第17回 医学一般

17回57
問題57 心臓に関する次の記述のうち,正しいものに○,誤っているものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。 

A
 心臓から一回に送り出される血液量は約300mlである。
B
 大動脈は右心室から出ている。
C
 肺動脈には静脈血が流れている。
D
 左心房と左心室の間に僧帽弁がある。

(
組み合わせ)
  A  B C D
1
○○○×
2
○○×○
3
○××○
4
×○○×
5
××○○

解答 5
A
×けっこう難しい・・心拍数1回で約70mlこれを覚えるしかないですね
B
×一度身体図で確認しましょう。言葉での理解は難しいです。
C
○右心室から肺に血液を送るのは肺動脈血管・・左心房に入る血管は肺静脈と呼ばれるが、中をながれるのは動脈血である。
D
○左心房、左心室の間の弁を僧帽弁あるいは左房室弁というので正しい。

17回58
問題58 人体の構造に関する次の記述のうち,正しいものの組み合わせを一つ選びなさい。

A
 座骨(ざこつ)神経は大腿骨を走行している。
B
 橈骨(とうこつ)神経は下腿部を走行している。
C
 正中神経は上腕部を走行している。
D
 総腓骨(そうひこつ)神経は上腕部を走行している。

(
組み合わせ)
1 AB
2 AC
3 BC
4 BD
5 CD

解答 2
A
○座骨神経が走る場所は骨盤から大腿部。正解です
B
×橈骨神経は上腕をはしる神経で上腕骨から橈骨(親指)側をはしる
C
○正中神経は上腕部を走行している神経です。難しい問題だぁ
D
×総腓骨(そうひこつ)神経は足の背屈運動に関係。つまり上腕部を走行していないので間違いです

17回59
問題59 人体の組織・細胞とその働きに関する次の組み合わせのうち,誤っているものを一つ選びなさい。

1 白血球  →酸素運搬
2 膵臓   →インスリン分泌
3 尿細管 →水・電解質再吸収
4 水晶体 →焦点調節
5 肺胞  →ガス交換

解答 1
1×赤血球が酸素運搬をするです
2○大事ですね。膵臓のランゲルハンズ島からインスリンが分泌されます
3○尿細管は体液から必要な水と電解質分を吸収する仕事をします
4○水晶体は凹凸レンズの役割をします。焦点の調節をします
5○血液中の二酸化炭素が肺胞に中にだされ肺胞の酸素が血液に取り組まれる仕組みとなっている。これをガス交換という

17回60
問題60 疾患とそのアルファベット略字に関する次の組み合わせのうち,誤っているものの組み合わせを一つ選びなさい。

1 重症急性呼吸器症候群 →SARS
2 後天性免疫不全症候群 →AIDS
3 筋萎縮性側索硬化症  →SLE
4 外傷性ストレス障害   →PTSD
5 性行為感染症      →STD

解答 3
1○近年有名な言葉になりましたSARS(サーズ)重症急性呼吸器症候群で正解です
2○はい。このまま覚えましょう
3×筋萎縮性側索硬化症の略はALS.。こちらを覚えておきましょう。
4○これも有名ですね。ピー・ティ・エス・デー
5○性行為感染症はsexually transmitted diseaseの略です。正解

17回61
問題61 寝たきりの高齢者に見られる次の疾患のうち、速やかに対応しなければならないものとして、正しいものの組み合わせを一つ選びなさい。


A
 顔や手に見られる境界明瞭な褐色の「しみ」
B
 口唇チアノーゼ 
C
 安静時喘鳴
D
 血圧120/65mmHg

(
組み合わせ)
1 AB
2 AC
3 BC
4 BD
5 CD

解答 3
A
×お年寄りになると、普通に(^^;)出てくるものです。
B
○酸素供給がうまくいってないと唇が青紫色になります。このときは急性の呼吸障害等が考えられるので速やかな対応が必要です
C
○喘鳴とは。呼吸しているときに聞こえる呼吸の雑音です。このときは気道が狭くなっている可能性があるので、速やかに対処が必要です。
D
×成人の正常血圧は最高120mmHgから最低mmHgです。この場合、たしかに最低血圧は低いですが、速やかに対処しなければならないほどではありません。

17回62
問題62 がんに関する次の記述のうち,正しいものに○,誤っているものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A
 高齢出産や少産の者は、乳がんのリスクが高くなる。
B
 肺がんのうち扁平上皮がんは、喫煙との関係が深い。
C
 我が国では前立腺がんが増加している。
D
 膵臓がんは、胃がんに次いで治療成績はよい。

(
組み合わせ)
  A  B C D
1
○○○×
2
○○×○
3
○××○
4
×○○×
5
××○○

解答 1
A
○そのとおり。何度も問題を解いてれば自然に覚えることができます
B
○「扁平上皮がんは、喫煙との関係が深い」素直に覚えましょう
C
○天皇陛下もなりました。生活様式の変化に伴い増えています
D
×膵臓癌は発見が遅れることが多いんです。ですから生存率も悪いんですよね。治療成績はしたがって良くありあせん。早期胃ガンの生存率は約40%。これも頭にいれておきましょう。



17回63
問題63 脳血管障害に関する次の記述のうち,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A
 脳出血(脳内出血)は、基底核部に好発する。
B
 脳梗塞は、加齢により発症が増加する。
C
 くも膜下出血の頭痛は、発症後二、三日でピークに達する。
D
 頭部外傷は、慢性硬膜下血腫の原因となることがある。

