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25回介護福祉士国家試験問題及び解説


【人間の尊厳と自立】2問

問題1 介護福祉士が誠実に業務を行うことを明示した法律として、正しいものを1つ選びなさい。
1 社会福祉法
2 高齢者虐待防止法
3 社会福祉士及び介護福祉士法
4 介護保険法
5 老人福祉法

(注)「高齢者虐待防止法」とは、「高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律」のことである。

解答
1:×
2:×
3:○「社会福祉士及び介護福祉士」の第四十四条の二で 、社会福祉士及び介護福祉士は、その担当する者が個人の尊厳を保持し、自立した日常生活を営むことができるよう、常にその者の立場に立って、誠実にその業務を行わなければならない。(誠実義務)としています。
4:×
5:×

参考:その他、介護福祉士の義務等として大切なものは次のとおりです。大事なところなので必ず覚えておいてください。

(信用失墜行為の禁止)(秘密保持義務)(連携)(資質向上の責務)

 

問題2 Aさん(84歳、男性)は、「私は13歳のとき、発疹が現れ医師の診察を受けたところ、ある感染症にかかっているという理由で、強制的に国立の療養所に入所させられた」と語った。この入所は、ある感染症の予防法に基づくものであった。
 Aさんは、「療養所では、入所した日から本名を使うことができなかった。また、一時帰宅したが、その後の帰宅を両親から断られた」と続けた。
 この法律は1996年(平成8年)に廃止された。
 Aさんが罹患した感染症として、正しいものを1つ選びなさい。
1 破傷風(tetanus
2 コレラ(cholera
3 痘そう(smallpox
4 梅毒(syphilis
5 ハンセン病(Hansen's disease

解答
1:×
2:×
3:×
4:×
5:○その当時、患者は、警察によって強制的に連行され、療養所に収容されました。た。また、結婚の条件として非合法な断種・堕胎なども行われましたが、昭和16年にハンセン病の特効薬プロミンが開発され、完治する病気となりました。そしてこの法律は平成8年になりようやく廃止されました。


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