15回  社会福祉概論 

15
1
問題1 我が国の社会福祉に関する次の組み合わせのうち,誤っているものを一つ選びなさい。

1 石井十次 ――――― 岡山孤児院
2 生江孝之 ――――― 『社会事業綱要』
3 丼上友一 ――――― 済世顧問制度
4 石井亮一 ――――― 滝乃川学園
5 横山源之助 ―――― 『日本之下層社会』


解答3
1○
2○
3×済世顧問制度 = 笠井信一は岡山県知事でしたが貧民救済制度をもうけました。井上友一は内務官僚として感化救済事業の推進をした人です
4○
5○


15
2
問題2 社会福祉法に関する次の記述のうち,誤っているものを一つ選びなさい

1 昭和26年に社会福祉事業法として制定され,平成12年に大幅な改正がなされ社会福祉法となった。
2 社会福祉を目的とする事業の全分野における共通的基本事項を定めている。
3 社会福祉事業を第一種社会福祉事業と第二種社会福祉事業に区分している。
4 特別養護老人ホームを第一種社会福祉事業としている。
5 第一種社会福祉事業の経営主体を社会福祉法人に限定している。


解答 5
1○戦後直後のことですが、社会福祉事業法が制定され、平成12年に大幅な改正があって社会福祉法となりました。大まかな年代を知ることは大切です。このごろは西暦で年代問題が出るようになったので、昭和○年、平成○よりもそちらのほうがいいかな
2○そう、・・この法律の第一条に「社会福祉を目的とする事業の全分野における共通的基本事項を定め」とありますから・・・正しい
3○そのとおりです
4○老人福祉法ではこのほかに養護老人ホーム、軽費老人ホームが第一種福祉事業です
5×国、地方公共団体、社会福祉法人ができますから間違い!



15
3

問題3 社会福祉の運営・実施に関する法律とその近年の動向に関する次の組み合わせのうち 誤っているものを一つ選びなさい。

1 生活保護法 ―――――――― 保護の種類に介護扶助が加えられた
2 介護保険法 ―――――――― 老人保健福祉計画策定が都道府県及び市町村に義務付けられた。
3 社会福祉法 ―――――――― 市町村社会福祉協議会が地域福祉推進を図る団体であることが明確化された。
4 児童福祉法 ―――――――― 保育所の利用方法が措置制度から市町村との契約方式に変わった。
5 身体障害者福祉法 ――――― 平成15年度から施設サーヒスなどについての支援費制度が導入される。


解答2
1○介護保険法の実施(H12)に伴って、生活保護法に介護扶助が加えられ、扶助は7つから8つになりました。生活扶助・・教育扶助・・とか
2×老人保健福祉計画は介護保険法ではなく老人保健法で規定されているもので、問題にあるように都道府県及び市町村に義務付けられた。
3○そのとおりです。何回も問題をとけば頭に入りますよ
4○1997年の児童福祉法改正で利用方法が措置から市町村との契約に変わりました。
5○身体障害者、知的障害者領域で行われていた措置制度は2003年4月に支援費制度に移行しました。


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4
問題4
共同募金に関する次の記述のうち,正しいものを一つ選びなさい。

1 地域福祉推進のための財源となる。
2 市町村を単位にして実施される。
3 寄付金の3分の2,社会福祉事業経営者に配分される。
4 配分先は,都道府県知事が定める。
5 配分額は,都填府県杜会福祉協議会が定める。


解答1
1○そのとおり
2× 市町村 → 都道府県
3× 寄付金の配分は、配分委員会の承認を得なければならない。
4× 国及び地方公共団体は、寄附金の配分について干渉してはならない。
5×配分委員会があり、そこで募金の目標額、受配者の範囲、方法などが決められます。社協ではありませんから間違い

参考
(共同募金)  
社会福祉法 第110
この法律において「共同募金」とは、都道府県の区域を単位として、毎年1回、厚生大臣の定める期間内に限つてあまねく行う寄附金の募集であつて、その区域内における地域福祉の推進を図るため、その寄附金をその区域内において社会福祉事業更生保護事業その他の社会福祉を目的とする事業を経営する者(国及び地方公共団体を除く。以下この節において同じ。)に配分することを目的とするものをいう。


共同募金の配分)  
社会福祉法 第115条第1項
共同基金は、社会福祉を目的とする事業を経営する者以外の者に配分してはならない。
第2項
共同募金会は、寄附金の配分を行うに当たつては、配分委員会の承認を得なければならない。
第3項
共同募金会は、第110条に規定する期間が満了した日の属する会計年度の翌年度の末日までに、その寄附金を配分しなければならない。
第4項
国及び地方公共団体は、寄附金の配分について干渉してはならない。


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5
問題5 公的年金制度に関する次の記述のうち,正しいものに○、誤っているものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A
 国民年金の被保険者の中で最も多い加入者は第一号被保険者であり,民問被用者や公務員等が加入している。
B
 公的年金制度は,基礎的給付を行う国民年金と,それに上乗せして報酬比例の年金を支給する被用者の厚生年金及び共済年金からなる。
C
 公的年金受給者のうち,国民年金の受給者は年々増加しているが,厚生年金保険の受給者は年々減少している。
D
 国民年金基金は任意加入であるため,加入者は年々減少している。

(
組み合わせ)
ABCD
1 ○○×○
2 ○×○○
3 ○×○×
4 ×○×○
5 ×○××


解答 5 ←4でしたが訂正します(平成18年10月30日)
A
 ×民間被用者や公務員等 → 自営業者等

国民年金法
(被保険者の資格)  
第7条  次の各号のいずれかに該当する者は、国民年金の被保険者とする。

日本国内に住所を有する20歳以上60歳未満の者であって次号及び第3号のいずれにも該当しないもの(被用者年金各法に基づく老齢又は退職を支給事由とする年金たる給付その他の老齢又は退職を支給事由とする給付であって政令で定めるもの(以下「被用者年金各法に基づく老齢給付等」という。)を受けることができる者を除く。以下「第1号被保険者」という。)

被用者年金各法の被保険者、組合員又は加入者(以下「第2号被保険者」という。)

第2号被保険者の配偶者であって主として第2号被保険者の収入により生計を維持するもの(第2号被保険者である者を除く。以下「被扶養配偶者」という。)のうち20歳以上60歳未満のもの(以下「第3号被保険者」という。)

B
 ○
C × 国民年金の受給者は減少、厚生年金の受給者は増加
D × 減少している→増加している。国民年金基金は平成3年4月実施された、任意加入の制度


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6
問題6 介護保険制度に関する次の記述のうち,誤っているものを一つ選びなさい。
1 根拠となる介護保険法は,平成9年に制定され,平成12年より全面施行された。
2 65歳以上の者を第一号被保険者,40歳以.65歳未満の医療保険加入者を第二号被保険者としている。
3 第一号被保険者の保険料は,市町村が直接徴収する普通徴収と年金からの天引きによる特別徴収がある。
4 財源構成では,利用者負担を除く保険給付費用について,公費と保険料がそれぞれ2分の1を負担することとなっている。
5 公費負担の内訳は、国が75%、市町村が25%となっている。

解答 5
1○これくらいは基本の基本として覚えましょう
2○基本の基本ですね
3○はい、何回も問題ときましょう
4○介護保険の財源は費用の二分の一を国、都道府県、市町村が、残りを保険料で賄っている。したがって正しいです。
5×公費負担の割合は50%が保険料財源、25%が国、都道府県が12.5%、市町村が12.5%となっている。したがって間違い。



15
7
問題7 社会福祉援助技術に関する次の記述のうち,正しいものの組み合わせを一つ選びなさい。
A
 直接援助技術とは,個別援助技術(ケースワーク),集団援助技術(グループワーク),地域援助技術(コミュニティーワーク)3種類で
構成される。
B
 個別援助技術(ケースワーク)での援助原則としてよく知られているバイステック(Biestek,F.)7原則とは,個別化,意図的な感情表出
,
統制された情緒関与,受容,非審判的態度,自己決定,秘密保持である。
C
 地域援助技術は個人,家族,各種の住民組織などが相互にかかわりをもつシステムとしての地域社会を対象とする技法である。
D
 社会福祉援助技術には,直接援助技術と間接援助技術のほかに,社会福祉調査法や社会福祉運営管理といった関連援助技術が
ある。

(
組み合わせ)
1 AB
2 AC
3 BC
4 BD
5 CD

解答 3
A
×地域援助技術は間接援助技術
B
○7原則は1:個別化2:意図的な感情表出3:統制された情緒関与4:受容5:非審判的態度6:自己決定7:秘密保持・・覚えましょう
C
○そのとおりですね
D
×社会福祉調査法、社会福祉運営管理 は 間接援助技術。関連援助技術 は、ネットワーク、ケアマネジメント、スーパービジョン、カウンセリング、コンサルテーション の5つ

158
問題8 法令による福祉専門職の配置に関する次の記述のうち,誤っているものを一つ選びなさい。

1 福祉事務所の現業員は,社会福祉主事でなければならない。
2 福祉事務所には,指導監督を行う職員が配置されなければならない。
3 保健所は,精神保健福祉士が配置されなければならない。
4 児童相談所には,児童福祉司が配置されなければならない。
5 身体障害者更生相談所には,身体障害者福祉司が配置されなければならない。


解答3
1○現業員は社会福祉主事と規定されている
2○事務所には所長の他、1:現業職員を指導監査する職員(社会福主事)2:現業職員(社会福祉主事)3:事務職員をおかなければならない。
3×精神保健福祉相談員をおくことになっているが、精神保健福祉士と規定されているわけではない
4○児童相談所の職員としては所長、相談員、心理判定員、医師、児童福祉司が配置されることになっている。
5○そのとおり義務づけられています


15回 老人福祉論 

15
9
問題9 我が国の高齢者と家族に関する次の記述のうち,正しいものに○、誤っているものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A
 核家族化の進行によって,子ども世帯と老親との同居率は低下しているものの、依然として6割程度が子ども世帯と同居している。
B
 65歳以上のひとり暮らし高齢者の数は今後も増加すると考えられ、2020年頃には500万世帯を超えると推計されている。
C
 65歳以上の者がいる世帯の構成において,単身世帯が徐々に増加している。
D
 65歳以上の者がいる世帯において、夫婦のみ世帯が,全体の4分の1を越えている。

(
組み合わせ)
    ABCD
1 ○○○○
2 ○○×○
3 ○×××
4 ×○○○
5 ×××○


解答 4
A
×6割程度 → 5割程度
B
○この手の問題は面倒ですけど、高齢者世帯の定義が65歳以上の者と18歳未満の未婚のものがいる世帯、または65歳以上の者のみで構成される世帯であることを覚えておく必要があること、2020年に500万世帯こえることを頭にいれておきましょう
C
○正しいです。夫婦のどちらかに先立たれ単身になるケースの微増ということですね
D
○上の問題と同時に夫婦のみの世帯も増えています。これは、核家族としての増加ですからCの問題と矛盾するものではありません。


15
10
問題10 次の文章の空欄A,B,Cに該当する語句の組み合わせとして,正しいものを一つ選びなさい。

厚生労働省の「介護サービス世帯調査」(平成12)によると,介護保険法の要支援者又は要介護者と認定された人について,手助けや見守りが必要となった主な原因についてみると,[A]が最も多く,次いで痴呆[B]の順になっている。
また,「国民生活基礎調査」(平成10)によれば,65歳以上の高齢者の通院率は,国民全体のそれと比較すると,ほほ[C]となっている。

 
   A                   B                     C
1 脳血管疾患 ―――― 骨折・転倒 ―――――――― 2倍
2 骨折・転倒 ―――― 心臓病 ―――――――――― 3倍
3 心臓病 ―――――― 脳血管疾患 ―――――――― 2倍
4 脳血管疾患――――― 心臓病 ――――――――― 4倍
5 骨折・転倒 ――――― 関節疾患(リウマチ等)  ――― 3倍


解答 1
1○
2×
3×
4×
5×
このたぐいの問題は苦手なかた多いですよね。19回試験に向けては試験の参考にはならないと思いますので、パスすることにしましょう



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11
問題11 介護保険制度に関する次の記述のうち,正しいものに○,誤っているものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A
 介護支援専門員は,サービス担当者会議を主宰し,そこで介護サービス計画の原案を検討する。
B
 要介護認定の2次判定は,訪間調査による1次判定結果,特記事項,主治医の意見書を用いて,介護認定審査会で合議により実施される。
C
 介護保険制度では,原則として利用者が利用した居宅介護サービスについて9割の給付が行われるが,居宅介護サービス計画費は10割給付である。
D
 介護保険サービスの質に関する苦情は,サービス事業者が自主的に対応するほかに,保険者と都道府県だけが受け付けている。

(
組み合わせ)
   ABCD
1 ○○○×
2 ○×○○
3 ○××○
4 ×○×○
5 ××○×

解答 1
A
○介護支援専門員はサービスを提供する事業所の担当者と会議を開いて、介護サービス計画を立案しなければならないので正しい。
B
○要介護認定は、認定調査による結果を一時判定、それプラスその結果の特記事項と主治医の意見にもとづいて介護認定審査会の合意で要介護度を判定する。これがいわゆる二次判定といわれるものである。ですから正しいですね
C
○そうですね。居宅介護サービス計画費の自己負担は無いということです。
D
×苦情に関しては保険者(市町村)、都道府県、国民健康保険団体連合会にも、苦情の申し立てができる。だから間違いですね


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12
問題12 介護保険法における訪問看護に関する次の記述のうち,正しいものの組み合わせを一つ選びなさい。

A
 訪問看護は,本人又は家族がその必要を申し出れば派遣される。
B
 サービスを提供する者には、保健師・看護師・准看護師のほかに・理学療法土・作業療法士が含まれている。
C
 在宅において療養上必要ならば,終未期の看護を行うこともある。
D
 訪問看護を行うには,都道府県知事に対して事前に届け出ればよい。

(
組み合わせ)
1 AB
2 AC
3 AD
4 BC
5 CD


解答 4
A × 訪問看護は、主治医が必要と認めた場合にのみ、派遣されるので間違い
B ○そのとおりです
C
 ○そのとおりです
D
 × 届出の後、指定居宅サービスの事業の設備及び運営に関する基準に従って適正な居宅サービス事業の運営をすることができると認められるとき、指定を受けることができるます

参考
理学療法士および作業療法士法
(業務)
15条  理学療法士又は作業療法士は、保健婦助産婦看護婦法(昭和23年法律第203号)第31条第1項及び第32条の規定にかかわらず、『診療の補助』として理学療法又は作業療法を行なうことを業とすることができる。

介護保険法
第7条第8項
この法律において「訪問看護」とは,居宅要介護者等(主治の医師がその治療の必要の程度につき厚生労働省令で定める基準に適合していると認めたものに限る。)について,その者の居宅において看護婦『その他厚生労働省令で定める者』により行われる療養上の世話又は必要な診療の補助をいう。

(指定居宅サービス事業者の指定)
第七十条
第四十一条第一項本文の指定は、厚生省令で定めるところにより、居宅サービス事業を行う者の申請により、居宅サービスの種類及び当該居宅サービスの種類に係る居宅サービス事業を行う事業所(以下この節において単に「事業所」という。)ごとに行う。
都道府県知事は、前項の申請があった場合において、次の各号(病院、診療所若しくは薬局により行われる居宅療養管埋指導又は病院若しくは診療所により行われる訪問看護、訪問リハビリテーション、通所リハビリテーション若しくは短期入所療養介護に係る措定の申請にあっては、第二号又は第三号)のいずれかに該当するときは、第四十一条第一項本文の指定をしてはならない。
一 申請者が法人でないとき。
二 当該申請に係る事業所の従業者の知識及び技能並びに人員が、第七十四条第一項の厚生省令で定める基準及び同項の厚生省令で定める員数を満たしていないとき。
三 申請者が、第七十四条第二項に規定する指定居宅サービスの事業の設備及び運営に関する基準に従って適正な居宅サービス事業の運営をすることができないと認められるとき。



15
13
問題13 老人(在宅)介護支援センターに関する次の記述のうち,正しいものに○、誤っているものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A
 市町村に,原則として基幹型支援センターと複数の地域型支援センターを組み合わせた体制作りが進められている。
B
 平成12年度からは、介護保険制度の導入に伴い,介護予防などの業務は他機関に移行し,専ら地域ケア体制の拠点としての機能を果たすものとした。
C
 主となる業務の一つとして、要援護高齢者以外の高齢者に対する保健・福祉サービスの利用調整等の業務も挙げられている。
D
 相談機能については、24時間対応することとしており、特別養護老人ホームなどとの併設を原則としているが、単独に設置されているものもある。

(
組み合わせ)
   ABCD
1 ○○○○
2 ○×○○
3 ○×××
4 ×○×○
5 ××○×


解答2
A
○この問題をそのまま覚えた方が近道ですね
B
×介護予防についても在宅介護支援センターが中心になって担っているので間違い!
C
○在宅介護支援センターの業務として老人福祉施設や市町村と連携して、問題にもあるように用援護者以外の高齢者に対する福祉サービス利用に関する調整も行っています
D
○各種相談の24時間対応は頭にいれておいてください。電話での対応ですが、現実になされているようです。この文面通りおぼえてください。

資料

基幹型在宅介護支援センター(原則として市町村に1箇所)
(基本事業)
1 地域型支援センターの統括、支援
2 介護予防・生活支援サービスの総合調整
3 介護サービス基幹(ケアマネージャーを含む)の指導支援
(選択業務)
4 介護サービス情報の整備
5 在宅改修の指導・福祉用具の紹介
6 介護予防事業

地域型在宅介護支援センター(原則として中学校区に1箇所)
1 総合相談
2 高齢者の実態把握
3 介護保険対象外者に対する支援(保健福祉サービスの申請代行等)
4 地域住民グループ活動などインフォーマルなサービスの育成支援・活用


