29回コミュニケーション技術のノンストップ問題

第29回試験用出題基準別ノンストップ問題
予告なく内容を変更する場合がありますのでご注意ください。

コミュニケーション技術

出題基準

Dコミュニケーション技術  大項目 中項目 小項目(例示)

1: 介護におけるコミュニケーションの基本

1)介護におけるコミュニケーションの意義、目的、役割  (第27回)

2)利用者・家族との関係づくり  (第24回) (第25回)


2:介護場面における利用者・家族とのコミュニケーション

1)利用者・家族とのコミュニケーションの実際→○ 話を聴く技法(第25回) (第27回)(第28回:傾聴の技術)○利用者の感情表現を察する技法(気づき、洞察力、その他)(第25回) (第27回) ○納得と同意を得る技法 ○相談、助言、指導(第24回)(第27回)○意欲を引き出す技法 ○利用者本人と家族の意向の調整を図る技法 ○その他

2)利用者の状況・状態に応じたコミュニケーションの技法の実際 →○感覚機能が低下している人とのコミュニケーション (第26回)(第26回)(第28回:双極性障害)(第28回脳梗塞で聴覚・視覚障害)(第28回:糖尿病性網膜症)(第28回:補聴器)○運動機能が低下している人とのコミュニケーション (第26回)○認知・知覚機能が低下している人とのコミュニケーション ○その他(第24回) (第24回)(第24回)(第25回)(第25回)(第25回)(第26回)(第26回)(第26回)(第27回)(第28回:アルツハイマー型認知症)(第28回:認知症)

3:介護におけるチームのコミュニケーション

1)記録による情報の共有化→○ 介護における記録の意義、目的 ○介護に関する記録の種類 ○記録の方法、留意点(第28回) ○記録の管理 ○護記録の共有化 (第26回)○情報通信技術(ICT)を活用した記録の意義、活用の留意点(第26回) ○介護記録における個人情報保護 ○介護記録の活用 ○その他 (第24回)

2)報告→○ 報告の意義、目的 ○報告・連絡・相談の方法、(第27回)(第27回)(第27回)留意事項 ○その他 (第24回)

3)会議→○ 会議の意義、目的 ○会議の種類 ○会議の方法、留意点 ○その他 (第24回)(第25回)(第25回)(第26回)

 
1介護におけるコミュニケーションの基本1)介護におけるコミュニケーションの意義、目的、役割   2)利用者・家族との関係づくり  
問題

1 メッセージを伝える伝達経路には、言語的チャンネルと非言語的チャンネルがある。

2 コミュニケーションを妨げる要因を雑音というが、雑音の種類には物理的雑音、身体的雑音、心理的雑音などがある。

3 物理的雑音には大きな音や耳障りな音、また、不適切な温度、汚れた空気などなど音以外の雑音がある。

4 身体的雑音とは疾病による聴力の障害、言語の障害、話し言葉の障害など身体障害があるためにコミュニケーションが妨げられている場合を示す。

5 心理的雑音には、心理的防衛機制に加えて、偏見や誤解に基づく先入観などがある。

6 自己開示とは自分自身に関する情報を、本人の意志のもとに特定の他者に対して言語を介して伝達することである。

7 「私はあなたに十分関心をもっていますよ」と相手にごく自然に伝える身体的動作を、英語の頭文字をとって「SOLER」(ソーラー)と名付けている。

8 かかわりをもつ「ソーラー」の五つの基本動作は、@利用者とまっすぐに向かいあう。A開いた姿勢。B相手へ少し身体を傾ける。C適切に視線をあわせる。Dリラックスして話を聞く、である。

9 利用者・家族との関係づくりでは、他の利用者・家族と同じ対応ではなく個別性を重視する。

10 介護職の身だしなみは清潔感や機能生を重視する。

11 利用者と家族の関係性は見るだけでは十分に把握できないので、それぞれとコミュニケーションを図りながら理解していくことが大切である
12 コミュニケーションの基本として大切なことは、自分自身の感情に気付く(自己覚知)、相手をありのまま受け止める(受容)、利用者のお話をしっかり聞く(傾聴)などである。

13 介護援助におけるコミュニケーションで、「傾聴」とは,話の内容を漏らさずよく聞くことであり,利用者がどのような感情を抱いているかは関係ない。

14 傾聴の主な目的は,個人の詳細な情報を集めることにある。

15 傾聴するにあたっては最初に客観的事実を確認してから聴く。

16 傾聴するときは、相手の言葉を妨げないで、じっくり聴く。
17 傾聴するときは、相手の目をじっと見つめながら聴く。

18 傾聴するときは、早い動きでうなづきながら聴く。
19 利用者と介護従事者との相互の信頼関係の形成に関しては、利用者の緊張を和らげ親近感をもってもらうために「です,ます調」の会話を避け,友人と話すような口調にする

20 利用者と介護者との相互の信頼関係の形成を図るために、介護従事者は簡潔な自己紹介をした上で,利用者がどのような生活を送りたいかを聞く。

21 高齢者のコミュニケーションで、利用者が事実と異なった話をしたときは,その都度誤りを訂正する

22 高齢者のコミュニケーションの中で、「なぜ」「どうして」という問いかけは,利用者を混乱に追い込むことがある。

23 介護援助におけるコミュニケーションでは、介護者は,家族や利用者から,事実を聞き出すことを優先する。

24 介護援助におけるコミュニケーションでは、「はい」「いいえ」でしか答えられない質問は,利用者の言いたいことを制限し,介護従事者主導の展開になりがちである。

25 介護従事者と利用者のコミュニケーションでは、介護従事者は,共感の態度を示すために,「ああそうですか」とか「なるほど」などの短い応答を用いてはならない。

26 コミュニケーション技法では,質問することも重要なポイントであるが,質問に答えるかどうかは,相手が決めるということを念頭に置いておく必要がある。

27 介護でのコミュニケーションでは、相手に関心を持っていることを示すには,誠実な態度で相手の方へ少し体を傾ける姿勢などが好ましい。

28 介護でのコミュニケーションで共感的理解のためには,相手の話したくない部分も含めて聞き出すようにする。

29 介護でのコミュニケーションでは、メッセージの伝達経路には,言語的チャンネルと非言語的チャンネルがあり,非言語的チャンネルがより多くを占めるといわれる。

30 介護でのコミュニケーションでは利用者の主観的な訴えに耳を傾ける。

31 自分の用いているコミュニケーションの方法が,利用者に不安を与えるような表現になっていないかどうかを振り返ることは自己覚知の一つである。

32 在宅介護で、口数が少ない高齢者だったので,時間の節約のために話をしないで,あらかじめ想定した計画にそって援助した。

33 要介護者のコミュニケーションでは,要介護者の言葉だけでなく,語調や表情にも気をつける。

34 べッドで横になっている要介護者と会話するときには,同じ目の高さになるような姿勢をとる。

35 要介護者のコミュニケーションでは声が小さく,言葉が聞き取れないときでも,失礼になるので聞き返さない。

36 ホームヘルパーは,家族が介護の苦労を周囲の人々に理解されていないと訴える場合は,まず,その訴えを親身に受けとめる。

37 介護従事者は、介護が老人や障害をもつ人たちに対する支援であり,家族間の「もめごと」には一切立ち入るべきではない。

38 介護従事者は、家族が要介護者との精神的なかかわりを大切にできるように支援する。

39 介護従事者と家族との間に相互の信頼関係が確立されていない場合,緊急に解決すべき問題があっても,助言や指導は行わない。

40 よい介護関係は,言語的コミュニケーションにより成り立っている関係である。

41 在宅介護を円滑に進めるためには,家族成員間のコミュニケーションを図ることも重要である。

42 要介護者とのコミュニケーションで、会話をするときには要介護者の言葉だけでなく,語調や表情にも気をつける。

43 よい介護関係は,言語的コミュニケーションにより成り立っている関係である。

44 介護の場面における相互の意思疎通と信頼関係の確立は介護技法の効果ではなく,人格的触れ合いの結果である。

45 上手な聞き手は,細いな訴えを聞き取ろうとする姿勢をもち,会話の過程で適時・適切な応答ができる人をいう。

46 口ぐせのように「死にたい」と言う人には,そのような考えは間違っていると指導すべきである。

 

解答

1:○言語的チャンネルには、話し言葉、書き言葉があります。非言語的チャンネルにはジェスチャー、表情、身体的接触、服装、髪型などがあります。

2:○

3:○

4:○補聴器などの補助器具の不具合でコミュニケーションが妨げられているいる場合も身体的雑音に該当します。

5:○

6:○

7:○

8:○

9:○

10:○

11:○
12:○

13:×漏らさず聞くことではなく、一生懸命聞く態度が大事です。

14:×傾聴の目的は細かい情報を集めることではなく、むしろお互いのよりよい信頼関係の築くことが目的となります。

15:×最初に客観的事実を確認してしまうと、先入観を持ってしまいます。
16:○じっくりお話を聞くことが最も
17:×見つめすぎると相手が緊張してしまいます。
18:×ゆっくりとうなずぎ、傾聴の態度を示すことが大切です。
19:×実際の介護現場ではフレンドリーな話し方が多いかと思います。でも試験対策としては節度ある丁寧な言い方をすることが原則です。

