人は、透析直後の入浴を控える。

5 腹水がある人は、様式タイプの浴槽に横たわった状態で入浴する。

 

解答

1:×

2:×

3:×

4:○

5:×

 

問題53 おむつ交換時に配慮することとして、最も適切なものを1つ選びなさい。(類似過去問で出題済み)

1 他の利用者がいる場合でも「おむつを替えますよ」と直接的な表現で伝える。

2 清拭(せいしき)用の温タオルの温度を感じるために、手袋は使わずに陰部を()

3 陰部洗浄をする場合は、ぬるま湯を使う。

4 紙おむつの腹部のテープは、上のテープと下のテープを平行に止める。

5 腹部とおむつの間に隙間(すきま)を作らない。

 

解答

1:×

2:×

3:○

4:×

5:×

 

問題54  機能性尿失禁がある利用者の介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。(機能性尿失禁は新出問題)

1 症状の改善に、骨盤底筋群を鍛える体操が効果的である。

2 尿路の疾患が疑われるので、泌尿器科の受診を勧める。

3 トイレを洋式に替えて、洗浄機能付き便座を設置する。

4 留置カテーテルを使用する。

5 早めのトイレ誘導を行う。

 

解答

1:×これは腹圧性尿失禁に有効な体操です。

2:×尿路機能は正常なので、泌尿器科の受診は不用です。

3:×(解説保留)

4:×自力排泄が困難時使用するものなので必要ありません。

5:○排尿機能は正常にもかかわらず、身体運動機能の低下や認知症が原因でおこる尿失禁です。早めのトイレ誘導が必要です。トイレまで行くのが困難な場合は、ときにポータブル便器や手持ち式のしびんが有用となります
(参考) 尿失禁は症状のパターンに基づいて、切迫性尿失禁、腹圧性尿失禁、溢流(いつりゅう)性尿失禁、機能性尿失禁、混合型尿失禁という5つの基本的な型に分類されます。

 

問題55  Mさん(77歳、女性)は一人暮らしである。半年前に転倒し、1か月間入院した。退院後は自宅にこもるようになり、週1回の訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用するようになった。ある朝、訪問介護事業所に、別居の長男から「母が悪質商法の被害に遭っているようです」と連絡があった。訪問販売で3か月間に高価な和服を次々に買っていて、Mさん名義の預金が100万円近く減っているという。長男は、「ほかにも買っているかもしれませんから、母の部屋を探してください。買った和服は着る機会もないのでクーリング・オフをさせます」と言い、すぐにでも手続きをとりたい様子である。

 この日、訪問する訪問介護員(ホームヘルパー)の最初の対応として、最も適切なものを1選びなさい。

1 ほかにも被害がないかどうか、Mさんの部屋の中を探す。

2 クーリング・オフが可能かどうか契約書の日付を確認する。

3 Mさんに和服を買うようになった経緯を確認する。

4 Mさんに和服を買うことが浪費であることを説明する。

5 販売業者にクーリング・オフの連絡を入れる。

 

解答

1:×

2:×

3:○まず一番にすべきことは、経緯の確認をし、それを明らかにした後、対処方法を考えます。悪徳商法の被害を被っているかどうかは本人に聞かないことにはわかりません。もしかしたら購入したい意志が本人にはあったのかもしれません。

4:×

5:×

 

問題56  (かた)麻痺(まひ)のある利用者が着脱できる衣服を選択するときの助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。(類似過去問で出題済み)

1 留めるボタンが小さいブラウスを勧める。

2 かぶり式のセーターを勧める。

3 股上(またがみ)の浅いスラックスを勧める。

4 伸縮性のないスラックスを勧める。

5 ウエストをひもで結ぶスラックスを勧める。

 

解答

1:×

2:○

3:×

4:×

5:×

 

問題57  2013年(平成25年)の「家計調査」(総務省統計局)における高齢単身無職世帯の家計収支に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1 主な収入源は仕送りである。

2 主な支出は保健医療費である。

3 1か月の実収入は15万円を超える。

4 消費支出が可処分所得を上回っている。

5 非消費支出は5千円以下である。

 

解答

1:×

2:×

3:×

4:○

5:×

 

問題58  安眠のための介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。(類似過去問で出題済み)

1 午後に1時間以上の昼寝をするように勧める。

2 なるべく早い時間に床に就くように勧める。

3 日中、適度な疲労が得られる運動をするように勧める。

4 寝る前に熱めのお風呂(ふろ)に入るように勧める。

5 寝る前に緑茶を飲むように勧める。

 

解答

1:×

2:×

3:○

4:×

5:×

 

問題59  Aさん(80歳、男性)は、自宅で妻と二人暮らしである。糖尿病(diabetes mellitus)で通院していた。2年前、肺がん(lung cancer)が発見され、抗がん剤による治療を行っていたが、数か月前から効果が少なくなり中止した。骨転移(bone metastasis)による痛みがあり、麻薬性鎮痛剤を使用している。Aさんは、「できるだけ家で暮らしたい」と希望している。寝ていることが多いが、トイレには伝い歩きで行くことができる。食欲はなく、食事を残すことが多い。妻は訪問介護員(ホームヘルパー)にAさんの日常生活について不安を訴えた。

 妻への訪問介護員(ホームヘルパー)の助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 「家では心配なので、入院しましょう」

2 「ポータブルトイレにしましょう」

3 「麻薬は怖いので、増やさないようにしましょう」

4 「好きなものを食べてもらうようにしましょう」

5 「なるべく寝ているようにしましょう」

 

解答

1:×できるだけ家でくらしたいという気持ちを尊重しなければなりません。

2:×トイレは伝い歩きできるので、ポータブルトイレではなく残存機能の活用をすることができるトイレを使用することが大切です。

3:×麻薬性鎮痛剤痛みを和らげるために用いられます。痛みが強いままではがんの治療もつらく、また生活への影響も大きくなってしまいます。麻薬については、医師など医療職がアドバイスする領域であり介護職が関与する立場にはありません。

4:○終末期では、本人の望を尊重し好きなものを食べてもらうなどのケアが大切です。

5:×廃用性症候群を予防するためには、できるだけ寝た状態を存続させないようにします。

 

問題60 介護老人福祉施設で臨終期にある人の介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。(類似過去問で出題済み)

1 昼夜の区別を明確にするような照明にする。

2 定期の入浴を行う。

3 夜間の巡回は控える。

4 安楽な体位を保持する。

5 仲の良い入所者の面会を控える。

 

解答

1:×

2:×臨終間近になると、汗が多く出ます。入浴では負担が大きいのでぬるま湯で汗を拭いてあげます。

3:×

4:○臨終が近くになるにつれ、身体の動きが少なくなり、自分で体位を変えられなくなります。そして同じ体位でいつまでもいると苦しくなります。とくに仰向けのままだと、呼吸がしにくく、鼻や口からの分泌物も出にくくなるので、肩や頭をやや高くし、横向きにするなど安楽な体位を保持します。

5:×仲の良い入所者との面会は生き甲斐や喜びとなります。

 

【介護過程】問 61〜68問題

 

問題61  アセスメント(assessment)に関する次の記述のうち、適切なものを1選びなさい。(類似過去問で出題済み)

1 今できている活動の分析はしない。

2 これからできそうな活動の予測はしない。

3 利用者が嫌がることは検討しない。

4 他職種からの情報は検討しない。

5 1つの情報だけで検討しない。

 

解答

1:×

2:×

3:×

4:×

5:○必要な情報は、たくさんあったほうが断然いいです。

(参考)アセスメントに関する過去問題 (ノンストップ問題に加筆)

問題

1 アセスメントは、利用者の主訴から得られた情報に限定して行う。

2 アセスメントでは利用者の身体的,心理的な状況に重点を置き,利用者を取り巻く環境については把握する必要はない。

3 アセスメントは適切な援助計画を作成するために行う。

4 アセスメントは利用者の問題状況や,解決すべき課題について把握することである。

5 アセスメントは利用者の抱える生活問題だけでなく、その人の自助能力にも目を向ける。

6 アセスメントでは家族や友人、近隣、専門家から利用者に関する情報を収集する時は、あらかじめ利用者の了解を得ておくことが重要である。

7 アセスメントでは利用者を取りまく人間関係や組織,機関との関係性を視覚的に把握・理解する方法としてエコ・マップを作成する。

解答

1:×アセスメントは利用者の主訴だけではなく、残っている能力やすでに実施されているサービス、生活環境などの評価なども含まれます。

2:×

3:○

4:○

5:○

6:○

7:○ 

 

問題62 Bさん(80歳、女性)はアパートの3階に一人で暮らしている。アパートにはエレベーターはない。5年前、階段で転倒し、(みぎ)大腿骨頭(だいたいこっとう)置換術(ちかんじゅつ)を行った。現在、歩行には問題がない。社交的であったが、最近外出の回数が減った。友人が転んで大けがをしたこともあり「転びそうで怖い」と言っている。

Bさんへの生活支援の課題として、最も優先すべきものを1選びなさい。

1 アパートにエレベーターがないこと。

2 転倒の不安があること。

3 一人暮らしであること。

4 手術の既往があること。

5 外出の機会が減っていること。

  

解答

1:×

2:○Bさんが「転びそうで怖い」といっているので、この訴えにこたえることが最優先です。

3:×

4:×

5:×

 

問題63  Cさん(83歳、女性)は、アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimers type)で、介護老人保健施設に入所している。最近、もの盗られ妄想がひどくなり、「時計がない」「金の時計だから盗まれた」「嫁が盗んだに違いない」と言い、週末に訪れる長男の妻のDさんに対して大声で、「返して」と言っている。

Cさんへの介護目標として、最も適切なものを1選びなさい。(類似過去問で出題済み)

1 行動・心理症状(BPSD)を改善する。

2 Dさんの汚名を晴らすことができる。

3 Dさんと穏やかに過ごすことができる。

4 説明を受けて理解することができる。

5 興奮時は薬で鎮静を図る。

 

解答

1:×

2:×

3:○長男の妻のDさんとの関係を良くすることが妄想の改善にもつながるので、これを介護目標とします。

4:×

5:×

 

