第17 形態別介護技術

17回101
問題101 高齢者の精神活動に関する次の記述のうち,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。 

A
いわゆる「閉じこもり」は目的を見失って意欲が減退し、気分が抑うつ的になるなど精神活動の低下によって生じることがある。
B
施設における介護では、画一的な生活プログラムがすべての利用者の精神活動を活性化させる。
C
虚弱高齢者は、寝たきりで、精神活動の低下が著しいために手厚い介護を要する。
D
寝たきりの高齢者は、無気力な状態やうつ的な状態となり、睡眠障害を来すなど精神活動が低下する傾向がある。

(
組み合わせ)
  A  B C D
1 ○○×○
2 ○××○
3 ×○○×
4 ×○×○
5 ××○×

解答 2
A
○その通りです
B
×人それぞれの欲求は違いますから、画一的プログラムでは意欲の低下を引き起こします
C
×虚弱高齢者が寝たきりと断定するのは間違い。虚弱というのは特別の障害はないが意欲が低下し生活支援が必要な高齢者を定義するものである。
D
○そのとおりですね。コメントはしません

17回102
問題102 介護従事者の対応に関する次の記述のうち,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A
要介護者が、車いすから勝手に降りないようにY字型抑制対を使用する。
B
要介護者が、ベッドから自分で降りることができないようにベッド柵で囲う。
C
要介護者の殿部に青あざを認めたので、虐待の可能性もあることを考え、ケアチーム内でその情報を共用する。
D
転倒の危険性の大きい高齢者の対応として、夜間照明について、職員間で協議する。

(
組み合わせ)
  A  B C D
1 ○○○×
2 ○○××
3 ○××○
4 ×○○○
5 ××○○

解答 5
A
×現在は 虐待行為として禁止
B
×現在はこれも虐待行為となる
C
○その通りです
D
○いいことですよね

17回103
問題103 寝たきりの高齢者の合併症とその予防について、適切なものの組み合わせを一つ選びなさい。

A
肺炎               →仰臥位での食事
B
褥瘡(じょくそう)→体位変換
C
関節拘縮    →安静臥床
D
尿路感染    →水分摂取

(
組み合わせ)
1 AB
2 AC
3 BC
4 BD
5 CD

解答 4
A
×仰向けで食事すると誤嚥を起こし、肺に異物がはいり肺炎を起こしたりする。不適当
B
○体位変換を適時おこなうことで褥瘡の予防になる。正しい
C
×安静な姿勢をとり続けると関節拘縮をおこしやすい。なので不適切
D
○水分摂取を適切に行うことで尿路感染の予防となる

17回104
問題104 痴呆症状のある利用者への介護に関する次の記述のうち,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A
自らの要求を言葉で伝えられないことがあるので、表情や顔色などをよく観察した。
B
同じ話を繰り返しても、嫌な顔をしないで、その都度話を聴いた。
C
入所したばかりで、興奮して落ち着かないので、家族に、家を思い出させるものは持ち帰ってもらった。
D
食後に、テーブルをふいていたところ、利用者の一人が、同じようにテーブルをふき始めたので、感謝を伝え一緒に行った。

(
組み合わせ)
  A  B C D
1 ○○○×
2 ○○×○
3 ○×○×
4 ×○××
5 ×××○

解答 2
A
○コミュニケーションが十分できないので、表情や顔色などをよく観察することは重要である。
B
○介護者の鏡ですね
C
×家族を思い出すもの、愛着のあるものが身近にあって気持が安定するんですよね。その反対のことをしてはいけません。
D
○利用者がこのように自分の役割を見つけ出すことは意欲につながります。

17回105
問題105 視覚障害者の介護に関する次の記述のうち、適切なものの組み合わせを一つ選びなさい。
 
A
手引き歩行では、本人の正面に立ち、両手を引いて介助することが基本である。
B
部屋の様子を説明するときは、出入り口など基点になるところを理解してもらい、そこを基点に説明する。
C
ドアを通るときは、利用者自身がドアの引き手やノブを持つことができる位置に立ってもらう。
D
視覚障害者のある高齢者は、外出すると危険なので、極力室内で過ごせるようにする。

