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こころとからだのしくみ

Jこころとからだのしくみ  大項目 中項目 小項目(例示)

1: こころのしくみの理解

1)人間の欲求の基本的理解→○ 基本的欲求 ○社会的欲求  (第24回筆記試験)

2)自己概念と尊厳 →○自己概念に影響する要因 ○自立への意欲と自己概念 ○自己実現といきがい

3)こころのしくみの基礎→○ こころのしくみに関する諸理論 ○思考のしくみ ○学習・記憶・思考のしくみ ○感情のしくみ ○意欲・動機づけのしくみ ○適応のしくみ (第24回筆記試験)

2:からだのしくみの理解

1)からだのしくみの基礎→○ 生命の維持・恒常のしくみ(体温、呼吸、脈拍、血圧、その他) ○人体部位の名称 ○ボディメカニクス ○関節の可動域 ○その他 (第24回筆記試験)

3:身じたくに関連したこころとからだのしくみ

1)身じたくに関連したこころとからだの基礎知識 →○身じたくの行為の生理的意味 ○口腔の構造と機能 ○爪の構造と機能 ○毛髪の構造と機能 ○その他

2)身じたくに関連したこころとからだのしくみ→○ 口腔の清潔 ○更衣に関連したこころとからだのしくみ ○整髪に関連したこころとからだのしくみ ○洗面に関連したこころとからだのしくみ

3)機能の低下・障害が及ぼす整容行動への影響→○ 口腔の清潔に関する機能の低下・障害の原因 ○機能の低下・障害が及ぼす整容行動への影響(口腔の清潔、更衣、整髪、洗面、その他) 

(第24回筆記試験)

4)生活場面におけるこころとからだの変化の気づきと医療職との連携  

4:移動に関連したこころとからだのしくみ

1)移動に関連したこころとからだの基礎知識→○ 移動行為の生理的意味 ○重心の移動、バランス ○良肢位 ○その他

2)移動に関連したこころとからだのしくみ→○ 安全・安楽な移動、姿勢・体位の保持のしくみ ○立位・座位保持のしくみ ○歩行のしくみ ○筋力・骨の強化のしくみ ○その他

3)機能の低下・障害が及ぼす移動への影響 →○移動に関する機能の低下・障害の原因 ○機能の低下・障害が及ぼす移動への影響(骨折、廃用症候群、褥瘡、その他)

 ○運動が及ぼす身体への負担 ○その他 (第24回筆記試験)(第24回筆記試験)(第24回筆記試験)

4)生活場面におけるこころとからだの変化の気づきと医療職との連携  

5:食事に関連したこころとからだのしくみ

1)食事に関連したこころとからだの基礎知識→○ 身体をつくる栄養素 ○1日に必要な栄養量 ○1日に必要な水分量 ○その他

2)食べることに関連したこころとからだのしくみ→○ 食べることの生理的意味 ○食欲・おいしさを感じるしくみ(空腹・満腹、食欲に影響する因子、視覚・味覚・嗅覚、その他)

○のどが渇くしくみ ○食べるしくみ ○食物を口まで運ぶ(視覚の情報、手の機能、姿勢と運動)

○食物の性質の判断(視覚、嗅覚からの情報、過去の記憶) ○食物にあった口の準備(筋肉、神経、唾液の分泌)

○咀嚼運動 ○嚥下運動・嚥下反射 ○消化 ○その他 (第24回筆記試験)

3)機能の低下・障害が及ぼす食事への影響→○ 食べることに関する機能の低下・障害の原因

○機能の低下・障害が及ぼす食事への影響(低血糖・高血糖、嚥下障害、誤嚥のある人の食行動、食欲不振のある人の食行動

4)生活場面におけるこころとからだの変化の気づきと医療職との連携→○ 誤嚥を予防するための日常生活での留意点 ○嚥下障害に気づく観察のポイント

 ○脱水に気づく観察のポイント

6:入浴、清潔保持に関連したこころとからだのしくみ

1)入浴、清潔保持に関連したこころとからだの基礎知識→○ 清潔保持の生理的意味 ○清潔保持に関連した身体の器官 ○その他

2)清潔保持に関連したこころとからだのしくみ→○ リラックス、爽快感を感じるしくみ ○皮膚の汚れのしくみ ○発汗のしくみ ○その他

3)機能の低下・障害が及ぼす入浴、清潔保持への影響→○ 入浴、清潔保持に関する機能の低下・障害の原因 ○機能の低下・障害が及ぼす入浴、清潔保持への影響(かゆみ、かぶれ、褥瘡、その他) ○入浴が及ぼす身体への負担 (第24回筆記試験)

4)生活場面におけるこころとからだの変化の気づきと医療職との連携  

7:排泄に関連したこころとからだのしくみ

1)排泄に関連したこころとからだの基礎知識→○ 排泄の生理的意味 ○尿の性状、量、回数 ○便の性状、量、回数 ○尿の生成のしくみ ○便の生成(消化・吸収)のしくみ ○その他

2)排泄に関連したこころとからだのしくみ→○ 排尿のしくみ ○排便のしくみ ○その他

3)機能の低下・障害が及ぼす排泄への影響→○ 排泄に関連する機能の低下・障害の原因 ○機能の低下・障害が及ぼす排泄への影響(便秘、下痢、失禁、その他)○その他

4)生活場面におけるこころとからだの変化の気づきと医療職との連携→○ 日常生活で便秘・下痢に気づくための観察のポイント

8:睡眠に関連したこころとからだのしくみ

1)睡眠に関連したこころとからだの基礎知識 →○睡眠の生理的意味 ○睡眠時間 ○睡眠のリズム ○睡眠に関連した身体の器官 ○その他 (第24回筆記試験)

2)睡眠に関連したこころとからだのしくみ→○ 睡眠のしくみ ○その他

3)機能の低下・障害が及ぼす睡眠への影響→○ 睡眠に関連する機能の低下・障害の原因 ○機能の低下・障害が及ぼす睡眠への影響 ○その他

4)生活場面におけるこころとからだの変化の気づきと医療職との連携  

9:死にゆく人のこころとからだのしくみ

1)「死」の捉え方→○ 生物学的な死 ○法律的な死 ○臨床的な死 ○その他

2)終末期から危篤、死亡時のからだの理解→○ 身体の機能の低下の特徴 ○死後の身体的変化 ○その他

3)「死」に対するこころの理解 →○死に対する恐怖・不安 ○「死」を受容する段階 ○家族の「死」を受容する段階 ○その他 (第24回筆記試験)

