第28回試験用出題基準別ノンストップ問題
介護過程

出題基準

F介護過程  大項目 中項目 小項目(例示)

1:介護過程の意義

1)介護過程の意義と目的  (第26回)

2: 介護過程の展開

1)情報収集とアセスメント→○ 情報収集の方法 ○情報の解釈・分析 ○情報の関連づけ・統合 ○課題の明確化(第24回)(第24回)(第25回) (第25回)(第26回)(第27回)

2)課題、目標→○ 生活支援の課題、目標のとらえ方 ○目標の設定(長期目標・短期目標) ○その他  (第24回)(第26回)(第27回)(第27回)

3)計画→○ 具体策(支援内容・方法)  (第24回)(第25回) (第26回)(第26回)(第27回)(第27回)

4)実施 →○計画にもとづいた実施 ○安全・安心・自立に配慮した実施 ○利用者の反応や効果への気づき

5)評価→○ 評価の目的 ○評価の内容、方法(目標の達成度、具体策の適否) ○修正の必要性 ○その他  (第25回) (第25回) (第26回)(第26回)(第26回)(第27回)

 

3:介護過程の実践的展開

1)自立に向けた介護過程の展開の実際 (第24回) (第25回) (第25回)(第26回)(第27回)

2)利用者の状態・状況に応じた介護過程の展開の実際 →○記録等その他 (第24回) (第25回)(第25回)(第26回)

 

4:介護過程とチームアプローチ

1) 介護過程とチームアプローチ→○ ケースカンファレンス ○サービス担当者会議 ○ケアプランと介護過程 ○他の職種との連携 ○その他 (第24回)(第25回)(第26回)(第27回:チームアプローチ)


1介護過程の意義

1)介護過程の意義と目的  

問題

1 介護過程とは利用者が望むよりよい生活や人生を実現するために行う専門知識を活用した思考過程のことである。

2 介護過程は、質の高い介護実践を達成させるためのプロセスであり、介護を進めていく上での手順や経過という意味である。

3 介護過程では客観的で科学的な根拠に基づいた介護の実践が可能になり、それを評価することが利用者のQOLを向上させることにつながる。

4 介護過程は専門知識・技術を根拠として展開のプロセスを言語化し記録するため、実践の根拠を後から振り返ることができる。

5 介護過程では利用者の尊厳の保持や自立支援の視点から介護を展開するため、利用者を主体とした個別のニーズに対応する「個別ケア」の実践を可能にする。

6 介護過程の展開の目的は「アセスメント→計画の立案→実施→評価」のプロセスを繰り返すことによって、利用者の望む生活の実現を支援すること。生活全般を自立してもらうことと、身体機能を自立してもらうことの2つの意味がある。

7展開のプロセスはアセスメント、課題の明確化、計画、実施、評価となり、専門知識に基づき、なおかつ客観的であることが必要とされ、課題達成のための根拠を明確にする思考が極めて重要となる。

8 介護過程の意義は客観的で科学的な介護が可能になること、誰が行っても一定レベルのケアが提供できること、要介護者の参画と同意を得て行うものであり、利用者主体のケアが実践できること。その人らしいよい生活が営めること、根拠(エビデンス)に基づいた介護の実践が可能なること、介護の専門性が高められること、等がある。

 

解答

1:○

2:○

3:○

4:○

5:○

6:○

7:○

8:○

 

2介護過程の展開

1)情報収集とアセスメント→○ 情報収集の方法 ○情報の解釈・分析 ○情報の関連づけ・統合 ○課題の明確化

2)課題、目標→○ 生活支援の課題、目標のとらえ方 ○目標の設定(長期目標・短期目標)

3)計画→○ 具体策(支援内容・方法) 

4)実施 →○計画にもとづいた実施 ○安全・安心・自立に配慮した実施 ○利用者の反応や効果への気づき

5)評価→○ 評価の目的 ○評価の内容、方法(目標の達成度、具体策の適否) ○修正の必要性 ○その他 

 

問題

1 介護過程での展開におけるアセスメントとは、利用者が社会生活をする上で解決しなければならない問題を明らかにし,利用者と家族の役割,援助者や援助機関の役割について検討することである。

2 介護過程での展開におけるアセスメントとは、援助者が専門的観点から診断し,それに基づいて援助の方法を決定することである。

3 介護過程での展開におけるアセスメントのなかで、生活歴に関する情報の収集は,プライバシーにかかわることであるが,利用者や家族を理解し,援助計画を立てる上で有益である。

4 介護過程での展開におけるアセスメントでの情報の収集について,友人や近隣などに協力を求めるときには,利用者の了解を得ておくことが重要である。

5 介護過程を展開するには計画を立てる前に利用者の希望を聞くことが原則となる。

6 介護過程での展開におけるアセスメントの中には健康状態の把握や本人の希望も含まれる。

7 介護過程の出発点は,利用者のありのままの状況をとらえることである。

8 介護過程では、介護従事者の問いかけに反応がない場合でも,そのことを一つの情報として理解する。

9 介護過程での、介護計画の目標は,実現可能なものであり,具体的に表現されることが望ましい。

10 介護計画の立案では、生活習慣は考慮するようにする。

11 介護計画の立案家族や利用者の意向が反映されなければならない。

12 介護計画は原則利用する方と介護する側が一緒になってたてることが原則である。

13 介護計画では生活課題を解決するための方法を計画する。

14 介護計画は日常的な支援方法を計画する。

15 介護過程での援助の効果についての評価は,日常生活動作(ADL)の改善のみではない。

16 介護過程での、アセスメントの目的は,実施した介護サービスの内容を分析し,ケアの適切性を評価することである。

17 介護過程で、アセスメントにおいては、介護上の課題を把握することが重要である。

18 介護過程で、介護計画は、いわゆる5W1Hを踏まえて具体的に立案する。

19 計画の評価は利用者の満足、不満足にかかわらず行わなければならない。

20 モニタリングとは@計画どおりに支援が実施されているかA目標に対する達成度はどうかBサービスや種類内容は適切かC利用者に新しい課題は生じているかD利用者等の満足度などについて確認を行うことを意味している。

21 評価については本人にも伝える必要がある。

22 評価の内容は達成されたか、達成されなかったか、実施したのも、実施しなかったもの、本人の反応等も含まれる。
23 アセスメントは、利用者の主訴から得られた情報に限定して行う。