20:○まずは相手の希望や要望を聞くことからはじまります。

21:×その都度誤りを指摘せずに最後まで相手の話をきくこと。最後まで聞いたうえで、事実とことなる部分を一緒に確認していくことが大事です。

22:○高齢者とのコミュニケーションでは、「なぜ」「どうして」ですと尋問的になってしまいお年寄りが混乱してしまいかねません。

23:×事実のみを追求するのではなく、家族や利用者の思いをありのままに伺うことからはじまります。

24:○「はい」「いいえ」だけだと、そこから話題が広がっていきません。

25:×共感の意志を示すために適当な相づちをうつことは大事です。「そうなんですか〜」「なるほどね〜」は問題のない相づち言葉です。

26:○相手の意志を尊重するということは、相手が話したくなければそれを受け入れるということです。

27:○面接の技法の一つとして、「しっかり、あなたのお話を聞いてますよ」という姿勢が相手のほうへ少し体を傾けることで伝わります。

28:×相手が話したくないことまで「話してください・・」では共感よりも反感をかってしまいます。

29:○言葉以外の手段を用いたコミュニケーションでは身振り、姿勢、表情、目線に加え、服装や髪型、声のトーンや声質なども非言語のコミュニケーションとなります。

30:○

31:○自己覚知とは、自分自身を知ると言うこと・・です。自分の言葉がどのように相手に伝わっているのか自分で確認してみると相手も不安を感じることが少なくなるはずです。

32:×いくら口数が少ないからといって相手の気持ちの確認なしに援助を実施してはいけません。

33:○語調や表情などからも要介護者の体調等がわかることもあります。

34:○ベッド上だけでなく車椅子での会話もそうですが、相手の目の高さでお話するのが原則です。誰でも見下ろされて話されては落ち着きません。

35:×聞き取れないときは聞き返すのが礼儀です。

36:○家族の介護の苦労話を聞き、受け止めるのも介護従事者のお仕事の一つです。

37:×介護に関してのもめ事には相談にのるのも介護従事者の役目です。

38:○

39:×緊急時に対処しなければならないときは指導や助言は必要な行為です。

40:×非言語コミュニケーションも言語コミュニケーションに劣らず良い介護関係を築いてくれます。

41:○利用者さんだけでなく介護者のコミュニケーションをとおした家族との関わりも大事です。

42:○語調が単調では感情も伝わりません。感情表現を豊かにすることにより、もっと相手に気持ちが伝わります。

43:×ボディ・ラングエッジ(体で表現して伝える=ジェスチャーともいうのかな…)というコミュニケーションもあります。

44:×信頼関係の確立は介護技法の効果とともに人格的ふれあいの結果でもあります。どちらも欠けてはダメだということです。

45:○些細なことにでも気を配り、その状況に適した応答が出来ることが上手な聞き手です。

46:×「死にたい」という人には「死んではいけない」と約束させなければいけません。それは「指導」という性質のものではなく人間としての訴えでなければいけません。

 

2介護場面における利用者・家族とのコミュニケーション 1)利用者・家族とのコミュニケーションの実際→○ 話を聴く技法 ○利用者の感情表現を察する技法(気づき、洞察力、その他) ○納得と同意を得る技法 ○相談、助言、指導○意欲を引き出す技法 ○利用者本人と家族の意向の調整を図る技法 ○その他 2)利用者の状況・状態に応じたコミュニケーションの技法の実際 →○感覚機能が低下している人とのコミュニケーション ○運動機能が低下している人とのコミュニケーション ○認知・知覚機能が低下している人とのコミュニケーション ○その他

問題

1 イーガン(Eagan.J)は共感の技法を第一次共感及び第二次共感というレベルに分けた。

2 第一次共感は基本的共感ともいわれ、相手の話をよく聴き、その話を理解し、話に含まれている思いを受け止め、内容の理解と思いをこちらの言葉に変えて応答する技法である。

3 第二次共感は深い共感ともいわれ、第一次共感よりもさらに進んで、相手が表出していない心のなかに込められた思いも含めて応答する技法である。

4 納得と同意を得る方法として「明確化」の技法があるが、まとまりのつかない場合に「たしかなことかどうか」を尋ねる技法である。

5 納得と同意を得る方法として「焦点化」の技法があるが、利用者の話す内容を受け止め、介護者が自分のなかで理解し、まとめたうえで、全体として利用者に戻すことである。

6 納得と同意を得る方法として「要約」の技法があるが、会話の内容、それが意図していることの意味、感情や思いの内容などを総合的にまとめ利用者に伝える技法のことである。

7 納得と同意を得る方法として「総合的な直面化」の技法があるが、相手が自分の行動や行動がもたらす影響について、今よりも深くとらえられるようなきっかけを設けることである。

8 質問の種類には「閉じられた質問」「開かれた質問」「重複する質問」「矢継ぎ早の質問」「なぜ?の質問」、「評価的な質問」「遠まわしの批判となる質問」などがある。

9 「閉じられた質問」とは、「はい」または「いいえ」で答えられる質問のことである。

10 「開かれた質問」とは、相手に自由を認め、相手が自分自身の選択や決定による答えを見つけることを促すものである。

11 「重複する質問」には二つの型があり、一つは「…ですか?それとも…ですか?」と尋ねるものである。もう一つの型は、二つの異なった質問を同時に尋ねるものである。

12 「矢継ぎ早の質問」はたくさんの質問を短時間に行う場合に用いられる。

13 「なぜ?」の質問は対人援助の過程ではあまり用いられることがない。

14 ケースワークの原則である「個別化」とは、援助者は偏見や先入観を排し,人間についての知識を広く深く身に付けることを通して,利用者を個人として理解するということである。

15 ケースワークの原則である「秘密保持」とは援助者は利用者に関する秘密を守らなければならないということである。

16 ケースワークの原則である「非審判的態度」とは援助者は利用者を審判したり,批判してはいけないということである。

17 ケースワークの原則である「意図的な感情の表出」とは援助者は利用者がその感情を自由に表現できるように援助しなければいけないということである。

18 ケースワークの原則である「受容」とは、援助者は利用者の道徳的批判や価値観を超えて、あるがままを受け入れるということである。

19 ケースワークの原則である「自己決定」とは援助者は利用者の自分で決める権利を認識しなければならないということである。

20 ケースワークの原則である「統制された情緒関与」とは、利用者が援助者から適切な反応を受けたいというニーズを前もって認識し理解しなければならないということである。

21 バイステック(Biestek,F.)は個別援助技術(ケースワーク)での援助原則としてよく知られて7原則を提唱したがそれは,個別化,意図的な感情表出,統制された情緒関与,受容,非審判的態度,自己決定,秘密保持である。

22 社会的サービスの利用支援においては、利用者が自己決定しやすいように情報を適切に提供する必要がある。

23 個人の援助にあたっては、援助の計画のためにお互いで得た情報を職種間で交換し合う。

24 個人の援助にあたっては、ボランティアや他の住民の知っている情報そのままを伝えて援助を求める。

25 個人の援助にあたっては、関係する他の専門機関に援助を依頼するために情報を伝える。

26 個人の援助にあたっては、記録を職場で行う時間がない時には家庭に持ち帰って記録してよい。

27 個人の援助にあたっては、話し合いや記録で得た情報を他人に伝える時には,本人・家族の了解をとるべきである。

28 運動性失語は、ことば数が少なく、たどたどしい話し方になり聞いて理解することは難しくなるので、短いことばでゆっくり聞いてみる。

29 感覚性失語では、絵を見せて、文字も見せて、単語で聞き、「はい」か「いいえ」で答えてもらう。

30 感覚性失語では、聞いた話を理解することができる。

31 全失語では、言葉を使ったコミュニケーションは難しいため、身振りや絵を見せてコミュニケーションをとるほうがよい。

32 失語症には,五十音表を活用してコミュニケーションを図るようにする。

33 重度の失語症のある人とのコミュニケーションでは,「はい」「いいえ」で答えることができるような質問をする。

34 言語障害は、大脳の右半球の病変によって起こることが多い。

35 脳卒中による失語症者とのコミュニケーションでは短い文でゆっくり話しかける。

36 脳卒中による失語症者とのコミュニケーションでは話しかけても1回で理解できない時は,もう一度声を大きくして繰り返す。

37 うまく話せない脳卒中の失語症者に対しては,イエス・ノーで答えられるように質問を工夫する。

38 認知症の人へのコミュニケーションの基本は、「ゆっくり」「短く」「簡潔に」である。

39 認知症の人へのコミュニケーションの基本として、横から話しかけるとパニックをおこすことがあるので、相手の視野に入ってから、穏やかに話しかけることが大切である。

