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介護過程

F介護過程  大項目 中項目 小項目(例示)

1:介護過程の意義

1)介護過程の意義と目的  

2: 介護過程の展開

1)情報収集とアセスメント→○ 情報収集の方法 ○情報の解釈・分析 ○情報の関連づけ・統合 ○課題の明確化(第24回)  (第24回)(第25回) (第25回)

2)課題、目標→○ 生活支援の課題、目標のとらえ方 ○目標の設定(長期目標・短期目標) ○その他  (第24回)

3)計画→○ 具体策(支援内容・方法)  (第24回)(第25回)

4)実施 →○計画にもとづいた実施 ○安全・安心・自立に配慮した実施 ○利用者の反応や効果への気づき

5)評価→○ 評価の目的 ○評価の内容、方法(目標の達成度、具体策の適否) ○修正の必要性 ○その他  (第25回) (第25回)

3:介護過程の実践的展開

1)自立に向けた介護過程の展開の実際 (第24回) (第25回) (第25回)

2)利用者の状態・状況に応じた介護過程の展開の実際  (第24回) (第25回)(第25回)

4:介護過程とチームアプローチ

1)             介護過程とチームアプローチ→○ ケースカンファレンス ○サービス担当者会議 ○ケアプランと介護過程 ○他の職種との連携 ○その他 (第24回)(第25回)

 

1介護過程の意義

1)介護過程の意義と目的  

問題

1 介護過程とは利用者が望むよりよい生活や人生を実現するために行う専門知識を活用した思考過程のことである。

2 介護過程では客観的で科学的な根拠に基づいた介護の実践が可能になり、それを評価することが利用者のQOLを向上させることにつながる。

3 介護過程は専門知識・技術を根拠として展開のプロセスを言語化し記録するため、実践の根拠を後から振り返ることができる。

4 介護過程では利用者の尊厳の保持や自立支援の視点から介護を展開するため、利用者を主体とした個別のニーズに対応する「個別ケア」の実践を可能にする。

5 介護過程の展開の目的は「アセスメント→計画の立案→実施→評価」のプロセスを繰り返すことによって、利用者の望む生活の実現を支援すること。生活全般を自立してもらうことと、身体機能を自立してもらうことの2つの意味がある。

6 介護過程の意義は客観的で科学的な介護が可能になること、誰が行っても一定レベルのケアが提供できること、要介護者の参画と同意を得て行うものであり、利用者主体のケアが実践できること。その人らしいよい生活が営めること、根拠(エビデンス)に基づいた介護の実践が可能なること、介護の専門性が高められること、等がある。

 

解答

1:○

2:○

3:○

4:○

5:○

6:○

 

2介護過程の展開

1)情報収集とアセスメント→○ 情報収集の方法 ○情報の解釈・分析 ○情報の関連づけ・統合 ○課題の明確化

2)課題、目標→○ 生活支援の課題、目標のとらえ方 ○目標の設定(長期目標・短期目標)

3)計画→○ 具体策(支援内容・方法) 

4)実施 →○計画にもとづいた実施 ○安全・安心・自立に配慮した実施 ○利用者の反応や効果への気づき

5)評価→○ 評価の目的 ○評価の内容、方法(目標の達成度、具体策の適否) ○修正の必要性 ○その他 

 

問題

1 介護過程での展開におけるアセスメントとは、利用者が社会生活をする上で解決しなければならない問題を明らかにし,利用者と家族の役割,援助者や援助機関の役割について検討することである。

2 介護過程での展開におけるアセスメントとは、援助者が専門的観点から診断し,それに基づいて援助の方法を決定することである。

3 介護過程での展開におけるアセスメントのなかで、生活歴に関する情報の収集は,プライバシーにかかわることであるが,利用者や家族を理解し,援助計画を立てる上で有益である。

