総合問題(過去の事例問題を集めました。過去6回まで(第27回含む)の事例問題を紹介します。)

事例問題は難しい問題はあまりありません。いかに早く問題文を理解して正解を導くか? 過去問題を何度も繰り返しその練習をしてください。

 

第27回試験 【総合問題】12問 109〜120問題

 (総合問題1

 次の事例を読んで、問題109から問題111までについて答えなさい。

 〔事例〕

 Gさん(75歳、男性)は、妻と穏やかに暮らしていた。ドライブが趣味で、妻が買い物に行くときは送り迎えをした。妻の買い物がない日には、いつも近くのUコミュニティセンターで、仲間達と囲碁や将棋をしていた。

そんなGさんが、半年前から Uコミュニティセンターに行かない日が多くなり、家の中をうろうろしたり、妻に買い物に行く時間を何度も確認し、車の(かぎ)を探し回ることが多くなった。2か月ほど前、買い物の後で家に帰る道が分からなくなり、同じ道を行ったり来たりしているので、妻が、「次の路地に入ってください」と言うと、「分かっとる」と大声をだした。家に到着すると「今年は免許更新の年だ」と言った。心配した妻が、かかりつけのH医師にGさんの診察を依頼した。アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimers type)と診断され、その後、要介護1と認定された。現在、訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用し、妻は訪問介護員(ホームヘルパー)がいる間に買い物に出かけている。

 

問題109 妻は、Gさんのことが心配でなかなか自宅を空けることができない。

妻が自宅から気軽に相談できる機関として、最も適切なものを1選びなさい。

1 高齢者生活福祉センター

2 地域活動支援センター

3 市町村保健センター

4 認知症コールセンター

5 認知症介護研究・研修センター

 

解答

1:×

2:×

3:×

4:○認知症コールセンターは認知症の本人や家族が気軽に利用できる電話相談としては、2009年度から、都道府県及び指定都市を単位として開始されたものです。

5:×

 

問題110 妻は交通事故を心配して、1日も早く車の運転をやめさせたいと考えている。

現在のGさんの状況について、訪問介護員(ホームヘルパー)の妻に対する助言として、最も適切なものを1選びなさい。

1 車の(かぎ)を隠すことを勧める。

2 Gさんに断りなく車を処分することを勧める。

3 「免許更新期間は過ぎましたよ」とGさんに言うように勧める。

4 近くの警察署に相談することを勧める。

5 「あなたの運転は怖いから乗りません」とGさんに言うように勧める。 

 

解答

1:×

2:×

3:×

4:○平成25年6月14日に公布された改正道路交通法の一部が施行され、認知症、統合失調症やてんかんなどにかかっている運転者を対象とした新しい制度がスタートしました。改正道路交通法では、認知症等を診断した医師による運転免許証に係る任意の届出制度が開始されました。道路交通法の所管は警察であることから、警察署での相談を勧めることが妥当かと思います。

5:×

 

問題111 妻はGさんと、自宅でできるだけ長く生活したいと考えている。また、自分が旅行などで一定期間家を空けることができるのかと心配している。

妻の心配に対応する介護保険サービスとして、最も適切なものを1選びなさい。

1 短期入所療養介護

2 通所リハビリテーション

3 通所介護(デイサービス)

4 認知症対応型通所介護

5 訪問看護

 

解答

1:○利用者が可能な限り自宅で自立した日常生活を送ることができるよう、自宅にこもりきりの利用者の孤立感の解消や心身機能の維持回復だけでなく、家族の介護の負担軽減などを目的として利用するのが「短期入所療養介護」です。また、妻が「自分が旅行などで一定期間家を空けることができるのかと心配」しているので、このサービスの利用が最も適しています。

2:×

3:×

4:×

5:×

 

(総合問題2

 次の事例を読んで、問題112から問題114までについて答えなさい。

 〔事例〕

Jさん(80歳、女性)は3年前にレビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)と診断され、要介護3と認定された。次第に徘徊(はいかい)することが多くなって、夫(88歳)が介護することは難しくなり、現在は認知症対応型共同生活介護(グループホーム)を利用している。

Jさんは、「先生が怖い顔をしてあっちから歩いてくる」など、実際にはないことを口にしていた。Jさんはグループホームから出て行き、Vコンビニエントストアで発見されたことが1回ある。

家族の了承を得て、GPS追跡機をJさんの身につけてもらうことにした。また、地域のネットワークを利用して、Jさんが発見されたVコンビニエントストアの店員、地域の民生委員、自治会、老人クラブなどに呼びかけ、一人で歩いているJさんを見かけたときは、グループホームに連絡を入れてもらうことにした。一方で、介護福祉職は,Jさんが外出したいときには、付き添って外出していた。

  

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問題112 Jさんに見られる症状として、正しいものを1選びなさい。

1 感情失禁

2 奇異行動

3 無動

4 無言

5 幻視

 

解答

1:×感情失禁とは、些細なことで大喜びしたり激怒するなど、喜びや怒りなどの感情が正常の人々よりも簡単に多く出てしまうことです。

2:×奇異行動とは、奇声を発したり 異常な行動をしたり あきらかに普通とは違う行動のことです。

3:×無道は歩きだしの第一歩は出ない事ですが、パーキンソン病の特徴的な症状の1つでもありますね。

4:×無言とは話しかけられても言葉を発しない状態です。

5:○幻視とは、実際にはないものが、あるように見えることです。「先生が怖い顔をしてあっちから歩いてくる」というのは、まさに幻視です。

 

問題113 地域の住民から、「Jさんに似た人をW橋のそばで見かけました」と連絡が入った。W橋はVコンビニエントストアから2kmほど離れている。JさんのGPS追跡機が居室から見つかったが、Jさんの姿はグループホーム内に見あたらなかった。

この時点で、介護福祉職がとるべき対応として、最も適切なものを1選びなさい。

1 グループホームで帰ってくるのを待つ。

2 休暇中の職員全員に出勤してもらう。

3 地域のネットワークに協力を依頼する。

4 Jさん宅に探しにいく。

5 VコンビニエントストアでJさんが来るのを待つ。  

 

解答

1:×

2:×

3:○認知症になると、道を間違えたり、自分がどこにいるのかわからなくなり、その結果家に帰れなくなる方もいます。このような時、地域のネットワークがあり見守ることによって、安心・安全な暮らしを確保し、介護する家族の負担の軽減を図ることができます。

4:×

5:×

 

問題114 JさんはW橋近くで無事に発見された。グループホームの職員は今後のJさんへの対応について話し合いを行った。

介護福祉職のJさんへの対応として、最も適切なものを1選びなさい。

1 Jさんの居室に(かぎ)をかけ、居室の中で過ごしてもらう。

2 無断外出がたくさんの人に迷惑がかかることを伝え、反省を促す。

3 Jさんの一日の生活リズムを再確認する。

4 グループホームの利用をやめるように勧める。

5 今後出かけるときは、職員に声をかけるように伝える。

 

解答

1:×虐待行為になってしまいます。

2:×反省を促すことにより、本人はますます不安感や孤独感を増すことになります。その結果さらに行動・心理症状が出現し、認知症を進行させるという悪循環に陥ってしまいます。

3:○昼夜のリズムができているかの確認は、認知症を悪化させないためにも大切なことです。

4:×互いに役割を分担しながら、共同で自立した生活を送ることで、症状の改善を図ることができるので利用をやめるように勧めるのは不適切です。

5:×認知症の人は昨日話をしたということ自体を完全に覚えられず、しかも忘れたという行為に対する自覚がないことが特徴です。出かける時に声かけを伝えることは不適切です。

 

(総合問題3)

次の事例を読んで、問題115から問題117までについて答えなさい。

 〔事例〕

Kさん(46歳、男性)は、1年前、事故が原因で全盲となった。失明当時は、自宅にひきこもってしまい、妻と離婚し、仕事も辞めてしまった。

その後、なんとか元の自分の生活を取り戻したいと思って、総合リハビリテーションセンターを利用し始めたが、初めは、受傷による心理的な影響が大きく、積極的に訓練に参加することができなかった。

  

問題115 センターの介護福祉職のKさんへの対応として、最も適切なものを1選びなさい。

1 他の視聴覚障害者も頑張っていることを伝える。

2 1日でも早く一人で歩くことができるように励ます。

3 センター内の視覚障害者の集いへの参加を勧める。

4 障害者スポーツの参加を勧める。

5 経済的な支援やサービスに関する制度について説明する。

 

解答

1:×

2:×

3:○最初の対応として、同じ境遇の仲間が集い、抱えている悩みや問題を話し合い、共に励まし支えあうのがねらいである集いの参加を勧めることは適切です。

4:×

5:×

 

問題116 Kさんとのコミュニケーションを図るためのセンターの介護福祉職の対応として、最も適切なものを1選びなさい。

1 話したり、手で触れたりしてコミュニケーションを図る。

2 読話を用いてコミュニケーションを図る。

3 点字を用いてコミュニケーションを図る。

4 Kさんの話をうなずきながら聞く。

5 「あれ」、「これ」という指示代名詞を用いてコミュニケーションを図る。 

 

解答

1:○

2:×読話とは相手の口の動きを見て、話の内容を理解することであるが、kさんは視覚障害をもっているので適当ではありません。

3:×点字でもコミュニケーションは可能ですが、kさんは会話できる状態であり適当ではありません。

4:×視覚障害であるので、うなづいてもコミュニケーションは成立しません。

5:×「あれ」、「これ」という表現より、具体的な表現を用います。

 

問題117 センターの介護福祉職のアドバイスなどもあり、Kさんは徐々に歩行訓練、日常生活活動訓練、点字訓練、音声ソフトを導入したパソコンの訓練等を行うことができるようになった。

また、Kさんは、比較的早く、盲導犬と生活する訓練を受け、現在、盲導犬と一緒に自宅で生活することが可能になった。Kさんがいつも相談に行っている地域活動支援センターの職員から盲導犬とその利用者への接し方について一般の人に話して欲しいと依頼された。

Kさんが話す内容として、最も適切なものを1選びなさい。

1 盲導犬がそばにいれば困ることはないので、視覚障害者に話しかけないで欲しい。

2 仕事中の盲導犬に声をかけて励まして欲しい。

3 仕事中の盲導犬に水や食べ物を与えて欲しい。

4 盲導犬が通路をふさぐなどの困った行動をしていても、黙って見ていてほしい。

5 盲導犬がハーネス(harness)をつけているときは、仕事中なので見守ってほしい。

 

解答

1:×

2:×

3:×

4:×

5:○盲導犬が体につけている白い胴輪をハーネスといいます。ハーネスを通して盲導犬の動きが盲導犬ユーザー(使用者)に伝わり、安全に歩くことができます。


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(総合問題4

次の事例を読んで、問題118から問題120までについて答えなさい。

〔事例〕

Lさん(45歳、男性)は30歳の(ころ)、統合失調症(schizophrenia)と診断された。両親と弟がいるが、関係が悪く、現在は両親の家の近くにアパートの一室を借りて住んでいる。

精神状態が悪くなると、(だれ)かが襲ってくると思い込み、部屋から一歩も出ることができなくなる。その結果、部屋のゴミがいっぱいで、Lさんが寝る場所以外はゴミで埋められていた。

心配した母親は相談支援専門員に状況を話した。相談支援専門員が、Lさんに障害支援区分の認定を受けてもらったところ、区分3と判定された。A訪問介護員が派遣されることになった。

LさんはA訪問介護員が部屋に入ることは受け入れたが、家事の支援は受け入れなかった。A訪問介護員は粘り強くLさんの話を聞き、「Lさんのいる場所と私がいる場所くらいは作りたい」と伝えた。その結果、Lさんと一緒にゴミを少し片づけることができた。A訪問介護員は、Lさんの定期的な通院にも付き添うことができるようになった。Lさんは服薬もしっかりとするようになってきた。 

 

問題118  精神状態が悪くなったときのLさんの症状として、正しいものを1選びなさい。

1 幻覚

2 妄想

3 せん妄(delirium)

4 思考途絶

5 感情鈍麻

 