在宅介護支援センター運営事業実施要綱
1
 目的
在宅介護支援センター運営事業は、在宅の要援護高齢者若しくは要援護となるおそれのある高齢者又はその家族等に対し、在宅介護等に関する総合的な相談に応じ、在宅の要援護高齢者若しくは要援護となるおそれのある高齢者又はその家族等の介護等に関するニーズに対応した各種の保健、福祉サービス(介護保険を含む)が、総合的に受けられるように市町村等関係行政機関、サービス実施機関及び居宅介護支援事業所等との連絡調整等の便宜を供与し、もって、地域の要援護高齢者及び要援護となるおそれのある高齢者並びにその家族等の福祉の向上を図ることを目的とする。
2
 実施主体
この事業の実施主体は、市町村(特別区を含む。以下同じ。)とする。
ただし、事業の運営の全部又は一部を適切な事業運営が確保できると認められる地方公共団体、社会福祉法人、医療法人(地域医師会を含む。)又は民間事業者等に委託することができるものとする。なお、市町村は、委託に当たっては、委託条件、遵守事項等の委託内容を明記した委託契約書を作成し、かつ、保管するものとする。
3
 利用対象者
この事業の対象者は、おおむね65歳以上の要援護高齢者及び要援護となるおそれのある高齢者(以下「要援護高齢者等」という。)並びにその家族及び親族(以下「家族等」という。)とする。
4
 市町村の責務
 (2)
 (前略)
この場合、市町村は、あらかじめ、連絡支援体制の基幹となる支援センター(以下「基幹型支援センター」という。)1か所定めるものとする。ただし、概ね人口10万人を超える市町村にあっては、基幹型支援センター1か所あたりの統括すべき基幹型支援センター以外の支援センター(以下、地域型支援センター」という)がおおむね5か所未満である場合を除き、当該超える人口が、10万人又はその端数を増すごとに1か所を加えて定めることができるものとする。
(後略)


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14
問題14 介護保険法による痴呆対応型共同生活介護に関する次の記述のうち,正しいものに○,誤っているものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A
 「痴呆対応型共同生活介護」は,施設サービスに位置付けられている。
B
 施設整備費については補助制度があり,一定の要件を満たす特定非営利活動法人等も補助対象とされる。
C
 利用定員は5人から9人で,少人数による共同生活を営むことに支障がない人を利用対象者としている。
D
 日常生活を支障なく送るために必要な設備と,入居者が相互交流できる場所などを有し,居室は個室を原則としている。

(
組み合わせ)
  ABCD
1 ○○○○
2 ○○×○
3 ×○○○
4 ××○×
5 ×××○

 解答3
A
×施設と勘違いする人いまだ多し!グループホームは居宅サービスですよ〜
B
○特定非営利活動法人が運営する時も補助対象となる
C
○5〜9人覚えましょう
D
○原則は個室も覚えましょう


参考
介護保険法 第7条第5項
この法律において「居宅サービス」とは,訪問介護,訪問入浴介護,訪問リハビリテーション,短期入所生活介護,短期療養管理指導,通所介護,通所リハビリテーション,短期入所生活介護,短期入所療養介護,痴呆対応型共同生活介護,特定施設入所者介護及び福祉用具貸与をいい,「居宅サービス事業」とは居宅サービスを行う事業をいう。


第三節 設備に関する基準
(
設備に関する基準)
第百五十九条 指定痴呆対応型共同生活介護事業所は、一又は複数の共同生活住居を有しなければならない。
2 共同生活住居は、その入居定員を五人以上九人以下とし、居室、居間、食堂、台所、浴室その他利用者が日常生活を営む上で必要な設備を設けるものとする。
3 一の居室の定員は、一人とする。ただし、利用者の処遇上必要と認められる場合は、二人とすることができるものとする。
4 一の居室の床面積は、七・四三平方メートル以上としなければならない。
5 居間及び食堂は、同一の場所とすることができる。

関連法規 介護保険法 第7条第15
この法律において「痴呆対応型共同生活介護」とは,要介護者であって痴呆の状態にあるもの(当該痴呆に伴って著しい精神症状を呈する者及び当該痴呆に伴って著しい行動異常がある者並びにその者痴呆の原因となる疾患が急性の状態にある者を除く。)について,その共同生活を営むべき住居において,入浴,排せつ,食事等の介護その他の日常生活上の世話及び機能訓練を行うことをいう。



15
15
問題15 痴呆性高齢者に対する日常生活上における権利擁護・支援に関する次の記述のうち,正しいものの組み合わせを一つ選びなさい。
A
 地域福祉権利擁護事業とは,判断能力の不十分な痴呆性高齢者らと契約し、日常的な金銭管理や福祉サービス利用の手続代行などを行うものである。
B
 地域福祉権利擁護事業の実施主体は,都道府県社会福祉協議会である。
C
 地域福祉権利擁護事業では,利用相談を受けると都道府県社会福祉協議会か生活支援員を派遣する。
D
 介護支援専門員は,「契約締結判定ガイドライン」に沿って,高齢者本人の理解の程度を判定し,契約書の作成を行う。
(組み合わせ)
1 AB
2 AC
3 AD
4 BC
5 CD

解答 1
A
○そのとおりですね
B
○これも都道府県社協なので・・市町村社協と間違えないでください
C×これは都道府県社会福祉協議会でなく市町村社会福祉協議会
D×介護支援専門員ではなく生活支援専門員ですね

「地域福祉権利擁護事業実施要領」
1 趣旨
本要領は、社会福祉法第81条の規定に基づき、同法第108条第1項に規定する社協(以下「実施主体」という。)が行う福祉サービス利用援助事業(都道府県の区域内においてあまねく福祉サービス利用援助事業が実施されるために必要な事業を含む。以下同じ。)、当該事業に従事する者の資質の向上のための事業並びに福祉サービス利用援助事業に関する普及及び啓発を行う事業(これらの事業を総称して「地域福祉権利擁護事業」という。)について定めるものである。

(
) 事業の委託
実施主体は、本事業の一部を次に掲げる者に委託できるものとする。
ア 社会福祉法第107条第1項及び第2項に規定する社協
イ 社会福祉法人
ウ 民法第34条に規定する公益法人
エ 特定非営利活動促進法第2条第2項に規定する特定非営利活動法人
オ アからエまでのほか、福祉サービス利用援助事業の対象者の当事者団体、家族会等で法人格を有するもの

○「地域福祉推進事業の実施について」より(平成13810)(社援発第1391)
(
各都道府県知事・各指定都市市長あて厚生労働省社会・援護局長通知)


15
16
問題16 高齢者の生きがいと健康づくり推進のための施策に関する次の記述のうち,正しいものに○,誤っているものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A
 在宅福祉を支える訪問支援活動を目的とする高齢者訪問支援活動推進員の養成事業が進められている。
B
 老人クラブは,地域社会との交流を目指したもので,会員は各地区から推薦された有志からなっている。
C
 老人クラブでは,在宅の高齢者や老人ホームの訪問を行うなどの活動も行っている。
D
 国・都道府県と財団法人長寿社会開発センターが共催して,全国健康福祉祭(ねんりんピック)が開催されている。

(
組み合わせ)
  ABCD
1 ○×○○
2 ○×○×
3 ×○○○
4 ×○××
5 ××○○

解答 1
A
○平成13年から、高齢者訪問支援活動推進事業のなかで推進員の養成事業も行われています。
B
×会員は各地区から推薦された有志というわけではなく自主的に集まった人で運営されています。ですから間違いですね
C
○そのとおりです
D
○全国健康福祉祭=「ねんりんぴっく」は毎年スポーツ、健康等の祭典を国、都道府県、長寿社会開発センターの3者共催で行われています


1517
問題17 特定非営利活動促進法(NPO)及び非営利民間活動に関する次の記述のうち,正しいものに○,誤っているものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A NPO法は,特定非営利活動を行う団体に法人格を付与することして、市民が行う白由な社会貢献活動の健全な発展が促進できるようにしたものである。
B NPO法には,特定非営利活動法人の活動内容を規定していない。
C 「特定非営利活動法人の活動・運営の実態に関する調査報告書」(経済企画庁、平成123)によると,最も多い活動分野は「保健・医療・福祉」である。
D 特定非営利活動法人は,介護保険法にもとづくサービスの担い手の一つとして、訪問介護での指定事業者になることもできる。

(
組み合わせ)
ABCD
1 ○○○○
2 ○○○×
3 ○×○○
4 ×○×○
5 ××○○

解答 3 
A
○この法律の第1条ですが「この法律は、特定非営利活動を行う団体に法人格を付与すること等により、ボランティア活動をはじめとする市民が行う自由な社会貢献活動としての特定非営利活動の健全な発展を促進し、もって公益の増進に寄与することを目的とする。」とあります
B
×活動内容については現在17分野まで規定されています。
C
○その通りです。
D
○特定非営利活動法人は介護保険上の指定サービス業者になれます

参考
特定非営利活動促進法(NPO)
(目的)
第一条  この法律は、特定非営利活動を行う団体に法人格を付与すること等により、ボランティア活動をはじめとする市民が行う自由な社会貢献活動としての特定非営利活動の健全な発展を促進し、もって公益の増進に寄与することを目的とする。


特定非営利活動促進法(NPO)
(定義)
第二条  この法律において「特定非営利活動」とは、別表に掲げる活動に該当する活動であって、不特定かつ多数のものの利益の増進に寄与することを目的とするものをいう。
別表 (第二条関係)

一 保健、医療又は福祉の増進を図る活動
二 社会教育の推進を図る活動
三 まちづくりの推進を図る活動
四 文化、芸術又はスポーツの振興を図る活動
五 環境の保全を図る活動
六 災害救援活動
七 地域安全活動
八 人権の擁護又は平和の推進を図る活動
九 国際協力の活動
十 男女共同参画社会の形成の促進を図る活動
十一 子どもの健全育成を図る活動
十二 前各号に掲げる活動を行う団体の運営又は活動に関する連絡、助言又は援助の活動

15
18
問題18 高齢者が住まう場に関する次の文章の空欄A,B,Cに該当する語句の組み合わせとして,正しいものを一つ選びなさい。

高齢期の居住の場が多様化しつつある。生活援助員(ライフサポートアドバイザー)による生活指導・相談,安否確認,緊急対応等のサービス提供を行うバリアフリー化された公共賃貸住宅である[]もその一つである。また,その他に、高齢のため独立して生活するには不安がある者で,家族で世話をすることが困難な者が利用できる老人福祉施設としての[],個人の住宅部分とは別に,居住者同士が交流し支え合うことを目的にしてダイニングキッチン・リビング等の共通の空間を備えた集合住宅である[]などがある。(国民生活白書平成13年度版)
      A               B                C
1 痴呆性高齢者クループホーム ―― ケアハウス ―――――――――― シルバーハウジング
2 コレクティブハウジング ―――― 痴呆性高齢者グループホーム ―― ケアハウス
3 シルハーハウジンク ―――――― ケアハウス ―――――――――― コレクティブハウジング
4 ケアハウス ―――――――――― シルバーハウジング ―――――― 痴呆性高齢者グループホーム
5 痴呆性高齢者グループホーム ―― シルバーハウジング ――――――― ケアハウス

解答3
参考
生活援助員(ライフサポートアドバイザー)といえば、「シルバーハウジング」ですね。
「コレクティブハウス」も、高齢者向け住宅施策のひとつで、「地方公共団体を事業主体」とし、一つの独立した住宅でありながら、共有スペースを有した集合住宅です。

ケアハウスとは、「軽費老人ホーム」のひとつ。
「軽費老人ホーム」には、A型(食事つき)、B型(自炊型)、介護利用型軽費老人ホーム(ケアハウス)の3種類があります。

15回 障害者福祉論


15
19(不適切問題→一部法改正により:択一ブログの女王参照しました)
問題19 次の文章は,障害者基本法第3条の一部である。空欄A,B,Cに該当する語句の組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

「すべて障害者は・個人の[]が重んぜられその[]にふさわしい[]を保障される[]を有するものとする。」
  A   B   C
1 権利  福祉  資格
2 尊厳  援護  権利
3 人権  対応  資格
4 尊厳  処遇  権利   ←処遇が生活に変更
5 人格  福祉  人権

解答 4(一部法改正により「処遇」が「生活」に変更になりました)
障害者基本法
(基本的理念)
第3条  すべて障害者は、個人の尊厳が重んせられ、その尊厳にふさわしい生活を保障される権利を有するものとする。
 2   すべて障害者は、社会を構成する一員として社会、経済、文化その他あらゆる分野の活動に参加する機会を与えられるものとする。



15
20(不適切問題→一部問題が古すぎ!:択一ブログの女王参照しました)
問題20 障害者福祉のサービス体系に関する次の記述のうち,正しいものに○、誤っているものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A 平成5年の障害者基本法の改正で,障害者は身体障害者と精神障害者の二つを法の対象とした。
B 身体障害者に発行される手帳の等級は,1級から7級まである。
C 精神障害者福祉手帳制度は,1級から3級までの区分を設けている。
D 
平成8年度から始まった障害者プランは,ノーマライゼーション7か年戦略とも呼ばれている。←問題が古すぎてもう出ない可能性がある

(
組み合わせ)
  A B C D
1 ○○○×
2 ○○×○
3 ○××○
4 ×○○×
5 ××○○

解答 5(不適切問題→一部問題が古すぎ!:択一ブログの女王参照しました)
A
×身体障害者と精神障害者の二つではなく身体障害者と知的障害者、それに精神障害者が加わりました。
B
×1級から6級までが手帳交付がある。7級の障害は一つだけだと身体障害者福祉法の対象にならないので覚えておいてね
C
○精神障害者手帳は1〜3級までで、写真の貼り付け義務はありません。ちなみに「精神障害者福祉法」における「精神障害者」とは、精神分裂病、精神作用物質による急性中毒又はその依存症、知的障害、精神病質その他の精神疾患を有する者をいいますのであわせて覚えておきましょう
D
○そのとおり覚えましょう←問題が古すぎてもう出ない可能性がある


1521
問題21 重度身体障害者日常生活用具給付等事業の日常生活用具に含まれるものに○,含まれないものに×をつけた場合,
その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A 電磁調理器
B 文字放送デコーダー
C 浴槽(湯沸器を含む。)
D 俳個感知機器

(
組み合わせ)
  AB C D
1 ○○○×
2 ○○×○
3 ○×○×
4 ×○×○
5 ××○○

解答 1
A
○このとおり覚えるしかないですね。視覚障害者2級以上が対象です
B
○このとおり覚えるしかないですね。必要と認められる者が対象
C
○このとおり覚えるしかないですね。下肢等の障害が2級以上が対象
D
×徘徊感知器は、平成12年以前の老人日常生活給付事業の対象品目でしたが、現在は介護保険の福祉用具貸与品目です


15
22
問題22 次の記述のうち,誤っているものを一つ選びなさい。
1 盲学校,聾学校,養護学校のうち、学校数が最も多いのは養護学校である。
2 障害者の雇用の促進等に関する法律にもとづいて定められる雇用率は、1般の民問企業については1.8%が適用されている。
3 いわゆる「交通バリアフリ一法」(平成12年制定)では,バスなどの車両を新規に導入する場合,移動円滑化基準への適合を義務づけている。
4 パラリンピツク(夏季・冬季)競技大会は,毎年開催されている。
5 3歳児健康診査の実施主体は,市町村である。

解答 4
1○養護学校が約800,聾学校が約100,盲学校が約70。もう覚えた?
2○なんと中途半端は数字でしょうか。民間は1.8%、公務員関係は2.1%。でも精神障害者は対象外なので覚えておいてください
3○そのとおりです
4×夏、冬ともにオリンピック後に開催だから4年に一度です
5○昔は都道府県でしたが、今は一歳半健診同様市町村が実施主体ですね

15回 リハビリテーション論


15
23
問題23 IADL(手段的ADL)に含まれない項目を一つ選びなさい。

1 掃除
2 金銭の管理
3 交通機関の利用
4 入浴
5 薬の管理

解答 4
1○
2○
3○
4×
5○

参考

日常生活動作のことをADLといいます。ADLが自立しても一人で社会生活が出来るわけではありませんで、生活活動の自立度を測定する尺度としてIADLが用いられます。たとえで言えば日常生活動作(ADL)に含まれるものは歩く、移乗動作、食事、入浴、服を着ること、トイレなど。手段的ADLに含まれるものが掃除、金銭の管理、交通機関の利用、薬の管理、買い物、家事一般などとなります。それを考えるとその違いや答えがみえてきませんか?