4)医療職との連携 →○呼吸困難時に行なわれる医療の実際と介護の連携 ○疼痛緩和のために行なわれる医療の実際と介護の連携 ○その他


1こころのしくみの理解

1)人間の欲求の基本的理解→○ 基本的欲求 ○社会的欲求

2)自己概念と尊厳 →○自己概念に影響する要因 ○自立への意欲と自己概念 ○自己実現といきがい

3)こころのしくみの基礎→○ こころのしくみに関する諸理論 ○思考のしくみ ○学習・記憶・思考のしくみ ○感情のしくみ ○意欲・動機づけのしくみ

 ○適応のしくみ

問題

1 生活の質(QOL)とは、「生きているだけ」ではなく「どう生きているか」という質が大事であるという考え方のことである。

2 健康寿命(けんこうじゅみょう)とは日常的に介護を必要としないで、自立した生活ができる生存期間のことである。

3 防衛機制とは不安・葛藤・フラストレーションなどから自己を守ろうとして働くさまざまな心の仕組みである

4 防衛機制(適応機制)とは人間の緊張や不安などの不快な感情をやわらげ、心理的な安定を保とうとする心の働きである。

5 防衛機制(適応機制)の抑圧とは意識すると不快や不安を覚えてしまうような記憶や観念を意識外へ押し出そうとする。忘却の形をとることが多い。意識的に行われる場合は「制止」あるいは「禁止」と呼ばれる。過度の抑圧は神経症の原因の一つとされている。

6 防衛機制(適応機制)の抑圧とは、実現困難な欲求を心の中におさえこんでしまう機制である。

7 防衛機制(適応機制)の反動形成とは内心抱いている感情や欲求とは正反対の態度や発言をする。

8 防衛機制(適応機制)の代償とは当初の目標と機能的に類似した目標を達成することによって満足を得る。「補償」ともいう。

9 防衛機制(適応機制)の昇華とはエネルギーの対象になっている目標を社会的・文化的に承認されたものへと転換して満足を得る。

10 防衛機制(適応機制)の合理化とは本来の欲求や動機を隠して,自分に都合のよい理屈で正当化する。

11 防衛機制(適応機制)の合理化とは、一見もっともらしい理由をつけて、自分を正当化しようとする機制である。

12 防衛機制(適応機制)の投影とは他人も自分の態度,感情などと同じものをもつと決めてかかる傾向。自分が持っていることを認めると自分を傷つけるような衝動や感情を無意識に他の人や物に転換する。

13 防衛機制(適応機制)の退行とは欲求不満によって生じた緊張を,自分の生活史の前段階へ,あるいは生活史とは無関係の原始的行動へ戻ることで緩和する。

14 防衛機制(適応機制)の退行とは、たえがたい事態に直面したとき、発達の未熟な段階にあともどりして自分を守ろうとする機制である。

15 防衛機制(適応機制)の逃避とは苦痛や不安などから逃れるために,他の現実または空想へと逃げる。

16 防衛機制(適応機制)の逃避とは、直面している苦しくつらい現実から逃避することにより、一時的に心の安定を求める機制である。

17 防衛機制(適応機制)の同一視とは自分以外のものに自分の姿を重ねることによって,自分にできないことを達成しようとする。

18 防衛機制(適応機制)の同一化とは、自分にない名声や権威に自分を近づけることによって、自らの価値を高めようとする機制である。

19 防衛機制(適応機制)の転移とはある特定の対象に向けられていた感情や態度を,別の対象に向け変える。人から人への感情転移が一般的。

20 防衛機制(適応機制)の攻撃とは、他人や物を傷つけるなどして、欲求不満を解消しようとする機制で、直接的なものと間接的なものとがある。

 

解答

1:○

2:○WHO2000年にこの言葉を公表しました。平均寿命から介護(自立した生活ができない)を引いた数が健康寿命にになります。

3:○

4:○

5:○

6:○

7:○

8:○

9:○

10:○

11:○

12:○

13:○

14:○

15:○

16:○

17:○

18:○

19:○

20:○


2からだのしくみの理解

1)からだのしくみの基礎→○ 生命の維持・恒常のしくみ(体温、呼吸、脈拍、血圧、その他) ○人体部位の名称 ○ボディメカニクス ○関節の可動域

問題

1 自律神経には交感神経と副交感神経があり、この二つの神経が逆方向に働くことにより、身体のバランスがとれた状態を保つ。

2 ホメオスタシスとは生体の内部や外部の環境が変化しても、その生体の状態が一定に保たれるようにする状態のことである。

3 バイタルサインとは人間の生命の基本的な徴候のことで、一般的には脈拍、呼吸、体温、血圧の4つをさす。

4 神経系を分類すると脊髄と脳からなる中枢神経と、脳脊髄神経と自律神経からなる末梢神経がある。

5 脳は左・右大脳半球からなる終脳と間脳・中脳・橋(きょう)・小脳・延髄に分類される。

6 中脳・橋(きょう)・延髄を脳幹といい、脳幹は生命維持に重要な機能を担っている。

7 脳神経は脳に出入りする神経で12対ある。

8 造血作用は骨内の骨髄で行われ、赤血球、白血球、血小板がつくられる。

9 通常は人体には、対称・非対称含めて約200個の骨が存在する。

10 平衡聴覚器はからだの平衡感覚をつかさどる器官で、外耳、中耳、内耳からなる。

11 嗅覚器は鼻腔上部の粘膜・嗅覚膜にある嗅細胞が受容器である。

12 呼吸器とは鼻腔から気管支までの気道と空気と血液との間のガス交換をする肺をいう。

13 肺は左右両葉からなり、右葉は3葉、左葉は2葉からなる。

14 消化器系とは、食物の摂取、消化、消化された食物からの栄養素の吸収、排泄、および、それらを行うための運搬、といった働きを担う器官群のことである。

15 泌尿器は尿を生成する腎臓と、尿を体外に排泄する尿路からなる。

16 膀胱は尿管によって送られてきた尿を蓄えるおよそ500mlの容量をもつ筋性の器官である。

17 尿道は膀胱内の尿を体外に排泄する管で尿道の長さは男女で異なる。

18 ホルモンは特定の臓器で微量に産生される特殊な化学物質で、目的とする組織や器官の働きの調節に関与する。

19 下垂体の前葉からでるホルモンには、乳腺刺激ホルモン(プロラクチン)、成長ホルモン、副腎皮質刺激ホルモン、甲状腺刺激ホルモン、性腺刺激ホルモン、等がある。

20 甲状腺から分泌されるホルモンにはサイロキシン、トリヨードサイロキシンがありエネルギー代謝を調節する機能を持つ。

21 上皮小体から分泌されるホルモンは循環血中のカルシウムイオン濃度を上昇させる

22 膵臓のランゲルハウス島といわれる部分にはアルファ細胞とベータ細胞という2種類の細胞からなり、アルファ細胞はグルカゴンを、ベータ細胞はインスリンをつくる。

23 副腎皮質ホルモンには、体内での糖の蓄積と利用を制御する糖質コルチコイド、無機イオンなどの電解質バランスを調節する鉱質コルチコイドがある。

24 副腎髄質からは、アドレナリン、ノルアドレナリン)が分泌され、体のストレス反応などの調節を行っている。

25 性腺は生殖細胞をつくる器官で、男性では精巣、女性では卵巣がその器官となる。

26 循環器系は心臓と血管、リンパ管で構成されている。

27 心臓は上部の心房と下部の心室に分けられ、2心房、2心室からなっている。

28 心臓から肺へ血液を送るのは肺動脈であり、この血液は酸素をあまりふくんでない静脈血が流れている。また肺から心臓へ血液を送るのは肺静脈であり酸素をたっぷり含んでいる動脈血が流れている。