解答

1:×幻覚は、その場にないものを実際にあるように知覚することを言います。この場合、実際には「襲ってくる誰か」は見ていないので幻覚とはいえません。

2:○「誰かが襲ってくる」などと事実と異なることを、事実であると確信しており、理詰めで説得することの困難な状態が「妄想」です。

3:×せん妄は、意識が混濁して、幻覚や錯覚がみられる状態のことで、大声で騒いだり、人を呼んだりすることがあります。

4:×思考途絶とは突然、思考の流れが途切れてしまう状態です。話の途中で突然黙り込んだり、途切れたところから唐突に話し出したりします。

5:×感情鈍麻とは、外界に対して無関心で、本来であれば情動変化を引き起こすような刺激を受けても、感情を表すことができない状態をいいます。

 

問題119 Lさんは移動のときに見守りが必要である。

Lさんの定期的な通院に付き添うことが可能となるサービスとして、最も適切なものを1選びなさい。

1 居宅介護

2 同行援護

3 生活介護

4 自立訓練

5 療養介護

 

解答

1:○居宅において、入浴、排せつ及び食事等の介護、調理、洗濯及び掃除等の家事並びに生活等に関する相談及び助言、通院、その他の生活全般にわたる援助を行います。

2:×

3:×

4:×

5:×

(参考)

居宅介護

居宅において、入浴、排せつ及び食事等の介護、調理、洗濯及び掃除等の家事並びに生活等に関する相談及び助言、通院、その他の生活全般にわたる援助を行います。

同行援護

視覚障害により、移動に著しい困難を有する障害者等につき、外出時において、当該障害者等に同行し、移動に必要な情報を提供するとともに、移動の援護、排せつ及び食事等の介護その他の当該障害者等が外出する際に必要な援助を適切かつ効果的に行います。

生活介護

障害者支援施設等において、入浴、排せつ及び食事等の介護、創作的活動又は生産活動の機会の提供その他必要な援助を要する障害者であって、常時介護を要するものにつき、主として昼間において、入浴、排せつ及び食事等の介護、調理、洗濯及び掃除等の家事並びに生活等に関する相談及び助言その他の必要な日常生活上の支援、創作的活動又は生産活動の機会の提供その他の身体機能又は生活能力の向上のために必要な援助を行います。

自立訓練(機能訓練)

身体障害を有する障害者につき、障害者支援施設若しくはサービス事業所に通わせ、当該障害者支援施設若しくはサービス事業所において、又は当該障害者の居宅を訪問することによって、理学療法、作業療法その他必要なリハビリテーション、生活等に関する相談及び助言その他の必要な支援を行います。

自立訓練(生活訓練

知的障害又は精神障害を有する障害者につき、障害者支援施設若しくはサービス事業所に通わせ、当該障害者支援施設若しくはサービス事業所において、又は当該障害者の居宅を訪問することによって、入浴、排せつ及び食事等に関する自立した日常生活を営むために必要な訓練、生活等に関する相談及び助言、その他の必要な支援を行います。

療養介護

病院において機能訓練、療養上の管理、看護、医学的管理の下における介護、日常生活上の世話その他必要な医療を要する障害者であって常時介護を要するものにつき、主として昼間において、病院において行われる機能訓練、療養上の管理、看護、医学的管理の下における介護及び日常生活上の世話を行います。また、療養介護のうち医療に係るものを療養介護医療として提供します。

問題120  LさんとA訪問介護員との信頼関係ができ、部屋の中もきれいに片づいた。

Lさんはこの後の生活についての漠然とした不安をA訪問介護員に相談するようになった。Lさんを交えた支援会議の前に、担当の相談支援専門員とサービス提供責任者、A訪問介護員が会議を開いた。

A訪問介護員が提案する内容として、最も適切なものを1選びなさい。

1 両親と話し合い、一緒に住むこと

2 仕事を見つけるために、公共職業安定所(ハローワーク)に行くこと

3 地域活動支援センターの利用

4 共同生活援助(グループホーム)の利用

5 継続的な服薬管理のための短期間の入院

 

解答

1:×「両親と弟がいるが、関係が悪く、現在は両親の家の近くにアパートの一室を借りて住んでいる」とあるので困難と思われます。

2:×仕事に就ける状況ではないと思われます。

3:○地域活動支援センターは障害者自立支援法によって定められた、障害によって働く事が困難な障害者の日中の活動をサポートする福祉施設です。

4:×グループホームは世話人が配置され、家事支援、日常生活の相談などがおこなわれるものです。しかし、「家事の支援は受け入れなかった」とあるのでグループホームの利用は難しいと思われます。
5:×「Lさんは服薬もしっかりとするようになってきた。」とあるので、入院は不必要と思われます。 


第26回試験 【総合問題】12問 109〜120問題
(総合問題1

 次の事例を読んで、問題109から問題111までについて答えなさい。

 〔事例〕
 Jさん(36歳、男性)は、6歳の時、大学病院で精神(発達)遅滞の判定を受け、療育手帳(重度)が交付された。

 両親はJさんに必要以上の世話をし、衣服の着脱も介助していた。しかし、両親が高齢になり家庭でJさんの介護が困難になったため、一週間前にJさんは障害者支援施設に入所した。言葉によるコミュニケーションは簡単な単語の理解ができる程度であり、生活全般に指示や見守りが必要である。たばこの吸殻を食べてしまう行為がみられ、吸殻を探して施設の近所まで出歩くなどの行動もみられた。対人関係をうまく築けないようで、なれない人たちの中に入ると、上肢を噛むなどの自傷行為が現れることも分かってきた。

 

問題109 入所当日、Jさんが初めて衣服を着替える時に、介護職が行う支援として、最も適切なものを1つ選びなさい。

 1 Jさんが自分でできるまで待つ。

2 衣服の前後・表裏に印をつける。

3 Jさんの着る順番に衣服を並べておく。

4 Jさんが着てから、間違いを訂正する。

5 Jさんが着られなくなると、そのたびに支援をする。

 

解答

1:×

2:×

3:×

4:×

5:○Jさんのペースに合わせて、できないところだけフォローしていく支援が望ましいです。

 

問題110 日中にJさんが利用しているサービスとして、正しいものを1つ選びなさい。

 1 同行援護

2 生活介護

3 療養介護

4 居宅介護

5 短期入所

 

解答

1:×

2:○「生活全般に指示や見守りが必要である。」との記述があるので、Jさんが自立した日常生活又は社会生活を営むことができるよう、 食事の介護の提供、衣服の交換介助、そして日常生活の維持向上のための提供 その他の便宜を適切かつ効果的に行う生活介護が望ましいと思います。

3:×

4:×

5:×

 

問題111  Jさんは、日中は空き缶つぶしなどの軽作業をしている。介護職が時間ごとに次の行動を支援すると、大きな混乱もなくできるようになり、施設での生活リズムが少しずつ身についてきた。そこで、介護職はJさんが他者と円滑な関係を作れるような支援を提案した。

 この提案した内容として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 出歩かないように、活動範囲は居室に限定する。

2 少人数のレクリエーションを行う。

3 多くの入所者と共同作業を行う。

4 自傷行為がみられた場合、向精神薬の服用を検討する。

5 複雑な作業課題を日中活動として行う。   

 

解答

1:×

2:○「対人関係をうまく築けないようで、なれない人たちの中に入ると、上肢を噛むなどの自傷行為が現れることも分かってきた。」との記述があるので、最初は、少人数のレクリエーションを行い徐々にコミュニケーションがとれるような支援することが望まれます。

3:×

4:×

5:×

 

(総合問題2

 次の事例を読んで、問題112から問題114までについて答えなさい。

 〔事例〕
 Kさん(65)は、夫(70)と二人暮らしをしていた。Kさんは骨粗鬆症(osteoporosis)と診断を受けていたが、最近、約束していたことを忘れるなどの記憶力の低下や人格の変化がみられるようになり、前頭側頭型認知症(Front Temporal Dementia)と診断され、要介護認定で要介護3となった。

 夫は体調を崩して、近所の病院に入院することになった。夫が介護支援専門員(ケアマネージャー)に相談して、Kさんは、夫の入院する病院に併設されている施設に入所した。この施設は、看護、医学的管理の下に介護や機能訓練などを実施している。

 Kさんは施設入所後、介護職の問いかけに返事をしなかったり、急に服を脱ぎ出すなどの行動を繰り返した。日常生活では、すべての動作に見守りと声かけが必要な状態であった。

 

 

問題112  Kさんが入所した施設として、次の中から正しいものを1つ選びなさい。

1 小規模多機能型居宅介護

2 介護老人福祉施設

3 認知症対応型共同生活介護

4 介護老人保健施設

5 救護施設

 

解答

1:×

2:×

3:×

4:○「この施設は、看護、医学的管理の下に介護や機能訓練などを実施している。」との記述があるので、病状が安定している要介護者を対象に、入所者の能力に応じた自立と自宅での生活復帰を目指し、当人の意思を尊重しながら日常生活の世話や看護・医療・リハビリテーションなどのサービスを提供する「介護老人保健施設」です。

5:×

 

問題113  Kさんが自室で急に服を脱ぎだしたときの介護職の対応として、次の記述の中から最も適切なものを1つ選びなさい。

1 服を脱いでいる行動を止める。

2 服を脱がないように説得する。

3 服を脱ぐのは、恥ずかしいことだと伝える。

4 落ち着くまで見守る。

5 服を脱いでいる行動を無視する。

 

解答

1:×

2:×

3:×

4:○頭側頭型認知症の症状として異常な行動をとることがあります。さらに感情的な視野狭窄や思考の硬直化、あるいは被害妄想などがあるので、説得などの行動、行動の制止も難しくなります。「落ち着くまで見守る。」というのが最も適切な対処方法となります。

5:×

 

問題114  夫は体調が回復して退院した。その2日後、夫はしせつをたずねた。夫とKさんが廊下を歩いていると、Kさんは急にバランスを崩し、尻もちをついて転倒した。その時、手はつかなかった。

 Kさんの状況から、最も骨折(fracture)しやすい部位として、適切なものを1つ選びなさい。

1 橈骨

2 鎖骨

3 上腕骨

4 脊椎

5 肩甲骨   

 

解答

1:×

2:×

3:×

4:○「尻もちをついて転倒」との記述があるので脊椎が最も骨折しやすい。

5:×

 

(総合問題3)

 次の事例を読んで、問題115から問題117までについて答えなさい。

 〔事例〕

 Lさん(80)は、妻(75)と二人暮らしである。半年前に脳梗塞(cerebral infarction)を起こし、左片麻痺が残った。時間をかければ、着脱や洗面など、身の回りのことができる。現在、要介護1で、週1回訪問介護(ホームヘルプサービス)を受けている。妻は、70歳ころから軽い心不全(heart failure)がくり返し起きるため、屋内での生活が中心となっている。

 Lさんは、自分でできることは自分でやりたいと思っているが、妻は夫の世話は自分の役割と思って、Lさんが自分でできることでも世話をしてしまう。

 Lさんはお風呂が好きで、脳梗塞(cerebral infarction)を起こす前は、毎日、湯船につかっていた。しかし、自宅の浴槽の縁が浴室の床から遠く、妻の介助では、湯船につかることができないために、退院後はシャワーを使用していた。Lさんは「在宅生活を続けながら、週1回でも湯船につかりたい」と訪問介護員(ホームヘルパー)に話している。

 

問題115  Lさんが起き上がって自分で上着を着ようとしていると、妻が介助して着せた。

 それを見た訪問介護員(ホームヘルパー)の妻への対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 「Lさんはできますよ、次から本人に任せてみましょう」

2 「次からは、私がやりましょう」

3 「Lさんに楽をさせないようにしましょう」

4 「これからも服を着せてあげましょう」

5 「まず、ご自分のことを心配しましょう」

 

解答

1:○

2:×

3:×

4:×

5:×

 

問題116  妻は、訪問介護員(ホームヘルパー)に「おとといの朝、夫が咳をしていたので病院に行き診察を受けましたが、医師から、熱もないし検査結果も心配はないと言われました。念のためベッドに寝かせていますが、自分で寝返りはしています」と話した。