4 介護過程での展開におけるアセスメントでの情報の収集について,友人や近隣などに協力を求めるときには,利用者の了解を得ておくことが重要である。

5 介護過程を展開するには計画を立てる前に利用者の希望を聞くことが原則となる。

6介護過程での展開におけるアセスメントの中には健康状態の把握や本人の希望も含まれる。

7 介護過程の出発点は,利用者のありのままの状況をとらえることである。

8 介護過程では、介護従事者の問いかけに反応がない場合でも,そのことを一つの情報として理解する。

9 介護過程での、介護計画の目標は,実現可能なものであり,具体的に表現されることが望ましい。

10 介護過程での援助の効果についての評価は,日常生活動作(ADL)の改善のみではない。

11 介護過程での、アセスメントの目的は,実施した介護サービスの内容を分析し,ケアの適切性を評価することである。

12 介護過程で、アセスメントにおいては、介護上の課題を把握することが重要である。

13 介護過程で、介護計画は、いわゆる5W1Hを踏まえて具体的に立案する。

14 計画の評価は利用者の満足、不満足にかかわらず行わなければならない。

15 モニタリングとは@計画どおりに支援が実施されているかA目標に対する達成度はどうかBサービスや種類内容は適切かC利用者に新しい課題は生じているかD利用者等の満足度などについて確認を行うことを意味している。

16 評価については本人にも伝える必要がある。

17 評価の内容は達成されたか、達成されなかったか、実施したのも、実施しなかったもの、本人の反応等も含まれる。

 

解答

1:○別な言い方をすると、アセスメント(事前評価)とは利用者の問題の所在を明確化するための情報収集の段階のことです。利用者についての身体的・心理的側面、また人間関係や生活環境や社会関係、あるいは利用者と問題やニーズの相互作用や関係等、全体的状況の理解を深めます。

2:×援助の決定をすることはアセスメントに含まれません。決定はアセスメントをし計画がたてられた後になります。ちなみに援助の過程は@援助の開始期(インテーク・アセスメント・プランニング)、A援助の展開期(インターベンション・モニタリング)、B援助の終結期にまとめられます。

3:○情報収集はたしかにプライバシーにかかわることではありますが援助計画を立てる上では必要不可欠のものです。

4:○原則として、利用者さんの理解をえておくこと・・・当然のことですがこの問題を間違える人が多いです。

5:○

6:○

7:○「介護過程」は平成12年からはじまった介護の専門学校で取り入れられたものです。介護保険制度にあわせたものですが、簡単に短く説明すると介護過程とは:情報収集→アセスメント→介護計画→実施→評価・・・のことです。つまり「利用者からの情報収集」→「ニーズ・課題の把握」→「介護の方向性確定」→「実践」→「振り返り・見直し」→→この繰り返しのことをいいます。

8:○たとえ利用者さんからの反応がなくても、それも一つの情報としてとらえ次の展開へと結びつけていくことが大事です。

9:○介護計画の目標が実現不可能なものでは意味がありません。実現出来そうなことから、具体的な目標をたてていくことが大切です。

10:○介護過程の援助の効果の評価は生活継続のために日常生活動作(ADL)の改善だけでなく精神的状況や社会的状況などの改善がなされたどうかも含まれます。

11:×アセスメントとは「個人の状態像を理解し、将来の行動や支援の成果を予想することです。介護過程は:情報収集→アセスメント→介護計画→実施→評価からなりたっていますから問題文にある記述の「ケアの適切性を評価」は介護過程の「評価」にあたります。ですから間違い。

12:○アセスメントという言葉を再確認しておきましょう。アセスメントとは「個人の状態像を理解し、将来の行動や支援の成果を予想すること」です。それには介護上の課題を把握しておくことは当然ということになります。

13:○介護計画での5W1H…これも過去問によくでています。5W1Hとは、Who(誰が)When(いつ)Where(どこで)What(何が・何を)Why(なぜ)How(どのように)のことを指しますがこのように計画しておくと簡潔でわかりやすいです。

14:○

15:○

16:○

17:○

 

3介護過程の実践的展開

1)自立に向けた介護過程の展開の実際

2)利用者の状態・状況に応じた介護過程の展開の実際 

実際の過去問題で学習してください。

 

問題1 「便秘が解消でき、苦痛なく排便できる」という目標を達成するために把握すべき内容として、優先度の低いものを一つ選びなさい。
1 トイレでの座位保持の状況。
2 飲食の内容・量。
3 体温の変化。
4 便の量・性状。
5 日中の活動状況。

 

解答

1:○

2:○

3:×

4:○

5:○

 