40 認知症の人へのコミュニケーションでは説得したり、指摘は「屈辱感」として残り、自尊心を傷つけてしまうので注意する。

41 認知症の人へのコミュニケーションでは言語的・非言語的コミュニケーションを駆使する。

42 「ものが盗まれた」という認知症の人に対しては「一緒にさがしましょう」と言って接する。

43 見えてないはずのものが「見える」と訴える認知症の人には否定しないで受容する。

44 「家に帰りたい」に対して、帰らないように指示する。

45 抑うつ状態にある人には、励ましや批判をしないようにしたほうがよい。

46 抑うつ状態にある人には、さりげない会話からコミュニケーションのきっかけをつかむことが大切である。

47 統合失調症の人とのコミュニケーションでは妄想の内容を詳しく聞いたりせず、聞き役に徹する。

48 統合失調症の人とのコミュニケーションでは会話が現実離れしていても、否定しないことが大切である。

49 聴覚障害者とのコミュニケーション手段は,多くの場合手話が用いられるので介護従事者は手話を覚えることが望ましい。

50 感覚訓練によって視覚・聴覚などの重複障害者は,触覚や運動感覚を使ってコミュニケーションを図ることができるようになる。

51 難聴者とのコミュニケーションは,補聴器の感度を高めることが大切な要点である。

52 言語障害に加えて重度まひなどにより,書くことのできない障害者とのコミュニケーションは,家族の助けを借りることが最もよい方法である。

53 読話とは,聴覚障害者に対して発話者の口唇周辺の動きから音声を推測する方法のことをいう。

54 聴覚障害者の読話によるコミュニケーションでは話し相手は,逆光にならないような位置で話しかける。

55 聴覚障害者の読話によるコミュニケーションでは11.5m離れることが読話に最適の距離である。

56 聴覚障害者の読話によるコミュニケーションでは、はっきりと,普通に話してよい。

57 聴覚障害者の読話によるコミュニケーションでは、大きい声を出すと,口唇の変化が明確になり,より分かりやすくなる。

58 聴覚障害者のコミュニケーションでは、読話で話が理解されない場合には,表現を変えずに繰り返す方がよい。

59 聴覚障害者については手話による通常のコミュニケーションの場合も,問題の性質によっては筆談を併用するとよい。
60 視覚障害者の介護ではコミュニケーションと安心感を深めるために,必ず誘導(手引き)を行う。

61 視覚的情報を利用できるロービジョンの人には,文字でのコミュニケーションができる人もいる。

62 点字は視覚障害者のコミュニケーション手段であり,点字で書かれたものは右から左に読んでいく。

解答

1:○

2:○

3:○

4:○

5:○

6:○

7:○

8:○

9:○閉じられた質問の欠点としては、この質問を多用することで利用者の意向を制限してしまうことです。良い点としては何か特別な事柄や状況を明確にしようとする場合に短時間にはっきりした状況などが浮かび上がる点です。

10:○開かれた質問では利用者が話の展開をリードすることになります。

11:○「…ですか?それとも…ですか?」と尋ねる質問は選択肢が二つに限られている場合に適しています。二つの異なった質問の例としては、「この施設に入る前はどちらにいましたか? 家族とは一緒に暮らしていましたか?」といったように使用されます。

12:○この質問では質問を受ける側は、感情をこめて聴くことが困難になります。

13:○

14:○

15:○

16:○

17:○

18:○

19:○

20:○

21:○バイスティックの7原則とはクライエントとの関係構築、面接場面での援助者の在り方について、いかの7つに区別しています。
1・受容的態度2・個別化3・統制された情緒関与4・非審判的態度5・自己決定6・秘密保持7・意図的な感情表出です。個々の意味については各自でまとめてみてください。

22:○

23:○関係する職種間の情報交換は大切なことです

24:×ボランティアや住民の情報については了解を得てから

25:○援助機関が複数ある場合にはその関係者に対して情報の共有は必要不可欠です。

26:×よく紛失する事件がありますが、家などに持ち帰ってはいけません。

27:○

28:○短いことばでゆっくり聞いてみる、また、絵や写真などを用いてコミュニケ―ションをはかります。

29:×音声による言語理解、書字による言語理解のいずれも障害されているのが感覚性失語です。

     感覚性失語→言葉はたくさん出るけれど、周りのひとはそれを理解することができません。

     運動性失語→声はでるものの、物の名前が言えません。

30:○感覚性失語はなめらかにペラペラと話すことができますが、何を言いたいのか肝心な言葉はでてこない障害です。

31:○理解も表現もとても困難になりますが、その人の感情に強く訴えるようなことばや状況の理解を借りたときに理解できることがあります

 

32:×過去問に良く出る問題ですがけっこう間違える人は多いです。失語症とは聴く、話す、読む、書くに支障をきたすものです。ですから五十音表を活用はできません。このほかの手段、例えば身振りや手振りでコミュニケーションを図らなければなりません。

33:○

34:×言語障害は左半球の障害です。

35:○失語症者とのコミュニケーションでは短い文でゆっくりはなす、聞くときはゆっくり話してもらうのが原則です。

36:×再度話を繰り返すことはいいにしても、大きな声を出す必要はありません。従って間違い。

37:○失語症者に対しては「はい」「いいえ」で答えられる質問がコミュニケーションをスムーズにします。

38:○

39:○

40:○

41:○

42:×

43:○現実とは異なっていても、本人の主張を受け入れる態度で接するとこだわりも消えます。正論を説いても理解できず混乱するだけです。

44:×
45:○

46:○

47:○

48:○誇大妄想の内容が事実でなくとも、否定せずに受け止めることが重要です。

49:○「手話を覚えることが望ましい」と柔らかい表現になっています。これが「必ず手話を・・覚えなければならない」とかですときっと×扱いになるのでしょう。視覚障害者のケアでは手話はコミュニケーションの大きな役割を担います。

50:○感覚訓練とは人が感じ取れることができるあらゆる感覚器官の機能を最大限鍛えることによってコミュニケーションの拡大を図ろうとするものです。

51:×補聴器の感度を上げすぎることにより周囲の音をひろってしまい聞きづらくなることもあるので間違いです。

52:×「家族の助けが最も必要」というのが間違い・・コミュニケーションは家族以外にもケアスタッフやリハビリスタッフなどとの協力をえながらチームで取り組むことが大切です。

53:○読話とは相手の唇の動きを読み取ることにより、言葉を理解する方法です

54:○逆光だと、話し手の顔や表情が見えにくいので不安になってしまいます。いいコミュニケーションをとろうと思ったら逆光になるのは避けたほうがいいです。

55:○いいコミュニケーションをとるには最適な距離があります。近づきすぎては圧迫感があるし、離れすぎてもなんとなく疎外感が生まれます。11.5m離れることが読話に最適の距離といわれています。

56:○

57:×ことさら大きい声でなくてもいいです。大事なのはやや大きく口をあけて話すことです。

58:×健常者同士の会話でも、話が理解されないときは、表現をいろいろかえて伝えようと努力しますが、読話で理解されないときも同様に表現を変えたほうが伝わりやすいはずです。

59:○手話では説明しきれないこともあります。その時に役立つのが筆談です。
60:×視覚障害者の介護ではコミュニケーションと安心感を深めるために,必ず誘導(手引き)を行う。・・「必ず」という言葉がはいっ

61:○ロービジョンとは弱視のことです。文字が見えますので文字でもコミュニケーションは可能です

62:×左から右に読んでいくのが正解です。

 

3介護におけるチームのコミュニケーション 1)記録による情報の共有化→○ 介護における記録の意義、目的 ○介護に関する記録の種類 ○記録の方法、留意点 ○記録の管理 ○護記録の共有化 ○情報通信技術(ICT)を活用した記録の意義、活用の留意点 ○介護記録における個人情報保護 ○介護記録の活用 ○その他 2)報告→○ 報告の意義、目的 ○報告・連絡・相談の方法、留意事項 ○その他 3)会議→○ 会議の意義、目的 ○会議の種類 ○会議の方法、留意点 ○その他

問題

1 介護における記録の目的には、利用者の生活の向上、よりよい介護サービスを提供、介護福祉士の教育及びスーパービジョンなどがある。

2 介護記録に書く事実には、主観的事実と客観的事実があり、利用者の主観的事実は支援活動において非常に重要である。

3 介護記録を記述する場合には「叙述体」・「要約体」・「説明体」などが使われる。

4 介護記録での「説明体」とは、起こった出来事に対して介護者が解釈して説明を加えるときに用いる文体である。

5 介護記録は、ケースカンファレンスなどの資料になるので,情報交換が主たる目的となる。

6 介護の記録は,援助チームのメンバーが見る場合があるので,本人の不利益になる事項は原則として公開しない。

7 利用者にかかわるすべての者が,お互いの記録や情報を共有し,利用者の自立援助に活用する。

8 介護記録に記載した介護計画の内容については,利用者本人の承認を得ることが望ましい。
9 利用者と家族は介護記録を閲覧することができる。
10 介護保険法では記録の様式を統一している。