24 アセスメントでは利用者の身体的,心理的な状況に重点を置き,利用者を取り巻く環境については把握する必要はない。

25 アセスメントは適切な援助計画を作成するために行う。

26 アセスメントは利用者の問題状況や,解決すべき課題について把握することである。

27 アセスメントは利用者の抱える生活問題だけでなく、その人の自助能力にも目を向ける。

28 アセスメントでは家族や友人、近隣、専門家から利用者に関する情報を収集する時は、あらかじめ利用者の了解を得ておくことが重要である。

29 アセスメントでは利用者を取りまく人間関係や組織,機関との関係性を視覚的に把握・理解する方法としてエコ・マップを作成する。

 

解答

1:○別な言い方をすると、アセスメント(事前評価)とは利用者の問題の所在を明確化するための情報収集の段階のことです。利用者についての身体的・心理的側面、また人間関係や生活環境や社会関係、あるいは利用者と問題やニーズの相互作用や関係等、全体的状況の理解を深めます。

2:×援助の決定をすることはアセスメントに含まれません。決定はアセスメントをし計画がたてられた後になります。ちなみに援助の過程は@援助の開始期(インテーク・アセスメント・プランニング)、A援助の展開期(インターベンション・モニタリング)、B援助の終結期にまとめられます。

3:○情報収集はたしかにプライバシーにかかわることではありますが援助計画を立てる上では必要不可欠のものです。

4:○原則として、利用者さんの理解をえておくこと・・・当然のことですがこの問題を間違える人が多いです。

5:○

6:○

7:○「介護過程」は平成12年からはじまった介護の専門学校で取り入れられたものです。介護保険制度にあわせたものですが、簡単に短く説明すると介護過程とは:情報収集→アセスメント→介護計画→実施→評価・・・のことです。つまり「利用者からの情報収集」→「ニーズ・課題の把握」→「介護の方向性確定」→「実践」→「振り返り・見直し」→→この繰り返しのことをいいます。

8:○たとえ利用者さんからの反応がなくても、それも一つの情報としてとらえ次の展開へと結びつけていくことが大事です。

9:○介護計画の目標が実現不可能なものでは意味がありません。実現出来そうなことから、具体的な目標をたてていくことが大切です。

10:○

11:○

12:○

13:○

14:○

15:○介護過程の援助の効果の評価は生活継続のために日常生活動作(ADL)の改善だけでなく精神的状況や社会的状況などの改善がなされたどうかも含まれます。

16:×アセスメントとは「個人の状態像を理解し、将来の行動や支援の成果を予想することです。介護過程は:情報収集→アセスメント→介護計画→実施→評価からなりたっていますから問題文にある記述の「ケアの適切性を評価」は介護過程の「評価」にあたります。ですから間違い。

17:○アセスメントという言葉を再確認しておきましょう。アセスメントとは「個人の状態像を理解し、将来の行動や支援の成果を予想すること」です。それには介護上の課題を把握しておくことは当然ということになります。

18:○介護計画での5W1H…これも過去問によくでています。5W1Hとは、Who(誰が)When(いつ)Where(どこで)What(何が・何を)Why(なぜ)How(どのように)のことを指しますがこのように計画しておくと簡潔でわかりやすいです。

19:○

20:○

21:○

22:○
23:×アセスメントは利用者の主訴だけではなく、残っている能力やすでに実施されているサービス、生活環境などの評価なども含まれます。

24:×

25:○

26:○

27:○

28:○

29:○ 

 

3介護過程の実践的展開

1)自立に向けた介護過程の展開の実際

2)利用者の状態・状況に応じた介護過程の展開の実際→記録等 

問題

1 不眠についての記録では、原因は身体的なものが多いので、利用者の身体的な側面に焦点を合わせて観察する。

2 ケース会議や申し送りの際、援助の記録を用いることは、正確な情報を共有することに役立つ。

3 複数の職種がかかわる援助では、共通して使用できるケース記録や連絡ノートなどを用いることも情報の共有化に役立つ。

4 記録で略語を用いる場合は,事前に、関係する職種間で共通理解をしておく。

5 個人の介護記録は,情報の共有化を図るため,だれもが気軽に見ることができるような場所に保管する。

6 利用者の訴えと,介護者によって観察された事実とは,区別して記録する。

7 利用者に関する介護者同士の日常的な情報は,必ず引き継がれるべきである。

8 介護記録は、ケースカンファレンスなどの資料になるので,情報交換が主たる目的となる。

9 介護の記録は,援助チームのメンバーが見る場合があるので,本人の不利益になる事項は原則として公開しない。

10 利用者にかかわるすべての者が,お互いの記録や情報を共有し,利用者の自立援助に活用する。

11 介護記録に記載した介護計画の内容については,利用者本人の承認を得ることが望ましい。

12 介護記録は介護計画の実施・評価に役立てるものであり,介護従事者の主観的な判断を記入しない方がよい。

13 介護記録は利用者本人が介護者に話した内容は客観性に乏しいため,記録する必要はない。

14 介護記録は客観的な事実を書くことが重要なので,利用者の感情的な表現は記録しない。

15 介護記録の主観的情報は「利用者の言ったことをそのまま書く」という情報のことである。。

16 介護の記録は,介護者以外のだれでもがいつでも読める状況にあると,情報の共有化に役立つ。

17 記録者は署名をし,責任を明確にする。また介護記録等は鉛筆で記入してはならない。

18 記録は事実を示すものなので,「がんこだ」など介護者の思ったままを記載する。

19 介護記録には利用者の感情面のことは記入しないようにする。

20 記録は,介護従事者が事実を要約整理して記録するのが原則である。しかし利用者の問題状況を理解するためには,逐語的に記録することも必要な場合がある。

21 記録を取る意味は,主として事例検討会のための正確な資料に役立てるためである。

22 記録は,5W1H(時間,場所,主体,客体,原因,状態)の要素が必要である。

23 介護記録は、守秘義務を重視するため,ケアチームのメンバーであっても,介護従事者以外の者と共用するなどしてはならない。

24 介護記録の書式は,利用者の情報を総合して判断するために定式的なものが必要になる。

25 食事摂取量の記録には,「多い」「少ない」などの主観的な表現を用いることは好ましくない。

26 介護記録は,介護に関する裁判の際,証拠として採用されることはない。

27 プライバシー保護のため,利用者の言動については,介護記録に詳しく書かない。

28 施設の介護職員が行う介護記録等は、利用者数、利用者の状態と介護内容、特別に変わった状況等を記録し、勤務交替時に報告する。

29 利用者のバイタルサインに異常を認めた場合、直ちに看護師等医療従事者に報告すれば、介護記録する必要がない。

30 介護過程の記録の主目的は、監査や苦情に備えるためである。

31 利用者と介護者との相互の信頼関係を形成するために、利用者に対する先入観を持たないように,本人と面接するまでは記録や書類には目をとおさないようにする。

32 介護記録については、予測できることは事前に記録する。

33 介護記録については、家族の言動は記録しない。

34 介護記録については、介護職が判断した内容も記録する。

35 介護記録については、利用者の気持ちを憶測して記録する。

36 介護記録については、介護計画どおりに実施した場合は記録しない。   

37 介護記録については、鉛筆を用いてもよい。

38 介護記録については、行なった介護記録に、記録者の署名をしなければならない。

39 介護記録については、利用者が、施設を退所したときに、利用者記録を破棄してもよい。

40 介護記録については、記録者の憶測を含めて、利用者の反応を記録してよい。

41 筆記用具については、訂正、記録を修正液で消してもよい。

 

