第21回  介護概論

 

問題73  訪問介護の家事援助行為に関する次の記述のうち、介護保険給付の対象として最も適切なものを一つ選びなさい。

1 家族の布団を干した。
2 犬の散歩をした。
3 来客者にお茶を出した。
4 利用者の居室を掃除した。
5 庭の草むしりを行った。

解答 4
1:×下記資料参照
2:×下記資料参照
3:×下記資料参照
4:○下記資料参照
5:×下記資料参照
資料 家事援助の行為
家事援助は、身体介護以外の訪問介護で、掃除、洗濯、調理などの日常生活の援助であり、利用者が単身、家族が障害・疾病などのため、本人や家族が家事を行うことが困難な場合に行われるものをいいます。

問題74  介護従事者としての心構えに関する次の記述のうち、適切でないものを一つ選びなさい。

1 自己研鑽(じこけんさん)に励み、援助に必要な知識や技術を意識的に使いこなす。
2 自分自身の行動の傾向について知る。
3 受け持ち利用者の問題は、できるだけ自分一人で解決する。
4 利用者の意志を尊重し、見守り、支えていく。
5 業務に関して知り得た利用者の秘密は、他の人に漏らさない。

解答 3
1:○
2:○
3:×自分一人だけで解決しようとしないでください。ほうれんそー=報告・連絡・相談・・これが基本ですね。
4:○
5:○

 

問題75  終末期の介護に関する次の記述のうち、適切でないものを一つ選びなさい。

1 利用者や家族の意向に沿った介護を行うようにする。
2 終末期の迎え方を利用者や家族と話し合っておく。
3 終末期の介護に移行する時期は、介護従事者が判断する。
4 家族が利用者とかかわる時間を多く取れるようにする。
5 医療職など他の専門職と密接な連携を図る。

解答 3
1:○
2:○
3:×終末期の介護にあたってはボディケア、メンタルケア、看護処置、家族支援などが大事になってくるので、介護従事者だけで判断するのではなく、医療関係者、家族などを含めた会議のなかで判断することが望ましい。
4:○
5:○

問題76 尿が漏れることを気にしている入所中の高齢者の排泄介助に関する次の記述のうち、適切なものに〇、適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさ      い。

A 排泄の状況を把握する。
B 移動の状況を把握する。
C 本人の思いを聴く。
D 水分摂取を制限する。

(組み合わせ)
  A B C D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ × ○ ×
3 ○ × × ×
4 × ○ ○ 〇
5 × ○ × ○

解答 1
A:○正しい

B:○正しい

C:○正しい

D:×頻尿や夜間の尿を気にしすぎるあまり、水分摂取を控えていては高齢者の場合一気に脱水をおこしてしまいますから注意が必要です。病気のために水分や塩分制限のあるお年寄りを除いては必要な水分は補給してあげなければなりません。

 

問題77 「平成18年人口動態統計」による65歳以上の家庭内における主な不慮の事故による死亡順位は、1位「溺死及び溺水」、2位「窒息」、3位「 A 」である。

( A )の予防に必要な住環境整備に関する次の記述のうち、適切なものを一つ選びなさい。

1 火災報知機の設置
2 滑りにくい床材の使用
3 更衣室と浴室の温度差の解消
4 加湿器の設置
5 温水器の設置

解答 2
1:×
2:○ネットからでも検索することができますので確認してください。65歳以上高齢者の不慮の事故順位は1位「溺死及び溺水」、2位「窒息」、3位「転落・転倒」です。
3:×
4:×
5:×


問題78 介護老人福祉施設に入所している利用者のTさんが廊下で倒れているのを介護従事者が発見した。方を軽くたたき、耳元で名前を呼んだが返事がない。次の記述のうち、介護従事者が優先的に対応するものとして、最も適切なものを一つ選びなさい。

1 助けを呼んで協力を求める。
2 Tさんを医務室に運ぶ。
3 人工呼吸をする。
4 自動体外式除細動器(AED)を使う。
5 119番に通報する。

解答 1
1:○過去問題で何度もでていますね。大事なことは、まず助けをよぶことから始まります。
2:×
3:×
4:×
5:×

問題79  介護過程のアセスメントに関する次の記述のうち、適切でないものを一つ選びなさい。

1 情報収集を行う。
2 情報の意味を解釈する。
3 ニーズを把握する。
4 生活上の課題を明確にする。
5 介護計画を立案する。

解答 5
1:○介護過程の→@情報収集(アセスメント)A問題の明確化、B. 介護計画の立案、C実施、D評価は覚えておきましょう。アセスメントとは情報を収集し、その意味を解釈し、ニーズを把握し、課題を明白にすること・・ですね。
2:○アセスメントとは情報を収集し、その意味を解釈し、ニーズを把握し、課題を明白にすること・・ですね。
3:○アセスメントとは情報を収集し、その意味を解釈し、ニーズを把握し、課題を明白にすること・・ですね。
4:○アセスメントとは情報を収集し、その意味を解釈し、ニーズを把握し、課題を明白にすること・・ですね。
5:×アセスメントとは事前評価のことです。介護過程の第一 段階において、利用者がなにを求めているかを正しく知ること。福祉利用者が直面している問題や状況の本質、原因、経過、予測を理解するために、援助活動に先だって行われる一連の手続きと覚えておきましょう。

問題80  介護従事者の労働安全対策に関する次の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。

1 労働安全衛生法では、介護従事者の労働時間を規定している。
2 「男女雇用機会均等法」では、職場におけるセクシュアルハラスメント防止義務を規定している。
3 「介護労働者法」は、介護関係業務に係る労働力の確保に資するとともに、介護労働者の増進を図ることを目的としている。
4 職場における腰痛予防対策指針では、介護作業での腰痛予防対策を示している。
5 労働基準法では、労働条件の最低基準を規定している。
(注)1 「男女雇用機会均等法」とは、「雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律」のことである。

(注)2 「介護労働者法」とは、「介護労働者の雇用管理の改善等に関する法律」のことである。

解答 1
1:×労働安全衛生法は職場における労働者の安全と健康を確保するとともに、快適な職場環境の形成を促進することを目的としています。労働時間を規定しているのは、労働基準法です。この法律の第三十二条では「 使用者は、労働者に、休憩時間を除き一週間について四十時間を超えて、労働させてはならない。 ○2  使用者は、一週間の各日については、労働者に、休憩時間を除き一日について八時間を超えて、労働させてはならない。」としています。
2:×男女雇用機会均等法では、セクシュアルハラスメント防止のために雇用管理上必要な措置を講じることが事業主に義務づけられているが「セクシュアルハラスメントの防止義務」まで規定していないので不適切である。(平成21年4月17日解答を○→× 解説も変更しました)

3:○そのまま覚えておきましょう
4:○そのまま覚えておきましょう
5:○そのまま覚えておきましょう

 

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