11 介護記録は介護計画の実施・評価に役立てるものであり,介護従事者の主観的な判断を記入しない方がよい。

12 介護記録は利用者本人が介護従事者に話した内容は客観性に乏しいため,記録する必要はない。

13 介護記録は客観的な事実を書くことが重要なので,利用者の感情的な表現は記録しない。

14 介護の記録は,介護従事者以外のだれでもがいつでも読める状況にあると,情報の共有化に役立つ。

15 記録者は署名をし,責任を明確にする。また介護記録等は鉛筆で記入してはならない。

16 記録は事実を示すものなので,「がんこだ」など介護者の思ったままを記載する。
17 介護記録は介護福祉職の意見を中心に記録する。
18 介護記録には利用者の感情面のことは記入しないようにする。

19 記録は,介護従事者が事実を要約整理して記録するのが原則である。しかし利用者の問題状況を理解するためには,逐語的に記録することも必要な場合がある。

20 記録を取る意味は,主として事例検討会のための正確な資料に役立てるためである。

21 記録は,5W1H(時間,場所,主体,客体,原因,状態)の要素が必要である。

22 介護記録は、守秘義務を重視するため,ケアチームのメンバーであっても,介護従事者以外の者と共用するなどしてはならない。

23 利用者の個人情報の保護に留意する必要はない。

24 介護記録の書式は,利用者の情報を総合して判断するために定式的なものが必要になる。

25 食事摂取量の記録には,「多い」「少ない」などの主観的な表現を用いることは好ましくない。

26 介護記録は,介護に関する裁判の際,証拠として採用されることはない。

27 プライバシー保護のため,利用者の言動については,介護記録に詳しく書かない。

28 施設の介護職員が行う介護記録等は、利用者数、利用者の状態と介護内容、特別に変わった状況等を記録し、勤務交替時に報告する。

29 利用者のバイタルサインに異常を認めた場合、直ちに看護師等医療従事者に報告すれば、介護記録する必要がない。

30 介護過程の記録の主目的は、監査や苦情に備えるためである。

31 利用者と介護従事者との相互の信頼関係を形成するために、利用者に対する先入観を持たないように,本人と面接するまでは記録や書類には目をとおさないようにする

32 ケアカンファレンスでは参加メンバーは事前に資料をよく読み、疑問や意見をメモなどしておくことが大切である。

33 ケアカンファレンスは参加メンバーが知識・経験・技術を集結し、よりよいケアについて考える場なので、経験年数が長い、短いは関係なく意見を述べあうことが大切である

34 情報保護のため介護記録を電子メールで利用者情報を送信する

35 USBフラッシュメモリは、紛失や盗難の危険性が高いので介護記録等の情報の管理に留意する。

36 「ヒヤリ・ハット」事例を共有する目的の一つに事故の未然防止に役立つことがある。

37 「ヒヤリ・ハット」事例を共有する目的の一つに、他人のヒヤリ・ハットを共有化できることがある。

38 ハット」事例を共有する目的の一つに人が経験したヒヤリ・ハットを知ることで、日常、問題視していなかった業務の中に潜在的な危険があることに気づくことがある。

39 ヒヤリ・ハット報告の義務付けによって、日頃は気づかなかった些細なミスに対しても意識するようになる。

40 カンファレンスの場は、特にスーパービジョンの実践の場として極めて重要な意味を持っている。
41 援助者間で報告・連絡しあう場合,事実と意思は区別しながら内容を一つひとつ確認し,必要に応じてメモを取る。

42 施設の介護職員が行う記録等は、利用者数、利用者の状態と介護内容、特別に変わった状況等を記録し、勤務交替時に報告する。

43 利用者のバイタルサインに異常を認めた場合、直ちに看護師等医療従事者に報告すれば、記録する必要がない。
44 調査・研究目的で記録を利用することは避ける。


解答

1:○

2:○

3:○叙述体とは客観的事実や起こったことをそのまま用いるときに用います。要約体は不必要に記録が長くならないように要点を整理してまとめる文体です。

4:○

5:×介護記録はカンファレンスの資料にも、また情報交換の資料にもなります。

6:○

7:○

8:○介護計画についても、または本人の情報の公開についても利用者の承認を得ることが原則となります。
9:○家族が記録を閲覧できることにより、介護職との信頼関係も強くなります。
10:×統一していません。

11:×介護記録では介護者の主観的判断も必要です。

12:×利用者本人の言動も重要な情報になりうるので間違いです。

13:×利用者の感情的な表現も重要な記録となります。

14:×誰でもという訳にはいきません。ケアするチーム等での共有なら問題はありません。

15:○誰の記録なのかわからないと、責任問題が出てきたときに事実経過等がわからなくなります。ですから介護記録には署名が必要です。また筆記用具については書き直しのきかないものがいいです。

16:×主観=事実とは限りませんし、それに失礼にあたる表現はいけません。

17:×利用者の状況を中心に介護記録します。
18:×身体面も感情面もすべて記録・・これが原則です。

19:○「逐語的に記録」というんは利用者さんの、言葉にならない発声や感情を表わすような「しぐさ」や動作なども記録するということです。

20:×記録をとる意味は、事例検討のためではなく利用者のケアに役立てるためのものです。

21:○5W1Hで記録するとはいつ、どこで、だれが、何を、した・・・と具体的にわかりやすく記録することです

22:×チームのメンバーにはデーター共有するのが原則です。

23:×利用者の個人情報には十分留意しなければいけません。

24:○定式的とは決まりきった共通の洋式ということです。みながばらばらな洋式では誰もが共有できない利用しにくい記録になってしまいます。

25:○主観的にではなく「誰が見てもそう思う範囲」つまり客観的な表現がいいです。

26:×裁判の証拠として採用されることもあるので、介護記録は大事です。

27:×プライバシー保護と介護記録を詳しく書くこととは別次元のこと・介護記録は詳しく書くことが求められます。

28:○

29:×直ちに看護師等医療従事者に報告は正解ですが、記録はしなくてはいけません。
30:×介護過程の記録の目的は介護計画が適切に実施されているか、目標が達成できているかを検証するものです。
31:×先入観をもつことと、本人の記録や書類には目を通すことは別問題です。信頼関係を築くには相手の情報を充分にえておくこが大事です

32:○

33:○

34:×

35:○

http://impression1950.web.fc2.com/img/imagesPJ4N0O64.jpg

36:○ 対応策を検討し、改善していくことによって、ヒヤリ・ハットから発展する事故を未然に防止することが可能となります。

37:○

38:○

39:○

40:○
41:○

42:○通常なされている業務です。素直に覚え解きましょう

43:×直ちに看護師等医療従事者に報告は正解ですが、記録もしなくてはいけません。
44:×介護記録には調査・研究目的も含まれます。

 
第28回筆記試験
問題33 傾聴の技法として、最も適切なものを1つ選びなさい。(既出問題)

1 最初に客観的事実を確認してから聴く。

2 相手の言葉を妨げないで、じっくり聴く。
3 相手の目をじっと見つめながら聴く。

4 早い動きでうなづきながら聴く。
5 解決策を提案しながら聴く。

 

解答
1:×最初に客観的事実を確認してしまうと、先入観を持ってしまいます。
2:○じっくりお話を聞くことが最も
3:×見つめすぎると相手が緊張してしまいます。
4:×ゆっくりとうなずぎ、傾聴の態度を示すことが大切です。
5:×

問題34 Gさん(70歳、男性)は、双極性感情障害があり、入退院を何度も繰り返してきた。最近、様々な考えがつながりもなく浮かんで多弁になる躁状態(そうじょうたい)になり、訪問介護(ホームヘルプサービス)に来たH介護福祉職にも次々に話しかけてきた。(新出問題)
このときのH介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 「一度にいろいろ話すことはやめてください」
2 「また入院することになりますね」
3 「いつもより気分が高ぶっていますよ」
4 「私にはよくわかりませんが…」
5 「もっとお話を聞かせてください」

解答

1:×
2:×
3:○
4:×
5:×際限なく話を聞くことについても問題があるかと

問題35 さん(82歳、女性)は、認知症対応型共同生活介護(グループホーム)で暮らしている。Jさんは朝食を済ませていたが、また朝食の準備を始めた。他の利用者が「さっき食べたでしょう」と言うと、Jさんは「まだです。今起きたばかりです」と答えた。(類似の既出問題あり)

このときのJさんに対する介護福祉職の言葉かけとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 「おなかがすきましたか」

2 「さっき、食べたばかりですよ」

3 「後片づけまで終わりましたよ」

4 「もう一回たべるのですか」

5 「食事より掃除をしませんか」

 

解答
1:○認知症の方には、叱責したり、否定しないことが大切です。
2:×
3:×
4:×
5:×

問題36 Kさん(72歳、女性)は、アルツハイマー型認知症である。認知症対応型共同生活介護(グループホーム)で暮らしているが、いつも「夫に迷惑をかけて申し訳ない」と言っている。ある日、面会に来た夫に対して、「いつもお世話様です」と挨拶しながら、誰なのか分からないで不安そうな様子であった。(類似の既出問題あり)

Kさんへの介護福祉職の最初の言葉かけとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 「誰でしょうか、覚えていますか」

2 「顔は覚えているけど、名前を忘れたのですね」

3 「頑張って思い出してみましょう」

4 「ご主人ですよ。来てもらってよかったですね」

5 「迷惑をかけて申し訳ないと伝えましょう」

 