29 左心房と左心室の間に僧帽弁があり、右心房と右心室の間には三尖弁がある。また右心室と肺動脈の間には肺動脈弁、左心室と大動脈の間にある弁を大動脈弁という。

30 大動脈は左心室から全身に血液を送り出しているが、心臓から一回に送り出される血液量は70〜80ミリリットルである

31 心臓の収縮は,自律神経によって支配される

32 心筋自体に栄養を与えているの血管が冠状動脈であるが、ここに動脈硬化が起こると冠状動脈硬化症となる。冠状動脈が細くなると狭心症をおこし、つまると心筋梗塞を起こす。(22回)

 

33 心臓の筋肉への血液の供給が減ることや途絶えることを虚血といい、狭心症と心筋梗塞の2つをまとめて虚血性心疾患という。

34 狭心症と心筋梗塞の違いは、狭心症では心筋壊死せず回復するのに対して、心筋梗塞は心筋が壊死し回復しないことである。

35 狭心症分類として労作性狭心症、安静時狭心症、労作性兼安静時狭心症がある。

36 心不全とは、心臓のポンプとしての機能が衰え、血液を十分に送り出した り、戻ってきた血液をうまく取り入れられなくなった状態をいう。

 

 

解答

1:○交感神経がはたらくのは、活動している時、不安・恐怖・怒りなどストレスを感じている時であり、副交感神経が働くのは、睡眠中、リラックスしている時、ゆったりと落ち着いている時です。

2:○簡単に言うと「体の危機管理システム」です。人間の体は取り巻く環境が変わっても、体温維持、血糖値の調節、浸透圧の調節 など、生きていく上で重要な機能を常に正常に保とうとします。

3:○

4:○

5:○
http://www.marimo.or.jp/~ganba/img/nou1.gif

6:○

7:○

8:○

9:○

10:○特に内耳は平衡感覚器の主要部となります。

11:○

12:○

13:○

14:○

15:○腎臓は左右一対あります。

16:○

17:○

18:○

19:○これらはいずれも生体を維持していく上で大切な働きをしています。

20:○

21:○

22:○インスリンは血糖値を下げる働きがあり、グルカゴンは血糖値を上げる働きをします。

23:○

24:○

25:○

26:○

27:○

28:○

29:○暗記してください。

.右心房と右心室の間にある弁を三尖弁

 .右心室と肺動脈の間にある弁を肺動脈弁

 .左心房と左心室の間にある弁を僧帽弁

 .左心室と大動脈の間にある弁を大動脈弁

30:○血液の流れを図をみながら確認してください。大循環は全身に血液を送り末梢で酸素を消費して,心臓に返ってくる循環です。左心室ー>大動脈ー>小動脈ー>末梢ー>小静脈ー>大静脈ー>右心房

 

図をみながら問題を解いてみてください。

http://www.marimo.or.jp/~ganba/img/junkan.gifhttp://www.marimo.or.jp/~ganba/img/heart1.gif


31:○心臓は自律神経によって支配され、血圧や脈拍等を調節しています

32:○この4大危険因子といわれているものが、高血圧、喫煙、糖尿病、脂質異常症です。糖尿病は4大危険因子から外れますが動脈硬化の危険因子であることには変わりないので覚えておきましょう。

33:○

34:○

35:○労作性狭心症は身体的労作や精神的緊張によって心筋酸素消費量が増えたときに狭心発作がおきます。安静時狭心症は睡眠時や安静時に狭心発作がおきます。労作性兼安静時狭心症は労作性狭心症、安静時狭心症の出現様式を示す狭心症です。

36:○心不全は心臓弁 膜症や高血圧、冠状動脈硬化、心筋梗塞、などあらゆる心臓疾患が最終的 に至る症候群を意味します。

 

 

 

3身じたくに関連したこころとからだのしくみ

1)身じたくに関連したこころとからだの基礎知識 →○身じたくの行為の生理的意味 ○口腔の構造と機能 ○爪の構造と機能 ○毛髪の構造と機能 ○その他

2)身じたくに関連したこころとからだのしくみ→○ 口腔の清潔 ○更衣に関連したこころとからだのしくみ ○整髪に関連したこころとからだのしくみ

○洗面に関連したこころとからだのしくみ

3)機能の低下・障害が及ぼす整容行動への影響→○ 口腔の清潔に関する機能の低下・障害の原因 ○機能の低下・障害が及ぼす整容行動への影響(口腔の清潔、更衣、整髪、洗面、その他) 

問題

1 身じたくを整えることは、人が人として社会にかかわるうえでの重要な自己表現である。

2 身じたくの効果として、生活にリズムが生まれる、社会生活の維持向上が図られる、生活の楽しみが生まれる、健康な生活ができるなどのメリットがある。

3 爪は指先を外力から保護する、指を支える、手足の動きを助けるという機能を持っている。

4 頭皮は表皮保護作用のあるトリグリセライドを分泌し、常在菌のリパーゼにより分解され遊離脂肪酸になり、炎症やかゆみ、悪臭の原因となる。

5 口腔には食べ物を摂取する入り口、咀嚼(そしゃく)、唾液の分泌、嚥下(えんげ)、呼吸器としての入り口、発音などの機能がある。

6 歯はエナメル質、象牙質、セメント質、歯髄の組織からできている。

7 食べ物をかみ砕く作業に支障をきたす疾患としてむし歯や歯周病がある。

8 舌の表面にある味蕾(みらい)は、味覚を感じる機能をもっている。

9 舌の動きやはたらきには、舌咽神経(ぜついんしんけい)、舌神経、迷走神経などが関与している。

10 舌苔(ぜったい)は、舌に付着する白い苔(こけ)状のもので舌の上皮に細菌や食べカス、粘膜のカスが付着したものである。

11 唾液(だえき)には食べ物をの残渣(ざんさ)を洗い流す作用、消化作用、緩衝作用、潤滑作用、薬物排泄作用、抗菌作用などがある。

12 口臭とは口から吐く息に嫌な臭いがあるものをいうが、その多くの原因は口腔内にある。

 

解答

1:○

2:○

3:○

4:○

5:○

6:○歯髄には血管や神経が入り込み、象牙質に栄養を与えています。また神経もあることから冷たい、温かいなどの刺激を感じます。

7:○これらの病気で歯が欠落することで食べ物の消化が不完全になったりするので注意が必要です。

8:○味蕾は舌の表面の小さなプチプチの中にある味覚の受容器のことで味覚信号をキャッチし、その信号が脳に伝わることで“味”を感じることができます。

9:○

10:○これは通常でも見られますが、唾液が少なかったり、不十分は口腔ケアなどが要因となって口臭の原因になります。

11:○唾液は唾液腺から分泌されますがそこから消化酵素やホルモンも分泌されます。・

12:○むし歯や歯周病、義歯の汚れ、舌苔などには要注意です。

 