問題64 介護計画に関する次の記述のうち、最も適切なものを1選びなさい。(類似過去問で出題済み)

1 生活課題を解決するための方法を計画する。

2 効果があればアセスメント(assessment)せずに計画する。

3 日常的な支援以外の方法を計画する。

4 介護福祉職の過去の成功体験をそのまま取り入れて計画する。

5 実現不可能でも目標を持って計画する。

 

解答

1:○

2:×

3:×

4:×

5:×

 

問題65 訪問介護員(ホームヘルパー)が介護計画に基づいて、いつものようにEさん (80歳、男性)に「一緒に洗濯物を干しましょう」と声をかけた。するとEさんが「どうしてそんなことをやらないといけないんだ」と大声をあげた。このようなことが何回も続いた。

この場面の訪問介護員(ホームヘルパー)のアセスメント(assessment)として、最も適切なものを1選びなさい。

1 認知症(dementia)の診断を急いでもらう必要がある。

2 声が外に漏れないように工夫する必要がある。

3 大声をあげる背景を確認する必要がある。

4 決められたことなのでやってもらう必要がある。

5 家族から励ましてもらう必要がある。

 

解答

1:×

2:×

3:○

4:×

5:×

 

問題66 介護過程の評価の実施に責任を持つものとして、最も適切なものを1選びなさい。(類似過去問で出題済み)

1 利用者

2 家族

3 介護福祉職

4 医療関係者

5 行政機関

 

解答

1:×

2:×

3:○

4:×

5:×

 

次の事例を呼んで、問題67,問題68について答えなさい。

{事例}

Fさんは10年前、パーキンソン病(Parkinson disease)と診断された。ADL(Activities of Daily Living:日常生活動作)全般に、動作がゆっくり時間がかかる。Fさんは大柄だが、長女は小柄でやせており、入浴介助が難しい。訪問介護(ホームヘルプサービス)を週3回(入浴介助、長女が留守の時の調理)、通所リハビリテーションを週1回、配食サービスを週1回利用している。居宅介護サービス計画の方針は、Fさんの体調に考慮しながら、住み慣れた自宅で安心して暮らせるように支援することである。ある日、長女から「お弁当を食べていないことが時々ある」「お父さんが重くて腰が痛い」「そろそろ施設入所を考えている」と話があった。

訪問介護員(ホームヘルパー)はFさんの声が小さく、言葉がはっきりせず聞き取りにくくなったと感じている。

 

問題67 訪問介護員(ホームヘルパー)は、居宅介護サービス計画の変更を提案したいと考えている。

Fさんの主観的情報を得る方法として、正しいものを1つ選びなさい。

1 体重を測定する。

2 Fさんの考えを聞く。

3 食事摂取量を確認する。

4 表情から気持ちを推測する。

5 長女に息子の協力の有無を聞く。

 

解答

1:×

2:○

3:×

4:×

5:×

 

問題68  チームアプローチ(team approach)での訪問介護員(ホームヘルパー)の役割として、最も適切なものを1選びなさい。

1 配食サービスをやめて、訪問介護(ホームヘルプサービス)を増やすように計画を変更する。

2 施設への入所手続きを代行する。

3 浴室を改修する見積もりを業者に依頼する。

4 本人と家族の思いをケアカンファレンス(care conference)で報告する。

5 訪問介護員(ホームヘルパー)の腰痛予防対策をケアカンファレンス(care conference)で話し合う。

 

解答

1:×

2:×

3:×

4:○

5:×

 

【発達と老化の理解】8問 69〜76問題

 

問題69 A君は、積み木を飛行機に見立ててB君と遊んでいた。大人がA君とB君の目の前で、おやつのジュースを一人150mlずつになるように計った。しかし、同じ大きさのコップがなかったので、それぞれ形の違うコップに入れて与えた。A君にジュースを入れがコップを渡したところ、A君は「B君のほうが量が多い」と言って泣き出した。

ピアジュ(Piaget,J.)によるA君の認知発達段階として、適切なものを1選びなさい。

1 形式的操作期

2 感覚運動期

3 前操作機期

4 再接近期

5 具体的操作期 

 

解答

1:×

2:×

3:○下記参考を参照

4:×

5:×

(参考)ピアジェの発達段階
○感覚運動期(誕生から約2歳まで):感覚運動期の最初の頃は目の前にあるものを隠しても子どもはそれを探そうとしないが、後半になると探そうとします。

○前操作期(子どもが話し始めてから約7歳まで):頭の中で表象して考えることはできるが、論理をまだ把握できず、見かけに引きずられる。
○具体的操作期(小学1年生から青年前期):前操作期と違いイメージやシンボルを論理的に変化させ、再構成することができます。

○形式的操作期(子供の認知発達の最終段階):、「抽象概念および仮説上の出来事に関して合理的、系統的に考える」能力を持っている子どもと定義されています。

 

 (参考)ピアジェに関する過去問題(社会福祉士)
問題

発達理論に関する次の記述のうち,正しいものを一つ選びなさい。

1 ヴィゴツキー(Vygotsky,L.)によれば,子どもの知的発達には,独力で問題解決できる水準と,他者からの援助などによって達成が可能な水準があると考えられる。

2 ピアジェ(Piaget,J.)によれば,感覚運動期→前操作期→具体的操作期→形式的操作期という段階を経て,運動能力は発達すると考えられる。

3 ゲゼル(Gesell,A.)によれば,個体の行動や能力などの発達は,個体内の神経生理学的成長よりも環境の影響を強く受けると考えられる。

4 ボウルビィ(Bowlby,J.)によれば,乳児の成人への接近や接触要求の行動は生得的なものではなく,学習による行動であると考えられる。

5 エリクソン(Erikson,E.)によれば,各発達段階で生じる欲求には階層性があり,各階層の欲求が順に満たされることで自己実現が可能になると考えられる。

解答1


問題70  プロダクティブ・エイジング(productive aging)に関する次の記述のうち、最も適切なものを1選びなさい。

1 バルテス(Baltes,P.)が最初に提唱した。

2 高齢者の経済的自立を目指した概念である。

3 エイジズム(ageism)による高齢者のとらえ方を肯定した概念である。

4 主観的幸福感とは無関係である。

5 プロダクティブ(productive)な活動には、セルフケア(self-care)が含まれる。

 

解答

1:×

2:×

3:×

4:×

5:○プロダクティブ・エイジングとは生産的な高齢者の意味です。アメリカの老年学の権威であるバトラー(Butler, R. N.) によって提唱されたプロダクティブ・エイジングは高齢者に自立を求め、更に様々な生産的なものに寄与するべきであるという意味が含まれています。高齢者が自立していくには、当然セルフケア(体調や心の自己管理)も必要になってきます。

 

問題71  老年期の精神疾患(mental disease)と精神症状に関する次の記述のうち、最も適切なものを1選びなさい。(類似過去問で出題済み)

1 老年期うつ病(senile depression)は、若年者のうつ病(depression)と比べて抑うつ気分が軽い。

2 アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimers type)は、脳の器質的変化を伴わない。

3 うつ病(depression)等で自殺を試みた高齢者が死に至る率は、若年者の場合と比べて低い。

4 せん妄(delirium)は夜間よりも昼間に生じやすい。

5 老年期に発病した統合失調症(schizophrenia)は、妄想型が少ない。

 

解答

1:○高齢期のうつは若年者に比べ症状がそろっていないうつ病の頻度が高く見逃されやすいこと、そして、悲哀の訴えが少なく、気分低下やうつ思考が目立たないのが特徴です。

2:×組織や細胞が変形、変性あるいは破壊され、元の形に戻らなくなるように変化することを器質的変化といいますが、アルツハイマー型認知症では器質的変化をもたらします。

3:×自殺を試みた高齢者が死に至る率(完遂率)は若年に比べ高齢者のほうが高いです。http://www.jpn-geriat-soc.or.jp/publications/other/pdf/clinical_practice_geriatrics_49_547.pdf

4:×意識レベルが低下する夜に起きやすいです。

5:×高齢者の統合失調症は妄想型が特徴です。

 

(参考1)高齢者のうつ病等に関する過去問題

24回試験問題

問題74 高齢者の気分障害(mood disorder)に関する次の表記のうち,正しいもの を一つ選びなさい。

 

1 双極性感情障害(bipolar affective disorder)は老年期に初発することが多い

2 抑うつ気分は若年者と比べ重度であることが多い

3 感情失禁を伴うことは少ない

4 老年期うつ病(senile depression)は身体症状と関連することが多い

5 年齢が高くなるほど自殺率も高い

 

解答

1:×双極性障害は躁病の極とうつ病の極の両方をもつ気分障害が発症年齢は20代〜30歳代がピークです。 ...

2:×抑うつ気分が重度なのは若年者です。高齢者の特徴としては著しい抑うつ気分などは少ないといえます。

3:×高齢者の気分障害ではちょっとしたことで泣いたり、笑ったり、怒ったりするように感情の調節が傷害れることがあります。

4:○

5:×50〜60歳でピーク。70歳以降から自殺率は低下します。

 

(参考2)参考になる関連問題

問題1高齢者の自殺について正しいものを2 つ選べ.

1 高齢のうつ病患者の自殺既遂率は若年者に比べ低い.

2 軽いうつ状態であっても自殺の危険因子となりうる.

3 複数の身体疾患が重なることは自殺のリスクを高める.

4 認知症は自殺の強力な危険因子である.

5 家族と同居している高齢者では自殺の危険は少ない.

 

解答1

1:×自殺企図は高齢者になるにしたがって完遂率が高くなります。このことから高齢者の自殺未遂者対策が重要になっています。

2:○

3:○複数の身体疾患が重なることが自殺の危険を高めることも知られています。

4:×この背景には高齢者が家族の中で心理的に孤立している状況があります。

(参考)既遂と未遂は、実行行為は同じですが、結果発生に向けた実行行為の着手があり、結果が発生したものを既遂、結果が発生しなかったものを未遂と言います。

 

問題2わが国の自殺者数の傾向について,誤っているものを1 つ選べ.