解答

1:×不眠の原因は身体的要因以外にもあることに注意します。

2:○援助記録を共有することが、ほかの介護者にバトンタッチするとき適切な介護につながります。

3:○

4:○他職種間で略語も共有していなければ、情報は伝わりません。

5:×情報の管理を厳重にしなくては利油者のプライバシーを守ることができません。

6:○利用者のありのままに訴えた事実と介護者の観察した事実から、一方的に偏らない情報が得られます

7:○(解説に間違いがありました。削除しますが解答については正解です。

8:×介護記録はカンファレンスの資料にも、また情報交換の資料にもなります。

9:○

10:○

11:○介護計画についても、または本人の情報の公開についても利用者の承認を得ることが原則となります。

12:×介護記録では介護者の主観的判断も必要です。

13:×利用者本人の言動も重要な情報になります。

14:×利用者の感情的な表現も重要な記録となります。

15:○

16:×誰でもという訳にはいきません。ケアするチーム等での共有なら問題はありません。

17:○誰の記録なのかわからないと、責任問題が出てきたときに事実経過等がわからなくなります。ですから記録には署名が必要です。また筆記用具については書き直しのきかないものとすべきです。

18:×主観=事実とは限りませんし、それに失礼にあたる表現はいけません。

19:×身体面も感情面もすべて記録・・これが原則です。

20:○「逐語的に記録」というのは利用者さんの、言葉にならない発声や感情を表わすような「しぐさ」や動作なども記録するということです。

21:×記録をとる意味は、事例検討のためではなく利用者のケアに役立てるためのものです。

22:○,5W1Hで記録するとはいつ、どこで、だれが、何を、した・・・と具体的にわかりやすく記録することです

23:×チームのメンバーにはデーター共有するのが原則です。

24:○定式的とは決まりきった共通の洋式ということです。みながばらばらな洋式では誰もが共有できない利用しにくい記録になってしまいます。

25:○主観的にではなく「誰が見てもそう思う範囲」つまり客観的な表現がいいです。

26:×裁判の証拠として採用されることもあるので、介護記録は大事です。

27:×プライバシー保護と介護記録を詳しく書くこととは別次元のこと・介護記録は詳しく書くことが求められます。

28:○

29:×直ちに看護師等医療従事者に報告は正解ですが、記録はしなくてはいけません。

30:×介護過程の記録の目的は介護計画が適切に実施されているか、目標が達成できているかを検証するものです。

31:×先入観をもつことと、本人の記録や書類には目を通すことは別問題です。信頼関係を築くには相手の情報を充分にえておくこが大事です。

32:×おこった事実のみを記録するので、予想を記録するのは不適切

33:×家族の言動も介護の参考となるので記録をします。

34:○

35:×推測は書かないようにします。

36:×計画どおり実施できたこと、できなかったことすべて記録します。

37:×介護記録などの公的記録に鉛筆を用いることは、簡単に消すことができるので偽造や 改ざんを防止する観点から望ましくありません。

38:○介護記録の署名があることにより、介護に関する問題がおきたときに責任の所在を明確にすることができます。

39:×介護保険などの各サービスの「運営基準」には記録の規定がありますが「サービス完結の日から2年間保存しなければならない」という規定がありますので施設退所時に破棄してはいけません。

40:×憶測を含めた記録をすると、本当の記録にはなりません。あるがままを記録することが原則となります。

41:×修正液で消してしまうのは偽造や改ざんの防止の観点から望ましくはありません。

 

実際の過去問題で学習してください。

 

問題1 「便秘が解消でき、苦痛なく排便できる」という目標を達成するために把握すべき内容として、優先度の低いものを一つ選びなさい。
1 トイレでの座位保持の状況。
2 飲食の内容・量。
3 体温の変化。
4 便の量・性状。
5 日中の活動状況。

 

解答

1:○

2:○

3:×

4:○

5:○

 

問題2 介護老人福祉施設に入所しているAさん(75歳。男性)は認知症と診断されている。頻尿であり夜間に2〜3度目を覚まし、施設の廊下をうろうろしていて、朝、部屋へ行くと悪臭があり、ごみ箱の中に排尿していることが続いている。トイレでの排泄を目標としたアセスメントの視点として、適切でないものを一つ選びなさい。

1 尿意

2 水分摂取量

3 トイレの場所の認知状況

4 夜間の睡眠状態

5 口腔の清潔の状態

 

解答

1:○頻尿では一日に何回も尿意を感じるのでその把握が重要となってきます。

2:○水分を摂る量が多くなると、当然尿の量が多くなり頻尿の原因になります。分の摂取量をコントロールすれば問題が解消されることがあるので水分摂取のアセスメントが大切です。

3:○

4:○夜間頻尿は、回数が増えるにつれ睡眠の質が低下し睡眠障害を引き起こしかねません。

5:×排泄の目標と口腔の清潔の状態の把握には関連性がありません。

 

問題3 食事の摂取量が急に減少した利用者のアセスメント(assessment)に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 栄養状態が悪くなるので、食事を残さず食べることが必要である。
2 食べないと免疫力が低下する恐れがあることを、説明する必要がある。
3 経管栄養を行うことを、医療者と検討する必要がある。
4 最近の言動の変化について、観察する必要がある。
5 自然に摂取量が増えるのを見守る必要がある。

解答
1:×摂取量が減少した原因を追及することが大切。
2:×同上
3:×同上
4:○
5:×摂取量が減少した原因を追及し対処します。

問題4 夜間はおむつに排泄していた利用者が、ポータブルトイレで排泄することを目指して、介護計画を立案した。介護目標の記述として、適切なものを1つ選びなさい。
1 夜間はポータブルトイレで排泄できる。
2 夜間はポータブルトイレで排泄するように、理解させる。
3 夜間はポータブルトイレをベッドサイドに置く。
4 夜間はポータブルトイレでの排泄の介護をする。
5 夜間はおむつで排泄させない。