15
24
問題24 障害に関する次の記述のうち,適切なものを一つ選びなさい。

1 自閉症は,男性より女性に多い。
2 脳性麻揮は,進行性の運動機能障害である。
3 知的障害は,知能指数のみによって診断される。
4 厚生労働省の患者調査(平成1110)によると,精神及び行動の障害のうち,精神病院で入院,外来ともに最も多いのは,気分(感情)障害(躁うつ病を含む。)である。
5 厚生労働省の調査(身体障害児実態調査,平成811)における身体障害児の障害種類別をみると,構成割合が最も高いのは肢体不自由である。


解答 5
1×そんなことはありません。性差はないんですよ
2×進行性ではなく、非進行性病変にもとづくものです
3×知能指数だけでなく、社会適応能力も配慮するのが知能指数
4×気分(感情)障害よりも内因(機能)精神障害 、統合失調症(精神分裂病)
5○

1525
問題25 リハビリテーションの実際に関する次の記述のうち,正しいものに○,誤っているものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A 過度の訓練の結果,かえって新しい損傷をおこすことを過用症候群という。
B 関節や筋の拘縮の予防や改善のために行われるのが,関節可動域運動である。
C 身体を起こしただけで血圧が低下してしまうようになるのが,起立性低血圧である。
D 廃用症候群は高齢者より若年者におこりやすく,程度も著しい。

(
組み合わせ)
  ABCD
1 ○○○×
2 ○○×○
3 ○××○
4 ×○○×
5 ××○○

解答 1
A
○そのまま覚えましょう
B
○そのまま覚えましょう
C
○そのまま覚えましょう
D
×若年者ではなく高齢者におこりやすい

1526
問題26 リハビリテーションに関する次の記述のうち,誤っているものを一つ選びなさい。

1 リハビリテーションは名誉の回復や公民権の回復などの意味にも使用される。
2 1970年代に入って,アメリカのカリフォルニア州バークレーで,自立生活運動が展開されるようになった。
3 国連総会にて,1975年に障害者の権利宣言が決議された。
4 1980年の世界保健機関(WHO)の国際障害分類では,機能障害,活動,参加の3つのレベルに体系化された。
5 国連総会にて,1981年を国際障害者年とすることを決議し,完全参加と平等がテーマに掲げられた。

解答 4
1○再び能力を回復すると訳せますけれど、問題にあるように名誉の回復、公民権の回復などの意味も持っています
2○障害のある人達を中心にカリフォルニア州バークレーで展開された
3○この宣言で障害者の基本的人権に関する指針がしめされました
4×1980年の障害者の分類は機能障害、能力障害、社会的不利の3つに分類されていた。この問題は今度は出題されないので注意をようします。
2001年に改正された国際生活機能分類(ICF)では障害を3つのレベルでとらえプラスの用語を用いることにしました。つまり
機能障害でなく→心身機能・身体構造
能力障害でなく→活動
社会不利でなく→参加
これができていないことを3つの障害れべるという言葉で表現されています。覚えましょう
5○そのとおりです

15回  社会福祉援助技術

15
27
問題27 インーテーク(受理面接)に関する次の記述のうち,適切でないものを一つ選びなさい。

1 家族構成など利用者に関する基本的な情報を収集する。
2 援助者の役割と提供できる援助内容を伝える。
3 利用者の不安と緊張を解きほぐしながら,主訴の内容を把握する。
4 援助計画を立案し,援助の具体的方法を決定する。
5 自らの機関が十分に援助できない場合には,他機関への送致や紹介を行う。


解答 4 
1○家族構成は基本的情報として重要ですから初回面接では家族構成を聞くことは重要なことです。
2○役割とか提供できるサービス内容をつたえることもインテーク面接で行われます
3○そのとおりですよね
4×インテークの場では、具体的内容まで決定することはありません。問題の明確化とか、双方がどのような条件で援助の契約を結んでいくかを確認する場ですから・・・
5○援助がここの機関で難しい場合には他の機関を利用するようにすすめることも問題にはなりませんが、この場合には十分な説明をして納得してもらうことが受容です。

1528
問題28 集団援助技術の活動内容を表した次の文章の空欄A,B,Cに該当する語句の組み合わせとして,正しいものを
一つ選びなさい。

「ソーシャル・グループワークとは,ソーシャルワークの一つの方法であり,[]なクループ経験を通じて,[][]に機能する
力を高めまた個人・集団・地域社会の諸問題により効果的に対処し得るよう,人びとを援助するものである」
(
コノプカ(Konopka,G.)の定義)

    A    B    C
1 個別的  集団  教育的
2 客観的  杜会  福祉的
3 対人的  地域  健康的
4 情緒的  家族  心理的
5 意図的  個人  社会的


解答 5 コノプカのグループワークの定義を参考として下記に提示します

コノプカは、『ソーシャル・グループ・ワーク』において「ソーシャル・グループワークとは、ソーシャルワークの一つの方法で
あり、意図的なグループ経験を通じて、個人の社会的に機能する力を高め、また個人、集団、地域社会の諸問題に、より効果的に対処しうるよう、人々を援助するものである」と定義している。


15
29
問題29 地域援助技術に関する次の記述のうち,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして
正しいものを一つ選びなさい。

A 地域における福祉二一ズを明らかにし,関係機関が連携してその改善に取り組む。
B 地域住民の福祉活動への参加を促進する。
C 社会福祉サービスを効果的,効率的に運営管理する方法である。
D 地域で社会資源の開発をすすめる。

(
組み合わせ)
  A B C D
1 ○○○×
2 ○○×○
3 ○××○
4 ××○○
5 ××○×

解答2
A
○地域援助とはこのようなものです。自然に問題を読んで受け入れましょう
B
○地域住民の参加が基本となります
C
×福祉サービスの運営管理については地域援助技術とは一線をおくものである。これは地域福祉運営管理の説明である。効率的に運営するものではないこと!
D
○社会資源の利用だけでなく、必要なサービス等がみとめられた時はそれを開発していくのも地域援助技術に含まれる

1530
問題30 関連援助技術に関する次の組み合わせのうち,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせ
として正しいものを一つ選びなさい。

A ネットワーク ――――― 利用者を中心として効果的な援助を組み立てる支援関係網のことである。
B スーパービジョン ――― 教育的,管理的,支持的な機能をもつ指導の方法である。
C カウンセリンク ―――― 心理的な問題を中心とした援助のことである。
D コンサルテーション ―― 施設の運営管理のことである。

(
組み合わせ)
  A B C D
1 ○○○×
2 ○○××
3 ○××○
4 ×○○×
5 ××○○

解答 1
A
○ネットワーク・・支援網とかサービス網をつくることですから正しいですよね
B
○スパービジョンの意味はこのとおりです。これを行う指導者のことをスーパーバイザー、受けるひとをスーパーバイジーといいます。これは一対一で行われることもありますが一対集団で行われることもあります
C
○この説明は問題にあるとおりなので不要ですね
D
×コンサルテーションとは、隣接関連領域の外部の専門家による助言のことで、施設の運営管理のことではありません。



15
31
問題31 ケアマネジメントに関する次の記述のうち,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせ
として正しいものを一つ選びなさい。
A 利用者の生活の質(QOL)の向上のために,利用者の二一ズに沿いながら,提供するサービスの調整を図る。
B 地域で生活をする利用者が「自分の人生を自分で責任をもって決定していく」過程を支援する。
C ケアプランは,利用者の身体的自立を支援することを目的とするものであり,利用者が生活する地域特性とは関係なく
作成される。
D 有効に機能するためには,地域の関係機関・施設,団体等が組織化され,地域でのネットワークが確立していることが必
要である。

(
組み合わせ)
  A B C D
1 ○○×○
2 ○×○○
3 ○×○×
4 ×○×○
5 ××○○

解答1
A
○ケアマネジメントでは利用者の生活の質の向上のために、身の回りにはる社会資源の調整を図ることが大きな働きとなる
B
○サービスを受けるにあたって自己決定を最大限尊重することは当然である
C
×ケアプランは地域の特性を考慮して作成されるものである。したがって誤り
D
Aの問題とも関連ありますが、いろんな社会資源の活用ができるようにネットワークが重要です


事例問題
(社会福祉援助技術(演習を含む。)・事例問題)

次の事例を読んで,問題32から問題34までについて答えなさい。
〔事例〕
山本耀子さん(仮名:75歳・女性),3年ほど前から痴呆症と診断されて,現在は,介護老人福祉施設に入所して1か月になる。排泄・食事は自立、歩行には,杖を使っている。衣服の着脱と入浴に関しては見守りが必要である。
入所前は,長男夫婦・孫3人との6人でアパート暮らしをしていた。山本さん白身は,利用者や職員に「家にいては,長男の妻に迷惑をかけてしまうので,私が入所すればいいのだ」と言っていた。ここ数日,夜問の徘徊が激しくなり,「もう少し,散歩していたいの」とか,「夫(3年前に他界している。)がそろそろ帰宅するから」と言って落ち着かない。また,介護職員に対しては,「あなたは私の敵でしょ」といった発言もみられる。しかし,介護職員のAさんを
信頼し,関係は良好であり,次のような場面があった。「誰にも言わないでね」と前置きをして,「私を追い出した嫁に仕返しをするつもりなの。以前もそうしたけど失敗したのよ」と真剣な顔で訴えてきた。


15
32
問題32山本さんの徘徊に対する職員のかかわりについての次の記述のうち,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A 徘徊をやめさせることは決して良いことではなく,万が一いなくなってもいいように,背中に施設名・住所・連絡先・・氏名・病名等をゼッケンのような形で付けておいた。
B 消灯の時間は過ぎていたが,山本さんと一緒にテレビを見ながら,昔の家族と過ごしたときのことを回想した。
C 山本さんの「夫が,そろそろ帰宅するから」との発言に対して,山本さんの寂しさと不安に思う気持ちを肯定的に共感した。
D 「もう少し,散歩していたいの」と言う山本さんに対して,「夜歩くことは危険であるし,いけないことである」と説得をし,やめさせた。

(
組み合わせ)
  A B C D
1 ○○○×
2 ○○×○
3 ○××○
4 ×○○×
5 ××○○

解答4
A
×背中に個人情報なんて洒落になりませんよね。間違い
B
○回想法が認知症に有効だといわれていますから、昔話をすることはいいことです。
C
○不安を軽減するには、受容、共感の態度が必要です
D
×覚えておきましょうね・・説得よりは納得してもらう・・・この原則を忘れないで〜


15
33
問題33山本さんのケース会議に関する次の記述のうち,適切なものの組み合わせを一つ選びなさい。

A ケース会議には,山本さんとの関係が良好な職員を参加させないようにしている。
B 山本さんの現在の状況を把握するケース会議には,生活歴は資料として必要ではない。
C 今までの山本さんとの会話や徘徊に対する対処の記録は重要な資料となる。
D 山本さんを個別的に理解していくために,ケース会議は有効な方法である。
(
組み合わせ)
1 AB
2 AC
3 BC
4 BD
5 CD

解答 5 
A
×山本さんと信頼関係ある職員が参加しないんて〜まったく・・・参加した方が一番確実な心理状況などがわかっていいじゃない
B
×あぜ〜ん(^^;)・・生活歴のなかに山本さんのかかえる問題が見えてくるんですからね
C
○そうそう  そのとおりです
D
○ケース会議でニーズが明らかになってくる。そして問題を職員みんなが把握するんです

15
34
問題34 山本さんの「私を追い出した嫁に仕返しをするつもりなの。以前もそうしたけど失敗したのよ」との発言に対し,介護職員のAさんやその他の職員が行った秘密保持の方法に関する次の記述のうち,適切なものの組み合わせを一つ選びなさい。
A Aさんは,山本さんの「誰にも言わないでね」の言葉どおりに,いかなる場合でも誰にもこのことは話すべきではない。
B Aさんは,このような山本さんの情報を他の職員と共有し,その後の方策を検討する。
C 家族に知らせる必要が生じた際には,最小限必要な情報にとどめるべきである。
D この情報の秘密保持は,Aさんに課せられる義務であり,他の職員にはその義務はない。
(
組み合わせ)
1 AB
2 AC
3 BC
4 BD
5 CD

解答 3 
A
×この問題、難しいと感じる人いるかもしれません。誰にもいわないで!といわれれば、何でも秘密保持だ!ではありません。なぜなら仕返しをしかねない危険行為に及びかねないことについてはAさんの信頼関係を失わないことを考慮しながら関係職員との情報共有は必要だと思います。
B
○上の問題があるから、このように職員と情報を共有が必要ですよね
C
○家族関係が危うい関係ですから、このように必要最小限必要な状況でいいでしょう
D
×関係者すべてに秘密保持義務が生じるのが当然と考えてください

15回 レクリエーション活動援助法

15
35
問題35 介護の現場における「レクリエーションの考え方」に関する次の記述のうち,最も適切なものを一つ選びなさい。

1 あくまでも集団活動が基本であるから,施設における行事やクラブ活動では,利用者全員が参加できるものを考えることが大切である。
2 ゲームや踊りなどのほか,手遊び歌や風船バレーなどがあり,それらは施設入所者にとって絶対と言っていいほど大切である。
3 楽しいことであり,参加者の心身と生活の活性化のための活動となるので大切である。
4 余暇に行われる活動であるから,利用者の好みというよりは,労働によって失われたものを回復する「余暇の善用」として位置付けることが大切である。
5 身体の不自由な人には無理なので,そういう人にはリハビリテーションを行うことが大切である。

解答 3
1×レクは集団でやることは多いが、それが基本ということはありません。参加、不参加は本人の自由ですからね。この問題では強制参加の臭いがしますね
2×この、「絶対」がでたら、わたしなら、最後まで読まないで×にします。いいことかもしれないけれど何事にも絶対はありえません
3○そのとおりです。それをすることで生活に潤いがでなきゃ
4×余暇に行われる活動だけでなく、食事、睡眠、学習、仕事というようなものまで含むものです。余暇の善用という位置づけは、昔のレクの考え方にありましたが、今ではその感えかたは見直されています。
5×あれあれ〜 身体の不自由なひとでも、できるレクはたくさんあるんじゃない?


1536
問題36 福祉施設におけるレクリエーション活動の主体に関する次の記述のうち,最も適切なものを一つ選びなさい。
1 主体は個人であるが,施設という集団生活の場では,個人よりも集団を主体と考える。
2 主体は施設利用者であり,利用者一人一人がレクリエーションを受け入れたり,評価したりすることが大切である。
3 レクリエーション活動を提供する施設が主体であるから,利用者の好みに応じたレクリエーションを提供しなければならない。
4 レクリエーションの楽しみや喜びを共有することができる仲問がいることが大切となることから,主体は集団である。
5 主体は時と場合によって変化するため,利用者が主体になることもあれば,介護福祉士や施設長が主体になることもある。

解答 2
1×集団生活の中でも、個人の主体性は尊重されなくてはなりませんね
2○そのとおりですから、問題を何度も読みましょう
3×レクレーション活動の主体は、提供する施設ではなく 利用する人でなくてはなりません
4×主体は集団ではなく、「個」でなくてはなりません。現在のレクリエーションの考え方は、集団でありながら、利用者ひとりひとりがいかに楽しめるか、主体的に関われるか というものに変化してきています
5×だまされてはいけません。あくまで主体は利用者ですよ。介護福祉士や施設長が主体となることはありません


15
37
問題37 次の記述のうち,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,
の組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A
 レクリエーション活動は,スポーツをすることも一つであり,リハビリテーションの目的を遂行するために利用できることもある。
B
 レクリエーションは,楽しいという感情をべ一スに,身体的・精神的・社会的なコンディショニングを図ることを内包しており,リハビリテーションの分野でも利用できる。
C
 リハビリテーションは,その利用者の生活の質(QOL)の改善や向上を目的としており,運動療法などの場面でレクリエーション活動が関係することもある。
D
 レクリエーション活動は,利用者の個別化が重要であり,リハビリテーションの目指す方向と一致する。
(
組み合わせ)
  A B C D
1 ○○○○
2 ○○×○
3 ○×××
4 ××○×
5 ×××○

解答 1
A
○施設でのレク活動の主体に関する問題です。すべて正解。ADを何度も読んで
B
○同上
C
○同上
D
○同上

事例問題

(
レクリエーション活動援助法・事例問題)
次の事例を読んで,問題38から問題40までについて答えなさい。
〔事例〕
某市障害者保健福祉センターでは,機能訓練と並んで様々なレクリエーション活動が行われている。主婦であったAさん(55歳・女性),脳血管障害による右片麻痺(右利き)である。コミュニケーションに問題はないが,発声機能がやや低下している。通所をはじめたころは,病気によるショックからうつ状態がひどく,集団活動には参加出来ない状態であったが,6か月経過した今は,障害を徐々に受け入れ,うつ状態もやや軽減してきたので,他者に対しても少し注意が向けられるようになってきた。


15
38
問題38 右片麻揮のAさんに対するレクリエーション活動に関する次の記述のうち,
最も適切なものを一つ選びなさい。

1 Aさんのレクリエーション活動場面では,患側の右.上下肢は無視して,健側の左上下肢のみを使うよう促す。
2 Aさんは,発声機能が低下しているので,歌を歌うなどの声を出す活動が有効である。
3 うつ状態の軽減しつつあるAさんには,他者とのふれあいを目的とした40人くらいの集団活動が効果的である。
4 右利きであったAさんのレクリエーション活動は,利き手交換をしなければならないので,常に左手での活動を促し励ます。
5
 主婦であったAさんへのレクリエーション活動の種目としては,料理が最も適切である。


解答 2
1×「患側の右.上下肢は『無視』して」とありますが、状況によっては使うこともあるかもしれないのでまずは状況を把握することから始まりますよね
2○歌うことでリハビリになりますから、良いことじゃないでしょうか
3×うつ状態なのに、いきなり大人数の前に出ることはストレスを与えてしまいます。最初は少人数から徐々に集団に慣れるようにするが正解ですね
4×うつ症状のある方に「励まし」が禁忌であることは、援助法の基本中の基本です
5×あれっ!事例問題の中には料理の「り」もでてないぞ!これは、介護者側の一方的な思いこみというしかないです。

15
39
間題39 Aさんへのレクリエーション活動の援助に関する次の記述のうち,適切でないものを1つ選びなさい。

1 Aさんがコーラス活動を希望したので,参加を援助した。
2 左手を使う書道活動を,同じ右片麻揮の障害をもつ3人でのグループ活動として提案した。
3 レクリェーション活動として,フラワーパークヘの大型バス旅行を企画したので,参加を促した。
4 関節可動域保持のためのストレッチ体操の時間を自由参加のかたちで設定したので,参加をすすめてみた。
5 レクリエーション活動中は,車いすに乗ったままではなく,在宅でAさんが過ごしている条件と同じように,普通のいすに移乗して行うことを提案した。

解答3
1○そう、本人の希望が大事
2○この人数なら少人数とみていいのでしょうか。このように小さなグループで、同じ仲間がこのような活動をすることはいいことです
3×うつの利用者に、本人の欲求を把握しないで参加を促すというのは問題ですね
4○強制無しの自由参加という形をとってますから、いい対応です
5○日常おこなっているパターンを尊重することは大切で、適切な提案だと思います


1540
問題40 障害者保健福祉センター内だけでなく,Aさんの地域・在宅でのレクリエーション活動援助に関する次の記述のうち,最も適切なものを一つ選びなさい。

1 在宅では,家摩参加型のレクリェーションというよりも,Aさんが一人で楽しめるレクリエーションを提供する。
2 地域のレクリエーション活動には,Aさんが参加することは難しいので控えた方がいいと説明する。
3 障害者保健福祉センターが主催する文化祭などのレクリェーション活動にAさんとともに家族を招待し交流をはかる。
4 障害者同士でサークルを作った方が,偏見もなくお互い理解しやすいので,レクリエーション活動でもそうするよう,Aさんを指導する。
5 地域で行われる盆踊りや夏祭りなどのレクリエーション活動に,積極的に参加するようAさんを激励する。


解答3
1×在宅でもAさんが1人で楽しめるレクレーションを提案するのは間違えではないが、「最も適切」とはいえない。
2×参加するのが難しいのであれば、なぜ参加できないのか、どうすれば参加できるのか、考えるのが活動援助の本質です
3○そのとおりです
4×障害者同士でのレクレーション活動も有効であるが、他者からの理解を得ることも大切です。それに「指導」ということは強制につながるので、援助活動として不適切ですよね
5×うつ状態からだっしてないAさんに「激励する」のは不適切です。

第15回 老人・障害者の心理

15
41
第15回  問題41

適応機制に関する次の文章の空欄A、B、Cに該当する語句の組み合わせとして、正しいものを一つ選びなさい。

中途障害者が社会復帰に向けて訓練をしている時に、「訓練をしても、障害がある人を雇ってくれる会社はないので、やっても無駄だ」 と言って、訓練をしようとしないのは、[]によって防衛しているためだと考えられる。
また、訓練施設から自宅に外泊をした時に、「近所の人に見られるのが恥ずかしい」と家から一歩も外に出ないのは、障害者に対して 社会の偏見があるということのみならず、自分の気持ちを[]していると考えられる。
訓練中に、「なんでも自分でできるから」として他人の援助を全て拒否したりする場合には、自分の気持ちの[]である可能性を考慮 した方がよい。
このような適応機制を理解したうえで障害者に関わることが大切である。
A B C
1. 合理化−− 投影−− 反動形成
2. 攻 撃−− 抑圧−− 補償
3. 抑 圧−− 拒否−− 反動形成
4. 抑 圧−− 投影−− 同一視
5. 合理化−− 拒否−− 補償

