第29回試験用出題基準別ノンストップ問題
予告なく内容を変更することがありますのでご容赦ください。
生活支援技術
出題基準
E生活支援技術 大項目 中項目 小項目
1:生活支援
1)生活の理解→○ 生活の定義、生活形成のプロセス、生活経営、その他 (第25回)(第27回)
2)生活支援 →○生活支援の考え方、ICF(国際生活機能分類)の視点にもとづくアセスメント、その他 (第24回)(第24回)(第26回)(第28回)
2:自立に向けた居住環境の整備
1)居住環境整備の意義と目的
2)生活空間と介護→○ 居場所とアイデンティティー、生活の場、すまい、住み慣れた地域での生活の保障、その他 (第28回)
3)居住環境のアセスメント→○ ICFの視点にもとづく利用者の全体像のアセスメント (第24回)
4)安全で心地よい生活の場づくり→○ 安全で住み心地のよい生活の場づくりのための工夫(快適な室内環境の確保、浴室、トイレ、台所等の空間構成、プライバシーの確保と交流の促進、安全性への・配慮、その他)(第28回:ダニの除去法) ○住宅改修 ○住宅のバリアフリー化 ○ユニバーサルデザイン ○その他 (第24回)(第24回)(第25回)(第26回)(第26回)(第27回)(第27回)
5)施設等での居住の場合の工夫・留意点→○
ユニットケア、居室の個室化、なじみの生活空間づくり、その他 (第25回)
6)他の職種の役割と協働
3:自立に向けた身じたくの介護
1)身じたくの意義と目的
2)身じたくに関する利用者のアセスメント→○CFの視点にもとづくアセスメント
3)生活習慣と装いの楽しみを支える介護→○ 生活習慣と装いの楽しみを支える介護の工夫
4)整容行動、衣生活を調整する能力のアセスメントと介助の技法 →○整容(洗面、整髪、ひげの手入れ、爪、化粧等) ○口腔の清潔 ○衣服着脱 (第24回)(第24回)(第25回)(第25回)(第25回)(第26回)(第27回)(第27回)(第28回)
5)利用者の状態・状況に応じた身じたくの介助の留意点→○ 感覚機能が低下している人の介助の留意点 ○運動機能が低下している人の介助の留意点 ○認知・知覚機能が低下している人の介助の留意点 (第28回)
6)他の職種の役割と協働
4:自立に向けた移動の介護
1)移動の意義と目的
2)移動に関する利用者のアセスメント→○ ICFの視点にもとづくアセスメント
3)安全で気兼ねなく動けることを支える介護→○ 安全で気兼ねなく動けることを支える介護の工夫(外出の環境づくり、社会参加、余暇活動、レクリエーション、その他) (第25回)
4)安全で的確な移動・移乗の介助の技法→○ 歩行の介助 ○車いすの介助 ○安楽な体位の保持 ○体位変換 (第24回)(第24回)(第24回)(第26回)(第26回)(第27回)
5)利用者の状態・状況に応じた移動の介助の留意点→○ 感覚機能が低下している人の介助の留意点(第25回)(第27回)(第28回:視覚障害の外出) ○運動機能が低下している人の介助の留意点 (第26回)(第27回)(第28回:パーキンソン病の歩行支援)○認知・知覚機能が低下している人の介助の留意点
6)他の職種の役割と協働
5:自立に向けた食事の介護
1)食事の意義と目的
2)食事に関する利用者のアセスメント→○ ICFの視点にもとづくアセスメント (第24回)
3)「おいしく食べる」ことを支える介護 →○「おいしく食べる」ことを支える介護の工夫(食卓の環境づくり、食器の工夫、献立に興味をもってもらう工夫、栄養・ビタミン、その他) (第25回)(第26回)(第27回)(第28回:骨粗しょう症)
4)安全で的確な食事介助の技法→○ 食事の姿勢 ○基本的な食事介助の方法と留意点 ○自助具の活用
5)利用者の状態・状況に応じた介助の留意点→○ 感覚機能が低下している人の介助の留意点(第27回) ○運動機能が低下している人の介助の留意点 (第25回)(第26回)(第27回)○認知・知覚機能が低下している人の介助の留意点(第27回) ○咀嚼・嚥下機能の低下している人の介助の留意点 (第24回)(第26回)(第27回)(第27回)(第28回)○脱水の予防のための日常生活の留意点 (第24回)(第28回)○慢性腎不全の人の留意点(第26回)
6)他の職種の役割と協働
6:自立に向けた入浴・清潔保持の介護
1)入浴の意義と目的
2)入浴に関する利用者のアセスメント→○ ICFの視点にもとづくアセスメント
3)爽快感・安楽を支える介護 →○爽快感・安楽を支える介護の工夫(入浴を楽しむ環境づくり、スキンシップ、コミュニケーション、その他) (第24回)
4)安全で的確な入浴・清潔保持の介助の技法→○ 入浴 ○シャワー浴 ○全身清拭(第25回) ○陰部洗浄 ○足浴・手浴(第26回) ○洗髪 ○その他(第28回:浴室改修)(第28回:ヒートショック)
5)利用者の状態・状況に応じた介助の留意点 →○感覚機能が低下している人の介助の留意点(第26回) ○運動機能が低下している人の介助の留意点 (第25回)(第26回)○認知・知覚機能が低下している人の介助の留意点 (第25回)○その他(第27回)(第28回:消化管ストーマ使用の入浴)
6)他の職種の役割と協働
7:自立に向けた排泄の介護
1)排泄の意義と目的
2)排泄に関する利用者のアセスメント→○ ICFの視点にもとづくアセスメント
3)気持ちよい排泄を支える介護 →○気持ちよい排泄を支える介護の工夫(がまんさせない工夫、恥ずかしくなく排泄できる環境づくり、その他) (第24回)(第25回) (第27回)
4)安全で的確な排泄の介助の技法→○ トイレ ○ポータブルトイレ(第26回) ○採尿器・差し込み便器 ○おむつ (第24回)(第25回)(第28回)
5)利用者の状態・状況に応じた介助の留意点→○ 感覚機能が低下している人の介助の留意点 ○運動機能が低下している人の介助の留意点(第27回)(第28回:脳梗塞の排泄) ○認知・知覚機能が低下している人の介助の留意点(第25回) ○便秘・下痢の予防のための日常生活の留意点 (第26回)○尿回数が多い人への日常生活の留意点 ○失禁時の介護の留意点 (第24回)
6)他の職種の役割と協働
8:自立に向けた家事の介護
1)家事の意義と目的
2)家事に関する利用者のアセスメント→○ ICFの視点にもとづくアセスメント
3)家事に参加することを支える介護→○ 家事に参加することを支える介護の工夫(意欲を出すはたらきかけ、その他)
4)家事の介助の技法→○ 調理(加工食品の活用と保存、配食サービスの利用を含む。) ○洗濯 (第25回)(第26回)(第28回:繊維製品表示)○掃除・ごみ捨て ○裁縫 ○衣類・寝具の衛生管理 ○買い物・クーリングオフ等(第26回)(第27回) (第28回:悪質商法)○家庭経営、家計の管理(第24回)(第27回)
5)利用者の状態・状況に応じた介助の留意点 →○感覚機能が低下している人の介助の留意点 ○運動機能が低下している人の介助の留意点(第27回) ○認知・知覚機能が低下している人の介助の留意点
6)他の職種の役割と協働
9:自立に向けた睡眠の介護
1)睡眠の意義と目的
2)睡眠に関する利用者のアセスメント ICFの視点にもとづくアセスメント
3)安眠のための介護 安眠のための介護の工夫 (第24回)(第25回)(第27回)
4)安眠を促す介助の技法→○ 安眠を促す環境 ○生活動作・生活リズム ○精神的な支援 ○その他 (第28回:関節リウマチ)
5)利用者の状態・状況に応じた介助の留意点→○ 感覚機能が低下している人の介助の留意点 ○運動機能が低下している人の介助の留意点 ○認知・知覚機能が低下している人の介助の留意点(第26回) ○不眠時の対応
6)他の職種の役割と協働
10:自立にむけた介護
1) 知的障害者
2) 精神障害者
3) その他の問題(第27回 :訪問介護員の助言)
11: 終末期の介護
1)終末期における介護の意義と目的→○ 終末期における尊厳の保持 ○事前意思確認 (第26回)
2)終末期における利用者のアセスメント→○ ICFの視点にもとづくアセスメント
3)医療との連携→○ 看取りのための制度(重度化対応加算、看取り介護加算) ○医師、看護師等との連携・協働
4)終末期における介護→○ 終末期にある人と家族の特徴 ○終末期にある人への介助の方法と留意点(第26回)(第27回)(第28回:終末期の食事) ○終末期にある人の家族への関わりの方法と留意点(第24回) (第25回)(第25回)(第28回:死後の家族支援)
5)臨終時の介護 →○臨終時の対応
6)グリーフケア→○ 悲嘆、受容プロセスの理解 ○グリーフケアの意義 ○グリーフケアの方法と留意点 ○グリーフケアにおける他職種との連携(第25回)
1生活支援 1)生活の理解→○ 生活の定義、生活形成のプロセス、生活経営、その他 2)生活支援 →○生活支援の考え方、ICF(国際生活機能分類)の視点にもとづくアセスメント、その他
問題
1 生活とは命の維持し育むための活動のことである。
2 介護者は利用者の生活習慣や意志の尊重をしなければならない。
3 生活支援の基本視点として大切なのは介護者の意向より利用者の意志を尊重することである。
4 生活支援は支援者の価値観を優先して支援する
5 生活支援では、その人らしい生活よりも、安静を重視した生活を送れるように支援する。
6 生活支援は、利用者の生活習慣よりも、支援者側の規則を大切にして支援する。
7 介護における生活支援とは障害があっても、健常者と同じように自分らしい生活をおくれるよう支援することである。
8 介護における生活支援では、利用者ができることに焦点をあてる。
9 生活支援は、生活全体よりも、生活動作を中心にした視点で支援する。
10 生活の三要素は衣食住であり、健康の三要素は食事と排泄(はいせつ)と睡眠。
11 生活圏とは、人間の生活のための行動に主眼をおき,買物,医療,レクリエーション,教養,通勤・通学などの行動が主として行われる範囲であり、これらは一生における幼年期・児童期・青年期・壮年期・老年期などのそれぞれの段階で変わっていく。
12 利用者と介護従事者との相互の信頼関係の形成に関しては、利用者の緊張を和らげ親近感をもってもらうために「です,ます調」の会話を避け,友人と話すような口調にする
13 利用者と介護従事者との相互の信頼関係の形成を図るために、介護従事者は簡潔な自己紹介をした上で,利用者がどのような生活を送りたいかを聞く。
14 生活支援は信頼関係に基づいて支援する。
解答
1:○
2:○介護職が自分の価値観などを押しつけてはいけません。
3:○
4:×利用者の価値観を最優先とします。
5:×その人らしい生活を優先。
6:×利用者の生活習慣を壊さない支援の在り方が大切です。
7:○
8:○
9:×
10:○
11:○
12:×実際の介護現場ではフレンドリーな話し方が多いかと思います。でも試験対策としては節度ある丁寧な言い方をすることが原則です。
13:○まずは相手の希望や要望を聞くことからはじまります。
14:○
2自立に向けた居住環境の整備 1)居住環境整備の意義と目的2)生活空間と介護→○ 居場所とアイデンティティー、生活の場、すまい、住み慣れた地域での生活の保障、その他 3)居住環境のアセスメント→○ ICFの視点にもとづく利用者の全体像のアセスメント4)安全で心地よい生活の場づくり→○ 安全で住み心地のよい生活の場づくりのための工夫(快適な室内環境の確保、浴室、トイレ、台所等の空間構成、プライバシーの確保と交流の促進、安全性への配慮、その他) ○住宅改修 ○住宅のバリアフリー化 ○ユニバーサルデザイン ○その他 5)施設等での集住の場合の工夫・留意点→○ ユニットケア、居室の個室化、なじみの生活空間づくり、その他 6)他の職種の役割と協働
問題
1 ユニバーサルデザインとは、全ての人が公平に使える、また使いやすい設計をすることである。
2 自宅で暮らす高齢者の室内環境として皮膚感覚の鈍化に配慮して、床暖房を設ける。
3 室内気候は一般的に温度が22度前後、湿度は50〜60%が望ましい。
4 自宅で暮らす障害者や高齢者の居住環境としてはバリアフリー住宅が望ましい。
5 自宅で暮らす高齢者の室内環境として嗅覚の低下に配慮して、電磁調理器を用いる。
6 自宅で暮らす高齢者の室内環境として滑りにくい床材にする。
7 自宅で暮らす高齢者の室内環境として聴覚の低下に配慮して、防犯ベルの音量を下げる。
8 自宅で暮らす高齢者の室内環境として視覚の低下に配慮して、照明を暗くする。
9 自宅で暮らす高齢者の室内環境として寝室は直射日光が入らないようにし照明も間接照明が望ましい。
10 高齢になると明るさを必要とするので,全体照明に加えて,部分照明で調節を図る。
11 照明計画では,照度だけでなく,光源が直接目に入らない配慮や,まぶしさを生じさせない器具の選択が大切である。
12 裁縫などの作業をする際は,局部照明が効果的だが,目が疲労しにくいように室内全体を局部照明の10分の1程度以上の全体照明とすることが望ましい。
13 自宅で暮らす高齢者の室内環境として体温調節機能の低下に配慮して、真夏日は冷暖房器具の使用を控える。
14 自宅で暮らす高齢者の室内環境として、トイレは寝室に近い方がいい。
15 自宅で暮らす高齢者の室内環境として、トイレの便器は下肢に負担の少ない洋式トイレが良い。
16 自宅で暮らす高齢者のベッドの高さは、座った状態で足底が床面につく程度が良い。
17 身寄りのないLさん(85歳、女性、要介護1)は、公営住宅の1階に一人で暮らしている。最近は、ごみ出しや食事の準備を自分ですることが困難になり、安心できる住居を求めて、早めの住み替えを検討し始めている。Lさんの住み替え先として、最も適切なものはどれか。@ケアハウスA介護老人福祉施設B有料老人ホーム(特定施設)C介護老人保健施設認D知症対応型共同生活介護
18 車いす使用者にとっては,外開き扉より,引戸が良い。
19 トイレを開き戸とする場合、外開きとする。
20 下肢筋力が低下して介護を必要とする人に適した浴室改修では入口を引き戸にする。
21 換気が不十分であると,水蒸気が室内にたまり,結露してカビの原因になる。
22 住宅の機密性が高くなったことに加えて,暖房や加湿器の普及によりカビやダニが増加している。
23 ハウスダストに含まれるカビやダニがアレルギー性疾患の原因と言われているので,部屋の気密性を高め,湿度を70%以上に保つようにする。
24 ダニの死骸や排泄物がアレルゲンとなりアレルギー反応を起すことがある。
25 布団についた、ダニの死骸や糞(ふん)などのダニアレルゲンを除去する方法としては掃除機で吸い取ることが有効である。
26 高齢者等の住宅リフォームでは、訪問販売の場合は、工事開始後でもクーリング・オフ期間内であれば解約できる。
27 高齢者等の住宅リフォームでは、引き戸等への扉の取り替えは、介護保険制度の給付の対象外である。
28 介護保険制度では,要介護者や要支援者が手すりを取りつけた場合,住宅改修費給付の制度がある。
29 介護保険制度での住宅改修費には、手すりの取り付け、段差の解消、滑りの防止、移動の円滑化などのための床や通路面の材料の変更、引き戸などへの扉の取り替え、洋式便器などへの便器の取り替えなどがある。
30 高齢者等の住宅リフォームでは、バリアフリー住宅を推進するため、住宅金融公庫の割増融資などがある。
31 階段の片側に手すりを設ける場合,右利きの人には昇る方向の右側につけるのがよい。
32 階段の片側に手すりを設ける場合、昇るときに利き手となる側に設置する。
33 住宅内の手すりのバーは,握って指がつく程度の太さを目安とする。
34 階段からの転落やつまずきによる転倒などの住宅内事故で亡くなる人は,減少している。
35 廊下に手すりを設ける場合、床からの高さを120cm程度とする。
36 手動車いすや電動車いすは,日本工業規格(JIS)により標準寸法や品質の規格が制定されている。
37 自走用標準型車いすを使用する場合、廊下の幅を60cm程度とする。
38 浴槽をまたぎやすくする場合、洗い場からの高さを50cm程度とする。
39 浴室には健康を損なう有害なカビがあるので注意が必要である。
40 都市ガスやプロパンガスは,不完全燃焼すると一酸化炭素が発生し,中毒のおそれがある。また、プロパンガスは,空気より重く、都市ガスより引火・爆発しやすい。
41 油はBOD(生物化学的酸素要求量)が高いため,食器を洗う前に汚れを拭き取るなど,台所での排水に留意する。
42 シックハウス症候群とは. 住居内での室内空気汚染に由来する 様々な健康障害を総称するものである。
43 ホルムアルデヒドを水に溶かしたホルマリンは防虫の効果があるので,居住者の健康のためには建材や接着剤にホルムアルデヒドを多く含むものが望ましい。
44 人や物などが移動する動線計画では,生活行為の違う動線を交錯させるように考える。
45 シルバーハウジング(高齢者世話付き住宅)とは,高齢者の特性に配慮した設備,設計を行うとともに,生活相談や緊急時対応などのサービスが受けられるよう配慮された公共賃貸住宅をいう。
46 家庭用品品質表示法によって,家庭電化製品のISO(国際標準化機構)表示が規定されている。
47 冬の暖房時に流出する熱の2割,夏の冷房時に流入する熱の3割が窓や扉などの開口部を経ている。
48 環境マネジメントシステムの代表的な国際規格はISOl4001である。
49 高齢者の住宅のリフォーム相談等を行うために市町村によっては住宅リフォームヘルパー制度湯やリフォーム相談員が設けられている。
50 高齢者が生活の場を変えることによりおこす精神的ダメージを「リロケーションダメージ」という。
51 介護保険の給付対象となる住宅改修として(1)手すりの取付け(2)段差の解消(3)滑りの防止及び移動の円滑化等のための床又は通路面の材料の変更(4)引き戸等への扉の取替え(5)和式便器を洋式便器に取り替えがある。
52 認知症高齢者グループホームの定員は1ユニット9人で 最大で2ユニット18人が定員となる。
53 認知症高齢者グループホームの居室は原則個室である。
54 認知症高齢者グループホームの防火対象物については一定の防炎性能を有するカーテン、じゅうたん等の使用が義務付けている。
解答
1:○
2:暖房器具を使うことで室温は上昇しますが湿度は低下し、乾燥の原因のひとつとなります。
3:○
4:○バリアフリーとは障害物がない居住環境ということです。
5:○
6:○滑りやすいと転倒事故の可能性があるあるからです。
7:×高齢になると聴覚が衰えてくるのでベルの音量は上げた方がいいです。
8:×高齢になると視覚が衰えてくるので照明は明るくしたほうがいいです。
9:○
10:○人の視力は年齢を経るごとに低下していきます。60歳代では20歳代の3倍以上の明るさが必要になります。こうした視力の老化にともない、照明計画も変えていく必要があります。
11:○直接光が目にはいるのは目に負担をかけますから、目に優しい間接照明が理想です。
12:○室内の全体照明は局部照明の10分の1と記憶しましょう。
13:×高齢者は暑くても汗をかきにくく、汗の量も少なくなります。また暑いと皮膚の血流が増えて体内の熱を逃がそうとするはずですが、高齢者の場合、暑くても皮膚の血流量が増えにくくなります。従って真夏日などは一定温度に調節がきく冷暖房器具の使用が有効となります。
14:○
15:○
16:○
17:○は@ケアハウス
18:○一般的には高齢者にとっては外開きの戸が良いのですが、車椅子の場合は楽に出入りできます。 ドアの場合は、ドアの開閉に気を遣い、車椅子での出入りがしにくくなります。
19:○過去問題でよくでてくる問題です。
20:○浴室内での事故時、引き戸であると対処しやすい。
21:○カビは湿気ったところが大好きです。結露すると室内の湿度もアップしますね。結露を防ぐには適度の換気が必要となってきます。
22:○北海度にお住まいの方なら経験されているかたが多いでしょう。寒い地域の住宅は機密性が高くなってますから換気が十分でないとカビやダニが発生しやすくなります。
23:×間違いです。ダニやカビは部屋の湿度が70%以上で異常繁殖しますから湿度を抑える工夫をしましょう。
24:○
25:○もちろん、住宅リフォームであっても訪問販売の場合は、工事開始後でもクーリング・オフ期間内であれば解約できます。
26:○
27:×介護保険での住宅改修の事例に明記されていますから対象内です。間違い!
28:○介護保険制度では、要介護や要支援者が居住している住宅に手すりの取付や段差解消などの改修を行った場合、保険の給付が受けられます。
29:○
@ .手すりの取り付け
転倒予防、移動、移乗動作のための手すりの設置
A .段差の解消
床の段差解消のための工事
B .滑りの防止、移動の円滑化などのための床や通路面の材料の変更
浴室、居室、通路面
C .引き戸などへの扉の取り替え
アコーディオンカーテンへの取り替え、開き戸を引き戸や折れ戸、ドアノブの変更
D .洋式便器などへの便器の取り替え
和式便器から洋式便器(暖房・洗浄機能付きなど)
30:○住宅金融公庫は住宅金融支援機構に名称が変更になりましたが以前と同じようにの割り増し増資は可能ですから正解です。
31:×間違う人が多いので注意が必要な問題です。一側のみに設置するのであれば、階段を降りる際の利き手側に設置することが基本です。つまり、右利きだと右側につけた方がいいです。
32:×階段は、上りよりも下りの方がずっと大変です。 ですから階段の片側に手すりを付ける場合には、下りの時に利き手の側にくるようにします。
33:○手すりのバーは太すぎて完全に握ることができないようだと、力がはいりません。ですから握ったときに指がつくくらいの太さがいいのです。
34:×住宅内事故で多いのは階段からの転落やつまずきの転倒などで事故数は増加しています。ですから間違い。
35:×手すりの高さ お年寄りを含め大勢の人が使う歩行補助手すりの高さは床から75〜85cm程度
36:○外国製の車椅子が認められていないのは日本工業規格の規格と異なるからです。
37:×車いすの横幅は 自走用で62〜63センチ 介助用で53〜57センチです。
38:×高齢者に配慮した浴槽またぎの高さは35〜40cmになるよう低めに据え付けます。ついでですが、床タイルも50角を使用すると、目地が滑り止めになります。
39:○
40:○ついでに都市ガスとプロパンの違いを覚えておきましょう。都市ガスは空気よりも軽く、プロパンは空気よりも重いです。どちらのガスも不完全燃焼で一酸化炭素が発生し中毒のおそれがあるので注意してください。都市ガスに比べプロパンガスの方が引火しやすく、従って爆発もしやすい性質があります。
41:○食用油が台所から流してしまうと、下水がよごれてBOD(生物化学的酸素要求量)が高くなるので、食器を洗う前に油汚れを拭くなどしてから洗うとよいです。
42:○
43:×ホルムアルデヒドは接着剤、塗料、防腐剤などの成分であり、安価なため建材に広く用いられています。しかし、建材から空気中に放出されることがあり、その場合は低濃度でも人体に悪影響を及ぼすことがあるので住宅の建材に多く含まれることには問題があります。
44:×交差するように計画すると大変不便です。病院施設でも老人福祉施設でも動線の交差を極力なくすことが利便性の向上・事故や院内感染の防止などにつながっていますから。
45:○高齢者世話付き住宅は厚生労働省と国土交通省が協働して実施するプロジェクトで、高齢者に配慮した設備が備えられている住宅のことです。 60歳以上の一人暮らしの高齢者、またはどちらかが60歳以上の夫婦が入居します。
46:×家庭用品品質表示法は、一般消費者が製品の品質を正しく認識し、その購入に際し不測の損失を被ることのないように、事業者に家庭用品の品質に関する表示を適正に行うよう要請し、一般消費者の利益の保護することを目的に制定されたものです。しかしこの法律によって家庭電化製品のISO(国際標準化機構)表示は規定されていません。
47:×間違いです。環境白書によると、冬の暖房時に流出する熱の58%、夏の冷房時に流入する熱の73%が窓や扉などの開口部を経ているとされています。このため、開口部に複層ガラスや断熱性能に優れたサッシなどを用いることは冷暖房に使うエネルギーの削減に有効です。従って冬の暖房時に流出する熱の約6割、夏の冷房時に流入する熱の7割が窓や扉などの開口部を経ているが正解となります。
48:○「環境マネジメントシステムの仕様」を定めているのはISO14001です。正解です。ISO14001は、平成8年に発行されました。 ISOの国際規格は、企業が作る製品の仕様や業務の手順が各国でバラバラでは不都合が多いので、基本的な部分は共通にするように規定したものです。
49:○
50:○
51:○
52:○
53:○
54:○
3自立に向けた身じたくの介護 1)身じたくの意義と目的 2)身じたくに関する利用者のアセスメント→○CFの視点にもとづくアセスメント 3)生活習慣と装いの楽しみを支える介護→○ 生活習慣と装いの楽しみを支える介護の工夫 4)整容行動、衣生活を調整する能力のアセスメントと介助の技法 →○整容(洗面、整髪、ひげの手入れ、爪、化粧等) ○口腔の清潔 ○衣服着脱 5)利用者の状態・状況に応じた身じたくの介助の留意点→○ 感覚機能が低下している人の介助の留意点 ○運動機能が低下している人の介助の留意点 ○認知・知覚機能が低下している人の介助の留意点
問題
1身じたくの目的の一つに「自分らしさの表現することにより生活意欲を高める」ということがある。
2介護職は個別性を尊重しながら身じたくの楽しみが見いだせるよう支援する必要がある。
3 目がしらから目じりに向かって拭く(整容介助)
4 整髪しやすいように頭髪は短くする(整容介助)
5 高齢者の整容支援では整髪料の使用は避ける。
6 整髪は利用者の好みがあるのでコミュニケーションをしっかりとることが大切である。
7 ひげは乾燥させてから剃る(整容介助)
8 電動カミソリは伸びすぎたひげなどは剃りにくいので配慮がある。
9 耳掃除は中耳まで行う(整容介助)
10 耳掃除の綿棒は内耳まで入れる。
11 耳垢(耳あか)が取りにくいときはピンセットを使う。
12 耳垢(耳あか)が固いときは、ピンセットを使って除去する。
13 乾燥した耳垢(耳あか)は綿棒で湿らせてから取る。
14 目やにを拭き取るときは、目尻から目頭に向かって拭く。
15 爪を切るときは、少しずつ切る
16 爪は手入れを怠ると、巻き爪などになり、歩行の障害になることもあるので注意が必要である。
17 歯磨きでは、ブラシの部分が大きく硬い歯ブラシを選ぶ。
18 外した義歯は、よく乾燥させておく。
19 義歯は食事のとき以外はつけない。
20 義歯は熱湯で洗浄する。
21 入れ歯は熱湯で消毒する(整容介助)
22 入れ歯は細菌が繁殖しやすいので毎日洗浄することが大切である。
23 義歯は乾燥させてからケースに保管する。
24 入れ歯の装着方法は基本的に装着は、下顎→上顎である。
25 入れ歯を外すときは口を上下に大きく開けすぎない方が、唇や頬が柔らかくなり横に広がりやすく、着脱がしやすくなる。
26 全部床義歯(総入れ歯)の場合、上からはずす。
27 衣服の脱着介助をする時は部屋を暖めておく
28 衣服は気候に合わせて支援者が選ぶ。
29 衣服は季節に関係なく、保温性よりも通気性を重視した衣類を勧める。
30 衣服の脱着介助は健康側から脱がせ患側から着せるのが原則である。
31 左片麻痺がある場合は、左半身から脱ぐように勧める。
32 片麻痺(かたまひ)の高齢者には、支援者が着脱させやすい前あきの上着の購入を勧める。
33 脳血管障害があり片麻痺のある人は、麻痺側の感覚が鈍っているので、麻痺側にある物が見えているのに認知できない場合がある。
34 靴はなるべく利用者の好みにあったものにする。
35 認知機能が低下していても人間として感情は豊かに残っている。
36 認知症の人の残存した認知機能、感情および「生きている世界」に合わせた環境と整えることが求められる。
37 認知症の人は自らの身体状態を的確に訴えることは少ないので介護職は身体状態の把握に努める。
38 ベッド上で全介助を要する利用者の口腔ケアでは洗口剤を使用して、歯垢を除去する。
39 ベッド上で全介助を要する利用者の口腔ケアでは舌の汚れを取り除く。
40 ベッド上で全介助を要する利用者の口腔ケアでは義歯をつけたまま行う。
41 ベッド上で全介助を要する利用者の口腔ケアは硬い毛の歯ブラシを使う。
42 ベッド上で全介助を要する利用者の口腔ケアは仰臥位で行う。
43 ベッド上での洗髪では、先発前にブラッシングし、汚れやふけを浮き上がらせる。
44 ベッド上での洗髪では爪を立てマッサージしながら洗う。
45 ベッド上での洗髪では、すすぎ湯を流す前にシャンプーの泡を取り除く。
46 ベッド上での洗髪後のドライヤーは、頭皮から5cm離して使用する。
47 鼻は左右同時にかむ。
48 鼻毛は毛抜きで抜く。
49 経管栄養中は口で咀嚼をしないために、唾液の分泌が減って自浄作用が低下し、かえって汚れがつきやすくなり誤嚥性肺炎にかかるリスクも高くなることから口腔ケアが重要となる。
50 経管栄養が終わってすぐの口腔ケアでは嘔吐反射がおこることがある。
解答
1:○精神的な満足を得ることで生活意欲などが向上します。
2:○
3:○目がしらは目の、鼻に近い方の端です。眼尻にむかって拭くことで眼尻に多い細菌などの感染を防ぎます。
4:頭髪を短くする、短くしないは利用者の判断が優先されますね。
5:×
6:○
7:×髭は湿らせて柔らかくしたほうが剃りやすくなるので間違い。
8:○伸びすぎたひげやくぼみのところは剃りにくいので注意が必要です。
9:×
10:×外耳道のみ手入れをします。
11:×綿棒を水やベビーポイルで浸して取り除きます。
12:×中耳等を傷つける恐れがあります。
13:○その他にベビーオイルなども効果があります。
14:×目頭から目尻に向かってふきます。
15:○高齢者は爪がもろくなっているので、少しずつ切ることが大切です。
16:○身だしなみの点でも、爪切りは重要ですね。爪切りは医療行為とされてきましたが医療が必要な疾患、管理がない場合は介護職でも出来るようになりました。
17:×ブラシは柔らかめのものを。
18:×義歯は乾燥により変形することがあります。乾燥を防ぐために、入れ歯をはずした時は、水を入れた専用の容器で保管することが大切です。