1 日本の自殺死亡率は,男女ともに世界的にも高い.

2 平成10 年(1998 年)に年間3 万人を超えた.

3 自殺者数は男性が多い.

4 年齢別自殺者数では,中高年および高齢者の自殺が増加している.

5 自殺の原因として最も多いのは「経済・生活問題」である.×

 

解答

1:○日本は男性11 位(36.2)であり,女性では5 位と日本の自殺死亡率が男女ともに,世界的にみても高いことがわかる。

2:○そのとおりです。

3:○圧倒的に男性が多いです。画像参照↓

4:○

5:×実際に多いのは健康上の問題です。 


問題72 死別直後の遺族の心理に関する次の記述のうち。最も適切なものを1選びなさい。(類似過去問で出題済み)

1 周囲からのサポートに関係なく、死別後の生活に適応する。

2 悲嘆の経験は、心身に影響を及ぼさない。

3 悲嘆のプロセスは、多くの人で同じように進む。

4 十分に悲しむことが、悲嘆を乗り越えるために有効である。

5 遺族の心理的ケアは、緩和ケアに含まれない。

 

解答

1:×

2:×

3:×

4:○別れに際して、十分に悲しむことで悲嘆を乗り越えていくことができます。
5:×
遺族の心理的ケアは、緩和ケアに含まれます。

(参考)死別直後の心理に関する過去問題
問題

1 死別体験をした高齢者には,その体験を引き出し語らせることが最も有効である。

2 喪失体験とは、近親者などの喪失や死別が原因で、その喪失感ゆえに心のよりどころを失い、その事実を受け入れられない感情のことである。

解答

1:×高齢者の場合、より気分を落ち込ませ、うつを重くすることがあるので、有効ということは言えません。
2:○

(参考)緩和ケア(WHOの定義)
緩和ケアとは、生命を脅かす疾患による問題に直面する患者とその家族に対して、痛みやその他の身体的、心理的、社会的な問題、さらにスピリチュアル(宗教的、哲学的なこころや精神、霊魂、魂)な問題を早期に発見し、的確な評価と処置を行うことによって、 苦痛を予防したり和らげることで、クオリティ・オブ・ライフ(以下QOL:人生の質、生活の質)を改善する行為である、と定義されています。(世界保健機構(WHO2002年)

問題73 脱水時の状態として、正しいものを1選びなさい。

1 除脈(じょみゃく)

2 血圧の上昇

3 皮膚緊張の増加

4 めまい

5 体重の増加

 

解答

1:×脱水では頻脈(心拍が非常に速くなる)になります。徐脈(心拍が非常に遅くなる)は間違い。

2:×脱水症の時は体液量の減少によって1回心拍出量が減少し、血圧が低下します。

3:×皮膚の緊張感が低下します。具体的に説明すると、皮膚を指でつまみ上げてから離して周辺の皮膚に戻るまでの時間が長くなります。

4:○脱水症状としては、口渇・口唇の乾燥・尿量の減少・頭痛・全身倦怠感・食欲不振・めまい・嘔気・嘔吐などが挙げられます。

5:×水分が体から出て行きますから、体重は減少します。
(参考)脱水に関する過去問題
問題
1 脱水症状の観察のポイントは、口渇、口唇の乾燥、脇の下の乾燥、肌荒れなどである。

2 脱水の種類には高張性脱水、低張性脱水、等張性脱水などがある。

解答
1:○

2:○高張性脱水は水分が多く失われる水欠乏性の脱水です。低張性脱水はナトリウムが多く失われる塩類欠乏性の脱水です。

 

問題74 (じょく)(そう)の発生部位として、最も頻度の高いものを1選びなさい。(類似過去問で出題済み)

1 大転子部

2 肩甲骨周辺

3 仙骨部

4 踵部(しょうぶ)

5 (ちゅう)関節(かんせつ)

 

解答

1:×

2:×

3:○仙骨に最も褥瘡ができやすいのは、仰向けに寝たとき(仰臥位)、仙骨に全体重の約5 割が集中するからです。

4:×

5:×

 

問題75 高齢者の肺炎(pneumonia)に関する次の記述のうち、最も適切なものを1選びなさい。

1 日本の高齢者(65歳以上)の死因順位(2011年(平成23年))で第一位である。

2 インフルエンザ(influenza)に合併することはまれである。

3 初発症状は高熱である。

4 呼吸数は減少する。

5 誤嚥(ごえん)(せい)肺炎(はいえん)(aspiration pneumonia)の予防には口腔(こうくう)ケアが有効である。 

 

解答

1:×

2:×

3:×

4:×

5:○

 

問題76 パーキンソン病(Parkinson disease)に関する次の記述のうち、正しいものを1選びなさい。(類似過去問で出題済み)

1 40歳代で発症することが最も多い。

2 突進現象が認められる。

3 筋肉の異常が原因である。

4 認知症(dementia)を合併することはまれである。

5 発病後5年以内に死亡することが多い。

  

解答

1:×

2:○

3:×

4:×

5:×

 

【認知症の理解】10問 77〜86問題

 

問題77  イギリスの心理学者キットウッド(Kitwood,T.)が提唱した、「パーソン・センタード・ケア(person-centred care)」の考え方として、最も適切なものを1選びなさい。

1 認知症(dementia)の人の行動・心理症状(BPSD)を無くすること

2 認知症(dementia)の人を特別な存在として保護すること

3 認知症(dementia)の人のケアマニュアル(care manual)をつくること

4 認知症(dementia)の人の「その人らしさ」を支えること

5 認知症(dementia)という病気を治療すること

 

解答

1:×

2:×

3:×

4:○パーソンセンタード・ケアの考え方は、周囲の家族や介護者が適切な認識をもち、その人らしさを支えるような対応をすることで、認知症の状態や現れる症状は良くも悪くもなるということです。

5:×

(参考)ノンストップ問題に追加 パーソンセンタードケアについて(社会福祉士国試対策より)
問題
1パーソンセンタードケアとは,疾病あるいは症状を対象にしたアプローチではなく,生活する個人を対象とするケアである。

2パーソンセンタードケアの理念は,認知症になってもその人らしくいきいきと生活できるように個別のケアをすることである。

解答

1〜2:○

 

問題78 認知症高齢者の日常生活自立度判定基準「ランクV」の内容として、正しいものを1選びなさい。

1 日常生活に支障を来すような症状・行動や意思疎通の困難さが多少見られても、(だれ)かが注意していれば自立できる。

2 著しい精神症状や周辺症状あるいは重篤(じゅうとく)な身体疾患が見られ、専門医療を必要とする。

3 室内での生活は何らかの介助を要し、日中もベッド上での生活が主体であるが座位を保つ。

4 日常生活に支障を来すような 症状・行動や意思疎通の困難さがときどき見られ、介護を必要とする。

5 何らかの障害等を有するが、日常生活はほぼ自立しており独力で外出する。

 

解答

1:×

2:×

3:×

4:○下表を参照してください。

5:×

(参考)
http://impression1950.web.fc2.com/img/20150210b.jpg


問題79  認知症(dementia)と比較した場合のせん妄(delirium)の特徴として、正しいものを1選びなさい。(類似過去問で出題済み)

1 ゆるやかに発症する。

2 徐々に進行、悪化していく。

3 覚醒(かくせい)水準(すいじゅん)の低下を伴うことは少ない。

4 幻覚を伴うことは少ない。

5 日内変動を認めることが多い。

 

解答

1:×せん妄は発症は急激で日内変動が目立ち、夜間に悪化することが多いです。

2:×せん妄は発症は急激で日内変動が目立ち、夜間に悪化することが多いです。

3:×覚醒水準とは、脳の活動状態(活発さ)を表すものですが、せん妄では活動状態が低下します。

4:×せん妄は短期間のうちに現れる軽度から中等度の意識障害に、特徴的な幻覚、錯覚、不安、精神運動興奮、失見当識などを伴います。

5:○

(参考)せん妄に関する過去問題
問題

1 認知症によく似た症状を示すものにせん妄とうつ病がある。

2 せん妄は意識障害の一つで、この障害により注意力や集中力が続かず、時間や場所が判らなくなったりするので認知症と間違えられることがある。

3 高齢者のせん妄は夜間におこることが多いので夜間せん妄といわれる。

4 せん妄は、夕方から夜間に好発し、日中には消退するという睡眠・覚醒リズムの障害が現れる。

5 せん妄状態は軽度や中等度の意識障害の際に、幻覚・錯覚や異常な行動を呈する状態で意識状態は混濁している。

6 せん妄状態では、その時の出来事を覚えていないのが特徴である。

7 せん妄の原因の一つに向精神薬等の投与がある。

8 せん妄は突然起こり、良くなったり悪くなったりの変動がみられる。

9 せん妄は、意識が混濁して、幻覚や錯覚がみられる状態のことで、大声で騒いだり、人を呼んだりすることがある。

10 せん妄は脳内の一過性におこる障害と考えられるので、まずは穏やかに対応し落ち着きを取り戻すケアが求められる。

11 高齢者のせん妄は、幼少期の体験が背景にあるので、効果的に対応するためには生活歴の聞き取りが必要である。

12 高齢者で認知症では不眠状態が続いたりすると、夜間せん妄を起こしやすくなる。また、意欲の低下、感情が不安定になると僅かな刺激で泣いたり、笑ったり、怒ったりする情動失禁にいたることがある。

解答

1:○せん妄とは意識の混濁状態のことであり、うつ病は気持ちが落ち込んだり、意欲が低下したりする状態のことをいいます。p49

2:○認知症との大きな違いは、急に発症するのがせん妄の特徴となります。

3:○

4:○

5:○

6:○

7:○

8:○

9:○

10:○

11:×高齢者や、脳卒中、神経に変性を起こす病気などを持つときに症状が現れたりしますので、幼少期の体験などは関係ありません。

12:○

問題80 早期発見で改善が可能な認知症(dementia)として、最も適切なものを1選びなさい。(類似過去問で出題済み)

1 正常圧水頭症(normal pressure hydrocephalus)

