第16回 介護概論

16回73
問題73 介護の考え方に関する次の記述のうち,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A
要介護者の生活の質を向上させるためには、要介護者の意志決定を待つより、介護従事者の意向を優先する方がよい。
B
介護従事者は、要介護者の状態を悪化させないために、要介護者の生活習慣病の予防にも留意する必要がある。
C
要介護者は、生活行為を自力で行う手段を失う事が多く、同時に社会生活も困難になりやすい。
D
介護従事者は要介護者の生活の自立を促進するための援助の過程において、要介護者を危険な状態に陥らせないように、専門的知識と技術の取得が必要である。

(
組み合わせ)
   A B C D
1 ○○×○
2 ○○××
3 ○×○×
4 ×○○○
5 ××○○

解答 4
A
×あくまでの利用者さんの自己決定がまず優先です。
B
○生活習慣病にも留意し、状況を悪化させないように支援することは大切です
C
○要介護状態になると加齢とともに自力で生活を行うことが少なくなり、社会生活も困難になることが多いです
D
○全く、その通りです

16回74
問題74 介護従事者に関する次の記述のうち,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A
介護福祉士でない者は、介護福祉士という名称を使用してはならない。
B
苦悩している利用者に対しては励ますだけでは適切な援助とはいえない。
C
利用者の生活上の問題を解決するためであっても、守秘義務があるので、専門職間の情報交換をしてはならない。
D
利用者の価値観や生活習慣に基づいた生活を維持するためには、利用者の生活史を知ることも重要である。

(
組み合わせ)
   A B C D
1 ○○×○
2 ○○××
3 ○×××
4 ×○○×
5 ××○○

解答 1
A
○何度も何度も過去問にでてます。もういつ同じ問題がでても大丈夫だね
B
○そうです。特にうつ病、うつ状態の利用者に励ましは厳禁です
C
×関係する専門職間でかわされる情報は守秘義務の範囲外ですよ〜
D
○はい、当たり前のことが書かれてますね

16回75
問題75 要介護者の健康状態の観察に関する次の記述のうち、適切なものの組み合わせを一つ選びなさい。

A
腋窩(えきか)検温の場合、腋窩に水銀体温計を、体軸に対して、直角に挿入し測定する。
B
客観的事実と主観的判断を区別して記録することが重要である。
C
呼吸状態の観察においては、呼吸の回数のみでなく、呼吸のリズムや深さを把握することが必要がある。
D
バイタルサインとは、呼吸・体温・排泄・食事量・睡眠の状態のことをいう。

(
組み合わせ)
1 AB
2 AC
3 BC
4 BD
5 CD

解答 3
A
×腋窩(えきか)・・脇のくぼみがあるので、直角というよりさらに角度を付け挿入しないと正確な体温を測定できません。
B
○専門職同士が情報交換をする場合などは介護者の客観的に事実が役にたちます。また、利用者を介護者が理解するための記録として、自分がどのように思ったかという主観的記録が役立ちます。ですから区別は必要ですね
C
○呼吸の異常を知るための手段としては、そこまでの観察は重要です
D
×ここに記されている以外にも血圧、意識状態、運動などもふくまれるので、間違い

16回76
問題76 介護従事者が利用者の状態を観察する場合、次の記述のうち,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A
介護従事者は、視覚・聴覚・嗅覚(きゅうかく)・触覚などの感覚を働かせて、利用者の状態を観察する。
B
呼吸数を測定するときは、あらかじめ測ることを予告してから行う。
C
利用者の体調に変化を認めた場合は、必ず看護師などの医療関係者に観察した内容を報告する。
D
食事について観察する場合には食事の食べ方や摂取量の他に、利用者が楽しんで食事をしているかどうかも観察する。

(
組み合わせ)
   A B C D
1 ○○×○
2 ○×○○
3 ○××○
4 ×○○×
5 ××○○

解答 2
A
○そうです。あらゆる情報を見逃さないことが大切です
B
×あらかじめ予告などするとむしろ緊張感を与えてしまうので、気づかれないように測定したほうがよい
C
○医療関係者との連携が法律でもうたわれています。医学の領域は医療関係者と連携を
D
○楽しく食事ができているかどうかは、生活の質が高められているかどうかのバローメータですから観察は必要です