問題2 介護老人福祉施設に入所しているAさん(75歳。男性)は認知症と診断されている。頻尿であり夜間に2〜3度目を覚まし、施設の廊下をうろうろしていて、朝、部屋へ行くと悪臭があり、ごみ箱の中に排尿していることが続いている。トイレでの排泄を目標としたアセスメントの視点として、適切でないものを一つ選びなさい。

1 尿意

2 水分摂取量

3 トイレの場所の認知状況

4 夜間の睡眠状態

5 口腔の清潔の状態

 

解答

1:○頻尿では一日に何回も尿意を感じるのでその把握が重要となってきます。

2:○水分を摂る量が多くなると、当然尿の量が多くなり頻尿の原因になります。分の摂取量をコントロールすれば問題が解消されることがあるので水分摂取のアセスメントが大切です。

3:○

4:○夜間頻尿は、回数が増えるにつれ睡眠の質が低下し睡眠障害を引き起こしかねません。

5:×排泄の目標と口腔の清潔の状態の把握には関連性がありません。

 

問題3 食事の摂取量が急に減少した利用者のアセスメント(assessment)に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 栄養状態が悪くなるので、食事を残さず食べることが必要である。
2 食べないと免疫力が低下する恐れがあることを、説明する必要がある。
3 経管栄養を行うことを、医療者と検討する必要がある。
4 最近の言動の変化について、観察する必要がある。
5 自然に摂取量が増えるのを見守る必要がある。

解答
1:×摂取量が減少した原因を追及することが大切。
2:×同上
3:×同上
4:○
5:×摂取量が減少した原因を追及し対処します。

問題4 夜間はおむつに排泄していた利用者が、ポータブルトイレで排泄することを目指して、介護計画を立案した。介護目標の記述として、適切なものを1つ選びなさい。
1 夜間はポータブルトイレで排泄できる。
2 夜間はポータブルトイレで排泄するように、理解させる。
3 夜間はポータブルトイレをベッドサイドに置く。
4 夜間はポータブルトイレでの排泄の介護をする。
5 夜間はおむつで排泄させない。

解答
1:○介護目標の最大の到達点(ゴール)は利用者自身の力でポータブルトイレで排泄できるということです。
2:×
3:×
4:×
5:×

問題5 Nさん(80歳、男性)は、3か月前に肺炎(pneumonia)で2週間入院をし、杖歩行となった。Nさんは、自宅で一人暮らしをしているが、週2回の訪問介護(ホームヘルプサービス)を受けることになった。訪問介護員(ホームヘルパー)が訪問すると、部屋の中は衣服やごみなどが散乱しているが、「面倒だ」と言って片付けようとしない。
 Nさんの自宅のようすを観察したときの、客観的情報の記録として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 部屋は衣服やごみが散乱していて汚い。
2 部屋は衣服やごみが散乱しているが、片づけようとしない。
3 部屋は衣服やごみが散乱していて、転倒の可能性がある。
4 片づけることが嫌いなので、部屋は衣服やごみが散乱している。
5 部屋は衣服やごみが散乱していて、生活しづらそうである。

解答
1:×
2:○「面倒だ」と言って片付けようとしない。そこに最大の問題点があり、観察の記録として適切です。
3:×
4:×
5:×

問題6 Sさん(87歳、男性)は、介護老人福祉施設に入所している。下肢筋力の低下によって、歩行時につまづいたり、ふらついたりするようすが見られる。Sさんは「できるだけ歩いて生活し続けたい」と望んでいて、この希望に基づいて長期目標が設定された。また、短期目標は「転倒しない」と設定された。
 この長期目標・短期目標に応じた支援内容・方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 居室の床にセンサーマットを敷く。
2 職員と施設内を散歩する。
3 車いすを使用する。
4 歩行時にはスリッパを履く。
5 日中は居室で過ごす。