(
組み合わせ)
1 AB
2 AC
3 BC
4 BD
5 CD

解答 3
A
×手引き歩行の基本は、介護者が障害者の半歩前にたって、介護者の握られた腕の肩と、視覚障害者の握っている肩が平衡になるようにし、二人とも同じ方向をむいてあるく。問題文のような方法だと、介護者が後ろ向きで歩くことになるので、障害物などが合ったときに危険である。
B
○その通りです
C
○その通りです
D
×これだと自立を支援できる状態とはなりませんよね

17回107
問題107 視覚障害者や言語障害者への対応に関する次の記述のうち,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A
聴覚障害者には、実物などを示しながら、表情豊かに接する。
B
失語症には、五十音表を活用してコミュニケーションを図るようにする。
C
言語によるコミュニケーションがむずかしくなった人には、簡単な図や絵、写真を使って伝える方法もある。
D
重度の失語症のある人とのコミュニケーションでは、「はい」「いいえ」で答えることができるような質問をする。


(
組み合わせ)
  A  B C D
1 ○×○○
2 ○××○
3 ○×××
4 ×○○×
5 ×○×○

解答 1
A
○視覚障害があっても、援助者は表情豊かに接することは必要です
B
×過去問に良く出る問題ですがけっこう間違える人は多いんです。失語症とは聴く、話す、読む、書くに支障をきたすものです。ですから五十音表を活用はできません。このほかの手段、例えば身振りや手振りでコミュニケーションを図らなければなりません。
C
○その通りです
D
○過去問に何度もでてますね。その通りです。

17回107
問題107 肢体不自由者の介護に関する次の記述のうち,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A
片麻痺のある人の歩行に付き添うときには、麻痺側にたつ。
B
関節リウマチのある人には、自助具は使用しない。
C
寝たきりの状態の場合でも、残存機能を生かしながら体位変換を行う。
D
脊髄を損傷している人は、知覚障害は起こることが多いので、褥瘡などに注意する。

(
組み合わせ)
  A  B C D
1 ○○○×
2 ○×○○
3 ○××○
4 ×○○×
5 ×××○

解答 2
A
○これが原則ですよね
B
×関節を保護する自助具があれば大いに助かりますよね。使用するが正しい
C
○その通りです
D
○脊髄損傷では皮膚の知覚障害などで圧迫感を感じないために血行障害をおこしやすく褥瘡をおこしやすい。

17回108
問題108 呼吸器機能障害者の介護に関する次の記述のうち,適切でないものを一つ選びなさい。

1入浴は、浴槽に頸部までつかるように助言する。
2食事は、少量ずつ何度かに分けてゆっくり食べるように助言する。
3歩行は、休みを取りながらゆっくり歩くように助言する。
4掃除は、こまめに行い、掃除機の廃棄に留意するように助言する。
5室内が乾燥している場合、加湿して適度な湿度にするように助言する。

解答 1
1×呼吸器機能障害のある人が入浴するときは、頸部あたりまでつかると水圧で息苦しくなったりするので、湯に浸かるのは胸くらいまでが良い。
2○たくさん食べることによって横隔膜が押し上げられ呼吸することに負担になる。正しい
3○歩行での酸素消費量も大きいので、呼吸器に負担をかけないようにゆっくり歩いたほうがいい。
4○呼吸器障害の場合には空気中のほこりで呼吸器が刺激されると症状を悪化させる
5○呼吸器障害の場合には室内の過剰な湿度、乾燥は避けなければならない。

17回109
解答109 精神障害者への支援に関する次の記述のうち,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A
幻覚・妄想には、その内容を否定し、現実を理解させるようにする。
B
抑うつ状態に対しては、励ましたりせず、日常生活での声かけや援助を通じて回復を持つよう接する。
C
興奮状態にあるときには、その背景に不安などがあるので、気持ちをくみ取り、安心感を持てるよう接する。
D
身体に関する訴えは、精神的問題とは関係がないので気にかけなくてもよい。

(
組み合わせ)
1 AB
2 AC
3 BC
4 BD
5 CD

解答 3
A
×否定しないで、理解を示すことのほうが大切である。
B
○鬱(うつ)には励ましは厳禁!
C
○その通りです
D
×精神的ストレスが身体に表れることがあります。ですから間違い