19:×食事以外に咬み合わせの維持のためにも重要な役割を果たしていますし、スムーズな会話を行う時にも義歯は役だっています。
20:×熱湯の中に入れると入れ歯が変形してしまいます。
21:×熱湯の中に入れると入れ歯が変形してしまいます。
22:○
23:×乾燥させと、義歯が痛みやすくなります。
24:×装着するときは上あごから下顎。外すときは下顎から外し上あご。
25:○
26:×総義歯を外す順序は下顎から外して上あごです。また、義歯を装着するときは上あごから下顎となります。
27:○部屋を暖めておくと同時に、介護者の手も温かいとなおいいですね。
28:×利用者の意思を尊重することが最も大切です。
29:×季節に合わせた衣類が必要です。
30:○「脱健着患」という言葉を覚えておきましょう。
31:×「脱健着患」
32:×支援者が着脱させやすい→利用者が脱着しやすい
33:○このことを「半側空間無視」といいます。試験に善く出てくるので記憶しておきましょう。このような利用者には麻痺側を意識してもらうことが大切です。
34:○
35:○プライドを傷つけない言葉使い、失敗しても注意はするが叱らないなどの対応が必要です。
36:○例として、簡単に判断できるように病室、便所、食堂などと書いた紙を貼るなどして認知症の人に相応しい環境を整えることが必要です。
37:○「息苦しいですか」「吐き気がしますか」「右足が痛いですか」など「はい」または「いいえ」で答えられる問いかけをして身体状態を把握することが大切です。
38:×洗口液 (せんこうえき)は、即時に口臭を消したり、歯磨きの代用に用いられる薬品です。×歯垢予防にはなりますが、歯垢の除去まではできません。
39:○
40:×入れ歯を外してから口腔ケアを行います。
41:×柔らかい小さな歯ブラシが有効です。
42:×可能なら側臥位,不可能なら仰臥位で,顔を横に向けてケアを行います。
43:○
44:×爪を立てると頭皮を傷めてしまいます。
45:○
46:×頭皮から5cmでは近すぎて髪を痛めてしまいます。ドライヤーを使うときは髪から20cm以上離して、同じ場所に3秒以上風をあてないようにします。
47:×片方ずつかみます。
48:×鼻毛用のハサミを用います。
49:○
50:○経管栄養が終わってすぐの口腔ケアでは嘔吐反射がおこることがありますので、胃内容物があれば嘔吐や逆流のおそれがあります。
4自立に向けた移動の介護 1)移動の意義と目的 2)移動に関する利用者のアセスメント→○ ICFの視点にもとづくアセスメント 3)安全で気兼ねなく動けることを支える介護→○ 安全で気兼ねなく動けることを支える介護の工夫(外出の環境づくり、社会参加、余暇活動、レクリエーション、その他) 4)安全で的確な移動・移乗の介助の技法→○ 歩行の介助 ○車いすの介助 ○安楽な体位の保持 ○体位変換 5)利用者の状態・状況に応じた移動の介助の留意点→○ 感覚機能が低下している人の介助の留意点 ○運動機能が低下している人の介助の留意点 ○認知・知覚機能が低下している人の介助の留意点 6)他の職種の役割と協働
杖や歩行器の問題
1 杖歩行の介助では介護者は患側に立つ。
2 杖歩行では杖は健側に持つ。
3 杖歩行では杖⇒患⇒健の順で歩行する。
4 ステッキ型杖は、失調性歩行のある人に適している。
5 右片麻痺の利用者の杖歩行の介助方として階段を昇るときは、杖、左足、右足の順で声かけをする。
6 杖歩行での介助は、階段の上りは一歩後ろから介助する。
7 杖歩行での介助は、階段下りは一歩前から介助する。
8 右片麻痺の利用者の杖歩行の介助方として杖の握り部分を本人のウエストの高さに合わせる。
9 右片麻痺の利用者の杖歩行の介助方として利用者の左後方に立ち介助する。
10 右片麻痺の利用者の杖歩行の介助方として2動作歩行では、杖と左足を同時に出すよう声かけをする。
11 右片麻痺の利用者の杖歩行の介助方として3動作歩行では、杖、左足、右足の順で声かける。
12 移動・移動介助するには、四脚杖よりT字杖の方が安定している。
13 ロフストランドクラッチは、医療用補助器具の1つで、前腕部支持型杖とも呼ばれ、握力の弱い人に適している。
14 歩行器型杖(ウォーカーケイン)は体を支えることが難しい方が使用する杖である。
15 シルバーカーは高齢者の方の自立歩行をサポートするものである。
16 ロフストランドクラッチ(前腕固定型杖)とは、腕を支えるカフというサポート機能が付いているタイプである。
17 固定式歩行器は一定の形に固定されていて、持ち上げて前後に進むタイプの歩行器である。
18 スクーター型電動三輪車は、頸髄損傷の人に適している。
19 四輪歩行車は、杖歩行の安定した人に適している。
20 交互型四脚歩行器は、片麻痺のある人に適している。
21 ボディメカニクスを利用した移乗・移動介助では介護者は、自分の身体をねじらないように介助する。
22 ボディメカニクスを利用した移乗・移動では介助では介護者の支持基底面積は狭くする。
23 ボディメカニクスを利用した移動介助をする場合、介助者は指示基底面積を広くする。
24 ボディメカニクスを利用した移乗・移動介助では介護者の重心を高くする。
25 ボディメカニクスを利用した移動介助では介護者は利用者にできるだけ近づく。
26 パーキンソン病の姿勢反射障害のある人の歩行介護では一度足を引いてから歩き出してもらう。
解答
1:○前倒れ・後ろ倒れともすぐ手が出せる位置で介助します。
2:○
3:○
4:×足、腰の状態が弱ってきたお年寄りや、脳の障害などで、手や指の力が弱ってきた方に適した杖です。
5:○
6:○杖⇒健⇒患
7:○杖⇒患⇒健
8:×
9:×
10:×
11:×
12:×
13:○医療用補助器具の1つで、前腕部支持型杖とも呼ばれ、腕に装着して使用する片手用の杖です。
14:○
15:○
荷物を入れる袋や、休息に用いる座面など使用者のことを考えたさまざまな機能がついています。
16:○
下半身麻痺者、下肢に体重をかけられない骨折、捻挫、股関節症、下肢切断、片麻痺の人などの歩行補助にむいています。
17:○
18:×高齢者の移動手段として使用されています。
19:×杖歩行が安定している人は使用しません。
20:×交互型四脚歩行器は左右のフレームが個々に動かせるものです。歩行時には左右交互に動かして歩行します。したがって片麻痺のある人には適しません。
21:○
22:×
23:○安定性が図られます。
24:×
25:○互いの重心を近づけることで安定します。
26:○
車いすの問題
1 車いす利用者の介助では、急な下り坂では、前向きで下る。(第21回)
2 車いす利用者の介助では、平地での曲がり角では、車いすの速度を速める。(第21回)
3 車いす利用者の介助では、段差では、キャスターを上げて段を上がる。(第21回)
4 車いす利用者の介助では、車いすを持ち上げて階段を上がる場合には、ブレーキを解除する。(第21回)
5 車いす利用者の介助では、不整地を走行する場合でも、キャスターを地面につける。(第21回)
6 外出時における車いすの介助で舗装道路と砂利道で同じ介助法にした。
7 外出時における車いすの介助で外出時における車いすの介助急な下り坂を前向きで介助した。
8 外出時における車いすの介助で歩行速度より速いスピードで介助した。
9 外出時における車いすの介助で足がフットサポート(フットレスト)にのっていることを確認した。
10 外出時における車いすの介助で段差を降りるときは前輪からおろした。
11 段差を下がる時は後ろ向きになり、ハンドル(グリップ)をしっかり持ち上げ、後輪を静かに下ろす。そしてティッピングバーを踏んでバランスを取り、キャスターを下ろす。
12 車いすでの電車やエレベーターの乗り降はティッピングバーを踏みキャスターを持ち上げ、後輪だけで乗車し、その後、前輪を下ろしてブレーキをかける。また降りる時は、段差を下りる時と同じように、後ろ向きで降りる。
13 段差を上がる時はティッピングバーを踏んでキャスター(前輪)を浮かしハンドル(グリップ)を握り下げ、段の上にキャスター(前輪)を乗せる。
後輪が同じ段にぶつかったら、ハンドル(グリップ)を持ち上げながら前に進む。
解答
1:×急な坂道で車いすを前向きすると、前のめりで転倒したときには大けがの原因になります。急な坂道では後ろ向きで下りるようにしましょう。
2:×平地の曲がり角で車いすのスピードをゆるめないと、遠心力で車いすが倒れてしまう危険性がでてきます。不適切です。
3:○
4:×車いすは階段に対して前向きにし、ブレーキをかけます。問題文のようにベレーキを解除してはいけません。
5:×車いすのキャスター(前輪)は、一般的には自在輪です。このキャスターの働きは方向転換、回転などの走行を自由にすることですから不整地を走行するときは地面につけないようにします。
6:×
7:×
8:×
9:○
10:×
11:○
12:○
13:○後ろ向きで下りたほうが、乗ってる人が前のめりにならず、安心かつ安全です。
麻痺のある人の問題
1 脳血管障害で左片麻痺のある者は,一般的に,左側の対象物を見落としたり,患側の手足のあることを忘れることが多いので,移動介助の際には注意する。
2 脳梗塞で左片麻痺、高次脳機能障害をきたした人は食事のときに、右隣にいる人の分に手を出す
3 脳梗塞で左片麻痺、高次脳機能障害をきたした人は衣服の上下・左右を間違える
4 脳梗塞で左片麻痺、高次脳機能障害をきたした人は右側にある障害物に気がつかず、よく衝突する。
5 脳梗塞で左片麻痺、高次脳機能障害をきたした人はひげそりで、右側のひげをそり残す
6 脳梗塞の後遺症があって感覚性失語がある場合には,大きな声で話しかけると効果的である。
7 片麻痺がある場合には,歩行介助の際,介護従事者は要介護者の健側に立つ。
8 脳梗塞で、着衣の失行がある場合には,衣服の左右,前後,裏表などに目印をつける。
9 脳梗塞で、話すことがむずかしい失語症がある場合には,「はい」,「いいえ」など簡単な言葉で答えられる質問を工夫する
10 左半側空間無視は、大脳の左半球の病変が大きく関与している。
11 片麻痺のT字杖歩行ではT字杖により支持基底面が広がり、歩行時の安定が増す。
12 片麻痺のT字杖歩時、麻痺側前方に位置して見守るのがよい
13 片麻痺のT字杖歩行で二動作歩行では、杖と麻痺側の足を同時に出し次に健側の足を出す。
14 片麻痺のT字杖歩行では階段を昇るときは、杖を一段上に上げ、麻痺側の足を上げ、次に健側の足を上げる。
15 脳血管障害のために片麻痺となった老人の廃用性機能低下を防ぐためには,食べること,遊ぶこと等普段の生活の中にリハビリテーションの試みを取り入れることが重要である。
16 片麻痺者をベッドから車いすに移乗させる場合には,介護者は前方から近づき,利用者の健側の上下肢の機能を最大限生かしながら行うとよい。
17 片麻痺者の歩行を見守るときには,麻痺側の後方に位置し,とっさの転倒に際して対処できるように予防的な態勢をとっておく必要がある。
18 介護者の肩を借りて歩行できる片麻痺老人の場合には,介護者は老人の健側に立つよう心掛ける。
19 高齢で脳卒中のため片麻痺になった人には,健側も筋力低下等の廃用症候群が起こりやすい。
20 脳卒中による片麻痺の二次的障害の一つとして,歩行の際に反張膝を起こすことがある。
解答
1:○大脳の右半球が壊れると、身体に対して左側の空間とつきあうことが難しくなります。つまり左の半側空間無視という症状がでてきます。食事をとる時も、右側のお皿ばかりに手をつけ、左側の品物に手をのばそうとしません。このような高次脳機能障害をもつかたの多くは、左半身の運動機能が障害されている左片麻痺があります。言語の障害「失語」を伴いやすい右片麻痺の患者さんとは対照的に、普通に会話ができます。
2:○脳梗塞で左片麻痺があると、身体に対して左側の空間とつきあうことが難しくなります
3:○脳梗塞で左片麻痺があると、身体に対して左側の空間とつきあうことが難しくなります
4:×右じゃなく左の半側空間無視をする
5:×右じゃなく左のヒゲをそり残します
6:×感覚性失語の人は他の人の会話を理解できないので、大きな声をだして話しかけても効果がない。大きな声を出して効果があるのは運動性失語の人に対してである。
7:×要介護者の患側にたつのが原則
8:○正しい
9:○そのまま、覚えましょうか
10:×大脳の右半球が壊れると、身体に対して左側の空間とつきあうことが難しくなります
11:○
12:×麻痺側斜め後方大原則
13:○二動作歩行では、杖と麻痺側の足を同時に出し次に健側の足を出す。
14:×階段を昇るときは、杖を一段上に上げ、健側の足を上げ、次に麻痺側の足を上げる。
15:○正しい
16:○
17:○よく出る問題です。
18:○頻出問題です
19:○健側も、患側も衰える・・何度も読んで覚えましょう。
20:○反張膝とは反りすぎた膝という意味です。麻痺によって大腿部の筋力が衰えるからです
視覚障害者の問題
1 視力障害のある人の移動では介護者は、利用者の手首を握って誘導する。
2 視力障害のある人とのバスの乗り降りは、階段と同じ要領で、誘導者が一段先に乗降する形で行なう。
3 視力障害のある人とのエスカレーターの乗り降りは誘導者が一段先に乗降する形で行なう。
4 視覚障害者が白杖を持っている方の場合、介助者は白杖を持つ手の逆側の前に立つ。
5 視力障害のある人が点字ブロック上に立ち止まると他の視覚障害者と衝突する可能性があるので、介護者は点字ブロックから離れるように誘導する。
6 視覚障害者の介護については、身体状況,天候,周囲の状況に影響されることがあるの行動能力は常に同じであるとは考えられない。
7 視覚障害者の介護では、介護従事者は,全神経を歩行の手引きに集中し,その間会話をやめる。
8 視覚障害者の介護では、車道,歩道の区別のある道路を手引きするときは,介護従事者は常に利用者の右側を歩くのがよい。
9 視覚障害者の介護では、初対面のとき,介護従事者が握手を求めることは,視覚障害者にとって介護従事者の身長や位置が分かりやすいので望ましい。
10 介護従事者は正しい手引き姿勢をとっていれば,視覚障害者の半歩前を歩いていることになるので,通常階段の上がり降りに声かけや,一寸立ちどまって予告する必要はない。
11 視覚障害者になった場合,商店街など地域の状況や住宅の構造に合わせた個別訓練が必要になる。
12 視覚障害者の食事の介助について,食器等の位置を時計の文字盤に例えて説明することがよく行われる。
13 視覚障害者の歩行のガイドヘルプをするときは,ヘルパーがどちら側に立つかは,視覚障害者の希望に沿って行うのがよい。
14 視覚障害者の狭い通路でのガイドヘルプするときは,ガイドヘルパーの背後に回った視覚障害者の手がヘルパーの背中か肩に触れるようにしてガイドするのが一般的である。
15 視覚障害者がエスカレーターを利用するときのガイドヘルプは,上り・下りの別を教え,手すりにつかまるよう口頭で説明する。
16 高齢の視覚障害者の歩行をガイドヘルプするとき,その方法に慣れていない場合は,車いすを使用する。
17 視覚障害者のガイドヘルプの際,ヘルパーは,さきにあいさつをする,軽く握手するなどして,両者の人間関係を円滑にすることが大切である。
18 視覚障害者のガイドヘルプで,いすを勧める場合は,口頭でいすの位置,形状を説明すればよい。
19 視覚障害者に家を聞かれて「左側の3階建のビルから二軒目です」と具体的に説明した。視覚障害者に関する次の記述のうち,最も適切なものを一つ選びなさい。
20 施設行事や地域の催し物に参加する場合,その模様についての詳しい説明はかえって混乱させるので,雰囲気だけでも味わえる程度にする。
21 介助者として,その人の視覚障害程度を正しく把握しておく必要があるが,視覚障害者が光を感じることができるかどうかは余り行動に影響しないので,物の形状の識別の可否の把握に重点をおく。
22 自分の居室や周囲の構造・環境を覚えられるように援助することは,視覚障害者の頭の中に居住環境の地図が描けることになり,自立的な移動を助けることになる。
23 視覚障害の程度は,物の形状の識別によって測定され,視野は補足的に視覚障害の原因を知るために診断される。
24 視覚障害者にとって嗅覚や皮膚感覚は,外界を認識するために重要な感覚機能である。
25 視覚障害者に対しては障害の受容への援助よりも生活指導と訓練を重視する。
26 視覚障害者のガイドヘルパーは視覚障害者の横で,自分の手を握らせ,並んで歩く。
27 視覚障害者のガイドヘルパーと視覚障害者は同じ方向を向き,ガイドヘルパーは半歩前に位置して歩く。
28 階段を昇るときは,ガイドヘルパーと視覚障害者は同じ段をゆっくり昇る。
29 席に着くときは,ガイドヘルパーは視覚障害者の手を取り,いすの背を確認させた後に手を放す。
30 視覚障害者の介護では出会ったときは,声をかけるだけでなく,軽く触れるとコミュニケーションが取りやすい。
31 視覚障害者の介護ではコミュニケーションと安心感を深めるために,必ず誘導(手引き)を行う。
32 視覚障害者と階段を降りるときは,介護者と視覚障害者が歩調を合わせて横に並んで降りる。
33 視覚障害者での介護で、席を外すときには,視覚障害者に声をかけてから立つ。
34 視覚障害者の階段昇降の介助では,階段が昇りであるか,下りであるかを知らせる。
35 視覚障害者の介助で車道,歩道の区別のある道路を手引きするときは,介護従事者は常に利用者の右側を歩くのがよい。
36 点字ブロックは,視覚障害者が移動する場合の補助的な役割を目的に設置されている。
37 視覚障害者にとって,交差点などの車道と歩道の段差は,わずかでもつまずきの原因になるので,ない方がよい。
38 ガイドヘルプの開始時には,介助者は視覚障害者に声で開始を知らせると同時に,手背部を障害者の手背部に接触させる。
39 視覚障害を引き起こす疾患の中で,現在,中途失明原因の第1位は糖尿病である。
40 視覚的情報を利用できるロービジョンの人には,文字でのコミュニケーションができる人もいる。
41 高齢の視覚障害者の移動を介助する場合は,車いすを利用した方が安全でよい。
42 白杖は視覚障害者の足先の安全を確認するとともに,身体のバランスをサポートする機能を併せて持つ歩行補助具である。
43 視覚障害者の介護で、手引き歩行を始める合図として,介護者は声をかけながら手の甲で視覚障害者の手の甲に触れる。
44 一般に視覚障害者の歩く速度は遅いので,介護者の普段の速度では,つまずきや衝突などの原因になる。
45 視覚障害者を誘導して道路を歩くときは,視覚障害者の半歩後ろを歩く。
46 視覚障害者を誘導して電車に乗るときは,介護者が片足を車内に入れて,その後視覚障害者を導く。
47 視覚障害者をガイドヘルプする場合,介護従事者は利用者の半歩前に立ち,後から上腕を軽く握ってもらう。
48 視覚障碍者はクロック・ポジションの方法により食器や食べ物の位置がわかると,視覚障害者は自分で食事をすることができる。
49 視覚障害者の介護で、いすに座る場合には,言葉で誘導することが原則である。
50 点字は視覚障害者のコミュニケーション手段であり,点字で書かれたものは右から左に読んでいく。
51 白内障では,暗さにすぐに慣れることができない者が多いので,移動の介助の際には注意する。
52 網膜色素変性症では,求心性の視野狭窄のため,文字を拡大すると読みやすくなる。
53 視覚障害者の手引き歩行では,本人の正面に立ち,両手を引いて介助することが基本である。
54 視覚障害者の介護で、部屋の様子を説明するときは,出入り口など基点になるところを理解してもらい,そこを基準に説明する。
55 視覚障害者がドアを通るときは,利用者自身がドアの引き手やノブを持つことができる位置に立ってもらう。
56 視覚障害のある高齢者は,外出すると危険なので,極力室内で過ごせるようにする。
57 救心性視野狭窄症のある人は、下方からの視野情報を入手できにくく、転倒・転落などの危険を伴いやすい。
58 視覚障害のある人の手引き歩行では溝をまたいで越えるときは手引者が先に溝をまたぎ、その後に利用者が渡るようにする。ドアのある場所を通るときは、手引き者が先にドアを通り抜け、視覚障害者が続きます。座席に誘導するときは、背もたれや座面に手を誘導して触れてもらう。 階段を上るとき下がるときは手引き者が先に立って、手引き姿勢のまま上り下りする。狭い道路を通るときは、介助者が腕を自分の背中に回して利用者の前から誘導する。(第21回)
59 視覚障害者がタクシーに乗るときは、支援者が先に乗って誘導する。
60 視覚障害者が電車を待つときは、点字ブロックの上で待つように誘導する。
61 視覚障害者が狭い通路を歩く場合、後ろから誘導する。
62 視覚障害者が雨の日に外出する時は、フードつきのレインコートの着用を勧める。
63 視覚障害者の支援で、一時離れるときは、柱や壁に触れる位置まで誘導する。
解答
1:○
2:○
3:○
4:○
5:○
6:○
7:×
8:×常に右側ではなく、車道側に付きそうが正解
9:○
10:×
11:○
12:○
13:×車道側が原則
14:×
15:×
16:×
17:○
18:×手を添えて実際の大きさ、位置などを確認してもらう
19:×視覚障害があるので、具体的に口答で説明を受けてもわからないでしょう
20:×詳しく説明することが大切
21:×光を感じることが出来るかどうかは、障害者の行動に大きく影響するので大切
22:○
23:×万国式試視力表により測定される
24:○
25:×特に中途障害の場合は精神面でのケアが重要となる
26:×手ではなく腕
27:○
28:×視覚障害者の前に位置すること
39:○
30:○
31:×
32:×
33:○
34:○
35:×車道側をあるく
36:○
37:×そうに決まってますよね
38:○
39:○過去問によく出てきますね
40:○ロービジョンとは弱視のことです。文字が見えますので文字でもコミュニケーションは可能です
41:×過去問題に何度か出てきますが、歩けるのに車いすは失礼ですよね
42:○飽きるほど出てくる過去問ですね
43:○
44:○
45:×半歩前ですね
46:○
47:○
48:○
49:×
50:×左から右です
51:×水晶体が白濁してものがみえにくくなる障害であるが、明暗についてはよく順応できる
52:×文字を拡大しても文字を確認出来ない
53:×介護従事者は利用者の半歩前に立ち,後から上腕を軽く握ってもらう
54:○
55:○
56:×危険だからといって、部屋からでなければノーマライゼーションの精神と逆行ですよね
57:○そのとおり覚えましょう
58:○視覚障害者の手引き歩行について、まとめた問題です。このまま覚えてください。
59:×まず、視覚障害者を先に車内に誘導します。
60:×ほかの視覚障害者の移動の妨げになってしまいます。
61:×前からの誘導が必要です。
62:×
63:○一時離れる時は視覚障害者が不安を感じないように柱や壁に触れる位置まで誘導します。
聴覚(言語も含む)障害者の問題
1 補聴器使用適否の判断は,何歳ごろに聴覚に障害を受けたかが最も重要になる。
2 補聴器使用に効果が認められるのは,主として感音性難聴の場合であ
3 聴覚障害でのリハビリテーションや教育の領域では,障害となった年齢を重要な資料とする。
4 学齢期以後に聴覚障害となった者とのコミュニケーション手段としては,手話が最もふさわしい。
5 聴覚障害では手話を介してのコミュニケーションでは,口の動きや顔の表情は重要な要素とはならない。
6 聴覚障害者とのコミュニケーション手段は,多くの場合手話が用いられるので介護従事者は手話を覚えることが望ましい。
7 難聴の程度はそれぞれ異なるが,一般に音を大きくしただけでは必ずしも聞き取りがよくなるとは限らない。
8 聴覚障害者が読話によって理解する場合,日常的内容の会話が適している。
9 感覚訓練によって視覚・聴覚などの重複障害者は,触覚や運動感覚を使ってコミュニケーションを図ることができるようになる。
10 聴覚障害者とのコミュニケーションを図る上で重要なことは,手話,筆談,身振りなどあらゆる手段を使って意思の疎通を図ろうとすることである。
11 聴覚障害者に対する介護従事者の役割には,手話通訳者や要約筆記者の派遣についての情報の提供も含まれる。
12 難聴者とのコミュニケーションは,補聴器の感度を高めることが大切な要点である。
13 言語障害に加えて重度まひなどにより,書くことのできない障害者とのコミュニケーションは,家族の助けを借りることが最もよい方法である。
14 シルバーホンは,音量の調節ができるので,老人性難聴に最も適している。
15 ミニファックスは,送信はよいが,受信を知る方法がないのが欠点とされている。
16 手話は,聴覚に障害を受けた者の唯一のコミュニケーションの方法である。
17 感音性難聴者の場合,周囲の騒音に影響されやすいことから,一般に耳のそばで大きな声で話すことがよい。
18 伝音性難聴は,補聴器が適用しやすい。
19 難聴の高齢者の対応については,日常の人の集まりの場においても意思の疎通が図られるように配慮するのがよい。
20 聴覚・言語障害者の介護では,コミュニケーションの方法を確立するために,障害の種類や程度を把握した個別の援助が必要になる。
21 読話とは,聴覚障害者に対して発話者の口唇周辺の動きから音声を推測する方法のことをいう。
22 聴覚障害者の読話によるコミュニケーションでは話し相手は,逆光にならないような位置で話しかける。
23 聴覚障害者の読話によるコミュニケーションでは1〜1.5m離れることが読話に最適の距離である。
24 聴覚障害者の読話によるコミュニケーションでは、はっきりと,普通に話してよい。
25 聴覚障害者の読話によるコミュニケーションでは、大きい声を出すと,口唇の変化が明確になり,より分かりやすくなる。
26 聴覚障害者との口話で留意することは,大きな声を出すことではない。
27 聴覚障害者とのコミュニケーションでは、重要なことについては,ファックスや手紙を用いて確認するなどの配慮が必要である。
28 聴覚障害者のコミュニケーションでは、読話で話が理解されない場合には,表現を変えずに繰り返す方がよい。
29 重度の聴覚障害者でも,補聴器を装着すれば,訓練なしにすぐに使用できる。
30 高齢者の難聴は伝音性難聴が多く,補聴器を使用しても効果がない。
31 手話によるコミュニケーションは,すべての高齢の中途失聴者に有効である。
32 聴覚障害者の受診介助の際には,介護従事者は本人に代わって,医師の質問にすべて答える必要がある。
33 聴覚障害者は,介護従事者が理解したと思っても本人が理解していない場合があるので,本人の理解を確認しておくことが大切である。
34 聴覚障害者には,実物などを示しながら,表情豊かに接する。
35 失語症には,五十音表を活用してコミュニケーションを図るようにする。
36 言語によるコミュニケーションが難しくなった人には,簡単な図や絵,写真を使って伝える方法もある。
37 重度の失語症のある人とのコミュニケーションでは,「はい」「いいえ」で答えることができるような質問をする。
38 聴覚障害のある人の補聴器は、専門家による調整が必要である。
39 聴覚障害は、外耳から大脳に至るまで間での間の異常によって起こる。
40 言語障害は、大脳の右半球の病変によって起こることが多い。
41 左半側空間無視は、大脳の左半球の病変が大きく関与している。
42 伝音性難聴では、補聴器の使用は有効である場合が多い。
43 高齢者の難聴では、感音性の難聴が多い。
44 感覚性失語では、聞いた話を理解することができる。
45 話し言葉だけで会話が困難な構音障害では、50音表を用いるなどする。
46 高齢者の難聴の兆候となるものに@聴いているテレビの音が大きくなる。A後ろから声をかけても振り返らない。B会話でつじつまの合わないことを言う。C団らんの場で会話することが少なくなる。D耳鳴りを訴えるようになる…などがある。(第21回)
47 先天性聴覚障害者では、一般的に手話が有効である。また中途失聴者では、一般的に筆談が有効である。(第21回)
48 麻痺性構音障害者では、障害の程度によってはコミュニケーションエイドが有効である。(第21回)
49 感覚性失語症者では、運動性失語症者に比べ、絵カードが有効である。(第21回)
50 聴覚障害者については手話による通常のコミュニケーションの場合も,問題の性質によっては筆談を併用するとよい。
解答
1:×何歳頃に障害をうけたかよりも障害の程度が最も重要
2:×感音性難聴は神経系の障害・・伝音性難聴に補聴器は有効で
ある
3:○
4:×ボディラングエッジが一番かと思います。
5:×
6:○
7:○
8:○
9:○
10:○
11:○
12:×補聴器の感度を上げすぎることにより周囲の音をひろってしまい聞きづらくなることもあるので間違い
13:×
14:×老人性難聴=感音性難聴は神経系の難聴なので音量の調節は意味がない
15:×送信、受信も可能
16:×手話以外に筆談という手段もありますね
17:×神経性の難聴は音を大きくするだけでは聞こえない
18:○
19:○
20:○
21:○
22:○
23:○
24:○
25:×ことさら大きい声でなくてもいい。大事なのはやや大きく
口をあけて話すこと。
26:○
27:○
28:×健常者同士の会話でも、話が理解されないときは、表現をいろいろかえて伝えようと努力しますよね
29:×訓練は必要です
30:×高齢者の難聴は内耳機能の低下による感音性難聴が多く補聴器は必要
31:×中途失明者が手話を覚えるのは、特に高齢者では大変だし有効ではないですね。
32:×本人そっちのけで、介護従事者が応答するなんて・・医師だって筆談という手もあるだろうし、全てを答えるなんてナンセンスでは。
33:○その通りですね
34:○視覚障害があっても、援助者は表情豊かに接することは必要です
35:×過去問に良く出る問題ですがけっこう間違える人は多いんです。失語症とは聴く、話す、読む、書くに支障をきたすものです。ですから五十音表を活用はできません。このほかの手段、例えば身振りや手振りでコミュニケーションを図らなければなりません。
36:○その通りです
37:○過去問に何度もでてますね。その通りです
38:○過去の問題にもでました。必要です。
39:○外耳から大脳皮質の聴覚野までの伝達回路の障害ですから正しい
40:×これも、良く出ます。言語障害は左半球の障害ですよね
41:×これも 良く出ます。左半側空間無視は、大脳の右半球の病変が大きく関与!