解答
1:×
2:○最初に実施しなければならないのは、歩行にかかわる施設内の環境アセスメントです。
3:×
4:×
5:×

4介護過程とチームアプローチ

1)            介護過程とチームアプローチ→○ ケースカンファレンス ○サービス担当者会議 ○ケアプランと介護過程 ○他の職種との連携

問題

1 ケアマネジメント(ケースマネージメント)の一般的な進め方の順序は1: 利用者の顕在的及び潜在的能力並びに利用者の包括的なニーズを把握し,利用できる資源を評価する。2: 利用者個々人に対して,24時間,1週間,1か月などにわたる総合的な援助計画を立てる。3: 援助計画に基づいて諸資源を活用する。4: 利用者に提供されるべき諸サービスが適切に提供されているかどうかを確認し評価する・・である

2 ケアマネジメントにおいては,状況に応じて個別援助技術を活用することができる。

3 ケアマネジメントは,複合的な社会生活上の問題を抱える要援護者に対して,その問題の解決のために必要な社会資源を適切な時機に適切な方法で結びつける手続きの総体である。ケアマネジメントの過程は,一般に,1.入口(ケース発見,スクリーニング及びインテーク),2.アセスメント,3.ケース目標の設定とケアプランの作成,4.ケアプランの実施,5.監視及びフォローアップ,6.再アセスメント,7.終結,からなる。

4 ケアマネジメントでの個別性とは,個々人の生活ではそれぞれ異なるニーズがあることを前提に,ケアプランを考えることである。

5 ケアマネジメントの継続性とは,過去の状況がどういう影響を与え,さらには将来にわたってどう影響していくかを見通し,ケアプランを考えることである。

6 ケアマネジメントでは利用者の生活の質(QOL)の向上のために,利用者のニーズに沿いながら,提供するサービスの調整を図る。

7 社会福祉実践において,デイサービス事業やショートステイ事業などに代表されるような公的機関や専門職が提供するフォーマルサポートと,家族や近隣者,そしてボランティアに代表されるインフォーマルサポートがあり,意図的に各種サポートの有機的な連携を活用しながら利用者を支援する方法の一つとしてケアマネジメントがある。

8 ネットワークは行政・制度的ネットワークや親族・近隣ネットワーク,医療・保健ネットワークなどさまざまな領域がある。この中にはボランティアもこの中に含まれる。

9 社会活動法(ソーシャル・アクション)は,社会環境や社会システムを創造,改革することである。

10 ボランティアコーディネーターはボランティアの受け入れについて、事前に利用者に説明し了解を得る。

11 ボランティアコーディネーターはボランティアには、活動中の事故に備え、ボランティア保険に加入することをすすめる。

12 ボランティアは、チームメンバーになることができる。

13 利用者がチームアプローチの中心は利用者であり、介護福祉士、ケアマネ、医師、看護師、栄養士、ソーシャルワーカー、ボランティア等がチームのメンバーとなる。

14 チームアプローチでは他職種と目的を共有することはない。

15 チーム内ではどの専門職も同じ視点で利用者を理解する。

16 チームアプローチでは他職種と情報交換し利用者の生活課題を明確化する

17 チームメンバーは固定している


解答

1:○ケアマネジメントの過程は,一般に,1.入口(ケース発見,スクリーニング及びインテーク),2.アセスメント,3.ケース目標の設定とケアプランの作成,4.ケアプランの実施,5.監視及びフォローアップ,6.再アセスメント,7.終結,からなります。表現のしかたでいろいろありますが大まかにおさえておいてください。

2:○この問題はケアマネジメントの理解があれば簡単化と思います。ケアマネジメントとは、主に老人介護福祉の分野で、福祉や医療などのサービスと、それを必要とする人のニーズをつなぐ仕事のことですから、この中では個別援助技術を活用することがあります。

3:○ケアマネジメントは福祉や医療などのサービスと、それを必要とする人のニーズをつなぐ仕事です。その援助過程はこの問題文に書かれているとおりです。

4:○個別性とは利用者個々のニーズに合わせて援助するということです。

5:○ケアマネジメントでは利用者のニーズを明確にし、それに対応する諸サービスの提供と継続性を保障することが大切となります。

6:○ケアマネジメントとは福祉や医療などのサービスと、それを必要とする人のニーズをつなぐ仕事のことですから、利用者のニーズに沿いながらサービスの提供の調整を行います。