17回110
問題110 知的障害者のある利用者への対応に関する次の記述のうち,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A
知的障害者の親の障害受容には、同じ障害のある子どもを持つ親同士の交流も必要である。
B
知的障害児が排泄・更衣・食事などの日常生活習慣を身につけるためは、厳しくしかって何度も繰り返し行わせる。
C
思春期の利用者には、異性との交流や交際はしないように指導する。
D
知的障害があって判断を周囲にゆだねる場合でも、本人の意向を尊重する方向で支援する。

(
組み合わせ)
  A  B C D
1 ○○○×
2 ○××○
3 ×○○×
4 ×○×○
5 ××○○

解答 2
A
○同じ悩みを持つ者同士の悩みの共有、情報交換は大切です
B
×厳しい対処方法だと、むしろ不安やストレスを与えることになる有効ではない
C
×知的障害者であっても、性に対する適切な知識を身につけるために交流、交際は必要である。
D
○その通りですね

17回111
問題111 内部障害者の介護に関する次の記述のうち、適切なものの組み合わせを一つ選びなさい。

A
心臓機能障害者は、活動や水分の制限などで便秘になりやすいため、食事や排泄の工夫をする。
B
腎臓機能障害者の食事管理では、カリウムの制限は必要であるが、塩分の制限は必要でない。
C
人工肛門は、本来の肛門に近い位置にあるほど水様便になりやすいので皮膚の保護に留意する。
D
尿路ストマは、入浴時に適切な装具の装着が必要である。

(
組み合わせ)
1 AB
2 AD
3 BC
4 BD
5 CD

解答 2
A
○便秘は時に血圧を上げ心臓にも負担を与えます
B
×腎臓機能が障害を起こすと塩分が排出されないので濃度が上昇し心臓への負担となるので、塩分の制限はやはり必要
C
×肛門に近い部分ほど水分吸収されるので固形化する。したがって間違い
D
○特に細菌に感染しないように適切な装具装着が必要

事例問題1
次の事例を読んで、問題112から問題114までについて答えなさい。
(事例)
Yさん(78歳・男性)は、70歳のときに脳梗塞で右半身に麻痺を生じたが、補装具を利用して室内歩行が辛なり、自宅で妻と2人で生活していた。今から、4か月前、脳梗塞が再発し、入院した。
そして、2か月の入院の後、退院するに当たって、Yさんは自宅での生活を希望したが、妻の腰痛が悪化し、介護老人保険施設に入所となった、入所当初、妻は頻回に来所した。妻が近くにいると車いすに乗せて欲しいと頼んだり、積極的に機能訓練を行っていた。
現在は、妻の来所の回数が減り、Yさんは機能訓練の時間以外はベッド上で過ごす時間が増え、「妻はどうしたんだろう」「もう家には帰れないかもしれない」と介護従事者に漏らすようになった。
現在の状態は、右半身麻痺に加え、左半身に不全麻痺があり、ベッド上での起きあがりと座位保持及び食事以外は介助が必要である。

17回112
問題112 Yさんの現在の麻痺の全体像を表す者として、適切なものを一つ選びなさい。

1対麻痺
2交代性左片麻痺
3単麻痺
4右片麻痺
5両側片麻痺

解答 5
1×
2×
3×
4×
5○Yさんの症状は右半身麻痺に加え、左半身に不全麻痺があるとのことなので、両側片麻痺である。両側片麻痺とは、大脳の左右に病変部を認める両側性の片麻痺のことをいう


17回113
問題113 Yさんが車いすに移乗する際の介助方法に関する次の記述のうち,適切なものの組み合わせ一つ選びなさい。

A
 麻痺の強い右側に、車いすを置いて移乗する。
B
 Yさんに上半身を前掲してもらい、立ち上がりを介助する。
C
 立ち上がりを介助するときは、主に左下肢に体重をかけてもらい、両膝を支える。
D
 Yさんお自立を促すため、介助はしない。