42:○音を伝える器官の障害による難聴なので補聴器は有効。
伝音性難聴(伝音難聴)
伝音声難聴とは外耳(耳介&外耳)と鼓膜及び中耳、つまり音を伝える器官の障害による難聴です。これは音を聞くための神経には異常がないので治療できる可能性が有るし補聴器で音を大きくすることによりかなり聞こえるようになります。中耳炎などによる難聴はこれに当たります。
感音性難聴(感音難聴)
感音性難聴は内耳か又は聴覚神経に障害がある難聴で医学的な治療が困難です。また、大きな音は健聴者並に煩く感じるのに、小さな
音はあまり聞こえません。そのため、補聴器には高度な機能が要求されます(感音性難聴にはグッドイヤーが大変適しています)。また、感音性難聴は周波数により聞こえ難さが非常に異なることが多く、特に幼児期から高い音が聞こえない場合は発音の修得が難しい問題もあります。
混合性難聴(混合難聴)
伝音性難聴と感音性難聴の両方の特徴を併せ持った難聴です。老人性難聴は多くの場合 混合性難聴ですが、どちらの度合いが強いかは個人差が大変大きいと言えます。
43:○そのとおり
44:×
感覚性失語→言葉はたくさん出るけれど、周りのひとはそれを理解
することができない
運動性失語→声はでるものの、物の名前が言えない
45:○そのとおり
46:○難聴になったお年寄りの兆候をまとめた問題です。正解ですからこのまま覚えてください。
47:○
48:○コミュニケーションエイドとは、言語障害者の発声代行機器のことをいいます。また、視覚障害者と聴覚・言語障害者のための意思伝達のための機器等もさす。
49:×失語症は、脳こうそくや脳出血などの病気によって、脳の言葉を話したり理解したりする言語野が破壊されたときに起こる障害です。 しゃべりにくくなる運動性失語と理解しにくくなる感覚性失語に大きく分けられますが、絵カードの場合には運動性失語症に有効です。
50:○
移乗・移動介助の問題
1 スライディングボードは、立ち上がり介助に利用する。
2 スライディングボードはベッド、車いす、ポータブルトイレ、自動車などの間を移乗する時に使う福祉用具である。
3 移乗・移動介助では介護者は、自分の身体をねじらないように介助する。
4 移乗・移動では介助では介護者の支持基底面積は狭くする。
5 移動介助をする場合、介助者は指示基底面積を広くする。
6 移乗・移動介助では介護者の重心を高くする。
7 移動介助では介護者は利用者にできるだけ近づく。
解答
1:×
2:○
3:○
4:×
5:○安定性が図られます。
6:×
7:○互いの重心を近づけることで安定します。
5自立に向けた食事の介護 1)食事の意義と目的 2)食事に関する利用者のアセスメント→○ ICFの視点にもとづくアセスメント 3)「おいしく食べる」ことを支える介護 →○「おいしく食べる」ことを支える介護の工夫(食事を楽しむための食卓の環境づくり、食器の工夫、献立に興味をもってもらう工夫、その他) 4)安全で的確な食事介助の技法→○ 食事の姿勢 ○基本的な食事介助の方法と留意点 ○自助具の活用 5)利用者の状態・状況に応じた介助の留意点→○ 感覚機能が低下している人の介助の留意点 ○運動機能が低下している人の介助の留意点 ○認知・知覚機能が低下している人の介助の留意点 ○咀嚼・嚥下機能の低下している人の介助の留意点 ○脱水の予防のための日常生活の留意点 6)他の職種の役割と協働
問題
1 脳卒中後遺症などで嚥下障害がある人の食事は,必要な栄養素と十分な水分を同時に摂取できるものがよい。
2 お年寄りは老化により味覚が鈍くなるため味の濃い食事は好まなくなる。
3 老化により、トリプシンなどの消化酵素の分泌が増加するため,たんぱく質や脂肪の多い肉や魚を好むようになる。
4 貧血の防止は,鉄分の吸収をよくするためにたんぱく質やビタミンCを多く含む食事を十分にとることが必要である。
5 高齢者は長年の食習慣やし好により,食品の選択,料理の範囲,味つけなどが固定化し,その変更を好まない傾向がある。
6 糖尿病の予防のためには,調理に使用する砂糖だけでなく,すべて炭水化物の摂取を禁止することである。
7 高齢者は便秘を防ぐため,柔らかく消化の良いものだけでなく,食物繊維の多いものもとるようにする
8 高血圧症予防の食事として,しょうゆにはうす口のものを使い,塩分を減らすようにする。
9 減塩食の工夫として、ゆず,レモン,食酢などの酸味を利用したり、しそ,みょうが,木の芽,ごまなど香味を持つものを用る。
10 魚の生臭い臭いは,酢を使うことによって弱めることができる。
11 れんこんやじゃがいもは,酢を加えた汁で煮ると歯ざわりは硬くなり,色は白くなる。
12 酢には殺菌効果があるので,食品を酢で処理すると保存性を高めることができる。
13 さばを酢に漬けておくと肉がしまるのは,酢によって魚肉たんぱく質が変性して凝固するからである。
14 マッシュポテトは,いもをゆでた後,よく冷やしてから裏ごしすると作業がしやすい。
15 石焼いもが甘いのは,加熱中にさつまいもに含まれる水分が減少することと,糖質分解酵素の作用が長く持続するからである。
16 やまいもを麦トロなどで生で食べるのは,やまいもの中に糖質分解酵素を多く含んでいるため消化が非常によいからである。
17 さといもを煮るとき,一度ゆでこぼすと煮汁の粘度が低下し,吹きこぼれが抑えられる。
18 電子レンジによる加熱は,加熱時間が短いので栄養分の損失が少なく,色も美しく仕上がる。
19 電子レンジによる加熱では,食品の温度が急速に上昇するので,ゆっくり加熱したい調理には不適当である。
20 電磁調理器は炎が出ないので,引火や立ち消えがなく,安全性が高い。また空気が汚染されず,また,食卓や台所などが汚れにくい
21 電磁調理器は電磁誘導を利用しているため,鉄を含む強磁性の鍋で底が平らなものが適しており,アルミや土鍋は不適である。
22 和え物は,酸味の強い合わせ酢を用いて味付けすると食べやすくなる。
23 炒め物は,一度軟らかくゆでておいてから,さっと油炒めすると形くずれがせず食べやすくなる。
24 中華鍋は,一般に鉄製で,高温により炒めたり揚げたりする料理の調理に適する。
25 土鍋は,熱容量が大きく,材料に熱が柔らかく当たり保温性が高いので,おかゆの調理にも適する。
26 浅鍋の一つであるソトワールは,主にアルミ製で底が厚く,西洋料理のソテーや蒸し煮,煮込みなどに適する。
27 寸胴(スープ鍋)は,厚手のステンレス製の浅鍋で,煮込み料理や揚物の調理に適する。
28 小麦粉に含まれるたん白質(グルテン)の性質を主として利用した餃子の皮は強力粉・中力粉が用いられる
29 小麦粉に含まれるたん白質(グルテン)の性質を主として利用したドーナツは薄力粉を使用する
30 洋菓子のコーティングや砂糖衣かけに用いるフォンダンは,加熱した砂糖溶液を沸騰状態の熱いうちに用いて材料にからませたものである。
31 ホットケーキなどのかけ汁にするシロップは,砂糖濃度50〜60%の溶液を一定の温度まで煮つめたものである。
32 素揚げしたさつまいもなどに砂糖液をからませた抜絲(バース)は,砂糖が糸を引く性質を利用した中国料理である。
33 砂糖を多量に使った砂糖漬けの菓子類は,細菌などの繁殖を抑制し腐敗防止の効果ももたせたものである。
34 でんぷんのりの粘度を利用したものに,くず湯,くずあん,甘酢あんなどがある。
35 でんぷんのゲル形成を利用したものに,ブラマンジェ,ゴマ豆腐などがある。
36 油膜によるなめらかな口触りと油脂特有の風味を利用したものに,ドレッシング,炒め物,揚げ物などがある。
37 寒天,ゼラチンは,加熱によって水に溶解しゲルになり,これを冷却するとゾルになる。その性質を利用したものが,寄せ物料理である。
38 濃い砂糖溶液を加熱すると,粘性,透明感などの性状が変化する。これを利用したものが,シロップである。
39 みそ10gとしょうゆ10gを比べたとき,塩分量が多いのはしょうゆである。
40 薄口しょうゆ10gと濃い口しょうゆ10gを比べたとき,塩分量が多いの濃い口しょうゆである。
41 煮物の味付けに砂糖としょうゆを使用する場合は,一般的に砂糖を先に入れる方がよい。
42 蒸す調理とは、水を沸騰させてできる水蒸気を利用して,食品を加熱する方法である。
43 蒸す料理は、加熱中に食品の臭みを減少させるので,生臭みのある魚や,香りの強い野菜などの料理に適している。
44 茶碗蒸しをつくるときは,しっかりなべのふたをして,100℃で,10分から20分蒸すとよい。
45 砂糖は水と親和性が強いので、でんぷんの老化現象を防ぎ、カステラなどやわらかく保つ働きをしている。
46 砂糖溶液を加熱すると沸点が上昇し、性状が変化することを利用してシロップやあめかけなどがつくられる。
47 市販の加工食品には、必ず消費期限と賞味期限の両方が表示される。
48 消費期限は、総菜や調理パンなど、定められた方法で保存した場合において、製造日を含めて概ね5日以内に品質が劣化する食品に表示される。
49 賞味期限とは、定められた方法で、保存した場合に、品質が保持できると認められる期限である。
50 賞味期限は、消費期限に比べ、劣化しにくい食品に表示される。
51 食品の表示に関する法律にはJAS法、食品衛生法などがある。またJAS法では原産地の表示が義務づけられている。
52 きのこやふぐなどの自然毒による食中毒の予防は,加熱処理が原則である。
53 嚥下機能が低下している利用者の食事介助で、飲みこむときは頭部を後ろに傾ける。
54 嚥下機能が低下している利用者の食事介助ではスプーンの一口量は多くする。
55 嚥下機能が低下している利用者の食事介助では食べ物は口腔の奥に入れる。
56 嚥下機能が低下している利用者の食事介助では咀嚼しているときに、次に食べるものを説明する。
57 嚥下機能が低下している利用者の食事介助では食べ物を口に入れたら、口唇を閉じるように声かけする。
58 嚥下障害のある者には,飲み込みやすくするため料理の味付けに果物や果汁を用いて酸味をつけるとよい。
59 嚥下機能が低下している利用者の食事には、•サラサラした液体 ・口腔内でバラバラになりまとまりにくい物・ •水分が少なく,パサパサした物 ・口腔内や咽頭に貼り付きやすい物 ・粘りの強い物・硬い物は避ける。
60 そしゃく機能に障害のある者には,その機能が回復するまで,食事回数は1日1回とすることが原則である。
61 高齢者は一般に咀しゃく力が低下し,また嚥下障害により,誤嚥を起こす場合があるが、「みそ汁」は誤嚥を起こしやすい食品の一つである。
62 成人の場合、脱水を予防するためには、少なくとも一日に2.5L以上の水分を補給する必要がある。
63 お酒などのアルコール飲酒は脱水の予防とはならない。
64 低栄養状態を判断するための指標としては食事摂取量、体格指数(BMI)、体重減少率、血清アルブミン値などがある。
65 腸の蠕動運動の低下に対しては、根菜類を積極的に取り入れる。
66 食事介護の基本として、利用者にむけて食事を並べる。
67 いきなり食べ始めるとむせることがあるので、あらかじめ口の中を湿らせておく。
68 慢性腎不全の人の食事については、肉や魚を控える。
69 慢性腎不全の人の食事については、味噌汁や乳製品を控える。
解答
1:○
2:×反対です。味覚が鈍くなるから濃い味のものを好むようになります。
3:×老化によりタンパク質分解酵素であるトリプシンが減少するためタンパク質・脂肪の多いものは好まなくなります。
4:○鉄は摂取しただけでは吸収されません。吸収するためには、タンパク質やビタミンCが必要となってきます。正解!
5:○その通りです。長年の間に培われた食習慣を改めることは難しいです。問題文にあるようにお年寄りはこれを変えることを嫌う傾向は強いですね。
6:×炭水化物の摂取を禁止するというのは極端です。問題は炭水化物をとってもいいから必要以上の総エネルギーをこえないということです。ですから間違い!
7:○柔らかく消化の良いものばかり食べると栄養が吸収されてばかり・・ですから繊維質の多いものをたべて便の排出をよくし便秘にならないようにしなければなりません。
8:×注意!!うす口醤油って実は塩分が高いのです
9:○その他食卓のしょう油を割りじょう油にしたり,減塩しょう油を用いるなどするといいです。(割りじょう油とは水1:醤油1の割合で薄めたもの)
10:○レモン汁とか酢(白ワイン酢)などは臭い消しに使えます
11:○レンコン・ジャガイモは酢を加えて煮ると硬くなり色は白になります。また煮ることをしなくてもレンコンを酢水にさらすと、より白く仕上がります。
12:○細菌は酢に弱いです。保存性を高めることは確かにできますが、それにも限度がありますから注意して使ってください。
13:○そのとおりです。しまりが良くなるのはタンパク質が固まるからですね。
14:×茹でたジャガイモをすりつぶし、牛乳とバターを加えて滑らかに仕上げるのですが、ゆでた後、冷やすのではなく暖かいまま裏ごしすると作業しやすいです。
15:○正解です。アミラーゼという糖質分解酵素が作用するのですが美味しい焼きいもを作る最大のポイントは70℃程度の温度を長時間維持することだそうです。煮てはダメです。
16:○やまいもをすってとろとろにし これを麦ご飯にかけたのが麦とろです。やまいもの中に糖質分解酵素を多く含んでいるため消化が非常によいそうです。
17:○ゆでこぼしで吹きこぼれが抑えられる効果もありますが、一度湯でこぼすとよいのは、サトイモの細胞の中にぬめりの成分があり、 これがあたためられ押し出される効果もあります。
18:○電子レンジ調理での利点は栄養分の損失が少ないことです。
19:○電子レンジをお使いの方なら経験しているでしょう。ある時点から急激に温度があがるので吹きこぼれてしまわないように注意が必要です。
20:○何と常識的な問題でしょうか・・・ガスを使用しない・・電気を使うので安全性のうえでは重宝しますね。
21:○今、土鍋として売っているものは底にステンレス電磁板などが貼ってあって電離調理器でつかえるものもあります。でもふつうの土鍋は使えません。
22:×和え物は酸味が強すぎては食べにくいです。
23:○中華料理のテレビ番組などをみていると、一度ゆでておいてから油で炒める手法をもちいているのを見かけます。
24:○中華鍋は何と言っても鉄製が一番。他の巣材にくらべると少量の油で短時間で炒める事が出来ます。
25:○土鍋は熱容量が大きいので、金属鍋に対し温度は上がりにくいのですが、逆に冷えにくさではゆっくり冷えるということになります。それに保湿性もありますからおかゆにもいいのです。
26:○アルミ製もあるのですが銅製の鍋もあります。問題文にあるように西洋料理のソテーや蒸し煮,煮込みなどに適します。
27:×寸胴鍋は、鍋の口径の割に深いのが特徴です。水分の多いものを長時間煮たり、ストックするのに適しています28:○
29:○薄力粉は食材粒度が細かく、グルテンの量も少なく、グルテンの性質が弱い小麦粉です。主に菓子(ドーナツ等)、 天ぷら、フライの衣、ルウなどに用いられます。薄力粉とバターと牛乳があればホワイトソースができます。
30:×間違いです。115度まで加熱した砂糖液を冷却して過飽和にし、これを攪拌すると白い結晶ができてきます。これがフォンダンです。
31:○シロップは砂糖を水に溶かして約100〜103℃にまで熱し砂糖濃度50〜60%の溶液にしたものですね。
32:○抜絲(バース)というのは糸を引くという意味です。砂糖が糸を引くのを利用したものでサツマイモの揚げ物などにからませたりします。
33:○塩漬けした料理も細菌の繁殖を防ぐ働きをしますが、同じように濃度の高い砂糖を使った菓子類にも細菌をの繁殖を抑える働きがあります。
34:○でんぷんのりの粘度を利用したものに,くず湯,くずあん,甘酢あんなどがある・・恐縮ですが・・このまま覚えてください。
35:○その通りです。ブラマンジェはアーモンドの風味を付けた牛乳に砂糖・ゼラチン等を加え、冷やして固めたデザートです
36:○食用油などは、 ドレッシング、炒め物、揚げ物などいろんな用途に使われます。肉などは油によって炒めることにより臭みなどをなくす効果もありますね。
37:×寒天やゼラチンは加熱で溶解するがこれが「ゾル状態」・・それが冷えて固まって「ゲル状態」となる。その性質を利用したのが寄せ鍋ですね。
38:○シロップは,砂糖濃度50〜60%の濃いものを一定の温度まで煮つめてつくられるものです。
39:○みそに含まれる塩分は約10%程度ですし、醤油に含まれる塩分は約15%と言われています。ですから味噌より醤油のほうが塩分量が多いです。
40:×間違える人がいるので注意が必要です。濃口はふつうの醤油で,塩分が約15%薄口は濃口より,色が薄く,味や香りも淡白ですが,塩分は高く17〜18%です。ですから塩分は薄口しょうゆのほうが高いのです。
41:○調味料をいれる順番は是非覚えておいてください。いわゆる「さしすせそ」の順です。砂糖(さとう)、塩(しお)、酢(す)、醤油(許容仮名遣の「せうゆ」に由来)、味噌(みそ)。ですから正解!
42:○蒸し料理は皆さんはイメージできますね。水蒸気の熱を利用しての料理です。ですから形が崩れにくいという利点があります。
43:×間違いです。蒸し料理は蒸気を十分に上げないと、材料のにおい(くさみ)が残る料理になります。
44:×蒸し器の蓋はしっかりしめないで布巾で包むようにかけて、ほんの少しずらして蓋をし蒸気を逃がしてやりましょう。
45:○砂糖には脂質の酸化防止やデンプンの老化防止作用などがあります。
46:○その通りです。砂糖は熱のかけたか一つでいろんなものが作れます。シロップ、あめかけ、プリンのあの苦みのあるカラメルソース・・・この問題はそのまま覚えましょう。
47:×どちらを表示してもいいのですが、この言葉の違いをしっかり覚えておきましょう。日持ちのいい食品は比較的長い期間を表示できる賞味期限表示になります。この期限については生産者が独自に決めることになります試験だけじゃなくて日常生活を行う上でも役に立ちます。
消費期限と賞味期限の違いをしっかり覚えよう
食品の期限表示は下記の二種類しかありません。両方が必ずというのが間違い箇所ですね
消費期限→劣化が早い食品でだいたい5日以内悪くなるものに表示されるものです。これを過ぎたら食べない方がいいよね。
賞味期限→劣化が比較的遅い食品に表示されます。この期限を過ぎても、直ぐに食べられないということはありません。
48:○この概ね5日以内が品質を保つのが限度・・これを忘れないようにしてください・。
49:○賞味期限は開封していない状態で、表示されている保存方法に従って保存したときに、美味しく食べられる期限を示しています。でも開封した後はすぐに食べましょう。
50:○日持ちのいい食品は賞味期限表示になります。この期限については生産者が独自に決めることになります。
51:○厳密に言うと 食品衛生法、JAS法意外に健康増進法、計量法、薬事法による表示の決まりもあります。原産地の表示とは「北海道産」とか「茨城産」とかいうものですね。JASとは日本農林規格のことです。
52:×毒素成分は加熱しても消え失せることはありません。
53:×
54:×
55:×
56:×
57:○
58:×酸味のある食べ物はむせて嚥下障害をおこしたすいですから間違い!
59:○
60:×機能が回復するまで,食事回数は1日1回というのであれば充分な栄養がとれない可能性がかります。それに食事回数が一日一回という原則そのものが存在しません。間違い!
61:○みそ汁は誤嚥をおこしやすい原因の筆頭です。このときはとろみなどをつけて対処したりします。
62:○
63:○お酒の中でも特にビールなどは利尿作用があり、多く飲んで水分を十分に摂ったつもりでも、利尿によりかえって水分が奪われます。
64:○特に血清アルブミンは身体の栄養状態を示す決定的な指標となりますので記憶してください。
65:○便秘対策となります。
66:○
67:○
68:○腎機能障害が進行してきた場合には、蛋白制限、塩分制限、カリウム制限などの食事療法を行うことにより、腎機能障害の進行を抑え、慢性腎臓病の合併症を予防します。肉や魚にはカリウムが多いです。
69:○腎機能障害が進行してきた場合には、蛋白制限、塩分制限、カリウム制限を!
問題(ビタミン:栄養関係)
1 アミノ酸はたんぱく質の基本的成分であるが,そのうち体内で合成されないものを必須アミノ酸という。
2 ビタミンDは消化管からのカルシウムの吸収を助け,骨の形成を促す作用がある。ビタミンCは,アスコルビン酸とも呼ばれ,水に溶け,熱に弱い。欠乏すると壊血病や皮下出血のほか骨形成機能の低下を来しやすい。ビタミンAは不足すると夜盲症や角膜乾燥症などにかかりやすい。
3 ビタミンB1は,糖質が体内で燃焼してエネルギーを発生する過程で重要な働きをしている。このため,糖質の摂取量が多いときは,特に不足しないよう注意が必要である。
4 ビタミンA,D,Eは油に溶けやすい脂溶性ビタミンと言われており ビタミン B,Cは水に溶けやすい水溶性ビタミンと言われている
5 ビタミンB1は主として糖質を分解する酵素を助け、エネルギーにかえていく働きがある。ビタミンB1が不足すると疲れやすくなったり、さらには手足のしびれ、むくみ、動悸などといった症状が出てくる
6 獣鳥肉類の中で,豚肉には,特にビタミンB1が多く含まれている。
7 牛肉はビタミンB2・ビタミンB1が比較的多く含まれている。
8 果実類は,糖分,ビタミンCの給源であり,有機酸などに富み,快美な色と香りと味を持っている。
9 きのこ類のうち,しいたけには,ビタミンE効果を持つエルゴステリンが多量に含まれている。
10 きのこ類のうち,しいたけには,ビタミンE効果を持つエルゴステリンが多量に含まれている。
11 「干ししいたけ」には、カルシウムの吸収を助けるビタミンDが豊富に含まれている。
12 ビタミンKを多く含む食品として納豆がある
13 五大栄養素とは,たんぱく質,炭水化物(=糖質),脂質,無機質,ビタミンである。
14 栄養素のうち,エネルギー源になるのは,糖質,脂質,無機質である。
15 牛乳,乳製品,骨ごと食べられる魚は,特にカルシウムの給源として重要である。
16 淡色野菜,果物は,主としてカロチンの給源となるものである。
17 にんじんにはβカロテン(ビタミンA)が非常に多く含まれている。
18 ひじきにはビタミンA、B2、ミネラルなどが含まれている。
19 糖質性エネルギー源となる食品は,米,パン,めん,いもである。
20 貧血の防止は,鉄分の吸収をよくするためにたんぱく質やビタミンCを多く含む食事を十分にとることが必要である。
21 歯の欠損などで咀嚼能力の減退している人は,繊維成分の多い食事の摂取を禁止することが望ましい。
22 高血圧の予防では,調味料だけでなく,加工食品から摂取するナトリウムのコントロールについても注意する必要がある。
23 平成20年6月よりこれまで表示が必要なアレルギー物質は5品目(卵・乳・小麦・そば・落花生)だったが、20年6月よりえび・かにの二品目増え7品目になった。
24 鉄は,血液のヘモグロビンの成分であり,不足すると貧血になる。所要量は成人男子の方が成人女子より多い。
25 豆類のうち,あずきやえんどうは脂肪を多量に含み,大豆,落花生は炭水化物を多量に含む。
26 牛乳のエネルギーは高く,1本当たり(200 ml)約300kcalの熱量をもっている。
27 魚介類のうち,特にいわしやさばの油には,多価不飽和脂肪酸であるイコサペンタエン酸(エイコサペンタエン酸)が多く含まれている。
28 1g当たり、炭水化物は4kcal、脂肪は9kcal蛋白質は4kcalの熱量を供給する
29 糖質はエネルギー源として重要であるが,余分にとりすぎると水に変えられて肥満の原因となる。
30 体たんぱく質は合成される一方で,少しずつ分解され,尿素として尿中に排泄される。
31 たんぱく質は,消化酵素の作用により,アミノ酸に分解され吸収される。
32 脂質は,胆汁酸の働きにより,分解・消化が促進され吸収される。
33 厚生労働省が提唱している「六つの基礎食品」では1群は魚,肉,卵,大豆及びその製品であり主に含む栄養素はたんぱく質である
34 厚生労働省が提唱している「六つの基礎食品」では3群は緑黄色野菜であり主に含む栄養素はカロテン(カロチン)である
35 たんぱく質は,生体組織を構成し,エネルギーの生産や生体機能の調節をしている。脂質は,エネルギーを生産し,生体組織を構成している。無機質は,生体組織を構成し,生体機能の調節をしている。
36 「第六次改定 日本人の栄養所要量」によれば,70歳以上の人のカルシウムと鉄の所要量(1日当たり)は,男女共にカルシウムは600mg,鉄は10mgである。望ましいとされている脂肪所要量は,脂肪エネルギー比率で20〜25%,食塩の摂取量は一日10g未満を目標とする。
37 コレステロールは卵黄、レバーなどの食品に多く含まれ、血中でリポたんぱく質として存在している。
38 植物に多いリノール酸とリノレン酸や、魚油にEPAとDHAは、血中コレステロール低下作用がある。
39 高血圧症の予防のために食塩の過剰摂取を避け,1日l0g以下にすることが望ましい。
解答(ビタミン・栄養関係)
1:○必須アミノ酸とは、タンパク質を形成している20種類のアミノ酸のうち、体内で合成する事ができない9種類のアミノ酸のことを指し、食べ物から摂取する必要があるアミノ酸のことで、どれか1つが欠けても筋肉や血液、骨などの合成ができなくなります
2:○ビタミンDには、カルシウムやリンの吸収を促すなど、丈夫な骨や歯を作るために必要な働きがあります。発育期の子供はもちろん、妊娠・授乳期、更年期の女性は特に、カルシウムと共にしっかりと摂取する必要があります。ビタミンC=アスコルビン酸は覚えておきましょう。これが不足すると壊血病になるというのは有名ですね。これが流行したとき、ビタミンcがたっぷり含まれているジャガイモを食べていた人は壊血病にならずにすんだそうです。ビタミンAが不足して起こる目の病気に夜盲症、角膜軟化症、 角膜乾燥症などがあります 。 夜盲症とは、夜になると、視力が著しく衰えて目がよく見えなくなる病気です。
3:○ビタミンB1の働きは、ご飯やパン、砂糖などの糖質を分解する酵素の活動を助け、エネルギーに変えることです。ビタミンB1が不足すると、糖質のエネルギー代謝が悪くなり、疲れやすくなります。
4:○ビタミンA,D,Eは油に溶けやすい脂溶性ビタミンと言われており ビタミン B,Cは水に溶けやすい水溶性ビタミンと言われています。
5:○ビタミンB1は糖質を分解する酵素を助け、エネルギーにかえていく働きがあります。
6:○豚肉にはビタミンB1が豊富に含まれています。
7:○
8:○
9:×間違いです。ビタミンE効果を持つではなくビタミンDの効果が正解です。エルゴステリンはきのこに含まれる成分で、光に当たるとビタミンDに変化します。 体内では、カルシウムの吸収を良くする働きがあります。 エルゴステリンを多く含むしいたけを食べる前に日に干しておくと、ビタミンDが増えて体内での効能が高まります。
ビタミン
ストレス社会の現代には特に、なくてはならないビタミンです。ビタミンB1のはたらきは、ごはんやパン、砂糖などの糖質を分解する酵素を助け、エネルギーにかえていくことです。ビタミンB1が不足すると、糖質のエネルギー代謝が悪くなり、疲れやすくなったり、さらには手足のしびれ、むくみ、動悸などといった症状が出てきます。また糖質は身体だけではなく脳や神経のエネルギー源でもあるために、ビタミンB1が不足することで、集中力がなくなったり、イライラしたります。
10:○きのこ類は体内におけるカルシウム代謝に重要な役割を果たすビタミンDを多く含み、骨粗鬆症の予防効果が期待できます
11:○
12:○納豆のなかでも「ひきわり納豆」の含有量が一番多いようです。その他、パセリ、シソ、モロヘイヤなど…出血時に血を固める。骨にカルシウムが沈着するのを助けます。
13:○たんぱく質,炭水化物(=糖質),脂質,無機質,ビタミン・・・・この5大栄養素は必ず暗記してください。
14:×無機質は間違いです。私たちがエネルギー源として摂っている栄養素は糖質と脂肪と蛋白質です。 これらは 体内に入ると エネルギーを生み出します。 糖質と蛋白質は 1gあたり4kcal 脂肪は 9kcalのエネルギーを生み出します。
15:○
16:×淡色野菜,果物は,主としてビタミンCの給源となるものですから間違いです。緑黄色野菜にカロチンは含まれるますが、代表的な野菜としては「にんじん」があります。
17:○
18:○
19:○糖質性エネルギー源となるものはタンパク質を多く含む穀物類に多いですね。
20:○貧血だからといって鉄分の多いものばかり食べても意味はありません。鉄分を吸収してくれるたんぱく質やビタミンCを多く含む食事を十分にとることが必要です。
21:×咀嚼(そしゃく)能力が落ちているからといって制限してはいけません。食物繊維にはおなかの調子を整え便秘予防にも作用がありますからね。
22:○高血圧の予防はナトリウムの摂取を控えることです。塩は塩化ナトリウムですから当然注意が必要ですが、加工食品もナトリウムを含む多くの調味料が使われていますから注意が必要です。
23:○食品衛生法改正により「アレルギー物質を含む食品に係る表示」が平成20年に改正されました。問題文のまま覚えてください。
24:×男性のほうが平均的にヘモグロビンの濃度が高いです。でも鉄の所要量(必要量)は女性のほうが高いと言うことになりますから間違いということになります。
25:×あずきやえんどうや大豆はタンパク質や炭水化物が多いですね。落花生は脂肪分が多いです。
26:×牛乳200mlに含まれるエネルギーは140kcalです。ですから間違い・・
27:○さば、さんま、いわしなどの青い背の魚にはイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸などの多価不飽和脂肪酸が多く含まれています。この多価不飽和脂肪酸は血中のコレステロールを下げる働きがあります。
28:○この数値は覚えておいてください。脂肪が一番の高カロリーということはわかりますね。炭水化物、タンパク質の2倍以上です。
29:×糖質=炭水化物は余分にとると、水ではなく脂肪に変化します。ですから間違い