7:○ケアマネジメントではフォーマルなサポート、インフォーマルなサポートそれぞれを有機的に用いながら支援を展開していきます。

8:○ネットワークの範囲は広く、この問題に書かれているように、関係するあらゆる組織や団体が含まれることになります。

9:○正解です。間接援助技術のひとつで、社会福祉運営の改善を目指し、組織化によって行政や関係方面へ直接的な働きかけをすることをいいます。

10:○ボランティアの活用にあたっては利用者の了解を得ることが必要です。

11:○ボランティアの内容によっては、それを行う過程で事故等の危険性がないとは限りません。場合によって保険加入は必要です。

12:○

13:○

14:×

15:×(平成25828日訂正)それぞれの専門職の視点から情報を出し合って、利用者個人の置かれている状況や環境を理解するのがチームアプローチですから、同じ視点で利用者を理解するというのは間違い。

16:○

17:○

 

第25回筆記試験

【介護過程】(8問)

 

問題61 介護過程の展開に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 介護計画を立ててから、利用者にどのような生活を送りたいのかを聞く。
2 介護職は利用者の健康状態を把握しなくてよい。
3 利用者の「やりたいこと」や「できること」を含めて、アセスメント(assessment)する。
4 他の利用者とのトラブルが予測される場合には、利用者本人の「やりたいこと」は支援内容から外す。
5 利用者が満足していれば、計画の評価は行わなくてよい。

解答
1:×計画を立てる前に利用者の希望を聞くことが大原則です。(アセスメント→立案)
2:×健康状態の把握もアセスメントの一つになります。
3:○アセスメントに含まれるものは、健康状態、希望や願い、生活状況などが含まれます。
4:×利用者の「やりたいこと」を尊重し支援内容にいれます。
5:×利用者の満足、不満足にかかわらず計画の評価は行わなければいけません。

問題62 食事の摂取量が急に減少した利用者のアセスメント(assessment)に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 栄養状態が悪くなるので、食事を残さず食べることが必要である。
2 食べないと免疫力が低下する恐れがあることを、説明する必要がある。
3 経管栄養を行うことを、医療者と検討する必要がある。
4 最近の言動の変化について、観察する必要がある。
5 自然に摂取量が増えるのを見守る必要がある。

解答
1:×摂取量が減少した原因を追及することが大切。
2:×同上
3:×同上
4:○
5:×摂取量が減少した原因を追及し対処します。

問題63 夜間はおむつに排泄していた利用者が、ポータブルトイレで排泄することを目指して、介護計画を立案した。介護目標の記述として、適切なものを1つ選びなさい。
1 夜間はポータブルトイレで排泄できる。
2 夜間はポータブルトイレで排泄するように、理解させる。
3 夜間はポータブルトイレをベッドサイドに置く。
4 夜間はポータブルトイレでの排泄の介護をする。
5 夜間はおむつで排泄させない。

解答
1:○介護目標の最大の到達点(ゴール)は利用者自身の力でポータブルトイレで排泄できるということです。
2:×
3:×
4:×
5:×

問題64 モニタリング(monitoring)の内容として、適切なものを1つ選びなさい。
1 計画どおりに実施できているかどうかを点検する。
2 利用者が主体的に取り組める目標を設定する。
3 実施する介護について、利用者や家族に説明する。
4 利用者の「できること」の情報を収集する。
5 目標が達成された後に、介護過程を集結させる。

解答
1:○モニタリンは@計画どおりに支援が実施されているかA目標に対する達成度はどうかBサービスや種類内容は適切かC利用者に新しい課題は生じているかD利用者等の満足度などについて確認を行うことを意味しています。

2:×
3:×
4:×
5:×

参考:モニタリングとは→@計画どおりに支援が実施されているかA目標に対する達成度はどうかBサービスや種類内容は適切かC利用者に新しい課題は生じているかD利用者等の満足度などについて確認を行うことを意味しています。


問題65 評価に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
1 利用者本人には、評価を伝えない。
2 利用者の反応の評価はしない。
3 計画を立てたが実施しなかったものは、評価はしない。
4 目標が達成されれば、評価はしない。
5 他の利用者の目標達成度と比較した評価はしない。