4移動に関連したこころとからだのしくみ

1)移動に関連したこころとからだの基礎知識→○ 移動行為の生理的意味 ○重心の移動、バランス ○良肢位 ○その他

2)移動に関連したこころとからだのしくみ→○ 安全・安楽な移動、姿勢・体位の保持のしくみ ○立位・座位保持のしくみ ○歩行のしくみ ○筋力・骨の強化のしくみ

3)機能の低下・障害が及ぼす移動への影響 →○移動に関する機能の低下・障害の原因 ○機能の低下・障害が及ぼす移動への影響(骨折、廃用症候群、褥瘡、その他)

 ○運動が及ぼす身体への負担

4)生活場面におけるこころとからだの変化の気づきと医療職との連携  

問題

1 関節拘縮とは長期にわたる寝たきり生活などで関節が固まり動かなくなることをいう

2 関節可動域(Range Of MotionROM)は、関節における異常を発見するための検査法である。

3 良肢位とは日常生活で支障の少ない関節角度をとった肢位のことをいう。

 

解答

1:○四肢全体、とくに股関節や膝関節が固くなってしまい、動かすと痛みをともなうようになります。

2:○この検査では関節を動かすときの可能範囲を測定します。

3:○

 

5食事に関連したこころとからだのしくみ

1)食事に関連したこころとからだの基礎知識→○ 身体をつくる栄養素 ○1日に必要な栄養量 ○1日に必要な水分量 ○その他

2)食べることに関連したこころとからだのしくみ→○ 食べることの生理的意味

 ○食欲・おいしさを感じるしくみ(空腹・満腹、食欲に影響する因子、視覚・味覚・嗅覚、その他)

○のどが渇くしくみ ○食べるしくみ ○食物を口まで運ぶ(視覚の情報、手の機能、姿勢と運動)

○食物の性質の判断(視覚、嗅覚からの情報、過去の記憶) ○食物にあった口の準備(筋肉、神経、唾液の分泌)

○咀嚼運動 ○嚥下運動・嚥下反射 ○消化 

3)機能の低下・障害が及ぼす食事への影響→○ 食べることに関する機能の低下・障害の原因

○機能の低下・障害が及ぼす食事への影響(低血糖・高血糖、嚥下障害、誤嚥のある人の食行動、食欲不振のある人の食行動

4)生活場面におけるこころとからだの変化の気づきと医療職との連携→○ 誤嚥を予防するための日常生活での留意点 ○嚥下障害に気づく観察のポイント

      ○脱水に気づく観察のポイント

問題

1 人間に必要不可欠な栄養素は、糖質、タンパク質、脂質、無機質、ビタミンの五つでありこれを五大栄養素という。

2 エネルギー源になる栄養素は糖質、タンパク、脂質でこれを三大栄養素という。

3 食事の動作には先行期、準備期、口腔期、咽頭期、食道期がありこれおを「摂食・嚥下の5分類」という。

4 「先行期」は食物の形や色、臭いなどを認知する時期のことである。

5 「準備期」は食物を摂りこみ、唾液とともに咀嚼(そしゃく)し食塊を形成する時期である。

6 口腔期から食道期び三つの時期は「嚥下3期」という。

7 消化器官は全長約9メートルで口腔、咽頭、食道、胃、肝臓、胆嚢(たんのう)、膵臓(すいぞう)、小腸、大腸、直腸、肛門からなっている。

8 消化とは、取り込んだ食物などを栄養素の状態で吸収することをいい、吸収とはこの栄養素を小腸の粘膜などから取り入れ、血液やリンパ液の中に送り込むことをいう。

9 経管栄養法などの栄養摂取法は、機能障害、狭窄や炎症などで経口からの食物摂取が困難な場合に筆よな栄養や水分の摂取を代償的に行う方法である。

10 経管栄養法には経鼻胃管栄養法、胃瘻(いろう)、腸瘻、気管瘻、食道瘻などがある。

11 胃瘻(いろう)は腹部に小さな穴をあけ、直接胃に栄養を入れる栄養素である。

12 間歇(かんけつ)的口腔食道経管栄養法はチューブを栄養補給時にだけ経口的に挿入し、チューブの先端を食道に留置する方法である。

13 食事の形態を調整したものにはブレンダー食、トロミ食、ゼリー食などがある。

14 治療食とは、食事の課リリーや塩分、脂質、タンパク質、糖類などが医師の処方によって規定、制限されている食事のことである。

15 エネルギーコントロール食とはカロリー制限されている食事のことである。

16 誤嚥(ごえん)とは誤って食べ物や液体が肺に入ることである。

17 脱水症状の観察のポイントは、口渇、口唇の乾燥、脇の下の乾燥、肌荒れなどである。

18 脱水の種類には高張性脱水、低張性脱水、等張性脱水などがある。

19 低栄養になると血清アルブミンの低下や体重の減少がみられる。

20 摂食・嚥下障害の症状として、流涎(りゅうせん)=よだれが出る、咀嚼(そしゃく)ができない、嚥下開始が困難などのがみられる。

 

解答

1:○

2:○

3:○

4:○

5:○

6:○この3期はいわゆる嚥下運動をする時期です。

7:○

8:○

9:○

10:○経鼻胃管栄養法は鼻から細い管を胃まで挿入し、流動食や水分を流入する方法です。

11:○胃瘻(いろう)の利点は少量で栄養バランスのとれている高カロリーの栄養がえられ、消化吸収がよく副作用も少ないことがあげられます。

12:○間歇(かんけつ)的口腔食道経管栄養法はOE法ともいいます。

13:○ブレンダー食とは食事をミキサーにかけて均一の形状にした食事のことです。トロミ食にはいくつかの種類がありハチミツ状、ポタージュ状、ネクター状のものなどがあります。

14:○

15:○

16:○誤嚥が繰り返されると誤嚥性肺炎を引き起こし高齢者などは死に至ることがあるので注意が必要です。

17:○

18:○高張性脱水は水分が多く失われる水欠乏性の脱水です。低張性脱水はナトリウムが多く失われる塩類欠乏性の脱水です。

19:○

20:○

 

