第18回 介護技術

18回81                   
 
問題81 次の記述のうち、適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A
片麻痺のある人の体温測定は、健側で行う。
B
呼吸は、意識的に変えることができるので、利用者に気づかれないように測定する。
C
脈拍の数・リズム・強弱などから心臓の収縮状態を知ることができる。
D
血圧は、測定時の姿勢には影響されない。

(
組み合わせ)
 A B C D
1○○○×
2○○×○
3○×○×
4×○×○
5××○×

解答 1
A
○良く出る問題です。患側だと血行が悪いなどで正常な体温が測れませんから
B
○測定されてると思うと、誰だって緊張しちゃうよね。これも良く出る問題だなぁ〜
C
○注意深く観察していると、うんうん、これか〜って納得
D
×立って測るのと、横では大きな違いありますよ〜。だから間違い!

18回82
問題82 在宅高齢者の環境整備に関する次の記述のうち,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A
居室は、家族と交流しやすい場所がよい。
B
部屋を冷房する場合、外気の温度によって、こまめに温度を調整することが望ましい。
C
トイレの手すりは、狭くなるのでつけない方がよい。
D
浴室の戸は、開き戸の場合、外側に開くものが望ましい。

(
組み合わせ)
 A B C D
1○○○×
2○○×○
3○×○×
4×○×○
5××○○

解答 2
A
○そうですね。お年寄りが孤独にならないように配慮したいものです
B
○お年寄りは温度差が激しいと体がついていきません。こまめに温度調節してあげましょう。

C×狭くても、お年寄りには手すりがあると、立ち上がりの時に大いに助かりますから、何とか工夫をしてつけましょう。
D
○開き戸の時、中で倒れたりしたような事故の時、立ち入りにくいですよね。ですから外側に開ける構造がいいです。 この問題も何度もでてますね

18回83
問題83 寝具に関する次の記述のうち,適切なものの組み合わせを一つ選びなさい。

A
ベッドの高さは、利用者自らがベッドから移動できる場合、通常60pとする。
B
マットレスや敷き布団は、身体が深く沈み込む柔らかいものにする。
C
防水シートは、通常、ベッドの中央より少し頭部よりに敷く。
D
枕は、こまめに日光に当てるなどして、乾燥した状態を保つようにする。

(
組み合わせ)
1.AB
2.AC
3.AD
4.BC
5.CD

解答 5
A
×これは覚えておきましょう。いいですか?ベッドの高さは足が床につく約40cm。利用者がベッドから移動できる状態の時は約55cm・・・覚えましょう
B
×マットレスや敷き布団は、やや硬め・・・これも・・・あぁ〜 もう覚えましたかぁ

C○その通りです
D
○不潔になりやすいものですから、日光消毒、乾燥しておくと気持がいいでしょう

18回84
問題84 食事の介助に関する次の記述のうち,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A
利用者の食習慣や嗜好への配慮が、食欲低下の改善につながることがある。
B
食欲は、生活リズムや精神状態に左右されるため、日頃の生活を知ることは有効である。
C
片麻痺のある人が臥床したママで食事する場合、健側を上にして介助する。
D
食器を選ぶ場合、大きさや重さとともに、個人の好みにも配慮する。

(
組み合わせ)
 A B C D
1○○×○
2○×○○
3×○○×
4×○××
5××○○

解答 1
A
○はい・・当たり前のことかいてますね
B
○これも、常識問題なのでコメント不要
C
×これも良く出る基本問題です。患側を下にしないこと。つまり下にするなら健側!
D
○そうですよね。これだけやると十分心がこもってます。利用者さんも嬉しいでしょう

18回 85     

問題85 訪問介護員が、医療機関に搬送するまでの緊急時に行った行為に関する次の記述のうち,適切なものを一つ選びなさい。


1嘔吐物の中に血液が混入していたが、少量だったので、水分をとらせた。
2ひねった足が腫れてきたので、足を包帯で固定し、冷やした後、挙上した。
3鼻出血が止まらないので、頸部を後屈させ後頭部を軽く叩いた。
4転倒して腕が腫れ上がり変形したので、変形を正常な位置に戻して固定した。
5衣服の上から熱湯を浴びたので、すぐに衣服を脱がせて水で冷やした。