臥床を続けた場合に、最初に現れると予測される身体の状態として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 嚥下障害

2 寝たきり状態

3 筋力低下

4 心不全(heart failure)

5 褥瘡

 

解答

1:×

2:×

3:○最初に現れるのは筋力低下です。ベッド上で安静臥床を続けていると、下肢の筋力は一日でも数パーセント、1週目で20%2週目で40%、3週目で60%も低下します。

4:×

5:×


(
総合問題3)

 

次の事例を読んで、問題115から問題117までについて答えなさい。

 

〔事例〕

 

 Lさん(80)は、妻(75)と二人暮らしである。半年前に脳梗塞(cerebral infarction)を起こし、左片麻痺が残った。時間をかければ、着脱や洗面など、身の回りのことができる。現在、要介護1で、週1回訪問介護(ホームヘルプサービス)を受けている。妻は、70歳ころから軽い心不全(heart failure)がくり返し起きるため、屋内での生活が中心となっている。

 Lさんは、自分でできることは自分でやりたいと思っているが、妻は夫の世話は自分の役割と思って、Lさんが自分でできることでも世話をしてしまう。

 Lさんはお風呂が好きで、脳梗塞(cerebral infarction)を起こす前は、毎日、湯船につかっていた。しかし、自宅の浴槽の縁が浴室の床から遠く、妻の介助では、湯船につかることができないために、退院後はシャワーを使用していた。Lさんは「在宅生活を続けながら、週1回でも湯船につかりたい」と訪問介護員(ホームヘルパー)に話している。

 

 

問題115  Lさんが起き上がって自分で上着を着ようとしていると、妻が介助して着せた。

 それを見た訪問介護員(ホームヘルパー)の妻への対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

 

1 「Lさんはできますよ、次から本人に任せてみましょう」

2 「次からは、私がやりましょう」

3 「Lさんに楽をさせないようにしましょう」

4 「これからも服を着せてあげましょう」

5 「まず、ご自分のことを心配しましょう」

 

解答

1:○

2:×

3:×

4:×

5:×

 

問題116  妻は、訪問介護員(ホームヘルパー)に「おとといの朝、夫が咳をしていたので病院に行き診察を受けましたが、医師から、熱もないし検査結果も心配はないと言われました。念のためベッドに寝かせていますが、自分で寝返りはしています」と話した。

 臥床を続けた場合に、最初に現れると予測される身体の状態として、最も適切なものを1つ選びなさい。

 

1 嚥下障害

2 寝たきり状態

3 筋力低下

4 心不全(heart failure)

5 褥瘡

 

解答

1:×

2:×

3:○

4:×

5:×

 

問題117  Lさんの「在宅生活を続けながら、週1回でも湯船につかりたい」という希望をかなえるための介護保険のサービスとして、次の中から最も適切なものを1つ選びなさい。

1 訪問リハビリテーション

2 居宅療養管理指導

3 訪問看護

4 特定施設入居者生活介護

5 通所介護   

 

解答

1:×

2:×

3:×

4:×

5:○


(総合問題4

 の事例を読んで、問題118から問題120までについて答えなさい。

 〔事例〕

M君(8歳.男性)はデュシェンヌ型筋ジストロフィー(Duchene muscular dystrophy)と診断され、地元の小学校に通学している。保育所時代の友達も多く、学校生活でも様々な手助けをしてくれている。

 母親は働いていて、小学校の授業が終わる時間にM君を迎えにいくことができない。そこで、放課後等デイサービスを利用しているが、母親は友人から、「学童保育には年齢制限があったけど、M君の利用している放課後等デイサービスは大丈夫なの」と言われた。母親はサービスを利用する際に説明を受けた気もするが、記憶が確かではなく心配になってきた。

 最近、M君は歩行が不安定になってきており、母親は、M君が車いすを使用する時期になってきたのではないかと感じている。身体的な機能を考えると、できるだけ歩かせたいと思う一方、歩行を重視すれば、行動範囲が狭くなり、M君の世界を広げることができなくなるかもしれないと考えている。筋力低下がADL(Activities of Daily Living:日常生活動作)に深刻な影響を及ぼし始めている現状を、M君のガイドヘルパーをしているY介護職に、母親はときどき相談している。

 

問題118  母親はY介護職に「息子の利用している放課後等デイサービスは、通常はいつまで利用できるのか」尋ねた。

 Y介護職の回答として、正しいものを1つ選びなさい。

1 小学校3年生まで

2 小学校卒業まで

3 中学校卒業まで

4 高等学校卒業まで

5 大学卒業まで

 

解答

1:×

2:×

3:×

4:○放課後等デイサービスとは学校教育法に規定する学校(幼稚園、大学を除く)に就学している障害児の重複障害に対応しています。

5:×

 

参考

児童福祉法の一部改正(平成25年4月1日)

・学齢期における支援の充実のため、「放課後等デイサービス」を創設。(20歳に達するまで利用できるように特例を設ける)

18歳以上の障害児施設入所者については障害者施策(障害者自立支援法)で対応する。

・保育所等に通う障害児に対して、保育所等を訪問し、専門的な支援を行うため、「保育所等訪問支援」を創設。

 

問題119 M君のようなデュシェンヌ型筋ジストロフィー(Duchene muscular dystrophy)の人が、車いすを使用するようになっても最後まで自立できるADL(Activities of Daily Living:日常生活動作)として、正しいものを1つ選びなさい。 

1 食事動作

2 入浴動作

3 排泄動作

4 更衣動作

5 移乗動作

 

解答

1:○デュシェンヌ型筋ジストロフィーは嚥下障害がないので最後まで食事動作は自立できます。ADL能力の低下の順番は移乗、入浴、更衣、排せつ、食事の順です。

2:×

3:×

4:×

5:×

 

問題120 M君はやがて歩けなくなることが予想される。Y介護職は母親から「筋力をできるだけ保ちながら、今の活動範囲を維持するためには、今後どうしたらよいのでしょうか」と助言を求められた。

 Y介護職の提案として、もっとも適切なものを1つ選びなさい。

1 自走式普通型車いすと電動普通型車いす2台の使い分け

2 自走式普通車いすの利用

3 手押し型車いすの利用

4 電動普通車いすの利用

5 歩行の継続 

 

解答
1:×
2:○(限りなく正解としては正解を1にしましたが、社会福祉振興・試験センターでは正解を2にしましたので、書き改めました。)
3:×
4:×
5:×

 

 

以下は第25回以前の総合問題

事例問題1

介護老人福祉施設で暮らすFさん(88歳、男性)は、1年前に脳梗塞(cerebral nfarc

tion)を患い、軽度の右片麻痺があるが週に1回書道を楽しんでいる。

この書道サークルは、地域ボランティアの手伝いによって運営されており、Fさんとボランティアとの関係も良好である。Fさんは暇をみつけては同室のGさんに書道を勧めていたが、

Gさんは乗り気ではない。Fさんの性格は職人気質であり、書道に関しては自分流のやり方にこだわりがある。過去には書道教室の先生をしており、また個展を開いた経験もある。

最近、認知症(dementia)の症状が現れ、部屋に閉じこもるようになり、活動に参加しても時折、半紙の前で動きが止まり、いらいらするようになった。

 

問題1 Fさんへのレクリエーション活動援助に関する次の記述のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。

1 書道以外のレクリエーション財を勧めた。

2 利き手である右手のリハビリに専念するように勧めた。

3 Gさんと一緒に書道に参加するように勧めた。

4 ボランティアに対してFさんの生活全般の援助を依頼した。

5 Fさんの書道に対する想いを聴いた。

 

解答

1:

2:

3:

4:

5:○

 

問題2 認知症の症状が出てきたFさんに対するレクリエーション活動援助として、最も適切なものを一つ選びなさい。

1 書道に関する思い出話をしながら、書道の援助を行う。

2 手の動きが止まったら、墨が乾く前に書くように声をかける。

3 活動中に席を離れたら、すぐ活動に戻るように促す。

4 他の利用者と同じ墨や半紙を用意する。

5 書道よりも脳に刺激のあるゲームを勧める。

 

解答

1:○

2:

3:

4:

5:

 

問題3 書道サークルの運営に関する次の記述のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。

1 ボランティアが書道サークルの運営を主導する。

2 ボランティアが急に休んだ場合、その週の活動を中止する。

3 ボランティアの協力を得て、地域の書道展に出展する。

4 ボランティアが地域の書道教室への参加を決める。

5 ボランティアの人数が減ったので、別に活動に変える。

 

解答

1:

2:

3:○

4:

5:

 

事例問題2

軽度の知的障害があるEさん(50歳、男性)は、高齢の母親(84歳)と生活していた。

母親は肝がん(liver cancer)のため入院治療となったことで、相談支援事業所へ相談、障害者自立支援法での居宅介護(週4回)を受けることになり、

M居宅介護従業者(以下、M従業者という。)が担当する事になった。また、それ以外のEさんの日常生活は近くに住む叔母(76歳)が支えていた。

 

問題1  Eさんへの初回訪問におけるM従業者の対応として、適切なものを一つ選びなさい。

1 親しみを感じさせるために名前をチャン付けで呼ぶように心がける。

2 Eさんを知っている相談支援専門員と同行する。

3 Eさんへの援助内容は、入院中の母親の意思に従うこととする。

4 Eさんの生活歴については、M従業者が直接福祉事務所へ照会する。

5 Eさんを気遣って、Eさんから支援に必要な情報を聴かないようにする。

 

解答

1:

2:○

3:

4:

5:

 

問題2 支援当初、M従業員はEさんとのコミュニケーションもうまく取れず悩むことも多かったが、その後徐々に意思疎通もでき、Eさんの日常生活能力なども理解できるまでになった。

ところが先月母親が死亡、Eさんは精神的に落ち込み、生活リズムも乱れ、食欲も低下し、家に閉じこもることが多くなった。このようなEさんへのM従業者の対応として 、

最も適切なものを一つ選びなさい。

1 心配しなくても大丈夫と元気づける。

2 まずは食事をするように促す。

3 相談支援事業所へ施設利用を促す依頼の電話をする。

4 本人の表情や言動などは気にせず、家庭援助に専念する。

5 Eさんの心身と生活の状態について、本人や叔母から確認する。

 

解答

1:

2:

3:

4:

5:○

 

問題3 その後Eさんは落ち着きを取り戻してきたので、Eさんの今後について、Eさんを交えての相談支援事業所によるケアカンファレンスが開かれる事になり、

担当のM従業者も出席を要請された。しかし、Eさんは、ケアカンファレンスへの参加に迷っている様子である。ケアカンファレンスにおけるM従業者の対応として、適切なものを一つ選びなさい。

1 Eさんが参加を迷っているので、M従業者は出席しない。

2 発言はサービス提供責任者に任せる。

3 ケアカンファレンスに記録をすべて提出する。

4 EさんへM従業者も参加する事を伝え、出席をするよう誘う。

5 Eさんの参加については、叔母には相談しない。

 

解答

1:

2:

3:

4:○

5:

 

事例問題3

P市二住むFさん(85歳、産制、要介護1)は、下肢の筋力が低下し歩行に支障があり、室内の家具を使って伝い歩きをしている。調理と掃除の訪問介護サービスを週2回利用している。Fさんは知的障害のある娘(48歳)と二人暮らしであり、娘は日中、作業所に通っている。今回の訪問時にソファーで横になって動こうとしないFさんに声をかけたところ「最近、浴室で転んだ」と話した。きれい好きなFさんであったが、髪は汚れひげも伸びていた。Fさんは前回の訪問時と同じシャツを着ており、洗濯かごには娘の衣類が入っていた。また、ソファーの下に湿布や鎮痛剤の薬の袋が落ちていた。

 

問題1 現時点でのFさんの生活をアセスメントする際に、優先されるものを一つ選びなさい。

1 洗濯の状況

2 入浴の状況

3 転倒の状況

4 睡眠の状況

5 娘の状況

 

解答

1:

2:

3:○

4:

5:

 

問題2 Fさんの状況を把握した訪問介護員の行動として、適切なものを一つ選びなさい。

1 介護支援専門員の訪問を待つように伝えた。

2 訪問介護サービスの「調理」を「入浴」に変更した。

3 事業所のサービス提供責任者に報告した。

4 介護内容の変更をP市役所に依頼した。

5 娘に家事を手伝うように指導した。

 

解答

1:

2:

3:○

4:

5:

 

問題3 数日後、回復したFさんは「自宅で入浴したい」と伝えてきた。安全に入浴するための助言内容として、適切でないものを一つ選びなさい。

1 段差解消には、すのこ等を使用する。

2 シャワーチェアーを使用する。

3 滑らないバスマットを使用する。

4 石けんをケースに入れて床に置く。

5 浴室と洗面所の温度差を少なくする。

 

解答

1:

2:

3:

4:○

5:

 

事例問題4

Gさん(95歳、要介護5)は妻(88歳)と二人暮らしで、5年前より寝たきりである。ベッドとエアマットの貸与を受け、日常生活は全介助である。Gさんは意思表示はでき、Gさんと妻の希望で自宅で終末期を過ごし、延命処置はしないという方針である。1週間ほど前から徐々に意識レベルが低下し、主治医からは「いつ亡くなってもおかしくない状況です」と言われ、訪問介護と訪問看護を毎日受けることになった。

 

問題1 妻は時々、「夫に対して、今の生活で十分なことができているのかしら…」と言うことがある。妻に対する訪問介護員のかかわり方として、適切でないものを一つ選びなさい。

1 Gさんの清拭は妻と一緒に行う。

2 妻からGさんとの今までの生活について傾聴する。

3 妻の悲嘆へのケアはGさんの死後から行う。

4 妻の体調酢量がないか観察する。

5 妻が何でも相談できるような関係を構築する。

 

解答

1:

2:

3:○

4:

5:

 

問題2 妻が「呼吸が止まったらどうしようかと気になって、昨夜は眠れなかった」と言った。この場面での訪問介護員が行う妻のへの支援として、最も適切なものを一つ選びなさい。

1 訪問看護師に頼んで今の状況や対応について説明してもらう。

2 「後悔しないように、もっと頑張りましょう」と答える。

3 「入院してもらってはどうですか」と提案する。

4 「そんな心配はないですよ」と答える。

5 主治医に睡眠薬を処方してもらうことを提案する。

 

解答

1:○

2:

3:

4:

5:

 

問題3 Gさんは、意識レベルが低下してから、やせが目立ち、呼吸数が減り無呼吸も見られるようになってきた。訪問介護員は訪問介護師と連携体制をとっている。この時期の訪問介護員が行う介護として、適切なものを一つ選びなさい。

1 肩の皮膚に発赤が見られたので、一時間毎に体の向きを変えた。

2 呼吸が下顎(かがく)呼吸になったが、様子をみた。

3 足にむくみが見られたので、踵(かかと)の下に小さな円座をあてた。

4 口唇が乾燥していたため、ガーゼで湿らせた。

5 死期が迫っているので、妻にGさんから離れているよう伝えた。

 

解答

1:

2:

3:

4:○

5:

 

事例問題5

5年前に介護老人福祉施設に入所したHさん(87歳、女性)は、入所当初は移動には車いすの介助が必要であった。しかい、現在では車いすを自分で操作して移動し、何かにつかまれば2〜3歩は歩行可能で、移乗と排泄は自立している。Hさんは歌が好きで社交的である。最近は視力と下肢の筋力の衰えが目立ち始めた。また、1ヶ月前には同じ年で仲の良かった友人が亡くなった。Hさんは睡眠薬を服用するようになり、今日の明け方、入所後初めて失禁してしまった。Hさんは「こんなことになってしまって…」と泣きくずれた。

 

問題1 泣いているHさんへの共感的な声かけとして、最も適切なものを一つ選びなさい。

1 「泣くほど大変なことではないですよ」

2 「泣きたいほどつらいのですね」

3 「みんなが頼りにしていますから頑張りましょう」

4 「泣かれると私もつらいです」

5 「みなさんも同じですよ」

 

解答

1:

2:○

3:

4:

5:

 

問題2 Hさんの失禁への支援として、最も大切なものを一つ選びなさい。

1 おむつの使用を勧める。

2 水分を控えるように勧める。

3 室内にポータブルトイレを置く。

4 ヒトリでトイレに行かないように伝える。

5 Hさんと一緒に今後の対応を考える。

 

解答

1:

2:

3:

4:

5:○

 

問題3 Hさんの生活支援として、適切でないものを一つ選びなさい。

1 散歩に誘う。

2 足欲を行う。

3 ゆっくり噺を聴く。

4 好きな歌を楽しむよう勧める。

5 行事の司会進行を依頼する。

 

解答

1:

2:

3:

4:

5:○

 

事例問題6

Jさん(72歳、女性)は活動的で友人と買い物や旅行などによく行っていた。娘(40歳)は働いているため、Jさんは家事全般を引き受けていた。しかし、4か月前に路上で転倒し、大腿(たい)骨頸(けい)部骨折(femoral neck fracture)をした。入院治療を行い退院し、多少は歩くことができるようになったが、要介護1と認定され、訪問介護が導入された。退院後のJさんは気力の低下が著しく、家から出ることが少なくなったが、友人が毎日Jさんを訪問していた。この頃からJさんはいらいらしやすい、気が焦る、よく眠れないと訴えるようになった。病院受診の結果うつ病(depression)と診断され内服治療が開始された。最近はちょっとしたことをあれこれ心配し、「お腹が痛むから、がん(cancer)ではないかしら…」と言い出した。

 

問題1 最近のJさんの症状として、正しいものを一つ選びなさい。

1 心気症状

2 誇大妄想

3 言語新作

4 感情失禁

5 陰性症状

 

解答

1:○

2:

3:

4:

5:

 

問題2 訪問介護員のJさんへの支援として、適切なものを一つ選びなさい。

1 病気は良くなる一方だと説明した。

2 気分転換のため散歩に誘った。

3 朝方には気分が良くなると説明した。

4 十分に休養をとるように話し合った。

5 一人になれるようにそっとしておいた。

 

解答

1:

2:

3:

4:○

5:

 

問題3 うつ病と診断され2か月が経過した。Jさんのいらいらや気が焦るなどの症状も軽減してきたが、ある日訪問すると「消えてしまいたいと思う時があるの」と言った。訪問介護員の対応として、適切なものを一つ選びなさい。

1 隣人を訪問するように助言した。

2 Jさんの状況について医療職に伝えた。

3 簡単な調理を一緒に行った。

4 気持ちを明るくもつよう指導した。

5 激励の言葉をかけるように娘にメモを残した。

 

解答

1:

2:○

3:

4:

5:

 

事例問題7

Kさん(70歳、女性、要介護2)は、夫(78歳)と息子(45歳 会社員)とで同居している。Kさんは、40年来関節リウマチ(rheumatoid arthritis)に罹患(りかん)し薬を服用し、頚椎(けいつい)カラーを装着している。現在、両手・肩・股(また)・足関節に関節可動域制限があり、手は足先までは届かない。ベッド上では自力で起き上がりはできるがベッドからの立ち上がりには介助が必要で、歩行器での歩行が可能である息子は仕事から帰ると積極的に介護や家事をしてくれる。日中の生活援助は週3回の訪問介護員が行い、身体介助は夫が行っていた。最近、夫の左肩に痛みが生じ、訪問介護員に「今までのようにうまく妻の介助ができない」と漏らすようになった。

 

問題1 Kさんの日常生活への助言として、適切なものを一つ選びなさい。

1 マグカップは柄を持つ。

2 枕(まくら)は高くする。

3 歩行は四脚つえを利用する。

4 床のものはしゃがんで拾う。

5 ソックスエイドを利用する。

 

解答

1:

2:

3:

4:

5:○

 

問題2 Kさんのベッドの立ち上がりを介助するため、ベッドの端に座ってもらった。訪問介護者が次に行うこととして、最も適切なものを一つ選びなさい。

1 手を介護者の首に回して組んでもらう。

2 ベッド柵(さく)を強く握ってもらう。

3 両足底を床につけ、ベッドの高さを調節する。

4 頸部と体幹を十分に前屈してもらう。

5 介助用リフターをベッド脇(わき)に運ぶ。

 

解答

1:

2:

3:○

4:

5:

 

問題3 夫に対する訪問介護員の対応として、適切なものを一つ選びなさい。

1 「まだ、やればできるから頑張ってください」

2 「身体介助は私が代わりましょうか」

3 「息子さんに介助してもらうよう頼んでください」

4 「肩の痛みは、どんどん動かすことで治まりますよ」

5 「介助のどのあたりは難しくなったのかを教えてください」

 

解答

1:

2:

3:

4:

5:○

 

事例問題8

Lさん(78歳、男性)じゃ、脳卒中(stroke)後遺症で左片麻痺と麻痺性構音障害がある。自宅復帰を目的に、つい先日、病院から介護老人保健施設に入所したところである。妻によるとLさんは若いころから口数が少なく控えめな人だという。

 現在、Lさんの発語ははっきり聞き取れない状態である。リハビリ室では言語聴覚士と共に、ゆっくり単語を話す練習をしている。Lさんは普段は穏やかだが妻の面会時に、顔を真っ赤にして怒っている様子が見られた。その後、妻が介護従事者に「私が来るといつも夫が怒るんです。つらくて…」と相談に来た。

 

問題1 Lさんの状態として、正しいものを一つ選びなさい。

1 舌や声帯などをスムーズに動かすことができない。

2 言いたいことを言葉として思い浮かべることができない。

3 聞くことができない。

4 会話の内容を理解することができない。

5 文章を読んで理解することができない。

 

解答

1:○

2:

3:

4:

5:

 

問題2 Lさんの食事の支援方法として、適切なものを一つ選びなさい。

1 介助する場合、左側から介助する。

2 スプーンは大きめのものにする。

3 喉(のど)にゴロゴロという音(湿性嗄()声)がしたら、食事は一旦(たん)中止する。

4 嚥下(えんげ)のペースが遅くなれば、介助者が介助して食べてもらう。

5 好きなテレビ番組を見ながら食べる。

 

解答

1:

2:

3:○

4:

5:

 

問題3 妻への返答として、適切でないものを一つ選びなさい。

1 「気にしない方がいいですよ」

2 「つらいですね」

3 「こちらでしばらく様子を見てみましょう」

4 「何か思い当たることがありますか」

5 「ご主人を含めて、3人でゆっくり話しましょうか」

 

解答

1:○

2:

3:

4:

5:

 

事例問題9

Nさん(72歳、女性、要介護3)は29歳で結婚、30歳で息子を出産直後に、夫を交通事故で亡くした。その後、市営住宅に移り息子と二人暮らしをしながら、工場で部品製造のパートで生計を立てた。そのころの楽しみは、ベランダでわずかな野菜を育てることと、歌謡曲を口ずさむことだった。網膜色素変性症のため、50歳ごろから次第に視力低下が進み、60歳で全盲になり、仕事を辞めた。

3年前、食欲不振、脱水の症状で体調を崩し、その後ぼんやりする事が多くなり、火の後始末や身の回りのことが出来なくなってきた。息子の縁談もまとまったが、「迷惑はかけられない」と1年前、養護盲老人ホームに入所。その後次第に息子の名前も分からなくなってきた。息子の訪問も疎遠になり、Nさんは家に帰りたがっている。最近夜間、一人でぶつぶつ言いながら、つたい歩きをするようになった。

 

問題1 次のうち、Nさんの状況から考えられるものとして最も適切なものを一つ選びなさい。

1 感染症

2 認知症

3 糖尿病

4 パーキンソン病

5 胃潰瘍

 

解答

1:

2:○「火の後始末や身の回りのことが出来なくなってきた」、「次第に息子の名前も分からなくなってきた」との記述から判断すると認知症が疑われるということが最も適切と思われます。

3:

4:

5:

 