解答
1:×当然本人に評価を伝えなければいけません。
2:×反応も評価の一部となります。
3:×実施したもの、しなかったもの含めて評価の対象となります。
4:×達成されても評価の対象となります。
5:○利用者個人の目標をたてるので、他の利用者の比較をした評価は意味がありません。

問題66 Nさん(80歳、男性)は、3か月前に肺炎(pneumonia)で2週間入院をし、杖歩行となった。Nさんは、自宅で一人暮らしをしているが、週2回の訪問介護(ホームヘルプサービス)を受けることになった。訪問介護員(ホームヘルパー)が訪問すると、部屋の中は衣服やごみなどが散乱しているが、「面倒だ」と言って片付けようとしない。
 Nさんの自宅のようすを観察したときの、客観的情報の記録として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 部屋は衣服やごみが散乱していて汚い。
2 部屋は衣服やごみが散乱しているが、片づけようとしない。
3 部屋は衣服やごみが散乱していて、転倒の可能性がある。
4 片づけることが嫌いなので、部屋は衣服やごみが散乱している。
5 部屋は衣服やごみが散乱していて、生活しづらそうである。

解答
1:×
2:○「面倒だ」と言って片付けようとしない。そこに最大の問題点があり、観察の記録として適切です。
3:×
4:×
5:×

問題67 Sさん(87歳、男性)は、介護老人福祉施設に入所している。下肢筋力の低下によって、歩行時につまづいたり、ふらついたりするようすが見られる。Sさんは「できるだけ歩いて生活し続けたい」と望んでいて、この希望に基づいて長期目標が設定された。また、短期目標は「転倒しない」と設定された。
 この長期目標・短期目標に応じた支援内容・方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 居室の床にセンサーマットを敷く。
2 職員と施設内を散歩する。
3 車いすを使用する。
4 歩行時にはスリッパを履く。
5 日中は居室で過ごす。

解答
1:×
2:○最初に実施しなければならないのは、歩行にかかわる施設内の環境アセスメントです。
3:×
4:×
5:×

問題68 チームアプローチ(team approach)に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
1 他のチームメンバーの役割は、知らなくてよい。
2 医療職は、チームアプローチ(team approach)を主導する。
3 チームメンバーの人数は、決まっている。
4 利用者は、チームアプローチ(team approach)の中心である。
5 ボランティアは、チームメンバーにはなれない。

解答
1:×他のメンバーと連携し情報の共有化をはかります。
2:×各職種が対等な立場で、適切な支援がなされるようにします。
3:×決まっていません。必要におうじて増減することがあります。
4:○利用者がチームアプローチの中心でそのまわりに介護福祉士、ケアマネ、医師、看護師、栄養士、ソーシャルワーカー、ボランティアなどがチームのメンバーとなります。
5:×ボランティアもチームのメンバーとなります。

第24回筆記試験

【介護過程】(8問)

 

問題61 介護過程の意義と目的に関する次の記述のうち、適切でないものを一つ選びなさい。

1 根拠に基づいた介護の実践を可能にする。

2 利用者の望むことをすべて取り入れる。
3 利用者の自己実現を目指す。
4 利用者個々に適した介護を提供する。
5 介護の専門性を高める。

 

解答

1:○

2:×希望全てを取り入れるのではなく、提案したり同意を得たりしておこなわるものです。

3:○

4:○

5:○

 

参考

○介護過程の展開の目的は「アセスメント→計画の立案→実施→評価」のプロセスを繰り返すことによって、利用者の望む生活の実現を支援すること。生活全般を自立してもらうことと、身体機能を自立してもらうことの2つの意味がある。

○介護過程の意義は客観的で科学的な介護が可能になること、誰が行っても一定レベルのケアが提供できること、要介護者の参画と同意を得て行うものであり、利用者主体のケアが実践できること。その人らしいよい生活が営めること、根拠(エビデンス)に基づいた介護の実践が可能なること、介護の専門性が高められること、等がある。

 


問題62 介護過程における情報収集とアセスメントに関する次の記述のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。
1 主観的情報は分析しない。

2 情報の解釈は個別性を一般化することである。

3 情報は関連づけず、一つ一つ解釈する。

4 生活課題が複数ある場合は、一つに絞る。

5 生活課題を明らかにすることが支援の根拠となる。

 