解答 2
1×まぁ〜 このときの処置として大事なのは、まだ残ってる吐物をはき出させることです。
2○正解です。皆さんのなかに「挙上した」って何?という人がいるでしょ?挙上とは、患部をなるべく高くして、腫れやむくみを抑えることです。
3×頸部を後屈させ後頭部を軽く叩いたりすると、その血によって誤嚥を引き起こすことがあるので注意してください
4×骨折している可能性があるので絶対無理に戻さないこと・・あぁ 怖っ!
5×過去問にありました。服を脱がせないで水で冷やすのが正解

18回86
問題86 外出の介助に関する次の記述のうち,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A
片麻痺のある人の車いすからタクシーへの移乗介助では、麻痺側から乗車させる。
B
片麻痺のある人のバスへの移譲介助では、一段上から引き上げるようにする。
C
片麻痺のある人の下肢装具の装着介助では、膝を曲げて下腿三頭筋の筋緊張をゆるめて行う。
D
シルバーカーは、歩行器と比較して一般に安定性が低い。

(
組み合わせ)
 A B C D
1○○○×
2○○×○
3○×○×
4×○×○
5××○○

解答 5
A
×過去問に何度もでてますが、健側から乗車ですね
B
×途中でバスから、こけたら危険です。介護者は上から引き上げないで、したから腰を支えて押し上げるのが正解です
C
○正しい・・けど・・イメージできないなぁ〜足首を動かすふくらはぎの部分の筋肉を 下腿三頭筋(かたいさんとうきん)と呼びます。
D
○シルバーカー・・ご存じですよね。要するに「手押し車」のことですが歩行器と比較して一般に安定性が低いです。イメージできるでしょうか?

18回87
問題87 高齢者の排泄の介助に関する次の記述のうち,適切なものの組み合わせを一つ選びなさい。

A
おむつ交換の回数が増えることを気にして、水分の摂取を控えてしまう人には、水分を摂取するように促す。
B
排尿回数や尿の量・色素を観察し,異常があった場合には、看護師等医療従事者に報告する。
C
便秘で腹部をマッサージするときは、時計と反対回りにする。
D
トイレに間に合わず失禁した場合には、すぐにポータブルに切り替える。
(
組み合わせ)
1.AB
2.AC
3.BC
4.BD
5.CD

 

解答 1
A
○その通りです
B
○これも何度も過去問にでてる問題ですね

C×これも過去問に・・時計回りでマッサージです
D
×これも過去問に・・失禁しても、歩けるのであればトイレへ誘導するようにします。直ちにポータブルでは安易な判断ですよね

18回88
問題88 高齢者の清潔の介助に関する次の記述のうち,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A
義歯は、歯肉の損傷防止等のため原則として寝る前には外し、水に浸して保管する。
B
口腔ケアは、肺炎予防には効果がない。
C
洗髪は、シャンプー液を手掌に取り、よく泡立てた後、頭皮を指腹でマッサージするよう行う。
D
入浴を拒否する原因には、排尿の失敗などで下着が汚れている場合もある。

(
組み合わせ)
 A B C D
1○○×○
2○○××
3○×○○
4×○○×
5××○○

解答 3
A
○はい、常識問題で〜す
B
×なんとおっしゃるウサギさん!口腔ケアは、細菌汚染による肺炎予防に大いに効果があります。

C○はい、常識問題です
D
○そうですね。介護を実践している人なら、こんなお年寄りの気持ちをさっした経験ありますよね。

18回89
問題89 次の記述のうち、適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A
尖足予防には、装具などを用いて足関節を90度に保ったり、足関節の背屈運動をしたりする。
B
自力で体位変換できない人では、安眠のため夜間の体位変換は行わない。
C
ベッド上で仰臥位の人を移動する場合、持ち上げずに水平に動かす方が介護従事者の負担は少ない。
D
褥瘡の好発部位は、仙骨部等の体重がかかって持続的に圧迫される骨の突出部である。

(
組み合わせ)
 A B C D
1○○×○
2○×○○
3○×○×
4×○○○
5×××○

解答 2 

A○自分で体を動かすことのできない寝たきりのお年寄りの場合や麻痺のある場合は, 放っておくと関節が曲がったまま固まってしまって,いざ動かそうとするときに気がついて もどうしようもないことになります.このようなときは装具などを用いて足関節を90度に保ったり、足関節の背屈運動をしたりすると予防効果があります。
B
×自力で体位変換できないからこそ、体位変換は必要です。「安眠のため」の文書に惑わされちゃ駄目!