2 クロイツフェルト・ヤコブ病(Creutzfeldt-Jakob disease)

3 前頭側頭型認知症(frontotemporal dementia)

4 血管性認知症(vascular dementia)

5 レビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)

 

解答

1:○認知症の1割弱程度ですが、治療可能なのが「正常圧水頭症」です。早期に発見しさえすれば、治癒も見込まれるものです。しかし、きちんと受診して診察を受けないと、病状が「年のせい」として片づけられてしまうことがあり注意が必要です。

「正常圧水頭病」は歩行障害(開脚歩行など)、認知障害、排尿障害を3主徴とする疾患で、歩行障害が最も早期から出現します。

2:×

3:×

4:×

5:×
(参考)正常圧水頭症に関する過去問題
問題 

次の認知障害を呈する疾患のうち、改善が最も困難と考えられるものを一つ選びなさい。(第21回)

1 慢性硬膜下血腫

2 ピック病

3 正常圧水頭症

4 うつ病

5 甲状腺機能低下症

解答 

1:×血腫については外科的に取り除く方法が確立されています。

2:○ピック病はアルツハイマー病等多の疾患についてもがかなりその病因が解明されつつあるのに対し、ピック病は病因解明の糸口となるような特徴的病理像がありません。治療法はいまのところ発見されていませんし、そのため、介護が中心となっているのが現状です。

3:×「治療可能な認知症」と言われ、手術による治療で改善されます。

4:×薬物による療法や認知療法などいろいろな治療法が確立されています。

5:×分泌できなくなった甲状腺ホルモンの充填により予後がいいと言われています。

 

問題81  認知症の行動・心理症状(BPSD)に関する次の記述のうち、正しいものを1選びなさい。

1 親しい人がわからない。

2 言葉を口に出すことができない。

3 十分に寝ることができない。

4 トイレの水を流すことができない。

5 数の計算ができない。

 

解答

1:×

2:×

3:○

4:×

5:×

 

問題82  認知症(dementia)による実行機能障害に関する次の記述のうち、最も適切なものを1選びなさい。

1 いつもと違うことがあると混乱して自然な行動ができない。

2 計画を立てて段取りをすることができない。

3 交通機関の自動改札機をスムーズに通れない。

4 2つ以上のことが重なるとうまく処理できない。

5 新しいことや大切なことが覚えられない。

 

解答

1:×

2:○

3:×

4:×

5:×

 

問題83 前頭側頭型認知症(frontotemporal dementia)の人によく見られる症状に関する次の記述のうち、適切なものを1選びなさい。

1 社会ルールや常識的な規範が分からなくなる。

2 動作が緩慢で動きがぎこちない。

3 ちょっとしたことで泣いたり笑ったりする。

4 現実的で具体的な幻視がある。

5 料理の手順が分からなくなる。

 

解答

1:○

2:×

3:×

4:×

5:×

 

問題84 ふりかけをかけたご飯を、「アリがたかっているから食べられない」と訴えるレビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)の人への対応として、最も適切なものを1選びなさい。

1 落ち着いて口に入れてみることを勧める。

2 「アリはいません、おなかが空くので食べてください」と促す。

3 「好きなものがありましたよ」と好物を示して食事を勧める。

4 通常のご飯に取り替えて、「もう大丈夫でしょうか」と食事を勧める。

5 「おなかが空いていないのなら、無理して食べなくてもいいですよ」と下膳(げぜん)する。

 

解答

1:×

2:×

3:×

4:○

5:×

 

問題85 認知症サポーターに関する次の記述のうち、最も適切なものを1選びなさい。

1 認知症(dementia)の人やその家族を見守り、支援する。

2 10万人を目標に養成されている。

3 認知症介護実践者等養成事業の一環である。

4 認知症ケア専門の介護福祉職である。

5 国が実施主体となって養成講座を行っている。

 

解答

1:○認知症サポーターは認知症について正しい知識をもち、認知症の人や家族を応援し、. だれもが暮らしやすい地域をつくっていくボランティアです。

2:×100万人を目標に養成されています。

3:×「認知症を知り地域をつくる10ヵ年」の構想の事業の一環です。

4:×認知症ケア専門の職種だけでなく、サポーターには、地域住民、金融機関やスーパーマーケットの従業員、小・中・高等学校の生徒など様々な方がいます。

5:×

○実施主体:都道府県、市町村、職域団体等

○対象者:〈住民〉自治会、老人クラブ、民生委員、家族会、防災・防犯組織等〈職域〉企業、銀行等金融機関、消防、警察、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、宅配業、公共交通機関等〈学校〉小中高等学校、教職員、PTA等

 

問題86  Cさん(83歳、女性)は、昨年、夫を亡くしてから一人暮らしをしている。ここ半年ほど自宅に閉じこもっていることが多く、他者との交流が減っている。一人息子は、他県で家庭を築いている。以前、夫が利用していた通所介護(デイサービス)事業所に、ある日、Cさんから次のような電話が入った。「物忘れが多くなり、心配になって受診したところ軽度認知障害(mild cognitive impairment)だと言われた。認知症(dementia)で判断が出来なくなる前に、いろいろ整理しておきたい。夫も先に逝っていることだし、運命を静かに受け入れようと思う」

電話を受けた介護福祉職の対応として、最も適切なものを1選びなさい。

1 心配ないから気にしないように励ます。

2 他県に住む息子と同居することを勧める。

3 成年後見制度を紹介する。

4 居宅介護サービスの利用を勧める。

5 地域包括支援センターを紹介する。

 

解答

1:×

2:×

3:×

4:×

5:○

 

【障害の理解】10問 87〜96問題

 

問題87  身体障害の種類とその状態の組合せとして、最も適切なものを1選びなさい。(類似過去問で出題済み)

1 聴覚障害 ――――― 嚥下(えんげ)障害(しょうがい)

2 肢体不自由 ―――― 構音障害

3 平衡機能障害 ――― 意識障害

4 内部障害 ――――― 呼吸器機能障害

5 視覚障害 ――――― 半側空間無視

 

解答

1:×視覚障害は関係ありません。嚥下(えんげ)は、(1)舌の運動により食べ物を口腔から咽頭に送る口腔期、(2)嚥下反射により食べ物を食道に送る咽頭期、(3)食道の蠕動(ぜんどう)運動により胃まで運ぶ食道期に分けられます嚥下には多くの器官が関わっているため、これらが障害を受けるさまざまな疾患で、嚥下障害が起こりえます。

2:×構音障害は構音器官でおこります。声道(声帯から唇までの声の通る管)を取り巻くものが『構音器官』・肢体不自由は関係ありません。

3:×脳や全身の急性の病気、てんかんの発作の最中や後、薬物の中毒状態などさまざまな事が原因となって意識障害が生じます。

4:○身体障害者福祉法で定めている内部障害は以下6つありますが、人数の多い順に記すと、心臓機能障害、腎臓機能障害、膀胱・直腸機能障害、呼吸器機能障害、小腸機能障害、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能障害(HIV)です。したがって呼吸器機能障害は内部障害と関連づけられます。

5:×半側空間無視は、大脳半球が障害されて半側からのあらゆる刺激(視覚、聴覚、触覚等)を認識できなくなる症候のことです。視覚障害とは関係ありません。

 

問題88  ノーマライゼーション(normalization)の理念に通じる制度や事業に関する次の記述のうち、最も適切なものを1選びなさい。(類似過去問で出題済み)

1 「バリアフリー新法」の制定

2 救急医療体制の整備

3 国民皆年金の実現

4 大規模な障害者入所施設の整備

5「育児・介護休業法」の制定

(注)1「バリアフリー新法」とは「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」のことである。

   2「育児・介護休業法」とは、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」のことである。

 

解答

1:○バリアフリー新法の第1条で目的を明確化されており、バリアフリー新法は高齢者や障害者の日常生活や社会生活を保護するために、公共交通機関(空港、道路、駐車場、公園など)の整備を推進することを目的とした法律とされ、高齢社会において増加した障害者の方や高齢者の方が、健常者の方と変わらない社会生活を送れるような公共施設の整備が施策されました。

ノーマライゼーションの理念は、北欧から世界へ広まった障害者福祉の重要な理念で、障害者を特別視するのではなく、一般社会の中で普通の生活が送れるよう な条件を整えるべきであり、共に生きる社会こそノーマルであると いう考え方ですが、バリアフリー新法はノーマライゼーションの理念に通じる法律といえます。

2:×

3:×

4:×

5:×

(参考)ノーマライゼーションに関する過去問題

 問題

1 障害者基本計画は、リハビリテーション及びノーマライゼーションの理念を継承するとともに、共生社会の実現を目指している。

2 ノーマライゼーションとは「障害者を排除するのではなく、障害を持っていても健常者と均等に当たり前に生活できるような社会こそがノーマルな社会である」という考え方である

3 ノーマライゼーションはデンマークのバンク=ミケルセンにより初めて提唱され、スウェーデンのニイリエにより世界中に広められた。

4 デンマークではノーマライゼーション思想の普及の中で、国が運営していた大規模な障害者施設が解体された。

解答

1:○何度かだされている定番の問題です。

2:○

3:○ニイリエはノーマルな社会の条件をノーマライゼーションの八つの原理にまとめました。

4:○

問題89 統合失調症(schizophrenia)の陰性症状に関する次の記述のうち、正しいものを1選びなさい。(類似過去問で出題済み)

1 感情の動きが乏しくなる。

2 (だれ)かに支配されているような感覚を抱く。

3 あるはずのない声が聞こえる。

4 危険な状態にあると思いこみ、強い不安や敵意を抱く。

5 話の内容が徐々に変わり、まとまりが少ない。

 

解答

1:○感情の動き、表現が乏しくなったり、意欲が低下する症状を示すのが統合失調症の陰性症状です。その他陰性症状には、会話をしていても、比喩などの抽象的ないい回しが使えなかったり、理解できなかったりする思考の貧困や、自発的に何かを行おうとする意欲が無くなってしまったり、いったん始めた行動を続けていくことができなくなる意欲の欠如があります。