16回77
問題77 痴呆性高齢者を対象としたグループホームに関する次の記述のうち,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A
グループホームは、一般の住宅から離れた場所に設置しなければならない。
B
介護従事者は、痴呆高齢者との安定した、信頼関係を築くことが望ましい
C
介護従事者は、痴呆性高齢者が自宅で生活していると思うことが出来るような環境を整える事が望ましい。
D
痴呆高齢者の生活については、一律の日課のもとで、集団のまとまりを保つように介護することが望ましい。


(
組み合わせ)
   A B C D
1 ○○×○
2 ○×○○
3 ○××○
4 ×○○×
5 ×○×○

解答 4
A
×グループホームの基準の中には、「住宅地にあり、家族や地域との交流が確保されていること」とあるので、間違いです                                 
B
○その通りです。コメントは必要ないです
C
○その通りです
D
×集団の中にあっても、常に個別化を意識した介護を追求しなければいけません


16回78
問題78 介護従事者の安全と健康管理に関する次の記述のうち,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A
腰痛は脊椎の異常で起こるため、背筋力を強化しても、予防の効果は少ない。
B
介護従事者の感染症を予防するためには、日頃から体力をつけておくことも必要である。
C
介護従事者の安全を図り、不要な疲労を予防するためには、介護機器を適宜活用することが望ましい。
D
介護従事者の労働時間は、労働安全衛生法に規定されている。

(
組み合わせ)
   A B C D
1 ○○×○
2 ○××○
3 ×○○×
4 ×○××
5 ××○○

解答 3
A
×腰痛は腹筋や背筋の筋力低下などでおきますから、筋力の強化は必要です
B
○当たりまえのことを書いた問題です
C
○適切な介護機器の活用ですから、よろしいんじゃないでしょうか
D
×これは、過去問題にもでてきてました。労働時間は労働基準法に、労働者の安全、健康の確保については労働安全衛生法です。区別して覚えましょう

16回79
問題79 家族を含めた生活支援に関する介護従事者の支援のあり方について,次の記述のうち、適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A
家族が要介護者との精神的なかかわりを大切にできるように支援する。
B
要介護者本人だけではなく。家族介護者の声にも耳を傾けて介護計画を立てる。
C
要介護者と家族をとの間に相互の信頼関係が確立されていない場合、緊急に解決すべき問題があっても、助言や指導はおこなわない。
D
介護保険制度では、家族が障害、疾病、やむを得ない事情により家族が困難な場合には、訪問介護員が家事を援助することもある。

(
組み合わせ)
   A B C D
1 ○○○×
2 ○○×○
3 ○×○×
4 ×○×○
5 ××○○

解答 2
A
○身体介護支援、精神的な支えも同様に大切です
B
○介護計画は本人、家族の合意のもとに作成されるのが基本です。
C
×緊急に解決すべき問題がある場合には適切に助言、指導は必要である。
D
○その時のような場合に活用される介護保険ですから、正解です

16回80
問題80 介護従事者に関する次の記述のうち,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A
人間には、自分自身でもきづかずに、相手にもわからない隠れた部分があるため、介護従事者は、常に自分自身を客観的に見つめることが必要である。
B
介護従事者は、自分自身の心身の状態を調整して、常に利用者に安定した対応をすることが求められる。
C
介護従事者は、自分自身の行動傾向についても意識することが必要である。
D
介護には知識と技術の統合が大切なので、介護従事者の態度は重要ではない。

(
組み合わせ)
   A B C D
1 ○○○×
2 ○×○×
3 ○××○
4 ×○○○
5 ×○×○

解答 1
A
○そうですよね。
B
○介護者が冷静に対処するためには、自分の健康面も精神面もしっかりしてないと利用者をケアできません。
C
○自分をしっかり見つめることができないと、利用者のことも理解できないということです
D
×介護者の態度が利用者に大きな影響を与えるとしたら大変です。態度が悪かったりすると信頼関係もなくなり、介護に影響を与えてしまいますから

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