解答
1:×
2:×
3:×
4:○誰なのか分からないで不安そうな様子だとあるので、その心情をうけとめ優しく接します。
5:×

問題37 Lさん(70歳、男性)は、脳梗塞の後遺症で聴覚的理解と視覚的理解の障害があるが、発語はできる。日常会話で使用する単語は理解できるが、うまくコミュニケーションをとれないことが多い。介護福祉職が「明日は晴れですね。明日の午後散歩に行きましょう」と伝えると、Lさんは話の内容が分からない様子である。

Lさんが理解できるような関わり方として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 もう一度、低い声で同じ言葉を伝える。
2 もう一度、大きな声で同じ言葉を伝える。
3 「あした、散歩」と短い言葉で伝える。
4 「あした、さんぽ」とひらがなで書いて伝える。
5 言葉を1音ずつに区切って、「あ・し・た・さ・ん・ぽ」と伝える。

解答
1:×
2:×
3:○短い言葉で簡潔にが原則です。
4:×視覚的理解の障害があるので不適切。
5:×常会話で使用する単語は理解できるとあるので、言葉を区切って話すのは不適切。

問題38 Mさん(72歳、女性)は、介護老人保健施設に入所している。糖尿病性網膜症で、3か月前に右目を失明した。左目はかすかに見える状態である。聴覚機能、言語機能、認知機能に問題はない。

Mさんへの介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 Mさんの右側から話しかける。

2 Mさんの体に触れてから挨拶する。
3 物音を立てないように関わる。
4 「あそこ」「これ」と代名詞で説明する。

5 視覚情報は整理して口頭で伝える。

解答
1:×びっくりするので、見えない右目側から話してはいけません。
2:×左目はかすかに見えているので不適切。
3:×
4:×認知機能に問題はないので具体的に説明します。
5:○視覚機能に問題があるので、視覚情報は整理して口頭で伝えます。


問題39 箱型補聴器を使用する利用者と介護職のコミュニケーションに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
http://www.geocities.jp/xxgxsd/img/hakogata.jpg
1 介護福祉職は、イヤホンを装着した耳に向かって話しかける。
2 介護福祉職は、できるだけ大声で話す。
3 利用者は、比較的聞こえる側の耳にイヤホンを装着する。
4 利用者は、箱型補聴器を会話の時に限って使用する。
5 利用者は、雑音のおおい場所では箱型補聴器の音量を上げる。

解答
1:×箱型補聴器については集音機能は箱部分にあります。
2:×音量は補聴器機器で調整します。
3:○基本的には比較的聞こえる側の耳にイヤホンを装着します。
4:×活動時は常時使用状態とします。
5:×環境雑音を抑制する機能があるので音量をあげなくともよい。

問題40 介護記録に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。(類似既出問題あり)
1 介護福祉職の意見を中心に記録する。
2 調査・研究目的で記録を利用することは避ける。
3 記録は非言語的コミュニケーションのツールとして活用する。
4 利用者と家族は記録を閲覧することができる。
5 介護保険法では記録の様式を統一している。

解答
1:×利用者の状況を中心に介護記録します。
2:×介護記録には調査・研究目的も含まれます。
3:×記録は言語的コミュニケーション及び非言語的コミュニケーションのツールとして活用します。
4:○家族が記録を閲覧できることにより、介護職との信頼関係も強くなります。
5:×統一していません。

第27回筆記試験
【コミュニケーション技術】8問 33〜40問  
問題33 バイステック(Biestek ,F.)の7原則を介護場面に適用したときの記述として、適切なものを1つ選びなさい。(類似過去問で出題済み)

1 「個別化」とは、利用者に具体的な指示を出すことである。

2 「意図的な感情表出」とは、介護福祉職の感情表出を大切にすることである。

3 「統制された情緒的関与」とは、利用者の感情をコントロールしてかかわることである。

4 「受容」とは、利用者の同意を得ることである。

5 「非審判的態度」とは、介護福祉職の価値観で評価せずに利用者にかかわることである。

 

解答

1:×

2:×

3:×

4:×

5:○下記参照
(参考)バイスティックの7原則に関する過去問題

 問題

1 バイステック(Biestek,F.)は個別援助技術(ケースワーク)での援助原則としてよく知られて7原則を提唱したがそれは,個別化,意図的な感情表出,統制された情緒関与,受容,非審判的態度,自己決定,秘密保持である

2 ケースワークの原則である「個別化」とは、援助者は偏見や先入観を排し,人間についての知識を広く深く身に付けることを通して,利用者を個人として理解するということである。

3 ケースワークの原則である「秘密保持」とは援助者は利用者に関する秘密を守らなければならないということである。

4 ケースワークの原則である「非審判的態度」とは援助者は利用者を審判したり,批判してはいけないということである。

5 ケースワークの原則である「意図的な感情の表出」とは援助者は利用者がその感情を自由に表現できるように援助しなければいけないということである。

6 ケースワークの原則である「受容」とは、援助者は利用者の道徳的批判や価値観を超えて、あるがままに受け入れるということである。

7 ケースワークの原則である「自己決定」とは援助者は利用者の自分で決める権利を認識しなければならないということである。

8 ケースワークの原則である「統制された情緒関与」とは、利用者が援助者から適切な反応を受けたいというニーズを前もって認識し理解しなければならないということである。

解答

1:○バイスティックの7原則とはクライエントとの関係構築、面接場面での援助者の在り方について、いかの7つに区別しています。1・受容的態度2・個別化3・統制された情緒関与4・非審判的態度5・自己決定6・秘密保持7・意図的な感情表出です。個々の意味は問題文を参考にしてください。

2〜8:○問題文をそのまま覚えてください。


問題34  介護福祉職が利用者とコミュニケーションを図るときの基本として、最も適切なものを1つ選びなさい。(類似過去問で出題済み)

1 緊張感が伝わるように、背すじを伸ばして接する。

2 愛称で呼んで心理的距離を近づける。

3 自分の意見と違っても賛同する。

4 利用者の言葉に感情的に反応する。

5 利用者の主観的な訴えに耳を傾ける。

 

解答

1:×

2:×

3:×

4:×

5:○利用者にたいして傾聴の態度で…ですね。

(参考)介護職と利用者とのコミュニケーションに関する過去問題
問題

1 コミュニケーションの基本として大切なことは、自分自身の感情に気付く(自己覚知)、相手をありのまま受け止める(受容)、利用者のお話をしっかり聞く(傾聴)などである。

2 利用者と介護従事者との相互の信頼関係の形成に関しては、利用者の緊張を和らげ親近感をもってもらうために「です,ます調」の会話を避け,友人と話すような口調にする

3 利用者と介護者との相互の信頼関係の形成を図るために、介護従事者は簡潔な自己紹介をした上で,利用者がどのような生活を送りたいかを聞く。

4 高齢者のコミュニケーションで、利用者が事実と異なった話をしたときは,その都度誤りを訂正する

5 高齢者のコミュニケーションの中で、「なぜ」「どうして」という問いかけは,利用者を混乱に追い込むことがある。

6 介護援助におけるコミュニケーションでは、介護者は,家族や利用者から,事実を聞き出すことを優先する。

7 介護援助におけるコミュニケーションで、「傾聴」とは,話の内容を漏らさずよく聞くことであり,利用者がどのような感情を抱いているかは関係ない。

8 介護援助におけるコミュニケーションでは、「はい」「いいえ」でしか答えられない質問は,利用者の言いたいことを制限し,介護従事者主導の展開になりがちである。

9 介護従事者と利用者のコミュニケーションでは、介護従事者は,共感の態度を示すために,「ああそうですか」とか「なるほど」などの短い応答を用いてはならない。

解答

1:○

2:×実際の介護現場ではフレンドリーな話し方が多いかと思います。でも試験対策としては節度ある丁寧な言い方をすることが原則です。

3:○まずは相手の希望や要望を聞くことからはじまります。

4:×その都度誤りを指摘せずに最後まで相手の話をきくこと。最後まで聞いたうえで、事実とことなる部分を一緒に確認していくことが大事です。

5:○高齢者とのコミュニケーションでは、「なぜ」「どうして」ですと尋問的になってしまいお年寄りが混乱してしまいかねません。

6:×事実のみを追求するのではなく、家族や利用者の思いをありのままに伺うことからはじまります。

7:×漏らさず聞くことではなく、一生懸命聞く態度が大事です。

8:○「はい」「いいえ」だけだと、そこから話題が広がっていきません。

9:×共感の意志を示すために適当な相づちをうつことは大事です。「そうなんですか〜」「なるほどね〜」は問題のない相づち言葉です。

問題35 利用者と家族が対立しているとき、介護福祉職の初期の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。(類似過去問で出題済み)

1 両者がそれぞれの思いを語り合う場をつくる。

2 どちらが正しいか、専門職としての判断を伝える。

3 他の家族の解決例を紹介する。

4 利用者の判断が間違っている場合、家族の判断を支持する。

5 専門職としての役割を果たすために、責任を持って一人で対応する。

 