ついでに覚えましょう

統合失調症の陽性症状↓

陽性症状

@    妄想:明らかに間違った考えなどに、強い確信をもってしまうこと。「誰かが自分の悪口を言っている」など

A    幻覚:実際には存在しないものが見えること。実際には聞こえない者が聞こえること。

B    思考障害:思考が混乱してしまい、考え方に一貫性がなくなってしまうこと

2:×

3:×

4:×

5:×

(参考)統合失調症の陽性症状、陰性症状に関する過去問題

問題

1 統合失調症の陽性症状には幻覚(幻聴、幻視など)、妄想、思考の障害(洞察力の欠如、支離滅裂な言語など)、強いイライラ、激しい興奮などがある。

2 統合失調症の陰性症状には感情の鈍磨、興味の喪失、引きこもり、意欲の低下、身だしなみ、衛生面にかまわない、食事に無関心、気分の落ち込みなどがある。

解答

1:○

2:○

 

問題90 高次脳機能障害(higher brain dysfunction)の原因疾患として、正しいものを1選びなさい。(高次脳機能障害の原因の脳炎は新出問題)

1 ダウン症候群(Downs syndrome)

2 アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimers type)

3 自閉症スペクトラム障害(autism spectrum disorder)

4 統合失調症(schizophrenia)

5 脳炎(encephalitis)

 

解答

1:×21番目の染色体が3本あるために起こる生まれつきの疾患で、染色体異常による疾患のうち一番頻度のたかいものです。

2:×原因は完全に解明されていませんが、脳内のニューロン・シナプスが脱落し神経細胞が壊れ、脳が萎縮していき、知能、身体全体の機能も衰える病気です。

3:×自閉症の原因はまだ特定されていませんが、多くの遺伝的な要因が複雑に関与して起こる、生まれつきの脳の機能障害が原因と考えられています。

参考:「自閉症スペクトラム障害」のうち、知能指数が高い(IQ70以上)場合は「高機能自閉症・アスペルガー症候群」、知能指数が低い(IQ70以下)の場合は「自閉症」にあてはまります。(平成28年1月11日追加)

4:×統合失調症は、さまざまな刺激を伝えあう脳をはじめとした神経系が障害される慢性の疾患です。

5:○↓

原因(多い順番)

@    脳血管障害;脳梗塞、脳出血、くも膜下出血など

A     外傷性脳損傷 ;交通事故や転落事故などの際に頭に強い衝撃が加わることで、脳挫傷や脳の神経線維が傷つくものです。

B    その他の原因  脳炎など

 

問題91 知的障害者に対する支援方として、最も適切なものを1選びなさい。

1 本人のいないところで、本人のことを決める。

2 子供に接するようにかかわる。

3 失敗経験をさせないように先回りをする。

4 何かを伝えるときは、言葉だけでなく身振りや絵などを使う。

5 社会的マナーに違反したときは、時間がたっってから注意する。 

 

解答

1:×

2:×

3:×

4:○知的障害者には、言葉だけでなく絵や身振りを使って伝えると、理解しやすいです。

5:×

 

問題92 関節リウマチ(rheumatoid arthritis)の人の関節保護の方法として、適切なものを1選びなさい。

1 コップは片手で持つ。

2 荷物は指先で持つ。

3 ドアの取っ手は丸いものを使う。

4 便器に補高便座をのせる。

5 就寝時には高い(まくら)を使う。

 

解答(解説再検討)

1:×固く持つ動作になるので避けます。

2:×指先に負担がかかります。

3:×固くにぎる動作になるので避けなければなりません。

4:○和式トイレの場合はしゃがむ行為は膝関節に負担がかかるので補高便座をのせたほうがいいです。(

http://impression1950.web.fc2.com/img/hokou.jpg

5:×仰向けに寝るときは自分の姿勢と同じくらいの低い枕で寝ることが大切です。

 

問題93  適応機制の1つである「昇華」に関する次の記述のうち、正しいものを1選びなさい。(類似過去問で出題済み)

1 認めたくない欲求を心の中に抑え込んでしまおうとする。

2 名声や権威に自分を近づけることで、自分の価値を高めようとする。

3 自分に都合の良い理由をつけて、自分を正当化しようとする。

4 発達の未熟な段階に後戻りして自分を守ろうとする。

5 直ちに実現できない欲求を、価値ある行為に置き換えようとする。

 

解答

1:×抑圧

2:×同一化

3:×合理化

4:×退行

5:○

(参考)適応機制に関する過去問題その他

1 欲求不満に陥った場合に、芸術やスポーツに打ち込んで満足を得る行動を合理化という。

2 適応機制(防衛機制)の同一化とは、自分にない名声や権威に自分を近づけることによって、自らの価値を高めようとする機制である。

3 適応機制(防衛機制)の合理化とは、一見もっともらしい理由をつけて、自分を正当化しようとする機制である。

4 適応機制(防衛機制)の逃避とは、直面している苦しくつらい現実から逃避することにより、一時的に心の安定を求める機制である。

5 適応機制(防衛機制)の抑圧とは、実現困難な欲求を心の中におさえこんでしまう機制である。

6 適応機制(防衛機制)の退行とは、たえがたい事態に直面したとき、発達の未熟な段階にあともどりして自分を守ろうとする機制である。

7 適応機制(防衛機制)の攻撃とは、他人や物を傷つけるなどして、欲求不満を解消しようとする機制で、直接的なものと間接的なものとがある。

解答

1:×合理化とは、簡単にいえば自分の失敗を自分以外にあるとすることで自分を正当化することです。この問題にある欲求不満に陥った場合に、芸術やスポーツに打ち込んで満足を得る行動のことを「昇華」といいます。

2〜7:○

 

問題94 上肢リンパ浮腫(ふしゅ)のある人が日常生活で心がけることとして、適切なものを1選びなさい。

1 手袋をしないで庭の手入れをする。

2 体重の増加を防ぐ。

3 患側で血圧を測定する。

4 サウナ浴を行う。

5 きつめの肌着を着る。

 

解答

1:×

2:○リンパ浮腫とは、リンパを輸送するシステムのトラブルにより、リンパをうまく血液中に戻すことができず、細胞と細胞の間にリンパがたまってしまった状態をいいます。その結果腕や足に腫れやむくみ(浮腫)があらわれます。


http://impression1950.web.fc2.com/img/20150208a.jpg

リンパ腫の予防の1つに体重の減量があります。体重の増加により皮下脂肪が体表のリンパ管を圧迫し、リンパの流れが悪くなります。

その他の予防方法として、熱いお風呂に入るなど過度に体を温めないこと。患側上肢に負担をかけないこと、また皮膚を傷つけないことなどがあります。

3:×腕の圧迫はさけなければなりません。

4:×過度に体を温めないこと。

5:×腕を圧迫するような肌着は避けること。

 

問題95  Dさん(38歳、女性)は、知的障害があり、障害者支援施設で生活保護を受けながら生活している。ADL(Activities of Daily Living:日常生活動作)は自立しているが、家事や金銭管理に援助が必要な状況である。家族から経済的・精神的な支援は期待できない。

ある日、Dさんから、「仕事はできないけれど、ここから出て暮らしてみたい」という希望があり、検討することになった。

Dさんの地域生活を実現するための支援として、最も適切なものを1選びなさい。(新出問題)

1 指定一般相談事業者の利用を勧める。

2 発達障害者支援センターに支援計画の作成を依頼する。

3 移動援護の支給申請を行う。

4 就労移行支援の利用を勧める。

5 地域包括支援センターに支援を要請する。  

 

解答

1:○地域移行支援は指定一般相談事業者が行います。ここでは入所施設や精神科病院等からの退所・退院にあたって支援を要する者に対し、入所施設や精神科病院等における地域移行の取組と連携しつつ、地域移行に向けた支援を行います。下記参考を参照

2:×

3:×

4:×

5:×

(参考)厚生労働省の指定一般相談事業者の資料→ http://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/service/soudan.html
http://impression1950.web.fc2.com/img/20150228c.jpg

問題96  Eさん(35歳、女性)は、出産時に脳出血(cerebral hemorrhage)を起こした。現在は(かた)麻痺(まひ)で車いすを利用し、高次脳機能障害(higher brain dysfunction)による注意障害を持ちながら、乳児を育てている。このようなEさんに対して、多職種による支援が行われることになった。

Eさんにかかわる専門職とその支援内容として、最も適切なものを1選びなさい。

1 社会福祉主事が家事援助サービスを提供する。

2 保健師が子育て相談を行う。

3 身体障害者福祉司が治療体操を行う。

4 知的障害者福祉司が精神障害者福祉手帳の申請を行う。

5 介護支援専門員(ケアマネジャー)がサービス等利用計画を作成する。

 

解答

1:×

2:○子育てをする者の相談相手となり、適切な栄養指導、育児指導をおこなう専門職としては保健師が適当です。

3:×

4:×

5:×

 

【こころとからだのしくみ】12問 97〜108問題

 

問題97  記憶に関する次の記述のうち、正しいものを1選びなさい。(類似過去問で出題済み)

1 短期記憶では、膨大な情報の貯蔵が可能である。

2 記憶には、記銘と保持と想起の3つの過程がある。

3 手続き記憶とは、自分に起こった出来事に関する記憶である。

4 エピソード記憶とは、一般的な知識についての記憶である。

5 記憶の処理は、中脳で行われる。

 