解答
1:○介護目標の最大の到達点(ゴール)は利用者自身の力でポータブルトイレで排泄できるということです。
2:×
3:×
4:×
5:×

問題5 Nさん(80歳、男性)は、3か月前に肺炎(pneumonia)で2週間入院をし、杖歩行となった。Nさんは、自宅で一人暮らしをしているが、週2回の訪問介護(ホームヘルプサービス)を受けることになった。訪問介護員(ホームヘルパー)が訪問すると、部屋の中は衣服やごみなどが散乱しているが、「面倒だ」と言って片付けようとしない。
 Nさんの自宅のようすを観察したときの、客観的情報の記録として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 部屋は衣服やごみが散乱していて汚い。
2 部屋は衣服やごみが散乱しているが、片づけようとしない。
3 部屋は衣服やごみが散乱していて、転倒の可能性がある。
4 片づけることが嫌いなので、部屋は衣服やごみが散乱している。
5 部屋は衣服やごみが散乱していて、生活しづらそうである。

解答
1:×
2:○「面倒だ」と言って片付けようとしない。そこに最大の問題点があり、観察の記録として適切です。
3:×
4:×
5:×

問題6 Sさん(87歳、男性)は、介護老人福祉施設に入所している。下肢筋力の低下によって、歩行時につまづいたり、ふらついたりするようすが見られる。Sさんは「できるだけ歩いて生活し続けたい」と望んでいて、この希望に基づいて長期目標が設定された。また、短期目標は「転倒しない」と設定された。
 この長期目標・短期目標に応じた支援内容・方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 居室の床にセンサーマットを敷く。
2 職員と施設内を散歩する。
3 車いすを使用する。
4 歩行時にはスリッパを履く。
5 日中は居室で過ごす。

解答
1:×
2:○最初に実施しなければならないのは、歩行にかかわる施設内の環境アセスメントです。
3:×
4:×
5:×

4介護過程とチームアプローチ

1) 介護過程とチームアプローチ→○ ケースカンファレンス ○サービス担当者会議 ○ケアプランと介護過程 ○他の職種との連携

問題

1 ケアマネジメント(ケースマネージメント)の一般的な進め方の順序は1: 利用者の顕在的及び潜在的能力並びに利用者の包括的なニーズを把握し,利用できる資源を評価する。2: 利用者個々人に対して,24時間,1週間,1か月などにわたる総合的な援助計画を立てる。3: 援助計画に基づいて諸資源を活用する。4: 利用者に提供されるべき諸サービスが適切に提供されているかどうかを確認し評価する・・である

2 ケアマネジメントにおいては,状況に応じて個別援助技術を活用することができる。

3 ケアマネジメントは,複合的な社会生活上の問題を抱える要援護者に対して,その問題の解決のために必要な社会資源を適切な時機に適切な方法で結びつける手続きの総体である。ケアマネジメントの過程は,一般に,1.入口(ケース発見,スクリーニング及びインテーク),2.アセスメント,3.ケース目標の設定とケアプランの作成,4.ケアプランの実施,5.監視及びフォローアップ,6.再アセスメント,7.終結,からなる。

4 ケアマネジメントでの個別性とは,個々人の生活ではそれぞれ異なるニーズがあることを前提に,ケアプランを考えることである。

5 ケアマネジメントの継続性とは,過去の状況がどういう影響を与え,さらには将来にわたってどう影響していくかを見通し,ケアプランを考えることである。

6 ケアマネジメントでは利用者の生活の質(QOL)の向上のために,利用者のニーズに沿いながら,提供するサービスの調整を図る。

7 社会福祉実践において,デイサービス事業やショートステイ事業などに代表されるような公的機関や専門職が提供するフォーマルサポートと,家族や近隣者,そしてボランティアに代表されるインフォーマルサポートがあり,意図的に各種サポートの有機的な連携を活用しながら利用者を支援する方法の一つとしてケアマネジメントがある。

8 ネットワークは行政・制度的ネットワークや親族・近隣ネットワーク,医療・保健ネットワークなどさまざまな領域がある。この中にはボランティアもこの中に含まれる。

9 社会活動法(ソーシャル・アクション)は,社会環境や社会システムを創造,改革することである。

10 ボランティアコーディネーターはボランティアの受け入れについて、事前に利用者に説明し了解を得る。

11 ボランティアコーディネーターはボランティアには、活動中の事故に備え、ボランティア保険に加入することをすすめる。

12 ボランティアは、チームメンバーになることができる。

13 利用者がチームアプローチの中心は利用者であり、介護福祉士、ケアマネ、医師、看護師、栄養士、ソーシャルワーカー、ボランティア等がチームのメンバーとなる。

14 チームアプローチでは他職種と目的を共有することはない。

15 チーム内ではどの専門職も同じ視点で利用者を理解する。

16 チームアプローチでは他職種と情報交換し利用者の生活課題を明確化する


解答

1:○ケアマネジメントの過程は,一般に,1.入口(ケース発見,スクリーニング及びインテーク),2.アセスメント,3.ケース目標の設定とケアプランの作成,4.ケアプランの実施,5.監視及びフォローアップ,6.再アセスメント,7.終結,からなります。表現のしかたでいろいろありますが大まかにおさえておいてください。

2:○この問題はケアマネジメントの理解があれば簡単化と思います。ケアマネジメントとは、主に老人介護福祉の分野で、福祉や医療などのサービスと、それを必要とする人のニーズをつなぐ仕事のことですから、この中では個別援助技術を活用することがあります。

3:○ケアマネジメントは福祉や医療などのサービスと、それを必要とする人のニーズをつなぐ仕事です。その援助過程はこの問題文に書かれているとおりです。

4:○個別性とは利用者個々のニーズに合わせて援助するということです。

5:○ケアマネジメントでは利用者のニーズを明確にし、それに対応する諸サービスの提供と継続性を保障することが大切となります。

6:○ケアマネジメントとは福祉や医療などのサービスと、それを必要とする人のニーズをつなぐ仕事のことですから、利用者のニーズに沿いながらサービスの提供の調整を行います。

7:○ケアマネジメントではフォーマルなサポート、インフォーマルなサポートそれぞれを有機的に用いながら支援を展開していきます。

8:○ネットワークの範囲は広く、この問題に書かれているように、関係するあらゆる組織や団体が含まれることになります。

9:○正解です。間接援助技術のひとつで、社会福祉運営の改善を目指し、組織化によって行政や関係方面へ直接的な働きかけをすることをいいます。

10:○ボランティアの活用にあたっては利用者の了解を得ることが必要です。

11:○ボランティアの内容によっては、それを行う過程で事故等の危険性がないとは限りません。場合によって保険加入は必要です。

12:○

13:○

4:×

15:×それぞれの専門職の視点から情報を出し合って、利用者個人の置かれている状況や環境を理解するのがチームアプローチですから、同じ視点で利用者を理解するというのは間違い。