6入浴、清潔保持に関連したこころとからだのしくみ

1)入浴、清潔保持に関連したこころとからだの基礎知識→○ 清潔保持の生理的意味 ○清潔保持に関連した身体の器官 ○その他

2)清潔保持に関連したこころとからだのしくみ→○ リラックス、爽快感を感じるしくみ ○皮膚の汚れのしくみ ○発汗のしくみ ○その他

3)機能の低下・障害が及ぼす入浴、清潔保持への影響→○ 入浴、清潔保持に関する機能の低下・障害の原因

○機能の低下・障害が及ぼす入浴、かぶれ、褥瘡、その他) ○入浴が及ぼす身体への負担

問題

1 入浴の三大作用は温熱作用、静水圧作用、浮力作用である。 

2 発汗には、温熱性発汗、精神的発汗、味覚性発汗がある。

3 精神性発汗は緊張したときにでるものである。

4 味覚性発汗とは刺激の強いものを食べた時にでるものである。

5 汗腺にはエクリン線とアポクリン腺の2種類がある。

6 普段「汗をかく」というのはエクリン腺からの汗で体熱を放散したり体温を調節するなどの働きをする。

7 アポクリン腺の役割は、体温の調節ではなく体臭の原因となる汗を生産することである。

 

解答

1:○温熱作用とは身体を温める作用のことで血行がよくなり体の老廃物や疲労物質などが排泄されやすくなります。静水圧作用とは下半身に水の重さがかかる作用のことで血液循環がよくなり心臓の働きを活発にします。浮力作用とは身体が軽くなる作用のことで腰や膝などへの負担が軽減され動きやすくなります。

2:○温熱性発汗は運動したり気温が上昇するときにでるものである。

3:○

4:○

5:○

6:○

7:○アポクリン腺は腋窩部(えきかぶ)、乳房、陰部などに分布しています。

 

7排泄に関連したこころとからだのしくみ

1)排泄に関連したこころとからだの基礎知識→○ 排泄の生理的意味 ○尿の性状、量、回数 ○便の性状、量、回数 ○尿の生成のしくみ

 ○便の生成(消化・吸収)のしくみ

2)排泄に関連したこころとからだのしくみ→○ 排尿のしくみ ○排便のしくみ ○その他

3)機能の低下・障害が及ぼす排泄への影響→○ 排泄に関連する機能の低下・障害の原因 ○機能の低下・障害が及ぼす排泄への影響(便秘、下痢、失禁、その他)

4)生活場面におけるこころとからだの変化の気づきと医療職との連携→○ 日常生活で便秘・下痢に気づくための観察のポイント

問題
1 腎臓は血液中の老廃物をろ過し、尿として排泄する働きをする。

2 尿が漏れることを「尿失禁」、尿が出しにくいことを「排尿困難」という。

3 夜の排尿回数が2回以上の状態を「夜間頻尿」という。

4 腹圧性尿失禁とは、急に腹圧が高くなった時に尿が漏れてしまう状態をいう。

5 腹圧性尿失禁は、「骨盤底筋」のゆるみにより生じるので骨盤底筋のトレーニングにより改善が有効である。

6 切迫性尿失禁とは、抑えられない強い尿意が急に起こり、コントロールできずに尿が漏れてしまう状態である。

7 切迫性尿失禁の治療は膀胱の収縮を抑える薬物療法が有効である。

8 溢流性尿失禁(いつりゅうせいにょうしっきん)は、尿道が開きにくいか、膀胱の筋肉の収縮力低下が原因で少量の尿が漏れ出てしまう状態である。

9 人工膀胱(じんこうぼうこう)とは、負傷や膀胱癌の治療のために膀胱を摘出した際に、膀胱に代わって作られる代用膀胱のことである。

10 人口膀胱には回腸導管と蓄尿型人工膀胱、自排尿型人工膀胱の3種類、或いは尿管をそのまま腹部皮膚に開口する尿管皮膚瘻を含めて4種類が存在する。

11 人工肛門(ストーマ)とは、腸管の一部をお腹の壁を通して外(皮膚)に出して、肛門に代わって便の出口としたものである。

12 機能性便秘には弛緩性便秘。痙攣性便秘、直腸性便秘などがある。

13 弛緩性便秘とは、主に腹筋力の低下により、全体的に便を送り出す力が弱まり、腸の動きが悪くなることが原因の便秘である。

14 痙攣性便秘は、日頃のストレスや睡眠不足等により、腸が過敏に反応し、痙攣した状態になって便の通りが悪くなることで起こる便秘である。

15 直腸性便秘は、便意があるのに排便を我慢することを繰り返すうちに、直腸が鈍感になり便が肛門の近くまで来ているのに出せない便秘のことである。

16 下痢には急性下痢と慢性下痢がある。

17 便失禁はがまんできずに出てしまったり、知らずに漏れてしまう状態をいう。

18 腹圧性便失禁は腹圧が急激にかかった時にもれるタイプのものである。

19 切迫性便失禁は急に便意を感じたとき、我慢できずに漏れるタイプのものである。

20 溢流性便失禁は便がたくさんつまっているために溢れ出てくるタイプの失禁である。

 

解答

1:○身体で作られた老廃物をろ過して、尿として. 身体に不要となった老廃物を尿として排泄し、血液をきれいな状態に保つのが腎臓のはたらきです。

2:○

3:○

4:○女性に多く、とくに中高年の女性に頻度の高い病気です。

5:○
6:○突然強い尿意を覚えることはあっても普通はこれを抑えることができますが、切迫性尿失禁の人はトイレまで我慢できず尿が漏れてしまいます。

7:○抗コリン剤や平滑筋弛緩剤などの薬物が使用されます。

8:○尿の流れが妨げられたり膀胱の筋肉が収縮できなくなったりすると、膀胱はいっぱいになって拡張します。そのため膀胱内の圧力が高まり、少量の尿が外に出てしまいます。

9:○

10:○

11:○

12:○機能性便秘とは大腸の運動機能や反射の異常による便秘です。

13:○高齢者や妊娠経験者に多くあらわれる症状ですが、もっとも多い便秘のタイプです。

14:○便意があってもなかなか出すことができず、でても少量のコロコロとした硬い便という症状が特徴です。

15:○

16:○急性の下痢は一時的なもので原因がはっきりしており、腸内の刺激物が排除されればおさまります。慢性の下痢はだらだらと下痢が続き再発を繰り返すものです。

17:○

18:○加齢で肛門括約筋が衰えていたり、事故や出産などによって損傷したりするためにおこり女性に多く見られます。

19:○下痢を伴っていることが多い失禁です。

20:○ 便秘を伴っていることが多いです。

 

8睡眠に関連したこころとからだのしくみ

1)睡眠に関連したこころとからだの基礎知識 →○睡眠の生理的意味 ○睡眠時間 ○睡眠のリズム ○睡眠に関連した身体の器官

2)睡眠に関連したこころとからだのしくみ→○ 睡眠のしくみ ○その他

3)機能の低下・障害が及ぼす睡眠への影響→○ 睡眠に関連する機能の低下・障害の原因 ○機能の低下・障害が及ぼす睡眠への影響 ○その他

4)生活場面におけるこころとからだの変化の気づきと医療職との連携  

問題

1 概日リズム(がいじつりずむ)とは24時間周期で変動する生理現象で、動物、植物、菌類、藻類などほとんどの生物に存在している。

2 必要な睡眠の量を「睡眠負荷」という。

3 眠りに落ちると、まずレム睡眠が始まり、しばらくすると深いノンレム睡眠のステージに入る。

4 レム睡眠とは、身体は休息状態なのに、脳は覚醒に近い状態で活動している睡眠のことをいう。

5 レム睡眠とノンレム睡眠の周期は90分から110分と言われている。

6 睡眠比率は年齢が高くなるにしたがい低下していく。

7 不眠のためにおきる障害に「レストレスレッグス症候群」があるが、夕方以降に下肢を中心とした「むずむず」「痛がゆい」という異常感覚のために下肢をうごかしたいという強い衝動がおきることをいう。