解答1
1○この問題はよくでてきますから、覚えましょう。適応機制は防衛規制とも言われてます。「訓練をしても、障害がある人を雇ってくれる会社はないので、やっても無駄だ」と確実でない理由をつけてますが、これは、そんな理由をつけて、心の安定をはかる機制(自分を抑える行為)で「合理化」といいます。「近所の人に見られるのが恥ずかしい」と家から一歩も外に出ないのは自分の感情を他人から向けられる視線に感じてしまうことですがこれは「投影」という機制(自分を抑える行為)になります。「なんでも自分でできるから」として他人の援助を全て拒否するのは、本当は援助が必要なのに逆の態度をみせてしまうことで、これを「反動形成」の機制(自分を抑える行為)といいます。ですからAが正しい
2×
3×
4×
5×

15
42
第15回  問題42

次の記述のうち、適切でないものを一つ選びなさい。

1. リアリティ・オリェンテーションには、職員の意図的なコミュニケーションを活用する 24時間リアリテイ・オリエンテーション及び小グループで定期的に行われる教室リアリテイ・オリエンテーションがある。
2. 再動機づけ法は、抑うつ状態を中心に社会的・対人的活動性が低下した高齢者に対し、 日常生活への参加を促進するために行われる。
3. 心理劇では、監督、補助自我、演者、観客などという要素が重要である。 。
4. 回想法は、施設入所高齢者に対しての方法であり、在宅の高齢者に対して用いることは不適切である。。
5. 高齢者に対する音楽療法の実践方法の中には、歌ったり、簡単な楽譜を演奏したり、 音楽に合わせて手や身体を動かす活動的な方法と、音楽を聞いて心身をコントロールする受容的な方法とがある。

解答4
1○リアリティ・オリェンテーションは見当識(時間・場所・人の顔の認識)を高める方法で、問題にもあるように24時間リアリテイ・オリエンテーション及び小グループで定期的に行われる教室リアリテイ・オリエンテーションがある。
2○再動機づけ法は、意欲を高める方法で問題にあるようにそれが低下した高齢者に対し、 日常生活への参加を促進するために行われる
3○心理劇は参加者が役者や観客になったりして即興のドラマをつくる集団活動のようなものです。問題にあるように監督、補助自我、演者、観客などという要素が必要になってきます
4×回想法は簡単にいうと、思い出話をして高齢者の残存能力を活性化させるものです。施設、在宅にかぎらず有効な方法です
5○普通私達が感じてることですよね。うたをきいて踊るし、じっくり聞き入ることもある



15
43
第15回  問題43

老年期の発達課題に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせを一つ選びなさい。

A. 老年期の発達課題を達成できるかどうかは、遺伝によって決まる。
B. 老年期の発達課題を考える上で、性の問題は重要ではない。
C. 自分の人生をありのままに受け入れることが、老年期の重要な課題とされる。
D. 絶望の危機に直面しても、老年期の発達課題を達成した者は、英知という徳が備わるといわれる。
1 AB
2 AC
3 BC
4 BD
5 CD

解答5
A
×老年期の発達課題の達成には遺伝的要素よりも成熟、成長の要素のほうが大きいとおもいます
B
×老いても、恋をしているお年寄りは実に生き生き生活しています
C
○はい、否定的にとらえたら寂しい。ありのままに素直に受け入れることで救われるんです
D
○老年期の発達課題は「統合性対絶望」であるといわれています。難しい言葉です。納得のいく説明がこれについては難しいのでこのまま覚えましょう

15
44
第15回  問題44

障害が及ぼす心理的影響に関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A. 視覚障害のある幼児が失明を自覚するのは、一般的には成長して集団の中に入り、 周囲の自分に対する対応が違うことを意識したときだと言われている。
B. 進行性の疾患にもとづく障害者の場合には、非進行性の疾患による者に比べて、障害の進行とともに情緒不安定などの心理的変化が生じるので、長期の心理的なサポートが必要になる。
C. 中年で脳血管障害になった片麻痺の人は、抑うつ的になることがあるが、それを乗り越えていく 人も少なくない。
D. 高齢になって聞こえなくなった場合には、生活の経験もあり、読話や筆記、補聴器の使用などの代替のコミュニケーション手段が使えるので、困ることは少ない。

  A B C D
1 ○ ○ ○ × 
2 ○ ○ × × 
3 ○ × ○ × 
4 × ○ ○ ○
5 × ○ × ○

解答1
A
○一般的に言われているのは集団の中にはいって他者との比較が出来る頃にです
B
○たしかに疾患が安定しているより進行しているほうが心理的にストレスとなります。ですからそのサポートは当然必要となります
C
○最初は抑鬱(よくうつ)的になってもほとんどの人は乗り越えることができます
D
×高齢者の難聴は補聴器が利用されないケースが多く、コミュニケーションの代用としての読話や筆記、補聴器には適応しずらいことが多いのではないでしょうか。したがって間違い

1545
第15回  問題45

老化によって生じる事柄に関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A. 老年期には経験が蓄積され、一般的に情報処理のスピードが向上する。
B. 高齢になると、内容に展開のある文章の要点に関する記憶力は、かなり低下する。
C. 老いたと思う契機として、「視覚の衰え」、「つかれやすい」、「疲労の回復が遅い」などが挙げられる。
D. 老年期には、個人差が拡大するので、それを考慮してかかわるべきである。

  A B C D
1 ○ ○ × ○
2 ○ × ○ ×
3 × ○ ○ ○
4 × ○ × ○
5 × × ○ ○

解答5
A
×調整能力は衰えることは少ないけれども、情報処理のスピード、例えば計算能力などは明らかに衰えますよね。ですから間違い
B
×高齢者が展開のある文書の要点にかんする記憶は極端に低下することはない
C
○ですよね〜・・一般的減少として感じてますよね
D
○そうなんです。お年寄りをみてもしっかりしている人、そうでない人の格差が激しい


1546
第15回  問題46

性格や人格に関する次の記述のうち、正しいものに○、誤っているものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A. 高齢者の性格や人格は、時代背景や環境の影響を受けることがある。
B. 高齢者は、頑固だ、硬いというステレオタイプな見かたは避けなければならない。
C. 自己受容とは、自分の弱点をなるべくみないようにして、自分の長所を受け入れることである。
D. 人は年を取ると外向性が増す。

  A B C D
1 ○ ○ ○ × 
2 ○ ○ × ○
3 ○ ○ × ×
4 × ○ × ○
5 × × ○ × 

解答3
A
○要するに様々なことに影響をうけて性格が決まってくるんですよね
B
○高齢者でも、様々なタイプの性格のかたがいますから、高齢者は一概に頑固だとか、融通がきかないとか、そんなことはありません
C
×自己受容とは弱点を見ないようにして、良いところだけ見ると言うことではなく、いろんな影響を受けながら現実の自分を受け止めることをいう
D
×どうでしょう。どちらかというと、自分自身への自身の喪失感というのを感じやすくやすくなりますから、一般的には内向性が増すと考えるのが一般的かと思います

1547
第15回  問題47

次の文章の空欄A、B、Cに該当する語句の組み合わせとして、正しいものを一つ選びなさい。

痴呆の評価表は、知能の低下を評価する[]のテストと、痴呆性高齢者に伴う感情の変化、性格の変化、行動障害、[]などの行動を 観察して行う観察式の2種類に分けられる。前者には例えば、[]があり、後者には例えば、柄澤式「老人知能の臨床的判定基準」がある。
1. 自記式ーー 生活歴 ーービネー式知能検査。
2. 自記式ーー 日常生活能力 ーーGBSスケール。
3. 質問式ーー 生活歴 ーー痴呆性老人の日常生活自立度判定基準。
4. 質問式ーー 日常生活能力 ーー改訂長谷川式簡易知能評価スケール。
5. 記録式ーー 生活歴 ーーN式(西村式)老年者日常生活動作評価。
解答4
1×
2×
3×
4○痴呆の評価は、知能の低下を評価する質問式・・・感情、性格の変化、行動傷害、日常生活能力の行動を観察する観察式がある。問題を利用してこのように整理できるといいですね。質問式には長谷川式簡易知能評価スケール、観察式には柄澤式「老人知能の臨床的判定基準」がある。自分ノートがあればまとめておきましょう。長谷川式簡易知能評価スケールは痴呆の診断に用いられるのではなく、どの程度の痴呆かを判定するのものです。これも頭に入れておいてください
5×

15
48
第15回  問題48

面接におけるコミュニケーション技法に関する次の記述のうち、適切なものの組み合わせを一つ選びなさい。

A. クライエントの態度を観察するよりも、クライエントの言語的な表現に着目するとよい。
B. 話を明確にするために、クライエントの言っている重要な語句や話の本質を取り出して返す「言いかえ」を行うとよい。
C. 質問をするときに「閉じられた質問」は事実を確認するときに用い、「開かれた質問」は問題を明らかにするときに用いるとよい。
D. クライエントの感情を言語化して指摘することは、クライエントを不安定にしてしまうので、避けるべきである。
1 AB
2 AC
3 AD
4 BC
5 CD

解答4
A
×面接でのコミュニケーションで必要なのは態度全体の観察と同時に言語的な表現にも着目して、共感、傾聴することが大切である
B
○同じ言葉の繰り返しにならないように、繰り返しや、時には言葉を換えながら問題を明確化させていくことも大切である
C
○閉じられた言葉とは「はい」「いいえ」で帰ってくるような質問、開かれた言葉とは「はい」「いいえ」以外の言葉がかえってくるような質問をすることである。その方が、会話がスムーズに進行しますよね
D
×感情を言語化して指摘するとありますが、ようするにその人の感情を言葉に表して、例えば「辛いんです」とクライエントがいったとしたら、「つらかったんでしょうねェ〜」と指摘することは、共感、受容の態度をしめしていることであり、クライエントを不安にしてしまうことではないので、正しくはない。

第15回 家政学概論

第15回 問題49
家計の収入・支出に関する次の文章の空欄A,B,Cに該当する語句の組み合わせとして、正しいものを一つ 選びなさい。

実収入から[A]を差し引いた、いわゆる手取り収入を可処分所得という。[A]には税金や[B]が含まれる。 ただし、[A]に含まれる税金は[C]などの直接税である。
1. 消費支出 ーー実収入以外の収入 ーー消費税
2. 消費支出 ーー社会保障給付 ーー固定資産税
3. 非消費支出 ーー社会保険料 ーー所得税
4. 非消費支出 ーー社会保障給付 ーー消費税
5. 実支出 ーー実支出以外の支出 ーー相続税

解答3
1×
2×
3○実収入というのは、経常収入(例としてサラリーマン給料)+特別収入(例として祝い金のようなもの)の合計。それらから国に納める税金、社会保険料等(=非消費支出)を差し引いたものを可処分所得といいます。ですからAは非消費支出が入る。Aには税金や社会保険料が入ることになるからBは社会保険料ということになる。税金の種類であるが、直接税と関節税があるが、直接税に含まれるのもには、国に関して言えば所得税、相続税、贈与税などが、間接税としているものは消費税、酒税、たばこ税、石油税等がある。
4×
5×



第15回 問題50

栄養素の主な働きに関する次の記述のうち、正しいものに○、誤っているものに×をつけた場合、 その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A. 炭水化物は、生体組織を構成し、生体機能の調節をしている。
B. たんぱく質は、生体組織を構成し、エネルギーの生産や生体機能の調節をしている。
C. 脂質はエネルギーを生成し、生体組織を構成している。
D. 無機質は、生体組織を構成し、生体機能の調整をしている。

  A  B  C  D
1 ○ ○ × ×
2 ○ × ○ ○
3 ○ × ○ ×
4 × ○ ○ ○
5 × × ○ ○

解答4
A
×炭水化物の役割の多くはエネルギー源である
B
○タンパク質は生体組織を構成する成分で筋肉、臓器などをつくる成分であるとともにエネルギー源でもある。
C
○脂質はエネルギー源であり、生体組織を構成している
D
○無機質は骨、筋肉、皮膚、血液、臓器などの成分であるとともに、生体機能の調整も行っている。


第15回 問題51

調味料や調理法に関する次の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。

1. みそ1Ogとしょうゆ10gを比べたとき、塩分量が多いのはしょうゆである。
2. 薄口しょうゆ1Ogと濃い口しょうゆ1Ogを比べたとき、塩分量が多いのは濃い口しょうゆである。
3. 煮物の味付けに砂糖としょうゆを使用する場合は、一般的に砂糖を先に入れる方がよい。
4. 加熱操作には、電子レンジを使用する誘電加熱や電磁調理器による誘導加熱などもある。
5. 野菜の調理方法でビタミンCの損失は、揚げ物より煮物の方が大きい。

解答2
1○味噌の塩分量は6〜13%、醤油は幅があるが12〜16%である。したがって醤油のほうが塩分としては多いことになる。
2×間違える人が多いです。実は薄口醤油のほうが多いんです。
3○砂糖が味がしみこみにくので、さきに砂糖をいれて、あとで醤油で加減します
4○加熱操作には湿式加熱、乾式加熱(水をつかない加熱)、誘電加熱(電子レンジ)があります
5○そのとおりで、揚げ物のときよりも、煮物のほうがビタミンCの損失が大きい


第15回 問題52

食物繊維に関する次の記述のうち、正しいものに○、誤っているものに×をつけた場合、 その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A. ヒトの消化酵素で消化されない難消化性成分の総称である。
B. セルロースやペクチンは、多糖類の食物繊維である。
C. 成人では、1日の摂取量として10gから15gが必要とされている。
D. 整腸作用や腸内の有害物質を吸収する作用などがある。

  A  B  C  D
1 ○ ○ × ○
2 ○ × ○ ○
3 ○ × ○ ×
4 × ○ ○ ○
5 × × × ○

解答1
A
○食物繊維の定義ですから覚えましょう
B
○食物繊維の大部分は多糖類でセルロース、ペクチンなどがある
C
×必要な摂取繊維量は成人で一日2025g必要とされている
D
○食物繊維は整腸作用や、有害物質の吸収、血糖値を下げるなどの働きがある


第15回 問題53

ある給食施設において喫食者のほとんどが嘔吐、腹痛、下痢な どの中毒症状を呈した。調べたところ、加熱不十分な「鶏肉のホ イル焼き」が原因食品と推定された。加熱不十分な鶏肉と患者 の便から、同一血清型の菌が高率に検出された。次の食中毒の 原因物質のうち、最も疑わしいものを一つ選びなさい。

1. 腸炎ビブリオ
2. アニサキス
3. 病原性大腸菌
4. トキソプラズマ
5. カンピロバクター

解答5
1×腸炎ビブリオ食中毒は主に魚介類が原因食品となるので間違い
2×アニサキスは魚に寄生する寄生虫なので間違い
3×病原性大腸菌は人や動物の腸内に常駐する菌で、その中でも病原性の強いのが病原性大腸菌(下痢制大腸菌)といわれる。したがって、鶏肉とは関係ないので間違い
4×トキソプラズマは人への感染では特に豚肉から感染する。したがって間違い
5○カンピロバクターは特に鶏肉を不十分な加熱状態で感染することが多い。したがって正しい

第15回 問題54

衣服素材の加工に関する次の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。

1. 合成繊維に対して内部に多数の微細な空孔を作ると、吸水性・吸汗性が高くなる。
2. 綿・麻・レーヨンの防しわ性を高めるために、樹脂加工を施す。
3. 羊毛のスケールを部分的に壊し、表面を滑らかにすると、縮みやすくなる。
4. 繊維状の菌の増殖を抑え、防臭効果を付与する加工を抗菌防臭加工という。
5. 織維に火を着きにくく、炎症を防ぐための加工を難燃・防炎加工という。

解答3
1○綿には繊維にルーメンという空孔があり、これが湿気分を吸収する働きがある
2○綿・麻・レーヨンのセルロース系繊維は水や熱でしわになりやすいのでこの欠点を無くするためにしわをつくらない樹脂加工を行う
3×羊毛の表面のスケールは洗濯などで絡まり合う。そこで、表面を滑らかにすることで縮みにくくなる。したがってまちがいである
4○そのとおりです
5○読んで、そのとおり。何度も問題をといてください



15
55
第15回 問題55

住居の管理と安全などに関する次の記述のうち、逼切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、 その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A. 階段の片側に手すりを設ける場合、右利きの人には昇る方向の右側につけるのがよい。
B. 人や物などが移動する動線計画では、生活行為の違う動線を交錯させるように考える。
C. 裁縫などの作業をする際は、局部照明が効果的だが、目が疲労しにくいように室内全体を局部照明の1O分の1程度以上の全体照明とすることが望ましい。
D. 手動車いすや電動車いすは、日本工業規格(JIS)により標準寸法や品質の制定されている。

  A  B  C  D
1 ○ × ○ ×
2 ○ × × ○
3 ○ × × ×
4 × ○ ○ ○
5 × × ○ ○


第15回 問題56

次の記述のうち、逼切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A. 消費者契約法では、事業主が契約の締結を勧誘するに際し重要事項について事実と異なる説明をして契約した場合、消費者はその契約を取り消すことが できる。
B. 食料・農業・農村基本法にもとづく計画では、消費者が取り組むべき課題と して、廃棄・食べ残しの低減をあげている。
C. 特定非営利活動促進法(NPO)により、民間団体が法人格を取得できるの は、福祉の増進を図る活動と環境の保全を図る活動の2つである。
D. 配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律(DV防止法)で は、配偶者からの暴力を受けている者を発見した者は、通報に努めなければ ならないとされている。

  A  B  C  D
1 ○ ○ ○ ○
2 ○ ○ × ○
3 ○ × ○ ×
4 × ○ × ○
5 × × ○ ×

解答2
A
○この問題はこれからも出てくるでしょうから、よく覚えましょう。問題のとおり事実と異なる表示をして、契約したしたときは、消費者は取消できます
B
○1999年に制定されたものですが、食料自給率の向上のためには、消費者の取り組む課題があげられていて、家庭での食べ物の廃棄、食べ残しを減らすことが盛り込まれている
C
×二つだけでなく、現在は教育や災害援助活動など17つの活動があげられている
D
○発見者の通報義務が定められました。覚えましょう