30:○人がたんぱく質合成に利用できる量には限界があり、過剰となったアミノ酸は、主として糖新生をしてエネルギーになります。そしてその時に発生するアンモニアは肝臓で解毒され、尿素として尿中に排泄されるのです。そしてその他一部は脂肪に変換され蓄積されます。
31:○たんぱく質は20種類のアミノ酸が集まってできています。たんぱく質が摂取されると体の中でアミノ酸に分解され、体に吸収されます
32:○別な言い方をすると、脂質は、肝汁の中に含まれる、胆汁酸という物質に因って乳化され分解・消化し体に吸収されます。
33:○6つの基礎食品群とは. 毎日の献立を考えるときに、難しい栄養素のことなど考えなくても、食品の組み合わせだけを注意していれば、栄養素のバランスのとれた食事ができるというものです。まとめると下記のようになります。
1群→良質のタンパク質(魚・肉・卵・大豆等)
2群→カルシウム(牛乳、海藻、小魚)
3群→カロチン(緑黄色野菜)
4群→ビタミンc(淡色野菜・果物)
5群→糖質(穀類・芋類・砂糖)
6群→脂肪(油脂類)
34:○上記の資料のように緑黄色野菜であり主に含む栄養素カロテン(カロチン)は3群です。
35:○そのまま覚えましょう。タンパク質はエネルギー源もあり生体組織を構成するものでもあります。ミネラルの働きは、生体組織の構成と、生体機能の調節(pH・浸透圧の調整、筋肉・神経等への刺激など)をします。
36:○正解です。第六次改定 日本人の栄養所要量の大事な部分です。
37:○血液中のリポたんぱく質は全身に脂質が運ばれやすくする働きをします。
38:○
39:○塩分の一日量は10g以内
6自立に向けた入浴・清潔保持の介護 1)入浴の意義と目的 2)入浴に関する利用者のアセスメント→○ ICFの視点にもとづくアセスメント 3)爽快感・安楽を支える介護 →○爽快感・安楽を支える介護の工夫(入浴を楽しむ環境づくり、スキンシップ、コミュニケーション、その他) 4)安全で的確な入浴・清潔保持の介助の技法→○ 入浴 ○シャワー浴 ○全身清拭 ○陰部洗浄 ○足浴・手浴 ○洗髪 5)利用者の状態・状況に応じた介助の留意点 →○感覚機能が低下している人の介助の留意点 ○運動機能が低下している人の介助の留意点 ○認知・知覚機能が低下している人の介助の留意点 6)他の職種の役割と協働
問題
1 空腹満腹時(食事の1時間前後)は入浴を避けたほうがよい。
2 入浴前は血圧、体温、脈数、呼吸数など普段と変わりないことを確認する。
3 入浴にあたっては脱衣場、浴室は22〜25℃に保ち、急激な体温変化をさせない。
4 浴室より脱衣室の室温を低くする。
5 高血圧の人は浴槽に入っている時間は、20分程度とする。
6 麻痺のある利用者については、浴室内では、介護職は利用者の麻痺側に付き、腕と腰を支えながら一緒に移動する。
7 麻痺のある利用者については、麻痺のない側をいれ、次に麻痺のある側をいれます。
8 43℃以上の湯温に設定する。
9 入浴前は排泄をできるだけしておく。
10 入浴前後の水分補給は控える。
11 入浴するときは空腹時の入浴は避ける。
12 入浴する時は温度の確認のために肩にお湯をかける。
13 入浴する時は片麻痺の場合、麻痺側から浴槽に入る。
14 入浴時は心臓より下まで湯船につかる。
15 浴槽内の水位は、心臓より下にする。
16 入浴後は湯冷めしないようにふき取り、乾燥を徹底する。
17 入浴は新陳代謝を抑えるために長く湯につかる。
18 入浴後は、休息をとった後に身体の水分を拭き取る。
19 入浴後は水分を補給する。
20 ヒートショックは冬の時期、暖房で暖かい居間などと暖房のない脱衣所や浴室との温度差が大きいとき、血圧の急激な上昇や下降が引き起こされることをいう。
21 ヒートショックは温度差が原因となってるので浴室・脱衣所と居室との温度差を小さくする必要がある。
22 全身清拭の介護では背部を拭くときは、健側を下にする。
23 全身清拭の介護では50℃〜60℃のお湯を用意し、タオルを絞る時に熱く感じるくらいにする。
24 全身清拭の介護では、目頭から目尻にむかって拭き、タオルは同じ面は二度使わないようにする。
25 全身清拭の介護では、上腕は手関節を下から支えて拭く。
26 全身清拭の介護では皮膚についた水分は、最後にまとめて拭きとる。
27 かゆみを訴える人の入浴では刺激のない弱酸性の石鹸を使用する
28 かゆみを訴える人の入浴では硫黄を含む入浴剤を使う。
29 かゆみを訴える人の入浴では かゆみのある部位は、ブラシでこする。
30 かゆみを訴える人には入浴後皮膚を乾燥させてから、保湿剤を塗布する。
31 かゆみを訴える人の入浴後には着替えの下着は、厚めの羊毛素材にする。
32 寝たきりになると尿路感染、起立性低血圧、足のむくみ等の合併症を起こしやすくなる
33 長期間の臥床(がしょう)によって,関節の拘縮が生じると,動きに痛みが伴うためにますます動かさなくなるといった悪循環が生じる。
34 寝たきりから回復させるために,足底を床につけた端座位を保持することは効果的である。また寝たきりを防止するためには,メリハリのある生活を心がけることが大切で,寝食分離が基本である。
35 寝たきりでは脳への剌激が少なくなり,思考力も衰えてくるので,体位を変え,視界を広げることも重要である。また体位変換は褥瘡や肺炎の予防効果もある。体位を変える場合には、皮膚に摩擦を起こさないように配慮することが大切である。
36 寝たきりになると消化や吸収の機能の低下があるので便秘になりがちになる。
37 寝たままの状態で排泄を続けた場合,尿路感染症を引き起こしやすくなることを,介護従事者は,常に念頭に置く必要がある。その尿路感染症の対策としては水分摂取は有効である。
38 寝たきり高齢者は,無気力な状態やうつ的な状態となり,睡眠障害をきたすなど精神活動が低下する傾向がある。
39 廃用症候群(生活不活発病)とは、安静状態が長期に続く事によって起こる心身のさまざまな低下等を指すものをいうが、静脈血栓症、筋萎縮
、関節拘縮 、褥瘡(床ずれ) 、骨粗鬆症 、起立性低血圧 、精神的合併症 、括約筋障害(便秘・尿便失禁) などが挙げられる。
40 廃用症候群を防ぐためには,早期からのりハビリテーションに加えて,臥床時間の短縮,適当な運動,環境の改善による感覚器官も含めた生活全体の活性化が必要である。
41 褥瘡は仙尾骨・踵骨部などに好発する。この他に肘や踵(かかと)、肩甲骨周辺などにも褥瘡(じょくそう)ができるので、注意して観察する。
42 褥瘡の発生が疑われるような発赤があるときは,その部位のマッサージは禁止する。
43 褥瘡を予防するためには,除圧,清潔,栄養(高カロリー食)、体位変換などが大切である。体位変換は約2時間おきを目安とすると有効である。
44 手浴は、温めて手指を動かすことで拘縮の予防につながる。
45 手浴・足浴は、 42度くらいのお湯を洗面器に入れて、手首から先あるいは足首から下を10〜15分間程度とする。
46 埋込式ペースメーカーを装着していても通常入浴ができる。
47 人工肛門を付けたとしても、入浴することはできる。
48 酸素療養中の人は、鼻カニューレを外して入浴する。
49 消化管ストーマを造営している人は、装具を装着したままでも、はずしても入浴できる。
50 消化管ストーマを造営しているが入浴中に排便がみられる場合もあるため、対応できる準備をしておくことが大切である。
解答
1:○
2:○
3:○
4:×温度差がもたらす身体への衝撃(ヒートショック)を和らげるために、浴室や脱衣室を同じくらい温かくする必要があります。
5:×10から15分程度
6:○
7:○
8:×40℃前後(基本テキストによる)
9:○
10:×脱水をおこさないよう十分に水分を取っておきます。
11:○
12:×
13:×
14:○心臓への負担を軽減するためです。
15:○
16:○
17:×
18:×
19:○これは脱水予防のためです。
20:○「ヒートショック」は体に大きな負担をかけるため、冬の入浴中に起こる突然死の大きな要因となります
21:○
22:○健側を下にすると楽な姿勢になります。
23:○
24:○
25:×手関節ではなく 手首や肘の関節を支えて拭きます。
26:×水分が残っていると体を冷やしてしまうのですぐに拭くことが大切です。
27:○
28:×硫黄分が皮脂の分泌を抑え皮膚を乾燥させてしまいます。
29:×かゆみのある人にナイロンタオルやブラシなどで身体を洗ってはいけません。
30:×お風呂上がりなど皮膚が湿ってる状態のときに、保湿剤を塗布します。
31:×皮膚に直接触れる下着類は、刺激が少なく、保湿性のある木綿素材のものがベストです。
32:○
33:○
34:○
35:○寝たきり高齢者は,無気力な状態やうつ的な状態となり,睡眠障害をきたすなど精神活動が低下する傾向があるので注意が必要ですね。
36:○
37:○尿路感染症を防ぐには、適度な水分摂取を行うことと、尿意を感じたら我慢せずに排尿することとが大切です。
38:○
39:○廃用症候群を一つにまとめるとこんな感じになります。しっかり覚えておけば廃用症候群にかんする問題は大丈夫です。
40:○
41:○
42:○褥瘡のない健常部分をマッサージすることには全く問題ありませんが褥瘡のできている部分はマッサージにより再生中の皮膚がダメージを受けますのでマッサージは控えましょう。
43:○
44:○
45:○長時間すると、かえって余分なエネルギーを消耗し、疲労感を増すため注意しましょう。
46:○
47:○注意点としては、できるだけ便が出ないような時間帯を見計らってお風呂に入ると良いです。夕食後すぐにお風呂に入るのは避けた方が良いでしょう。
48:×入浴中もカニューレは使用できます。
49:○
ストーマ装具を装着したまま入浴する場合の注意点
@入浴前にストーマ袋内の便をトイレに流す。
Aストーマ袋に脱臭フィルターがある場合は、脱臭フィルターから湯が入りフィルターの機能を低下させてしまう場合があるため、ストーマ袋購入時の箱の中に入っているシールを脱臭フィルターの切り込み部に貼る。
B湯船に浸かった時にストーマ袋が浮いてしまいますが、気になる場合には、ストーマ袋をコンパクトにたたんでテープなどで止めておく。
C湯に長く浸かる場合は面板の外周部がふやけたり溶けたりするので、気になる場合は、入浴前に防水性のテープを外周部の皮膚保護材に貼るとよい。
D入浴後は、ストーマ袋が濡れていたり、裏打ちに水が溜まったりしているため、水分を乾いたタオルで拭き取る。
50:○
7自立に向けた排泄の介護 1)排泄の意義と目的 2)排泄に関する利用者のアセスメント→○ ICFの視点にもとづくアセスメント 3)気持ちよい排泄を支える介護 →○気持ちよい排泄を支える介護の工夫(がまんさせない工夫、恥ずかしくなく排泄できる環境づくり、その他) 4)安全で的確な排泄の介助の技法→○ トイレ ○ポータブルトイレ ○採尿器・差し込み便器 ○おむつ 5)利用者の状態・状況に応じた介助の留意点→○ 感覚機能が低下している人の介助の留意点 ○運動機能が低下している人の介助の留意点 ○認知・知覚機能が低下している人の介助の留意点 ○便秘・下痢の予防のための日常生活の留意点 ○尿回数が多い人への日常生活の留意点 ○失禁時の介護の留意点 6)他の職種の役割と協働
問題
1 ベッド上で差し込み便器を使用し、排便するときはベッド上での排泄を説明し、了解を得る。
2 ベッド上で差し込み便器を使用し、排便するときは便器の中にトイレットペーパーを敷く。
3 ベッド上で差し込み便器を使用し、排便するときは仙骨部を便器のふちに当て固定する。
4 ベッド上で差し込み便器を使用し、排便するときは男性の場合は尿器を同時に準備する。
5 ベッド上で差し込み便器を使用し、排便するときは気兼ねなく一人で排便できる環境をつくる。
6 おむつ交換時は排泄の有無を素手でおむつ内に触れて確認する。
7 おむつ交換時は装着していたおむつで皮膚の汚れを拭き取る。
8 おむつ交換時は女性の陰部清拭は肛門から恥骨の方向に拭く。
9 おむつ交換時は、おむつは汚れを内側に丸め片付ける。
10 おむつ交換時は下着を整えた後に使い捨て手袋を外す。
11 女性が使用する布おむつは、前側を厚くする。
12 おむつカバーの上端は、ウエストより上に合わせる。
13 鼠径部は、おむつカバーから布おむつを少し出す。
14 腹部とおむつとの間には、指2本程度の余裕があるようにする。
15 紙おむつの腹部のテープは、真横に留める。
16 軽度の認知症がありグループホームで生活しているMさんは尿失禁があるため、パッドを自分で交換している。ある日、介護職はMさんの陰部に発赤があることに気が付いたが介護職の対応として、最も適切なものを一つ選びなさい。@布おむつに変更する。A温水洗浄便座の使い方を説明する。B水分の摂取を控えるようにする。C排泄パターンに合わせてトイレに誘導する。D吸収量の多いパッドを使用する。
17 男性用尿器を使用する際は、側臥位よりも仰臥位の方が排尿しやすい。
18 差し込み便器は、トイレの移動が困難であるとか体力がない場合にベッド上で用をたす用具である。
19 差し込み便器は、適温に温めてから使用する。
20 股関節や膝の曲がりにくい利用者は、便座を高くすることで動作が楽になることがある。
21 ポータブルトイレを選ぶ基準は、安定感、肘掛けや背もたれの設置、足を引くスペースがあることなどである。
22 ポータブルトイレは、蹴こみ(足を後ろに引くことができるスペース)のあるものが立ち上がりやすい。
23 ポータブルトイレは麻痺のない側に置くと使いやすい。
24 ポータブルトイレ使用時では、排泄(はいせつ)が終了したら、立ち上がる前に下着やズボンを大腿部(だいたいぶ)まで上げておく。
25 ベッドの高さに ポータブルトイレの便座の高さを合わせておくと移乗させやすくなる。
26 朝食後のトイレ誘導は、よい排泄習慣につながる。
27 便秘予防の献立には、消化のよい食材を用いる。
28 便秘を予防するには1日の食事の量を減らすように促す。
29 便秘予防として食物繊維の少ない食品を勧める。
20 便秘の時は腹圧をかけやすい姿勢で便座に座るように促す。
31 便秘症の人が腹部を温めることは、腸の働きがよくなり便秘解消に効果的である。
32 便秘の時は下行結腸、横行結腸、上行結腸の順にマッサージする。
33 下痢の場合は、水分の摂取を控える。
34 下痢の時には湯さましや、うすい番茶・温めのミネラルウォーターなどを少しずつ数回に分けて飲むと効果的である。
35 下痢の時には水分を控えると脱水をひきおこしかねないので水分は十分にとるようにする。
36 下痢の時には牛乳を控える。
37 おむつ交換は、利用者の羞恥心に配慮し、手早く介助する。
38 脳梗塞の後遺症のあるEさんは最近、昼夜を問わず紙おむつを使用することを望むようになった。Eさんへの支援の方法に関する次の記述のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。
@ おむつを使用する。Aトイレへの誘導は意図的に行なわないB就寝前の水分摂取を制限する。C留置カテーテルの使用について医療職と相談する。D排泄の間隔を観察する。
39 留置カテーテル(前立腺肥大)を使用している場合、蓄尿袋を腰より高い位置に固定する。
40 留置カテーテル(前立腺肥大)を使用している場合、尿量が減少するように、日中の水分摂取量を控えるよう促す。
41 留置カテーテル(前立腺肥大)を使用している場合、尿を観察するために、蓄尿袋のカバーは外したままにする。
42 留置カテーテル(前立腺肥大)を使用している場合、認知症のある人は留置カテーテルを抜く恐れがあるので、介護職の判断でミトン型の手袋を着ける。
43 留置カテーテル(前立腺肥大)を使用している場合、陰茎を上向きにして、腹部に留置カテーテルを固定する。
44 機能性尿失禁は、排尿機能は正常にもかかわらず、身体運動機能の低下や認知症が原因でおこる尿失禁である。
45 自己導尿を行う場合、座位姿勢で行えるように支援する。
解答
1:○
2:○
3:×
4:○
5:○
6:×
7:×
8:×
9:○
10:×
11:×女性は臀部(でんぶ)に尿が流れやすいので、後ろ側を厚くします。
12:×
13:×鼠径部(そけいぶ)おむつカバーから布おむつをすと尿漏れの原因となります。
14:○おむつカバーのウエスト部分は指が2本入るようにします
15:×腹部テープは上の方で留めます。
16:正解はC
17:×男性の場合、側臥位のほうがペニスをささえることが容易にできることから排尿がしやすくなります。
18:○
19:○肌の温度と差がない方が気持ちよく排泄できるでしょう。
20:○膝の曲がりにくいという状態を頭で想像してみてください。便座が少し高いほうが楽かな〜って想像できますよね。
21:○
22:○旧式のポータブルトイレはこの蹴こみがないのが多かったのでが、この蹴こみがあると立つとき楽です。自分で椅子などから立ち上がる状態を体験してみてください。
23:○
24:○このほうが立ち上がる時に安定な体位となります。
25:○
26:○食後のトイレ誘導が何故必要なのかというと、いい排便周期を作って便秘等をしないようにですね
27:×間違えた人が多いかもしれません。便秘予防の献立を考える上でのポイントは、大腸の運動を活発にする繊維質や脂肪の摂取をもとにして、食品を選ぶことにあります。消化吸収が多いと腸を素通りしてしまいますから便秘予防にはつながりません。
28:×食事量を減らすと排便の量も少なくなりかえって便秘がひどくなります。
29:×食物繊維を摂ることで、便の量が増え、それが腸壁を刺激し、排泄するための腸のぜん動運動が引き起こされます。
30:○
31:○
32:×便の流れは上行結腸→横行結腸→下行結腸→S状結腸→直腸→肛門。問題文はこの逆となっているので間違いとなります。
33:×下痢をすることで脱水をまねいてしまう。水分摂取を控えてはいけません。
34:○
35:○
36:○
37:○これも論議の多い問題でした。手早くすることが、反対に失礼にあたるのではないか??もし、私が利用者の立場だったらおむつ交換は手早くやって欲しいです。
38:正解は。D排泄の間隔を観察する。
39:×蓄尿袋は常に腰より低い位置に置き、尿の逆流を防ぎます。
40:×日中は水分を十分取るようにします。水分摂取を抑えると脱水状態になり腎機能障害を起こすことがあります
41:×プライバシーを守ることを考えて、カバーを外したままにしてはいけません。
42:×手指の機能を制限するミトン型の手袋等をつけることは身体拘束の虐待となります。
43:○男性の場合は陰茎(いんけい)を上向きにして、腹部に留置カテーテルを固定します。女性の場合は、太股(ふともも)の内側か、下腹部にテープで固定します。
44:○この尿失禁は早めのトイレ誘導が必要です。トイレまで行くのが困難な場合は、ときにポータブル便器や手持ち式のしびんが有用となります。
45:○座位姿勢だと腹圧がかかり自己導尿しやすいです。
8自立に向けた家事の介護 1)家事の意義と目的 2)家事に関する利用者のアセスメント→○ ICFの視点にもとづくアセスメント 3)家事に参加することを支える介護→○
家事に参加することを支える介護の工夫(意欲を出すはたらきかけ、その他)5)利用者の状態・状況に応じた介助の留意点
→○感覚機能が低下している人の介助の留意点 ○運動機能が低下している人の介助の留意点 ○認知・知覚機能が低下している人の介助の留意点6)他の職種の役割と協働
8自立に向けた家事の介護 4)家事の介助の技法→○ 調理(加工食品の活用と保存、配食サービスの利用を含む。)
問題
1 アミノ酸はたんぱく質の基本的成分であるが,そのうち体内で合成されないものを必須アミノ酸という。
2 ビタミンDは消化管からのカルシウムの吸収を助け,骨の形成を促す作用がある。ビタミンCは,アスコルビン酸とも呼ばれ,水に溶け,熱に弱い。欠乏すると壊血病や皮下出血のほか骨形成機能の低下を来しやすい。ビタミンAは不足すると夜盲症や角膜乾燥症などにかかりやすい。
3 ビタミンB1は,糖質が体内で燃焼してエネルギーを発生する過程で重要な働きをしている。このため,糖質の摂取量が多いときは,特に不足しないよう注意が必要である。
4 ビタミンA,D,Eは油に溶けやすい脂溶性ビタミンと言われており ビタミン B,Cは水に溶けやすい水溶性ビタミンと言われている
5 ビタミンB1は主として糖質を分解する酵素を助け、エネルギーにかえていく働きがある。ビタミンB1が不足すると疲れやすくなったり、さらには手足のしびれ、むくみ、動悸などといった症状が出てくる
6 獣鳥肉類の中で,豚肉には,特にビタミンB1が多く含まれている。
7 果実類は,糖分,ビタミンCの給源であり,有機酸などに富み,快美な色と香りと味を持っている。
8 きのこ類のうち,しいたけには,ビタミンE効果を持つエルゴステリンが多量に含まれている。
9 五大栄養素とは,たんぱく質,炭水化物(=糖質),脂質,無機質,ビタミンである。
10 栄養素のうち,エネルギー源になるのは,糖質,脂質,無機質である。
11 牛乳,乳製品,骨ごと食べられる魚は,特にカルシウムの給源として重要である。
12 淡色野菜,果物は,主としてカロチンの給源となるものである。
13 糖質性エネルギー源となる食品は,米,パン,めん,いもである。
14 貧血の防止は,鉄分の吸収をよくするためにたんぱく質やビタミンCを多く含む食事を十分にとることが必要である。
15 歯の欠損などで咀嚼能力の減退している人は,繊維成分の多い食事の摂取を禁止することが望ましい。
16 高血圧の予防では,調味料だけでなく,加工食品から摂取するナトリウムのコントロールについても注意する必要がある。
17 平成20年6月よりこれまで表示が必要なアレルギー物質は5品目(卵・乳・小麦・そば・落花生)だったが、20年6月よりえび・かにの二品目増え7品目になった。
18 鉄は,血液のヘモグロビンの成分であり,不足すると貧血になる。所要量は成人男子の方が成人女子より多い。
19 豆類のうち,あずきやえんどうは脂肪を多量に含み,大豆,落花生は炭水化物を多量に含む。
20 牛乳のエネルギーは高く,1本当たり(200 ml)約300kcalの熱量をもっている。
21 魚介類のうち,特にいわしやさばの油には,多価不飽和脂肪酸であるイコサペンタエン酸(エイコサペンタエン酸)が多く含まれている。
22 1g当たり、炭水化物は4kcal、脂肪は9kcal蛋白質は4kcalの熱量を供給する
23 糖質はエネルギー源として重要であるが,余分にとりすぎると水に変えられて肥満の原因となる。
24 体たんぱく質は合成される一方で,少しずつ分解され,尿素として尿中に排泄される。
25 たんぱく質は,消化酵素の作用により,アミノ酸に分解され吸収される。
26 脂質は,胆汁酸の働きにより,分解・消化が促進され吸収される。
27 厚生労働省が提唱している「六つの基礎食品」では1群は魚,肉,卵,大豆及びその製品であり主に含む栄養素はたんぱく質である
28 厚生労働省が提唱している「六つの基礎食品」では3群は緑黄色野菜であり主に含む栄養素はカロテン(カロチン)である
29 たんぱく質は,生体組織を構成し,エネルギーの生産や生体機能の調節をしている。脂質は,エネルギーを生産し,生体組織を構成している。無機質は,生体組織を構成し,生体機能の調節をしている。
30 「第六次改定 日本人の栄養所要量」によれば,70歳以上の人のカルシウムと鉄の所要量(1日当たり)は,男女共にカルシウムは600mg,鉄は10mgである。望ましいとされている脂肪所要量は,脂肪エネルギー比率で20〜25%,食塩の摂取量は一日10g未満を目標とする。
31 コレステロールは卵黄、レバーなどの食品に多く含まれ、血中でリポたんぱく質として存在している。
32 植物に多いリノール酸とリノレン酸や、魚油にEPAとDHAは、血中コレステロール低下作用がある。
33 高血圧症の予防のために食塩の過剰摂取を避け,1日l0g以下にすることが望ましい。
解答
1:○必須アミノ酸とは、タンパク質を形成している20種類のアミノ酸のうち、体内で合成する事ができない9種類のアミノ酸のことを指し、食べ物から摂取する必要があるアミノ酸のことで、どれか1つが欠けても筋肉や血液、骨などの合成ができなくなります
2:○ビタミンDには、カルシウムやリンの吸収を促すなど、丈夫な骨や歯を作るために必要な働きがあります。発育期の子供はもちろん、妊娠・授乳期、更年期の女性は特に、カルシウムと共にしっかりと摂取する必要があります。ビタミンC=アスコルビン酸は覚えておきましょう。これが不足すると壊血病になるというのは有名ですね。これが流行したとき、ビタミンcがたっぷり含まれているジャガイモを食べていた人は壊血病にならずにすんだそうです。ビタミンAが不足して起こる目の病気に夜盲症、角膜軟化症、 角膜乾燥症などがあります 。 夜盲症とは、夜になると、視力が著しく衰えて目がよく見えなくなる病気です。
3:○ビタミンB1の働きは、ご飯やパン、砂糖などの糖質を分解する酵素の活動を助け、エネルギーに変えることです。ビタミンB1が不足すると、糖質のエネルギー代謝が悪くなり、疲れやすくなります。
4:○ビタミンA,D,Eは油に溶けやすい脂溶性ビタミンと言われており ビタミン B,Cは水に溶けやすい水溶性ビタミンと言われています。
5:○ビタミンB1は糖質を分解する酵素を助け、エネルギーにかえていく働きがあります。
6:○豚肉にはビタミンB1が豊富に含まれています。
7:○
8:×間違いです。ビタミンE効果を持つではなくビタミンDの効果が正解です。エルゴステリンはきのこに含まれる成分で、光に当たるとビタミンDに変化します。 体内では、カルシウムの吸収を良くする働きがあります。 エルゴステリンを多く含むしいたけを食べる前に日に干しておくと、ビタミンDが増えて体内での効能が高まります。
ビタミン
ストレス社会の現代には特に、なくてはならないビタミンです。ビタミンB1のはたらきは、ごはんやパン、砂糖などの糖質を分解する酵素を助け、エネルギーにかえていくことです。ビタミンB1が不足すると、糖質のエネルギー代謝が悪くなり、疲れやすくなったり、さらには手足のしびれ、むくみ、動悸などといった症状が出てきます。また糖質は身体だけではなく脳や神経のエネルギー源でもあるために、ビタミンB1が不足することで、集中力がなくなったり、イライラが起こったりします。
9:○たんぱく質,炭水化物(=糖質),脂質,無機質,ビタミン・・・・この5大栄養素は必ず暗記してください。
10:×無機質は間違いです。私たちがエネルギー源として摂っている栄養素は 糖質と脂肪と蛋白質です。 これらは 体内に入ると エネルギーを生み出します。 糖質と蛋白質は 1gあたり4kcal 脂肪は 9kcalのエネルギーを生み出します。
11:○
12:×淡色野菜,果物は,主としてビタミンCの給源となるものですから間違いです。緑黄色野菜にカロチンは含まれるますが、代表的な野菜としては「にんじん」があります。
13:○糖質性エネルギー源となるものはタンパク質を多く含む穀物類に多いですね。
14:○貧血だからといって鉄分の多いものばかり食べても意味はありません。鉄分を吸収してくれるたんぱく質やビタミンCを多く含む食事を十分にとることが必要です。
15:×咀嚼(そしゃく)能力が落ちているからといって制限してはいけません。食物繊維にはおなかの調子を整え便秘予防にも作用があります。
16:○高血圧の予防はナトリウムの摂取を控えることです。塩は塩化ナトリウムですから当然注意が必要ですが、加工食品もナトリウムを含む多くの調味料が使われていますから注意が必要です。
17:○食品衛生法改正により「アレルギー物質を含む食品に係る表示」が平成20年に改正されました。問題文のまま覚えてください。
18:×男性のほうが平均的にヘモグロビンの濃度が高いです。でも鉄の所要量(必要量)は女性のほうが高いと言うことになりますから間違いということになります。
19:×あずきやえんどうや大豆はタンパク質や炭水化物が多いですね。落花生は脂肪分が多いです。
20:×牛乳200mlに含まれるエネルギーは140kcalです。
21:○そうなんです。さば、さんま、いわしなどの青い背の魚にはイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸などの多価不飽和脂肪酸が多く含まれています。この多価不飽和脂肪酸は血中のコレステロールを下げる働きがあります。
22:○この数値は覚えておいてください。脂肪が一番の高カロリーということはわかりますね。炭水化物、タンパク質の2倍以上です。
23:×糖質=炭水化物は余分にとると、水ではなく脂肪に変化します。ですから間違い
24:○正解です。ちょっと難しい説明になるかもしれませんが、人が体たんぱく質合成に利用できる量には限界があり、過剰となったアミノ酸は、主として糖新生をしてエネルギーになります。そしてその時に発生するアンモニアは肝臓で解毒され、尿素として尿中に排泄されるのです。そしてその他一部は脂肪に変換され蓄積されます。
25:○たんぱく質は20種類のアミノ酸が集まってできています。たんぱく質が摂取されると体の中でアミノ酸に分解され、体に吸収されます
26:○正解です。別な言い方をすると、脂質は、肝汁の中に含まれる、胆汁酸という物質に因って乳化され分解・消化し体に吸収されます。
27:○6つの基礎食品群とは. 毎日の献立を考えるときに、難しい栄養素のことなど考えなくても、食品の組み合わせだけを注意していれば、栄養素のバランスのとれた食事ができるというものです。まとめると下記のようになります。
1群→良質のタンパク質(魚・肉・卵・大豆等)
2群→カルシウム(牛乳、海藻、小魚)
3群→カロチン(緑黄色野菜)
4群→ビタミンc(淡色野菜・果物)
5群→糖質(穀類・芋類・砂糖)
6群→脂肪(油脂類)
28:○上記の資料のように緑黄色野菜であり主に含む栄養素カロテン(カロチン)は3群です。
29:○そのまま覚えましょう。タンパク質はエネルギー源もあり生体組織を構成するものでもあります。ミネラルの働きは、生体組織の構成と、生体機能の調節(pH・浸透圧の調整、筋肉・神経等への刺激など)をします。
30:○第六次改定 日本人の栄養所要量の大事な部分です。
31:○血液中のリポたんぱく質は全身に脂質が運ばれやすくする働きをします。
32:○魚や植物油は動物性脂肪に比べ体にいいということですね。