解答

1:×短期記憶とは、短期間保持される記憶です。

2:○

3:×手続き記憶は思考を介さずに獲得され再現される、物事の手順についての記憶です。

4:×エピソード記憶は、個々の経験・体験の記憶を指します。

5:×記憶はいったん脳の奥の海馬という部位に保存されます

(参考)記憶に関する過去問題の一部を掲載
問題

1 記憶は、保持時間の長さの違いから、感覚記憶、短期記憶、長期記憶に分けられる。

2 エピソード記憶とは過去にたいけんした喜怒哀楽や驚きにみちた出来事などを思い出して語ったりする記憶のことである。

3 エピソード記憶は、個々の経験・体験の記憶を指す。

4 短期記憶とは、短期間保持される記憶である、と定義されています。

5 手続き記憶は思考を介さずに獲得され再現される、物事の手順についての記憶。ピアノの弾き方、自転車の乗り方などがその例である。

解答

1:○感覚記憶は感覚刺激を感情情報の「まま保持する記憶のことをいいます。加齢に伴い、感覚器官が衰えてくるので感覚記憶の情報量は減ってきます。

2:○結婚したことや戦争体験を思い出す記憶のことをいいます。

3:○特に覚えておこうと思わなくても、自然に脳に蓄積されているのがこのエピソード記憶です。

4:○

5:○

問題98  関節運動とその主動作筋(主として働く筋肉)の組合せとして、正しいものを1選びなさい。(類似過去問題として出題済み)

1 肩関節外転 ―――――――――――― 上腕二頭筋

2 手関節屈曲 ―――――――――――― 上腕三頭筋

3 ()関節(かんせつ)屈曲(くっきょく) ―――――――――――― 腸腰筋

4 ()関節(かんせつ)伸展(しんてん)――――――――――――― 腹直筋

5 足関節伸展 ―――――――――――― 下腿(かたい)三頭筋(さんとうきん)

 

解答

1:×三角筋(中部)

2:×橈側手根屈筋

3:○主動作筋:腸腰筋(大腰筋、腸骨筋)   補助筋:大腿直筋、縫工筋、大腿筋膜張筋、恥骨筋、長内転筋、短内転筋、薄筋

4:×大殿筋

5:×前脛骨筋
(参考)関節運動と主動作筋に関する過去問題(第16回国家試験)

問題 筋肉の収縮とそれに対応して起こる身体各部の運動に関する次の組み合わせのうち、誤っている者を一つ選びなさい。
1大腿四頭筋  膝関節の伸展
2三角筋     肩関節の外転
3上腕三頭筋  肘(ちゅう)関節の伸展
4横隔膜     胸郭(きょうかく)の縮小
5腸腰筋     股(こ)関節の屈曲
解答 
1:○大腿四頭筋は膝関節の伸展を行う筋です。図のある参考書で確認してください。
2:○これは鎖骨と肩甲骨から上腕骨にある筋肉です。上腕の外転を行う筋肉です
3:○上腕の後ろにある筋肉です。肘関節の伸展をつかさどります。
4:×横隔膜は胸部と腹部を分けている筋肉で胸郭を広げることで肺に空気を送り込む働きをするものである。したがって間違い
5:○腸腰筋は股(こ)関節の屈曲させる働きをもちます。

 

問題99 糖尿病(diabetes mellitus)のある人の身支度の介護で、異変の有無について特に観察すべき部位として、適切なものを1選びなさい。

1 毛髪

2 耳介

3 鼻腔(びくう)

4 手指

5 足趾(そくし)(指) 

解答

1:×

2:×

3:×

4:×

5:○糖尿病により神経の障害があると 足趾(指)のしびれや痛みを生じます。

 

問題100  廃用症候群(disuse syndrome)として、正しいものを1選びなさい。(類似過去問で出題済み)

1 筋肥大

2 高血圧

3 頻脈

4 (じょく)(そう)

5 躁病(そうびょう)(mania)

 

解答

1:×

2:×

3:×

4:○廃用性症候群は、治療を必要とする疾患によって安静臥床を余儀なくされている状況で、運動をしないこと、寝ていることで長時間を過ごすことにより生じます。廃用性症候群では下記の症状がおこります。↓


http://impression1950.web.fc2.com/img/20150203k.jpg

5:×

 

問題101  誤嚥(ごえん)を防止している部位として、正しいものを1選びなさい。

1 甲状軟骨

2 口蓋(こうがい)(すい)

3 (こう)頭蓋(とうがい)

4 口蓋扁(こうがいへん)(とう)

5 食道

 

解答

1:×

2:×

3:○食べ物が通る際には喉頭蓋というフタのようなもので気管の入り口が閉じられます。呼吸する際には気管に空気を通すためにこのフタは開いていますが、食べ物が通る際には肺へ落ちないようにフタをします。図↓参照


http://impression1950.web.fc2.com/img/20150203t.png

4:×

5:×

 

問題102 食事のたんぱく質制限が必要な疾患として、正しいものを1選びなさい。(類似過去問で出題済み)

1 胃潰瘍(いかいよう)(gastric ulcer

2 尿毒症(uremia)

3 痛風(gout)

4 脂質異常症(dyslipidemia)

5 狭心症(angina pectoris)

 

解答

1:×胃潰瘍で注意が必要なことは @過食過飲。 A酒の飲みすぎ。 B甘い菓子のとりすぎ。 C刺激性食品のとりすぎなどです。 

2:○腎臓から排泄される老廃物(尿毒素)が体内にたまると、全身に様々な症状が出てきます。これらを総合したものが尿毒症で、慢性腎臓病、腎不全の終末像です。体を守り、しかも腎臓のはたらきを保持するにはタンパク質を抑え、エネルギーを確保するための工夫が必要となります。

3:×プリン体を多く含む食品などの制限や、水分を取ること、体重を減らすなどの対策が必要です。

4:×たんぱく質の制限は関係ありません。脂質異常の対処法→@偏らず「栄養バランスのよい食事」をとる。A. 摂取総エネルギー量を抑えて、適正な体重を保つ。 B. 飽和脂肪酸(おもに獣肉類の脂肪)1に対して不飽和脂肪酸(おもに植物性脂肪や魚の脂)を1.5〜2の割合でとる。 C. ビタミンやミネラル、食物繊維もしっかりとる。 E. 高コレステロールの人は、コレステロールを多く含む食品を控える。 E. 中性脂肪が高い人は、砂糖や果物などの糖質と、お酒を減らす。

5:×タンパク質、ビタミン、ミネラルなどを不足させないことが大切です。

 

問題103 入浴による静水圧の直接的な作用として、最も適切なものを1選びなさい。(類似過去問・解説等で出題済み)

1 毛細血管の拡張

2 関節への負担の軽減

3 下肢のむくみの軽減

4 体重による負担の軽減

5 老廃物の排泄(はいせつ)の促進

 

解答

1:×

2:×

3:○長時間、立ち仕事や座り仕事を続けていると、足が疲れてだるくなり、特にひざから下がむくむことがありますが、これは下半身に血液が下がって、流れが悪くなっているためです。このときは入浴時の静水圧が有効です。静水圧とは、水中の全方向から等しく水の重さがかかる圧力のことで、皮下の血管にも働く静水圧により、血液やリンパの流れを良くして循環器系の働きを活発にします。

4:×

5:×

 

問題104 弛緩性(しかんせい)便秘(べんぴ)の原因として、正しいものを1選びなさい。(類似過去問・解説で出題済み)

1 大腸の蠕動(ぜんどう)運動(うんどう)の低下

2 過敏性腸病症候群(irritable bowel syndrome)

3 自律神経の失調

4 排便反射の低下

5 大腸がん(colorectal cancer)

 

解答

1:○蠕動(ぜんどう)運動とは、腸が伸縮を繰り返し、便を肛門へと運ぶ動きのことです。 一般的な便秘の原因は、 この蠕動運動が弱くなっていることにあるといっても過言ではありません。

2:×

3:×

4:×

5:×

 

問題105 多尿の原因として、正しいものを1選びなさい。(類似過去問で出題済み)

1 脱水

2 副交感神経優位

3 前立腺(ぜんりつせん)()大症(だいしょう)(prostatic hypertrophy)

4 ビタミンC(vitamin C)の過剰摂取

5 糖尿病(diabetes mellitus)

 

解答

1:×脱水では、尿量が減少します。

2:×副交感神経優位では尿意を感じることはありますが、多尿とは関係ありません。参考→交感神経が緊張すると「かっと目は見開き,喉はからからで血圧や脈拍は上昇し,お腹もすかないし尿意も催さない」というような状態に。副交感神経緊張状態では,その逆で血圧や脈拍は下降し,唾液が出たりお腹が鳴って空腹感を訴えたり尿意を感じたりします。

3:×前立腺肥大症の症状は、尿の勢いがない、尿がすぐ出ない、少ししか出ないなどです。

4:×過剰摂取では、お腹が張ったり、下痢を起こす原因になると考えられていますが、多尿は認められません。

5:○糖尿病では、血中ブドウ糖が増加し尿に漏れ出し、尿の浸透圧が上昇して尿量が増えます。

 

 

問題106 睡眠に関する次の記述のうち、正しいものを1選びなさい。(類似過去問で出題済み)

1 ヒトは下垂体に体内時計がある。

2 抗ヒスタミン薬は覚醒(かくせい)作用(さよう)がある。

3 睡眠は深さよりも長さが重要となる。

4 レム睡眠は30分ごとに繰り返し出現する。

5 最も深い眠りの段階はノンレム睡眠である。

 

解答

1:×下垂体ではなく、人の体内時計の中心は、脳の「視交叉(さ)上核」という部位にあります。

2:×覚醒作用はありません。抗ヒスタミン薬の副作用は、眠気をはじめとして、抗コリン作用からくる口渇、便秘、排尿困難などがあります。

3:×睡眠は長さよりも深さが重要となります。

4:×レム睡眠にはおよそ90分ごとに出現する周期があります。

5:○ノンレム睡眠はぐっすりと熟睡した状態の眠りです。

 

問題107 睡眠障害に関する次の記述のうち、正しいものを1選びなさい。

1 入眠障害とは、眠りが浅く途中で何度も目が覚めることである。

2 レストレスレッグス症候群(restless legs syndrome)は、早朝(そうちょう)覚醒(かくせい)の原因となる。

3 睡眠が不足すると、副交感神経が活発になる。

4 肥満は、睡眠時無呼吸症候群(sleep apnea syndrome)の原因となる。

5 周期性四肢運動障害は、睡眠中に大声の寝言や激しい動作を伴う。

 

解答

1:×何度も目が覚めるというものではなく、「ベッドに入ってもなかなか寝つくことができない」というのが入眠障害です。

2:×レストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)は、夜になると出現する下肢を中心とした異常感覚により不眠、過眠を引き起こす病気です。