第15回 医学一般

問題57

臓器が体の中に占める位置に関する次の記述のうち、 正しいものに○、誤っているものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A. 胸部と腹部は、横隔膜によって分けられる。
B. 腎臓は、背側にある。
C. 声帯は、喉頭にある。
D. 食道は、気管の前方にある。

  A B C D
1 ○○○×
2 ○○×○
3 ○××○
4 ×○○×
5 ××○○

解答1
A
○胸部と腹部の境目にある筋肉が横隔膜です
B
○腎臓は背中側に位置する。主な働きは血液を濾過し(ろか)して尿をつくる
C
○咽頭の上部の両側にある左右のひだを声帯という。声帯は咽頭にあるので正解
D
×食道は気管の前方でなく後方にあります


問題58

人体の構造に関する次の記述のうち,正しいものの組み合わせを一つ選びなさい。

A. 肘(ちゅう)関節と手関節の間を、前腕という。
B. 股(こ)関節と膝(しつ)関節の間を,下腿(かたい)という。
C. 下腿(かたい)には、脛(けい)骨と腓(ひ)骨がある。
D. 脊椎(せきつい)の下端は、坐(ざ)骨である。

1. A B
2. A C
3. B C
4. B D

解答2
A
○この手の問題は、問題文を読むだけでは理解は難しいですね。是非参考書片手に確認してください。大まかですが肩関節から肘関節までを上腕、肘関節から手関節までを前腕といいますから正解
B
×股関節と膝関節の間は大腿部といいますから間違い
C
○すいません。図がないと説明できません(降参です)
D
×脊椎(せきつい)の下端は、仙骨なので間違い


問題59

次の文章の空欄A,B,Cに該当する語句の組み合わせとして,正しいものを一つ選びなさい。

口腔では歯による咀嚼(そしゃく)で食物を砕き,第1相では,舌によって食物を口腔の奥にもっていく。 第2相では[ A ]に食物が触れて議下反射が起こり、咽頭から食道へ飲み込まれる。第3相は,食道 から胃に至るまでの過程をさす。第2相の嚥下反射のとき,鼻腔と咽頭の間が[ B ]によって区切られ、 咽頭と喉頭の間は[ C ]によって塞がれる。

    A         B      C
1. 喉頭粘膜   軟口蓋   喉頭蓋
2. 喉頭粘膜   喉頭蓋   咽頭蓋
3. 咽頭粘膜   軟口蓋   咽頭蓋
4. 咽頭粘膜   喉頭蓋   軟口蓋
5. 咽頭粘膜   軟口蓋   喉頭蓋

解答5(問題の出し方としてAの答えが皆同じというのは適切とは思えないな〜)
1×
2×
3×
4×
5○歯で食べ物を砕き、1相、2相、3相という過程でどのような仕組みで食物が胃に至るのかを説明するものです。けっこう重要な問題ですね。

1相→食べ物を口腔の奥へ運ぶ
2相→咽頭粘膜に食べ物がふれて嚥下反射がおこる。嚥下反射の時鼻腔と咽頭の間が軟口蓋で区切られ咽頭と喉頭の間は喉頭蓋でふさがれる。あれっ・気がつけば問題の書き写しです。この問題が一番の説明ですね。喉頭の蓋は食べ物の誤飲などを防いでくれる役割をしますが、それでもあやまって気管に入ろうとすると、気管は異物が入るのを防いで気道を確保しようとします。それでも誤ってものが気管に入り込むと肺炎などを起こしてしまうわけでね。是非、図をみて納得してください。言葉だけの説明はつかれます


問題60

症状や所見と、それを観察する上で重要な身体の部位の組み合わせのうち、誤っているものを一つ選びなさい。

1. 貧血 ーー眼瞼結膜
2. 黄疸 ーー眼球結膜
3. 脱水 ーー皮膚
4. 浮腫 ーー歯根
5. 褥瘡 ーー仙骨部

解答4
1○貧血をおこすと皮膚や粘膜が蒼白になります。まぶたの裏側のところは眼瞼(がんけん)結膜とよばれます。結膜は、眼球とまぶたをつなぎあわせてそれらがうまく動くようにしている粘膜のことをいいます。したがって貧血・結膜・粘膜つながりですのでただしい
2○黄疸は眼球の結膜にいち早くあらわれやすい。したがって正解
3○脱水を起こすと、皮膚が乾燥状態となる(皮膚の緊張状態)
4×浮腫とはリンパ球などの水分が組織などにたまる状態ですが歯根は歯肉の中にある部分なので、浮腫があったとしても重要な観察部位とはいえませんね
5○褥瘡が出やすい部分、それは骨のでている部位などですから仙骨などは大いに関連します。ですから正しい


問題61

疾患と症状に関する次の組み合わせのうち、正しいものに○、誤っているものに×をつけた場合、 その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A. 糖尿病 ーー口渇
B. 痛風 ーー拇指基関節炎
C. 甲状腺機能充進症 ーー眼球陥凹
D. 甲状腺機能低下症 ーー粘液水腫

  A B C D
1 ○○×○
2 ○○××
3 ○×○×
4 ○××○
5 ×○○○

解答1
A
○糖尿病の症状として、覚えておく中に口渇(こうかつ)がありますが、このほかに覚えておいて欲しいのが視覚障害、知覚障害、インポテンツなどが有名です
B
○痛風は尿酸が結晶化して、関節炎をおこします。最もその結晶が沈着しやすいのは拇指基関節ですから正解となります
C
×甲状腺機能充進症・・このほとんどがバセドウ氏病です。この症状としては発汗促進、体重減少、眼球突出、甲状腺腫などがある。眼球陥凹(がんきゅうかんおう)ではないので間違いです
D
○甲状腺機能低下症は粘膜水腫とも呼ばれている。症状としては全身倦怠、寒さ、眠気、動作の遅鈍などがある。


問題62

病態や疾患と、それに伴う血液中の値の変化の組み合わせのうち、値が低下するものを一つ選びなさい。

1. 貧血 ーーヘモグロビン
2. 糖尿病 ーーグルコース
3. 痛風 ーー尿酸
4. 黄疸 ーービリルビン
5. 肝炎 ーーGOT(ALT)

解答1
1○ヘモグロビンの働きは酸素の供給です。そしてその供給が滞ると貧血になります。つまりヘモグロビン濃度の低下によって貧血がおこるのですから正しいですね
2×グルコースを日本語訳にすると「糖」のこと。糖尿病になると血糖値が上がります。つまり糖尿病でグルコースは上昇するので、間違い
3×痛風は高い尿酸値で尿酸が結晶化して関節炎をおこします。上昇ですから不正解 
4×ビリルビン値の上昇で黄疸になるから、間違い
5×肝炎をおこすと、GOT,GPTなどの酵素値が上昇します。ですから不正解


問題63

脳血管障害(脳卒中)に関する次の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。

1. 右大脳半球の障害では、左半身の麻痺をきたすことが多い。
2. 失語症は、左人脳半球の障害でおこることが多い。
3. 脳塞栓は、心疾患に伴うことが多い
4. 脳出血は、高血圧のある患者におこることが多い。
5. 感覚(知覚)障害は、運動麻痺がみられる側の反対側におこることが多い。

解答5
1○一般的なことですが、運動麻痺というのは脳の障害部位の反対側の上下肢でおきることを頭にいれておいてください。それでこの問題は解けますよね。つまり右大脳半球の障害では、左半身の麻痺、左大脳半球の障害では、右半身の麻痺です。
2○失語症では言葉の理解、判断、読み書きなどが阻害されます。これは問題にあるように左人脳半球の障害でおこることが多いので正解
3○脳塞栓とは、心臓や心臓を出てから脳に至る前の血管の中で血液が固まった血栓が出来て、 これが血液の流れに乗って脳の血管に入り込んで脳の血管をつめてしまう状態です。これに伴う症状では不整脈、心疾患等が認められるので正解
4○脳出血の人の多くは高血圧の既往歴があるので正解
5×運動麻痺も、感覚障害も脳の障害部位の反対側でおきるので運動麻痺がみられる側の反対側ということはなく同じ側ということですから間違い。



問題64

心疾患に関する次の配述のうち、正しいものの組み合わせを一つ選びなさい。

A. 糖尿病は、心筋梗塞の危険因子のひとつである。
B. 人口ペースメーカーは、完全房室ブロックの適応にならない。
C. 高齢者では、心筋梗塞がおきても胸痛を訴えない場合がある。
D. 安静時に出現する狭心症を、心筋梗塞という。

1.A B
2.A C
3.A D
4.B C
5.B D

解答2
A
○糖尿病の合併症としては、脳梗塞、心筋梗塞、末梢神経障害がある。したがって正しい。
B
×人口ペースメーカでの刺激伝導の遅延、途絶するのが房室ブロックですが、障害の程度により1,2,3度房室ブロックに分類される。この第3度房室ブロックのことを完全房室ブロックというので、適応になる
C
○心筋梗塞では激しい胸痛がある。これは覚えましょう。何度も出てますから
D
×狭心症→運動時におこるものを労作性狭心症、安静時におこるものを安静時狭心症といいます。狭心症とは心筋が虚血(血液がいきわたらくなる)酸欠状態になり胸痛や胸部圧感を引き起こすものですが、心筋梗塞は血液の供給が不足し心筋が壊死をおこことなので間違い

問題65

疾患と症状に関する次の組み合わせのうち、誤っているものを一つ選びなさい。

1. パーキンソン病 ーー動作緩慢
2. 脊髄小脳変性症 ーー失調性歩行
3. 後縦靱帯骨化症 ーー構音障害
4. ハンチントン舞踏病 ーー痴呆
5. 筋萎縮性側索硬化症 ーー嚥下障害

解答3
1○パーキンソンの3代特徴は動作緩慢、前屈姿勢、仮面様顔貌(がんぼう)です。正しいですね
2○脊髄小脳変性症の症状として運動失調(失調性歩行)が最も有名です。正しい
3×後縦靱帯骨化症・・過去問にも出てこない病名ですね。この症状は歩行困難、上肢の動作困難などがあるが、この疾患で構音障害(構音障害とは、言葉を正しく明瞭に発音できない障害です)はおこらない
4○ハンチントン舞踏病は痴呆症や統合失調症の過程などで発症し、末期には高度の認知症、歩行困難などをひきおこす。正しい
5○筋萎縮性側索硬化症は筋力低下、筋萎縮が主症状ですが、嚥下障害や構音障害(構音障害とは、言葉を正しく明瞭に発音できない障害です)を引き起こす


問題66
我が国の臓器がんの特徴に関する次の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。

1. 胃がんの罹患率は、昭和50年代に比べると現在は低下した。
2. 大腸がんで多いのは、直腸がんである
3. この20年間前立腺がんの罹患率は、徐々に増加している。
4. 膵がんは、他のがんよりも予後がよい。
5. 男性のがんによる死亡率の第1位は、肺がん(気管・気管支がんを含む。)である。

解答4
1○胃ガンの罹患率は昭和40年代から低下している。覚えておくことは男性が肺ガンに続いて第2位の死因、女性が第1位の死因であることを記憶に留めよう
2○大腸癌で多い部位は結腸、直腸の順に多い
3○前立腺癌の発生率は急速に増加してるので○
4×膵臓癌は男性の高齢者に多いが、他の癌に比べると5年生存率がきわめて低い。予後もけして良いとはいえない
5○男性の癌の死因の順位は男性が肺ガン→胃ガン、女性は胃ガン→大腸癌である。正しい


問題67
在宅医療として認められるものに○、認められないものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A. 在宅酸素療法
B. 中心静脈栄養
C. 経管栄養
D. 腹膜透析(CAPD)

  A B C D
1 ○ ○ ○ ○
2 ○ ○ ○ ×
3 ○ ○ × ○
4 ○ × ○ ○
5 × ○ ○ ○

解答1
A
○在宅酸素療法は筋萎縮性側索硬化症などで使用
B
○中心静脈栄養は末期の病気で消化機能が低下したとき高カロリーの輸血を在宅で行うものです
C
○嚥下障害のある利用者に対して、食べ物をいれると嚥下性肺炎などを起こす危険性があるときに行います
D
○腎機能が低下して、なおかつ通院に問題があるとき在宅で行われます


第15回  問題68
保健施策に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせを一つ選びなさい。

A. 市町村は、乳児健康診査、16か月児健康診査などの母子保健事業を行う。
B. 21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)」は、疾病の早期発見、早期治療を目的としている。
C. 地域保健推進のため、保健所を増設していく計画が進められている。
D. 老人保健事業には、機能訓練や訪問指導が含まれる。

1.A B
2.A C
3.A D
4.B C
5.B D

解答3
A
○以前は都道府県で行われてましたが、現在は3歳児健診、一歳半健診もすべて市町村の事業になりましたので正解
B
×これは、最近よくでてますねェ〜。ここでの目標や方向性は栄養・食生活、身体活動・運動、休養と心の健康づくり、たばこ、アルコール、歯の健康、糖尿病、循環器系疾患、癌などの対策があげられている。であるので間違い
C
×新たに保健所を増設という計画はなく、広域的・専門的・専門技術の拠点として位置づけられている
D
○老人保健事業には機能訓練や訪問指導以外にも、保健手帳の交付、健康教育、健康診査等の事業が決められている

15回 精神保健

15
69
問題69 各ライフステージに生じやすい精神的問題に関する次の組み合わせのうち,適切でないものを一つ選びなさい。

1 老年期 ――――― 喪失体験
2 成人期 ――――― アルコール依存症
3 初老期 ――――― 空の巣症候群(エンプティーネスト症候群)
4 思春期 ――――― リスト・カット
5 幼児期 ――――― 燃え尽き症候群(バーンアウト症候群)

解答5
1○老年期には社会的な役割も少なくなり、身近な人の死を体験など多くの喪失体験するステージでもある。したがって正しい
2○成人期は、家庭的にも仕事的にも多くの役割を求められたりし、お酒との付き合いも増える時期である。アルコールの問題を抱え込む時期でもある
3○壮年から老年期へむかう端境期が初老期であるが、子供が独り立ちしたり、仕事綿でも一区切りつく時期でもある。このことで、喜びよりも空虚感を感じる時期でもあるので、この組み合わせは正しい
4○思春期は神経症や、統合失調症などを発生しやすい時期でもある。リストカット、やり場のない怒りを発散させる時期で一種の混乱期といってよい。
5×バーンアウトは社会のなかで、自分の役割を自覚して一生懸命突き進む時期に、頑張りすぎて力が燃え尽きる状態のことである。幼児期にそれはあり得ない・・×ですね

問題70 老年期のうつ病に関する次の記述のうち,誤っているものを一つ選びなさい。

1 環境の変化や精神的要因が発病の契機となる。
2 貧困妄想や心気妄想がみられる。
3 判断力が低下する。
4 自殺の危険がある。
5 1週間から2週間で自然に軽快する。

解答 5
1○初老期は環境の変化や病気などでうつ発病の契機となりやすい
2○お金があっても足りないと思う貧困妄想や、自分が病気ではないかと頻繁に不安に思うような心気妄想を初老期ではいだくことがある
3○うつ病での抑うつ状態では意欲、判断力、思考力などが低下する
4○うつ病で最も要注意なのが自殺である。「死んじゃダメ」と確約しないといけません
5×うつの持続期間は治療をしないと1年以上続くこともあります。1〜2週間で自然に軽快するものではありません。

15
71
問題71 次の症状を説明する用語として,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A 情動(感情)失禁 ――― 笑ったときに尿をもらしてしまう。
B 被害妄想 ―――――― そのような事実はないのに「嫁が自分の持ち物を盗み出す」などと訴える。
C 見当識障害 ――――― 自分がいる場所や,今何時ころなのかが分からない
D 心気症 ――――――― 気分が滅入ってしまう。

(
組み合わせ)
  ABCD
1 ○○○×
2 ○○×○
3 ○××○
4 ×○○×
5 ××○○

解答 4
A
×感情失禁の失禁は尿をもらす意味ではなく、尿失禁のように感情をコントロール出来ない状態を表現したものです。決して間違わないようにね(^^)/
B
○妄想とは間違った考えを確信し、それを訂正できないことをいいます。問題文にもあるように、事実でないのに事実と思いこむことですから、正しい
C
○見当識障害というのは、時間、場所、人の顔などを正しく認知できない障害のことです。ですから正しいですね
D
×これも間違える人、多いんだよなぁ〜。心気症とは必要以上に自分が病気ではないかと病的なほど心配する病的症状のことをいいます。


15
72
問題72 精神障害者に対する社会復帰施設ないし生活支援の事業とその説明の組み合わせのうち,適切でないものを一つ選びなさい。

1 精神障害者地域生活支援センター ――― 相談及び福祉サーヒス等の利用の援助
2 精神障害者生活訓練施設 ――――――― 入所による社会復帰訓練
3 精神障害者地域生活援助事業 ――――― グループホーム
4 精神障害者居宅介護等事業 ―――――― ケアマネジメント
5 精神障害者社会適応訓練事業 ――――― 通院患者へのリハビリテーション

解答 4
1○精神障害者地域生活支援センターは社会復帰施設の一つであることも覚えておきましょう。相談及び福祉サーヒス等の利用の援助するところなので正しい
2○精神障害者生活訓練施設(=援護寮)社会復帰施設の一つで、入院医療の必要はないけれど、家庭で日常生活が困難な人に、必要な訓練、指導を行い社会復帰の促進を行うことを目的とする施設です
3○これは、精神障害者居宅生活支援事業の一つでグループホームとよばれるものですから正解です
4×精神障害者居宅介護等事業はホームヘルプサービス事業のことです。ケアマネジメントではないですね。間違い
5○精神障害者社会適応訓練事業とは、職親制度のことですが、雇用が困難な精神障害者を事業者に委託し、就労の場の提供と社会生活への適応訓練を行う事業のことです

15回 介護概論

問題73 介護福祉士の業務に関する次の記述のうち,正しいものの組み合わせを一つ選びなさい。

A
 介護に関する家族への指導は,介護福祉士の本来の業務ではない。
B
 医師やその他の医療関係者との連携を保たなければならない。
C
 業務に関して知り得た人の秘密を漏らしてはならないが,介護の仕事をやめた後は,秘密保持の義務はない。
D
 介護福祉士の業務においては,介護予防の視点も大切である。
(
組み合わせ)
1 AB
2 AC
3 AD
4 BC
5 BD