33:○塩分の一日量は10g以内・・・
8自立に向けた家事の介護 4)家事の介助の技法→○洗濯 ○掃除・ごみ捨て ○裁縫 ○衣類・寝具の衛生管理
問題
1 ドラム式洗濯機は、たたき洗いを応用したものであり、乾燥機と一体型になっているものが多い。また渦巻き式洗濯機と比べると使用水量も少ない。またドラム式洗濯機は、洗濯時間は長いが,洗濯物を傷めにくい。洗剤は泡のたちにくいものを使うと良い
2 洗濯物の乾燥方法で、乾燥機を使用する場合には,熱風で短時間に乾燥できるので,洗濯物を脱水する必要がない。
3 洗濯物の乾燥方法で、乾燥機では,合成繊維製品やニット製品は収縮するので,乾燥温度や時間に注意する。
4 衣料用漂白剤の次亜塩素酸ナトリウムは,塩素系漂白剤の成分の一つで,漂白力が優れている。また、過炭酸ナトリウムや過ホウ酸ナトリウムは,酸素系漂白剤の代表的な成分である。
5 還元系漂白剤の代表的な成分であるハイドロサルファイトは,毛や絹の漂白には,繊維をいためるので使えない。
6 毛100%の白いセーターを家庭で洗う場合には,中性洗剤を用い,手洗いなどの弱い洗い方で行う。またセーターの形を整える場合には,スチームを用いる。
7 洗剤の洗浄力は,主に洗剤成分中の界面活性剤の働きによるものである。
8 洗剤を多く使用することで汚れ落ちがよくなる。
9 毛や絹は,中性洗剤より粉石けんの方が洗浄の際の傷みが少ない。
10 中性洗剤は,石けんや弱アルカリ性合成洗剤のほうが中性洗剤よりも汚れが落ちやすい。ポリエステルや綿製品の洗濯には,粉石けんや弱アルカリ性合成洗剤が適している。綿は,アルカリに強いので,石けんや合成洗剤(弱アルカリ)を使って洗濯ができる。
11 ナイロンは,紫外線で黄化する傾向があるので,日陰干しがよい。
12 ポリエステルの熱可塑性を利用したプリーツは,水洗いで消失するので,ドライクリーニングをする。
13 ポリウレタンは,ストレッチ織物などに使われるが,耐溶剤性があるので,ドライクリーニングができる。
14 塩素系漂白剤は綿製品の漂白に適している。しかし塩素系漂白剤は絹,レーヨンの混用製品、羊毛,ポリエステルの混用製品、ナイロン,レーヨンの混用製品の漂白に適さない。
15 塩素系漂白剤は蛍光増白剤の効果を高め,一層白さを増す。
16 塩素系漂白剤は,酸性タイプの製品と一緒に使うと有害な塩素ガスが発生して危険なので,「まぜるな 危険」等の表示が義務づけられている。
17 塩素系漂白剤は強いアルカリ性なので、綿・麻・ポリエステル・アクリル素材のみに使えますまた、色柄ものには使用しないほうがよい。
18 液体酸素系漂白剤は弱酸性のため、ウール・絹の衣類にも使える。
19 酸素系漂白剤の成分は過酸化水素や過炭酸ナトリウムです。染料を脱色しないので、白物にはもちろん色柄物にも使用することができる。
20 中性洗剤とは,アルキルベンゼンや高級アルコール系の界面活性剤に中性のビルダー(配合剤)を加えたものである。中性洗剤は,ランジェリーや色落ちしやすいものの洗濯に適している。
21 アルカリ性洗剤は,綿製品やポリエステル製品の洗濯に適している。
22 ドライクリーニングでは合成溶剤より石油系溶剤を使うドライクリーニングの方が,汚れがよく落ちる。
23 ドライクリーニングをすると,油汚れのほか,水溶性の汚れもよく落ちる。
24 ドライクリーニングは,水洗いでは損傷を受けやすい繊維製品の洗浄に適している。
25 洗濯方法には手洗い、洗濯機洗い、ドライクリーニングなどがある。
26 チョコレートの染み落としはベンジンが有効である。
27 血液のしみ抜きは、まず水洗いをし洗剤洗濯をする。
28 血液などのタンパク質の汚れには、高温のお湯を使うとタンパクが凝固し汚れが落ちにくくなる。
29 えりあかのしみ抜きはベンジンでおこない、その後洗剤を使う。
30 醤油やソースのしみ抜きには水や温水で行いそのご洗剤を使う。
31 淡色(ベージュ、クリーム、ピンク、グレー)の綿、麻、レーヨンなどは、蛍光剤の入っていない洗剤を使う。
32 片麻痺のある利用者が着脱できる衣服を選択するときは、かぶり式のセーターをすすめる。
解答
1:○ドラム式は使用水量が少ないので節水になります。また、たたき洗いなので、洗浄力も強く、石けん洗濯に向いています。問題文にもあるように乾燥機と一体になってるものが多いです。
ドラム式は渦巻き式に比べると洗濯時間は長いです。これは洗濯物を上下に落として、たたき洗いをするせいだと思います。また乾燥も一体型のものが多いのですが縦型よりも衣服を傷めにくいのも特徴です。
2:×乾燥機を使用する場合でも脱水の過程は必要になってきます。乾燥までの時間が短縮されること・・またはシワ防止になるからです。
3:○その通りです。合成繊維やニット製品のものは乾燥機の温度が高くなると,熱に弱いので縮(熱収縮)みますので注意が必要です。
4:○皆さんは普段の洗濯でハイターといった票品名などででている次亜塩素酸ナトリウムの漂白剤を使用したことがありますよね。過炭酸ナトリウムや過ホウ酸ナトリウムは酸素系漂白剤で除菌効果もあります。塩素系漂白剤がトリハロメタンなどの有害物を作ってしまう可能性のことに比べると 酸素系漂白剤は環境に優しい漂白剤といえます。
5:×還元性漂白剤の代表的なものがハイドロサルファイトです。これは繊維を傷めないので絹、毛、合成繊維の漂白に応用されます。
6:○その通りです。中性洗剤をよく溶かして、40℃以下のぬるま湯で手洗いなどの弱い方法で洗ってください。正しいアイロンのかけ方は、アイロンを高温にしてスチームをたくさん出して、アイロンがじかにセーターに触れないようにうかしながらアイロンがけするといいです。
7:○その通りです。界面活性剤の作用には4つの効能があります。1浸透作用2乳化作用3分散作用4再付着防化作用などです。これらの総合力で洗剤の浄化力が違ってきます。
8:×
9:×毛や絹はアルカリ性の粉石けんよりもpHが中性の中性洗剤のほうが痛みが少ないのです。
10:○そのまま覚えるべし
11:○その通りです。ナイロン製品は洗濯後水切りをし、風通しの良い場所で日陰干しをしてください。
12:×ブリーツというのはヒダのあるスカートのヒダの部分だんですが、これは水洗いでもなかなか消失しないそうです。ですから間違いとなります。
13:○その通り。ポリウレタンはドライクリーニングに適しているので正解。
14:○塩素系漂白剤は綿製品・麻・ポリエステル・アクリルの漂白にしようできます。
15:×間違いです。塩素系漂白剤を使用するとこによって蛍光増白剤が反応し変色「塩素やけ」を起こしてしまいます。ですから間違い
16:○塩素系漂白剤に酸性タイプの洗剤などを一緒に使うことにより、毒性のある塩素ガスが発生するので注意が必要です。酸素系漂白剤の場合には問題ありません。
17:○
18:○
19:○
20:○中性の性格を持つ石油系洗剤は、中性洗剤とも呼ばれていますが、これは界面活性剤に中性の配合剤を加えたものです。界面活性剤は、ひとくちでいえば界面の性質を変える効果の大きい物質のことで、汚れを落とす働きをする成分のことをいいます。中性洗剤は弱アルカリ洗剤と比較すると、洗浄力は下がりますが、毛や絹などおしゃれ着洗いに適しています。
21:○正解です。弱アルカリ性洗剤は綿、、ポリエステル、麻、、ポリエステルの素材を洗濯するときに適しています。
22:×ドライクリーニングは合成溶剤である塩素系洗浄剤やフロン系洗浄剤が用いられ、油汚れに効果が大きいのが特徴です。
23:×ドライクリーニングとは水を用いず,有機溶剤を用いて汚れを落とす洗濯法です。 つまり,水の代わりに有機溶剤を使う洗濯方法です。 油などの汚れの洗浄に適しています。
24:○ドライクリーニングは水を使わずに溶剤を使って汚れを落とす方法です。水洗いでは損傷をうけやすいもの、型くずれしやすい繊維製品にてきしています。
25:○
26:○
27:○
28:○
29:○
30:○
31:○
32:○
参照↓
綿→はだざわりがよい。吸湿性・吸水性が大きい。強いが伸びは小さい。ぬれても弱くならない。熱に強い。しわになりやすい。
麻→冷たいてざわり。吸湿性が大きい。強いが伸びは小さい。ぬれても弱くならない。熱に強い。しわになりやすい。
羊毛→保温性が大きい。しわになりにくい。吸湿性が大きい。水をはじく。アルカリ、塩素系漂白剤に弱い。虫害を受けやすい。水で洗うと縮む。
絹→しなやかで光沢がある。吸湿性が大きい。アルカリ、塩素系漂白剤に弱い。紫外線で黄ばむ。
レーヨン→吸湿性・吸水性が大きい。ぬれると弱くなる。しわになりやすい。
アセテート→熱で形をつけることができる。しわになりにくい。
ナイロン→引っ張りや摩擦に強い。しわになりにくい。熱で形をつけることができる。熱に弱い。紫外線で黄ばむ。吸湿性が小さく、静電気をおびやすい。
ポリエステル→こしがある。引っ張りや摩擦に強い。しわになりにくい。熱で形をつけることができる。吸湿性が小さく、静電気をおびやすい。
アクリル→毛に似た風合いをもつ。紫外線に強い。吸湿性が小さく、静電気をおびやすい。しわになりにくい。熱で形をつけることができる。熱に弱い。
ポリウレタン→ゴムのように伸縮する。吸湿性が小さく、静電気をおびやすい。熱に弱い。塩素系漂白剤に弱い。
8自立に向けた家事の介護 4)家事の介助の技法→○買い物 ○家庭経営、家計の管理
問題
1 クーリングオフでは,訪問販売または電話勧誘販売共に法定の契約書面を受領した日から8日間であれば解約できる。またこの手続きは、内容証明郵便による方法が確実である。
2 一定の要件を満たせば、消費者が自らの意思で店舗に行って購入契約した場合でも、クーリング・オフできる。
3 自分でお店に行って、商品を選んで購入した場合は、消費者が契約を撤回するという制度であるクーリングオフは適用はされません。
4 訪問販売、訪問購入のクーリング・オフ期間は、8日間である。
5 通信販売の場合は、特定商取引法のクーリング・オフの制度はなく、事業者の定めた返品特約の決まりに従うことになる。
6 被害を受けた場合は,泣き寝入りしないように消費者センターや国民生活センターなどで相談を受け付けている。
7 コンビニエンスストアの販売は,セルフサービス方式を原則としている。また訪問販売は,カタログや商品を利用して販売することを原則としている。
8 消費生活センターは,消費者情報の提供,消費者教育,商品テスト,消費者相談の受付・苦情処理にあたっている。
9 催眠商法とは,商品やサービスを購入するとともに,自分もまた買い手を探し,買い手が増えるごとにマージンが入る,ネズミ講式の取引形態をいう。
10 製造物責任法(PL法)では,商品の欠陥により消費者が生命・身体・財産に損害を被った場合,欠陥が立証されれば製造者は損害賠償の責任を負う。
11 ネガティブ・オプションとは,注文されていない商品を送りつけ,消費者が受け取った以上義務があると勘違いして,代金を払うことを狙った商法である。
12 消費者契約法では,事業主が契約の締結を勧誘するに際し重要事項について事実と異なる説明をして契約した場合,消費者はその契約を取り消すことができる。
13 食料・農業・農村基本法にもとづく計画では,消費者が取り組むべき課題として,廃棄・食べ残しの低減をあげている。
14 特定非営利活動促進法(NPO法)により,民問団体が法人格を取得できるのは,福祉の増進を図る活動と環境の保全を図る活動の2つである。
15 配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律(DV防止法)では,配偶者からの暴力を受けている者を発見した者は,通報に努めなければならないとされている。
16 消費者基本法(平成16年6月に消費者保護基本法から名称が変更されたもの)は,ローン提携販売,割賦購入あっせんなどに関して事業者を規制している。
17 金融商品の販売等に関する法律は,金融商品業者等に対して,金融商品販売時の説明義務と,違反時の損害賠償責任等を定めている。
18 国民生活センターは,独立行政法人国民生活センター法に基づき,消費者相談,消費者情報の提供,商品テストなどの事業を行っている。
19 高齢者等の住宅リフォームでは、訪問販売の場合は、工事開始後でもクーリング・オフ期間内であれば解約できる。
20 高齢者等の住宅リフォームでは、引き戸等への扉の取り替えは、介護保険制度の給付の対象外である。
21 高齢者等の住宅リフォームでは、バリアフリー住宅を推進するため、住宅金融公庫の割増融資などがある。
問題55 Mさん(77歳、女性)は一人暮らしである。半年前に転倒し、1か月間入院した。退院後は自宅にこもるようになり、週1回の訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用するようになった。ある朝、訪問介護事業所に、別居の長男から「母が悪質商法の被害に遭っているようです」と連絡があった。訪問販売で3か月間に高価な和服を次々に買っていて、Mさん名義の預金が100万円近く減っているという。長男は、「ほかにも買っているかもしれませんから、母の部屋を探してください。買った和服は着る機会もないのでクーリング・オフをさせます」と言い、すぐにでも手続きをとりたい様子である。
この日、訪問する訪問介護員(ホームヘルパー)の最初の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 ほかにも被害がないかどうか、Mさんの部屋の中を探す。
2 クーリング・オフが可能かどうか契約書の日付を確認する。
3 Mさんに和服を買うようになった経緯を確認する。
4 Mさんに和服を買うことが浪費であることを説明する。
5 販売業者にクーリング・オフの連絡を入れる。
解答
1:×
2:×
3:○まず一番にすべきことは、経緯の確認をし、それを明らかにした後、対処方法を考えます。悪徳商法の被害を被っているかどうかは本人に聞かないことにはわかりません。もしかしたら購入したい意志が本人にはあったのかもしれません。
4:×
5:×
解答
1:○訪問販売・電話勧誘販売以外でも保険商品についても法定の契約書面を受領した日から8日間であれば解約できます。○クーリングオフは書面で行った方が確実です。口答だとあとで「そんな話は聞いてない!」なんて言われかねません。それに書面でおこなうにしても内容証明が一番確実です。郵便局が、いつクーリングオフの通知をしたかを証明してくれるので、業者も言い逃れができませんからね。
2: 一般的な取引形態である店舗での取引の場合、例えば、スーパーマーケットでの商品についてはクーリング・オフは認められません。しかし連鎖販売取引、業務提供誘引販売取引、特定継続的役務取引は、店舗で契約しても クーリング・オフできる
ことになっています。例えばマルチ商法、エステ、学習塾、結婚相談所などが該当するかと思います。
3:○
4:○
5:○
6:○商品販売等にかんするトラブルは消費者センター・消費者協会・国民生活センターなどで相談を受け付けています。
7:○コンビニエンスストアの定義は、主として飲食料品を中心とした各種最寄り品をセルフサービス方式で小売する事業所で,店舗規模が小さく,終日又は長時間営業するところ・・となります。
また、訪問販売とは 店舗を持たず、家庭や職場を訪問して商品やサービスなどの販売をするのが訪問販売です。原則としてカタログや商品を利用しての販売となります。路上で声をかけたり、電話やハガキで呼び出し商品を売りつけるのも訪問販売とみなされます。
8:○その通りです。商品やサービスなど消費生活全般に関する苦情や問合せなど、消費者からの相談を専門の相談員が受付けます。
9:×違います。催眠商法とは、封書や広告、街頭でチラシや無料の商品引換券を配ることによって販売会場へ誘い出し、言葉巧みに消費者を一種の催眠状態に陥れて商品を売る方法を言います。会場に訪れた人に対し、まず日用品などを無料で配り、熱狂的な雰囲気を作り出して高額な商品などを売りつける商法です。
10:○書かれているとおりです。製造物の欠陥により損害が生じた場合の製造業者等の損害賠償責任について定めた法規のことをいいます。
11:○ネガティブ・オプションとは、注文していない商品を、勝手に送り付け、その人が断らなければ買ったものとみなして、代金を一方的に請求する商法です。正解!
12:○正解です。事業者が重要事項について事実と異なることを告げ(不実告知)、消費者が誤認した場合には消費者はその契約を取り消すことができます。
13:○
14:×「NPO(NonProfit Organization)」とは、ボランティア活動などの社会貢献活動を行う、営利を目的としない団体の総称です。現在17種の活動が対象となっていますが、福祉の増進を図る活動と環境の保全を図る活動の2つだjけでなく、消費者の保護を図る活動や街づくりの活動なども含まれています。最も多いのは福祉関係のNPOですね。
15:○平成13年10月13日に施行された法律ですが、配偶者からの暴力を受けている者を発見した者は、配偶者暴力相談支援センター又は警察官に通報するよう努めるものとしています
16:×基本法というのはどの基本法もそうですが、国の制度・政策に関する理念、基本方針を示すとともに、それに沿った措置を講ずべきことを定めています。ですからローン提携販売,割賦購入あっせんなどに関して事業者を規制するという具体的なことにまでは踏み込むことはありません。
17:○「金融商品の販売等に関する法律」は金融サービスの利用者保護を図るため、金融商品販売業者の顧客に対する説明義務、説明しなかったことによって生じた損害の賠償責任を求めるものです。
18:○正解です。消費者センターと業務はかなりにています。
19:○訪問販売・電話勧誘販売・保険商品販売等はくーリンオフ期間であれば解約できます。住宅リフォームでは工事開始後でも解約ができますからね。
20:×介護保険での住宅改修の事例に明記されてますから対象内です。間違い!
21:○住宅金融公庫は住宅金融支援機構に名称が変更になりましたが以前と同じように高齢者リフォームの割り増し増資は可能ですから正解です。
9自立に向けた睡眠の介護 1)睡眠の意義と目的 2)睡眠に関する利用者のアセスメント ICFの視点にもとづくアセスメント 3)安眠のための介護 安眠のための介護の工夫4)安眠を促す介助の技法→○ 安眠を促す環境 ○生活動作・生活リズム ○精神的な支援 ○その他 5)利用者の状態・状況に応じた介助の留意点→○ 感覚機能が低下している人の介助の留意点 ○運動機能が低下している人の介助の留意点 ○認知・知覚機能が低下している人の介助の留意点 ○不眠時の対応 6)他の職種の役割と協働
問題
1 安眠を促す介助として昼間に適度な運動をするよう勧める。
2 安眠を促す介助として清潔で乾燥した寝具を整える。
3 安眠を促す介助として朝はカーテンを開け、日光を浴びるように勧める。
4 安眠を促す介助として睡眠に関する生活習慣を把握する。
5 安眠を促す介助として食事をしてすぐに眠るように勧める。
6 安眠を促すには規則正しい生活を送り、日中には適度な運動を行なうなどする。
7 睡眠には身体は休んでいるが脳は覚醒しているレム睡眠と、体はある程度緊張しつつ脳が休むノンレム睡眠がある。
8 安眠を促すマッサージには、擦りながら行う撫擦法、指圧法、叩打法、柔捻法、振戦法がある。
9 高齢者の夜間の快適な睡眠のための援助では就寝前に濃い日本茶を飲む。
10 高齢者の夜間の快適な睡眠のための援助では就寝前に食事をする。
11 高齢者の夜間の快適な睡眠のための援助では就寝前にぬるめのお湯で入浴する。
12 高齢者の夜間の快適な睡眠のための援助では部屋の照明はすべて消す。
13 高齢者の夜間の快適な睡眠のための援助ではマットレスは柔らかなものにする。
14 高齢者の夜間の快適な睡眠のための援助では日中、適度な疲労が得られる運動をするように勧める。
15 高齢者の夜間の快適な睡眠のための援助では寝る前に緑茶を飲むように勧める。
16 高齢になると、一般的に夜間の睡眠時間が長くなる。
17 睡眠にはリズムがあり、浅い眠りのノンレム睡眠と深い眠りのレム睡眠を周期的に繰り返す。
18 空腹や身体の冷えは、入眠の妨げとなる。
19 日中の活動量を増やすことは、夜間の安眠のために有効である。
20 施設で、介護職が深夜に巡回するときは睡眠の妨げになるような行為を避けるようにする。
解答
1:○適度な運動を行うことで血行などが良くなると快眠を促す効果があります。
2:○
3:○朝の太陽の光を浴びることによって、体内時計を地球時計に合せることができます。
4:○
5:×
6:○
7:○ヒトは眠っている間にレム睡眠とノンレム睡眠を周期的に繰り返しています。この周期は90分周期で入れ替わるといわれています。
8:○マッサージすることで皮膚を通じて組織を刺激することで血行促進や疲労回復、廃用性萎縮の予防などにもなります。
9:×カフェイン量を多く摂取することにななり目がさえてしまいます。
10:×寝る直前の食事は、食べたものが胃の中で消化されないため、お腹がはって、胃痛の原因になったり、眠りが浅くなる原因になってしまいます。
11:○ぬるめのお湯での入浴は心身をリラックスさせる効果があり安眠できます。
12:×明るすぎても、暗すぎても心地よい睡眠効果はえられません。
13:×ふっくら沈みこむマットレスは確かに寝始めは気持ちがよいのですが 次第に疲れてきたりします。 逆にやや硬めのマットレスのほうが寝やすいことが多いです。
14:○
15:×
16:×お年寄りは早寝・・そして早起き・・
17:×逆ですね・・1〜2時間の浅い眠りをレム睡眠・・深い眠りをノンレム睡眠といいます
18:○
19:○
20:○
10:自立にむけた介護(知的障害者・精神障碍者・その他)
知的障害者の問題
1 重度の身体障害と知的障害を重複する者が成人期に達した場合,社会参加は困難なので,通所施設に通う必要性は認められない。
2 介護従事者は,知的障害者に動作を理解させるときには,順序を追って,ともに行動することも必要である。
3 知的障害者は感情の発達も障害されている。
4 知的障害者の介護での排泄の介護の第一歩は,お尻が濡れていると気持ちが悪いという感覚を呼び覚ますことである。
5 知的障害者の食事の介護では,食べたいという気持ちを育てることも大切である。
6 突発的な出来事に対処することが苦手である知的障害者に対しては,できるだけ事前に説明して,パニックに陥ることを避ける。
7 知的障害者の介護では、できそうなことに着目し,自分でしようとする気持ちを育てるように介護する。
8 知的障害児は,外界からの刺激が必要なので,その障害の程度にかかわらず,外界から一定の剌激を常に受けることが必要である。
9 知的障害者の生活を援助するということは,本人の能力を把握することだけでなく,その興味や意欲などを知り,人間関係をよくすることである。
10 知的障害児・者の家族援助で、乳幼児期では,親の心情を理解するとともに,家族が障害を理解し受容できるように見守っていく。
11 知的障害児・者の家族援助で、児童期では,子どもが不登校など集団への不適応をおこしたときは,家族に協力を求め,登校させるよう指導する。
12 知的障害児・者の家族援助で、成人期では,知的障害者の社会参加を促すために,家族を支援する。
13 知的障害児・者の家族援助で、高齢期では,家族の高齢化に配慮し,各種制度の活用を促し,地域のボランティアなどの支援体制を整える。
14 知的障害児の親の障害受容には,同じ障害のある子どもをもつ親同士の交流も有効である。
15 知的障害児が排泄・更衣・食事などの日常生活習慣を身につけるためには,厳しく叱って何度も繰り返し行わせる。
16 思春期の知的障害者には,異性との交流や交際はしないように指導する。
17 知的障害があって判断を周囲に委ねる場合でも,本人の意向を尊重する方向で支援する。
18 知的障害とは、発達期に生じた知的機能並びに適応行動に障害のある状態をいう。(平成21年1月23日適応行動に傷害→障害に訂正しました)
19 知的障害と視覚障害を合併している場合は、後方から誘導することが原則である。
20 知的障害児(者)一度に多くのことを話さずに、一つのことを具体的にわかりやすく話す。
解答
1:×
2:○
3:×感情は非常に豊かなものを持っていますよ
4:○
5:○
6:○
7:○
8:×必要だからといっても、障害の程度にかかわらずというのは無茶ですよね
9:○
10:○
11:×家族の協力だけを求めて指導するというのはちょっと酷ですよね。やはり援助者が積極的に間にはいって支援していく体制を作っていくことが大事です
12:○
13:○
14:○
15:×このように厳しい指導はマイナス効果を生みます
16:×どうでしょうね〜・・異性との交流・交際は精神的な活力となるはず・・制限するのはおかしいです
17:○
18:○知的障害とは知的能力の発達にあきらかな遅れがあることと、環境に適応し社会生活を営むのが困難な障害のある状態をいいます。正しいです
19:×後方ではなく、横に並んで、半歩前が正解です
20:○
精神障害(うつ病を含む)の問題
1 精神障害者の介護では、介護従事者はその人をありのままに理解し共感する態度が必要である。
2 精神障害者は自己の課題を一人で引き受ける傾向があるので,苦しいときは,助け合うことも必要なのだということを理解させるような配慮をする。
3 精神障害者の介護被害的な訴えや現実ではありえないことを話す場合でも,それは精神障害者にとっての事実であるとして認めることが必要である。
4 精神障害者は,どんな生活を望むのか自分で決められないので,介護従事者が先導することが必要である。
5 精神障害者の介護では、介護従事者を拒否している場合でも,必要があれば援助の用意があることを示す。
6 精神障害者の多くは,周りの人に病気のことを知られることに不安を抱えているので,介護従事者は病気については知らない方が援助しやすい。
7 介護従事者が精神障害者を訪問した際,硬い表情で拒んでいるように見えるときは,言葉かけをしないで帰る方がよい。
8 精神障害者の場合には,病気を否定する気持ちと,自信や充実感を持てないことに葛藤していることがある。
9 精神障害者は無理して仕事を成し遂げようとすると,症状が悪化したり,充実感を得るよりも挫折体験となることがある。
10 躁うつ病では,躁状態やうつ状態は人により固定しており,交互に繰り返し出現することは少ない。
11 精神障害者の介護では、一般に,よい人間関係をつくるのに時間はかからない。
12 精神障害者の介護では、それぞれの症状や障害の特徴をよく踏まえて介護することが重要である。
13 何をするのも億劫そうで動きの少ない精神障害者には,意欲を引き出すために歯磨きや洗顔などの日常生活行動を促すことも有効である。
14 精神障害者のグループホームでは,世話人を配置して食事の世話,服薬指導等の日常生活の援助が行われている。
15 精神障害者保健福祉手帳の交付を受けた者でなければ,社会復帰と自立,社会参加のための支援は受けられない。
16 精神障害者が社会復帰施設を利用するときには,福祉事務所へ申請しなければならない。
17 精神保健福祉士は,精神障害者の社会復帰に関する相談に応じ,助言,指導,日常生活に適応する訓練等の援助を行う
18 精神障害者の幻覚・妄想には,その内容を否定し,現実を理解させるよう接する。
19 精神障害者の抑うつ状態に対しては,励ましたりせず,日常生活での声かけや援助を通じて回復を待つよう接する。
20 精神障害者が興奮状態にあるときには,その背景に不安などがあるので,気持ちをくみ取り,安心感を持てるよう接する。
21 精神障害者が身体に関する訴えは,精神的問題とは関係がないので気にかけなくてもよい。
22 精神障害のある人の介護で、窓の数を何回も数え始めたので、制止した。
23 精神障害のある人が、「人が窓際に立っている」との訴えがあったが、いつものことなので聞き流した。
24 精神障害のある人が、何事にも無関心で閉じこもり傾向にあったので、積極的に話しかけた。
25 精神障害のある人から、自殺への願望を話され、「誰にも言わないで」と言われたが、主治医に相談するよう誠意をつくして話し、同意してもらった。
26 うつ病の人の介護では、症状が少しよくなったときなどに自殺を起こしやすいので、注意する。
27 うつ病の人に対して、何もしようとしないひとには、「頑張って」と激励する。
28 うつ病の人が服薬をやめてしまっている場合は、医療職に報告する。
29 うつ病の人は、睡眠障害や食欲不振を伴うことが多いので、よく観察する。
30 精神障害者の支援については利用者を理解するために、過去の療養体験を聞く必要はない。(第21回)
31 精神障害者の支援については、つらいときや苦しいときは、弱音を吐かないように励ます。(第21回)
32 精神障害者の支援については、不安や恐れ、被害的な妄想を訴えてきたときは、その人の事実としてそのまま受け止める。(第21回)
33 精神障害者の支援については、薬を飲みたくないと訴えてきたときは、「無理に飲まなくてよい」と話す。(第21回)
解答
1:○
2:○
3:○
4:×どのような生活を自分で決められないということはない。介護者は最大限障害者の意向を尊重しなければならない
5:○
6:×良く知った上での介護が最もいいと思いますけどね
7:×やはり、言葉をかけて見ましょう。そうなっている原因がわかるかもしれませんから
8:○
9:○
10:×そうとウツを繰り返すパターンもある
11:×猜疑心が強い人もいるので一般的には人間関係構築には時間がかかる
12:○
13:○
14:○
15:×手帳の交付がなくても利用ができる
16:×市町村
17:○
18:×当事者にとってはまさに現実なのですから、否定してはいけません。理解してあげてください。
19:○
20:○
21:×精神障害などで精神的問題で身体的症状を訴える場合がある
22:×何をするにもその意味があるものです。その原因を考えるのが先ですね
23:×これも、無視するのではなく、その原因となるもを考えてみて、対処方法を考えましょう。
24:×このようなケースではむしろ話しかけるよりも見守りが大切です。
25:○緊急時には、秘密保持とかいってられません。絶対死んじゃダメと念をおさないと駄目ですよ
26:○うつ病では回復期の自殺に要注意ですね。正解!