(
組み合わせ)
1 AB
2 AC
3 BC
4 BD
5 CD

解答 3
A
×健側の腕なり足が活用できる方に椅子をおく。したがって間違い
B
○Yさんの残存機能を活用しながら、介助者が補助的に介助する。
C
○健側の左下肢に体重をかけてもらいバランスをとってもらうといいですね
D
×残存能力を活用してもらい、それ以外は補助的に介助するという考え方をしなければダメですね

17回114
問題114 介護従事者の対応に関する次の記述のうち,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A
 機能訓練を行えば麻痺がなくなることを説明し、積極的に訓練するよう励ます。
B
 面会回数を増やすことができないか、妻とよく相談する。
C
 妻の負担を十分考慮しながら、自宅への外出の可能性を検討する。
D
 面会がへった理由を妻に尋ねないで、腰痛が悪化したためとYさんに話す。

(
組み合わせ)
  A  B C D
1 ○○○×
2 ○○×○
3 ○××○
4 ×○○×
5 ××○○

解答 4
A
×問題文を読むと、落ち込んでいる内容がありました。うつ状態の人の対応と同じように、不安感を持てる人、落ち込んでいる人に励ましはしないほうがいいですよ。
B
○家族との接触が不安解消になるので、面会回数を増やす相談をすることは妥当
C
Yさんの希望が家に帰ることですから、妻の状況を考慮しながらですけど、外出の検討をすることはいいことだと思います
D
×どうでしょうか?介護者が妻の了解も得ないで勝手に理由をつくることは許されないのでは


事例問題2
次の事例を読んで、問題115から問題117までについて答えなさい。
(事例)
Sさん(88歳・女性)は、痴呆症状があり特別養護老人ホームに入所して7日目である。20年前に夫に先立たれ、子どもが泣く、一人暮らしをしていた。自分の居室にいることを好み、他の利用者とのコミュニケーションはほとんどない。しかし、頻繁にナースコールを押し、介護職員との関わりを求めている。排泄は、トイレで自分で行っているが、水を流し忘れることがある。また、食事はゆっくりであるが、自分でとることができる。入浴後、脱衣所では興奮状態であるため、介護職員は入浴の介助では苦慮している。
近所に住む妹が面会に来ても、誰なのか理解できないようである。

17回115
問題115 Sさんが新しい生活環境にできるだけ早く適応するための介護に関する次の記述のうち,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A
 Sさんが好きなことや興味があることを知るために、生活状態をよく観察する。
B
 頻繁に声かけをし、コミュニケーションを図るようにする。
C
 今までのことは忘れるように指導し、新しい環境に慣れるように励ます。
D
 夜間のナースコールが頻繁な時は、しばらく話し相手になる。

(
組み合わせ)
  A  B C D
1 ○○○×
2 ○○×○
3 ○○××
4 ××○○
5 ×××○

解答 2
A
○その通りです(素直な問題なのであえてコメント抜きます)
B
○その通りです
C
×過去のいいことも忘れなさいと言われたら、きっと悲しい
D
○こんな、介護員になって欲しいです。現実の介護の現場ではどうなんでしょうか。ちょっと不安です。いつもそうやってないから×としちゃいけませんよ

17回116
問題116 Sさんの日常生活の介護に関する次の記述のうち,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A
 頻繁にナースコールを押すのは、さみしさや不安の表れではないかと考えた。
B
 排泄については、継続的な見守りが必要であると判断した。
C
 食事のスピードが遅く時間がかかるので、早く食べるように促した。
D
 妹のことを「友達です」と言っていたので訂正した。

(
組み合わせ)
  A  B C D
1 ○○○×
2 ○○××
3 ○×○×
4 ××○○
5 ×××○

解答 2
A
○本当にそうなんですよね。そうする理由を理解しましょう
B
○Sさんの今の問題は流しわすれ程度ですから、さりげなく行う見守りでいいですよね
C
×人それぞれに食べるペースがあるんです。利用者が混乱します
D
×前にもかきましたが、認知症のかたの誤認を否定したり、注意したり、することは不安や混乱のもとですから止めましょう

17回117
問題117 Sさんお入浴の介助に関する次の記述のうち,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A
 入浴時の表情や言動などをよく観察する。
B
 自宅にいたときの入浴の様子を妹に聞く。
C
 入浴時は、なるべく同じ介護職員が介助する。
D
 興奮状態になるのは入所して間もないためと判断し、個別に対応することはしない。