C○過去問にあり。正しい
D
○これも、良く出る問題です。そのまま覚えましょうかぁ〜

18回90(かってな判断ですが不適切問題だと思います。パスしましょう)
問題90 訪問介護員が一人暮らしの利用者宅に一人で訪問したとき利用者が倒れているのを発見した。身体を軽く叩きながら「大丈夫ですか」と大声で呼びかけたが、反応がなかった。その後すぐにとるべき行動に関する次の記述のうち,最も適切なものを一つ選びなさい。

1人工呼吸をした。

2息・咳・体動などの「循環のサイン」を確認した。
3大きな声で周囲に助けを求め、すぐに119番に通報した。
4心臓マッサージを開始した。
5気道を確保して呼吸を確認した。

解答 3(私的には不適切問題)
1×原因が解らないのに不用意にしてはいけません。
2×すぐにとるべき行動か???いいような・・迷います
3○これも理解できます
4×これは、不用意にやってはいけません
5×これも気道を確保するようなものかどうか判断できませんよね
不適切問題 試験センターには悪いですけど・・・


18回91
問題91 施設の介護職員が行う記録・報告に関する記述のうち、適切なものの組み合わせをひとつ選びなさい。

A
利用者数、利用者の状態と介護内容、特別に変わった状況等を記録し、勤務交替時に報告する。
B
利用者のバイタルサインに異常を認めた場合、直ちに看護師等医療従事者に報告すれば、記録する必要がない。
C
介護記録は5W1Hでわかりやすく記録する。
D
介護過程の記録の主目的は、監査や苦情に備えるためである。

(
組み合わせ)
1.AB
2.AC
3.AD
4.BC
5.BD

解答 2
A
○通常なされている業務です。素直に覚え解きましょう
B
×直ちに看護師等医療従事者に報告は正解ですが、報告もしなくちゃいけません
C
○はい、介護記録もそうですが、5W1Hは文書の基本です。
D
×おぉ〜No!過去問にもでてますね。何回も。介護計画が適切に実施されているか、目標が達成できているかを検証するものですから、間違わないでくださいな

事例問題1
次の事例を読んで、問題92から問題94までについて答えなさい。
(
事例)
(74歳)と二人暮らしのkさん(77歳)は、2年前に脳梗塞による左片麻痺となり、左側上下肢に拘縮がある。要介護3の認定を受けている。支えれば立位ができるが歩行は困難である。また、左側方に注意がむかず、左側にあるものを見落とすことが多い。
便意、尿意は有り、ポータブルトイレを使用しているが、間に合わないことが多く、着替えを頻繁に行っている。ポータブルトイレへの移動以外は終日寝ていることが多い。食事は、右手による自力摂食は可能であるが、こぼしたり、時間がかかるという理由から、ベッド上での全介助が必要である。
近頃では、食事時にむせることが多くなった。また、食欲が落ちてきた。入浴は、事態句で月2回のシャワー浴である。物忘れも見られ、気むずかしくなってきた。来訪者はほとんどいない。妻の白内障による視力低下と腰痛が原因して、夫への介護は困難になってきたため、介護支援相談員に相談した。訪問介護が開始され、週2回の清潔と食事の介助が行われている。

第18回92
問題92 kさんの介護に関する次の記述のうち,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A
終日寝ていることが多いので、脳梗塞が悪化する危険性が著しく高くなる。
B
ベッドの上での全介助による食事が食欲低下の原因の一つとして考えられる。
C
ポータブルトイレを置く位置に十分留意し、左側に注意を向けるよう働きかける。

D排尿失敗による頻回の着替えは、妻の腰痛悪化につながることが予想される。

(
組み合わせ)
 A B C D
1○○×○
2○×○×
3○××○
4×○○○
5×○○×

解答 4
A
×あれっ、寝ていることが多くなることと、脳梗塞との相関って無いんじゃない

B○全介助しちゃうと、残存機能が低下して、食欲の低下にもつながりますよね

C○「左片麻痺となり、左側上下肢に拘縮がある」とあるので正しい
D
○ですよね・・・妻の腰に負担がかかることは容易に想像できます

第18回93
問題93 訪問介護員によるKさんの介護に関する次の記述のうち,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A
飲み込みやすい調理として、ポタージュやゼリーが適している。
B
誤嚥を防ぐため、頸部をそらせて食事介助をする。
C
上着の交換は、左側から脱がせ、右から着せる。
D
ズボンの交換で、立位が必要になったときは、左側を支える。