3:×睡眠不足が交感神経を活性化させます。

4:○肥満は、睡眠時無呼吸症候群の1つです。このほかに酒、タバコ、高血圧、糖尿病、高脂血症なども原因となります。

5:×周期性四肢運動障害は、睡眠中に手や脚の筋肉に瞬間的にけいれんが起こり、眠りが中断されるという睡眠障害です。

 

 

問題108  Fさん(72歳、男性)は数か月前から食欲不振があり、体重も減少した。市内の総合病院を受診したところ、末期の胃がん(gastric cancer)と診断され、緩和医療を受けることを勧められた。

Fさんの今の心情を、キューブラー・ロス(Kubler-Ross,E.)の提唱した心理過程の第一段階に当てはめた表現として、適切なものを1選びなさい。(類似過去問で出題済み)

1 「病気を治すためなら、財産を全部使ってもいい」

2 「なぜ私だけが病気になって、死ななければならないのか」

3 「診断は何かの間違いでとても信じられない」

4 「死は(だれ)にでも訪れる自然なことだから、受け入れよう」

5 末期がんなら、何をしてもどうせ無駄だ」 

 

解答

1:×

2:×

3:○下記参照

4:×

5:×

(参考)

第一段階:「否認と孤立」

病などの理由で、自分の余命があと半年であるとか三か月であるなどと知り、それが事実であると分かっているが、あえて、死の運命の事実を拒否し否定する段階。

それは冗談でしょうとか、何かの間違いだという風に反論し、死の事実を否定するが、否定しきれない事実であることが分かっているがゆえに、事実を拒否し否定し、事実を肯定している周囲から距離を置くことになる。

 

第二段階:「怒り」

拒否し否定しようとして、否定しきれない事実、宿命だと自覚できたとき、「なぜ私が死なねばならないのか」という「死の根拠」を問いかける。このとき、当然、そのような形而上学的な根拠は見つからない。 それゆえ、誰々のような社会の役に立たない人が死ぬのは納得できる、しかし、なぜ自分が死なねばならないのか、その問いの答えの不在に対し、怒りを感じ表明する。

 

第三段階:「取り引き」

しかし、死の事実性・既定性は拒否もできないし、根拠を尋ねて答えがないことに対し怒っても、結局、「死に行く定め」は変化させることができない。死の宿命はどうしようもない、と認識するが、なお何かの救いがないかと模索する。この時、自分は強欲であったから、財産を慈善事業に寄付するので、死を解除してほしいとか、長年会っていない娘がいる、彼女に会えたなら死ねるなど、条件を付けて死を回避の可能性を探ったり、死の受容を考え、取引を試みる。

 

第四段階:「抑うつ」

条件を提示してそれが満たされても、なお死の定めが消えないことが分かると、どのようにしても自分はやがて死ぬのであるという事実が感情的にも理解され、閉塞感が訪れる。 何の希望もなく、何をすることもできない、何を試みても死の事実性は消えない。このようにして深い憂うつと抑うつ状態に落ち込む。

 

第五段階:「受容」

抑うつのなかで、死の事実を反芻している時、死は「無」であり「暗黒の虚無」だという今までの考えは、もしかして違っているのかもしれないという考えに出会うことがある。あるいはそのような明確な考えでなくとも、死を恐怖し、拒否し、回避しうと必死であったが、しかし、死は何か別のことかも知れないという心境が訪れる。 人によって表現は異なるが、死んで行くことは自然なことなのだという認識に達するとき、心にある平安が訪れ「死の受容」へと人は至る。

第27回試験 【総合問題】12問 109〜120問題

 

(総合問題1

 次の事例を読んで、問題109から問題111までについて答えなさい。

 〔事例〕

 Gさん(75歳、男性)は、妻と穏やかに暮らしていた。ドライブが趣味で、妻が買い物に行くときは送り迎えをした。妻の買い物がない日には、いつも近くのUコミュニティセンターで、仲間達と囲碁や将棋をしていた。

そんなGさんが、半年前から Uコミュニティセンターに行かない日が多くなり、家の中をうろうろしたり、妻に買い物に行く時間を何度も確認し、車の(かぎ)を探し回ることが多くなった。2か月ほど前、買い物の後で家に帰る道が分からなくなり、同じ道を行ったり来たりしているので、妻が、「次の路地に入ってください」と言うと、「分かっとる」と大声をだした。家に到着すると「今年は免許更新の年だ」と言った。心配した妻が、かかりつけのH医師にGさんの診察を依頼した。アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimers type)と診断され、その後、要介護1と認定された。現在、訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用し、妻は訪問介護員(ホームヘルパー)がいる間に買い物に出かけている。

 

問題109 妻は、Gさんのことが心配でなかなか自宅を空けることができない。

妻が自宅から気軽に相談できる機関として、最も適切なものを1選びなさい。

1 高齢者生活福祉センター

2 地域活動支援センター

3 市町村保健センター

4 認知症コールセンター

5 認知症介護研究・研修センター

 

解答

1:×

2:×

3:×

4:○認知症コールセンターは認知症の本人や家族が気軽に利用できる電話相談としては、2009年度から、都道府県及び指定都市を単位として開始されたものです。

5:×

 

問題110 妻は交通事故を心配して、1日も早く車の運転をやめさせたいと考えている。

現在のGさんの状況について、訪問介護員(ホームヘルパー)の妻に対する助言として、最も適切なものを1選びなさい。

1 車の(かぎ)を隠すことを勧める。

2 Gさんに断りなく車を処分することを勧める。

3 「免許更新期間は過ぎましたよ」とGさんに言うように勧める。

4 近くの警察署に相談することを勧める。

5 「あなたの運転は怖いから乗りません」とGさんに言うように勧める。 

 

解答

1:×

2:×

3:×

4:○平成25年6月14日に公布された改正道路交通法の一部が施行され、認知症、統合失調症やてんかんなどにかかっている運転者を対象とした新しい制度がスタートしました。改正道路交通法では、認知症等を診断した医師による運転免許証に係る任意の届出制度が開始されました。道路交通法の所管は警察であることから、警察署での相談を勧めることが妥当かと思います。

5:×

 

問題111 妻はGさんと、自宅でできるだけ長く生活したいと考えている。また、自分が旅行などで一定期間家を空けることができるのかと心配している。

妻の心配に対応する介護保険サービスとして、最も適切なものを1選びなさい。

1 短期入所療養介護

2 通所リハビリテーション

3 通所介護(デイサービス)

4 認知症対応型通所介護

5 訪問看護

 

解答

1:○利用者が可能な限り自宅で自立した日常生活を送ることができるよう、自宅にこもりきりの利用者の孤立感の解消や心身機能の維持回復だけでなく、家族の介護の負担軽減などを目的として利用するのが「短期入所療養介護」です。また、妻が「自分が旅行などで一定期間家を空けることができるのかと心配」しているので、このサービスの利用が最も適しています。

2:×

3:×

4:×

5:×

 

(総合問題2

 次の事例を読んで、問題112から問題114までについて答えなさい。

 〔事例〕

Jさん(80歳、女性)は3年前にレビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)と診断され、要介護3と認定された。次第に徘徊(はいかい)することが多くなって、夫(88歳)が介護することは難しくなり、現在は認知症対応型共同生活介護(グループホーム)を利用している。

Jさんは、「先生が怖い顔をしてあっちから歩いてくる」など、実際にはないことを口にしていた。Jさんはグループホームから出て行き、Vコンビニエントストアで発見されたことが1回ある。

家族の了承を得て、GPS追跡機をJさんの身につけてもらうことにした。また、地域のネットワークを利用して、Jさんが発見されたVコンビニエントストアの店員、地域の民生委員、自治会、老人クラブなどに呼びかけ、一人で歩いているJさんを見かけたときは、グループホームに連絡を入れてもらうことにした。一方で、介護福祉職は,Jさんが外出したいときには、付き添って外出していた。

http://impression1950.web.fc2.com/img/nintisyou2015.jpg

  

問題112 Jさんに見られる症状として、正しいものを1選びなさい。

1 感情失禁

2 奇異行動

3 無動

4 無言

5 幻視

 

解答

1:×感情失禁とは、些細なことで大喜びしたり激怒するなど、喜びや怒りなどの感情が正常の人々よりも簡単に多く出てしまうことです。

2:×奇異行動とは、奇声を発したり 異常な行動をしたり あきらかに普通とは違う行動のことです。

3:×無道は歩きだしの第一歩は出ない事ですが、パーキンソン病の特徴的な症状の1つでもありますね。

4:×無言とは話しかけられても言葉を発しない状態です。

5:○幻視とは、実際にはないものが、あるように見えることです。「先生が怖い顔をしてあっちから歩いてくる」というのは、まさに幻視です。

 

問題113 地域の住民から、「Jさんに似た人をW橋のそばで見かけました」と連絡が入った。W橋はVコンビニエントストアから2kmほど離れている。JさんのGPS追跡機が居室から見つかったが、Jさんの姿はグループホーム内に見あたらなかった。

この時点で、介護福祉職がとるべき対応として、最も適切なものを1選びなさい。

1 グループホームで帰ってくるのを待つ。

2 休暇中の職員全員に出勤してもらう。

3 地域のネットワークに協力を依頼する。

4 Jさん宅に探しにいく。

5 VコンビニエントストアでJさんが来るのを待つ。  

 

解答

1:×

2:×

3:○認知症になると、道を間違えたり、自分がどこにいるのかわからなくなり、その結果家に帰れなくなる方もいます。このような時、地域のネットワークがあり見守ることによって、安心・安全な暮らしを確保し、介護する家族の負担の軽減を図ることができます。

4:×

5:×

 

問題114 JさんはW橋近くで無事に発見された。グループホームの職員は今後のJさんへの対応について話し合いを行った。

介護福祉職のJさんへの対応として、最も適切なものを1選びなさい。

1 Jさんの居室に(かぎ)をかけ、居室の中で過ごしてもらう。

2 無断外出がたくさんの人に迷惑がかかることを伝え、反省を促す。

3 Jさんの一日の生活リズムを再確認する。

4 グループホームの利用をやめるように勧める。

5 今後出かけるときは、職員に声をかけるように伝える。

 