(
組み合わせ)
  A  B C D
1 ○○○×
2 ○○××
3 ○×××
4 ××○○
5 ×××○

解答 1
A
○その通りです
B
○どのような入浴方法がいいのかの情報を得ることができますよね
C
○新しい環境で不安なことが想像されるので、介護員が同じ人であるほうが不安を感じないのでそのような配慮をする。
D
×集団生活の場であっても、個別性を重視するケアが基本的に大切

事例問題3

次の問題を読んで、問題118から問題120までについて答えなさい。
(事例)
Yさん(75歳・男性)は、妻と25年前に離婚し、それ以来一人で猫と借家で暮らしている。子どもは4人いるが、全員県外に居住し全く交流はない。
台所、トイレ(和式)は土間にある。布団は万年床になっている。
老年痴呆との診断を受けている。両下肢に筋力低下があり、立ち上がるや歩行時にふらつきがある。要介護2と認定去れ、訪問介護(生活援助)を週3回、通所リハビリテーションを週1回利用している。人が大勢いる所は楽しいとよく外出する。買い物が好きで不要と思われるものを大量に購入しており、冷蔵庫はいつも一杯である。
通所リハビリテーションを利用しているときに、入浴とひげそり、爪切りをしている。尿意と便意はあり、排便はトイレを使用しているが、パンツ型おむつはしばしばぬれている。
洗顔や歯磨き、更衣には感心がない。起床や食事は、気の向いた時に気ままにしている。
10日程前に土間で転倒して左肩を打撲し、痛みがあるようだが、放置している。

17回118
問題118 訪問介護員によるYさんの排泄に関する次の記述のうち,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A
 パンツ型おむつがぬれていたので、適宣、自分で取り替えるよう、再三、厳しく注意した。
B
 尿意があるので、トイレ誘導を試みた。
C
 排尿の自立を目標とし、排尿について情報を収集し、記録した。
D
 外出するときは、水分をとらないよう助言した。

(
組み合わせ)
  A  B C D
1 ○○××
2 ○×○×
3 ×○○×
4 ×○×○
5 ××○○

解答 3
A
×認知症のかたに再三、厳しく注意しては混乱するばかりです
B
○このことが排泄の自立につながりますからね
C
○その通りです
D
×いけません。介護者の都合でこんなことすると、脱水になった時に危険ですよ

17回119
問題119 Yさんの訪問介護に関する次の記述のうち,適切なものの組み合わせ一つ選びなさい。

A
 買い物に同行し、必要な生活用品の購入について助言する。
B
 冷蔵庫のなかに食品管理は、プライバシー保護のため本人に任せる。
C
 猫は不潔の元になると考え、手放すように助言する。
D
 布団を干し、シーツ交換する。

(
組み合わせ)
1 AB
2 AC
  AD
4 BC
5 BD

解答 3
A
○買い物に同行することでYさん好みなどの情報を入手できるので有効です
B
×万が一、腐敗しているものもある可能性があるので、了解のうえ処分しなければならないものは処分する
C
×動物で癒されることってあります。本人の気持ちを最大限尊重しましょう
D
○当然の援助です

17回120
問題120 Yさんに対する訪問介護員の今後の支援に関する次の記述のうち,関する次の記述のうち,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A 下肢筋力の低下防止と排尿習慣の確立のため、洋式トイレのある家へ引っ越すことを勧める。
B
 金銭管理に不安があるので。生活状況の全般についての情報を収集する。
C
 子どもに連絡を取り、同居するよう指導する。 
D
 右肩の痛みの具合をYさんに確認し、受診についてサービス提供責任者に相談する。

(
組み合わせ)
  A  B C D
1 ○○○×
2 ○○×○
3 ×○×○
4 ××○○
5 ××○×

解答 3
A
×あれあれ・・そんなことまで??住宅改修で済むことだってあるんじゃない
B
○その通りです
C
×訪問介護員の業務外と思います。しかも問題文にもあるように、妻と離婚していて子ども達とも疎遠です。介護支援専門員の援助領域です。
D
○サービス責任者に相談することは訪問介護員の役割として重要です




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