(
組み合わせ)
 A B C D
1○○×○
2○×○×
3○××○
4×○○×
5×××○

解答 3
A
○そのとおりです。
B
×頸部をそらせて食事はむしろ誤嚥につながります。そらせるのではなく頸部を前屈
C
×「脱健着患」を絶対忘れないで!。じゃ答えはわかるね
D
○左側は患側でしょ?・・原則健側をささえましょう。何回も過去問にでてますね

第18回94
問題94 訪問介護員によるKさんの今後の介護の進め方に関する次の記述のうち適当なものの組み合わせを一つ選びなさい。

A
食事の際は離床して、自力で食べるよう促していく。
B
妻の健康が損なわれていくことが予想されるので介護負担の軽減の貯めに、常時のおむつ使用を勧める。
C
身体の清潔を保持するためにも、通所介護の利用について介護支援専門員に相談する。
D
認知症が懸念されることから、社会的交流は避ける。

(
組み合わせ)
1.AB
2.AC
3.AD
4.BC
5.B

解答 2
A
○はい・・常識問題です。
B
×妻の健康が損なわれていくことが予想されるので介護負担の軽減の貯め・・・最初の文書だけ読んであわてて○にしないように。常時おむつしてしまうと利用者の自立心をそこねてしまいます。あと自尊心も無くしちゃうよね
C
○通所介護で入浴サービスも受けることができますから
D
×認知症があるからこそ、社会的交流を増やして認知症を予防します

事例問題2
次の事例を読んで、問題95から問題97までについて答えなさい
(
事例)
T
さん(79歳)は、妻(74歳)と二人暮らしである。近所に息子夫婦が居住している。20年前から糖尿病を患い、食事制限が必要で、最近では、悪化傾向にある。3年前の入院がきっかけで出現した認知症が進行し、食べたことをしばしば忘れるようになり、食事量が増えてきた。現在、要介護2の認定を受けている。居住サービスは、通所介護を週に1回、訪問介護を週4回、訪問看護を2週に1回、それぞれを利用している。
最近では、排泄の失敗を頻繁に見られるようになり、夜間は紙おむつを使用している。また、自宅での入浴は拒否し、無理に勧めると怒り出すことも有り、妻の悩みの種になっている。そのため、入浴は通所介護時の週1回となり、身体の清潔の介助も訪問介護に新たに加えられた。妻が膝(しつ)関節の痛みにより立ち仕事が困難になってきたこともあり、調理の訪問介護サービスも利用するようになった。


第95回

問題95 訪問介護員による入浴の介護に関する次の記述のうち,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A
通所介護での入浴状況を聞き、自宅での入浴介助の参考にした。
B
妻に自宅でのこれまでの入浴方法を聞き、入浴を拒否する原因を探った。
C
訪問介護員の判断で、通所介護での入浴回数を週2回に増やすよう通所介護事業所に依頼した。
D
下着の汚れに気がついたら、入浴にこだわらず身体を拭くなどいろいろな方法を試みた。

(
組み合わせ)
 A B C D
1○○○×
2○○×○
3○××○
4×○○×
5××○○

解答 2
A
○はい、この文書を自然に受け入れましょう
B
○妻からの情報は貴重です

C×ケアプランの見直しに当たる行為になるので、自分の判断でしてはいけません。ケアマネの仕事になります
D
○その通りです

第96回
問題96 訪問介護員による食事の介護に関する次の記述のうち,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A
訪問看護師にも、Tさんの状況を理解してもらうよう、食事量などを把握し、連絡ノートに記入した。
B
Tさんの好みを聞き、適切なカロリーで、栄養バランスの取れた料理になるよう工夫した。
C
糖尿病の食事療法について、妻とともに管理栄養士の指導をうけた。
D
食後に「食べていない」と言ったので、食べたことを繰り返し説明した。