問題2 レクリエーション活動援助におけるNさんへの働きかけに関する次の記述のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。

1 庭に出て季節の野菜に触れるように勧める。

2 ジグソーパズルを勧める。

3 部品の組み立てを勧める。

4 クラシック音楽の鑑賞を勧める。

5 息子の婚約者に会いに行くことを勧める。

 

解答

1:○「そのころの楽しみは、ベランダでわずかな野菜を育てることと、歌謡曲を口ずさむことだった…」とあるので、庭に出て季節の野菜に触れるように勧めることは適切ですね。

2:「そのころの楽しみは、ベランダでわずかな野菜を育てることと、歌謡曲を口ずさむことだった…」とあるのでジグソーパズルが最も適切とはいえません。

3:「そのころの楽しみは、ベランダでわずかな野菜を育てることと、歌謡曲を口ずさむことだった…」とあるので部品の組み立てが最も適切とはいえません。

4:歌謡曲を口ずさむことが楽しみだったのに、クラシック音楽を進めてもレクリエーション活動の援助としてはふさわしくありませんね。

5:現在、息子さんの名前もわからなくなっている状況で、婚約者とあっても援助の意味があるとは思えません。従って間違い。

 

問題3 生活意欲の向上へ向けたNさんへの声かけに関する次の記述のうち、適切でないものを一つ選びなさい。

1 「買い物に行って見ませんか」

2 「息子さんを誕生会に招待してみませんか」

3 「カラオケで歌ってみませんか」

4 「散歩に出かけてみませんか」

5 「車いすに乗ってみませんか」

 

解答

1:

2:

3:

4:

5:○事例の設問に「Nさんは家に帰りたがっている。最近夜間、一人でぶつぶつ言いながら、つたい歩きをするようになった。」とあり歩くことに意欲があるにもかかわらず、車いすをすすめては生活意欲の向上にはつながりません。従って間違い。

 

事例問題10

介護老人福祉施設U苑のK介護福祉士は、手芸クラブに参加するいつものメンバー(女性6名)に声をかけ、去年知事賞を受賞した作品展への出展に向け活動を始めた。欠席するメンバーもなく取り組みは積極的であった。ところが活動半ばころから個々のメンバーに対する不平不満の声が聞こえてきた。

丁寧な作業ぶりだがペースの遅いLさんへの批判にK介護福祉士は戸惑い、対応できずにいた。不満は解消されなかったが何とか一緒に作業を続けてきた。

出展時期が迫ってきたところ、メンバーの不満の矛先が最も熱心に参加し強引なリーダーシップを取るMさんに向けられてきた。Mさんの威圧的口調は

気になったが作品の完成にかかせない存在なので、この場面でもメンバーの不満に対処できずにいた。出展作品の完成後、クラブ活動は休止したままになっている。

 

問題1  手芸クラブを準備し活動を開始する段階でK介護福祉士が配慮すべき事項に関する次の記述のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。

1 グループ活動の計画は、K介護福祉士が中心となって作成する。

2 「波長あわせ」では、利用者にどのような活動を提供できるかを、施設、機関、の責任者に伝えなければならない。

3 手芸クラブに参加しているいつものメンバー以外には、参加を呼びかけない。

4 去年も行なったグループ活動であり、今回は施設の承認は得なくてもよい。

5 活動の目的は、作品を作り上げることだけではなく、どのようなプロセスで作っていくかにある。

 

解答5

1:×計画はメンバーが中心になっておこなうもので、K介護福祉士の役割はサポートに徹することが必要です。(注意:計画についてはメンバーと援助者が共同で作成する・・でも間違いではない)

2:×「波長あわせ」とは、援助者(K介護福祉士がメンバーの生活状況、感情、ニーズ等について理解し活動できるかを把握するものであるが、このことについてまで施設、機関、の責任者に伝える必要はありません。

3:×K介護福祉士は手芸クラブのメンバー以外での参加希望者に対しても参加を呼びかけることが大事です。興味を抱いている人にとっては、それが自己存在感や生活意欲を高めていくことになりますからね。

4:×間違いです。去年おこなった計画だから承認が必要ないという認識でいると、協力関係が希薄になり、適切な組織の援助をうけることができないこともでてきます。グループワークによる効果的な援助が遂行されるよう活動の意義や具体的な効果を説明し施設側(管理者等)の承認をえておく必要があります。

5:○グループワークでは活動の結果、つまり作品を作り上げることよりも、活動がどう展開されていくかという過程の方が重要であるとさえrています。さらにこの理由を知りたいかたは参考書などで確認してください。

 

問題2  手芸クラブ活動中におけるK介護福祉士の介入のあり方に関する次の記述のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。

1 各メンバーの感情を共感的に受け止める。

2 Lさんを呼んで、他のメンバーの不満を伝え、態度を改めるよう求める。

3 出展時期が迫っている段階なので、Mさんの行動は見守る。

4 Mさん以外にリーダー役が作れない場合、手芸クラブを中止する。

5 活動が継続中なので、介入は行なわない。

 

解答

1:○グループワークの原則でよく試験にでてくる問題です。集団援助技術(グループワーク)ではメンバー一人ひとりを在るがままに受容するとともに,メンバー間で相互に受容しあえる状況をつくり出すことが大切です。

2:×メンバー個々に能力の差があって当然です。そのことを念頭にK介護福祉士はたのメンバーの不満を伝えペースの遅いLさんに早いペースでやるようにもとめることは個々人の能力の差を認めるという個別性の原則に反するものです。

3:×手芸クラブはメンバー同士が葛藤状態にあるが、集K介護福祉士はMさんに問いかけながら出展にむけた,援助をする。

4:×クラブを中止するかどうかの判断は援助であるK介護福祉士が単独で判断することではなくメンバーも含めて話し合われなければなりません。

5:×活動が継続中でも援助者として、解決策を待たず積極的に介入をおこなうことが必要です。

 

問題3  手芸クラブ活動の休止中に、K介護福祉士が配慮すべき事項に関する次の記述のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。

1 休止中なので、活動を評価する必要はない。

2 活動の再開に向け今後の方針について、Mさんの意見を尊重する。

3 今後の活動について、メンバーが話し合える場を用意する。

4 活動が終結したと判断し、グループを解散させる。

5 今後のグループ活動については、生活相談員(社会福祉士)に引き継ぐ。

 

解答

1:×休止中であっても、活動についての評価は継続して行うことが原則となります。

2:×Mさん一人の意見を尊重しても、グループとしての意見として集約されなければ意味がありません。

3:○その通りです。グループの今後のありかたの問題についてはグループが一同に集まって話し合える場が必要ですね。

4:×K介護福祉士が勝手にメンバー不在の中でグループ活動の終わりに関与してはいけません。

5:×

 

参考

集団援助技術(グループワーク)の展開過程は、準備期、開始期、作業期、終結期の4段階に分けられます。準備期から終結期までの4過程で一周期としますが、援助者は、継続する毎回の集団援助活動にもこの4段階があることを忘れてはなりません。集団援助活動のために充分な準備をし、円滑な開始をし、その回に出てきた問題や過大のための作業を行い、最後に次回の活動を考えてのまとめをして、終結にいたります。

 

事例問題11

Eさん(70歳、女性)は、5年前に脳梗塞となった。右片麻痺の後遺症があり、2年前から介護老人福祉施設に入所している。

移動は車いすを使用し日中はトイレ、夜間はポータブルトイレで介助を受けながら排泄し、失禁はなかった。娘が頻繁に面会に来ていたが、半年前からがんの治療のため、面会に来る事ができなくなった。そのころからEさんの活気がなくなってきた。食事はスプーンを使用し自立しているが、次第に食事量が少なくなってきている。もともと風呂好きであったが、最近入浴を拒みがちである。また、日中でもベッドで眠っている事が目立ち、行事への参加を促しても「いやです」と言う。

 

問題1 Eさんの日常生活支援の方針に関する次の記述のうち最も適切なものを一つ選びなさい。

1 食事は全介助で行なう。

2 日中の睡眠時には起さない。

3 入浴は勧めない。

4 排便後は陰部洗浄をする。

5 一人でいられる環境にする。

 

解答

1:×食事はスプーンを使用し自立しているし右片麻痺の後遺症があるが、左手は使える状態なので全介助せず、残存機能の活用を行う。

2:×夜間のよい睡眠を作るためには、日中起きていてもらうための工夫が必要です。

3:×最近入浴を拒みがちとあるが、清潔保持の観点から入浴を勧めることは大切です。

4:○最近入浴を拒みがちとあるので、清潔保持の観点から排便後の陰部洗浄が必要となる。

5:×一人だけの環境におくことは、ますます活気がなくなり孤独感を感じるようになるので望ましくありません。

 

問題2 Eさんは最近、昼夜を問わず紙おむつを使用することを望むようになった。Eさんへの支援の方法に関する次の記述のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。

1 紙おむつを使用する。

2 トイレへの誘導は意図的に行なわない。

3 就寝前の水分摂取を制限する。

4 留置カテーテルの使用について医療職と相談する。

5 排泄の間隔を観察する。

 

解答

1:×

2:×

3:×

4:×

5:○「日中はトイレ、夜間はポータブルトイレで介助を受けながら排泄…」とあるので、排泄の間隔を観察し必要と思われる時間帯に紙おむつを使用したほうがよい。

 

問題3  娘さんが来なくなり、Eさんは最近「生きていてもしょうがない」と言うことが多くなってきた。このようなEさんへの対応に関する次の記述のうち、最も適切なものを一つ選びましょう。

1 「元気出しましょうね」

2 「娘さんの病気が心配ですね」

3 「お風呂に入って気分転換しませんか」

4 「まず体の状態をよくしましょう」

5 「そんなこと言わないでください」

 

解答

1:×

2:○

3:×

4:×

5:×

 

事例問題12

Fさん(75歳、男性、要支援2)は、70歳の時に脳梗塞で入院した。右片麻痺が残ったが、つえと補装具を利用して室内歩行が介助にて可能になり、3か月後に退院して自宅に戻った。

その後週1回の訪問介護を利用しながら、妻(70歳)と2人で生活をしている。Fさんは水分を摂取するとむせることが多い。また頻尿もある。自分で座位を保持でき、出された食事は自分でとることができるが、それ以外は介助が必要である。妻は腰痛の持病があるが、献身的にFさんの介護に努めている。最近、訪問介護員が訪問すると、Fさんのトイレまでの介助を妻はかろうじて行っており、Fさんはベッドに臥床している状態が多くみられるようになってきた。

 

問題1  Fさんの起居・歩行介助に関する次の記述のうち、適切でないものを一つ選びなさい。

1 立ち上がるときは、右上肢を介助者の肩に乗せる。

2 立ち上がるときは、補装具を着用する。

3 立ち上がるときは、体幹を十分に前屈させる。

4 歩行の時は、つえ→右足→左足→の順に出す。

5 歩行の時は、Fさんの右側から介助する。

 

解答

1:×問題文に「右片麻痺が残ったが、…」とあるので、右を肩に乗せた場合は転倒してしまう危険性があります。立ち上がるときの介助は健康側の右上肢を肩に乗せること。

2:○

3:○

4:○

5:○

 

問題2 次のうち Fさんのおやつとして、適切なものを一つ選びなさい。

1 にんじんスティック

2 清涼飲料水

3 とうもろこし

4 プリン

5 ピーナッツ

 

解答

1:×

2:×

3:×

4:○問題文に「Fさんは水分を摂取するとむせることが多い。」とあるので嚥下しやすい(飲み込みやすい)プリンが最も適していますね。

5:×

 

問題3 最近になってFさんの妻が、「夜、何度もトイレに呼ばれて大変。持病の腰痛も悪化するし、疲れもたまって介護がつらい」と訪問介護員に訴えるようになった。

訪問介護員の妻への対応に関する次の記述のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。

1  「訪問介護の訪問日数を増やしましょうか」

2  「夜は、おむつをするようにしましょう」

3  「夜、大変なので昼の介護はしなくていいです」

4  「そのうち腰痛もよくなりますから頑張りましょう」

5  「他のサービスの利用などケアマネジャーと相談してみてはいかがですか」 

 