16:○

 

第27回筆記試験
【介護過程】問 61〜68問題

 

問題61  アセスメント(assessment)に関する次の記述のうち、適切なものを1選びなさい。(類似過去問で出題済み)

1 今できている活動の分析はしない。

2 これからできそうな活動の予測はしない。

3 利用者が嫌がることは検討しない。

4 他職種からの情報は検討しない。

5 1つの情報だけで検討しない。

 

解答

1:×

2:×

3:×

4:×

5:○必要な情報は、たくさんあったほうが断然いいです。

(参考)アセスメントに関する過去問題 (ノンストップ問題に加筆)

問題

1 アセスメントは、利用者の主訴から得られた情報に限定して行う。

2 アセスメントでは利用者の身体的,心理的な状況に重点を置き,利用者を取り巻く環境については把握する必要はない。

3 アセスメントは適切な援助計画を作成するために行う。

4 アセスメントは利用者の問題状況や,解決すべき課題について把握することである。

5 アセスメントは利用者の抱える生活問題だけでなく、その人の自助能力にも目を向ける。

6 アセスメントでは家族や友人、近隣、専門家から利用者に関する情報を収集する時は、あらかじめ利用者の了解を得ておくことが重要である。

7 アセスメントでは利用者を取りまく人間関係や組織,機関との関係性を視覚的に把握・理解する方法としてエコ・マップを作成する。

解答

1:×アセスメントは利用者の主訴だけではなく、残っている能力やすでに実施されているサービス、生活環境などの評価なども含まれます。

2:×

3:○

4:○

5:○

6:○

7:○ 

 

問題62 Bさん(80歳、女性)はアパートの3階に一人で暮らしている。アパートにはエレベーターはない。5年前、階段で転倒し、(みぎ)大腿骨頭(だいたいこっとう)置換術(ちかんじゅつ)を行った。現在、歩行には問題がない。社交的であったが、最近外出の回数が減った。友人が転んで大けがをしたこともあり「転びそうで怖い」と言っている。

Bさんへの生活支援の課題として、最も優先すべきものを1選びなさい。

1 アパートにエレベーターがないこと。

2 転倒の不安があること。

3 一人暮らしであること。

4 手術の既往があること。

5 外出の機会が減っていること。

  

解答

1:×

2:○Bさんが「転びそうで怖い」といっているので、この訴えにこたえることが最優先です。

3:×

4:×

5:×

 

問題63  Cさん(83歳、女性)は、アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimers type)で、介護老人保健施設に入所している。最近、もの盗られ妄想がひどくなり、「時計がない」「金の時計だから盗まれた」「嫁が盗んだに違いない」と言い、週末に訪れる長男の妻のDさんに対して大声で、「返して」と言っている。

Cさんへの介護目標として、最も適切なものを1選びなさい。(類似過去問で出題済み)

1 行動・心理症状(BPSD)を改善する。

2 Dさんの汚名を晴らすことができる。

3 Dさんと穏やかに過ごすことができる。

4 説明を受けて理解することができる。

5 興奮時は薬で鎮静を図る。

 

解答

1:×

2:×

3:○長男の妻のDさんとの関係を良くすることが妄想の改善にもつながるので、これを介護目標とします。

4:×

5:×

 

問題64 介護計画に関する次の記述のうち、最も適切なものを1選びなさい。(類似過去問で出題済み)

1 生活課題を解決するための方法を計画する。

2 効果があればアセスメント(assessment)せずに計画する。

3 日常的な支援以外の方法を計画する。

4 介護福祉職の過去の成功体験をそのまま取り入れて計画する。

5 実現不可能でも目標を持って計画する。

 

解答

1:○

2:×

3:×

4:×

5:×

 

問題65 訪問介護員(ホームヘルパー)が介護計画に基づいて、いつものようにEさん (80歳、男性)に「一緒に洗濯物を干しましょう」と声をかけた。するとEさんが「どうしてそんなことをやらないといけないんだ」と大声をあげた。このようなことが何回も続いた。

この場面の訪問介護員(ホームヘルパー)のアセスメント(assessment)として、最も適切なものを1選びなさい。

1 認知症(dementia)の診断を急いでもらう必要がある。

2 声が外に漏れないように工夫する必要がある。

3 大声をあげる背景を確認する必要がある。

4 決められたことなのでやってもらう必要がある。

5 家族から励ましてもらう必要がある。

 

解答

1:×

2:×

3:○

4:×

5:×

 

問題66 介護過程の評価の実施に責任を持つものとして、最も適切なものを1選びなさい。(類似過去問で出題済み)

1 利用者

2 家族

3 介護福祉職

4 医療関係者

5 行政機関

 

解答

1:×

2:×

3:○

4:×

5:×

 

次の事例を呼んで、問題67,問題68について答えなさい。

{事例}

Fさんは10年前、パーキンソン病(Parkinson disease)と診断された。ADL(Activities of Daily Living:日常生活動作)全般に、動作がゆっくり時間がかかる。Fさんは大柄だが、長女は小柄でやせており、入浴介助が難しい。訪問介護(ホームヘルプサービス)を週3回(入浴介助、長女が留守の時の調理)、通所リハビリテーションを週1回、配食サービスを週1回利用している。居宅介護サービス計画の方針は、Fさんの体調に考慮しながら、住み慣れた自宅で安心して暮らせるように支援することである。ある日、長女から「お弁当を食べていないことが時々ある」「お父さんが重くて腰が痛い」「そろそろ施設入所を考えている」と話があった。

訪問介護員(ホームヘルパー)はFさんの声が小さく、言葉がはっきりせず聞き取りにくくなったと感じている。

 

問題67 訪問介護員(ホームヘルパー)は、居宅介護サービス計画の変更を提案したいと考えている。

Fさんの主観的情報を得る方法として、正しいものを1つ選びなさい。

1 体重を測定する。

2 Fさんの考えを聞く。

3 食事摂取量を確認する。

4 表情から気持ちを推測する。

5 長女に息子の協力の有無を聞く。

 

解答

1:×

2:○

3:×

4:×

5:×

 