解答

1:○下記過去問題を参照してください。

2:×

3:×

4:×

5:×
(参考)利用と家族への介護職のかかわりに関する過去問題。


 問題36  Hさん(80歳、女性)は、介護老人福祉施設に入所している。アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimers type)と診断されており、複数の話題や複雑な内容を理解することは困難である。いつも同じ話を繰り返している。

 Hさんが同じ話を繰り返すときの介護福祉職のかかわり方として、最も適切なものを1つ選びなさい。(類似過去問で出題済み)

1 時間の流れに沿って、話すように伝える。

2 新しい話題を提供する。

3 話の内容に沿った会話をする。

4 ゆっくり、はっきり話すように伝える。

5 途中で話を中断する。

 解答

1:×

2:×

3:○本人が今住んでいる世界を理解し大切にすること、その世界と現実とのギャップを感じさせないようにすることで、本人は安心し落ち着きます。ときには本人の世界に入り演じることも必要です。

4:×

5:×

 

問題37 行動・心理症状(BPSD)のある認知症(dementia)の人への介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。(類似過去問で出題済み)

1 「何もやる気がしない」に対して、励ます。

2 「失敗しそうで怖い」に対して、かかわりを少なくする。

3 「財布を盗まれた」に対して、利用者と話し合う。

4 「亡くなった人が立っている」に対して、受容する。

5 「夫が呼んでいるので家に帰りたい」に対して、帰らないように指示する。

 

解答

1:×

2:×

3:×

4:○現実とは異なっていても、本人の主張を受け入れる態度で接するとこだわりも消えます。正論を説いても理解できず混乱するだけです。

5:×

 

問題38  介護福祉職が行う報告に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。(類似過去問で出題済み)

1 状況を詳細に述べてから結論を報告する。

2 自分の主観的意見を中心に報告する。

3 報告の内容にかかわらず、報告のタイミングは上司の都合に合わせる。

4 指示を受けた仕事の報告は、指示者へ行う。

5 抽象的な表現に整理して報告する。

 

解答

1:×まず、結論から話し、詳しい内容へと移行します。

2:×主観ではなく、客観的にみた事実を報告するようにします。

3:×急ぐ報告がある場合は上司の都合に関係なく速やかに報告をします。

4:○行き違いが生じないように指示をうけた人に対し、報告するのが原則です。

5:×抽象的な表現より具体的内容で報告します。
(参考)報告に関する過去問題 (ノンストップ問題追加)
問題

1 援助者間で報告・連絡しあう場合,事実と意思は区別しながら内容を一つひとつ確認し,必要に応じてメモを取る。

2 施設の介護職員が行う記録等は、利用者数、利用者の状態と介護内容、特別に変わった状況等を記録し、勤務交替時に報告する。

3 利用者のバイタルサインに異常を認めた場合、直ちに看護師等医療従事者に報告すれば、記録する必要がない。

解答

1:○

2:○通常なされている業務です。素直に覚え解きましょう

3:×直ちに看護師等医療従事者に報告は正解ですが、記録もしなくてはいけません

 

次の事例を読んで、問題39、問題40について答えなさい。

[事例]

 J介護福祉職は介護老人福祉施設で勤務して1年目である。担当利用者Kさんの家族が面会に来た時に、「衣服が散らかっているから整理して欲しい」と言われた。J介護福祉職は自分の判断で衣服の整理を行った。その1週間後、Kさんの家族から、「まだ十分に整理できていない」と苦情を受けた。J介護福祉職にとっては初めての苦情であった。J介護福祉職は上司に報告した。

 

問題39  J介護福祉職が上司に報告する内容として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 Kさんの最近の日常生活のこと

2 衣服の整理の仕方に問題がないこと

3 自分が責任を持って苦情処理すること

4 苦情を受け、まだ解決していないこと

5 衣服の散乱は、Kさんの認知症(dementia)の悪化が原因だということ

 

解答

1:×

2:×

3:×

4:○Kさんの家族から、「まだ十分に整理できていない」と苦情を受けたのだから、まず苦情をうけ解決してない事実をありのままに真っ先に報告をします。

5:×

 

問題40  その後、J介護福祉職は上司に、家族への対応方法について相談した。上司のJ介護福祉職への助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 「家族の指摘は気にしなくていいですよ」

2 「家族とKさんが一緒に衣服の整理をするように伝えたらどうですか」

3 「家族に衣服の数を減らすように助言したらどうですか」

4 「私に相談する前に自分で考えてください」

5 「私と一緒に考えましょう」

 

解答

1:×

2:×

3:×

4:×

5:○介護職がら相談を受けているのに、突き放したり、的確なアドバイスをしなかったり、あるいは共に不満を言い合うだけであれば、スーパーバイザーとしての役割を果たしていないことになります。共に考えていく姿勢で部下に接することが望ましいです。


第26回筆記試験(平成26年1月26日)

【コミュニケーション技術】8問 33〜40問  

 

問題33 重度の運動性失語症(motor aphasia)のある人のコミュニケーションを促進する方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。

 

1 ひらがなで筆談する。

2 言葉で話すように促す。

3 絵や写真など視覚化された情報を用いる。

4 ボタン操作で音声を入力できる機器を使うように促す。

5 二者択一の問いかけはしない。   

 

 解答

1:×運動性失語:ことば数が少なく、たどたどしい話し方になります。聞いて理解することも難しくなりますが、話すことよりは良好です。漢字に比べて仮名文字が難しいです。

2:×運動性失語:ことば数が少なく、たどたどしい話し方になります。聞いて理解することも難しくなりますが、話すことよりは良好です。漢字に比べて仮名文字が難しいです。

3:○有効です。

4:×失語症は脳の左半球にある言語中枢が損傷されるために起こるので、右片麻痺を伴うことが多いです。従って機器の使用は難しいと思われます。

5:×複雑な内容は理解しにくくなるので二者択一の問いかけをします。

参考

運動性失語:ことば数が少なく、たどたどしい話し方になります。聞いて理解することも難しくなりますが、話すことよりは良好です。漢字に比べて仮名文字が難しいです。

感覚性失語:なめらかにペラペラと話すことができますが、何を言いたいのか肝心なことばは出ない、間違うなど意味がわかりにくい話し方になります。聞いて理解することが難しくなります。自分の障害に気づいていない場合もあります。

健忘失語:日常的な会話の理解はほぼでき、会話もできますが、物の名前や固有名詞が言えないことが多いです。言いたいことばが出ずに、まわりくどいいい方になります。

全失語:理解も表現もとても困難になりますが、その人の感情に強く訴えるようなことばや状況の理解を借りたときに理解できることがあります。コミュニケーションの意欲はあり、身振りや何かを指し示すなどで伝えようとします。数を数えたり、歌ったりはできることもあります。

 

問題34  ICT(Information and Communications Technology : 情報通信技術)を使った介護記録と情報管理の留意点として、最も適切なものを1つ選びなさい。

 

USBフラッシュメモリは、紛失や盗難の危険性が低い。

2 記録者以外が、入力したデータを修正してもよい。

3 データは気づいた時にバックアップ(backup)すればよい。

4 ウイルス対策ソフトを用いても、情報は漏れることがある。

5 パスワードは変更しない。   

 

解答

1:×紛失、盗難の危険性は高い

2:×記録者以外にデーターの修正は禁止

3:×入力毎にバックアップ

4:○

5:×時々の変更が必要

 

問題35 「ヒヤリ・ハット」事例を共有する目的として、最も適切なものを1つ選びなさい。

 

1 事故の予防

2 事故の分析

3 情報の公開

4 苦情への対応

5 管理者への報告   

 

解答

1:○事故の未然防止に役立ちます。対応策を検討し、改善していくことによって、ヒヤリ・ハットから発展する事故を未然に防止することが可能となります。

2:×

3:×

4:×

5:×

参考

「ヒヤリ・ハット」事例を共有する目的

@事故の未然防止に役立つ。

 対応策を検討し、改善していくことによって、ヒヤリ・ハットから発展する事故を未然に防止することが可能となる。

A他人のヒヤリ・ハットを共有化できる。

 他人が経験したヒヤリ・ハットを知ることで、日常、問題視していなかった業務の中に潜在的な危険があることに気づく。

B職員のリスクに対する意識高揚につながる。

ヒヤリ・ハット報告の義務付けによって、日頃は気づかなかった些細なミスに対しても意識するようになる。

 

問題36  同一施設内で他職種が参加して行うカンファレンス(conference)の運営について、最も適切なものを1つ選びなさい。

 

1 取り上げる議題は、利用者の支援内容を確認することに限定する。

2 会議資料は、事前に配布しないのが原則である。

3 司会者は、介護支援専門員(ケアマネジャー)と決められている。

4 カンファレンス(conference)の場を、職員のスーパービジョン(supervision)の機会としてよい。

5 多くの職員が参加しやすいように、カンファレンス(conference)は勤務時間外に設定する。   

 

解答

1:×

2:×

3:×

4:○カンファレンスの場は、特にスーパービジョンの実践の場として極めて重要な意味を持っています。

5:×

 

次の事例を読んで、問題37、問題38について答えなさい。

[事例]