解答

1:×

2:×

3:×

4:×

5:○訪問介護員としてサービスの提案できるのはケアマネージャーですからこれが正解です。

 

事例問題13

Gさん(85歳、女性)は、夫(88歳)との2人暮らしである。子供3人はいずれも独立して県外に住んでいる。3か月ほど前に玄関先の段差につまずき転倒した。左大腿骨頚部骨折と診断され

入院し、手術を受けた。その後の経過は順調で、車いすでの自走ができるまでに回復した。何かにつかまれば2m程度なら歩行できる。ベッド横でポータブルトイレを使用して、一部介助で

排泄している。食事や衣服の着脱、歯磨きも座った状態であれば一人でできる。「家に帰り夫の食事をつくりたい」というGさんの強い要望で、退院した。夫は「また転ぶのではないか」と思っている。

退院前に、週2回の訪問介護サービスが計画された。

 

問題1 退院後3日目に、訪問介護員が初めて訪問した。Gさんはパジャマ姿で寝たままの状態で、夫から食事介助を受けていた。ベッドの横には汚れたオムツがそのまま置いてあった。次のうち、訪問介護員が確認する事項として、優先度の高いものを一つ選びなさい。

1  Gさんと夫の表情や動作

2  入院中の状態

3  Gさんの好きな食べ物

4  家屋の構造

5  子どもや孫のこと

 

解答1

1:○

2:×

3:×

4:×

5:×

 

問題2 Gさんの生活動作の低下を防ぐための援助に関する次の記述のうち、適切でないものを一つ選びなさい。

1  夫とともに下肢の筋力トレーニングを行う。

2  天気の良い日に車いすで外に出る。

3  電動エアマットの使用を勧める。

4  一定時間ベッドの端に腰掛けることを勧める。

5  食事内容に小魚類を多くとるように勧める。

 

解答

1:

2:

3:○電動エアマットはマットレスの中に電動で空気を送り込み、マットレスの硬さを部分によって常時変動させることができるので、圧力のかかりやすい部分への圧力も分散し、褥創が出来にくくなるメリットがあります。しかしGさんは体位変換ができるほどの身体能力があるので、エアマット使用は生活動作の低下につながるものであり使用を勧めることは間違いとなります。

4:

5:

 

問題3  次のうち、Gさんの退院時の要望を実現するための援助として、最も適切なものを一つ選びなさい。

1 一人での歩行練習

2 立ったままでの歯磨き

3 車いすでの訪問介護員との調理

4 普段着への着替え

5 ポータブルトイレでの排泄

 

解答

1:×

2:×

3:○問題文に「家に帰り夫の食事をつくりたい」というGさんの強い要望が表明されているので、これが正解!

4:×

5:×

 

事例問題14

Hさん(75歳、女性)は、結腸がんのため2年前に下行結腸ストマ造設手術を行った。その後一人で生活をし、ストマ自己管理や身の回りの事ができていたが、身寄りがないのでケアハウスで生活するようになった。前向きに生きていこうと考え、買い物や映画鑑賞にもよく出かけていた。Hさんは、元来几帳面(きちょうめん)な性格であるため、ストマの管理に関する注意事項を守ろうと努力しているが、現在少しお腹が張ると訴えている。2週間前に買い物に出かけた後から元気がなく、自室にこもり、入浴しなくなった。また、ストマの自己管理もおぼつかなくなってきており、ストマ周辺の皮膚にびらんが見られるようになった。

 

問題1  次のうち、Hさんの通常の便の性状として、適切なものを一つ選びなさい。

1 液状便

2 液状便〜粥状便

3 粥状便〜軟便

4 軟便〜固形弁

5 硬便

 

解答

1:×

2:×

3:×

4:○下行結腸ストマの場合便は軟便〜固形となります。ちなみに 横行結腸ストーマの便は泥状〜軟便。上行結腸ストーマの便は水様〜泥状になります。

5:×

 

問題2 Hさんの日常生活支援に関する次の記述のうち、適切でないものを一つ選びなさい。

1 ヨーグルトを勧めた

2 栄養不足に注意した。

3 皮膚保護剤を貼りかえた。

4 かかりつけ医に連絡をした。

5 入浴を勧めた。

 

解答

1:結腸ストマの造設により大腸が短くなったぶん腸内細菌が少なくなるります。消化吸収が少なくなり下痢等の原因にならないようにはヨーグルト類をたべて腸内細菌の調整をすることが有効となってきます。

2:栄養を吸収する腸の部分が少なくなるので栄養不足もならにように注意が必要です。

3:○皮膚保護材の副作用として副作用刺激感や発疹等が現われることがあるので、介護員が勝手に貼り替えるのではなく医師への連絡が必要となります。

4:皮膚保護材の副作用として副作用刺激感や発疹等が現われることがあるので、介護員が勝手に貼り替えるのではなく医師への連絡が必要となります。

5:ストーマにはストーマ用の装具があり、装具をつけたまま入浴することができるので入浴を勧めることに問題はありません。

 

問題3  次の会話を参考に、立案した介護計画に関する次の記述のうち、適切でないものを一つ選びなさい。

職員 「1週間ぐらい前にHさんと話したときに、外出することに不安があるとおっしゃってました」

主任 「不安の原因は分かりましたか」

職員 「他の人に嫌な思いをさせなくないと思っているようです。外出した時に情けない思いをしたことがあったようです」

主任 「Hさんは前向きな人ですから、少しずつ以前のような生活に戻ってほしいと思っています」

職員 「どうすればHさんが安心して外出できるか、Hさんと一緒に考えて見ます」

 

1 外出先のトイレの位置を確認する。

2 外出する前日の食事を減らす。

3 外出時に予備の装具を持参する。

4 外出時に消臭剤を持参する。

5 外出時に予備の下着を持参する。

 

解答

1:

2:○

3:

4:

5:

 

事例問題15

右利きの女性、Jさん(38歳)は、1年前に交通事故で脳の右半球に損傷を負い、重度の片麻痺と高次脳機能障害と診断を受けた。3か月前より、身体障害者更生施設に入所している。日中活動では立位安定の機能訓練が行われている。食事は自立しているが、排泄、入浴などの日常生活には介助が必要である。午後は、自分で車いすを操作し、花壇の見えるところまで室内を移動してる。休日には夫と娘が面会に来ており、一緒に野外の散歩を楽しんでいる。

 

問題1  次の記述のうち、Jさんの行為として出現しないものを一つ選びなさい。

1 車椅子のブレーキを掛け忘れる。

2 車椅子が左側の物にぶつかる。

3 施設内で迷子になる。

4 左手で本のページをめくる。

5 衣服を裏返しに着てしまう。

 

解答

1:右半球がダメージをうけると注意障害がおきて車いすのブレーキをかけ忘れるなどの単純ミスをおこすことが多くなります。

2:脳の右半球の障害では左の半側空間無視がおきるので、問題文にあるように左側のものにぶつかることがおきてしまいます。

3:高次脳脳障害ではよく知っている場所で道に迷ったり、家の近くの写真を見せてもわからないことがおきるので正解。

4:○脳の右半球損羞悪では、左側に麻痺の症状がでるので左手でページをめくることは難しい。

5:高次脳機能障害では衣服を裏返しに着たり服の前後ろ反対に着たりすることがあるので正解。

 

問題2  花壇を見ていたJさんが車いすから立とうとして転倒した。転倒防止に関する次の記述のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。

1 立位動作の支援は訓練時に限定する。

2 車いすにY字帯をつける。

3 車いすに離床センサーをつける。

4 日々の散歩の付き添いは家族に任せる。

5 車いすの使用時間を限定する。

 

解答

1:×訓練時だけでなく日常においても立位動作の支援は必要です。

2:×車いすにY字型拘束帯で利.用者を固定したり.車椅子に腰ベ.ルトで固定することは虐待にあたり好ましくありません。

3:○車いすの離床センサーは車いすから立ち上がると、その場で音を鳴り続けるものですが、転倒予防の道具として効果がありますね。

4:×Jさんは重度の片麻痺と高次脳機能障害を持っているので、散歩の付き添いを家族に任せるのではなく、安全確保の観点から介護職等による見守りが必要です。

5:×

 

問題3  娘さんの卒業式が2週間後にあり、Jさんは出席を希望している。家族は、「出席させたいが心配である」と話している。家族への支援に関する次の記述のうち、

適切でないものを一つ選びなさい。

1 式の終了まで参列できるように励ます。

2 事故が発生した場合の対処を相談しておく。

3 車いす対応が可能な車で行くように勧める。

4 車いす移動や排泄の介助を練習してもらう。

5 会場の環境、設備を事前に確認するように勧める。

 

解答

1:○

2:

3:

4:

5:

 

事例問題16

Kさん(70歳、男性)は単身生活をしていた。10年前に慢性閉塞性肺疾患と診断され治療を続けてきた。3か月前呼吸困難となり入院したが、2週間前に退院し在宅酸素療法が開始された。

介護保険認定は、要介護2であった。退院後は共働きの長男夫婦がKさん宅に同居することになった。週2回程度の入浴を許可されているが、長男夫婦は鼻カニューレをしながらの入浴介助に不安があり、自分達では行っていない。Kさんは、同居期間が短い長男の妻に対して遠慮することも多く、昼食の準備は自分で行おうとしているが、食欲がないと食事を摂取しない時がある。

退院時、訪問看護と訪問介護が導入された。訪問介護では生潔保持、調理介助、月1回の通院介助が行われている。

 

問題1  次のうち、Kさんの食事に対する助言として、適切でないものを一つ選びなさい。

1 食事は、ゆっくり摂取する。

2 水分摂取は、痰の排出を助ける。

3 高カロリーのものを多く摂取する。

4 食事は、回数を増やして摂取する。

5 食欲がなく食事が進まない場合は間食をとる。

 

解答

1:酸素療法を実施しているKさんは食事中に息切れして苦しくなることも予想されるので、ゆっくり食事することが望ましいです。

2:その通りです。水分摂取が少ないと濃い痰となり痰が切りにくくなるので水分摂取は必要ですね。

3:○下記を参照してください。

4:息苦しさの強い方は、1回の食事量を少なくして、回数を増やすことが必要です。

5:そのとおり覚えましょう。

 

参考

食事で摂取した栄養分をエネルギーとして利用する時には、酸素が消費され、二酸化炭素が発生します。この時、酸素1に対して発生した二酸化炭素の量を「呼吸商」で表します。慢性閉塞性肺疾患(COPD)の患者さんでは呼吸で二酸化炭素を排出する機能が低下しています。そのため呼吸商の低い栄養分をとり、肺の仕事の負担を軽減する必要があります。

 

問題2  Kさんの通院介助に関する次の記述のうち、適切でないものを一つ選びなさい。

1 余裕をもったスケジュールを立てる。

2 携帯用酸素ボンベの残量を確認しておく。

3 呼吸困難があるときには休息をとる。

4 肺機能訓練のために階段昇降を行う。

5 帰宅後はうがいと手洗いを励行する。

 

解答

1:

2:

3:

4:○慢性閉塞性肺疾患(COPD)の患者さんは呼吸をするために、健常人よりも多くのエネルギーを必要とし、いつもジョギングをしているような状態となっています。階段を上り下りするのは体力的に困難ですから、肺機能訓練としては「口すぼめ呼吸」と「腹式呼吸」などの呼吸訓練が必要となってきます。

5:慢性閉塞性肺疾患(COPD)のかたは健常者にくらべ風邪を契機に呼吸器の病気が重症化する場合がありますので手洗い・うがいなどの風邪対策やインフルエンザ予防などが大切です。

 

問題3 長男夫婦に入浴介助の方法を指導する際の留意点に関する次の記述のうち、適切なものを一つ選びなさい。

1 時間をかけてゆっくり入浴する。

2 口唇が紫色の場合は入浴しない

3 身体を洗うときは、全介助で行う。

4 首まで湯につかる。

5 入浴後は冷房のきいた部屋で休む。

 