問題68  チームアプローチ(team approach)での訪問介護員(ホームヘルパー)の役割として、最も適切なものを1選びなさい。

1 配食サービスをやめて、訪問介護(ホームヘルプサービス)を増やすように計画を変更する。

2 施設への入所手続きを代行する。

3 浴室を改修する見積もりを業者に依頼する。

4 本人と家族の思いをケアカンファレンス(care conference)で報告する。

5 訪問介護員(ホームヘルパー)の腰痛予防対策をケアカンファレンス(care conference)で話し合う。

 

解答

1:×

2:×

3:×

4:○

5:×


第26回筆記試験(平成26年1月26日)

【介護過程】8問 61〜68問題

 

問題61 介護過程に関する記述のうち、最も適切のものを1つ選びなさい。

 

1 介護職の経験に基づく実践の方法を、文章化することである。

2 ケアプランを立案することである。

3 施設などで集団のケアを実践することである。

4 介護の目標を実現するための、客観的で科学的な思考と実践の過程のことである。

5 介護職が望む、よりよい生活を実現することである。   

 

解答

1:×

2:×

3:×

4:○介護過程は、質の高い介護実践を達成させるためのプロセスであり、介護を進めていく上での手順や経過という意味です。

プロセスはアセスメント、課題の明確化、計画、実施、評価となり、専門知識に基づき、なおかつ客観的であることが必要とされ、課題達成のための根拠を明確にする思考が極めて重要となります

5:×

 

問題62 利用者Nさんの主観的情報を介護職が記録したものとして、適切なものを1つ選びなさい。

 

1 Nさんは、「何となく気持ちが悪い」と言った。

2 Nさんは、息づかいが荒く苦しそうだ。

3 Nさんは、主食を半分、副食を全量摂取した。

4 Nさんは、休むことなく廊下を3往復した。

5 Nさんは、朝の体温が37.5度で高めだった。    

 

解答

1:○主観的情報は「利用者の言ったことをそのまま書く」という情報のことです。

2:×客観的情報(利用者がしたこと、利用者の状態など)

3:×客観的情報(利用者がしたこと、利用者の状態など)

4:×客観的情報(利用者がしたこと、利用者の状態など)

5:×客観的情報(利用者がしたこと、利用者の状態など)

 

問題63 生活上の課題に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

 

1 課題が複数ある場合は、優先順位をつける。

2 潜在的なものは取り上げない。

3 問題解決思考では明暗化できない。

4 個人因子による課題よりも環境因子による課題を優先する。

5 課題を抽出するためには、1つの情報を解釈すればよい。   

 

解答

1:○

2:×潜在的な課題こそ重要です。

3:×問題解決思考とは「みずから疑問分を作ってそれに答えを出す」という考え方です。言い換えると問題提起をして、解決していく思考法ということになります。これにより課題が明確化されます。

4:×「個人因子」「環境因子」、を含めて生活課題に取り組むことが大切です。

5:×多面的に情報を分析し解釈することが大切。

 

問題64 介護計画の立案に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

 

1 今までの生活習慣は考慮しない。

2 実施方法は抽象的に表現する。

3 介護職の意向を優先する。」

4 利用者と家族の意向を反映する。

5 計画の見直しの時期は決めない。   

 

解答

1:×もちろん考慮する。

2:×具体的に

3:×家族や利用者の意向が反映されなければなりません。

4:○

5:×計画の期間や見直しの時期は決めておきます。

 

参考

介護計画立案に関する過去問題を紹介します

問題 介護計画の立案に関する次の記述のうち、適切でないものを一つ選びなさい。

 

1 本人の今までの暮らしに着目する。

2 本人が望む生活の実現を目指す

3 介護従事者の意向を優先する。

4 家族の意向を反映する。

5 状況に応じて変更する。

 

解答3

1:○正解です。介護計画の立案にあたってはしっかりとした観察、アセスメントを実施して、その人に対するニーズを明確にしてから、具体的な計画を立てなければなりません。ですから本人の生活歴に着目することは大切なことです。

2:○当然ですね。

3:×介護計画は利用者のニーズを明確にしてから、具体的な計画を立てなければなりません。そのためには利用者や家族の意向が優先されなければなりません。

4:○家族や利用者の意向が反映されなければなりませんね。

5:○介護計画は決定したらそれをやり通すというものではなく必要に応じて柔軟に変更していくものです。

 

問題65 介護記録に関する記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

 

1 予測できることは事前に記録する。

2 家族の言動は記録しない。

3 介護職が判断した内容も記録する。

4 利用者の気持ちを憶測して記録する。

5 介護計画どおりに実施した場合は記録しない。   

 

解答

1:×おこった事実のみを記録するので、予想を記録するのは不適切

2:×家族の言動も介護の参考となるので記録をします。

3:○

4:×推測は書かないようにします。

5:×計画どおり実施できたこと、できなかったことすべて記録します。

 

参考 介護記録に関する過去問題を紹介します。

問題 介護記録に関する次の記述のうち、適切なものを一つ選びなさい。

 

1 筆記用具として、鉛筆を用いた。

2 行なった介護記録に、記録者の署名をした。

3 利用者が、施設を退所するときに、利用者記録を破棄した。

4 記録者の憶測を含めて、利用者の反応を記録した。

5 訂正、記録を修正液で消してから行なった。

 

解答

1:×介護記録などの公的記録に鉛筆を用いることは、簡単に消すことができるので偽造や 改ざんを防止する観点から望ましくありません。

2:○介護記録の署名があることにより、介護に関する問題がおきたときに責任の所在を明確にすることができます。

3:×介護保険などの各サービスの「運営基準」には記録の規定がありますが「サービス完結の日から2年間保存しなければならない」という規定がありますので施設退所時に破棄してはいけません。

4:×憶測を含めた記録をすると、本当の記録にはなりません。あるがままを記録することが原則となります。

5:×修正液で消してしまうのは偽造や改ざんの防止の観点から望ましくはありません。

 

問題66 介護計画の評価に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

 

1 責任者は、介護支援専門員である。

2 短期目標は、評価の際の基準になる。

3 利用者と家族の意向は参考にしない。

4 決められた日以外に行うことはない。

5 結果を重視して、実践課程は評価しない。   

 

解答

1:×

2:○短期目標」は、解決すべき課題及び長期目標を段階的に対応し解決に結びつけるものであり評価の時の基準となります。

3:×

4:×

5:×

 

次の事例を読んで、問題67、問題68について答えなさい。

 

<事例>

 Sさん(65歳、女性)は、介護老人保健施設に入所している。脳梗塞の後遺症として、右片麻痺があり、認知症がある。普段の体温は36度、血圧は140/80mmHG程度で安定している。認知症の症状に波があり、良い時と悪い時がはっきりしている。ろれつが回らず言葉がはっきりしない、ちょっとしたことで泣いたり、急に怒り出したりするときもある。