(
組み合わせ)
  A  B C D
1
○○○×
2
○○×○
3
○××○
4
×○○×
5
××○○

解答 2
A
○脳出血(脳内出血)は、大脳の基底核部で起きやすいです。正解
B
○お年をとると脳の血管も詰まりやすくなるしということで、正解
C
×くも膜下出血の頭痛は発症後すぐに襲ってきます。
D
○慢性硬膜下血腫というのは、硬膜とくも膜のあいだに、頭部外傷が起こったときなどに出血した血液がかたまり大きくなる状態のことをいう

17回64
問題64 糖尿病に関する次の記述のうち,正しいものに○,誤っているものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A
 三大合併症とは、腎症、網膜症、末梢神経障害である。
B
 自覚症状がなければ薬物療法は適用にならない。
C
 生活習慣病とされるのは1型である。
D
 生活習慣病を改善しても、遺伝的素因のある人は発病を免れない。

(
組み合わせ)
  A  B C D
1
○○××
2
○×○×
3
○×××
4
×○×○
5
××○○

解答 3
A
○毎回のように出てくる問題です。もう暗記ですね。このまま
B
×糖尿病って、自覚症状がないことが多いのでやっかいです。自覚症状がなくても糖尿病では薬物療法は必要です。
C
×糖尿病には1型、U型ありますが、1型は若者に多いインスリン依存型、U型は中年に多いインスリン非依存型です。U型は食事習慣や運動不足がリクスになるので、生活習慣病とされるのはU型です。したがって間違い
D
×遺伝的要素は確かにあるが、生活習慣を見直すなどで予防できる病気でもある。

17回65
問題65 疾患とその特徴に関する次の組み合わせのうち、誤っているもの一つ選びなさい。

1 変形性膝関節症 →痛覚鈍麻
2 緑内障       →眼圧の上昇
3 メニエル病    →回転性めまい発作
4 血友病      →血液凝固因子の欠損
5 バセドウ病    →頻脈

解答 1
1×変形性膝関節症は関節の老化現象でおきるが痛みが鈍麻ということはなく、痛みはむしろ激しくおそってきます。
2○緑内障になると眼圧上昇・・・覚えましょう・・高齢者に多いこともね
3○メニエル病・・めまいがするのが特徴です。特徴点は回転性めまい発作、難聴、耳鳴
4○血友病・・・血液凝固因子の欠損で、血が出てもかたまりくくなる病です
5○ バセドウ病は甲状腺の自己免疫疾患です。この症状の特徴は発汗・頻脈・眼球突出などですが、この3つくらいは覚えておきましょう

17回66
問題66 疾患等に関する次の組み合わせのうち、因果関係のないものを一つ選びなさい。

1 大腸癌       →腸閉塞
2 肝硬変       →食道静脈瘤
3 高尿酸血症    →痛風
4 前立腺肥大症  →尿管結石
5 胃潰瘍      →ヘリコバクター・ピロリ

解答 4
1○大腸癌が進行すると腸内腔を狭くしてしまい、腸閉塞を併発してしまいます。
2○肝硬変では、肝臓内の血流が悪くなり、食道粘膜下の静脈がかたまり食道静脈瘤ができやすい。最悪、静脈瘤が破裂して、出血死することがある。
3○尿酸値が高いと尿酸の結晶(針のような)ができ関節内に沈着し、激痛をもたらす
4×前立腺肥大症により様々な排尿障害をおこす。尿路結石は腎臓結石が尿管へ移行し激しい痛みをもたらすものであるが前立腺肥大症とは直接関係がない
5○ヘリコバクター・ピロリというより、通常ピロリ菌と言ってますね。胃潰瘍にはピロリ菌も関係している・・そんな程度で覚えておけばどうでしょう。


17回67
問題67 次の疾患のうち、動脈硬化が関与しているものとして、正しいものの組み合わせを一つ選びなさい。

A
 労作性狭心症
B
 気管支喘息
C
 一過性脳虚血発作
D
 逆流性食道炎

(
組み合わせ)
1 AB
2 AC
3 BC
4 BD
5 CD

解答 2
A
○動脈硬化で狭窄した血管は、心筋に十分な血液を送ることができないために狭心発作をおこすことがあるがこのような疾病のことを労作性狭心症という。正しい。
B
×気管支喘息は呼吸器の疾患ですから、動脈硬化とまったく関係ございません
C
○短期間で終わる脳の虚血発作です。脳梗塞の前駆症状として現れることがあります。したがって正しい
D
×これは胃酸を含む胃の内容物が食道に逆流する現象です。胸焼けすることがあると思いますがその時はガスターテンのような薬を飲んだりしますね。(いいんでしょうか?薬の宣伝なんかしてm(_ _)m)。ですから、これも全く動脈硬化とは関係ございません。

17回68
問題68 次の文章の空欄ABCに該当する語句の組み合わせとして、正しいものを一つ選びなさい。

高血圧症の原因となる食生活としては、塩分の摂取(A)が挙げられる。また過度の緊張やストレスも、血管を(B)させて血圧を上げる。特に脳卒中は、血圧が(C)ほど起こりやすい。

A           B         C
1過多 →拡張 →低い
2過多 →収縮 →高い
3過多 →収縮 →低い
4不足 →拡張 →低い
5不足 →拡張 →高い


解答 2
1×
2○高血圧と塩分の関係はわかりますね。高血圧予防では塩分を控えめに。血管が緊張するから血圧が上がるんですよね。拡張(ゆるんでたら)圧がかからない。脳卒中は血圧が高くなり、そうすると頭の血管も切れやすくなる・・・。これが正解です
3×
4×
5×


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