解答 5
A
 ×介護に関する家族への指導も、介護福祉士の業務となります。
社会福祉士及び介護福祉士法
この法律において「介護福祉士」とは、第四十二条第一項の登録を受け、介護福祉士の名称を用いて、専門的知識及び技術をもつて、身体上又は精神上の障害があることにより日常生活を営むのに支障がある者につき入浴、排せつ、食事その他の介護を行い、並びにその者及びその介護者に対して介護に関する指導を行うこと(以下「介護等」という。)を業とする者をいう。
B
 ○その通りです。これについても社会福祉士及び介護福祉士法を参照してください。
社会福祉士及び介護福祉士法
社会福祉士及び介護福祉士は、その業務を行うに当たっては、医師その他の医療関係者との連携を保たなければならない。
C
 ×その仕事を辞めても秘守義務残ります。これも社会福祉士及び介護福祉士法を参照してください。
社会福祉士及び介護福祉士法
社会福祉士又は介護福祉士は、正当な理由がなく、その業務に関して知り得た人の秘密を漏らしてはならない。社会福祉士又は介護福祉士でなくなった後においても、同様とする。
D
 ○その通りですね。つまり、介護が必要でなくなるように予防するというのも介護福祉士の業務のひとつになります。

問題74 次の記述のうち,適切なものの組み合わせを一つ選びなさい。

A
 89歳の女性が,耳が聞こえにくくなったと言ったので,年だからあきらめるよう説得した。
B
 室内歩行が困難な高齢者に対しては,福祉用具の貸与,住宅改修などに関するサービスがあることを知らせた。
C
 下肢の筋力低下による歩行障害のある高齢者に,外出を控えるように助言した。
D
 「白内障といわれていたが,最近見えにくくなった」と訴えてきたので,医療機関に受診するようすすめた。

(
組み合わせ)
1 AB
2 AC
3 BC
4 BD
5 CD

解答 4
A
×まず、なすべきことは耳鼻科への受診を提案することで介護員の判断で説得してはいけませんよね。
B
○そのとおりです。素直に読んで納得してください
C
×心身を使わないと廃用症候群になってしまいます。ましてや人の楽しみを奪うようなケアはいただけません。
D
○まずは自分の判断ではなく、医療に関することはそこでの受診からはじまります

問題75 介護実習の学生が利用者とのコミュニケーションが取れないと悩んでいた。介護従事者の学生に対するアドバイスの内容に関する次の記述のうち,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A
 言語によるコミュニケーションだけでなく,言語以外のコミュニケーションも大切である。
B
 利用者とのコミュニケーションは,日常的な介護援助を通して行われるものであるから,基本的な介護技術を身につけることも大切である。
C
 聞こえていないと思われる利用者にも,相手の目を見ながら元気に明るい声であいさつする。
D
 コミュニケーションとは,相互に相手を理解することであるから,例えば,どんな食べ物が好きか等,身近な話題から入ってみる。

(
組み合わせ)
ABCD
1 ○○○○
2 ○×○×
3 ×○○○
4 ×○××
5 ×××○

解答1
A
○コミュニケーションには言語によるもの、非言語によるもの、例えば手を使っての表現とか、顔の表情で知らせるとかの手段があります。ですから正しいですね
B
○コミュニケーションも介護技術も同じように必要なんだという趣旨です。正しい
C
○普段、介護の現場で働いていなくても、この人間としての感覚理解できますよね
D
○最初は身近な話題からだと、会話が進みます。普段の日常生活の場でも皆さんが経験しているはず

問題76 介護過程に関する次の記述のうち,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせ.として正しいものを一つ選びなさい。

A
 介護上の二一ズを明らかにするに当たっては,利用者のセルフケア能力を判断することが大切である。
B
 介護計画を作成する場合は,利用者の意思を尊重することが重要である。
C
 援助の効果についての評価は,日常生活動作(ADL)の改善のみではない。
D
 アセスメントの目的は,実施した介護サービスの内容を分析し,ケアの適切性を評価することである。

(
組み合わせ)
  A B C D
1 ○○○×
2 ○○××
3 ○××○
4 ×○○○
5 ××○○

解答1
A
○ニーズというのは解決すべき課題のこと、セルフケア能力とは「自分でできる能力」のことです。問題を明らかにして、どのような能力があるのか、残っているのかを把握することは大切です
B
○そのとおりです。ともすると、援助する側の意志が強くなりがちですが、利用者の意志が一番尊重されなければなりません。
C
○利用者の精神的によりよい状態・安定した状態を得るということも、援助の効果です。
D
× アセスメントとは課題を分析することです。つまり利用者や家族の状態や解決すべき課題を明らかにすること。この問題文は「モニタリング」についての説明ですが直訳すると「評価」するという意味ですから混乱しないように覚えておきましょう

参考
「介護過程」とは、
1インテーク(初回訪問) → 2アセスメント(課題分析) → 3プラニング(介護計画の作成) → 4サービスの実施 → 5モニタリング(評価)

の5つの段階をいいます。

1インテークでは、援助の実施機関(サービス提供事業所など)が適切であるか、本人に援助をうける意思があるかなどの基本的な事項の確認が行われます。

5モニタリングの結果をふまえて 2再アセスメントを行い 3回後計画は見直されます。
2〜5の過程は 援助が継続される間繰り返し行われる必要があります。

「介護過程」という言葉は聞きなれないと思いますが、「過程」という言葉の意味そのままに「介護を行う過程、介護を行うということ」という程度の認識で十分です。深く考える必要はありません。


15
77
問題77 利用者の受診時における介護に関する次の記述のうち,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A
 介護従事者は,主治医では対応できない治療が必要であると判断したとき,受診目的にかなった専門医を決定して受診させる。
B
 利用者が受診の必要性を理解せず,拒否し,受診が困難な場合,介護従事者は医療従事者に相談し対応を考える。
C
 介護従事者は・医師からの症状に関する質問に対して,利用者自身が自分でできるだけ直接答えられるように援助する。
D
 介護従事者は,医師からの診断と今後の治療方針に関する話については,利用者や家族と同席して聞くことができない。

(
組み合わせ)
  A B C D
1 ○○××
2 ○×○×
3 ×○○×
4 ××○×
5 ×××○

解答3
A × どのような専門医があるかなどの情報提供はできますが、受診する病院を「判断し、決定して診断させる」こをは、介護従事者の専門領域を超える援助となります。
B ○ 「医療従事者に相談」が必要。介護従事者は、利用者からの医療に関する相談については、必ず「医療の専門職」の判断を仰ぐ必要があります。
C ○ 「利用者自身ができるだけ直接答えられるよう援助する」ことが大切。
D × もちろん本人や家族が、「介護従事者の同席」を承諾した場合に限ります。適切な援助を行うためには、介護従事者も診断や治療方針に関する話を聞くことも大切です。


1578
問題78 次の記述のうち,適切なものの組み合わせを一つ選びなさい。

A
 介護が社会問題となった背景の一つとして,家族介護者の高年齢化が挙げられる。
B
 在宅介護継続の可否は,医療的な問題よりも,むしろ経済的な問題によるところが大きい。
C
 デイサービスは,閉じこもりを防ぐことが目的であるから,そこでの過ごし方の個別援助計画をたてる必要はない。
D
 入所施設におけるレクリエーションは,利用者の生活のリズムと楽しみをつくりだすことに役立つ。

(
組み合わせ)
1 AB
2 AC
3 AD
4 BC
5 BD

解答 3
A
○そのとおりですね
B
×そうでしょうか?経済的理由もあるでしょうが、家事ができなくなるとか、在宅での看護が不可能で医療の依存度が高いとか経済事情ばかりではありませんね
C
×デイサービスでは、利用者一人一人の個別性を重視する援助計画もたてるので間違いですね
D
○そのとおりですので、何度も問題を繰り返してください。


15
79
問題79 次の記述のうち,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A
 短期入所生活介護の目的は,家族の介護負担を軽減することなので,利用者が環境に適応しない状態があったとしても,やむを得ない。
B
 施設のあり方として,施設のもっている設備や機能を地域に開放することも重要である。
C
 在宅介護を継続するためには,介護サービスの活用よりも,家族の介護に対する意識を高揚させることが重要である。
D
 住宅改造は、事故防止のためだけでなく、介護負担の軽即も結びつく。

(
組み合わせ)
1 ○○×○
2 ○××○
3 ×○○×
4 ×○×○
5 ×××○

解答 4
A
×利用者が環境に適応できるような援助が必要である。
B
○施設の社会化が叫ばれています。地域での施設に対する理解を得る努力も必要です
C
×家族に対する意識の高揚というよりは、家族、利用者共に支援していくということが大切である。
D
○そうですよねェ〜。納得してください

第九章 短期入所生活介護

第百二十条  指定居宅サービスに該当する短期入所生活介護(以下「指定短期入所生活介護」という。)の事業は、要介護状態等となった場合においても、その利用者が可能な限りその居宅において、その有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう、入浴、排せつ、食事等の介護その他の日常生活上の世話及び機能訓練を行うことにより、利用者の心身の機能の維持並びに利用者の家族の身体的及び精神的負担の軽減を図るものでなければならない。


1580
問題80 介護従事者の安全・衛生に関する次の記述のうち,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A
 介護従事者の健康管理は,利用者に質の高い介護を提供するためにも大切である。
B
 頸(けい)肩腕症候群を防ぐには,頸(くび),,腕に疲労を残さないことが重要である。
C
 労働安全衛生法では,快適な職場環境の実現のために,従業員が200人以上の事業所には,産業医を専属として配置することが義務づけられている。
D
 介護従事者は,高齢者などの感染予防を図るとともに,自分白身の感染予防に留意することも大切である。

(
組み合わせ)
  A B C D
1 ○○○○
2 ○○×○
3 ○×○○
4 ○×××
5 ×○×○

解答 2
A
○介護従事者が健康でないと利用者さんを守れない・・
B
○この症状では腕とか首とかが痛くなります。予防としては作業姿勢に注意すること、疲れたら十分休息を取ることが大切です。かかれているとおりです
C
×200人以上 ではなく 1000人以上
D
○そのとおりですね

参考
労働安全衛生法
常時50人以上の労働者を使用する事業場では、産業医1名、
1000
人以上の事業所では、産業医を専属で1名配置することが義務付けられている。
また、有害業務(暑熱、寒冷、坑内、深夜など)の場合には、500人以上で、産業医を専属で1名配置することが義務付けられている。
(「国民衛生の動向2005」厚生統計協会より)

第15回 介護技術

第15回 問題81

介護におけるコミュニケーションの技法に関する次の記述のうち、適切なものの組み合わせを一つ選びなさい。

A. その人の思いを引き出すためには、「はい」「いいえ」で簡単に答えられる質問が効果的である。
B. 対面することによって、生活状況や心身の状態の把握が、より深く適切なものとなる。
C. 「傾聴」とは、相手の訴えを漏らさず聞き、客観的に事実を把握することに主眼がある。
D. 表情、動作、視線などは、コミュニケーションの重要な要素である。

1.A B
2.A C
3.B C
4.B D
5.C D

解答4
A
×この手の問題、迷うかたは少なからずいるでしょうねェ〜。この方法だと、利用者の思いを十分くみ取ることが出来ないので誤りとなります。
B
○対面することにより、観察できるものが大きく広がって情報量は増えますよね。
C
×これも、間違える人が多い問題かと思います。傾聴とはただ聞くことではなく、利用者が自分の気持ちを聞いててくれているという気持ちが伝わるように、訴えに真剣に耳を傾ける態度のことをいいます。事実把握だけでは気持ちは伝わって来ませんよね。
D
○その通りで、表情や動作から見えてくるものがたくさんありますから重要な要素です


第15回 問題82

健康状態のアセスメントに関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、 その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A. 一般に高齢者は、脱水症状の自覚や訴えが少ないので、舌や腋下の乾燥状態を観察することが望ましい。
B. 高齢者の体温は、室内の温度環境には影響されない。
C. 一日の尿量が少ないときには、食事量・飲水量との関係を調べる。
D. 呼吸数を測定するときは、「これから呼吸をはかりますよ」と告げて測定する。

  A B C D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ × ○ ×
3 ○ × × ○
4 × ○ ○ ○
5 × × ○ ○

解答2
A
○脱水の症状を見るには問題に書かれているように口腔粘膜などの渇き具合などの観察が重要である
B
×高齢者は環境によって体温に大きな影響をうけます
C
○どれだけの水分が体に供給されているのかの目安として食事や、水分補給量を調べることは有効です
D
×「これからはじめます」などと言いますと、人間って緊張しちゃうものです。自然な状態のもとで、ひっそりと計測するのがいいですねェ〜


第15回 問題83

高齢者の食事介助に関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、 その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A. 座位のとれない人にベッド上で食事介助する場合には、ベッドを30度〜60度に起こす。
B. 高血圧症の人にとって食習慣を変えることは困難であるが、味つけに工夫して薄味で食べてもらう。
C. 嚥下障害のある人への食事介助は、全介助とし、誤嚥に注意して行う。
D. 手指の運動機能に障害があっても、自助具などを活用して、できるだけ自分で食べられるように援助する。

  A B C D
1 ○○○×
2 ○○×○
3 ×○○×
4 ××○○
5 ×××○

解答2
A
○ベッドの角度は低くても高くてもいけません。問題にあるように30〜60の角度を心がけ、誤嚥の防止、下腹部の圧迫などがないように気をつけましょう
B
○高血圧の人は塩辛いものが好きですよね。その習慣は少しずつ薄味にしていくなどの工夫で改善してくるものです。

C×間違えやすい問題ですよね。自分のペースで食べることにより誤嚥は防げるものです。

D○動かせるうちは、自分で食べる工夫をする。当たり前のことですよね。介護職って、たまにですがこの原則をわすれてすべてやってあげようとしてしまいがちです。

第15回 問題84

介護従事者の記録に関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、 その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A. 介護記録は、介護に関する裁判の際、証拠として採用されることはない。
B. プライバシー保護のため、利用者の言動については、詳しく書かない。
C. 居宅介護の場合、連絡ノートの活用が情報共有化のために役立つ。
D. 援助困難な事例の記録を分析することは、介護の質の向上に役立つ。

  A B C D
1 ○ ○ × ○
2 ○ × × ○
3 × ○ ○ ○
4 × ○ ○ ×
5 × × ○ ○

解答5
A
×介護事故等があったときは裁判での証拠として提出を求められることがある
B
×守秘義務としてのプライバシー保護は大切だが、言動も含めての記録は情報の共有を図る観点から必要である。
C
○居宅介護の場合にはいろんな専門職等が関わるので情報の共有化は大切(^^)/
D
○記録があってこそ、いろんな分析に役立つんですから


第15回 問題85

緊急時の介護従事者の対応に関する次の記述のうち、適切なものの組み合わせを一つ選びなさい。

A. 嘔吐の際、誤嚥による窒息を予防するために、顔を横に向ける。
B. 舌根沈下による窒息を予防するために、後頭部に枕を当て頭部をあげる。
C. 創傷部を水道水で洗うと化膿する危険があるので避ける。
D. 着衣の上から熱湯を浴びたときは、着衣の上から冷水又は氷水で冷やす。

1.A B
2.A D
3.B C
4.B D
5.C D

解答2
A
○吐物によって咽頭がふさがれるのを予防しなきゃいけません。その時は顔を横にむけなければいけません
B
×ちょっとイメージが必要な問題ですね。舌根沈下とは、呼吸停止等の時、舌の筋肉が緩んで気道が閉塞しますから問題のように後頭部に枕をあてて頭部をあげると、つまって窒息の可能性を高めてしまいます。ですから間違い!
C
×このような救急のときは、まず、止血することと、感染予防が大事です。したがって×
D
○着衣の上からだと急冷はきついですよね。原則は着衣を脱がしてから冷やすです


第15回 問題86

次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A. 衣服の選択は、本人の好みや生活習慣などを考慮するよりも、介護のしやすさを優先する。
B. 寝たきりの要介護者の場合には、前あきの上着の方が臥位での着脱介助が容易である。
C. 木綿、ガーゼは吸湿性が高いが、通気性は劣っているので、要介護者の下着の素材としては適さない。
D. 要介護者の衣服は、汚れの目立つ淡い色調よりも、できるだけ濃いめの汚れが目だたない色合いの方が適している。

  A B C D
1 ○○×○
2 ○×○×
3 ○××○
4 ×○○×
5 ×○××

解答5
A
×本人の好みや生活習慣を尊重することが、大原則です
B
○前あきの上着は片側の肩を脱がせ安いですよね。まあ常識的な問題として
C
×木綿、ガーゼは通気性はもちろん、保温性にもすぐれているので下着の素材としては最適です
D
×要介護者の衣服は汚れやすいものです。逆の発想ですが、汚れが目立つからこそそれに気がつくことができるんですよね。



第15回 問題87

清潔に関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせとして 正しいものを一つ選びなさい。

A. バスボードは、入浴時の安全を保つための介護用具であるが、立位が可能な場合はかえって機能低下をもたらす。
B. 口腔内は細菌が繁殖しやすいので、感染予防のためにも、口腔を清潔に保つことは大切である。
C. 清拭は、血液循環の促進や軽い運動につながり、快眠をもたらす効果がある。
D. 四肢を拭く場合は、平均した圧力で中枢から末梢へ向けて拭くと血行がよくなる。

 A B C D
1○○○×
2○×○○
3○××○
4×○○×
5×××○

解答4
A
×バスボードって何?これはシャワーチェアから浴槽への移る時にもちいるものです。バスボードから浴槽の中に体を沈める時には、一度立位とりながら体を湯にしたすのですが、このとき下半身の筋肉を使うことになるので機能低下はどはおこさないですよね
B
○その通りです。口の中は、細菌の繁殖にとって好都合の場所ですから
C
○その通りです。きれいにするだけじゃなくまさに血液循環にとってもいい
D
×血液の流れをよくするには末梢から中枢にむかってマッサージが原則です。

第15回 問題88

排泄の介護に関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、 その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A. 右片麻痺がある人のおむつを換えるときには、右側臥位にする時間をできるだけ少なくする。
B. 便失禁のある痴呆性高齢者には、つなぎ服を着用させて、手がおむつに入らないように工夫する。
C. おむつを替える時間は定時に行い、チーム全員が同時刻に介助ができるようにする。
D. 高齢者は一般的に夜間頻尿の傾向が見られるので、夕食時の飲水を制限する