27:×うつ病の人に励ましは禁物です。
28:○はい! うつ病の人は薬をのみ続けることが大事です。医療職との連携は忘れないように
29:○抗うつ薬などにはこのような副作用を伴うことがあります。ですから介護者としての観察は大事ですね
30:×過去の療養体験をきくことで利用者を理解出来るはずですから…
31:×辛い時などは、弱音を吐いてもらいそれを受け止めてあげる・・・これが大事です
32:○
33:×精神疾患での投薬は継続して投与しないと効果のないものもあるので、きちんと薬を飲むように説明したほうがいいです。
寝たきり高齢者の問題
1 寝たきりになる要因として,脳卒中などの病気や事故による障害,家族介護力の低下,高齢者本人の意欲,介護サービスの不足などが指摘されている。
2 長期間の臥床によって,関節の拘縮が生じると,動きに痛みが伴うためにますます動かさなくなるといった悪循環が生じる。
3 寝たきりによって精神活動は低下し,無気力な状態やうつ的な状態になることがある。
4 寝たきりから回復させるために,足底を床につけた端座位を保持することは効果的である。
5 寝たままの姿勢で食事や水分を摂取すると,誤嚥や誤飲による沈下性肺炎を起こす危険がある。
6 寝たきりを防止するためには,メリハリのある生活を心がけることが大切で,寝食分離が基本である。
7 寝たきりでは脳への剌激が少なくなり,思考力も衰えてくるので,体位を変え,視界を広げることも重要である。
8 寝たきりになると便秘になるといわれているが,消化や吸収の機能の低下は少ないので,食事量を増やすことが便秘の解決になる。
9 機能の維持や回復に向けたリハビリテーションは,本人が意欲的になるのを待ってから,ゆっくりと開始すると効果があがる
10 寝たきりは身体的要因によるものであり,心理的要因によることはない。
11 寝たままの状態で排泄を続けた場合,尿路感染症を引き起こしやすくなることを,介護従事者は,常に念頭に置く必要がある。
12 高齢者は家族に遠慮して介護を頼みにくいことがあるので,介護従事者は,家族の人間関係などにも留意する必要がある。
13 早い段階から医療関係者と連携することも,介護従事者にとっては必要なことである。
14 虚弱高齢者は,寝たきりで,精神活動の低下が著しいために手厚い介護を要する。
15 寝たきり高齢者は,無気力な状態やうつ的な状態となり,睡眠障害をきたすなど精神活動が低下する傾向がある。
16 寝たきり高齢者の合併症とその予防については、褥瘡予防には体位変換が有効である。
17 寝たきり高齢者の合併症とその予防については、尿路感染対策として水分摂取は有効である。
18 寝たきり状態の場合でも,残存機能を活用しながら体位変換を行う。
19 寝たきり高齢者については、活動の能力が低下しているので、安静を保ち体力の回復を待つ。
20 寝たきり高齢者については、体位を変える場合には、皮膚に摩擦を起こさないように配慮する。
21 寝たきり高齢者については、拘縮がある場合には、動かすと嫌がるので、動かさないようにする。
22 寝たきり高齢者については、肘や踵(かかと)などにも褥瘡(じょくそう)ができるので、注意して観察する。
23 寝たきり高齢者に生じやすい状態では尖足、誤嚥性肺炎、尿路感染、便秘などがあるが尖足については間接可動域訓練、誤嚥性肺炎については口腔ケア、尿路感染については水分摂取、便秘については腹部マッサージが有効である。(第21回)
解答
1:○常識問題ですからそのまま覚えましょう
2:○
3:○活動することから遠ざかるとたしかに無気力になります。
4:○足底をつけて端座位すると安定するし筋力がつきます
5:×沈下性肺炎は誤嚥、誤飲でおきるのはなく、血液が留まることによりそこで細菌が繁殖することにより発症する肺炎である
6:○寝床で食べるより、食堂などで食べる方が生活にメリハリができ寝たきりを防止できますね
7:○
8:×食事量を増やすことが便秘の解決策とはならない。食べ物の種類、適切な腸の運動が出来る工夫が必要
9:×本人の意欲を待つだけでは不十分。意欲が出るように支援することが必要。
10:×身体的要因だけでなく、意欲面など精神的な要素も関係する。
11:○どうしても十分衛生的に処置しにくいですから寝たきりの時は衛生面での注意が必要です。
12:○けっこう、お年寄りは家族に遠慮しています。介護者はそれを見抜かないとダメ!
13:○医療関係者との連携は法律でも定めがありますね。
14:×虚弱高齢者の定義は「全面的な介護は必要ないが、心身機能の低下や病気などのために日常生活の一部に介護が必要な者」とあるので手厚い介護を要する・・というのは間違い
15:○
16:○
17:○水分接収が尿路感染の予防にもなります。
18:○
19:×安静に気をとられてるといつまで経っても体力は回復しません。
20:○皮膚を痛めないようにお年寄りをいたわりましょう
21:×嫌がっても、理解を得ながら拘縮しないように訓練に導きましょう
22:○そのとおりです。とにかく寝たきりになるといろんなところに褥瘡ができてしまいます。
23:○寝たきりが長くつづきますと「尖足」になります。一度なった尖足は治りませんので間接可動域訓練をおこなって予防につとめなければなりません。寝たきりになると、介護の手を借りないと歯をみがけないこともあり、口の中が汚れて細菌が繁殖し、誤嚥性肺炎になりやすい環境になります。ですから口腔ケアが必要になります。水分摂取が不十分だと尿路に細菌がたまりやすくなります。ですから水分をたっぷりとって排尿を促すことが大事になります。便秘がちなときは腹部をマッサージして大腸に刺激を与えて、排便を促すようにしてあげなければなりません。
11終末期の介護 1)終末期における介護の意義と目的→○ 終末期における尊厳の保持 ○事前意思確認 2)終末期における利用者のアセスメント→○ ICFの視点にもとづくアセスメント 3)医療との連携→○ 看取りのための制度(重度化対応加算、看取り介護加算) ○医師、看護師等との連携・協働 4)終末期における介護→○ 終末期にある人と家族の特徴 ○終末期にある人への介助の方法と留意点 ○終末期にある人の家族への関わりの方法と留意点(第24回筆記試験) 5)臨終時の介護 →○臨終時の対応
6)グリーフケア→○ 悲嘆、受容プロセスの理解 ○グリーフケアの意義 ○グリーフケアの方法と留意点
○グリーフケアにおける他職種との連携
問題
1 終末期の利用者に対しては水などを含ませたガーゼを用いて口腔内を時々湿らせる。
2 終末期の利用者に対して介護職としてとる対応の一つに尿量の記録がある。
3 終末期の利用者に対しては介護職は安心感を得られるよう話しかける。
4 終末期の利用者に対して介護職としてとる対応の一つとして口腔内の清潔保持がある。
5 終末期の対応として、口腔ケアは控える
6 終末期の利用者に対して介護職としてとる対応として同一体位を保たなければならない。
7 終末期の利用者に対して介護職としてとる対応として家族がそばに居やすいよう工夫する。
8 終末期の対応として苦痛の緩和は介護職にとっても大切であり、身体的、精神的な安楽を提供しなければならない。
9 終末期の対応として介護職は手を握るなどのスキンシップを行う。
10 終末期の対応としては自己決定を最大限尊重する。
11 終末期で食欲が低下してきた利用者の食事介護では、利用者の嗜好(しこう)を重視する。
12 終末期の事前の意思確認として本人はもちろんのこと、家族の意向も確認しなければならない。
13 終末期の事前の意思確認として利用者の方が終末期の看取りに対してどのような考えを持っているのか書面にしておく。
14 家族援助の中には、利用者が亡くなったあとのグリーフケアが含まれる。
15 終末期の対応としては家族が介護することを希望しても、職員で行う。
16 施設入所者の終末期から死後における家族への支援として付き添いやすい環境を整える。
17 終末期では意識が低下していても声かけすることは大切である。
18 終末期介護でのマッサージや好きな音楽の鑑賞は、疼痛や不安の緩和に有効である。
19 終末期介護で、死への恐怖を訴えた場合、それを受け止める。
20 グリーフケアとは愛する人を失った悲しみを癒す営みを援助することである。
21 エンゼルケア(死後の処置)は家族と共に行っていく事を大切にする。
解答
1:○
2:○
3:○
4:○
5:×口内炎や乾燥状態にも気を配ることが必要です。口腔ケアは必要です。
6:×同一体位では安楽を損ないます。
7:○
8:○
9:○
10:○
11:○終末期では、利用者の食べたいものを尊重します。
12:○
13:○
14:○
15:×家族の意志を最大限尊重します。
16:○家族等がターミナルケアに参加しやすい環境を整えます。
17:○
18:○
19:○
20:○
21:○
第28回筆記試験
【生活支援技術】20問 41〜60問題
問題41 生活支援に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。(一部既出問題)
1 支援者の価値観を優先して支援する。
2 生活全体よりも、生活動作を中心にした視点で支援する。
3 その人らしい生活よりも、安静を重視した生活を送れるように支援する。
4 利用者の生活習慣よりも、支援者側の規則を大切にして支援する。
5 信頼関係に基づいて支援する。
解答
1:×利用者の価値観を最優先とします。
2:×
3:×その人らしい生活を優先。
4:×利用者の生活習慣を壊さない支援の在り方を
5:○
問題42 施設への入所に伴う高齢者の心身の負担を軽減するための方策として、最も適切なものを1つ選びなさい。(一部既出問題)
1 家族の訪問を控えてもらう。
2 居室に新しい家具をいれる。
3 広い食堂で過ごしてもらう。
4 施設の生活時間に合わせてもらう。
5 少しでも早くなじみの職員ができるようにする。
解答
1:×
2:×なじみの家具などがあったほうが、心に安心感がもてます。
3:×広い空間は、心理的に人を孤独にしてしまいます。
4:×なるべく利用者の生活リズムを尊重します。
5:○なじみの職員ができるようにすることで、利用者の不安感などが軽減します。
問題43 布団についた、ダニの死骸や糞(ふん)などのダニアレルゲンを除去する方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。(ダニの除去方法については新出問題)
1 陰干しする。
2 掃除機で吸い取る。
3 強く叩(たた)く。
4 表面を絞ったタオルで拭く。
5 布団カバーを取り替える。
解答
1:×これでは除去できません。
2:○ダニの死骸や糞はアレルギーの原因となることから、掃除機で吸い取ることが有効です。
3:×除去不可
4:×除去不可
5:×除去不可
問題44 高齢者の整容支援の注意点として、最も適切なものを1つ選びなさい。(既出問題)
1 整髪料の使用は避ける。
2 目やにを拭き取るときは、目尻から目頭に向かって拭く。
3 爪を切るときは、少しずつ切る。
4 耳垢(耳あか)が固いときは、ピンセットを使って除去する。
5 義歯は乾燥させてからケースに保管する。
解答
1:×
2:×目頭から目尻に向かってふきます。
3:○高齢者は爪がもろくなっているので、少しずつ切ることが大切です。
4:×中耳等を傷つける恐れがあります。
5:×乾燥させと、義歯が痛みやすくなります。
問題45 介護を必要とする高齢者の衣服と、その支援に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。 (既出問題)
1 片麻痺(かたまひ)の高齢者には、支援者が着脱させやすい前あきの上着の購入を勧める。
2 左片麻痺がある場合は、左半身から脱ぐように勧める。
3 生活のリズムを保つために、昼と夜で衣服を変えるように勧める。
4 衣服は気候に合わせて支援者が選ぶ。
5 季節に関係なく、保温性よりも通気性を重視した衣類を勧める。
解答
1:×支援者が着脱させやすい→利用者が脱着しやすい
2:×「脱健着患」
3:○衣服を着替えることは、清潔の保持にも繋がりますし、生活にメリハリがつきます。
4:×利用者の意思を尊重することが最も大切です。
5:×季節に合わせた衣類が必要です。
参考(web介護福祉士会ノンストップ過去問)
問題 衣服の脱着介助は健康側から脱がせ患側から着せるのが原則である。
解答:○「脱健着患」という言葉を覚えておきましょう。
問題46 視覚障害者の外出支援に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。(既出問題)
1 タクシーに乗るときは、支援者が先に乗って誘導する。
2 電車を待つときは、点字ブロックの上で待つように誘導する。
3 狭い通路は、後ろから誘導する。
4 雨の日は、フードつきのレインコートの着用を勧める。
5 利用者から一時離れるときは、柱や壁に触れる位置まで誘導する。
解答
1:×ます、視覚障害者を先に車内に誘導します。
2:×ほかの視覚障害者の移動の妨げになってしまいます。
3:×前からの誘導が必要です。
4:×
5:○一時離れる時は視覚障害者が不安を感じないように柱や壁に触れる位置まで誘導します。
問題47 パーキンソン病の姿勢反射障害のある人の歩行介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 曲がり角では、勢いをつけて曲がってもらう。
2 曲がり角では、直角に曲がってもらう。
3 一度足を引いてから歩き出してもらう。
4 支援者のペースに合わせて歩き出してもらう。
5 階段よりスロープを歩いてもらう。
解答
1:×
2:×
3:○
4:×
5:×
問題48 嚥下機能(えんげきのう)の低下している人のおやつとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 ラスク
2 もなか
3 焼き芋
4 カステラ
5 ゼリー
解答
1:×
2:×
3:×
4:×
5:○この問題の中でスムーズに呑み込めるものはゼリー
参考:嚥下機能低下の人に向かない食品等の形態
•サラサラした液体
•口腔内でバラバラになりまとまりにくい物
•水分が少なく,パサパサした物
•口腔内や咽頭に貼り付きやすい物
•粘りの強い物
•すべりのよすぎる物
•硬い物
問題49 骨粗鬆症(こつそしょうしょう)予防に必要なビタミンKを多く含む食品として、最も適切なものを1つ選びなさい。(類似問題既出)
1 牛乳
2 卵
3 豚肉
4 にしん
5 納豆
解答
1:×牛乳にはカルシウム、ビタミンB2、ビタミンB12、パントテン酸、リン、脂質が多く含まれます。「
2:×卵は良質なたんぱく質であると同時に、ビタミンAやB類、鉄も多量に含んでいます。
3:×ビタミンB1が豊富
4:×ビタミンB12やビタミンDが豊富です。
5:○納豆のなかでも「ひきわり納豆」の含有量が一番多いようです。その他、パセリ、シソ、モロヘイヤなど…出血時に血を固める。骨にカルシウムが沈着するのを助けます。
参考:過去問にはビタミンkに関する問題が1題ありました。
問題 きのこ類のうち,しいたけには,ビタミンE効果を持つエルゴステリンが多量に含まれている。
解答:×きのこ類は体内におけるカルシウム代謝に重要な役割を果たすビタミンDを多く含み、骨粗鬆症の予防効果が期待できます
問題50 Aさん(78歳、女性)は、一人暮らしをしている。毎夕食の配食サービスと週2回の訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用している。夏のある日、訪問介護員(ホームヘルパー)が訪ねると、唇が乾燥しており、昨日からの水分摂取はお茶を3杯(450ml程度)ということであった。排尿回数も少なく、尿の色を尋ねるといつもより濃いと言っていた。
Aさんに勧める飲物として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 温めた牛乳
2 冷たいお茶
3 バナナジュース
4 経口補水液
5 野菜ジュース
解答
1:×解説保留
2:×お茶には利尿作用があるので、脱水対策としては不適です。
3:×
4:○唇が乾燥しており、昨日からの水分摂取はお茶を3杯(450ml程度)ということ。排尿回数も少なく、尿の色を尋ねるといつもより濃いということなので脱水が疑われます。ナトリウム摂取制限を受けていないのであれば経口補水液が脱水対策として最も適切です。
5:×
参考:経口補水液は食塩とブドウ糖を混合し、水に溶かしたものである。 これを飲用する事で小腸において水分の吸収が行われるため、主に下痢、嘔吐、発熱等による脱水症状の治療に用いられます。
問題51 下肢筋力が低下して介護を必要とする人に適した浴室改修に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 浴室の入口は引き戸にする。
2 縦に長く浅めの様式の浴槽にする。
3 浴槽の縁(エプロン部分)は厚みを20cmにする。
4 床から浴槽の縁までの高さは20cmにする。
5 浴室と脱衣室の段差は10cmにする。
解答
1:○浴室内での事故時、引き戸であると対処しやすい。
2:×縦に長いと、浴槽内で溺れる可能性が高まります。
3:×10cm以下
4:×35〜40cm
5:×5mm以下が望ましいです。
問題52 消化管ストーマを造設している人の入浴に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 排便のあった日だけ入浴する。
2 回腸ストーマの場合は、食後1時間以内に入浴する。
3 装具を外して入浴できる。
4 ストーマ部分は、石鹸をつけずに、こすりながら洗う。
5 公衆浴場の利用は避ける。
解答
1:×
2:×
3:○装着したままでも、また、外したままでも入浴できます。
4:×
5:×
問題53 入浴時のヒートショックに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。(既出問題)
1 高血圧の人は、ヒートショックを起こしにくい。
2 ヒートショックは、夏に起こりやすい。
3 ヒートショック予防として、浴室・脱衣所と居室との温度差を小さくする。
4 ヒートショック予防として、湯の温度設定は高めにする。
5 ヒートショックは、入浴前に起こりやすい。
解答
1:×高血圧の人は冬場に、脳卒中や心筋梗塞などの. 脳血管障害や心疾患が起きやすいと言われています。 その原因は、急激な温度変化により血圧が上下に大きく変動する、 「ヒートショック」が原因と言われています。
2:×季節的には冬に多いです。
3:○ ヒートショックは温度差が原因となっておきます。ですから浴室・脱衣所と居室との温度差を小さくする必要があります。
4:×お風呂の湯温が高いと血圧の急変動の大きな要因となります。湯温が38℃と42℃の場合の血圧変動を測定すると、38℃の場合はほとんど血圧の変動はありませんが、42℃の場合は入浴直後に血圧が急上昇し、ヒートショックを引き起こす可能性を高めてしまいます。
5:×入浴中に起こりやすいです。
問題54 排泄介護(はいせつかいご)に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。(問題一部に既出問題あり)
1 ベッドで尿器を使用する場合、ベッドの足元を上げる。
2 差し込み便器の開口部の中央に、仙骨が来るようにする。
3 テープ止めタイプの紙おむつの中に、尿取りパッドを複数あてる。
4 自己導尿を行う場合、座位姿勢で行えるように支援する。
5 トイレにL字手すりを設置する場合、横手すりは座面の高さに合わせる。
解答
1:
2:
3:
4:○座位姿勢だと腹圧がかかり自己導尿しやすいです。
5:
問題55 Bさん(86歳、女性)は、介護老人福祉施設で生活している。脳梗塞の後遺症で左片麻痺があり、最近は筋力の低下が目立っている。
Bさんは日中はポータブルトイレ、夜間は紙おむつを使用している。Bさんの使用しているポータブルトイレは木製の背もたれと肘かけがついているタイプである。
Bさんが、ポータブルトイレを使用するときの排泄介護(はいせつかいご)に関する記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 ポータブルトイレは、ベッドの左側の足元に置く。
2 ポータブルトイレの足元に新聞紙を敷く。
3 座位が安定しないときは、背もたれに寄りかかるように座ってもらう。
4 排泄(はいせつ)が終了したら、立ち上がる前に下着やズボンを大腿部(だいたいぶ)まで上げておく。
5 使用したポータブルトイレの中の排泄物(はいせつぶつ)は、一日分まとめて片づける。
解答
1:×
2:×
3:×この姿勢では、排せつ時に力むことができません。
4:○このほうが立ち上がる時に安定な体位となります。
5:×排泄物は、まとめて片付けるのではなく、その都度片付けます。
問題56 悪質商法や詐欺の種類と介護福祉職が行う助言の組合せとして、適切なものを1つ選びなさい。(類似問題既出)
1 催眠商法 −→友人と一緒なら販売会場まで出かけても構わないと助言する。
2 送り付け商法 −→注文した覚えのない商品は断り、受け取らないように助言する。
3 利殖商法 −→「元本保証」と「金融庁への届出」の記載があれば信頼できると助言する。
4 振り込め詐欺 −→公的機関や家族を名乗る電話には、一人で対処するように助言する。
5 点検商法 −→業者を家の中に入れて、ていねいに断るよう助言する。
解答
1:×
2:○「まず、身に覚えのない『代金引換』の荷物は受け取らないことです。お金をいったん支払ってしまうと、取り戻すのは簡単ではありません。次に、荷物を受け取ってしまった場合ですが、絶対に代金を支払わないでください。送りつけられた側である消費者が承諾しない限り、契約は成立しません。つまり、『返品しない場合は承諾したものとみなす』といった文言が書かれていても、それは無効です。
3:×
4:×
5:×
問題57 繊維製品に以下の表示があるときの取扱いの留意点として、適切なものを1つ選びなさい。(新出問題)
1(注)いずれも家庭用品品質表示法に基づく洗濯に関する表示であり、同じ取扱い方法を意味している。左の表示は現行のものであり、2016年(平成28年)12月から右の表示に改正されることになっている。
1 しわになりやすいので、脱水はさける。
2 色が落ちやすいので、単独で洗う。
3 手洗いをする。
4 日陰のつり干しにする。
5 平干しにする。
解答
1:×
2:×
3:×
4:○
5:×
(参考)
問題58 Cさんは、関節リウマチが徐々に進行している。何とか自力で寝返りをすることができるが、思うように関節が動かなくなってきている。体調に変動があるため一日の過ごし方も不規則で昼夜逆転の生活が続いている。
Cさんが夜間、安眠が得られるような介護福祉職の対応として、適切なものを1つ選びなさい。
1 早朝の散歩を勧める。
2 朝食は、とらないように勧める。
3 午後から、温水プールで運動するように勧める。
4 マットレスは、柔らかいものを勧める。
5 枕は、硬く高いものを勧める。
解答
1:×関節リウマチの症状は、朝起きてから30分以内くらいに最も出やすく、日中や夜は落ち着くのが特徴なので早朝の散歩は控えなければいけません。
2:×
3:○温水プールだと体が温まるし体が温まるし、関節に負担をかけず運動できるメリットがあります。
4:×マットレスは、関節に負担をかけない固めの方がいいです。
5:×柔らかく低い枕を使用します。
参考:関節リウマチの人が日常生活でしてはいけない10項目
@頸に合わない高い枕を使う
A膝を曲げて寝る
B正座をする
C和式トイレを使用する
D床からの立ち座り
E長距離歩行をする
F踵の高い先細りの靴をはく
G買物袋をたくさん持つ
H手拭いやぞうきんをしぼる
I蛇口の使用
問題59 終末期で食欲が低下してきた利用者の食事介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 食事の回数を増やす。
2 1回の食事量を増やす。
3 高カロリーの食事を用意する。
4 嗜好(しこう)を重視する。
5 経管栄養を勧める。
解答
1:×利用者の食べたいものを尊重します。
2:×利用者の食べたいものを尊重します。
3:×利用者の食べたいものを尊重します。
4:○終末期では、利用者の食べたいものを尊重します。
5:×
問題60 施設入所者の終末期から死後における家族への支援として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 付き添いやすい環境を整える。
2 在宅と比べて、家族への支援の必要性は乏しい。
3 状態が変化したときだけ家族に報告する。
4 家族が希望しても、死後の処置は職員で行う。
5 故人の思い出話は控える。
解答
1:○家族等がターミナルケアに参加しやすい環境を整えます。
2:×家族の支援も介護福祉職として重要です。
3:×変化したときだけでなく適時家族には報告するようにします。
4:×死後の処置は家族と共に…
5:×むしろ積極的に
第27回筆記試験
【生活支援技術】20問 41〜60問題
問41 生活に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 生活は、食事と排泄と睡眠の3つの要素で構成される。
2 生活空間とは、居間と寝室のことである。
3 生活圏とは、どのライフステージ(life stage)でも同じである。
4 高齢者の生活様式は、画一化されている。
5 生活時間は、その人独自のものがある。
解答
1:×生活の三要素は衣食住。健康の三要素は食事と排泄と睡眠。
2:×生活空間とは、日常生活の営まれている環境の範囲のことですから、居間と寝室だけではありません。
3:×生活圏とは、人間の生活のための行動に主眼をおき,買物,医療,レクリエーション,教養,通勤・通学などの行動が主として行われる範囲ですが、これらは一生における幼年期・児童期・青年期・壮年期・老年期などのそれぞれの段階で変わってきます。
4:×多様化してきています。
5:○
(参考)生活支援に関する過去問題
問題
1 生活とは命の維持し育むための活動のことである。
2 介護者は利用者の生活習慣や意志の尊重をしなければならない。
3 生活支援の基本視点として大切なのは介護者の意向より利用者の意志を尊重することである。
4 介護における生活支援とは障害があっても、健常者と同じように自分らしい生活をおくれるよう支援することである。
5 介護における生活支援では、利用者ができることに焦点をあてる。
解答
1:○
2:○介護職は利用者の個別性を尊重し自分の価値観などを押しつけてはいけません。
3:○
4:○
5:○
問題42 介護保険の給付対象となる住宅改修として、正しいものを1つ選びなさい。
1 寝室の近くにトイレを増設する。
2 階段に昇降機を設置する。
3 手すりを取り付けるために壁の下地を補強する。
4 浴室内にすのこを置く。
5 浴室に暖房機を設置する。
解答
1:×
2:×
3:○参照↓
@ .手すりの取り付け
転倒予防、移動、移乗動作のための手すりの設置
A .段差の解消
床の段差解消のための工事
B .滑りの防止、移動の円滑化などのための床や通路面の材料の変更
浴室、居室、通路面
C .引き戸などへの扉の取り替え
アコーディオンカーテンへの取り替え、開き戸を引き戸や折れ戸、ドアノブの変更
D .洋式便器などへの便器の取り替え
和式便器から洋式便器(暖房・洗浄機能付きなど)
4:×
5:×
問題43 トイレの環境整備として、最も適切なものを1つ選びなさい。(類似過去問で出題済み)
1 就寝時の寝室よりも照明を明るくする。
2 介助が必要な場合は、洋式便所の後方に介助スペースを確保する。
3 出入り口の扉は、外開きより内開きの方が良い。
4 L字型手すりの直径は、50o程度を目安にする。
5 縦手すりは、様式便座の先端よりも後方の側面に設置する。
解答
1:○
2:×前方にスペースがあったほうが利用しやすい。
3:×便所の戸は、外開きが望ましいです。 内開きの場合、便所内で倒れたときに身体が障害物になり救助に障害になります。
4:×女性のように手の小さな人の場合直径2.8〜3.2cm、男性の場合3.4〜4.0cm程度が程よい太さとされています。
5:×便座の先端の方でなければ不便です。(↑参照)
問題44 電気かみそりを使ったひげそりの方法として、適切なものを1つ選びなさい。
1 蒸しタオルを当ててひげを柔らかくする。
2 電気かみそりを皮膚に強く押し当てる。
3 電気かみそりを皮膚に対して直角に当てる。
4 ひげの流れに沿って剃る。
5 顎の下などの湾曲した部分は、皮膚を寄せるようにして剃る。
解答
1:×
2:×
3:○
4:×
5:×
問題45 介護が必要な利用者の口腔ケアの方法として、適切なものを1つ選びなさい。(一部過去問題で出題済み。新出についてはノンストップ問題に追加)
1 ベッド上で実施する場合、仰臥位(背臥位)にする。
2 全部床義歯(総入れ歯)の場合、上からはずす。
3 ブラシの部分が大きく硬い歯ブラシを選ぶ。
4 うがいができる場合、ブラッシング前にうがいをする。
5 舌苔は残さず取り除く。
解答
1:×この状態だと誤嚥性肺炎をおこす可能性があります。ベッドをギャッジアップし、できるだけ上半身を起こすか、上半身をおこせない場合は側臥位(横向き)にしてします。
2:×総義歯を外す順序は下顎から外して上あごです。また、義歯を装着するときは上あごから下顎となります。
3:×ブラシは柔らかめのものを。
4:○ブラッシング前にうがいをする効用は、乾燥した口腔に湿り気を与え、粘膜の損傷を予防すること。乾燥して固まった汚れが水分で柔らかくなり除去しやすくなるからです。
5:×舌苔を取りすぎると、舌乳頭を傷つけてしまい、剥がれ落としてしまいます。すると、その舌乳頭が唾液と混ざって細菌のエサとなるので、余計に口臭が酷くなってしまいます。
問題46 右片麻痺の利用者がベッドから立位になるときの介護方法として、適切なものを1つ選びなさい。(類似過去問で出題済み)
1 利用者の右膝に手を当て、立ち上がるのを補助する。
2 麻痺側の下肢を外転させる。
3 背すじを伸ばしたまま立ち上がるように、声をかける。
4 ベッドに深く腰掛けるように、声をかける。
5 利用者の左側に立つ。
解答
1:○麻痺の右側の膝おれを、このことにより防止することができます。
2:×転倒しやすくなるので、麻痺側の下肢をねじってはいけません。
3:×前にかがむ状態のほうが立ちやすいです。
4:×ベッドに浅くかけたほうが立ちやすいです。
5:×患側に立つのが原則です。右肩麻痺なので右側に立ちます。
問題47 ボディメカニクスの基本原則に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。(類似過去問で出題済み)
1 介護者の支持基底面積は、狭くとる方が身体は安定する。
2 介護者は体幹をねじらず、足先を移動の方向に向ける。
3 介護者は大きな筋群よりも、指先や腕の力を使う。
4 介護者は重心を、できるだけ高くする。
5 利用者の身体をベッド上で水平移動する場合は、背部が接する面積を広くする。
解答
1:×広くとったほうが安定します。
2:○
3:×下記の参考を見てください。
4:×重心を低くとったほうが安定します。
5:×背部が接する面積を狭く摩擦を減らすことで利用者にも介護者にとっても無理のない水平移動ができます。
(参考)ボディメカニクスを利用した介助にかんする過去問題
問題
1 移乗・移動介助では介護者は、自分の身体をねじらないように介助する。
2 移乗・移動では介助では介護者の支持基底面積は狭くする。
3 移動介助をする場合、介助者は指示基底面積を広くする。
