14回 リハビリテーション論

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23
問題23
内部障害とその症状や合併症に関する次の組み合わせのうち,誤っているものを一つ選びなさい。

1
 心臓機能障害一一一一一一一一浮腫
2
 呼吸器機能障害一一一一一一一チアノーゼ
3
 腎臓機能障害一一一一一一一一尿毒症
4
 直腸機能障害(ストーマ)一一一一皮膚障害
5
 小腸機能障害一一一一一一一一便秘


解答 5
1 ○心臓機能障害あると、浮腫、動悸、息切れなどの症状がおこる 
2 ○呼吸器機能障害あると、呼吸困難、チアノーゼ、胸痛などがおこる
3 ○腎臓機能障害あると、老廃物が体の中にたまり尿毒症等とおこす
4 ○腹壁につくられた排泄口のことをストーマというが、この周囲の皮膚が排泄物の
刺激をうけてただれたり、潰瘍などの皮膚障害をおこしやすい
5 ×この障害により栄養物がとれないので下痢、脱水をおこしやすい。だから間違い

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問題24
次の組み合わせのうち,誤っているものを一つ選びなさい。

1
 アテトーゼ型脳性麻庫一一一不随意運動
2
 脊髄損傷一一一一一一一一一神経因性膀胱
3
 脳血管障害による右麻痺一一運動性失語症
4
 脊髄小脳変性症一一一一一一対麻痺
5
 筋ジストロフィー一一一一一呼吸障害

解答4
1 ○脳性麻痺の病状にはアテトーゼ型、頸直型、両者混合などがあるが、アテトーゼ型は不随意運動を特徴とするので正しい
2 ○交通事故などで脊椎損傷すると完全麻痺や部分麻痺などを起こすが、主な合併症として神経因性膀胱炎、排便障害、起立性低血圧などを起こす。したがって正しい。
3 ○右麻痺の場合は脳の左半球損傷なので言語、計算機能が低下。左麻痺の時は脳の右半球損傷なので音楽、空間機能が低下する。正しい。
4 ×この難病の症状は様々で、運動失調、パーキンソン症状、自律神経障害などがある。したがって一対麻痺だけでないので間違い。
5 ○進行により筋力が低下する病気である。呼吸機能の維持管理が大切となる


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25
問題25
脳卒中片麻痺患者における身体障害に関する次の記述のうち,正しいもの1を一つ選びなさい。

1
 片麻痺の障害は,通常上肢よりも下肢の方が重い。
2
 片麻痺は,通常遠位筋より近位筋の方に強く現れる。
3
 片麻痺により,手指は屈曲拘縮をきたしやすい。
4
 患者のほとんどが歩行できなくなる。
5
 患者のADLの障害は,常に運動障害の程度と比例する。

解答3
1 ×脳卒中片麻痺では下肢より上肢のほうが一般的に障害が重くなります。この理由は下肢に比べると上肢は複雑で緻密(ちみつ)な動作を要求されることから脳の指令が伝わりにくいためです。 2 ×違います。脳卒中片麻痺は一般的に近位よりも遠位が麻痺が強くあらわれます。また回復する場合には近位から、遠位(手足の先の部分)は遅れる場合が多い。 
   遠位筋とは、胴体から遠い部分のことです→つまり、前腕から先(ひじから先、指先まで)と下腿から先(ひざから下、つま先まで)のこと。
   近位筋とは、胴体に近い部分。→つまり、上腕(肩〜ひじ)と大腿(ふともも)のこと。
3 ○
4 × 片麻痺でも歩行は可能である
5 × 環境条件や動作の方法により、ADLは運動障害の程度とは比例しない。

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問題26
片麻痺における移動動作等に関する次の記述のうち,誤っているものを一つ選びなさい。

1
 杖歩行では,健側上肢の杖,麻痺側下肢,健側下肢の順に前に進む。
2
 坂道の急な下りのときは,車いすを後ろ向きで,ゆっくりと下っていく。
3
 ベッドから車いすへ移動する場合,車いすを健側の斜め前に置く。
4
 階段を降りるときは,麻痺側下肢から一段降ろし,次に健側下肢を同じ段に降ろす。
5    
階段を上がるときは,まず麻痺側下肢を一段昇らせ,次に健側下肢を同じ段に上げる。

解答5
1○ 健側を先に前方に出すと、患側が後方に残って前に動かせなくなる
2○ 正しい。覚えておいてください
3○ ベッドから車椅子へ移乗する場合、車椅子は「健側の頭方向30度」の位置へ置きます。
4○ 健側を先に降ろすと、患側が残って降ろせなくなります。
5× 患側を先に上げることは、とても難しい。たぶん無理。


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