8 不眠のためにおきる障害に「周期性四肢運動障害」があるが、これはよるになると下肢や上肢がピクピクと周期的に勝手に動くために睡眠が浅くなる障害のことである。

9 睡眠時無呼吸症候群(すいみんじむこきゅうしょうこうぐん)とは、睡眠時に呼吸停止または低呼吸になる病気である。

10 過眠(かみん)とは日中に目覚め続けていられないほどの強い眠気が出現することである。

11 高齢者に過眠(かみん)の多くは「レストレスレッグス症候群」、「周期性四肢運動障害」、「睡眠時無呼吸症候群」によるものである。

12 「レム睡眠行動障害」とは、夢の中の行動が実際の寝言や睡眠中の異常行動として現れてしまう病気である。

13 昼夜逆転生活(ちゅうやぎゃくてんせいかつ)とは、主に深夜帯を活動の中心とし、朝から昼にかけて睡眠時間を当てている生活のことである。

 

解答

1:○昼間の時間帯に眠らざるを得ない人々が増え、約1日周期の身体リズムが変調し、体内時計がずれて睡眠障害をおこしている人が増えていますね。

2:○

3:○レム睡眠とノンレム睡眠はセットで発生し、平均的には約90分サイクルで繰り返すといわれています。

4:○

5:○

6:○布団に入っていた時間のうち実際に眠っていた割合を睡眠効率といいますが80代になると70〜80%まで低下します。

7:○下肢を動かすことで異常感覚が消えます。

8:○このために不眠や日中の眠気が出現してきます。

9:○夜間に繰り返し起こる無呼吸により、血液中の酸素が低下したり、頻繁に中途覚醒が発生し身体に悪影響をおよぼすとともに睡眠を妨げ日中の眠気を増加させます。

10:○

11:○

12:○簡単にいうと、夢で見ていることを行動に移してしまう…ということになります。

13:○昼夜逆転生活では強い光を浴びないために体内時計の時刻あわせが困難になります。

 

9死にゆく人のこころとからだのしくみ

1)「死」の捉え方→○ 生物学的な死 ○法律的な死 ○臨床的な死 ○その他

2)終末期から危篤、死亡時のからだの理解→○ 身体の機能の低下の特徴 ○死後の身体的変化 ○その他

3)「死」に対するこころの理解 →○死に対する恐怖・不安 ○「死」を受容する段階 ○家族の「死」を受容する段階

4)医療職との連携 →○呼吸困難時に行なわれる医療の実際と介護の連携 ○疼痛緩和のために行なわれる医療の実際と介護の連携

問題
1 脳死とは、脳の機能がほぼ完全に失われ回復不可能な状態のことである。

2 「臓器の移植に関する法律」が1997年に施行され、この中で脳死の判定基準が満たされ、臓器提供の意志が確認できれば脳死を人の死と認めることが可能となった。

3 尊厳死とは、人間が人間としての尊厳を保って死に臨むことである。

4 終末期とは、治療しても治る見込みがなく死が避けられない状態のことである。

5 終末期にある人は、身体機能が低下していても感性が研ぎ澄まされ敏感なので常に安心感を与えていくようにかかわっていくことが大切である。

6 ターミナルケアでは家族に対する援助も必要であり、家族の不安や悲嘆に寄り添いながら、痛みを共感し信頼関係を築いていくことが重要である。

7 「死亡」とは医師が臨終の診断をした時点のことをいう。

8 死亡にさいし、医師が立ち会っていなくても死亡24時間以内に医師が診察していれば死亡診断書を発行できる。

9 キュブラー・ロスの終末期患者の5段階のモデルの第1段階は「否認」である。

10 キュブラー・ロスの終末期患者の5段階のモデルの第2段階は「怒り」である。

11 キュブラー・ロスの終末期患者の5段階のモデルの第3段階は「取引」である。

12 キュブラー・ロスの終末期患者の5段階のモデルの第4段階は「抑うつ」である。

13 キュブラー・ロスの終末期患者の5段階のモデルの第5段は「受容」である。

14 キュブラー・ロスの「受容」までの5段階は一方向ではなく、必ずしもこの順番の経過をたどるものではない。

15 グリーフケアとは別名「悲嘆ケア」と訳されているもので、大切な人を亡くし大きな悲嘆に襲われている家族などにたいしてのねぎらうなのサポートのことである。

 

解答

1:○

2:○この法律により、本人の拒否がないかぎり家族の同意があれば15歳未満のこどもかrなお臓器移植も可能となりました。

3:○尊厳死と安楽死は混同しがちですが、安楽死は第三者が苦痛を訴えている患者に同情して、その患者を「死なせる行為」です。それに対して尊厳死は不治かつ末期の患者本人の「死に方」のことで、「死なせる」こととは違います。

4:○終末期は一般的に6ヶ月といわれていますが、実際には数ヶ月や数週間のこともあります。

5:○

6:○

7:○医師が死亡診断をするまでは、死亡していると認められないので医師への連絡が必要となります。

8:○最後の診察後24時間以上を経過している場合は改めて診察を行い生前に診察していた傷病が死因であると判定した上で死亡診断書を発行することになります。
9:○そんな病気のはずはないと否定し、やがて自分だけがなぜそうなるのかと孤独になることです。

10:○何で私がこうなるんだ!と怒りをぶつけ問いかけます。

11:○具体的には、なんでもするから助けてほしいと神や医師に頼むような気持ちを表します。

12:○絶望感から落ち込みます。

13:○自分の状態を受け入れることです。

14:○

15:○

 

第24回筆記試験問題

第24回 

【こころとからだのしくみ】(12問)

 

問題97 マズロー(Maslow,A.H.)の欲求階層説に関する次の記述のうち、正しいものを一つ選びなさい。

出題基準「こころとからだのしくみ」3:○こころのしくみに関する諸理論○思考のしくみ○学習・記憶・思考のしくみ○感情のしくみ○意欲・動機づけのしくみ○適応のしくみ

1 承認欲求は生理的欲求である

2 最下層にあるものは自己実現の欲求である
3 欲求を4段階に分類している
4 所属・愛情の欲求は最上層の欲求である
5 安全欲求は欠乏欲求である

 