4 移乗・移動介助では介護者の重心を高くする。
5 移動介助では介護者は利用者にできるだけ近づく。
解答
1:○
2:×
3:○安定性が図られます。
4:×
5:○互いの重心を近づけることで安定します。
重複しますが以下に挙げるのは「介護のボディメカニクスの基本」とされている事項です。
@支持基底面を広くとる
足幅を前後左右に広げて立位を安定させる
A重心を低くする
膝を曲げて腰を落とすことで姿勢を安定させる
B介護者と要介護者の重心を近づける
近づくことで容易に介助しやすくなる。
C重心の移動をスムーズに
持ち上げずに水平に滑らせる。移動方向に足先を向ける。
D小さくまとめる
手は胸元で組んでもらったり膝を曲げて四肢をなるべく体幹部に近づける。
Eてこの原理を利用する
持ち上げずに支点を作って。
F大きな筋群を利用する
大腿部、臀部などの大きな筋肉を使う。
問題48 視覚障害のある利用者の歩行介助をするときに、利用者に介護者のからだを握ってもらう基本的部位として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 A
2 B
3 C
4 D
5 E
解答
1:×
2:×
3:○@介護者は視覚障害者の半歩前に立ち、後方から介護者の肘の上を握ってもらい、視覚障害者の肘が直角になる位置で歩行誘導する。下記の歩行介助も参考にしてください。
4:×
5:×
参考 視覚障害者の歩行介助
@介護者は視覚障害者の半歩前に立ち、後方から介護者の肘の上を握ってもらい、視覚障害者の肘が直角になる位置で歩行誘導する。
A道路上での誘導は、足を高く上げて障害物や道のでこぼこに履物を引っかけないように説明しながら誘導する。
B横断歩道や信号はその旨伝え、周囲の状況と合わせて説明しながら渡る。
C階段昇降時の誘導:階段の手前で直角につけて立ち止まり、説明後介護者が1段目を上り止まる。次に、視覚障害者が足先で段を確認し上る。以後、介護者が1段先行し昇段、最終段まで来たところで説明し両足をそろえて止まる。降りるときも同様の方法で行う。
D狭い場所の誘導:介護者の誘導している腕を背中に回し、視覚障害者と前後して通過する。その際、障害物や周囲の状況をあらかじめ伝えて通過する。
問題49 Lさん(83歳、女性)は、誤嚥性肺炎(aspiration pneumonia)の既往があり、要介護2の判定を受けている。週2回、通所リハビリテーションを利用している。今日、通所リハビリテーションに来たLさんは、提供された食事をほとんど食べていない。食事以外に摂取している水分は、1日200〜300mlだという。Lさんの手の甲の皮膚をつまむと、つまんだ形がそのまま残った。尿量も少なく、尿の色は濃い黄色であった。
Lさんへの対応として、適切なものを1つ選びなさい。
1 散歩を勧める。
2 入浴を勧める。
3 コーヒーを勧める。
4 おやつにゼリーを勧める。
5 食事の一時休止を勧める。
解答
1:×
2:×
3:×
4:○水分の摂取量が少なく、脱水のおそれがあるので、水分の補給をします。高齢になると、嚥下機能の低下も見られ飲み込みがうまくいかないような場合はゼリーが適当です。そうすると飲み込みがしやすくなります。
5:×
問題50 介護が必要な利用者の状況に応じた食事の提供に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。(類似過去問で出題済み)
1 片麻痺の人には、頭部を後屈させて介護する。
2 視覚障害の人には、クロックポジションで説明する。
3 嚥下障害の人には、食事の温度は体温と同程度にする。
4 構音障害の人には、会話をしながら食事することを勧める。
5 認知症(dementia)の人には、その人が好む献立を繰り返し提供する。
解答
1:×
2:○
3:×一般的には食事の温度は体温と20℃違う温度帯が最も適していると言われています。
4:×構音障害は、言葉を話す筋肉、例えば口の中の舌や唇、或いは、喉の奥の筋肉などが麻痺して、言葉を正しく発音することができなくなることを言います。発音をするための機能が低下しているので、会話をしながらの食事することを勧めるのは適当ではありません。
5:×好むものばかりの献立では、栄養のバランスを崩してしまいます。
問題51 食品の凝固に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。(類似過去問で出題済み)
1 ゼラチン(gelatin)は沸騰した湯で溶かす。
2 寒天は常温で固まる。
3 片栗粉は熱湯で溶いてから加える。
4 ペクチン(pectin)は精製塩で固まる。
5 増粘剤(とろみ剤)は添加後、かき混ぜずに提供する。
解答
1:×ゼラチンは20℃以下で凝固します。(冷蔵庫などで)
2:○寒天は40〜50℃で凝固します(常温で固まります)
3:×片栗粉は水で溶いてから加えます。
4:×糖分と酸で固まります。
5:×加えてからかき混ぜます。
問題52 入浴介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 埋込式ペースメーカーを装着している人は、シャワー浴にする。
2 人工肛門(ストーマ(stoma))のある人は、湯が入らないように装具をつける。
3 酸素療養中の人は、鼻カニューレを外して入浴する。
4 血液透析を受けている人は、透析直後の入浴を控える。
5 腹水がある人は、洋式タイプの浴槽に横たわった状態で入浴する。
解答
1:×
2:×
3:×
4:○
5:×
問題53 おむつ交換時に配慮することとして、最も適切なものを1つ選びなさい。(類似過去問で出題済み)
1 他の利用者がいる場合でも「おむつを替えますよ」と直接的な表現で伝える。
2 清拭用の温タオルの温度を感じるために、手袋は使わずに陰部を拭く。
3 陰部洗浄をする場合は、ぬるま湯を使う。
4 紙おむつの腹部のテープは、上のテープと下のテープを平行に止める。
5 腹部とおむつの間に隙間を作らない。
解答
1:×
2:×
3:○
4:×
5:×
問題54 機能性尿失禁がある利用者の介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。(機能性尿失禁は新出問題)
1 症状の改善に、骨盤底筋群を鍛える体操が効果的である。
2 尿路の疾患が疑われるので、泌尿器科の受診を勧める。
3 トイレを洋式に替えて、洗浄機能付き便座を設置する。
4 留置カテーテルを使用する。
5 早めのトイレ誘導を行う。
解答
1:×これは腹圧性尿失禁に有効な体操です。
2:×尿路機能は正常なので、泌尿器科の受診は不用です。
3:×(解説保留)
4:×自力排泄が困難時使用するものなので必要ありません。
5:○排尿機能は正常にもかかわらず、身体運動機能の低下や認知症が原因でおこる尿失禁です。早めのトイレ誘導が必要です。トイレまで行くのが困難な場合は、ときにポータブル便器や手持ち式のしびんが有用となります
(参考) 尿失禁は症状のパターンに基づいて、切迫性尿失禁、腹圧性尿失禁、溢流(いつりゅう)性尿失禁、機能性尿失禁、混合型尿失禁という5つの基本的な型に分類されます。
問題55 Mさん(77歳、女性)は一人暮らしである。半年前に転倒し、1か月間入院した。退院後は自宅にこもるようになり、週1回の訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用するようになった。ある朝、訪問介護事業所に、別居の長男から「母が悪質商法の被害に遭っているようです」と連絡があった。訪問販売で3か月間に高価な和服を次々に買っていて、Mさん名義の預金が100万円近く減っているという。長男は、「ほかにも買っているかもしれませんから、母の部屋を探してください。買った和服は着る機会もないのでクーリング・オフをさせます」と言い、すぐにでも手続きをとりたい様子である。
この日、訪問する訪問介護員(ホームヘルパー)の最初の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 ほかにも被害がないかどうか、Mさんの部屋の中を探す。
2 クーリング・オフが可能かどうか契約書の日付を確認する。
3 Mさんに和服を買うようになった経緯を確認する。
4 Mさんに和服を買うことが浪費であることを説明する。
5 販売業者にクーリング・オフの連絡を入れる。
解答
1:×
2:×
3:○まず一番にすべきことは、経緯の確認をし、それを明らかにした後、対処方法を考えます。悪徳商法の被害を被っているかどうかは本人に聞かないことにはわかりません。もしかしたら購入したい意志が本人にはあったのかもしれません。
4:×
5:×
問題56 片麻痺のある利用者が着脱できる衣服を選択するときの助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。(類似過去問で出題済み)
1 留めるボタンが小さいブラウスを勧める。
2 かぶり式のセーターを勧める。
3 股上の浅いスラックスを勧める。
4 伸縮性のないスラックスを勧める。
5 ウエストをひもで結ぶスラックスを勧める。
解答
1:×
2:○
3:×
4:×
5:×
問題57 2013年(平成25年)の「家計調査」(総務省統計局)における高齢単身無職世帯の家計収支に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1 主な収入源は仕送りである。
2 主な支出は保健医療費である。
3 1か月の実収入は15万円を超える。
4 消費支出が可処分所得を上回っている。
5 非消費支出は5千円以下である。
解答
1:×
2:×
3:×
4:○
5:×
問題58 安眠のための介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。(類似過去問で出題済み)
1 午後に1時間以上の昼寝をするように勧める。
2 なるべく早い時間に床に就くように勧める。
3 日中、適度な疲労が得られる運動をするように勧める。
4 寝る前に熱めのお風呂に入るように勧める。
5 寝る前に緑茶を飲むように勧める。
解答
1:×
2:×
3:○
4:×
5:×
問題59 Aさん(80歳、男性)は、自宅で妻と二人暮らしである。糖尿病(diabetes mellitus)で通院していた。2年前、肺がん(lung cancer)が発見され、抗がん剤による治療を行っていたが、数か月前から効果が少なくなり中止した。骨転移(bone metastasis)による痛みがあり、麻薬性鎮痛剤を使用している。Aさんは、「できるだけ家で暮らしたい」と希望している。寝ていることが多いが、トイレには伝い歩きで行くことができる。食欲はなく、食事を残すことが多い。妻は訪問介護員(ホームヘルパー)にAさんの日常生活について不安を訴えた。
妻への訪問介護員(ホームヘルパー)の助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 「家では心配なので、入院しましょう」
2 「ポータブルトイレにしましょう」
3 「麻薬は怖いので、増やさないようにしましょう」
4 「好きなものを食べてもらうようにしましょう」
5 「なるべく寝ているようにしましょう」
解答
1:×できるだけ家でくらしたいという気持ちを尊重しなければなりません。
2:×トイレは伝い歩きできるので、ポータブルトイレではなく残存機能の活用をすることができるトイレを使用することが大切です。
3:×麻薬性鎮痛剤痛みを和らげるために用いられます。痛みが強いままではがんの治療もつらく、また生活への影響も大きくなってしまいます。麻薬については、医師など医療職がアドバイスする領域であり介護職が関与する立場にはありません。
4:○終末期では、本人の望を尊重し好きなものを食べてもらうなどのケアが大切です。
5:×廃用性症候群を予防するためには、できるだけ寝た状態を存続させないようにします。
問題60 介護老人福祉施設で臨終期にある人の介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。(類似過去問で出題済み)
1 昼夜の区別を明確にするような照明にする。
2 定期の入浴を行う。
3 夜間の巡回は控える。
4 安楽な体位を保持する。
5 仲の良い入所者の面会を控える。
解答
1:×
2:×臨終間近になると、汗が多く出ます。入浴では負担が大きいのでぬるま湯で汗を拭いてあげます。
3:×
4:○臨終が近くになるにつれ、身体の動きが少なくなり、自分で体位を変えられなくなります。そして同じ体位でいつまでもいると苦しくなります。とくに仰向けのままだと、呼吸がしにくく、鼻や口からの分泌物も出にくくなるので、肩や頭をやや高くし、横向きにするなど安楽な体位を保持します。
5:×仲の良い入所者との面会は生き甲斐や喜びとなります。
第26回筆記試験(平成26年1月26日)
【生活支援技術】20問 41〜60問題
問41 生活支援を行う時の視点として、最も適切なものを1つ選びなさい
1 介護職の持つ知識より、経験を重視する。
2 利用者のできないことに焦点を当てる。
3 利用者の生活歴を理解して行う。
4 利用者が1人で生活行為ができることを目的として行う。
5 利用者の性生活に関する情報は考慮しない。
解答
1:×知識も経験も必要です。
2:×できることに焦点をあてます。
3:○
4:×
5:×
問題42 住環境と健康に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1 シックハウス症候群(sick house syndrome)は、生活が不活発なために全身の機能が低下することをいう。
2 熱中症(heatstroke)は屋内でも発生する。
3 ヒートショックは、熱湯や熱風を浴びることで生じるやけどのことである。
4 ダニの死がいはアレルギー症状の原因にはならない。
5 浴室などのカビは健康に影響がない。
解答
1:×シックハウス症候群とは. 住居内での室内空気汚染に由来する 様々な健康障害を総称して、シックハウス症候群と呼びます。
2:○熱中症は、戸外だけ起こるわけではありません。 室内で安静にしていても、温度、湿度が高い場合があり、 脱水症状に陥りやすいなど、熱中症の発症に気を配らなければなりません。
3:×ヒートショックは冬の時期、暖房で暖かい居間などと暖房のない脱衣所や浴室との温度差が大きいときが、血圧の急激な上昇や下降が引き起こされることをいいます。「ヒートショック」は体に大きな負担をかけるため、冬の入浴中に起こる突然死の大きな要因となります
4:×ダニの死骸や排泄物がアレルゲンとなりアレルギー反応を起すことがあります。
5:×カビには健康を損なう有害なカビがあるので注意が必要です。
問題43 Jさん(70歳、男性)は、右片麻痺があり、妻と二人暮らしである。週1回の通所介護(デイサービス)と、週1回の自宅での訪問介護員(ホームヘルパー)による入浴介助を受けている。移動は四脚杖歩行で、排泄と入浴は一部介助が必要である。Jさんは居住環境を整備して、できるだけ今の生活を維持しながら妻の負担を減らしたいと望んでいる。
Jさんに対する介護職の助言として、最も適切なものを1つ選びなさい
1 車いすで出入りできるようにトイレを広くする。
2 トイレでの排泄をやめて、寝室にポータブルトイレを置く。
3 浴槽の出入りをしやすくするために、リフトを設置する。
4 部屋の出入り口にある段差をスロープ(slope)にする。
5 トイレの中に手すりをつける。
解答
1:×
2:×
3:×
4:×
5:○移動は「四脚杖歩行」とあるので、杖を用いない手で手すりが使用可能となるので、トイレの手すりが正解
問題44 経鼻経管栄養の利用者の口腔ケアに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい
1 口腔から食物を摂取していないので、口腔ケアは不要である。
2 スポンジブラシは、したたるほど水を含ませて使用する。
3 経管栄養が終わってすぐの口腔ケアは避ける。
4 口腔ケアを始めるときに固定テープがはがれていたら、留め直す。
5 仰臥位で行う。
解答
1:×経管栄養中は口で咀嚼をしないために、唾液の分泌が減って自浄作用が低下し、かえって汚れがつきやすい状態になります。口の中にはもともとたくさんの細菌がいますが、口で食べない状態が長く続くと、咀嚼や嚥下機能の低下や管の汚染などから、誤嚥性肺炎にかかるリスクも高まります。従って経管栄養中も口腔ケアが必要となります。
2:×スポンジブラシはコップなどにぬるま湯、お茶などを入れ、スポンジにしみ込ませた後、余分な水分をティッシュ等で拭き取ってからご使用します。
3:○経管栄養が終わってすぐの口腔ケアでは嘔吐反射がおこることがありますので、胃内容物があれば嘔吐や逆流のおそれがあります。
4:×
5:×
問題45 Kさん(85歳、女性)は、脳出血(cerebral hemorrhage)の後遺症で右片麻痺があり、施設に入所している。食事の時以外は、ベッドで寝ていることが多い。車いすに乗って介護職と一緒に散歩に行くことが楽しみである。
Kさんの散歩の介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 散歩の場所は介護職が決める。
2 散歩中に顔色や表情を確認する。
3 歩行しないので靴は用意しない。
4 急な下り坂は、前向きで下りる。
5 散歩の代わりにレクリエーションに参加してもらう。
解答
1:×Kさんの気持ちを優先し場所を決めます。自己決定の尊重
2:○
3:×車イスに乗る時は、基本的に靴を履くことが勧められます。
4:×車いすで下り坂を下りるのは、前向きだと乗っている人に不安感を感じさせます。ですから、車いすを後ろ向きにして、介助者が体重を前にかけながらゆっくりと下るようにします
5:×これでは自己決定の尊重になりません。まずは本人の意思確認から。
問題46 ボディメカニクスを活用したベッド上の移動介護に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1 臥位から座位への介護では、利用者の腰部を支点にする。
2 介護職の重心と利用者の重心との距離は、離れている方が良い。
3 利用者の身体とベッドの接する面積を狭くする。
4 水平移動では、介護職はベッドの端に両肘をつける。
5 腰痛予防のため、介護職は主に腕の筋力を活用する。
解答
1:×介護者の腰部を支点にします。
2:×お互いの重心の距離は近いほうが安定感があります。
3:○
4:×下記参考を参照のこと。
5:×腰の筋力の活用が大切。
参考
水平移動
・介護者は利用者を移動させる側に立ち、枕を移動させる側に寄せます。
・利用者の腕を胸の上で組みます。
・介護者は、一方の手の利用者の腋下に入れて、もう一方の手を腰の下に差し込み、腸骨を持ちます。
・介護者は肩幅の広さに足を開いて、ベッド脇に両膝を押し付け、腰を下ろすと、利用者の上半身が手前に引き寄せられます。
問題47 歩行のための福祉用具に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
1 歩行器は、杖に比べて安定性がある。
2 歩行器型杖(ウォーカーケイン)は、歩行が比較的安定している場合に用いる。
3 シルバーカーは、自立歩行ができない場合に使用する。
4 ロフストランドクラッチ(Lofstrand crutch)は、関節リウマチ(rheumatoid arthritis)がある人に適している。
5 固定式歩行器は、左右のフレームを交互に持ち上げて使用する。
解答
1:○
2:×歩行器型杖(ウォーカーケイン)は体を支えることが難しい方が使用する杖です。
3:×シルバーカーは高齢者の方の自立歩行をサポートするものです。荷物を入れる袋や、休息に用いる座面など使用者のことを考えたさまざまな機能がついています。
4:×ロフストランドクラッチ(前腕固定型杖)とは、腕を支えるカフというサポート機能が付いているタイプです。下半身麻痺者、下肢に体重をかけられない骨折、捻挫、股関節症、下肢切断、片麻痺の人などの歩行補助にむいています。
5:×一定の形に固定されていて、持ち上げて前後に進むタイプの歩行器です。
問題48 高齢者の身体機能の変化に対応した食事の提供方法として、適切なものを1つ選びなさい。
1 味覚の低下に対しては、調味料を多用する。
2 唾液分泌の低下に対しては、主食をパンにする。
3 腸の蠕動運動の低下に対しては、根菜類を積極的に取り入れる。
4 咀嚼力の低下に対しては、肉料理を控える。
5 口渇感の低下に対しては、酸味のある味付けにする。
解答
1:×調味料を多用することで、高齢者の味覚は鈍くなってきます。
2:×主食はご飯が望ましい。
3:○便秘対策となります。
4:×ある程度の噛みごたえのある肉料理は咀嚼力を鍛えるのに適しています。
5:×
問題49 食事介護の基本として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 立って介護する。
2 介護職に向けて食事を並べる。
3 初めにお茶や汁物で口の中を湿らせてもらう。
4 主菜を食べ終えてから、主食を食べてもらう。
5 全介助の場合は、2〜3口ごとに飲み込んだことを確認する。
解答
1:×椅子に座って利用者目線に合わせて食事摂取介助を行うことが基本です。
2:×利用者にむけて食事を並べます。
3:○いきなり食べ始めるとむせることがあります。それを防ぐためにあらかじめ口の中を湿らせておきます。
4:×食べる順番としては主菜を最初にたべて血糖値の上昇を防ぐのがベストかと思います。だからと言って、主菜を食べきる必要はありません。
5:×一口ごとに確認を
問題50 慢性腎不全(chronic renal failure)の人の食事について、正しいものを1つ選びなさい。
1 砂糖を控える。
2 肉や魚を控える。
3 みそ汁を毎食とる。
4 乳製品を毎食とる。
5 野菜は生でサラダにする。
解答
1:×砂糖は摂取してもさしつかえない。
2:○腎機能障害が進行してきた場合には、蛋白制限、塩分制限、カリウム制限などの食事療法を行うことにより、腎機能障害の進行を抑え、慢性腎臓病の合併症を予防します。肉や魚にはカリウムが多いです。
3:×塩分が多いとダメ。腎機能障害が進行してきた場合には、蛋白制限、塩分制限、カリウム制限
4:×乳製品はカリウムが多いのでダメ。腎機能障害が進行してきた場合には、蛋白制限、塩分制限、カリウム制限
5:×野菜などは小さく切って「湯でこぼし」「流水にさらす」などを行い、カリウム成分を少しでも除く。腎機能障害が進行してきた場合には、蛋白制限、塩分制限、カリウム制限
問題51 右片麻痺があり一部介助があれば歩行できる利用者の入浴介護として、適切なものを1つ選びなさい。
1 浴室内では、介護職は利用者の左側に付き、腕と腰を支えながら一緒に移動する。
2 浴室の出入り口に一段の段差がある場合は、左足から下がり、右足から上がる。
3 浴槽に入るときは、まず右足を入れ、次に左足を入れる。
4 浴槽から出るときは、浴槽の縁やバスボードにいったん座る。
5 介護職が利用者の全身を洗う。
解答
1:×麻痺側に介護職はつきます。
2:×麻痺のない左足(健側)から下がり、麻痺のない左足(健側)から上がります。
3:×麻痺のない左足(健側)をいれ、次に麻痺の右足をいれます。
4:○
5:×利用者の潜在能力を最大限に活用するために、利用者が自分で洗えるところは自分で洗ってもらいます。
問題52 手浴・足浴に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
1 手浴は、温めて手指を動かすことで拘縮の予防につながる。
2 手浴は、寝た姿勢のままで行う方が良い。
3 足浴は、眠気がとれて覚醒する。
4 足浴は、冬場は寒いので避ける。
5 手浴・足浴の時間は、長いほど良い。
解答
1:○
2:×身体上の問題がなければ普通は座った姿勢でおこないますよね。
3:×足浴ですと眠気がとれるどころが、気持ちがよくなり快眠できます。
4:×冬場でももちろん大丈夫。
5:×手浴・足浴は、 42度くらいのお湯を洗面器に入れて、手首から先あるいは足首から下を10〜15分間程度です。長時間すると、かえって余分なエネルギーを消耗し、疲労感を増すため注意しましょう。
問題53 Lさん(79歳、女性)は、介護老人保健施設に入所している。右片麻痺、両変形性膝関節症(knee osteoarthritis)がある。トイレまでの移動が困難になってきたため、夜間は、ポータブルトイレを使用することになった。座位保持は可能である。居室は個室で、ベッドを使用している。
Lさんへの対応として、適切なものを1つ選びなさい。
1 ポータブルトイレは、利用者の健側(右側)に置く。
2 ベッドの高さより、低い座面のポータブルトイレを選ぶ。
3 ベッドにスイングアーム介助バーを設置する。
4 夜間はズボンを履かず、下着だけとする。
5 排泄物は、朝、まとめて片づける。
解答
1:×麻痺のない左側に置くと使いやすいです。
2:×ベッドの高さに ポータブルトイレの便座の高さを合わせておくと移乗させやすくなります。従って「低い座面のポータブルトイレを選ぶ」は不適切。
3:○「スイングアーム介助バー」とは ベッド用手すりのことです。
4:×これでは手抜き介護ですね。
5:×排泄物があれば、その都度片づけます。
問題54 下痢が続いている要介護高齢者への対応に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
1 水分摂取を控える。
2 肛門周辺の皮膚を強く拭く。
3 温めた牛乳を提供する。
4 下痢以外に訴えがないので、ようすを見る。
5 排泄物は感染源として取り扱う。
解答
1:×水分を控えると脱水をひきおこしかねません。水分は十分にとるようにします。下痢の時には湯さましや、うすい番茶・温めのミネラルウォーターなどを少しずつ数回に分けて飲むと効果的です
2:×強く拭いては皮膚を傷めてしまいます。
3:×牛乳に含まれる乳糖を分解できない乳糖不耐症の方が牛乳を飲むと下痢になることがあります。下痢の時には湯さましや、うすい番茶・温めのミネラルウォーターなどを少しずつ数回に分けて飲むと効果的です
4:×医療職等への連絡。
5:○
問題55 クーリング・オフに関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1 デパートで購入した洋服は、どのような場合でもクーリング・オフできる。
2 訪問販売のクーリング・オフ期間は、10日間である。
3 訪問購入のクーリング・オフ期間は、5日間である。
4 通信販売の場合、クーリング・オフできない。
5 訪問販売でのリフォーム工事は、工事完了後はどのような場合でもクーリング・オフできない。
解答
1:×自分でお店に行って、商品を選んで購入した場合は、消費者が契約を撤回するという制度であるクーリングオフは適用はされません。
2:×法定書面を受領した日から8日間
3:×法定書面を受領した日から8日間
4:○通信販売の場合は、特定商取引法のクーリング・オフの制度はなく、事業者の定めた返品特約の決まりに従うことになります。
5:×8日以内であれば、特別な理由がなくても、契約先に書面で解約意思を伝えるだけで一方的に解約できます。クーリング・オフをすると、支払済みの代金は返金され、工事が完了している場合は元に戻してもらえます。その際、お金を払う必要は一切ありません。
問題56 洗濯に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
1 血液などのタンパク質の汚れには、高温での洗濯が効果的である。
2 淡色のものを洗うときには、蛍光増白剤の入った洗剤を使用する。
3 洗剤は、多く使用すればするほど汚れがよく落ちる。
4 水洗いできるウール・絹には、液体酸素系漂白剤を用いる。
5 ドライクリーニングは、主に水溶性の汚れを落とすのに適している。
解答
1:×第一にお湯は絶対にダメです。タンパク質が凝固してしまいます。冷水につけて漂白剤使えたらそれで、使えなかったら液体洗剤部分的につけて、しばらく放置、そのあとすすいでください。
2:×きなり、淡色(ベージュ、クリーム、ピンク、グレー)の綿、麻、レーヨンなどは、蛍光剤入りの洗剤で洗うと蛍光剤の付着により色合いがかわってしまうことがあります。これらの衣料や「無蛍光洗剤使用」と表示された衣料には、蛍光剤の入っていない洗剤を使います。
3:×洗剤をたくさん入れると、汚れ落ちが良くなるように感じますが、洗剤をたくさん入れても、汚れ落ちはほとんど変わることはありません
4:○液体酸素系漂白剤は弱酸性のため、ウール・絹の衣類にも使えます。この場合、洗剤は中性洗剤を使うといいです。
5:×、主に油性の汚れを落とすのに適している
問題57 Mさん(78歳、男性)は、一人暮らしをしている。糖尿病性網膜症(diabetic retinopathy)があり、薬と食事でコントロールしている。毎夕食の配食サービスと週2回の生活援助の訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用しているが、配食サービスのメニューにたびたび不満をもらしている。ある日、訪問介護員(ホームヘルパー)が訪ねると、食事の外に菓子パンや和菓子などの空き袋が残っており、前日の薬をのみ忘れていた。
訪問介護員(ホームヘルパー)の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 「好きなものを食べたいですよね」と共感する。
2 「のみ忘れたお薬は、まとめてのみましょう」と服薬を促す。
3 「お菓子はだめですよ」と注意して、お菓子のカロリー相当分の主食を減らす。
4 「何がお好きですか」と尋ね、制限の範囲で好物を食事に取り入れる提案をする。
5 「もの忘れ外来に行きましょう」と受診を勧める。
解答
1:×「好きなものを食べたいですよね」は共感ではないのでは。「好きなものが食べられないのは辛いですよね」‥だとしたら共感といえるのだと思います。また利用者の健康にかかわることについては制限があることを伝えることが必要だと思います。
2:×薬のまとめのみはダメ。決められた処方時間・量どおりに
3:×訪問介護員(ホームヘルパー)の業務を逸脱しています。
4:○
5:×受診の勧めは、訪問介護員(ホームヘルパー)の業務を逸脱しています。
問題58 認知機能が低下している利用者が、深夜、不眠で施設の廊下を歩き回っている。この利用者への対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 部屋に戻り、寝るように促す。
2 いったん座るように促して、話を聞く。
3 納得するまで1人で歩いてもらう。
4 睡眠薬の服用を促す。
5 すぐ、同室者に話を聞く。
解答
1:×動き回りたい・外出したいという気持ちを押さえると逆効果になり落ち着かなくなります
2:○当てもなく歩き回っているように見えますが、本人には何らかの目的があります。話を聞くなどの対応が適切です。
動き回りたい・外出したいという気持ちを押さえると逆効果になり落ち着かなくなります。外出したい気持ちを受けとめて「後で一緒に行きましょう」と一緒に出かけたり、行方がわからなくなった時のために連絡先を書いた名札をつけておいたりしましょう
3:×いったん座るように促して、話を聞くことが大切です。
4:×介護者の業務ではありません。
5:×深夜なので、同室者に話を聞くなどということは不適切です。
問題59 介護老人福祉施設での終末期の事前の意思確認として、適切なものを1つ選びなさい。
1 90歳を超えれば、事前の意思確認は必要ない。
2 本人が意思表示できれば、家族の意向は確認しない。