(
組み合わせ)
 A B C D
1○○○×
2○○××
3○××○
4×○○×
5×××○

解答 1
A
○関係者の情報交換はいいことです
B
○適切な行為です

C○その通りです。
D
×認知症のかたに、否定的な言葉を使うとますます混乱します。話をそらすとかの工夫をしましょう

18回97
問題97 訪問介護員による排泄の介護に関する次の記述のうち,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A
トイレの場所が分からなくなったことも考えられるので「トイレ」と書いてはった。
B
日中は「トイレに行く時間ですよ」と定期的に誘導するように、妻に助言した。
C
トイレまでの投下に障害物があったので、取り除いて歩きやすくした。
D
日中、排泄を失敗したときは、強く注意した。

(
組み合わせ)
 A B C D
1○○○×
2○○×○
3○×○×
4×○○×
5×××○

解答 1
A
○このようにしている老人施設みたことありますけどいいことです
B
○そうです。そのようにしてリズムをつくることが大切

C○これも過去問にあったような気がしますね。正解
D
×失敗しても受け入れましょう。強く言っちゃ、自尊心が傷ついちゃう

事例問題3

次の事例を読んで、問題98から問題100までについて考えなさい。
(事例)
Sさん(75歳、女性、要介護2)は、関節リュウマチで手指などに変形があり、服薬を10年続けている。別棟に住んでいる長女が買い物や掃除をしているが、6ヶ月前に学習塾を開いてからはSさんは平日の日中、独りで過ごすことが多くなった。
最近一人では外出できず閉じこもりがちである。調理するのがおっくうになり、菓子パンを食べたり、出前を取ったりしている。この6ヶ月間に体重が5キロ増加し、肥満傾向にある。尿失禁のため、部屋は尿のにおいがする。

最近長女がSさんに顔を見せるのは、食料品をかって冷蔵庫を入れるときや、雨戸の開け閉めのときくらいになっている。

看護師が週一回訪問し、服薬管理や症状にあわせた生活指導を実施している。主治医は2週間に1回、訪問診療を行っている。看護師が、介護支援専門員に支援を要請した結果、訪問介護の導入となった。

 

18回98

問題98 訪問介護員による介護の方法等に関する次の記述のうち、適切な組み合わせを一つ選びなさい。

A
在宅生活を継続していくことはできないと判断した。
B
長女に対し、学習塾を辞め、介護に専念するよう助言した。
C
Sさんの気持ちや生活環境、外出の可能性を考慮して、外出を支援する方法を検討した。
D
体重が増加していることから、食事の内容や食べ方に関する情報を収集して、介護の方法を工夫した。

(
組み合わせ)
1.AB
2.AC
3.BC
4.BD
5.CD

解答 5
A
×まだ十分なアセスメントしてないので安易に入所を判断してはいけません
B
×これも安易ですよね。いろんな手段を検討前ですからね。仕事も続けられるような道はないのか・・とか、検討を十分しましょう
C
○閉じこもりがちですから、外出支援はいいことです
D
○5キロも太ってはたいへん。適切な工夫と思います

18回99
問題99 サービス担当者会議で、訪問介護員が発言した内容に関する次の記述のうち,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。


A
出席していた長女に希望する支援内容について、発言を求めた。
B
毎食の摂食の介助が必要なので、訪問介護を一日3回に増やしたい。
C
訪問時、排尿状況について、情報を収集していきたい。
D
日中の過ごし方の工夫について、意見をもらいたい。

(
組み合わせ)
 A B C D
1○○○×
2○×○○
3○××○
4×○○×
5×××○

解答 2
A
○その通りです。適切
B
×どうでしょう、・・家族の支援等も検討してから決めればいいのではないでしょうか。一日3回に増やす根拠がみあたりません。

C○その通りです
D
○その通りです

18回100
問題100 訪問介護計画に関する次の記述のうち,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A
近くのスーパーに同行し、買い物を支援する。
B
訪問している看護師の助言を受けて、機能維持のために本人のできる手指の作業を進める。
C
連絡ノートに歯、毎日の介護内容・方法などを記載し、目を通すように長女に働きかける。
D
昔話を繰り返すときは、話している途中でも中断し、他の話題に変えるようにする。


(
組み合わせ)
 A B C D
1○○○×
2○○×○
3○×○×
4×○×○
5××○×

解答 1
A
○その通りです
B
○その通りです
C
○その通りです
D
×話を聞いてもらいたい気持が働いているので話を中断することは傾聴の原則に反しますよね。じっくり聞いてあげましょう。

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