解答

1:×

2:×

3:×

4:×

5:○

参考

人間の欲求は,5段階のピラミッドのようになっていて,底辺から始まって,1段階目の欲求が満たされると,2段階、3段階と1段階上の欲求を志すようになるというものです。

人間の欲求の1段階→生理的欲求:人間が生きる上での衣食住等の根源的な欲求

人間の欲求の2段階→安全の欲求:人間が生きる上での衣食住等の根源的な欲求

人間の欲求の3段階→親和の欲求:他人と関りたい,他者と同じようにしたいなどの集団帰属の欲求

人間の欲求の4段階→自我の欲求:自分が集団から価値ある存在と認められ,尊敬されることを求める認知欲求

人間の欲求の5段階→自己実現の欲求:自分の能力,可能性を発揮し,創造的活動や自己の成長を図りたいと思う欲求

 

問題98 介護老人保健施設に入所しているGさん(78,女性)は上品で化粧も上手で、入所している人から関心を持たれていた。訓練の際にも入所者から励まされ、どうにか伝い歩きができるようになっていた。そこへ車いすのHさん(75,女性)が新しく入所してきた。Hさんは裕福な家庭で、家族の来訪の際には入所者へのプレゼントもあり、入所者の関心はHさんに移ってしまった。するとGさんは伝い歩きをしなくなり、失禁までするようになった。

Gさんの適応機制(防衛機制)として、最も適切なものを一つ選びなさい。

出題基準「こころとからだのしくみ」3:○こころのしくみに関する諸理論○思考のしくみ○学習・記憶・思考のしくみ○感情のしくみ○意欲・動機づけのしくみ○適応のしくみ

出題基準「発達と老化の理解」3:○老化に伴う防衛反応(反射神経)の変化○回復力(抵抗力)の変化○適応力(順応力)の変化○老化に伴う身体的機能の変化と日常生活への影響○知的・認知機能の変化と日常生活への影響○精神的機能の変化と日常生活への影響○老化を受けとめる高齢者の気持ち ○社会や家庭での役割を失う高齢者の気持ち○障害を受けとめる高齢者の気持ち○友人との別れを受けとめる高齢者の気持ち○経済的不安を抱える高齢者の気持ち

 

1 逃避

2 同一化(同一視)
3 退行
4 昇華
5 抑圧

 

解答

1:×

2:×

3:○防衛機制(適応機制)の退行とは、たえがたい事態に直面したとき、発達の未熟な段階にあともどりして自分を守ろうとする機制です。Gさんはいままで入所者の関心が自分にあったのにHさんに皆の関心が移ったことで耐えられなくなり自分の前生活史の失禁行為をしてしまったと考えられます。

4:×

5:×

 

 

問題99 血液中において酸素の運搬を行っている成分として、正しいものを一つ選びなさい。

出題基準「こころとからだのしくみ」4:○生命の維持・恒常のしくみ(体温、呼吸、脈拍、血圧、その他)○人体部位の名称○ボディメカニクス○関節の可動域

 

1 血しょう

2 血小板

3 赤血球

4 白血球

5 リンパ球

 

解答

1:×血漿(血しょう)は、血液の血球成分を除去したものです。

2:×血小板は血液 に含まれる細胞 成分の一種で血管が損傷した時に集合してその傷口をふさぎ(血小板凝集)、出血を止める作用を持ちます。

3:○ヘモグロビンは、血液中に存在する赤血球の中にあるタンパク質であるが、酸素分子と結合する性質を持ち肺から全身へと酸素を運搬する役割を担っています。

4:×白血球は、体内に細菌や異物が進入すると、それらを自分の中に取り込み、消化分解しています。したがって、体内に細菌や異物が進入して炎症を起こすと白血球が盛んにつくられ、血液中に白血球が増えます。

5:×リンパ球は体内にウイルスなどの異物が侵入してくると、これを「抗原」と認識し、抗原の活動を邪魔する「抗体」を作って捕まえます。

 

 

問題100 老化に伴う口腔・嚥下機能の変化として、正しいものを一つ選びなさい。

出題基準「こころとからだのしくみ」12:○食べることの生理的意味○食欲・おいしさを感じるしくみ(空腹・満腹、食欲に影響する因子、視覚・味覚・嗅覚、その他)○のどが渇くしくみ○食べるしくみ

出題基準「こころとからだのしくみ」13:○食べることに関する機能の低下・障害の原因○機能の低下・障害が及ぼす食事への影響(低血糖・高血糖、嚥下障害、誤嚥のある人の食行動、食欲不振のある人の食行動、食事制限が必要な人の食行動、その他)

 

1 唾液分泌量が増加する

2 味蕾の数は変わらない

3 嚥下反射が亢進する

4 咀嚼力は変わらない

5 舌の動きが低下する

 

解答

1:×下記の参考を参照してください。

2:×

3:×

4:×

5:○

 

参考

高齢者は、加齢とともに歯が欠損し、舌の運動機能が低下、咀嚼(そしゃく)能力が低下し、唾液の分泌も低下、口腔感覚の鈍化、塩味に対する味覚の低下などが生じて、咽頭への食べものの送り込みが遅れるような口腔での問題が生じます。

 

問題101 I A D L (Instrumental Activities of Daily Living;手段的日常生活動作)に含まれる項目として、正しいものを一つ選びなさい。

 

1 洗面

2 更衣

3 移乗

4 洗濯

5 友人との付き合い

 

解答

1:×

2:×

3:×

4:○手段的日常生活動作には買い物や洗濯、掃除等の家事全般や、金銭管理や服薬管理、外出して乗り物に乗ること等で、最近は、趣味のための活動も含むと考えられるようになってきています。「友人との付き合い」は手段的日常生活動作に含まれません。

5:×

参考
手段的日常生活動作とは、電話の使い方、買い物、洗濯、家事、移動、外出、服薬の管理、金銭の管理など、 日常生活動作 (ADL: activity of daily living)ではとらえられない高次の生活機能の水準を測定するものです。

問題102 脊髄小脳変性症(spinocerebellar degeneration)に見られる歩行として、正しいものを一つ選びなさい。

出題基準「難病の理解」6:○難病の種類と原因と特性

1 小刻み歩行

2 間欠性跛行

3 失調性歩行

4 すくみ足歩行

5 加速歩行

 

解答

1:×

2:×

3:○脊髄小脳変性症では、歩行時にふらついたり(体幹動揺、失調性歩行)、手足の動きがぎこちなくなり、言葉が不明瞭になります。

4:×

5:×

 

参考

脊髄小脳変性症 (せきずいしょうのうへんせいしょう)は、運動失調を主な症状とする 神経疾患で歩行時のふらつきや、手の震え、ろれつが回らない等を症状をおこします。

 

問題103 長期臥床により生じやすい症状・疾患として、最も適切なものを一つ選びなさい。

出題基準「こころとからだのしくみ」10:○移動に関する機能の低下・障害の原因○機能の低下・障害が及ぼす移動への影響(骨折、廃用症候群、褥瘡、その他)○運動が及ぼす身体への負担