解答

1:×主観的情報及び客観的情報も分析します。

2:×各人がそれぞれに個別性のある問題を抱えているので一般化せず個別化しなくてはいけません。

3:×関連づけて解釈するのが正しいのでは。

4:×そもそも課題が複数あるのに、一つにまとめることには無理があります

5:○

 

問題63 情報収集とアセスメントをする際に介護職に必要なこととして、適切でないものを一つ選びなさい。

1 倫理観

2 観察力

3 推測力

4 先入観

5 判断力

 

解答

1:○倫理観とは、人が持つ善悪・モラルの判断規準のことです。

2:○観察力とは観察する能力・力量のことですが、事実を意識的に見る努力が必要となります。

3:○推測力とは状態がもたらすと思われる結果を予測できる力のことをいいます。

4:×先入観とは誤った思い込みをすることで、これを持つことにより妥当性に欠ける 評価 ・ 判断 などの原因となので良くありません。

5:○特に介護の世界では緊急なことが多いので、どの方法が最もベストなのか臨機応変に判断できる力が必要となってきます。

 

これは、情報収集とアセスメントをする際に介護職に必要なことを簡潔にまとめた問題です。このまま覚えておいたほうがいいでしょう。

 

問題64 介護過程における生活課題と目標に関する次の記述のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。

1 生活課題は利用者の望む生活を実現するために解決すべきことである

2 生活課題は生活上の困難を発生させている原因のことである

3 長期目標は実現が不可能なものであってもよい

4 短期目標は介護職の行動目標である

5 目標を達成するまでの期間は設定しない

 

解答

1:○

2:×

3:×

4:×

5:×

 

問題65 介護計画を立案する際の留意点として、適切でないものを一つ選びなさい

1 利用者の同意を得る。

2 計画した内容は変更しない。

3 長期目標と短期目標は連動させる。

4 利用者に及ぼす効果を予測する。

5 計画は具体的な内容にする。

 

解答

1:○利用者の同意をえて計画は立案されなければなりません。

2:×介護計画の変更は必要に応じて変更することもあります。

3:○

4:○

5:○


問題66 「便秘が解消でき、苦痛なく排便できる」という目標を達成するために把握すべき内容として、優先度の低いものを一つ選びなさい。
1 トイレでの座位保持の状況。
2 飲食の内容・量。
3 体温の変化。
4 便の量・性状。
5 日中の活動状況。

 

解答

1:○

2:○

3:×

4:○

5:○

 

問題67 介護老人福祉施設に入所しているAさん(75歳。男性)は認知症と診断されている。頻尿であり夜間に2〜3度目を覚まし、施設の廊下をうろうろしていて、朝、部屋へ行くと悪臭があり、ごみ箱の中に排尿していることが続いている。トイレでの排泄を目標としたアセスメントの視点として、適切でないものを一つ選びなさい。

1 尿意

2 水分摂取量

3 トイレの場所の認知状況

4 夜間の睡眠状態

5 口腔の清潔の状態

 

解答

1:○頻尿では一日に何回も尿意を感じるのでその把握が重要となってきます。

2:○水分を摂る量が多くなると、当然尿の量が多くなり頻尿の原因になります。分の摂取量をコントロールすれば問題が解消されることがあるので水分摂取のアセスメントが大切です。

3:○

4:○夜間頻尿は、回数が増えるにつれ睡眠の質が低下し睡眠障害を引き起こしかねません。

5:×排泄の目標と口腔の清潔の状態の把握には関連性がありません。

 

問題68 介護過程とチームアプローチに関する次の記述のうち、最も適切なものを一つ選びなさい。

1 他職種と目的を共有することはない。

2 チーム内ではどの専門職も同じ視点で利用者を理解する。

3 他職種と情報交換し利用者の生活課題を明確化する。

4 ボランティアはチームの一員にしない

5 チームメンバーは固定している

 

解答

1×:他職種と目的を共有することが大原則です。

2:×それぞれの専門職の視点で理解することが大切です。

3:○

4:×ボランティアもチームの一員となりえます。

5:×必要なサービスが増えてくる過程で、その専門誌が必要な専門職が追加されることもあるので、メンバーは固定するわけではありません。

 

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