 上着は自分で着ることができるが、ズボンの上げ下げに時間がかかる。トイレに行きたいとたびたび訴えるが、間に合わずに漏らしてしまうこともある。膀胱・尿道に疾患や障害はない。便秘のため座薬が処方されているが、本人は嫌がっている。また、下着が汚れることを気にして、水分をあまりとろうとしない。

介護目標として、「便秘が改善する」ことを掲げた。

 

問題67 Sさんに関する情報の解釈として、最も適切なものを1つ選びなさい。

 

1  着衣失行がある。

2  構音障害がある。

3  更年期障害がある。

4  体温調節機能障害がある。

5  パーソナリティ障害がある。

 

解答

1:×

2:○構音障害は生活している環境において使われている言葉が正しく構音できず、周りの人々に言いたいことが伝わらない障害です。「ろれつが回らず言葉がはっきりしない」と文中にあるのでこれが正解。

3:×

4:×

5:×

 

問題68 介護目標に対する支援方法の記述として、適切なものを1つ選びなさい。

 

1  緩下剤の服用を促す。

2  水分を多めに摂取する。

3  朝食後、トイレで便座に座る。

4  ストレッチ体操を一部介助する。

5  朝食前に、腹部を10〜20回、時計回りにマッサージする。 

 

解答

1:×

2:○水分を取りたがらないと文中にあるが、水分不足便秘の可能性があるので、支援方法の記述として適切。

3:×

4:×

5:×

 

第25回筆記試験

【介護過程】(8問)

 

問題61 介護過程の展開に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 介護計画を立ててから、利用者にどのような生活を送りたいのかを聞く。
2 介護職は利用者の健康状態を把握しなくてよい。
3 利用者の「やりたいこと」や「できること」を含めて、アセスメント(assessment)する。
4 他の利用者とのトラブルが予測される場合には、利用者本人の「やりたいこと」は支援内容から外す。
5 利用者が満足していれば、計画の評価は行わなくてよい。

解答
1:×計画を立てる前に利用者の希望を聞くことが大原則です。(アセスメント→立案)
2:×健康状態の把握もアセスメントの一つになります。
3:○アセスメントに含まれるものは、健康状態、希望や願い、生活状況などが含まれます。
4:×利用者の「やりたいこと」を尊重し支援内容にいれます。
5:×利用者の満足、不満足にかかわらず計画の評価は行わなければいけません。

問題62 食事の摂取量が急に減少した利用者のアセスメント(assessment)に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 栄養状態が悪くなるので、食事を残さず食べることが必要である。
2 食べないと免疫力が低下する恐れがあることを、説明する必要がある。
3 経管栄養を行うことを、医療者と検討する必要がある。
4 最近の言動の変化について、観察する必要がある。
5 自然に摂取量が増えるのを見守る必要がある。

解答
1:×摂取量が減少した原因を追及することが大切。
2:×同上
3:×同上
4:○
5:×摂取量が減少した原因を追及し対処します。

問題63 夜間はおむつに排泄していた利用者が、ポータブルトイレで排泄することを目指して、介護計画を立案した。介護目標の記述として、適切なものを1つ選びなさい。
1 夜間はポータブルトイレで排泄できる。
2 夜間はポータブルトイレで排泄するように、理解させる。
3 夜間はポータブルトイレをベッドサイドに置く。
4 夜間はポータブルトイレでの排泄の介護をする。
5 夜間はおむつで排泄させない。

解答
1:○介護目標の最大の到達点(ゴール)は利用者自身の力でポータブルトイレで排泄できるということです。
2:×
3:×
4:×
5:×

問題64 モニタリング(monitoring)の内容として、適切なものを1つ選びなさい。
1 計画どおりに実施できているかどうかを点検する。
2 利用者が主体的に取り組める目標を設定する。
3 実施する介護について、利用者や家族に説明する。
4 利用者の「できること」の情報を収集する。
5 目標が達成された後に、介護過程を集結させる。

解答
1:○モニタリンは@計画どおりに支援が実施されているかA目標に対する達成度はどうかBサービスや種類内容は適切かC利用者に新しい課題は生じているかD利用者等の満足度などについて確認を行うことを意味しています。

2:×
3:×
4:×
5:×

参考:モニタリングとは→@計画どおりに支援が実施されているかA目標に対する達成度はどうかBサービスや種類内容は適切かC利用者に新しい課題は生じているかD利用者等の満足度などについて確認を行うことを意味しています。


問題65 評価に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
1 利用者本人には、評価を伝えない。
2 利用者の反応の評価はしない。
3 計画を立てたが実施しなかったものは、評価はしない。
4 目標が達成されれば、評価はしない。
5 他の利用者の目標達成度と比較した評価はしない。

解答
1:×当然本人に評価を伝えなければいけません。
2:×反応も評価の一部となります。
3:×実施したもの、しなかったもの含めて評価の対象となります。
4:×達成されても評価の対象となります。
5:○利用者個人の目標をたてるので、他の利用者の比較をした評価は意味がありません。

問題66 Nさん(80歳、男性)は、3か月前に肺炎(pneumonia)で2週間入院をし、杖歩行となった。Nさんは、自宅で一人暮らしをしているが、週2回の訪問介護(ホームヘルプサービス)を受けることになった。訪問介護員(ホームヘルパー)が訪問すると、部屋の中は衣服やごみなどが散乱しているが、「面倒だ」と言って片付けようとしない。
 Nさんの自宅のようすを観察したときの、客観的情報の記録として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 部屋は衣服やごみが散乱していて汚い。
2 部屋は衣服やごみが散乱しているが、片づけようとしない。
3 部屋は衣服やごみが散乱していて、転倒の可能性がある。
4 片づけることが嫌いなので、部屋は衣服やごみが散乱している。
5 部屋は衣服やごみが散乱していて、生活しづらそうである。

解答
1:×
2:○「面倒だ」と言って片付けようとしない。そこに最大の問題点があり、観察の記録として適切です。
3:×
4:×
5:×

問題67 Sさん(87歳、男性)は、介護老人福祉施設に入所している。下肢筋力の低下によって、歩行時につまづいたり、ふらついたりするようすが見られる。Sさんは「できるだけ歩いて生活し続けたい」と望んでいて、この希望に基づいて長期目標が設定された。また、短期目標は「転倒しない」と設定された。
 この長期目標・短期目標に応じた支援内容・方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 居室の床にセンサーマットを敷く。
2 職員と施設内を散歩する。
3 車いすを使用する。
4 歩行時にはスリッパを履く。
5 日中は居室で過ごす。