 

1 無尿

2 心機能亢進

3 下痢

4 肺炎(pneumonia)

5 貧血(anemia)

 

解答

1:

2:

3:

4:○長期臥床により廃用症候群になると、摂食・嚥下障害が 引き起こされ誤嚥性肺炎発症の リスクが高まります。

5:

 

 

問題104 Jさん(80,女性)は腰椎圧迫骨折(lumbar compression fracture)のため2週間入院し、10日前に退院した。症状は軽快し現在はコルセットを使用しており、腰痛もない。ほかに持病はなく日常生活は自立している。近所に住む娘から「昼間の様子を見に行くと、いつも横になっている」と相談を受けた。Jさんに対して、特に廃用症候群(disuse syndrome)の予防のために行う介護職のアドバイスとして、最も適切なものを一つ選びなさい。

出題基準「こころとからだのしくみ」10:○移動に関する機能の低下・障害の原因○機能の低下・障害が及ぼす移動への影響(骨折、廃用症候群、褥瘡、その他)○運動が及ぼす身体への負担

 

1 日中の休養は座位でとるようにする

2 食事の量を制限して体重を減らす

3 鎮痛剤を多めに服用する

4 病院に再入院を依頼する

5 ポータブルトイレを利用する

 

解答

解答

1:○寝るばかりでなく日中は座位をとることが褥瘡の予防となります。

2:×褥瘡予防には食べて栄養をとることが大切です。

3:×問題文に「症状は軽快し現在はコルセットを使用しており、腰痛もない」との記述があるので鎮痛剤の服用は必要ないのでは。

4:×問題文に「腰痛もなく、ほかに持病はなく日常生活は自立している」との記述があるので病院への再入院の必要はありません。

5:×

 

問題105 摂食・嚥下に関する次の記述のうち、正しいものを一つ選びなさい。

出題基準「こころとからだのしくみ」13:○食べることに関する機能の低下・障害の原因○機能の低下・障害が及ぼす食事への影響(低血糖・高血糖、嚥下障害、誤嚥のある人の食行動、食欲不振のある人の食行動、食事制限が必要な人の食行動、その他)

 

1 先行期は認知機能の影響を受ける。

2 準備期では食塊を咽頭に送り込む。

3 口腔期の食塊の移送は口唇で行う。

4 咽頭期は鼻腔が開放して始まる。

5 食道期は随意的な運動で行われる。

 

解答

1:○先行期は認知期とも言われています。つまり、これから摂食する食物の性状を認知することにより、食べ方・唾液分泌・姿勢といった摂食に必要な準備を整えます。

2:×以下は下記参考を参照のこと。

3:×

4:×

5:×

 

参考

摂食・嚥下の過程は5つに分けられます。

@先行期→何をどのくらい、どのように食べるかを判断する時期。

A準備期→食物を口に取り込み、咀嚼し、唾液と混ぜて飲み込み易いように食塊をつくる時期。

B口腔期→食塊を舌によって口からのどへ送り込む時期。

C咽頭期→食物をのどから食道へ送り込む時期。

D食道期→食塊を食道内から胃へと送り込む時期。

 

問題106 42度以上の高温による入浴が身体に与える影響として、正しいものを一つ選びなさい。

出題基準「こころとからだのしくみ」17:○入浴、清潔保持に関する機能の低下・障害の原因○機能の低下・障害が及ぼす入浴、清潔保持への影響(かゆみ、かぶれ、褥瘡、その他)○入浴が及ぼす身体への負担

 

1 心拍数が減少する

2 血圧が低下する

3 筋肉が収縮する

4 腸の動きが活発になる

5 腎臓の働きが促進される

 

解答

1:×心拍数は増加します。

2:×入浴直後は皮膚への温度刺激で交感神経が刺激され、さらに血圧が上がります。

3:○下記参考を参照してください。

4:×下記参考を参照してください。

5:×下記参考を参照してください。

 

参考

42度以上の高温では、熱による刺激によって、交感神経が緊張した状態になります。その結果、心拍が増え、血圧は上昇し、呼吸は促進され、消化管運動は抑制され、発汗が促されます。 逆に、39度以下の低温では、交感神経の緊張が解かれ、副交感神経優位になります。その結果、心拍は減り、血圧は下がり、胃腸の動きが活発となり、体の緊張が解かれ、鎮静効果が得られます。

 

問題107 睡眠に関する次の記述のうち、正しいものを一つ選びなさい。

出題基準「こころとからだのしくみ」22:○睡眠時間○睡眠のリズム○睡眠に関連した身体の器官○睡眠のしくみ

 

1 睡眠時間が長ければ長いほど健康的である。

2 レム睡眠は30分ごとに繰り返し出現する。

3 抗ヒスタミン薬は覚醒作用がある。

4 最も深い眠りの段階はノンレム睡眠である。

5 ヒトは松果体に体内時計がある。

 

解答

1:×睡眠時間は長くても短くても病気になりやすく、寿命が短くなることが分かっています。大切なのは長さではなく睡眠の質です。

2:×下記参考参照 30分ではなく90分サイクル

3:×抗ヒスタミン薬は中枢神経系に作用して眠気を引き起こします。

4:○下記参考参照

5:×124時間の生活に調節する体内時計はどこにあるのかというと、視交叉上核(しこうさじょうかく)といって視床下部にある神経細胞にあります。ここが光を感じると松果体に信号を送ります。松果体からはメラトニンという睡眠を誘うホルモンが分泌されます。

 

参考

ヒトは眠っている間にレム睡眠とノンレム睡眠を周期的に繰り返していますレム睡眠は浅く呼吸をして、眼球が活発に働いている状態のことをいいます。ノンレム睡眠は深い寝息で眠っている状態のことです。このとき脳は活動を低下させ、休息しています。ノンレム睡眠とレム睡眠がセットになり、おおよそ90分のサイクルを何回か繰り返していることがわかっています。

 

 

問題108 キューブラー・ロス(Kübler-Ross,E.)が示した終末期にある人の心理の過程として、正しいものを一つ選びなさい。

出題基準「こころとからだのしくみ」25:○「死」を受容する段階○家族の「死」を受容する段階

 

1 悲観

2 怒り

3 卑屈

4 悟り

5 平安

 

解答

1:×

2:○下記の参考を参照してください。

3:×

4:×

5:×

 

参考

キューブラーロスの「死の受容への五段階」

@否認→ A怒り→ B取引→ C抑うつ→ D受容

@否認→自分自身の病を否定する気持ち  

A怒り→病気になった自分や周囲に対して怒りの感情を持つ。「なぜ自分が…」

B取引→神に変わる対象に対して取引を行う。「もし病気が治るなら自分の人生を社会に役立てたい」

C抑うつ→気分の落ち込み、食欲不振、不眠、絶望

D受容→自分自身の死を受け入れる

 

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