解答

1:×慢性閉塞性肺疾患では着替えや入浴などの日常的な行動においても息苦しさを感じてしまいますので時間をかけての入浴は適切ではありません。

2:○慢性閉塞性肺疾患で唇が紫(チアノーゼ)になっているときは呼吸が苦しくなっているので入浴はしないほうがいいですね。

3:×介護保険の要介護2の判定基準では「立ち上がりや歩行などが自力では困難。排泄・入浴などに一部または全介助が必要。」となっているが、Kさんが自分で洗えない部分を一部介助するように指導したほうがよい。

4:×首までつかることは、水圧で体に負担をかけ酸素消費量を増やすために息切れが増長しますから控えたほうがいいです。

5:×慢性閉塞性肺疾患では入浴後すぐに冷房のきいた部屋に入ると温度差が大きいために.体の温度調節. 機構がうまく働かなくなるので控えた方がいいです。

 

以下第24

事例問題17

次の事例を読んで問題109から111までについて答えなさい。

 {事例}
Kさん(78歳、女性)は、アルツハイマー型認知症(dementia of hte Alzheimer's type)(認知症高齢者の日常生活自立度ランクUa)と診断されていた。夫が亡くなった後、隣町で理容店を営む息子夫婦と同居するようになった。3ヶ月たった頃から夕方になると「夫が帰って来ない」と玄関先に座るようになり、夜中に夫を探して家中歩き回るようになった。診察の結果、認知症(dementia )の進行(認知症高齢者の日常生活自立度ランクVb)が認められた。Kさんが夜間に徘徊するため息子の妻は不眠が続き体調を崩してしまった。現在、Kさんは自宅に近いグループホームに入所している。

 

問題109 夕方になると「夫が帰ってくるので、家に帰ります」と言って足早に外に出ようとするKさんに介護職がかける言葉として、最も適切なものを一つ選びなさい。

 

1 「暗くなるので外は危ないですよ」

2 「家に帰りたいのですね」

3 「ここがKさんの家ですよ」

4 「明日息子さんに来てもらいましょう」

5 「もうすぐ夕食の時間ですよ」

解答

1:

2:○

3:

4:

5:

 

問題110 息子夫婦は週一回面会に来るようになったが、Kさんの病状が進行していくことを心配している。息子夫婦に対する介護職の働きかけとして、最も適切でないものを一つ選びなさい。

 

1 過去1週間のKさんの生活の状態を報告した

2 面会時にKさんと一緒に近所を散歩することを勧めた

3 今後予測されるKさんの状態を説明した

4 他の利用者を考慮して月1回の面会にしてほしいと頼んだ

5 病状のことで問題があれば医療職と連携して対応することを伝えた

 

解答

1:

2:

3:

4:○

5:

 

問題111 認知症高齢者の日常生活自立度ランクWまで認知症が進行したときに予測されるKさんの状態として、最も適切なものを一つ選びなさい。

 1 息子夫婦の商売を心配するようになる
2 自室の掃除など身の回りのことをするようになる
3 食事のたびに代金の事を心配するようになる
4 夫のことを言わなくなる
5 妄想による問題行動が継続する

 

解答

1:

2:

3:

4:○

5:

 

事例問題18

次の事例を読んで、問題112から問題114までについて答えなさい。

 {事例}
 Lさん(24歳、男性)は、小さい頃からスポーツ好きだった。特に球技が得意で、学生時代はサッカー選手だった。2年前に大学を卒業後、就職して2カ月後に交通事故で胸髄損傷(thoracic spinal cord injury)を負い、両下肢が不全麻痺の状態になった。尿意はなかったが自己導尿が可能となっていた。障害手帳を取得したものの、家に引きこもって家族の介護を受けていた。1年前よりようやく生活介護事業所に通所できるようになった。通所当初から障害を受容できず、何事にも消極的で、他の利用者や職員とほとんどコミュニケーションをとらなかった。生活面も車いすへの移乗や移動は職員任せであった。時折、外を見ながら、涙ぐんでいるときがあった。ある日、送迎時の車の中で、Lさんは職員に「なぜこんなことになったのか、僕には仕事も、スポーツも、結婚も、もうない」とぽつりと言った。

 問題112 送迎に付き添う介護職が、Lさんにかける言葉として、最も適切なものを一つ選びなさい。


 1 「頑張ればきっとよくなりますよ」
 2 「リハビリをして仕事に復帰しましょう」
 3 「サッカーの試合を観戦しに行きませんか」
 4 「今の思いをゆっくり話してみませんか」
 5 「学生時代の友人に会ってみませんか」

解答

1:

2:

3:

4:○

5:


 問題113 職員はLさんがサッカー選手だった事を知り、週末に地域にある障害者スポーツセンターに行くことを勧めた。それが良いきっかけとなったの か、その後、Lさんは車いすバスケットボールを始めることを考えるようになった。
 Lさんが障害者スポーツに参加するための支援として、適切な物を一つ選びなさい。

 

1 移動支援
 2 行動支援
 3 重度障害者等包括支援
 4 居宅介護
 5 コミュニケーション支援

解答

1:○

2:

3:

4:

5:

 

問題114 Lさんは、車いすバスケットボールをすることにより、様々な活動に積極的に参加するようになった。半年後週2回の自立訓練(機能訓練)を始めて、現在では右足で体重が支えられるまで

になった。そこでLさんは、両上肢を利用して車いすへの移乗が可能であったが、自分の足で車いすへの移乗ができることを希望し訓練を始めた。

この時点で、Lさんがベッドから車いすに自力で移乗する際に介助をするときの留意点として、適切なものを一つ選びなさい。

 

1 左側に車いすを置く

2 右足を前に出す

3 上体を垂直にする

4 勢いをつけて立ち上がる

5 右足の膝折れに注意する

 

解答

1:

2:

3:

4:

5:○

 

事例問題19

次の事例を読んで、問題115から問題117までについて答えなさい。

{事例}
 Mさん(55歳、男性、要介護5)は、妻(54歳)と娘(25歳、会社勤務)の三人暮らしである。52歳のときに、筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis:ALS)を発症した。54歳でほぼ全介助となった。現在、食事はミキサー食である。風呂好きであったが、発症後は妻が清拭と部分浴をしている。リフトを使用してリクライニング式車いすへ移乗し、午前と午後に1時間程度座っている。右手の親指のみ、少し動かすことができる状態である。
  最近のMさんは球麻痺症状が強くなり、呼吸もしづらくなってきている。医師から「今後1か月以内には、胃瘻の造設と人口呼吸器装着が必要になるだろう」と説明を受けている。主となる介護者は妻であるが、娘は夕方から就寝まで手伝っている。
  娘は半年後に結婚を控えている。Mさんは結婚式に出席して、娘を祝福したいと思っている。

 問題115 現在、Mさんに現れている症状として、正しいものを一つ選びなさい。

 1 認知障害
 2 感覚障害
 3 嚥下障害
 4 膀胱直腸障害
 5 眼球運動障害

解答

1:

2:

3:○

4:

5:


 問題116 自宅でMさんの入浴介護を行うために簡易浴槽が必要になった。利用できるサービスとして、正しいものを一つ選びなさい。

 1 特定福祉用具販売
 2 生活支援事業
 3 日常生活用具給付等事業
 4 福祉用具貸与
 5 難病患者等居宅生活支援事業

解答

1:○

2:

3:

4:

5:


 問題117 娘の結婚式を2週間後に控え、娘を祝福したいというMさんの願いをかなえるために、Mさん、妻、介護支援専門員、医師、看護師、作業療法士及び訪問介護員によるカンファレンスが開かれた。 
 訪問介護員の役割として、最も適切なものを一つ選びなさい。

 1 医療職と連携し、体調管理をする
2 痰の吸引方法を指導する
3 結婚式場の環境を一緒に下見する
4 意思伝達装置のスイッチを工夫する
5 人工呼吸器の事故が発生したときの対応方法を指導する

 

解答

1:○

2:

3:

4:

5:

 

事例問題20

次の事例を読んで、問題118から問題120までについて答えなさい。

{事例}
Nさん(75歳、女性)は一人暮らしで、公営住宅の3階に住んでいる。公営住宅にはエレベーターはない。10年前より高血圧の内服治療を受けている。軽度の知的障害があるが、通常の生活を送っている。近所に住んでいる甥は週に1回程度Nさん宅を訪問し、金銭管理面の世話をしている。
  1か月くらい前から、いつものように動くと息切れがする、疲れやすい、足がむくんでだるい、お腹が張るなどの症状がNさんに出現した。主治医から「心不全(heart failure)を起こしているから安静にするように」と告げられた。入院治療を勧められたが拒否し、自宅での生活を続けることになった。甥はNさんのことを心配し、介護保険制度を利用することを提案した。

 問題118 Nさんは、訪問介護サービス〔週3回(昼のみ)〕、訪問看護サービス〔週1回〕を利用することになった。訪問介護員がNさんの状態について訪問介護員がNさんの状態について訪問看護師に報告する内容として、最も優先すべきものを一つ選びなさい。

 1 口臭の有無
 2 体重の変化
 3 便の回数
 4 睡眠時間
 5 家事動作

解答

1:

2:

3:○便秘が原因でいきむことがあると血圧が上昇し心臓への負担を増加させることがあります。問題文にもあるように「お腹が張るなどの症状がNさんに出現。主治医から「心不全を起こしている…」という記述があることから、最も優先すべきことは便の回数ということを正解としました。ちなみに試験センターの公式正解は3:○となっています。(平成28年1月12日解説追加)

(参考)これについては、いろいろ論議がり「心不全になると腎臓への血液の量も減るため尿量も少なくなり、余分な水分が身体にたまりむくみやすくなるので2:体重の変化が正解ではないかとの意見もありました。

4:

5:


 問題119 訪問介護サービス開始後1か月経過した。Nさんの症状は軽減し、医師から「少しずつ身体を動かしていくようにしましょう」と言われた。訪問介護員が行う日常生活の支援として、最も適切なものを一つ選びなさい。

 1 1回の食事摂取量を増やすよう促す
2 買い物に出かけるよう促す
3 食事を一緒につくるよう促す
4 布団を上げて掃除をするよう促す
5 長時間の入浴を促す

解答

1:

2:

3:○

4:

5:


 問題120 さらに2週間が経過して、Nさんの生活は病気になる前の状態に近くなり、訪問看護サービスは終了となった。一方、仕事の都合でNさんの甥は遠方に引っ越した。
 今後、Nさんが自立した生活をしていくための訪問介護員の対応として、最も適切なものを一つ選びなさい。

 1 訪問介護サービスを終了する。
 2 金銭の管理を甥から引き継ぐ。
 3 甥を一人で訪問するよう勧める。
 4 1階への転居について相談するよう勧める。
 5 食事の味付けを濃くするよう勧める。

 

解答

1:

2:

3:

4:○

5:

 

以下第25回

事例問題21

  次の事例を読んで、問題109から問題111までについて答えなさい。
  〔事 例〕
  Hさん(80歳、男性)は、娘には老後の心配をかけたくないと考えて、2年前に夫婦で軽費老人ホームに入所した。物静かな性格で賑やかな場所は苦手である。身の回りのことは自分でできる。10年前に糖尿病(diabetes mellitus)にかかり、毎日、朝食前に自分でインスリン注射をしている。半年前、妻が突然亡くなった。妻がいるころは、妻と一緒に散歩をしたり、妻が食事にも気を配ってくれていたので血糖値は安定していた。妻の死後は自己注射を介護職が見守っている。

 問題109 Hさんは介護職に、「妻が亡くなった直後は、いろいろと忙しくて寂しいとは思わなかったが、半年たった今ごろになってとても寂しくなり、自然に涙が出たりする」と言った。
  Hさんに対して介護職が行うグリーフケア(grief care)として、最も適切なものを1つ選びなさい。
 1 Hさんと相談して、思い出話ができる人たちに集まってもらう。
 2 悲しみは時間とともに消失するので、そっとしておく。
 3 悲しみは糖尿病(diabetes mellitus)には影響しないので、そのままにしておく。
 4 少しでも早く立ち直ってもらうために、娘の家に行くことを勧める。
 5 元気を出してもらうために、カラオケ大会を開く。