  A B C D
1 ○○○×
2 ○○××
3 ○×××
4 ×○×○
5 ×○××

解答3
A
○ですよねェ〜。麻痺側を下にしないのが原則。このようにやむを得ない時は時間を出来るだけ短くする!です

B×これは、はっきり言って身体拘束にあたります。その以前に、何故この行為に及ぶのか原因を突き詰めることが大切です

C×利用者個々に排泄時間ってことなりますから、個々人の排泄時間にあわせて介助することが大切です。

D×必要な時に必要な水分を補給する。でも夕食時じゃなくて寝る前に水分制限はしたほうが好ましいです。

第15回 問題89

排泄の介護に関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、 その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A. 差し込み便器を使用する際、腰を持ち上げにくい利用者の場合は、側臥位にして差し込むとスムーズに行うことができる。
B. 関節リウマチなどにより関節に拘縮や痛みがある場合には、便座の上に置く補高便座を用いると楽に行動できる。
C. 排泄の自立を支援する上で最も重要なことは、日常生活動作(ADL)能力を把握することである。
D. 尿に混濁がみられたり、排尿時痛や不快感がある場合には、膀胱炎であることを利用者に伝え、水分補給をすすめる。

  A B C D
1 ○○○×
2 ○○××
3 ○×○×
4 ×○×○
5 ×○××

解答2
A
○ちょっと頭でイメージしてください。どうですか?側臥位にし、そこに差し込むとちゃんと入っていきますね
B
○補高便座は膝(ひざ)関節が十分まがらないで腰掛けにく人には適した用具ですね
C
×間違えないでくださいね。排泄の支援で大事なことは、尿意などの有無を把握することなんです。ですから、間違い・・
D
×これも間違えないでくださいな。そうだからといって即断できません。他の疾患の可能性もあるわけですから医師の分野である診断までしてはなりません

15
90
第15回 問題90

車いすで外出する時の介助に関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、 その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A. 片麻痺のある利用者が、車いすから乗用車へ移乗する場合は、健側から乗車できる位置に車いすを置く。
B. じゃりを敷いてある場所を通るときは、キャスターを上げた状態で操作する。
C. エスカレーターを下る場合には、前方が見やすいように車いすを前方に向け後方から支える。
D. 電車に乗り込む時には、電車に対して車いすが直角になるようにして、前向きで進む。

  A B C D
1 ○○×○
2 ○○××
3 ×○○○
4 ××○○
5 ×××○

解答1
A
○これが基本で、さらに椅子は20〜30度の角度で設置する
B
○おろした場合だと前進が大変なのでキャスターを持ち上げた状態で操作します。
C
×想像しただけで、怖い状態ですよね。上がるときは前向き、降りるときは後ろ向きですからよく覚えましょう
D
○直角にしないと、ホームと電車の隙間に車輪が落ちてしまう可能性あります

第15回 問題91

端座位から立位への介助に関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、 その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A. 立位にする前に、足の裏全体が床に着いていることを確認しておく必要がある。
B. 立位にする場合は、上半身を前に傾斜させると体重移動がスムーズになり立ち上がりやすい。
C. 深く座っていると、膝の裏がベッドや車いすに当たり立ち上がりにくいため浅めに座り直させる方がよい。
D. 片麻痺のある人が、端座位から立位になる場合は、介護従事者は利用の健側に立って介助する。

  A B C D
1 ○○○○
2 ○○○×
3 ×○○×
4 ××○○
5 ×××○

解答2
A
○基本です。
B
○自分が、端座位から立ち上がる時に、上半身をたしかに前に傾斜しますよね
C
○はい、頭でイメージすると、それが一番合理的だよね
D
×片麻痺の人がバランスを崩しやすいのは、麻痺側ですよね。ですから麻痺側にたって介助しましょう


事例問題

次の事例を読んで、問題92から問題94までについて答えなさい。

〔事例〕 Cさん(85歳・女性)は、5年前に脳梗塞を発病し左半身麻庫と夜間頻尿が ある。入院と退院を繰り返した後、本人の強い希望で、現在は長男(65歳)と 二人での在宅生活である。
Cさんは右半身にも筋力低下が見られ、日常生活のすべてに介助が必要で ある。排泄時にポータブルトイレに移乗するほかは、終日ベッド上で生活を送 っている。いつも目を閉じており、眉問に深いしわが見られ、話しかけには応 じるが、自分から会話をすることはほとんどない。
介護保険で要介護4の認定を受けており、介護サービスの利用は週2回訪問入浴介護、 週3回訪問介護(家事援助、身体介護)、月に1回医師による居 宅療養管理指導、ベッドの貸与である。
長男が、昼夜を通して介護を行っており、慢性の腰痛と不眠で倒れそうだ と言っている。結婚している長女が月に1回見舞いに訪れる他は、近隣の人 達の訪問が少なくなっている。

15
92
第15回 問題92

Cさんのアセスメントに関する次の記述のうち、適切はものの組み合わせを一つ選びなさい。

A. いつも目を閉じているのは、周囲とかかわりたくないという気持ちを表現している可能性があると考えた。
B. ほとんど会話をしないのは、脳梗塞の後遺症である言語障害によるものと考えた。
C. 眉間の深いしわは、生理的老化による高齢者一般の特徴と考えた。
D. 排泄時にポータブルトイレを使用していることは、Cさんの自尊感情の現れのひとつであると考えた。

1.AB
2.AC
3.AD
4.BC
5.CD

解答3
A
○目を閉じる行為というのは、周囲との関わりを避けている心理的行為でもある。
B
×そうとは断言できない。失語症の場合には、脳の左半球がわの障害でおこり通常は右半身麻痺の場合が想定されるが、Cさんは左半身麻痺ということから脳梗塞の後遺症とは断定できない
C
×眉間のしわは年齢に関係なくできるのであり特別高齢者の特徴とはいえない
D
○Cさんの人の手をかりたくないという感情を考えれば、ポータブルトイレを使うことは自尊感情の現れのひとつと考えてもよい

第15回 問題93

長男の介護負担軽減に関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、 その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A. 家族介護教室で、介護技術の基本を習得する。
B. 地域にあるインフォーマルな支援を利用する。
C. 長女の見舞いが少ないことを問題にして、介護負担が平等になるように指導する。
D. 夜間の訪問介護を利用し、長男の睡眠時間を確保する。

  A B C D
1 ○○×○
2 ○○××
3 ×○×○
4 ××○○
5 ×××○

解答1
A
○そうですよね。介護技術を習得することは介護の軽減につながりますから
B
○インフォーマルな支援・・町内会とかボランティアとか・・必要ですよね
C
×どうでしょう・・介護福祉士には指導・指示する権限はありません
D
○長男が介護軽減を考えれば夜間の訪問介護で長男の睡眠時間の確保をすることは重要ですね


第15回 問題94

Cさんに必要な援助として、適切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせとして 正しいものを一つ選びなさい。

A. 長男の疲労を回復させるために、短期入所生活介護の利用をCさんに相談する。
B. Cさんの健康管理のために、訪問看護の利用をすすめる。
C. 長男の負担を軽減するために、通所介護の利用をCさんと相談する。
D. 夜間の頻尿に対しては、おむつ使用をすすめる。

  A B C D
1 ○○○×
2 ○○×○
3 ×○○○
4 ×××○
5 ×○×○

解答1
A
○介護の共倒れを防ぐ意味でも、長男の休息等を検討することは必要ですね
B
○脳梗塞の再発や、頻尿もあるので健康管理のためにも訪問看護は効果があるそう
C
○長男のためにも、Cさんのためにも、いい援助だと思います
D
×夜間頻尿だからといって安易にオムツでいいとは限らない。Cさんの自尊心にも気を遣う必要はありますね

事例
次の事例を読んで、問題95から問題97までについて答えなさい。

例〕 Kさん(75歳・女性)は10年前までは夫(79歳)と息子の3人で暮らしていた が、息子の死去により、2人の生活が始まった。Kさんはそれを境に抑うつ状態に なり、A病院(精神科)から与薬を受けている。3年前に脳卒中で倒れ、 後遺症として右片麻揮と言語障害があるが、それについては医療機関に通院 していない。現在は週1回の通所リハビリテーションに通っている。足を投げ だして座ることはできるが、歩行には介助が必要である。食事は左手で可能 である。日常生活は、近所の友達や訪問介護員の力を借りている。
夫は、少しでも機能を回復させたいため、Kさんに口やかましく常に叱ったり指示したりしている。Kさんはもとから口数が少なかったのと、言語障害が あるため、夫と訪問介護員の話の場では、その会話に入るスキがない。最近 「早く息子のところに行きたい」というようになった。

15
95
第15回 問題95

Kさんに対する訪問介護員の介護に関する次の記述のうち、適切でないものを一つ選びなさい。

1. 機能訓練を最優先させた目標をたてる。
2. 事故防止に配慮して室内の環境を整える。
3. A病院に行くときには同行することについて話し合う。
4. Kさんの心の動きに関心をもつ。
5. Kさんを援助している人たちとの連携を図る。

解答1
1×Kさんが生きる意欲を失っていることから、機能訓練よりも意欲を引き出せるような援助の視点が大切ではないでしょうか
2○そうですね。事故の起きない環境をつくることは大切
3○介護福祉士は医療機関との連携も大事ですから、当然ですね
4○利用者の心の動きにも感心をもって援助することは大事なこと
5○隣近所のかた、友人などとの橋渡し役も介護福祉士の仕事ですね

第15回 問題96

訪問介護員の行うKさんの心身の健康管理に関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×を つけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A. 病院からもらっている薬の服薬状況を確認した。
B. 右片麻痺の障害に関しては、通所リハビリテーションに関係している医師や理学療法士、作業療法士、看護師などに相談する。
C. 訪問時には、息子に関する会話を避け、夫を受け入れるように励ます。
D. うつ状態で薬を服用していることを、Kさんの近隣や友人に、情報提供しておく。

  A B C D
1 ○○○○
2 ○○××
3 ○×××
4 ×○×○
5 ××○○

解答2
A
○訪問看護員は、どのような目的でこの薬が使われているのかということも知っておく必要があります。そのことで何かあったときに医師との連携もとれますから
B
○他職種の連携がこのようにして行われるんですよね
C
×避けるのではなく、悲しい気持ちを共感して話をきくことは

、むしろ精神的な安定につながります
D
×プライバシーの関係もあるのでこのような状態であることを漏らしてはならない

第15回 問題97

Kさんとの会話に関する次の記述のうち、適切なものの組み合わせを一つ選びなさい。

A. 言語障害があるので、必要なこと以外は、話しかけない方がよい。
B. Kさんに対しては、簡単な言葉で対応できるように質問の仕方を工夫する。
C. Kさんの言っていることがよく聞き取れなくても、会話を先に進めるのがよい。
D. 夫と離れた場所で、リラックスできる環境を整え、会話する機会をつくる。

1.AC
2.AD
3.BC
4.BD
5.CD

解答4
A
×意志が伝わらないKとへのストレスを考慮し、話しかけないのではなく、いろいろな方法で意志を伝える工夫が必要である
B
○そのとおりです
C
×会話をどんどん先に進めてしますとストレスを与えてしまいますよね
D
○夫といることでストレスを感じているので、リラックスできる環境を作るのは大事です


事例

次の事例を読んで、問題98から問題100までについて答えなさい。

〔事例〕 Dさん(80歳・女性)は、2週間前に介護老人福祉施設に入所した。多発性 脳梗塞の後遺症により、麻痺や関節の拘縮があり、日常生活は一部介助、見 守りが必要である。また、糖尿病があり、インスリン注射を行っている。合併 症として糖尿病性網膜症があり、たびたび眼底出血をおこしている。糖尿病 性神経障害もみられ、視力が低下している。痴呆症状はない。たった一人の 肉親であった娘が病気で亡くなったために、介護する人がいなくなり、民生委員 のすすめで入所の運びとなった。
夜になると「眠れない」と訴えることが多く、時に大声を出して介護職員を呼 んだり、床に物を落とすなど、夜勤の介護職員だけでは対応が困難な状態で あった。最近では朝方から日中にかけて、疲れ切ってぐったりしており、食事を すすめても「食べたくない」と言い、食事をとらないことがある。

15
98
第15回 問題98

Dさんの言動に対する介護職員の理解に関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×を つけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A. 入所して間もなくであり、環境にとけ込めていない。担当制にするよりも、 できるだけたくさんのスタッフがかかわり、馴染みの関係を作った方がよいと考えている。
B. Dさんのために施設内での集団生活のリズムが乱れている。食事も不十分で あり、糖尿病の悪化も懸念されるので、医療機関の方がふさわしいと考える。
C. ストレスが不眠を引き起こし、結果として食事もとれない状況と考えられる。Dさんはこれからの娘の いない生活や糖尿病による合併症等に不安を募らせていると考える。
D. 不眠や食欲低下はDさんの心と身体のバランスが崩れている結果によるもの と思われる。医師や看護師との連携が重要だと考える。

  A B C D
1 ○○○×
2 ○○××
3 ○×○○
4 ××○○
5 ×××○

解答4
A
×どうなんでしょう?職員がいれかわりたちかわりだと、利用者は混乱するんじゃないでしょうか。正しくありません
B
×医療機関は最後の手段です。まずは現在の環境にいかになれてもらうかの対策が大事ですよね
C
○そのとおり
D
○そのとおりです

第15回 問題99

Dさんの健康を管理するための目標として、適切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、 その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A. 低血糖予防 --食事管理 --経管栄養
B. 感染病の予防 --清潔管理 --口腔・足指の清潔
C. 転倒予防 --バリアフリ --室内環境の整備
D. ストレスヘの対応 --グリーフ(悲嘆)ケア --時間の共有

  A B C D
1 ○○○×
2 ○○××
3 ○××○
4 ×○○○
5 ××○○

解答4
A
×Dさんは食事療法と低血糖対策は必要であるものの、食事摂取には問題がないのであるから経管栄養の必要性はまったくない。したがって間違い
B
○糖尿病のDさんは感染症対策が大事である。そのためには清潔管理、特にうがい、手足の清潔が望まれるのでただしい。
C
○高齢者は歩行に関しては不安定になりやすので、バリアフリーの環境が望ましく、そのような室内環境が望ましい
D
○Dさんに寄り添って気持ちを理解する、そんなケアが必要である


第15回 問題100

Dさんの不眠に対する介護として、適切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、 その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A. ゆっくり休んでもらうために睡眠剤の処方を医師に依頼する。
B. 大声や物を落とす行為は、他の入所者の不安を増長させるので、個室に移動する。
C. 頻回に訴える場合は、睡眠剤の替わりに栄養剤を用いて安心させる。
D. 足浴や背部マッサージで気分をリラックスさせる。

  A B C D
1 ○○○○
2 ○○××
3 ○××○
4 ××○×
5 ×××○

解答5
A
×薬に頼るまえに、その原因をさぐり、対策を考えることが必要
B
×他人に迷惑がかかるときは、速、個室を考えないで、まず個別の話の場をもつなどの対応を考える
C
×薬理作用のない偽薬を与えて安心感を与える方法もあるがDさんの場合はそれだけでは根本的な解決にはなりません。まずは眠れない原因を捜せ・・・ですね
D
○はい・・・そのとおり


第15回 形態別介護技術

問題101

次の記述の内、誤っているものを一つ選びなさい。

1. 高齢者は若い人よりも体内の水分量が少なく、発熱や下痢などがきっかけで脱水になりやすい。
2. 高齢者は肺炎をおこしていても、定型的な症状を示さないことがあり、見逃されて重症化しやすい。
3. 高齢期は、職業からの引退、配偶者との死別、子どもの独立などから、孤立化傾向が強まりやすい。
4. 高齢者は多くの場合、飲んだ薬が体内に長くとどまることになり、薬によっては副作用が出やすい。
5. 高齢になるとともに、物事の本質を見極める洞察力や総合的な判断力が低下する。

解答5
1○人間は年と共に体の水分量って減っていきます。水分補給は若者より必要です
2○高齢者の場合は、どの病気もそうですが、非定型であるために疾患を見逃しやすい
3○空きの巣症候群と似ているかもしれません。仕事のリタイア、身近な人との死別など人生の出来事では寂しい体験をおおく持つ時期です
4○各内臓器官の働きが鈍くなりますから、問題のような薬の副作用もおきやすいですね
5×そうでしょうか?加齢によって多くの能力は低下するでしょうが、洞察力、総合判断力というのはむしろ維持している場合が多いと思います。このような問題ではけっこう間違える人が多いです。注意しましょう(^^)/

問題102

高齢者夫婦のみ世帯への介護従事者の援助に関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに× をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A. 要介護者と介護者がともに体力の低下がみられたので、要介護者は在宅を 希望したが、施設入所の申込みをした。
B. 緊急時の対応に不安があるので、連絡体制を整える計画を立てた。
C. 介護者も高齢なので、入浴、排泄等の体力を要する介助を中心にした介護計画を作成した。
D. 自立のために、近所の手伝いを断るよう指示した。

  A B C D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ ○ × ○
3 ○ × × ○
4 × ○ ○ ×
5 × × ○ ○

解答4
A
×利用者の自らの意志が最も大事です。介護者の判断で施設入所をしてはいけません。
B
○当然ですよね。説明する必要はないでしょう
C
○入浴、排泄関係はお年寄りが介助するには大変ですから、それを中心とした介助計画はたしかに必要です。
D
×自立生活のためには地域の力を借りる必要があります。それを断る手はないでしょう

問題103

高齢者におこりやすい介護問題に関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A. 高齢者の閉じこもりを予防するためには、生活に目的が持てるような支援が必要である。
B. 高齢者の腹部に出血したような痣(あざ)があったので、虐待と判断し通報する。
C. ベッドからの転落が多い利用者なので、ベッド柵で囲い込む。
D. 虐待を思わせるような傷があったので、家族の人間関係について理解を深める。

  A B C D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ ○ × ○
3 ○ × × ○
4 × ○ ○ ×
5 × × ○ ○

解答3
A
○何か、当たり前のこと書いてあるので一瞬ぽかーんとしちゃいますね
B
×おいおいっ・・あざがあれば虐待というのは短絡的です。他にも原因あるかもしれないですから
C
×必要以上に柵をすることは、虐待にあたります。ダメ
D
○介護を受ける高齢者が、虐待を受けてるケースは少なくはない。やはり介護従事者としても家族間の人間関係を把握し調整することは必要であると思いますね