3 入所時の意思を尊重して変更しない。
4 介護職が、医療処置の範囲を説明して了解を得る。
5 確認した内容を書面にする。
解答
1:×年齢の問題ではありません。何歳であろうが意思確認は必要です。
2:×本人はもちろんのこと、家族の意向も確認しなければなりません。
3:×現在の意思を尊重します。
4:×医療処置の範囲を説明は介護職の業務ではありません。
5:○利用者の方が終末期の看取りに対してどのような考えを持っているのか書面にしておきます。
問題60 施設での終末期介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 マッサージや好きな音楽の鑑賞は、疼痛や不安の緩和に有効である。
2 死への恐怖を訴えた場合、それを否定する。
3 清拭を家族が行うことは避ける。
4 食・魔ヘカロリー摂取に重点を置く。
5 使用薬剤の特徴は把握しなくてもよい。
解答
1:○
2:×否定するのではなく、死の恐怖について話を聞き受け止める。
3:×家族には清拭を介護職や看護職とともに行ってもらったりします。
4:×本人のお好みのものに重点をおきます。
5:×誤薬投与や過剰投与の危険性を回避するためにも介護職の薬の特徴把握は必要です。
第25回筆記試験
【生活支援技術】(20問)
問題41 Jさん(75歳、男性、認知症高齢者の日常生活自立度Ua)は、訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用しながら妻と自宅で暮らしていた。妻が事故で亡くなったため、近くに住む息子夫婦の家に引っ越すことになった。息子夫婦はダイニングキッチンの隣をJさんの部屋として用意し、訪問介護員(ホームヘルパー)にどのように整えるべきかを尋ねた。
息子夫婦に対する助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 部屋の出入口の戸を取り外す。
2 ポータブルトイレを設置する。
3 思い出の小物や写真を飾る。
4 ベッドを柵で囲む。
5 部屋のようすがわかるように、カメラを設置する。
解答
1:×戸をと取り外しては、Jさんはリラックスできないのではないでしょうか。精神的安定を保つためにも戸は必要です。
2:×ポータブルトイレを設置しは生活活動範囲を狭めてしまい潜在能力を減らしてしまいます。
3:○精神的安定を保つためにも思いでの品を飾ることは大切です。
4:×ベッドを柵で囲むのは虐待行為となります。
5:×プライバシーの侵害となります。
問題42 介護保険の給付対象となる住宅改修として、正しいものを1つ選びなさい。
1 住宅用火災警報器を設置する。
2 緊急通報装置を設置する。
3 ガスコンロを電磁調理器に取り替える。
4 風呂場に取り外し可能な手すりを設置する。
5 和式便器を洋式便器に取り替える。
解答
1:×対象外
2:×対象外
3:×対象外
4:×原則固定。ただし、取り外し可能な手すりも手すりとして使用する理由が明確で、金具を固定するための工事が行われていれば対象となります。
5:○
参考:http://www.kk-yamaka.co.jp/kaigo.files/pp09-10.PDF
問題43 認知症対応型共同生活介護(認知症高齢者グループホーム)の住環境として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 住宅地から離れた場所に建てる。
2 定員は10名以上15名以下とする。
3 居室は多床室とする。
4 カーテンは防炎物品とする。
5 統一した家具を事業者側が用意する。
解答
1:×高齢者ができる限り住み慣れた地域での生活が継続できるようにとの観点から生まれたものなので住宅地から離れていては意味がありません。
2:×定員は1ユニット9人で 最大で2ユニット18人が定員となります。
3:×居室は個室であることが原則となります。
4:○防火対象物については一定の防炎性能を有するカーテン、じゅうたん等の使用が義務付けています。
5:×部屋の装飾は自由で使い慣れた家具やベッドを自由に配置する事ができます。
問題44 義歯の取り扱いに関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
1 食事のとき以外はつけない。
2 磨くときは、歯磨き粉を使わない。
3 熱湯で洗浄する。
4 総義歯は、上あごから外す。
5 外した義歯は、よく乾燥させておく。
解答
1:×食事以外に咬み合わせの維持のためにも重要な役割を果たしていますし、スムーズな会話を行う時にも義歯は役だっています。
2:○義歯が傷つく原因になります。
3:×熱湯だと変形することがあります。
4:×外すときは下顎から外し上あご。装着するときは上あごから下顎。
5:×義歯は乾燥により変形することがあります。乾燥を防ぐために、入れ歯をはずした時は、水を入れた専用の容器で保管することが大切です。
問題45 移動補助具に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 ロフストランドクラッチ(Lofstrand crutch)は、握力の弱い人に適している。
2 スクーター型電動三輪車は、頸髄損傷(cervical cord injury)の人に適している。
3 ステッキ型杖は、失調性歩行のある人に適している。
4 四輪歩行車は、杖歩行の安定した人に適している。
5 交互型四脚歩行器は、片麻痺のある人に適している。
解答
1:○医療用補助器具の1つで、前腕部支持型杖とも呼ばれ、腕に装着して使用する片手用の杖です。
2:×高齢者の移動手段として使用されています。
3:×足、腰の状態が弱ってきたお年寄りや、脳の障害などで、手や指の力が弱ってきた方に適した杖です。
4:×杖歩行が安定している人は使用しません。
5:×交互型四脚歩行器は左右のフレームが個々に動かせるものです。歩行時には左右交互に動かして歩行します。したがって片麻痺のある人には適しません。
問題46 視力障害のある人の移動の介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 介護者は、利用者の手首を握って誘導する。
2 バスに乗る場合、介護者は先に乗る。
3 エスカレーターから降りる場合、介護者は後から降りる。
4 白杖を使用している場合、介護者は後ろに立ち、声かけによって誘導する。
5 駅のホームで電車を待つ場合、介護者は利用者を点字ブロックの上に誘導する。
解答
1:×介護者は視覚障害者が介護者の腕を伝いながら肘の少し上を握ってもらうようにします。
2:○バスの乗り降りは階段と同じ要領で、誘導者が一段先に乗降する形で行ないます。
3:×エスカレーターの乗り降りは誘導者が一段先に乗降する形で行ないます。
4:×視覚障害者が白杖を持っている方の場合、介助者は白杖を持つ手の逆側の前に立つようにします。そして視覚障害者があいているほうの手で介助者の肩は肘をつかんでもらいます。
5:×電車を待つために点字ブロック上に立ち止まっていると、他の視覚障害者と衝突する可能性があるので、点字ブロックから離れるように誘導します。
問題47 Kさん(81歳、女性)は、左片麻痺があるが、自分で食べようとする意欲が強く、一口大の刻み食を座位で摂取している。食事を始めて10分後にKさんのようすを見ると、姿勢が左に傾いていた。食事用エプロンには多くの食べこぼしがあったが、食器の周辺には食べこぼしはなかった。
介護職の対応に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 食事を全介助にする。
2 極刻みに変更する。
3 すくいやすい皿に変更する。
4 姿勢保持のためのクッションを入れる。
5 臥位で食事をするように変更する。
解答
1:×残存能力の活用ということで麻痺のない手での食事をしていただきます。
2:×問題文に「一口大の刻み食を座位で摂取している」とあるので、極刻みに変更する必要はありません。
3:×問題文に「食器の周辺には食べこぼしはなかった」とあるので、すくいやすい皿に変更する必要はありません。
4:○
5:×Kさんは全介助ではないので臥位(寝た状態)での食事は不適切です。文中に「自分で食べようとする意欲が強く、一口大の刻み食を座位で摂取している」とあるので座位姿勢で食事を摂るのが望ましいです。
座位姿勢は口腔から食道・胃にいたる食物の通過が容易で、誤嚥を避ける為にも一番よい姿勢です。
問題48 ベッド上での洗髪の介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 洗髪前は、ブラッシングを控える。
2 シャンプー剤を直接頭皮につける。
3 爪を立てマッサージしながら洗う。
4 すすぎ湯を流す前にシャンプーの泡を取り除く。
5 ドライヤーは、頭皮から5cm離して使用する。
解答
1:×先発前にブラッシングし、汚れやふけを浮き上がらせます。
2:×原液よりは薄めて使用したほうがよりやさしい洗髪ができ、泡立ちもよく、洗浄力も十分となります。
3:×爪を立てると頭皮を傷めてしまいます。
4:○
5:×頭皮から5cmでは近すぎて髪を痛めてしまいます。ドライヤーを使うときは髪から20cm以上離して、同じ場所に3秒以上風をあてないようにします。
問題49 全身清拭の介護に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
1 背部を拭くときは、健側を下にする。
2 40℃のお湯を準備する。
3 目尻から目頭に向かって拭く。
4 上腕は、手関節を下から支えて拭く。
5 皮膚についた水分は、最後にまとめて拭きとる。
解答
1:○麻痺がある場合は健側をしたにして楽な姿勢にします。
2:×40℃ではタオルはすぐに冷えてしまいます。50℃〜60℃にしてタオルを絞る時に熱く感じるくらいが良いと思います。
3:×目頭から目尻にむかって拭き、同じ面は二度使わないようにします。
4:×手関節ではなく 手首や肘の関節を支えて拭きます。
5:×水分が残っていると体を冷やしてしまうのですぐに拭くことが大切です。
問題50 Lさん(80歳、男性)は、高血圧症(hypertension)と心疾患(heart disease)の持病がある。週2回、通所介護(デイサービス)での入浴を楽しみにしている。
入浴の介護に関する注意点として、適切なものを1つ選びなさい。
1 入浴前後の水分補給は控える。
2 浴槽内の水位は、心臓より下にする。
3 浴室より脱衣室の室温を低くする。
4 浴槽に入っている時間は、20分程度とする。
5 43℃以上の湯温に設定する。
解答
1:×脱水をおこさないよう十分に水分を取っておきます。
2:○心臓に負担をかけないためです。
3:×温度差がもたらす身体への衝撃(ヒートショック)を和らげるために、浴室や脱衣室を同じくらい温かくする必要があります。
4:×10から15分程度
5:×40℃前後(基本テキストによる)
問題51 耳、鼻の清潔保持の介護に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
1 耳垢(耳あか)が取りにくいときはピンセットを使う。
2 乾燥した耳垢(耳あか)は綿棒で湿らせてから取る。
3 綿棒は内耳まで入れる。
4 鼻は左右同時にかむ。
5 鼻毛は毛抜きで抜く。
解答
1:×綿棒を水やベビーポイルで浸して取り除きます。
2:○その他にベビーオイルなども効果があります。
3:×外耳道のみ手入れをします。
4:×片方ずつかみます。
5:×鼻毛用のハサミを用います。
問題52 老人性掻痒症(pruritus senilis)がある人の入浴の介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 硫黄を含む入浴剤を使う。
2 弱酸性の石鹸でからだを洗う。
3 かゆみのある部位は、ブラシでこする。
4 皮膚を乾燥させてから、保湿剤を塗布する。
5 着替えの下着は、厚めの羊毛素材にする。
解答
1:×硫黄分が皮脂の分泌を抑え皮膚を乾燥させてしまいます。
2:○刺激の弱酸性の石鹸が有効です。
3:×ナイロンタオルやブラシなどで身体を洗ってはいけません。
4:×お風呂上がりなど皮膚が湿ってる状態のときに、保湿剤を塗布します。
5:×皮膚に直接触れる下着類は、刺激が少なく、保湿性のある木綿素材のものがベストです。
参考:老人性掻痒症(ろうじんせいそうようしょう)年齢を加えてくると、皮膚の機能が低下してきます。具体的には皮脂(皮膚のあぶら分)が少なくなり、発汗が少なくなります。そのため、湿気の多い夏はしっとりしていても、乾燥する冬になると肌がカサカサしてかゆみがでやすくなります。
問題53 寝たきりの高齢者におむつを装着するときの基本として、適切なものを1つ選びなさい。
1 女性が使用する布おむつは、前側を厚くする。
2 おむつカバーの上端は、ウエストより上に合わせる。
3 鼠径部は、おむつカバーから布おむつを少し出す。
4 腹部とおむつとの間には、指2本程度の余裕があるようにする。
5 紙おむつの腹部のテープは、真横に留める。
解答
1:×女性は臀部(でんぶ)に尿が流れやすいので、後ろ側を厚くします。
2:×
3:×鼠径部(そけいぶ)おむつカバーから布おむつをすと尿漏れの原因となります。
4:○おむつカバーのウエスト部分は指が2本入るようにします
5:×腹部テープは上の方で留めます。
問題54 前立腺肥大症(prostatic hypertrophy)で留置カテーテルを使用している軽度の認知症(dementia)の人への対応として、適切なものを1つ選びなさい。
1 蓄尿袋を腰より高い位置に固定する。
2 尿量が減少するように、日中の水分摂取量を控えるよう促す。
3 尿を観察するために、蓄尿袋のカバーは外したままにする。
4 留置カテーテルを抜く恐れがあるので、介護職の判断でミトン型の手袋を着ける。
5 陰茎を上向きにして、腹部に留置カテーテルを固定する。
解答
1:×蓄尿袋は常に腰より低い位置に置き、尿の逆流を防ぎます。
2:×日中は水分を十分取るようにします。水分摂取を抑えると脱水状態になり腎機能障害を起こすことがあります
3:×プライバシーを守ることを考えて、カバーを外したままにしてはいけません。
4:×手指の機能を制限するミトン型の手袋等をつけることは身体拘束の虐待となります。
5:○男性の場合は陰茎(いんけい)を上向きにして、腹部に留置カテーテルを固定します。女性の場合は、太股(ふともも)の内側か、下腹部にテープで固定します。
問題55 便秘を訴える高齢者の排泄の介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 腹圧をかけやすい姿勢で便座に座るように促す。
2 食物繊維の少ない食品を勧める。
3 腹部全体を冷たいタオルで冷やす。
4 1日の食事の量を減らすように促す。
5 下行結腸、横行結腸、上行結腸の順にマッサージする。
解答
1:○
2:×食物繊維を摂ることで、便の量が増え、それが腸壁を刺激し、排泄するための腸のぜん動運動が引き起こされます。
3:×便秘症の人が腹部を温めることは、腸の働きがよくなり便秘解消に効果的です
4:×食事量を減らすと排便の量も少なくなりかえって便秘がひどくなります。
5:×横行結腸、下行結腸、上行結腸の順にマッサージします。
問題56 塩素系漂白剤を使って漂白する素材として、適しているものを1つ選びなさい。
1 アセテート(acetate)
2 ナイロン(nylon)
3 羊毛
4 絹
5 綿
解答
1:×
2:×
3:×
4:×
5:○
参考:
塩素系漂白剤で使えるもの→綿、ポリエステル、アクリル
塩素系漂白剤で使えないもの→毛、絹、ナイロン、アセテート、ポリウレタン
問題57 ビタミンD(vitamin D)が多く含まれる食品として、正しいものを1つ選びなさい。
1 干ししいたけ
2 にんじん
3 りんご
4 牛肉
5 ひじき
解答
1:○「干ししいたけ」には、カルシウムの吸収を助けるビタミンDが豊富に含まれています。
2:×にんじんにはβカロテン(ビタミンA)が非常に多く含まれています。
3:×ミネラル分が多く含まれています。
4:×ビタミンB群をバランスよく含んでおり、特にビタミンB2・ビタミンB1も比較的多く含まれています。
5:×ビタミンA、B2、ミネラルなどが含まれています。
問題58 施設で、介護職が深夜に巡回するときの注意点として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 利用者の顔に懐中電灯の光をあてて観察する。
2 足音で、巡回を知らせる。
3 異変の有無を確認する。
4 職員同士の会話は、昼間と同じ大きさの声で行う。
5 ドアを開ける際は、ノックする。
解答
1:×睡眠の妨げになります。
2:×睡眠の妨げになります。
3:○
4:×睡眠の妨げになります。
5:×睡眠の妨げになります。
問題59 Mさん(98歳、女性)は、介護老人福祉施設に入所している。主治医からは、「終末期にある」と言われている。現在、食事量が少なくなり、衰弱している。面会に来る家族には、以前から「私は、悪くなったらここで最期を迎えたい」と話している。
終末期の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 Mさんの入院を家族に勧める。
2 看取りに関する家族の意向は、入所時に確認すれば十分である。
3 Mさんの食べたい物を確認し、提供する。
4 口腔ケアは控える。
5 家族が介護することを希望しても、職員で行う。
解答
1:×Mさんの自己決定を最大限尊重します。
2:×家族の意志を最大限尊重します。
3:○
4:×口内炎や乾燥状態にも気を配ることが必要です。口腔ケアは必要です。
5:×Mさんの介護に家族が参加できるように支援します。
問題60 終末期の介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 苦痛の緩和は、医師に任せる。
2 手を握るなどのスキンシップを行う。
3 意識がなくなれば、声かけは控える。
4 死後の処置は、家族には見せない。
5 グリーフケア(grief care)は、看護師に任せる。
解答
1:×苦痛の緩和は介護職にとっても大切で、身体的、精神的な安楽を提供しなければいけません。
2:○心が安らぐケアの一つです。
3:×意識が低下していても聴覚は最期まで残っているので声かけは大切です。
4:×エンゼルケア(死後の処置)は家族と共に行っていく事を大切にしています。
5:×グリーフケアとは大切な人を亡くし、大きな悲嘆(グリーフ)に襲われている人に対するサポートのことです。介護職も悲しみを共有する聞き手として関わっていくことが求められます。
第24回筆記試験
【生活支援技術】(20問)
問題41 Kさん(70歳、女性)は右片麻痺で室内では杖歩行、外出には車椅子を利用している。Kさんは月に一度、おしゃれをして近くのデパートに買い物に行くのを楽しみにしている。
介護職の対応として、適切でないものを一つ選びなさい。
1 化粧を手伝った。
2 買い物の希望を聞いた。
3 お金を使い過ぎないよう、財布を預かった。
4 デパート内では今回も杖歩行したいか、たずねた。
5 Kさんのなじみの洋品店に寄りたいか、たずねた。
解答
1:○
2:○
3:×ICFの考え方でいくと「楽しい」「やってみたい」などの本人の気持ちを大切にして、実際に買い物活動をすることを活動の中心に据えてみます。個人的にできないことがあっても、まずは社会参加してみようという考え方です。従って財布を預かることは不適切となります。
4:○
5:○
問題42 生活支援の基本視点として、適切なものを一つ選びなさい。
1 生活モデルより医学モデルを尊重する。
2 IFC(International Classification of Functioning,Disability and Health;国際生活機能分類)よりICIDH(International Classification of Impairments,Disabilities and Handicaps;国際障害分類)を尊重する。
3 利用者のニーズより現状の介護サービスに適合させることを尊重する。
4 個別ケアより集団ケアを尊重する。
5 介護者の意向より利用者の意思を尊重する。
解答
1:×生活支援では医学モデルより、日常生活の現実に視点を起き、援助を行おうとする生活モデルを尊重します。
2:×国際障害分類は「医学モデル」として批判されてきましたが、国際生活分類(IFC)はその「医学モデル」から「生活モデル」への脱却を図ったものとして各分野で活用されてきています。
3:×利用者のニーズを最大限尊重しなければいけません。
4:×今日、生活支援の基本は集団から個々人ケアの尊重へと変わってきています。
5:○
問題43 身寄りのないLさん(85歳、女性、要介護1)は、公営住宅の1階に一人で暮らしている。最近は、ごみ出しや食事の準備を自分ですることが困難になり、安心できる住居を求めて、早めの住み替えを検討し始めている。Lさんの住み替え先として、最も適切なものを一つ選びなさい。
1 ケアハウス
2 介護老人福祉施設
3 有料老人ホーム(特定施設)
4 介護老人保健施設
5 認知症対応型共同生活介護
解答
1:○ケアハウスは、老人福祉法第20条の6の「低額な料金で、老人を入所させ、食事の提供、その他日常生活上必要な便宜を供与することを目的とする施設」ですが、Lさんが利用するは最も適切かと思います。
2:×
3:×
4:×
5:×
問題44 高齢者に配慮した住宅改修として、最も適切なものを一つ選びなさい。
1 トイレを開き戸とする場合、外開きとする
2 階段の片側に手すりを設ける場合、昇るときに利き手となる側に設置する
3 廊下に手すりを設ける場合、床からの高さを120cm程度とする
4 自走用標準型車いすを使用する場合、廊下の幅を60cm程度とする
5 浴槽をまたぎやすくする場合、洗い場からの高さを50cm程度とする
解答
1:○トイレで事故があったあった場合には救出しやすいですから。
2:×階段は、上りよりも下りの方がずっと大変です。 ですから階段の片側に手すりを付ける場合には、下りの時に利き手の側にくるようにします。
3:×手すりの高さ お年寄りを含め大勢の人が使う歩行補助手すりの高さは床から75〜85cm程度が理想です。
4:×車いすの横幅は 自走用で62〜63センチ 介助用で53〜57センチです。
5:×高齢者に配慮した浴槽またぎの高さは35〜40cmになるよう低めに据え付けます。ついでですが、床タイルも50角を使用すると、目地が滑り止めになります。
問題45 自宅で暮らす高齢者の室内環境として、適切なものを一つ選びなさい。
1 皮膚感覚の鈍化に配慮して、床暖房を設ける。
2 嗅覚の低下に配慮して、電磁調理器を用いる。
3 聴覚の低下に配慮して、防犯ベルの音量を下げる。
4 視覚の低下に配慮して、照明を暗くする。
5 体温調節機能の低下に配慮して、真夏日は冷暖房器具の使用を控える。
解答
1:×暖房器具を使うことで室温は上昇しますが湿度は低下し、乾燥の原因のひとつとなります。
2:○
3:×高齢になると聴覚が衰えてくるのでベルの音量は上げた方がいいです。
4:×高齢になると視覚が衰えてくるので照明は明るくしたほうがいいです。
5:×高齢者は暑くても汗をかきにくく、汗の量も少なくなります。また暑いと皮膚の血流が増えて体内の熱を逃がそうとするはずですが、高齢者の場合、暑くても皮膚の血流量が増えにくくなります。従って真夏日などは一定温度に調節がきく冷暖房器具の使用が有効となります。
問題46 整容介助に関する次の記述のうち、適切なものを一つ選びなさい。
1 入れ歯は熱湯で消毒する。
2 目がしらから目じりに向かって拭く。
3 整髪しやすいように頭髪は短くする。
4 耳掃除は中耳まで行う。
5 ひげは乾燥させてから剃る。
解答
1:×熱湯の中に入れると入れ歯が変形してしまいます。
2:○目がしらは目の、鼻に近い方の端です。眼尻にむかって拭くことで眼尻に多い細菌などの感染を防ぎます。
3:×頭髪を短くする、短くしないは利用者の判断が優先されますね。
4:×
5:×髭は湿らせて柔らかくしたほうが剃りやすくなるので間違い。
問題47 ベッド上で全介助を要する利用者の口腔ケアの基本的留意点として、最も適切なものを一つ選びなさい。
1 洗口剤を使用して、歯垢を除去する。
2 舌の汚れを取り除く。
3 義歯をつけたまま行う。
4 硬い毛の歯ブラシを使う。
5 仰臥位で行う。
解答
1:×洗口液 (せんこうえき)は、即時に口臭を消したり、歯磨きの代用に用いられる薬品です。×歯垢予防にはなりますが、歯垢の除去まではできません。
2:○
3:×入れ歯を外してから口腔ケアを行います。
4:×柔らかい小さな歯ブラシが有効です。
5:×可能なら側臥位,不可能なら仰臥位で,顔を横に向けてケアを行います。
問題48 外出時における車いすの介助法として、最も適切なものを一つ選びなさい。
1 舗装道路と砂利道で同じ介助法にした。
2 急な下り坂を前向きで介助した。
3 歩行速度より速いスピードで介助した。
4 足がフットサポート(フットレスト)にのっていることを確認した。
5 段差を降りるときは前輪からおろした。
解答
1:×砂利道では舗装道路のように走行ができません。砂利を敷き詰めているところでは、キャスターで行き詰ってしまいスムーズに前進できないので段差の「キャスター上げ」の時と同じ要領で、
キャスターを浮かせ、そのまま走行します。
2:×急な下り坂は後ろ向きにゆっくり下ります。急な坂道の場合、介助者が車椅子の背に自分の体重を掛けるようにすれば少ない力ですみます。
3:×車いすの適切な速度は、人が普通に歩く速度に近いのがよいとされています。
4:○フットレストに足がのっていないと足がぶつかったり転倒する恐れがあるのでフットレストに足が乗っているかどうか確認が必要です。
5:×差を降りるときは,後ろ向きに降りますから、後輪からおろすことになります。
問題49 移乗・移動介助に関する次の記述のうち、適切なものを一つ選びなさい。
1 スライディングボードは、立ち上がり介助に利用する。
2 介護者は、自分の身体をねじらないように介助する。
3 介護者の支持基底面積は狭くする。
4 介護者の重心を高くする。
5 四脚杖よりT字杖の方が安定している。
解答
1:×スライディングボードは立ち上がり介助でなく、ベッド、車いす、ポータブルトイレ、自動車などの間を移乗する時に使う福祉用具です。
2:○不自然に身体を曲げると不安定になり、腰痛の原因ともなります。
3:×広くしたほうが安定性が図られます。
4:×重心を低くしたほうが安定性が図られます。
5:×四脚杖 杖の足が4つになっているものでT字杖のように一本のものに比べ床との接地面が大きいぶんバランスがとりやすいです。
問題50 右片麻痺の利用者の杖歩行の介助方として、適切なものを一つ選びなさい。
1 杖の握り部分を本人のウエストの高さに合わせた。
2 利用者の左後方に立ち介助した。
3 2動作歩行では、杖と左足を同時に出すよう声かけした。
4 3動作歩行では、杖、左足、右足の順で声かけした。
5 階段を昇るときは、杖、左足、右足の順で声かけした。
解答
1:×腰骨のあたりに合わせるのが望ましいです。ウエストだと高すぎます。
2:×利用者の患側・・つまり右側にたって介助するのが原則です。
3:×片麻痺の二動作歩行は、杖と右足を同時にだし、そのあと左足となります。
4:×片麻痺の三動作杖歩行は、杖患健の順番なので、杖→右足→左足
5:○杖歩行者通常は、杖患健の順番、階段上る時は、杖健患、障害物またぐ時は、杖患健となります
問題51 嚥下機能が低下している利用者の食事介助として、適切なものを一つ選びなさい。
1 飲みこむときは頭部を後ろに傾ける。
2 スプーンの一口量は多くする。
3 食べ物は口腔の奥に入れる。
4 咀嚼しているときに、次に食べるものを説明する。
5 食べ物を口に入れたら、口唇を閉じるように声かけする。
解答
1:×
2:×
3:×
4:×
5:○
問題52 脱水を予防するための食品として、適切でないものを一つ選びなさい。
1 スポーツドリンク
2 みそ汁
3 ビール
4 すいか
5 ヨーグルト
解答
1:○
2:○
3:×
4:○
5:○
問題53 低栄養状態を判断するための指標として、適切でないものを一つ選びなさい。
1 食事摂取量
2 体格指数(BMI)
3 体重減少率
4 血清アルブミン値
5 血圧値
解答
1:○
2:○
3:○
4:○
5:×
問題54 入浴介護に関する次の記述のうち、適切なものを一つ選びなさい。
1 空腹時の入浴は避ける。
2 温度の確認のために肩にお湯をかける。
3 片麻痺の場合、麻痺側から浴槽に入る。
4 新陳代謝を抑えるために長く湯につかる。
5 入浴後は、休息をとった後に身体の水分を拭き取る。
解答
1:○
2:×
3:×
4:×
5:×
問題55 ベッド上で差し込み便器を使用し、排便するときの介助に関する次の記述のうち、適切でないものを一つ選びなさい。
1 ベッド上での排泄を説明し、了解を得る。
2 便器の中にトイレットペーパーを敷く。
3 仙骨部を便器のふちに当て固定する。
4 男性の場合は尿器を同時に準備する。
5 気兼ねなく一人で排便できる環境をつくる。
解答
1:○
2:○
3:×仙骨部は坐骨神経の走路上ですから便器のふちにあて固定しては痛みを感じたりします。
4:○
5:○
問題56 おむつ交換時の介助法として、最も適切なものを一つ選びなさい。
1 排泄の有無を素手でおむつ内に触れて確認する
2 装着していたおむつで皮膚の汚れを拭き取る
3 女性の陰部清拭は肛門から恥骨の方向に拭く
4 おむつは汚れを内側に丸め片付ける
5 下着を整えた後に使い捨て手袋を外す
解答
1:×
2:×
3:×
4:○
5:×
問題57 Mさんは軽度の認知症(dementia)がありグループホームで生活している。Mさんは尿失禁があるため、パッドを自分で交換している。
ある日、介護職はMさんの陰部に発赤があることに気が付いた。介護職の対応として、最も適切なものを一つ選びなさい。
1 布おむつに変更する。
2 温水洗浄便座の使い方を説明する。
3 水分の摂取を控えるようにする。
4 排泄パターンに合わせてトイレに誘導する。
5 吸収量の多いパッドを使用する。
解答
1:×
2:×
3:×
4:○
5:×
問題58 ベンジンで処理するしみの種類として、適切なものを一つ選びなさい。
1 チョコレート
2 コーヒー
3 果汁
4 しょうゆ
5 血液
解答
1:○
2:×
3:×
4:×
5:×
問題59 安眠を促す介助として、適切でないものを一つ選びなさい。
1 昼間に適度な運動をするよう勧める
2 清潔で乾燥した寝具を整える
3 朝はカーテンを開け、日光を浴びるように勧める
4 睡眠に関する生活習慣を把握する
5 食事をしてすぐに眠るように勧める
解答
1:○適度な運動を行うことで血行などが良くなると快眠を促す効果があります。
2:○
3:○朝の太陽の光を浴びることによって、体内時計を地球時計に合せることができます。
4:○
5:×
問題60 施設で生活するNさんは、ターミナル期を迎えている。全身状態が悪くなり、医師から「あと数日だと思われます」と言われた。
介護職の対応として、適切でないものを一つ選びなさい。
1 尿量を記録する。
2 安心感を得られるよう話しかける。
3 口腔内の清潔を保つ。
4 同一体位を保つ。
5 家族がそばに居やすいよう工夫する。
解答(解答では適切なものを○、適切でないものを×として表記しました)
1:○
2:○
3:○
4:×
5:○
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