解答
1:×
2:○最初に実施しなければならないのは、歩行にかかわる施設内の環境アセスメントです。
3:×
4:×
5:×

問題68 チームアプローチ(team approach)に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
1 他のチームメンバーの役割は、知らなくてよい。
2 医療職は、チームアプローチ(team approach)を主導する。
3 チームメンバーの人数は、決まっている。
4 利用者は、チームアプローチ(team approach)の中心である。
5 ボランティアは、チームメンバーにはなれない。

解答
1:×他のメンバーと連携し情報の共有化をはかります。
2:×各職種が対等な立場で、適切な支援がなされるようにします。
3:×決まっていません。必要におうじて増減することがあります。
4:○利用者がチームアプローチの中心でそのまわりに介護福祉士、ケアマネ、医師、看護師、栄養士、ソーシャルワーカー、ボランティアなどがチームのメンバーとなります。
5:×ボランティアもチームのメンバーとなります。

第24回筆記試験

【介護過程】(8問)

 

問題61 介護過程の意義と目的に関する次の記述のうち、適切でないものを一つ選びなさい。

1 根拠に基づいた介護の実践を可能にする。

2 利用者の望むことをすべて取り入れる。
3 利用者の自己実現を目指す。
4 利用者個々に適した介護を提供する。
5 介護の専門性を高める。

 

解答

1:○

2:×希望全てを取り入れるのではなく、提案したり同意を得たりしておこなわるものです。

3:○

4:○

5:○

 

参考

○介護過程の展開の目的は「アセスメント→計画の立案→実施→評価」のプロセスを繰り返すことによって、利用者の望む生活の実現を支援すること。生活全般を自立してもらうことと、身体機能を自立してもらうことの2つの意味がある。

○介護過程の意義は客観的で科学的な介護が可能になること、誰が行っても一定レベルのケアが提供できること、要介護者の参画と同意を得て行うものであり、利用者主体のケアが実践できること。その人らしいよい生活が営めること、根拠(エビデンス)に基づいた介護の実践が可能なること、介護の専門性が高められること、等がある。

 


問題62 介護過程における情報収集とアセスメントに関する次の記述のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。
1 主観的情報は分析しない。

2 情報の解釈は個別性を一般化することである。

3 情報は関連づけず、一つ一つ解釈する。

4 生活課題が複数ある場合は、一つに絞る。

5 生活課題を明らかにすることが支援の根拠となる。

 

解答

1:×主観的情報及び客観的情報も分析します。

2:×各人がそれぞれに個別性のある問題を抱えているので一般化せず個別化しなくてはいけません。

3:×関連づけて解釈するのが正しいのでは。

4:×そもそも課題が複数あるのに、一つにまとめることには無理があります

5:○

 

問題63 情報収集とアセスメントをする際に介護職に必要なこととして、適切でないものを一つ選びなさい。

1 倫理観

2 観察力

3 推測力

4 先入観

5 判断力

 

解答

1:○倫理観とは、人が持つ善悪・モラルの判断規準のことです。

2:○観察力とは観察する能力・力量のことですが、事実を意識的に見る努力が必要となります。

3:○推測力とは状態がもたらすと思われる結果を予測できる力のことをいいます。

4:×先入観とは誤った思い込みをすることで、これを持つことにより妥当性に欠ける 評価 ・ 判断 などの原因となので良くありません。

5:○特に介護の世界では緊急なことが多いので、どの方法が最もベストなのか臨機応変に判断できる力が必要となってきます。

 

これは、情報収集とアセスメントをする際に介護職に必要なことを簡潔にまとめた問題です。このまま覚えておいたほうがいいでしょう。

 

問題64 介護過程における生活課題と目標に関する次の記述のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。

1 生活課題は利用者の望む生活を実現するために解決すべきことである

2 生活課題は生活上の困難を発生させている原因のことである

3 長期目標は実現が不可能なものであってもよい

4 短期目標は介護職の行動目標である

5 目標を達成するまでの期間は設定しない

 

解答

1:○

2:×

3:×

4:×

5:×

 

問題65 介護計画を立案する際の留意点として、適切でないものを一つ選びなさい

1 利用者の同意を得る。

2 計画した内容は変更しない。

3 長期目標と短期目標は連動させる。

4 利用者に及ぼす効果を予測する。

5 計画は具体的な内容にする。

 

解答

1:○利用者の同意をえて計画は立案されなければなりません。

2:×介護計画の変更は必要に応じて変更することもあります。

3:○

4:○

5:○


問題66 「便秘が解消でき、苦痛なく排便できる」という目標を達成するために把握すべき内容として、優先度の低いものを一つ選びなさい。
1 トイレでの座位保持の状況。
2 飲食の内容・量。
3 体温の変化。
4 便の量・性状。
5 日中の活動状況。

 

解答

1:○

2:○

3:×

4:○

5:○

 

問題67 介護老人福祉施設に入所しているAさん(75歳。男性)は認知症と診断されている。頻尿であり夜間に2〜3度目を覚まし、施設の廊下をうろうろしていて、朝、部屋へ行くと悪臭があり、ごみ箱の中に排尿していることが続いている。トイレでの排泄を目標としたアセスメントの視点として、適切でないものを一つ選びなさい。

1 尿意

2 水分摂取量

3 トイレの場所の認知状況

4 夜間の睡眠状態

5 口腔の清潔の状態

 

解答

1:○頻尿では一日に何回も尿意を感じるのでその把握が重要となってきます。

2:○水分を摂る量が多くなると、当然尿の量が多くなり頻尿の原因になります。分の摂取量をコントロールすれば問題が解消されることがあるので水分摂取のアセスメントが大切です。

3:○

4:○夜間頻尿は、回数が増えるにつれ睡眠の質が低下し睡眠障害を引き起こしかねません。

5:×排泄の目標と口腔の清潔の状態の把握には関連性がありません。

 

問題68 介護過程とチームアプローチに関する次の記述のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。

1 他職種と目的を共有することはない。

2 チーム内ではどの専門職も同じ視点で利用者を理解する。

3 他職種と情報交換し利用者の生活課題を明確化する。

4 ボランティアはチームの一員にしない

5 チームメンバーは固定している

 

解答

1×:他職種と目的を共有することが大原則です。

2:×それぞれの専門職の視点で理解することが大切です。

3:○

4:×ボランティアもチームの一員となりえます。

5:×必要なサービスが増えてくる過程で、その専門誌が必要な専門職が追加されることもあるので、メンバーは固定するわけではありません。

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