 Fさん(80歳、女性)は、2週間前に、リハビリテーション病院から介護老人保健施設に入所した。脳梗塞(cerebral infarction)の後遺症のため、構音障害と嚥下障害がある。また、よだれが流れて衣服が濡れてしまうことが多い。食事は、とろみをつけた刻み食を1人で摂取できるが、むせることが多い。介護職がFさんに「何を食べたいですか」と尋ねると、「おいうをあえあい」(「お肉を食べたい」の意味)という不明瞭な発話が返ってきた。

 

問題37  Fさんが「おいうをあえあい」と話した時の介護職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

 

1 「正確に言いなおしてください」と促す。

2 「おにく」と自分が聞き取れた通りに繰り返す。

3 「口の体操をしましょう」と促す。

4 「よだれを拭いてください」とタオルを渡す。

5 「言いたいことをすべて書いてください」と言う。

 

解答

1:×

2:○「△してください」対応でなく、「おにく」と言葉を返して、フォローすることが望ましいです。

3:×

4:×

5:×

 

問題38  Fさんの食事場面でのコミュニケーションに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

 

1 絶えず話しかける。

2 メニューを説明する程度の声かけにとどめる。

3 急いで飲み込むように促す。

4 今までで、いちばん思い出に残る食事は何かを聞く。

5 一口ごとに、必ず水を飲むように促す。   

 

解答

1:×絶えず話しかけられるとストレスを与えることになるので不適切。

2:○

3:×嚥下障害があるので不適切です。

4:×

5:×

 

次の事例を読んで、問題39、問題40について答えなさい。

[事例]

Gさん(50歳、女性)は母親Hさん(80)と二人暮らしである。Hさんは5年前に認知症(dementia)と診断され、通所介護(デイサービス)を利用している。Gさんの兄は、Gさん宅から車で1時間の場所に住んでいるが、仕事が忙しいという理由で、Hさんの介護は行っていない。この1週間、Hさんは深夜に家の中を歩き回り、ドアを叩くので、Gさんは眠ることができない。次の記述は、通所介護(デイサービス)の介護職とGさんの会話である。

 

介護職 :「Hさんは、今日、デイサービスで眠そうで、寝て過ごすことが多かったです」

Gさん  :「それで、母を起こしてくれましたか」

介護職 :「起こしましたが、すぐ寝てしまいました」

Gさん  :「デイサービスを利用しているのだから、昼間は眠らないようにしてくれないと、私が困ります。母から夜に何度も起こされるので私は眠れません。兄は、私が介護で大変なことを少しもわかってくれない。皆さんも私の大変さをわかってくれないのですね」

 

問題39  話を傾聴していることがGさんに伝わりやすい会話の仕方として、最も適切なものを1つ選びなさい。

 

1  Gさんにいすを勧め、立って話を聴いた。

2 Gさんが話している時、目を閉じて話を聴いた。

Gさんの話す言葉を、正確に記録することに集中した。

Gさんに対面していすに座り、顔をまっすぐ見つめながら話を聴いた。

Gさんの話を、時々うなづいたりあいづちを打ちながら聴いた。

 

解答

1:×立っていられては相手にプレッシャーを与えてしまいます。

2:×相手の目を開けてお話を聞くのが基本です。

3:×傾聴する態度が相手に伝わりません。

4:×凝視すると緊張してしまいます。自然に視線を相手に向けることが大切です。

5:○うなずき,相槌,適切な質問などを行うことで相手の話しを促す効果があります。

 

問題40  Gさんの訴えに対する介護職のかかわり方として、最も適切なものを1つ選びなさい。

 

Gさんの話に反論せず、黙って聞く。

2 Gさんの考えに同意して、兄を非難する。

Gさんが頑張っていることを認め、さらに努力するように伝える。

Gさんの介護の大変さからくる感情に共感し、そのことを伝える。

Gさんがどのように大変なのかを質問し、不満の内容を特定する。 

 

解答

1:×黙って聞いてるだけではだめです。うなづいて 相手の話をしっかり聞いているという態度を示したり、あいづちをして 相手の話しを理解しようとする態度を示すことが大切です。

2:×批判的、忠告的、説教的態度はさけます。

3:×批判的、忠告的、説教的態度はさけます。

4:○傾聴の条件として相手と共に考え、感ずる共感的理解というのがあります。

5:×質問より大切なのは傾聴ですね。

 

第25回筆記試験

【コミュニケーション技術】8問

問33 介護職と利用者の家族との関係づくりに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 家族の個性や生き方に関係なく、同じ対応をすることが大事である。
2 家族間の関係性を把握する必要はない。
3 家族と利用者の希望は同じであると考えて対応するとよい。
4 介護職の身だしなみは、家族との関係に影響しない。
5 利用者とかかわる家族のようすで、家族を理解できたと思ってはいけない。

解答
1:×個別性を重視します。
2:×
3:×希望が同じだと断定してはいけません。個々に違うこともあります。
4:×介護職の身だしなしによって家族の第一印象は大きくかわってきます。清潔感があるか、機能性があるかなども、家族との信頼関係のうえで大事なポイントです。
5:○利用者、家族のようすを見るだけでは関係性を十分に把握できません。それぞれとコミュニケーションを図りながら理解していくことが大切です。

問題34 Gさん(83歳、要介護2)は、夫(85歳)と二人暮らしである。大腿骨頚部骨折(femoral neck fracture)で入院していたが、退院時、排泄はトイレで自立していた。退院後、訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用することになり、訪問介護員(ホームヘルパー)が初めて訪問すると、Gさんはおむつをして、ベッドで横になっていた。
 訪問介護員(ホームヘルパー)が夫との関係づくりのために、最初に行う対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 夫におむつ交換の方法を指導する。
2 夫の頑張りを認めながら、Gさんの状況を聴く。
3 リハビリテーションの導入を検討するように、伝える。
4 夫の介護では限界があることを自覚するように、促す。
5 このままでは寝たきりになるので、Gさんを起こすように話す。

解答
1:×
2:○Gさんの意欲を引き出す方法としては、頑張りを認め、傾聴することではないでしょうか。
3:×
4:×
5:×

問題35 家族が利用者本人の意向や状況を理解していないとき、両者の意向を調整するための、家族に対する介護職の言葉かけとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 「ご家族の価値観で判断してはいけません」
2 「ご本人の考えを優先して、ご家族も考え方を変えましょう」
3 「ご本人が何に関心があるのか、気持ちを聞いてみませんか」
4 「ご本人について理解が足りないから、もっと理解しましょう」
5 「私たちは、ご本人の権利を守る必要があるので、ご本人の意向を優先します」

解答
1:×
2:×
3:○利用者の思いや状況を家族に理解してもらうために、介護職は家族に対してメッセージをおくる必要があります。
4:×
5:×

問題36 認知症(dementia)の人とのコミュニケーションに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 情報は簡潔に伝える。
2 横から話しかける。
3 わかりにくい言葉や行動を指摘し、修正させる。
4 説得するように話す。
5 非言語的コミュニケーションは避ける。

解答
1:○認知症の人へのコミュニケーションの基本は、「ゆっくり」「短く」「簡潔に」です。
2:×横から話しかけるとパニックをおこします。相手の視野に入ってから、穏やかに話しかけることが必要です。
3:×説得したり、指摘は「屈辱感」として残り、自尊心を傷つけてしまいます。
4:×説得したり、指摘は「屈辱感」として残り、自尊心を傷つけてしまいます。
5:×言語的・非言語的コミュニケーションを駆使します。

問題37 Hさん(70歳、女性)は、最近、抑うつ状態(depressive state)にある。
 Hさんに、介護職が初めてかかわろうとするときの、きっかけづくりの言葉かけとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 「おちこんだらだめですよ」
2 「どうしてそんなに黙っているのですか」
3 「皆さんの所へおしゃべりに行きましょう」
4 「元気を出して。頑張ってください」
5 「今日は少し暖かくなりましたね」

解答
1:×励ますのでなく共感的態度が必要です。
2:×責めるのでなくHさんの感情を自由に表現してもらうことを考えます。
3:×抑うつ状態のときには、他人とのコミュニケーションをはかることが相当な負担となるので、他人とのコミュニケーションのお誘いは控えなければいけません。
4:×抑うつ状態の人は、ただでさえ限界がくるまで頑張りつづけようとします。この状況で、さらなる励ましは本人にとっては辛いばかりです。
5:○さりげない会話からコミュニケーションのきっかけをつかむことが大切です。

問題38 統合失調症(schizophrenia)の人が、自分の妄想を話したときの介護職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 利用者理解のために、妄想の内容を詳しく聞く。
2 妄想をなくすために、解決策について話し合う。
3 混乱させないために、妄想の話は聞かないようにする。
4 妄想の内容は理解できなくても、否定も肯定もせずにかかわる。
5 誇大妄想の内容は、事実ではないから気にしなくてよいと伝える。

解答
1:×介護職があれこれ聞くのでなく、聞き役に徹することが大切です。
2:×妄想をなくすための話し合いは精神医療の分野となります。
3:×妄想の話でも、聞くように心がけ受容することが大切です。
4:○会話が現実離れしていても、否定しないことが重要です。
5:×誇大妄想の内容が事実でなくとも、否定せずに受け止めることが重要です