問題104

寝たきり高齢者の介護に関する次の記述のうち、適切なものの組み合わせを一つ選びなさい。

A. 寝たきりを防止するためには、メリハリのある生活を心がけることが大切で、 寝食分離が基本である。
B. 寝たきりでは脳への刺激が少なくなり、思考力も衰えてくるので、体位を変え、 視界を広げることも重要である。
C. 寝たきりになると便秘になるといわれているが、消化や吸収の機能の低下は 少ないので、食事量を増やすことが便秘の解決になる
D. 機能の維持や回復に向けたリハビリテーションは、本人が意欲的になるのを 待ってから、ゆっくりと開始すると効果があがる。

1 A B
2 A C
3 B C
4 B D
5 C D

解答1
A
○寝てる場所で食事をとると変な習慣化になってしまい生活にメリハリつきません。寝食分離はその点で必要ですね
B
○同じ姿勢だと、それこそ廃用症候群になってしまい、そこから思考力も落ちてきますから、体を動かす工夫は必要です
C
×便秘解消には、食事量を増やすよりも腹圧がかけられる姿勢をとることや、腹部をマッサージするなどの対処が必要である
D
×意欲が出るまで待つのではなく、働きかけが大事じゃないかな〜

問題105

視覚障害者に関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、その組み合わ せとして正しいものを一つ選びなさい。

A. 視覚障害者をガイドヘルプする場合、介護従事者は利用者の半歩前に立ち、 後から上腕を軽く握ってもらう。
B. クロック・ポジションの方法により食器や食べ物の位置がわかると、利用者は 自分で食事をすることができる。
C. いすに座る場合には、言葉で誘導することが原則である。
D. 点字は視覚障害者のコミュニケーション手段であり、点字で書かれたものは 右から左に読んでいく。

  A B C D
1 ○ ○ × ×
2 ○ × ○ ○
3 ○ × × ×
4 × ○ ○ ×
5 × × ○ ○

解答1
A
○そのとおりです
B
○その通りなので説明は省略させてください
C
×言葉だけで情報を伝えるというのはどう見ても無理ですよね。やはり椅子まで誘導し、椅子のムキを確認してもらうとか適切な誘導が必要です
D
×覚えておいてください。左から右ですから

問題106

中途失聴者に関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A. 自分自身の発生・発語で言葉を話すことができない場合がある。
B. 情報を伝えるには、時間はかかるが筆談が確実である。
C. 中途失聴後すぐに、手話による複雑なコミュニケーションが可能である。
D. 中途失聴後時間が経つと、簡単な読話であれば可能になる人もいる。

  A B C D
1 ○ ○ × ○
2 ○ × ○ ○
3 ○ × ○ ×
4 × ○ ○ ×
5 × ○ × ○

解答5
A
×中途失聴者は言葉を話すことはできるが、自分の声が聞こえないので不自然な発音にはなりやすい。したがって話すことが出来ないというのは間違い
B
○その通りですね
C
×自然に考えてもできないでしょう。手話でコミュニケーションが出来るようになるには相当な時間がかかりますよね
D
○まあ、素直に考えればその通りですね

15
107
問題107

肢体不自由者の介護に関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、 その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A. 関節リウマチの場合、関節の変形の程度と生活の不便さは一致するので、外見だけで日常生活の困難さを推測することができる。
B. 頚髄損傷による重度四肢麻痺者の快適な生活を保障するためには、環境制御装置の活用が必要である。
C. 端座位にするときは、足底全体を床に接地させる。その際に、股・膝・足関節を直角に保つと安定する。
D. 高次脳機能障害の症状である半側空間無視の場合、患側の注意を欠くために壁や物にぶつかるので、声をかけて注意を促すことが必要である。

  A B C D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ ○ × ×
3 ○ × × ×
4 × ○ ○ ○
5 × × ○ ○

解答4
A
×見た目では不便さを感じるであろうが、自助具の活用などでかなり自立した行動が可能です
B
○まず、環境制御装置のことを理解しないといけません。これは重度身体障害者にたいしてハイテク技術を駆使して障害を補う目的で開発された機器です。これにはテレビやエアコンなどの温度制御ができるような装置があり、頸髄損傷などで麻痺状態の障害者の生活を支えます。
C
○そのとおり覚えてください
D
○高次脳機能障害の時は脳の左半球障害のときは半側空間無視がみられる。このとき介助者は声かけして自分で行動を修正していけるよう促すことが大事である

問題108

重症心身障害児・者の関する次の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。

1. 移動が不可能なレベルにある場合、通常では問題にならない程度の圧迫でも容易に骨折してしまうので、決して無理な力を加えない。
2. 便秘は多く見られる症状であり、腹部マッサージ、腹圧のかかりやすい腹筋の運動などが必要である。
3. 固形物が気道につまって窒息状態に陥った場合には、背部叩打法やハイムリック法を用いる
4. 腹臥位や側臥位で眠ると舌根が沈下して気道閉塞症状をおこすことがあるため、仰臥位で眠ることが望ましい。
5. 身体の緊張が続くと嚥下がしにくくなるので、心を開いて気持ちを通わせ、リラックスするように働きかける。

解答4
1○このとおり覚えましょう
2○このとおり覚えましょう
3○ハイムリック法とは上腹部を圧迫する方法です。正しい.
4×仰臥位で眠るとますます舌根が沈下するのでマズイ!
5○そのとおりですよね

問題109

心臓機能障害者の介護に関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、 その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A. 食事や水分・運動量など医療的管理が必要なので、その内容を知らずに介護することは危険である。
B. 心臓ぺ一スメーカーを使用していても、激しい運動をしない限り、普通の生活を送ることができる。
C. 自覚症状として、呼吸困難がおこることはない。
D. 排便のときのいきみは、心臓にとって大きな負担となるため、便秘の予防か大切である。

  A B C D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ ○ × ○
3 ○ × × ○
4 × ○ ○ ×
5 × × ○ ○

解答2
A
○心臓機能障害の場合は食事や、運動の管理が必要なケースが多いですから、当然利用者のあらゆる情報の把握は必要です
B
○ペースメーカーで日常の普通の生活は十分できます。
C
×心臓機能障害では酸素の供給不足を来した場合呼吸困難、息切れなどの症状をきたすことがあるので、この問題は間違い
D
○いきみ・・・難しい言葉ですが、要するに力むことと同じいみでしょうか。便秘で苦しんだかたはわかると思いますが、そうとう血圧もあがり(^^;)心臓にも負担がかかります。

問題110

知的障害児・者の介護に関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、 その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A. 突発的な出来事に対処することが苦手である人に対しては、できるだけ事前に説明して、パニックに陥ることを避ける。
B. できそうなことに着目し、自分でしようとする気持ちを育てるように介護する。
C. 知的障害児は、外界からの刺激が必要なので、その障害の程度にかかわらず、外界から一定の刺激を常に受けることが必要である。
D. 生活を援助するということは、本人の能力を把握することだけでなく、その興味や意欲などを知り、人間関係をよくすることである。

  A B C D
1 ○ ○ × ○
2 ○ ○ × ×
3 ○ × × ○
4 × ○ ○ ×
5 × × ○ ○

解答1
A
○特に知的障害者は突発的な出来事が苦手なのでパニックを起こしやすい。したがって事前に説明が必要ですね
B
○そのとおり素直に読んでください
C
×正しいようで、正しくない問題です。刺激に慣れさせたりするには少しずつ慣れたりすることも必要ですから一定の刺激というのは問題ですね
D
○当然でしょう。説明はいらないかと。それでこそ人間関係作れるのですから

問題111

知的障害児・者の家族援助に関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、 その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A. 乳幼児期では、親の心情を理解するとともに、家族が障害を理解し受容できるように見守っていく。
B. 児童期では、子どもが不登校など集団への不適応をおこしたときは、家族に協力を求め、登校させるよう指導する。
C. 成人期では、知的障害者の社会参加を促すために、家族を支援する。
D. 高齢期では、家族の高齢化に配慮し、各種制度の活用を促し、地域のボランテイアなどの支援体制を整える。

  A B C D
1 ○ ○ ○ ○
2 ○ ○ × ○
3 ○ × ○ ○
4 × ○ × ×
5 × × ○ ×

解答3
A
○予期せぬ自体に親のショックが大きいことは容易に想像できます。この時期には家族に対するフォローが必要な時期ですから、障害を受容できるような援助が必要です
B
×間違いやすい問題です。家族にばかり協力を求めても解決になりません。周りの環境を改善することが大切ですね
C
○地域活動はその多くが親の会などが中心になっていることから、家族の支援は大事ですね
D
○高齢期になると、親もすでにいい年齢に達しています。ですからいろいろな制度の活用や、地域のボランティアの支援も当然必要になるでしょう


事例問題

〔事例〕 Mさん(90歳・女性)は夫を早く亡くし、一人で娘を育ててきた。その娘は 23歳のとき・精神疾患にかかり・精神病院の入退院を繰り返し、65歳になった 現在も入院中である・Mさんは特に病気はないが、最近、ときどき物忘れ をすることがあり、稀に軽度尿失禁も見られるようになった。また足腰が弱く なり、物につまずくことが増え、外出も困難である。家の中の掃除も行き届か なくなったため、家事援助を中心に週2回の訪問介護サービスが開始された。
M
さんは気丈な人で娘が死ぬまでは私は死ねない」と頑張っているが、 娘の見舞いに行けなくなったことをとても気にしている。Mさんは都心に住んでいたが数年前娘の病院近くの郊外へ越してきたので近所付き合いはあまりない。 Mさんは親族が少なく、車で10分のところに甥と姪が住んでいるが、「甥は気が利かない」とこぼしている。 Mさんは経済的には心配がない状況にある。

問題112

M
さんの介護体制に関する次の記述のうち、適切なものに○、遁切でないものに×をつけた場合、 その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A. 甥は気が利かないと言っているので、甥にはMさん宅に来ないように連絡する。
B. 姪や甥とともに毎日だれかが訪問出来るように計画する。
C. 緊急時に備えて連絡体制を明確にしておく。
D. Mさん宅への訪問目的は家事援助だが、精神的な支援もするよう配慮する。

  A B C D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ ○ × ○
3 ○ × ○ ×
4 × ○ ○ ○
5 × × ○ ○

解答4
A
×甥が気がきかないからといって交流を阻む気持ちがあるとは限らない。介護員の思いこみの判断でこないように連絡するのは間違いである
B
○介護員は甥や姪だけでなく、近所の住民にも協力を得ながら、だれかかれかが訪問してくれるような計画を立てることも大切である。
C
○当然のことなので説明は抜いていいですね
D
○Mさんがいろんな面で不安になっています。家事援助だけでなく精神的援助も当然必要になってきますね

問題113

M
さんの心理的側面に対する訪問介護員の援助に関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに ×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A. 娘の病気を心配するMさんの気持ちを理解するよう、傾聴につとめる。
B. Mさんは、自分の死後の娘のことを心配しているので、娘の生活を支えることのできる制度の仕組みについて説明する。
C. 訪問介護員の立場では、家族の問題に立ち入ることができないので、関与しない。
D. 失禁に対して、失禁パンツを紹介する。

  A B C D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ ○ × ○
3 ○ × × ○
4 × ○ ○ ×
5 × × ○ ○

解答2
A
○Mさんの訴えを傾聴し、受容し、共感することで心の支えになる。その通りだと
B
○納得のいく説明を聞くことで、安心感がうまれ気持ちが落ち着きます
C
×Mさんが精神的に不安な気持ちになっているのは、娘さんとの家族問題が大きいのであるから関与は必要です
D
○足腰がよわく切迫性尿失禁と考えられるので、そのような生活の不安解消のために失禁パンツを紹介することは正しい

問題114

M
さんの訪問介護計画をたてるに当たって、優先度が高いと思われるものの組み合わせを一つ選びなさい。

A. 尿失禁への対応
B. 老人性痴呆の診断のための受診
C. 転倒への防止
D. 娘への面会時の同行

1 A B
2 A C
3 B C
4 B D
5 C D

解答5(難易度の高い問題だ(^^;)
A
×尿を漏らすことはあっても、文書にあるように頻繁ではないので緊急性はないので×
B
×時々物忘れする程度と文書中にあるので認知症なのか単なるもの忘れなのか判断がまず必要なのでそれほど緊急性なし。
C
○転倒することにより寝たきりになりかねない。危険度、緊急性を考えると妥当ですね
D
○精神的苦痛が大きいことを考えると、優先度高いかな〜・・・ABより高いことでDに決める感じで、あまりいい説明じゃないですね



不適切問題のため問題のみ掲載
次の事例を読んで、問題115から問題117までについて答えなさい。 〔事例〕 Cさん(60歳・男性)は、2年前から再三にわたり脳内出血を起こしており、 左右の上下肢には麻痺があり、寝たきりの状態が続いている。家族は妻及び 息子夫婦と孫2人の6人であり、良好な関係である。
出張先で再発作を起こしたために、他県の病院に救急入院してから3か月 間を経ているが、その間妻は病院の近くにアパートを借り、毎日病院に通い続 けた。妻は在宅療養に移行させたいとの希望をもち、経管栄養や膀胱留置 カテーテルによる排尿管理、吸引による呼吸管理、褥瘡予防にも習熟した。 しかし、病院から退院をすすめられたこと、息子夫婦から「家族一緒に暮 らしたい。お父さんのためにも家族みんなで介護しよう」と言われたこと等か ら、妻は不安なままに退院を決意した。一週間前に退院したが、急変時の対 応に関する不安や息子夫婦にかかる介護負担を気にしている。

15
115
問題115

C
さんの在宅での生活を支援するために必要な介護として、適切なものの組み合わせを一つ選びなさい。

A. 福祉用具使用による端座位の保持
B. 訪問介護員による経管栄養の実施
C. 訪問看護師による健康管理
D. Cさんの妻に対する褥瘡の手当の指導

1 A B
2 A C
3 A D
4 B C
5 B D

解答なし

問題116

寝たきりの状態にあるCさんに、起こりやすい変化に関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でない ものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A. 肺気腫や肺結核
B. 考胱炎や尿路結石
C. 洗萎縮や関節の拘縮
D. 便秘や下痢

  A B C D
1 ○ ○ ○ ○
2 ○ ○ × ×
3 ○ × × ○
4 × ○ ○ ○
5 × × × ○

解答なし

問題117

C
さんの介護の目標に関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、その組み 合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A. 息子夫婦の介護力の向上や介護負担の軽減のために、ボデイ・メカニクスの原則に基づいた介護技術の指導を行う。
B. 急変時の対応に関する妻の不安を軽減するために、かかりつけの医師や看護師との連携を密にする。
C. 胃管を抜いてしまわないように、手指全体を覆えるようなミトンの手袋をはめて保護する。
D. 在宅での介護に自身が持てるように、地域にある家族会を妻に紹介し、介護者間の連携を図る。

  A B C D
1 ○ ○ ○ ○
2 ○ ○ × ○
3 ○ × ○ ×
4 × ○ ○ ×
5 × × × ○

解答なし


事例問題

次の事例を読んで、問題118から問題120までについて答えなさい。

〔事例〕 特別養護老人ホームに入所しているアルツハイマー病の痴呆性高齢者のKさん(86歳・男性)は、 7年前に妻に先立たれたのち痴呆症を発症し、2年前に独居生活が不可能となり特別養護老人ホームに入所となった。家族は遠方におり面会も少ない。最近、ティッシュペーパーを口に入れているなどの、異食 行為や、物忘れ、昼夜逆転などが見られるようになった。

15
118
問題118

K
さんの日常生活の介護に関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、 その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A. Kさんの了解を得て、ベッド周りの整理整頓をした。
B. ティッシュペーパーを手にもったので、口に入れるのではないかと思い、すぐに取り上げた。
C. 「食事をしていない」と訴えて来たので、お茶をすすめてしばらく話し相手をした。
D. Kさんと他の入所者との会話は難しいので、介護従事者が間に入って楽しい団らんができるよう援助した。

  A B C D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ × ○ ○
3 ○ × × ×
4 × ○ × ○
5 × × ○ ×

解答2
A
○認知症では自分の身の回りの変化に混乱をきたすので、利用者に了解を得て整頓整理が必要です
B
×すぐに取り上げる子とをすると、ますます混乱しあわてて飲み込むこともあるので、気をそらしてテッシュを手から離すようにします
C
○記憶障害のために言っている可能性があるので、、否定的な言葉を使わないでお茶を勧めるなどして気を落ち着かせることが大事です
D
○そうでうね。自然な介助者のありかただと思います

問題119

K
さんの介護に関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいも のを一つ選びなさい。

A. 他の利用者の持ちものをもってきてしまい、利用者同士のトラブルのもとになったので、本人に注意し、強く制止した。
B. 歌を歌うのが好きなので、レクリエーション活動に誘い、なじみのある歌をいっしょに歌った。
C. 「妻がさっき来た」と言うので、錯覚であると指導した。
D. 音の遊びを話題にして、話し相手をした。

  A B C D
1 ○ × ○ ×
2 ○ × × ○
3 × ○ ○ ×
4 × ○ × ○
5 × × ○ ○

解答4
A
×Kさんが自分の持ち物と他人の持ち物を判断出来ない状態のなか、注意し、強く制止してしまうと混乱し、屈辱感を味わった足り、そのことでうつ状態なたりするので、そっとあとで戻すなどの配慮をしてあげたほうがいいですよね
B
○はい。そうですね
C
×このようなときに、「ちがいます」は禁句です。否定語は本人を傷つけてしまうので、「そうですね」といって受け入れてあげましょう
D
○そう、自然な介護員の態度だと思います

問題120

K
さんに対する食事介護に関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、 その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。

A. 食事の前も口腔ケアを行い、口の中を清潔にする。
B. 子ども時代の食べ物の好みを聞き、献立に取り入れることにする。
C. 配膳の際等に、自分で出来ることがあれば行ってもらう。
D. 食事介助中に疲れて居眠りをしてしまうので、介助のスピードを早める。

  A B C D
1 ○ ○ ○ ○
2 ○ ○ ○ ×
3 ○ × × ○
4 × ○ ○ ×
5 × ○ × ○

解答2
A
○口腔ケアをすることによるメリットは気分を爽快にして、食欲がでてくるところとか、清潔維持とか必要な介助です
B
○昔を思い出すって、きっとKさんにとって食事をすることが楽しくなるんじゃない(^^)/
C
○これって、残存能力の活用っていうやつだよね。大いにいいことです
D
×あれれ・・・本人のペースにあわせてあげることが基本ですよね。でも介護の現場ではついつい介護員のペースになっちゃうかな〜試験の時は間違わないように

 

 

 

 

 



 



 

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