 解答
 1:○下記参考を参照してください。
 2:×
3:×悲嘆、気分の落ち込みなどは糖尿病の病気を招いたり悪化させてしまうことがあります。その他高血圧、、肥満、高脂血症にも悪い影響を与えます。
 4:×
5:×

 

参考:「グリーフ」は“悲嘆”という意味で、近しい人を亡くした人がその悲嘆を乗り越えようとする心の努力。死別に伴う苦痛や環境変化などを受け入れようとすることをグリーフワークと言います。

グリーフ(悲しみ)を癒すには、充分に悲しみ、何らかの方法で悲しみを表出し、受け止める作業が必要です。信頼できる場での心の解放、悲しみを癒すための機会創出、システマティックな心の整理を行うことによって、グリーフを軽減させることができます。

 問題110 さらに2か月後の定期受診のときに、医師はHさんに「血糖値が高くなってきているので注意してください」と指導し、同行した介護職には「合併症に気をつけて観察してください」と言った。
  Hさんの日常生活の中で、合併症の早期発見のために、介護職が観察すべき視点として、最も適切なものを1つ選びなさい。
 1 小刻み歩行の有無
 2 視力の低下の有無
 3 不眠の有無
 4 嗅覚の低下の有無
 5 聴力の低下の有無

 解答
 1:×
2:○糖尿病合併症では網膜症での目のかすみ、視力低下などの観察が重要となってきます。
 3:×
4:×
5:×

 

参考:糖尿病の合併症には、神経障害、網膜症、腎症の三大合併症があります。その他、血管障害を背景にした心疾患、脳血管疾患なども、糖尿病になると発生頻度が高まります。一般的には、神経障害が先にきて、次に網膜症、もっと障害が進むと腎症が起こってくると考えられます

問題111 受診後Hさんは、「できるだけ自分で健康管理をして、ここで生活していきたいので協力してほしい」と介護職に話した。
  介護職が行った支援として、最も適切なものを1つ選びなさい。
 1 運動をしていたので励ました。
 2 部屋の掃除を頼まれたが断った。
 3 仲の良い利用者と間食をしていたので、その場で注意した。
 4 インスリン注射の見守りを中止した。
 5 妻のことは何も話さないようにした。

 解答
 1:○悲嘆しているときの励ましは禁物ですが、意欲が見られるときは、このような状況下での励ましは有効な支援です。
 2:×
3:×
4:×
5:×

事例問題22

  次の事例を読んで、問題112から問題114までについて答えなさい。
  〔事 例〕
  Jさん(84歳、男性)は、20年前に脳梗塞(cerebral infarction)を発症し、後遺症で軽度の左片麻痺となった。屋内では、T字杖を使用すれば歩行できるが、転倒するのが心配で、ほとんど外出しなかった。
  1年ほど前から、夜よく眠れない、通院する曜日を間違える、薬を飲み忘れるなどの状態になり、血管性認知症(vascular dementia)と診断された。
  半年前から夜間の不穏状態や妻への暴力行為がたびたび出現するようになり、妻が介護しきれなくなって、Jさんは介護老人福祉施設に入所することになった。
  入所後も施設内はT字杖を使用して、歩行は可能であった。しかし、慣れない場所で、より不安が強くなっているようすであった。

 問題112 Jさんは入所後、トイレと食堂へ行くとき以外は居室から出てくることが少なくなり、周りの利用者と話すこともなくなってきた。その後、食堂へも行かなくなり、ベッドで食事をするようになった。
  介護職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
 1 身の回りのことは1人で行うように励ます。
 2 居室を出るように、何度も促す。
 3 今の生活についての思いを聴く。
 4 寝食分離について理解できるように、説明する。
 5 Jさんの希望どおりにする。

 解答
 1:×
2:×
3:○慣れない場所での不安を抱えているので、まずJさんの思いを聞いて不安を取り除くことが大切です。
 4:×
5:×

問題113 Jさんは妻との面会には穏やかに接する日と、暴力的な行動をとる日がある。
  このようなJさんの症状に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
 1 認知症(dementia)の人に共通してみられる。
 2 この症状を中核症状とよんでいる。
 3 本人の身体的な要因や、周囲の状況が影響を与える。
 4 この症状は認知症(dementia)が進行しても変化しない。
 5 認知症(dementia)の初期症状に起こりやすい。

 解答
 1:×症状には個人差があるので、この症状が共通するとはいえません。
 2:×認知症の中核症状とは見当識障害、理解・判断力の低下、実行機能の低下などです。「穏やかに接する日と、暴力的な行動をとる」は中核症状ではありません。
 3:○身体、生活環境が大きく影響します。
 4:×段階的に進行し、症状の変化がみられます。
 5:×認知症の中期に見られる行為です。

 問題114 Jさんは入所後2か月を過ぎても周囲とのかかわりはほとんどないが、「若いころは空手の指導者もしていた」と明るい表情で介護職に自慢することがある。
  現在の生活を改善するための介護職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
 1 ポータブルトイレの利用を勧める。
 2 部屋替えを行う。
 3 ベッドの配置を変える。
 4 施設での集団プログラムへの参加を促す。
 5 特技を活かしたレクリエーションを企画する。

 解答
 1:×
2:×
3:×
4:×
5:○

事例問題23

  次の事例を読んで、問題115から問題117までについて答えなさい。
  〔事 例〕
  Kさん(43歳、女性)は、8年前に関節リウマチ(rheumatoid arthritis)を発症した。現在は、治療の効果で症状の進行がおさえられている。公的な制度を使うことができるように、必要な認定を受けている。Kさんは夫と2人で暮らしており、夫は朝早くKさんの朝食を作り、仕事に出かける。
  Kさんは肩関節や肘関節、股関節の可動域が狭く、左手指の巧緻性も低下している。お昼ごろからは、室内を自分の力で歩き、リーチャーや道具を工夫して家事を行うこともできる。しかし、からだの動きにくい午前中は、公的な制度を利用し、介護職に自室の掃除を依頼している。

問題115 Kさんが訪問系サービスを依頼するとき、優先的に使用するサービスを規定している制度として、正しいものを1つ選びなさい。
 1 障害者自立支援法
 2 介護保険法
 3 難病対策要綱
 4 障害者基本法
 5 生活保護法

 解答
 1:×
2:○関節リウマチのKさんは特定疾病に該当するので、40歳以上から介護サービスを受けることが可能です。 Kさんは43歳なので第2号被保険者。
 3:×
4:×
5:×

問題116 Kさんは、股関節の屈曲制限があるので、便座を高くし、トイレ動作が自立できるように工夫する必要がある。
  トイレットペーパーを右斜め前方に設置する場合、Kさんが便座に座った状態で、どの位置の高さにしたらよいか、適切なものを1つ選びなさい。
 1 大腿骨骨頭
 2 上腕骨中間部
 3 脛骨中間部
 4 鎖骨
 5 腓骨中間部

 解答
1:○
2:×
3:×
4:×
5:×

問題117 Kさんは右利きであり、食べ物を口まで運ぶことが難しくなってきている。
  Kさんが自立した食事を継続するために必要なスプーンの工夫として、最も適切なものを1つ選びなさい。
 1 重量を軽くする。
 2 柄を短くする。
 3 握りを太くする。
 4 スプーンを大きくする。
 5 すくう部分を左に曲げる。

 解答
 1:×
2:×
3:×
4:×
5:○

(総合問題4)

  次の事例を読んで、問題118から問題120までについて答えなさい。
  〔事 例〕
  L君(12歳、男性)は、6歳のとき、アスペルガー症候群(Asperger's syndrome)と診断された。てんかん(epilepsy)を合併しており、1か月に1回程度、身体の脱力発作が起こることがある。
  現在は、アスペルガー症候群(Asperger's syndrome)を理由に療育手帳を取得して、特別支援学校(小学校6年)に通学している。靴に強いこだわりがあり、靴が替わっていたり、玄関に置いてある位置がいつもと違ったりすると次の行動ができずに、スクールバスに乗り遅れてしまうことがある。
  学校では、興味のあることはよく友達と話をするが、話が終わらないこともあり、悪気はないのに失礼な発言をすることがある。教室の中が騒がしかったり、大きな音がすると耳を手でふさいでしまう。また、運動が大好きで、特に泳ぐことには積極的である。家では決まった場所で食事をして、決まった時間に決まったテレビを見て過ごしている。しかし、そのパターンが崩れると落ち着きがなくなる。

 問題118 L君の障害特性に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
 1 言葉の遅れがみられる。
 2 計算するのが苦手である。
 3 自分のことばかり話す。
 4 動き回る。
 5 何度言っても忘れ物をする。

 解答
 1:×
2:×
3:○アスペルガー症候群では興味・関心の範囲が狭いことが特徴の一つです。関心ある事柄には優れた集中力を発揮しますが、その一方で、興味・関心を持つ範囲が狭いため、他の事柄や活動に興味・関心が広がりません。したがって自分のことばかり話してしまいます。
 4:×
5:×

 

参考:アスペルガー症候群の特性

@具体性・規則性のある事柄をよく理解し、記憶する。

A目視による視覚的な認識・記憶力が正確であること。

B関心ある事柄への集中力にたけること。

C曖昧なことや抽象的な事柄を理解しにくいこと。

D話し言葉が理解しにくいこと。

E興味・関心の範囲が狭いこと。関心ある事柄には優れた集中力を発揮しますが、その一方で、興味・関心を持つ範囲が狭いため、他の事柄や活動に興味・関心が広がりません

問題119 L君は自宅からスクールバスの乗り場まで介護職の送迎の支援を受けている。
  L君に対する介護職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
 1 一度に多くのことを指示する。
 2 毎日靴を替える。
 3 大きな声で話しかける。
 4 途中でもL君の話を終わらせる。
 5 L君と一緒に予定を確認する。

 解答
 1:×
2:×
3:×
4:×
5:○これから起ることの予測がつかないことに大きな不安を感じます。ですからこれからの行動を事前に確認しておくと、そのストレスを軽減することができます。

 問題120 L君が地域のプールに行く場合、障害者自立支援法に基づくサービスで活用できるものとして、正しいものを1つ選びなさい。
 1 自立訓練
 2 同行援護
 3 重度障害者等包括支援
 4 行動援護
 5 コミュニケーション支援

 解答
 1:×
2:×
3:×
4:○下記参照

5:×

 

参考

障害者自立支援法の「障害福祉サービス」には下記の10サービスがあります。

 

(1) 居宅介護(ホームヘルプ)→ 自宅で、入浴、排せつ、食事の介護等を行います。

(2) 重度訪問介護 →重度の肢体不自由者で常に介護を必要とする人に、自宅で、入浴、排せつ、食事の介護、外出時における移動支援などを総合的に行います。

(3) 同行援護 →視覚障害により、移動に著しい困難を有する人に、移動に必要な情報の提供(代筆・代読を含む)、移動の援護等の外出支援を行います。

(4) 行動援護 →自己判断能力が制限されている人が行動するときに、危険を回避するために必要な支援、外出支援を行います。

(5) 重度障害者等包括支援→ 介護の必要性がとても高い人に、居宅介護等複数のサービスを包括的に行います。

(6) 短期入所(ショートステイ)→ 自宅で介護する人が病気の場合などに、短期間、夜間も含め施設で、入浴、排せつ、食事の介護等を行います。

(7) 療養介護→ 医療と常時介護を必要とする人に、医療機関で機能訓練、療養上の管理、看護、介護及び日常生活の世話を行います。

(8) 生活介護 →常に介護を必要とする人に、昼間、入浴、排せつ、食事の介護等を行うとともに、創作的活動又は生産活動の機会を提供します。

(9) 障害者支援施設での夜間ケア等(施設入所支援)→ 施設に入所する人に、夜間や休日、入浴、排せつ、食事の介護等を行います。

(10) 共同生活介護(ケアホーム)→ 夜間や休日、共同生活を行う住居で、入浴、排せつ、食事の介護等を行います。

 

 

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