問題39 ケアカンファレンス(care conference)に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 議題は司会者が把握しておけばよい。
2 経験年数の長い職員の意見に従う。
3 自分の思いにこだわって発言する。
4 意見が分かれるときは、多数の意見を尊重する。
5 各職種の専門性を理解して参加する。

解答
1:×参加メンバーは事前に資料をよく読み、疑問や意見をメモなどしておくことが大切です。
2:×ケアカンファレンスは本人の意向や希望をふまえて、参加メンバーが知識・経験・技術を集結し、よりよいケアについて考える場ですから、経験年数が長い、短いは関係なく意見を述べあうことが大切です。
3:×「こだわり」は自分の視野をせばめたり、価値観のおしつけにもつながるのでカンファレンスの場では謙虚さがもとめられます。
4:×少数意見も尊重し耳を傾けることが必要です。
5:○

 

参考:ケアカンファレンスは本人の意向や希望をふまえて、参加メンバーが知識・経験・技術を集結し、よりよいケアについて考える場です。

問題40 チーム内の連携に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 リーダーは、指示を行うだけでなく、メンバーの経験などにより裁量を認める。
2 チームでは、記録や言葉に頼らずに、互いに理解できることを目指す。
3 会議で相手を非難することは、よりよい介護を目指すためには必要である。
4 利用者の個人情報の保護に留意する必要はない。
5 主要な専門用語の意味を共通認識しておく必要はない。

解答
1:○
2:×チームの連携を進める方法には記録、報告、連絡、相談は欠かせません。
3:×批判したり、あらさがししてはチームの連携が損なわれます。
4:×個人情報には十分留意します。
5:×専門用語の意味を共有していないと、情報の共有化もできなくなります。

第24回筆記試験 

【コミュニケーション技術】(8問)

 

問題33 コミュニケーションに関する次の記述のうち、適切でないものを一つ選びなさい。

1 「なぜ」「どうして」の聞き方は問い詰められているように相手が感じることがある。

2 まず相手との関係づくりが大切である。

3 自分の非言語的な行動が持つメッセージを意識しておく。

4 よく知っている人であるという思い込みが、相手の心情を見えにくくする。

5 相手との親密度に関係なくパーソナル・スペースは一定である。

 

解答

1:○

2:○

3:○

4:○思い込みは判断を誤らせてしまいます。よく知っている人でも、先入観を排除して対処したほうがいいです。

5:×パーソナル・スペースとは対人関係を展開する際,他者との間にとる最適な距離のことです。親しい関係である場合とそうでない場合では距離が違ってくるのではないでしょうか。

 

問題34 コミュニケーションの基本に関する次の記述のうち、適切でないものを一つ選びなさい。

1 自分自身の感情に気付く。

2 伝えたいことを明確に伝える。

3 相手の言葉が出にくい時は次々と話しかける。

4 状況に応じて技法を使い分ける。

5 相手をありのまま受け止める。

 

解答

1:○自分の感情や物事をとらえかたの傾向を把握することを自己覚知といいますが、このことにより相手に対して偏見を持たずに接していくことができます。

2:○自分の言いたいことをはっきりと言わなくても、相手はわかってくれるものと思い込んではいけません。伝えたいことは明確に伝えなければいけません。

3:×コミュニケーションの場では、相手が十分に考える時間をもつことは大切。矢継ぎ早に話しかけてはコミュニケーションが成立しません。

4:○

5:○コミュニケーションの基本は「傾聴と受容」のやさしさですね。

 

問題35 高齢になってからの中途失聴者のコミュニケーション手段として、最も適切なものを一つ選びなさい。

1 俗話。

2 筆談。

3 点字。

4 手話。

5 指文字。

 

解答

1:

2:○

3:

4:

5:

 

問題36 失語症(aphasia)の人のコミュニケーションに関する次の記述のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。

1 感覚性失語のある人には、五十音表を用いる。

2 感覚性失語のある人には、絵カードを用いる。

3 感覚性失語のある人には、手話を用いる。

4 運動性失語のある人には、大きな声で話をする。

5 運動性失語のある人には、「はい」「いいえ」で答えられる質問をする。

 

解答

1:×運動性失語のある人には五十音表が有効です。

2:×運動性失語のある人には絵カードが有効です。

3:×手話は、聾唖など聴覚障害者のための会話形式であって、観念的に会話ができる場合にその内容を表現する方法として考案されたものです。失語障害では、手話は有効な手段とはなり得ません。

4:×脳梗塞の後遺症があって感覚性失語がある場合には,大きな声で話しかけると効果的である

5:○

 

参考

運動性失語

左大脳半球の下前頭回後部(ブローカ領野)周辺の損傷に関連深いことから「ブローカ失語」とも呼ばれます。発話量が少なく非流暢、一般には努力性でたどたどしい話し方、言葉の聴覚的理解面は比較的良好に保たれているのが特徴です。人の言っている事は理解できるが、自分から言葉として表現することが出来なくなるタイプの失語です。できるだけ、「はい、いいえ」で答えられる質問形式をとったほうがいいです。

 

感覚性失語

左大脳半球の上側頭回後部(ウェルニッケ領野)周辺の損傷に関連深いことから「ウェルニッケ失語」とも呼ばれます。発話は流暢、一般になめらかな発話の割りに内容には乏しく、言葉の聴覚的理解面が著しく障害されるのが特徴です。

 

問題37 介護記録に関する次の記述のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。

1 介護を実施したその日のうちに行う.

2 訂正は修正液で行う。

3 情報保護のため電子メールで利用者情報を送信する。

4 すぐに記録できるよう記録類は机の上に広げておく。

5 勤務時間内に記録できなかった場合は自宅で行う。

 

解答

1:○

2:×訂正しては記録になりません。書いたままに残しておくのが原則です。

3:×電子メールの場合には時として、間違ったアドレスで送信する危険性があるので電子メール利用は避けなければいけません。

4:×関係者以外が出入りする可能性もあるので、机の上に広げて置いたままにしてはいけません。

5:×記録は職場から持ち出してはいけません。

 

問題38 介護職が申し送りで、利用者の状態を報告する時の発言として、最も適切なものを一つ選びなさい。

1 「本日朝6時に少量の胃液を嘔吐した」。

2 「嘔吐したので、胃腸薬の服用が必要である」  

3 「気分が悪そうだったので、かわいそうに思った」

4 「少しだけ嘔吐した」

5 「嘔吐したが、排泄は順調であるため問題ないと思われる」

 

解答

1:○

2:×嘔吐の原因によっては胃腸薬が症状を悪化させることもあるので、不用意に書いてはいけません。

3:×報告には自分の感情を書いてはいけません。

4:×いつ、どこで、どのような・・・もう少し具体性が欲しいですね。

5:×嘔吐の原因は2つあります。嘔吐中枢が刺激されて起こるケースと胃腸への直接的な刺激によるケースです。吐き気を伴って起こる嘔吐は消化器に原因がある場合が多く、吐き気を伴わない場合には脳神経系に障害がある場合が多くみられます。ですから、「問題がない」とする報告は問題です。

 

参考

申し送りは利用者の病状・身体状況などの報告・引き継ぎのことですが的確かつ細やかな申し送りがされているかどうかで、次の介護の仕事を左右します。

 

問題39 Hさん(79歳、女性)は一人暮らしである。夫は6ヶ月前に死亡した。夫の死後すぐに脳梗塞(cerebral infarction)を起こし入院、軽い構音障害が残った。2ヵ月後退院し在宅での生活となり訪問介護員が初回訪問した。訪問介護員の対応として、最も適切なものを一つ選びなさい。

1 訪問介護員が自分の生い立ちについて話した。

2 Hさんを理解するため夫の死亡について詳しくたずねた。

3 話が聞き取れないときも分かったふりをした。

4 Hさんの言葉にうなずきながらゆっくりと話を聴いた。 

5 訪問介護員が予定した質問を中心に会話を進めた。

 

解答

1:×

2:×

3:×

4:○

5:×

 

参考

構音障害(こうおんしょうがい)とは口のモツレのことで、喉や舌の筋肉の麻痺によって、正しく発音できなくなる状態をいいます。

 

問題40 Jさん(80歳、男性)は、嚥下機能が低下し食事接取が減少した結果、低栄養状態が問題となっている。この問題を検討するカンファレンスの参加者は、介護福祉士と施設長、医師、看護師、管理栄養士であった。介護福祉士の参加のあり方として、最も適切なものを一つ選びなさい。

1 発言するときは、施設長の意見に合わせて発言する。

2 話を聞くときは、少数意見より多数意見を重視する。

3 分からないことは会議中に質問せず、会議後に調べる。

4 参加者間で意見の不一致があっても議論し、合意点を見いだす。

5 低栄養に関する問題なので、医師の意見に従う。

 

解答

1:×介護職の立場にたって発言します。

2:×少数、多数意見に左右されることなく介護職としての立場を重視します。

3:×疑問、質問等は会議中に行うことが大切。

4:○

5:×低栄養に関することは多職種による連携が大切なので「医師に従う」とかの問題ではありません。

 

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