解答

1:×虐待行為になってしまいます。

2:×反省を促すことにより、本人はますます不安感や孤独感を増すことになります。その結果さらに行動・心理症状が出現し、認知症を進行させるという悪循環に陥ってしまいます。

3:○昼夜のリズムができているかの確認は、認知症を悪化させないためにも大切なことです。

4:×互いに役割を分担しながら、共同で自立した生活を送ることで、症状の改善を図ることができるので利用をやめるように勧めるのは不適切です。

5:×認知症の人は昨日話をしたということ自体を完全に覚えられず、しかも忘れたという行為に対する自覚がないことが特徴です。出かける時に声かけを伝えることは不適切です。

 

(総合問題3)

次の事例を読んで、問題115から問題117までについて答えなさい。

 〔事例〕

Kさん(46歳、男性)は、1年前、事故が原因で全盲となった。失明当時は、自宅にひきこもってしまい、妻と離婚し、仕事も辞めてしまった。

その後、なんとか元の自分の生活を取り戻したいと思って、総合リハビリテーションセンターを利用し始めたが、初めは、受傷による心理的な影響が大きく、積極的に訓練に参加することができなかった。

  

問題115 センターの介護福祉職のKさんへの対応として、最も適切なものを1選びなさい。

1 他の視聴覚障害者も頑張っていることを伝える。

2 1日でも早く一人で歩くことができるように励ます。

3 センター内の視覚障害者の集いへの参加を勧める。

4 障害者スポーツの参加を勧める。

5 経済的な支援やサービスに関する制度について説明する。

 

解答

1:×

2:×

3:○最初の対応として、同じ境遇の仲間が集い、抱えている悩みや問題を話し合い、共に励まし支えあうのがねらいである集いの参加を勧めることは適切です。

4:×

5:×

 

問題116 Kさんとのコミュニケーションを図るためのセンターの介護福祉職の対応として、最も適切なものを1選びなさい。

1 話したり、手で触れたりしてコミュニケーションを図る。

2 読話を用いてコミュニケーションを図る。

3 点字を用いてコミュニケーションを図る。

4 Kさんの話をうなずきながら聞く。

5 「あれ」、「これ」という指示代名詞を用いてコミュニケーションを図る。 

 

解答

1:○

2:×読話とは相手の口の動きを見て、話の内容を理解することであるが、kさんは視覚障害をもっているので適当ではありません。

3:×点字でもコミュニケーションは可能ですが、kさんは会話できる状態であり適当ではありません。

4:×視覚障害であるので、うなづいてもコミュニケーションは成立しません。

5:×「あれ」、「これ」という表現より、具体的な表現を用います。

 

問題117 センターの介護福祉職のアドバイスなどもあり、Kさんは徐々に歩行訓練、日常生活活動訓練、点字訓練、音声ソフトを導入したパソコンの訓練等を行うことができるようになった。

また、Kさんは、比較的早く、盲導犬と生活する訓練を受け、現在、盲導犬と一緒に自宅で生活することが可能になった。Kさんがいつも相談に行っている地域活動支援センターの職員から盲導犬とその利用者への接し方について一般の人に話して欲しいと依頼された。

Kさんが話す内容として、最も適切なものを1選びなさい。

1 盲導犬がそばにいれば困ることはないので、視覚障害者に話しかけないで欲しい。

2 仕事中の盲導犬に声をかけて励まして欲しい。

3 仕事中の盲導犬に水や食べ物を与えて欲しい。

4 盲導犬が通路をふさぐなどの困った行動をしていても、黙って見ていてほしい。

5 盲導犬がハーネス(harness)をつけているときは、仕事中なので見守ってほしい。

 

解答

1:×

2:×

3:×

4:×

5:○盲導犬が体につけている白い胴輪をハーネスといいます。ハーネスを通して盲導犬の動きが盲導犬ユーザー(使用者)に伝わり、安全に歩くことができます。


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(総合問題4

次の事例を読んで、問題118から問題120までについて答えなさい。

〔事例〕

Lさん(45歳、男性)は30歳の(ころ)、統合失調症(schizophrenia)と診断された。両親と弟がいるが、関係が悪く、現在は両親の家の近くにアパートの一室を借りて住んでいる。

精神状態が悪くなると、(だれ)かが襲ってくると思い込み、部屋から一歩も出ることができなくなる。その結果、部屋のゴミがいっぱいで、Lさんが寝る場所以外はゴミで埋められていた。

心配した母親は相談支援専門員に状況を話した。相談支援専門員が、Lさんに障害支援区分の認定を受けてもらったところ、区分3と判定された。A訪問介護員が派遣されることになった。

LさんはA訪問介護員が部屋に入ることは受け入れたが、家事の支援は受け入れなかった。A訪問介護員は粘り強くLさんの話を聞き、「Lさんのいる場所と私がいる場所くらいは作りたい」と伝えた。その結果、Lさんと一緒にゴミを少し片づけることができた。A訪問介護員は、Lさんの定期的な通院にも付き添うことができるようになった。Lさんは服薬もしっかりとするようになってきた。 

 

問題118  精神状態が悪くなったときのLさんの症状として、正しいものを1選びなさい。

1 幻覚

2 妄想

3 せん妄(delirium)

4 思考途絶

5 感情鈍麻

 

解答

1:×幻覚は、その場にないものを実際にあるように知覚することを言います。この場合、実際には「襲ってくる誰か」は見ていないので幻覚とはいえません。

2:○「誰かが襲ってくる」などと事実と異なることを、事実であると確信しており、理詰めで説得することの困難な状態が「妄想」です。

3:×せん妄は、意識が混濁して、幻覚や錯覚がみられる状態のことで、大声で騒いだり、人を呼んだりすることがあります。

4:×思考途絶とは突然、思考の流れが途切れてしまう状態です。話の途中で突然黙り込んだり、途切れたところから唐突に話し出したりします。

5:×感情鈍麻とは、外界に対して無関心で、本来であれば情動変化を引き起こすような刺激を受けても、感情を表すことができない状態をいいます。

 

問題119 Lさんは移動のときに見守りが必要である。

Lさんの定期的な通院に付き添うことが可能となるサービスとして、最も適切なものを1選びなさい。

1 居宅介護

2 同行援護

3 生活介護

4 自立訓練

5 療養介護

 

解答

1:○居宅において、入浴、排せつ及び食事等の介護、調理、洗濯及び掃除等の家事並びに生活等に関する相談及び助言、通院、その他の生活全般にわたる援助を行います。

2:×

3:×

4:×

5:×

(参考)

居宅介護

居宅において、入浴、排せつ及び食事等の介護、調理、洗濯及び掃除等の家事並びに生活等に関する相談及び助言、通院、その他の生活全般にわたる援助を行います。

同行援護

視覚障害により、移動に著しい困難を有する障害者等につき、外出時において、当該障害者等に同行し、移動に必要な情報を提供するとともに、移動の援護、排せつ及び食事等の介護その他の当該障害者等が外出する際に必要な援助を適切かつ効果的に行います。

生活介護

障害者支援施設等において、入浴、排せつ及び食事等の介護、創作的活動又は生産活動の機会の提供その他必要な援助を要する障害者であって、常時介護を要するものにつき、主として昼間において、入浴、排せつ及び食事等の介護、調理、洗濯及び掃除等の家事並びに生活等に関する相談及び助言その他の必要な日常生活上の支援、創作的活動又は生産活動の機会の提供その他の身体機能又は生活能力の向上のために必要な援助を行います。

自立訓練(機能訓練)

身体障害を有する障害者につき、障害者支援施設若しくはサービス事業所に通わせ、当該障害者支援施設若しくはサービス事業所において、又は当該障害者の居宅を訪問することによって、理学療法、作業療法その他必要なリハビリテーション、生活等に関する相談及び助言その他の必要な支援を行います。

自立訓練(生活訓練

知的障害又は精神障害を有する障害者につき、障害者支援施設若しくはサービス事業所に通わせ、当該障害者支援施設若しくはサービス事業所において、又は当該障害者の居宅を訪問することによって、入浴、排せつ及び食事等に関する自立した日常生活を営むために必要な訓練、生活等に関する相談及び助言、その他の必要な支援を行います。

療養介護

病院において機能訓練、療養上の管理、看護、医学的管理の下における介護、日常生活上の世話その他必要な医療を要する障害者であって常時介護を要するものにつき、主として昼間において、病院において行われる機能訓練、療養上の管理、看護、医学的管理の下における介護及び日常生活上の世話を行います。また、療養介護のうち医療に係るものを療養介護医療として提供します。

問題120  LさんとA訪問介護員との信頼関係ができ、部屋の中もきれいに片づいた。

Lさんはこの後の生活についての漠然とした不安をA訪問介護員に相談するようになった。Lさんを交えた支援会議の前に、担当の相談支援専門員とサービス提供責任者、A訪問介護員が会議を開いた。

A訪問介護員が提案する内容として、最も適切なものを1選びなさい。

1 両親と話し合い、一緒に住むこと

2 仕事を見つけるために、公共職業安定所(ハローワーク)に行くこと

3 地域活動支援センターの利用

4 共同生活援助(グループホーム)の利用

5 継続的な服薬管理のための短期間の入院

 

解答

1:×「両親と弟がいるが、関係が悪く、現在は両親の家の近くにアパートの一室を借りて住んでいる」とあるので困難と思われます。

2:×仕事に就ける状況ではないと思われます。

3:○地域活動支援センターは障害者自立支援法によって定められた、障害によって働く事が困難な障害者の日中の活動をサポートする福祉施設です。

4:×グループホームは世話人が配置され、家事支援、日常生活の相談などがおこなわれるものです。しかし、「家事の支援は受け入れなかった」とあるのでグループホームの利用は難しいと思われます。
5:×「Lさんは服薬もしっかりとするようになってきた。」とあるので、入院は不必要と思われます。 

 

 

 

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